JP3323712B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3323712B2
JP3323712B2 JP26205295A JP26205295A JP3323712B2 JP 3323712 B2 JP3323712 B2 JP 3323712B2 JP 26205295 A JP26205295 A JP 26205295A JP 26205295 A JP26205295 A JP 26205295A JP 3323712 B2 JP3323712 B2 JP 3323712B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,パルス幅変調信号
のパルス幅またはデューティ比によって出力を制御する
パルス幅制御方式の電源装置に係り,特に,出力電圧が
低いときでも安定した出力を保証し,広い出力可変範囲
を備えた電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば,電子写真装置用の高圧電源にお
いては,出力電圧または出力電流を広い範囲で変化させ
る必要があり,パルス幅変調信号のデューティ比によっ
て出力を制御するパルス幅制御方式の電源装置が提案さ
れている。この電源装置では,パルス幅変調信号のパル
ス幅制御またはデューティ比制御をマイクロコンピュー
タによって実現しており,簡素な構成で高機能の電源装
置を実現し得るという特徴を備えている。
【0003】この電源装置の一例として,特開昭62−
236261号公報に開示されたものがある。この電源
装置は,巻き線型トランスの1次側にオン/オフ制御さ
れるスイッチングトランジスタを設け,巻き線型トラン
スの2次側出力を整流及び平滑して直流電圧出力を得る
ものである。ここで,スイッチングトランジスタのオン
/オフ制御を行うパルス信号のパルス幅制御をマイクロ
コンピュータが行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来の電源装置においては,スイッチングトランジ
スタのオン/オフ制御を行うパルス信号のパルス幅が短
いところでは,スイッチングトランジスタの動作が不安
定であり,またパルス幅の変化に対する出力電圧の変化
が急峻となって,出力電圧が低いところでの十分な分解
能が得られないという問題があった。
【0005】また,このような問題に対処する一手法と
して,出力電圧を検出して,該検出結果に基づいてマイ
クロコンピュータがパルス幅を調整する帰還制御機能を
追加して構成するものがある。しかしながら,この帰還
制御機能を備えた電源装置においても,マイクロコンピ
ュータにおける処理時間が必要となり,高速制御ができ
ず,出力リプルが大きくなり,また制御が不安定になる
といった問題点があった。
【0006】本発明は,上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって,パルス幅変調信号のパルス幅または
デューティ比によって出力を制御するパルス幅制御方式
の電源装置に係り,特に,出力電圧または出力電流が低
いときでも安定した出力を保証し,出力の広い可変範囲
で高い分解能を備えた電源装置を提供することを目的と
している。
【0007】また本発明の他の目的は,帰還制御機能を
備えた電源装置においても,パルス幅またはデューティ
比に対する安定した出力変化を保証して,応答性に優
れ,出力リプルが小さく,且つ高精度な出力制御が可能
な電源装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1の特徴の電源装置は,1次側への電力
供給に基づいて2次側に所定の出力を発生する巻き線型
トランスと,前記巻き線型トランスの2次側出力を整流
及び平滑する平滑手段と,パルス幅変調信号を生成する
駆動手段と,前記パルス幅変調信号に基づいて前記巻き
線型トランスの1次側の導通または非導通を切換制御す
るスイッチング手段と,前記パルス幅変調信号のパルス
幅を指定する制御手段と,前記平滑手段の出力を所定量
だけ除去して出力する定電圧素子とを備えるものであ
る。
【0009】また,第2の特徴の電源装置は,1次側へ
の電力供給に基づいて2次側に所定の出力を発生する巻
き線型トランスと,前記巻き線型トランスの2次側出力
を整流及び平滑する平滑手段と,前記平滑手段の出力を
検出する出力検出手段と,当該電源装置の出力目標値を
設定する出力目標値設定手段と,パルス幅変調信号を生
成する駆動手段と,前記パルス幅変調信号に基づいて前
記巻き線型トランスの1次側の導通または非導通を切換
制御するスイッチング手段と,前記設定された出力目標
値及び前記出力検出手段の検出結果に基づいて前記パル
ス幅変調信号のパルス幅を指定する制御手段と,前記平
滑手段の出力を所定量だけ除去して出力する定電圧素子
とを備えるものである。
【0010】また,第3の特徴の電源装置は,請求項1
または2記載の電源装置において,前記スイッチング手
段はトランジスタであり,前記定電圧素子は,前記トラ
ンジスタのスイッチング動作が不安定であるとき,或い
は,前記パルス幅変調信号のパルス幅の変化に対する出
力の変化が不安定であるときの前記平滑手段の出力を除
去するものである。
【0011】更に,第4の特徴の電源装置は,請求項
1,2または3記載の電源装置において,前記定電圧素
子は,定電圧ダイオードである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下,本発明の電源装置の概要に
ついて,並びに,本発明の電源装置の実施例について,
〔実施例1〕,〔実施例2〕の順に図面を参照して詳細
に説明する。
【0013】〔本発明の電源装置の概要〕図1は,本発
明に係る電源装置の原理説明図である。同図において,
101は1次側への電力供給に基づいて2次側に所定の
出力を発生する巻き線型トランス,105は巻き線型ト
ランス101の2次側出力を整流及び平滑する平滑手
段,107は平滑手段の出力を検出する出力検出手段,
108は当該電源装置の出力目標値を設定する出力目標
値設定手段,103はパルス幅変調信号pwmを生成す
る駆動手段,102はパルス幅変調信号pwmに基づい
て巻き線型トランス101の1次側の導通または非導通
を切換制御するスイッチング手段,104は設定された
出力目標値及び出力検出手段107の検出結果に基づい
てパルス幅変調信号pwmのパルス幅を指定する制御手
段,更に106は平滑手段105の出力を所定量だけ除
去して出力する定電圧素子である。尚,111及び11
2は電源側端子,113及び114は負荷側端子であ
る。
【0014】本発明の第1の特徴の電源装置では,制御
手段104の指定するパルス幅(デューティ比)に基づ
いて,駆動手段103からパルス幅変調信号pwmを生
成する。スイッチング手段102では,該パルス幅変調
信号pwmに基づいて巻き線型トランス101の1次側
の導通または非導通を切換制御する。また巻き線型トラ
ンス101の2次側出力は平滑手段105によって整流
及び平滑され,更に平滑手段105の出力は,定電圧素
子106によって所定量だけ除去されて負荷側に出力さ
れる。
【0015】これにより,パルス幅(デューティ比)及
び出力間の特性において,スイッチング手段102のス
イッチング動作が不安定なところがあっても,該部分を
定電圧素子106によって除去することにより安定した
出力を保証でき,また出力の広い可変範囲で高い分解能
を備えた電源装置を実現することができる。
【0016】また,第2の特徴の電源装置では,制御手
段104は,出力目標値設定手段108で設定された出
力目標値及び出力検出手段107の検出結果に基づいて
パルス幅(デューティ比)を指定し,駆動手段103で
は,該パルス幅(デューティ比)に基づいてパルス幅変
調信号pwmを生成する。スイッチング手段102で
は,該パルス幅変調信号pwmに基づいて巻き線型トラ
ンス101の1次側の導通または非導通を切換制御す
る。また巻き線型トランス101の2次側出力は平滑手
段105によって整流及び平滑され,更に平滑手段10
5の出力は,定電圧素子106によって所定量だけ除去
されて負荷側に出力される。
【0017】これにより,スイッチング手段102のス
イッチング動作が不安定な部分を定電圧素子106によ
って除去することにより,パルス幅またはデューティ比
に対する安定した出力変化が保証され,同時に帰還制御
機能をも備えるので,応答性に優れ,出力リプルが小さ
く,且つ高精度な出力制御が可能な電源装置を実現する
ことができる。
【0018】また,第3の特徴の電源装置では,スイッ
チング手段102をトランジスタで構成し,定電圧素子
106においては,トランジスタ102のスイッチング
動作が不安定であるとき,或いは,パルス幅変調信号p
wmのパルス幅の変化に対する出力の変化が不安定であ
るときの平滑手段105の出力を除去するようにしてい
る。
【0019】このように,トランジスタ102のスイッ
チング動作が不安定な部分,またはパルス幅変調信号p
wmのパルス幅変化に対する出力変化が不安定な部分を
定電圧素子106によって除去するので,安定した出力
が保証され,また広い出力可変範囲で高い分解能を実現
することができる。
【0020】更に,第4の特徴の電源装置では,定電圧
素子を定電圧ダイオードとするのが望ましい。
【0021】〔実施例1〕図2は本発明の実施例1に係
る電源装置の構成図である。同図において,本実施例の
電源装置は,巻き線型トランス201,トランジスタ2
02,マイクロコンピュータ204,平滑手段105を
実現するダイオード205a及び平滑コンデンサ205
b,定電圧ダイオード206,発振器221,ベース抵
抗222及び223,並びに,コンデンサ224を備え
て構成されている。
【0022】また図中,211及び212は電源側端
子,213及び214は負荷側端子であり,215はマ
イクロコンピュータ用電源の供給端子である。即ち,端
子211に供給されるのは当該電源装置を駆動する24
[V]電源Vpであり,端子215に供給されるのは5
[V]電源Vcである。
【0023】本実施例の電源装置における基本的な動作
は,巻き線型トランス201の1次側に直列接続された
トランジスタ202をスイッチング動作させ,巻き線型
トランス201の2次側に得られるパルスをダイオード
205a及びコンデンサ205bによって整流及び平滑
して直流電圧を得るものである。
【0024】次に,本実施例の電源装置における構成要
素の機能を説明しながら,本実施例の動作を説明する。
【0025】本実施例では,図1との対応において,制
御手段104及び駆動手段103に相当するのものをマ
イクロコンピュータ204で実現している。このマイク
ロコンピュータ204は,パルス幅変調(PWM)モー
ドを備えたマイクロコンピュータであって,例えば,
(株)日立製作所製の「H8/3048」がある。この
ような高機能のマイクロコンピュータを利用することに
より,更に高集積化が実現でき,装置の小型化を図るこ
とが可能となる。
【0026】マイクロコンピュータ204に内蔵されて
いるタイマは,動作サイクル20[kHz]を固定とし
て,1動作サイクルについて変更,更新されるパルス幅
(トランジスタ202のオン時間)のパルス幅変調信号
pwmを,プログラムに従って端子T1から出力する。
【0027】具体的には,トランジスタ202を駆動す
るパルス幅と出力の関係を予め実験で求めてプログラム
に書き込み,これにより出力の目標値に応じたパルス幅
データを内蔵タイマに書き込む。内蔵タイマは,端子X
1及びX2に供給される発振器221のクロック(周波
数12[MHz])を3分周した4[MHz]のクロッ
クを基本クロックとする。この基本クロックの200カ
ウントを1動作サイクル(20[kHz])として,パ
ルス幅変調信号pwmのパルス幅は内蔵タイマのカウン
タにセットされた値で決定されることとなる。つまり,
基本クロック(の周期0.25[μsec])を分解能
とするパルス幅制御が行われる。
【0028】次に,巻き線型トランス201の2次側で
は,ダイオード205a及びコンデンサ205bによっ
て2次側に発生したパルスが整流及び平滑されるが,整
流及び平滑された直流電圧は,更に定電圧ダイオード2
06によって所定量だけ除去されて負荷側に出力され
る。つまり,整流及び平滑された直流電圧は,定電圧ダ
イオード206の降伏電圧に達するまで負荷側に出力さ
れない。
【0029】ここでは,本実施例の電源装置を電子写真
装置の現像バイアス電源に適用した場合を例に,本実施
例の構成の有効性及び効果について以下説明する。この
現像バイアス電源の出力は,環境条件や原稿の状態等に
応じて50[V]から500[V]までの可変範囲が要
求される。
【0030】図4は,本実施例及び従来例におけるパル
ス幅変調信号pwmのデューティ比(パルス幅)と出力
電圧Voとの関係を実測データに基づいて表した特性図
である。図中,Aは巻き線型トランス201の2次側に
定電圧ダイオード206を具備しない場合,Bは具備す
る場合の特性曲線をそれぞれ示している。
【0031】図4中の特性曲線A(定電圧ダイオード2
06無しの場合)においては,デューティ比が0[%]
から5[%]の間に急激に200[V]まで上昇し,そ
の後なだらかな上昇曲線を示している。これは,パルス
幅変調信号pwmのパルス幅の短いところでは,トラン
ジスタ202のスイッチング動作が不完全であることが
原因と考えられる。従って,特に巻き線型トランス20
1を小型化する場合には,特性の急激な変化部分は問題
であり,トランジスタ202の駆動回路の改良や,巻き
線型トランス201の改良では改善が難しい。
【0032】本実施例の電源装置は,出力を帰還してパ
ルス幅制御する帰還制御機能を備えておらず,予め設定
されたパルス幅と出力電圧Voとの関係をプログラムす
ることにより,出力電圧に対応したパルス幅を与える構
成であり,定電圧ダイオード206無しの場合には,特
性曲線Aにおいて実測点のない100[V]の出力電圧
を生成することができない。
【0033】そこで本実施例では,特性曲線Aにおける
急激な立ち上がり部分をカットして,なだらかな上昇を
辿る200[V]近辺から出力するようにするために,
巻き線型トランス201の2次側に降伏電圧の定格値が
180[V]の定電圧ダイオード206を具備して構成
する。これにより,図4中の特性曲線Bに示すように,
50[V]から500[V]まで,なだらかでほぼ均一
な変化を備えた出力特性を得ることができる。
【0034】このように,本実施例の電源装置では,パ
ルス幅(デューティ比)及び出力電圧間の特性におい
て,トランジスタ202のスイッチング動作に不安定な
ところがあっても,該部分を定電圧ダイオード206に
よって除去するので,安定した出力特性を保証でき,ま
た広い出力可変範囲で高い分解能を実現することができ
る。
【0035】〔実施例2〕次に,図3は本発明の実施例
2に係る電源装置の構成図である。本実施例の電源装置
は,実施例1に係る電源装置の構成に対して,出力帰還
制御の機能を付加したものである。
【0036】図3において,本実施例の電源装置は,実
施例1と同等の電源装置を構成する巻き線型トランス2
01,トランジスタ202,マイクロコンピュータ30
4,平滑手段105を実現するダイオード205a及び
コンデンサ205b,定電圧ダイオード206,発振器
221,ベース抵抗222及び223,並びに,コンデ
ンサ224の他に,出力検出手段107としての抵抗3
07,及びA/Dコンバータ325を備えて構成されて
いる。
【0037】また実施例1と同様に,図中,211及び
212は電源側端子,213及び214は負荷側端子で
あり,215はマイクロコンピュータ用電源の供給端子
である。即ち,端子211に供給されるのは当該電源装
置を駆動する24[V]電源Vpであり,端子215に
供給されるのは5[V]電源Vcである。
【0038】出力電圧検出用の抵抗307は,中間端子
が付いた構成であり,出力電圧Voを分圧した電圧をA
/Dコンバータ325でディジタル値に変換して,マイ
クロコンピュータ304のI/O端子に供給している。
またマイクロコンピュータ302には,図示しない入力
装置(出力目標値設定手段108)で設定された出力目
標値も供給されている。
【0039】マイクロコンピュータ304では,検出し
た出力電圧(ディジタル値)と設定された出力目標値に
基づく比例積分(PI)演算により,パルス幅(デュー
ティ比)の操作量を決定する。この操作量が内蔵タイマ
のカウンタにセットされ,これをパルス幅とするパルス
幅変調信号pwmによって,トランジスタ202のスイ
ッチング動作が制御される。
【0040】出力電圧Voのサンプリング間隔と操作量
の演算間隔は,1動作サイクルであり数ミリ秒間隔であ
る。つまり,この1動作サイクルの間は,同じパルス幅
のパルス幅変調信号pwmによって,トランジスタ20
2のスイッチング動作が制御される。尚,その他のマイ
クロコンピュータ304の動作及び定電圧ダイオード2
06における動作は実施例1と同様である。
【0041】実施例1と同様に,電源装置を電子写真装
置の現像バイアス電源に適用した場合,巻き線型トラン
ス201の2次側に定電圧ダイオード206を具備しな
いときには,図4中の特性曲線Aに示すように,デュー
ティ比が1[%]から5[%]の間では,数十[V]か
百数十[V]のどちらかを数ミリ間隔で出力することに
なる。
【0042】この場合,平滑コンデンサ205bの容量
を大きくすれば,これによる出力リプルを小さくするこ
とはできる。しかしながら,出力電圧Voの立ち上が
り,立ち下がり,並びに,動特性が悪くなるので,平滑
コンデンサ205bの容量を大きくすることにも限界が
ある。
【0043】そこで本実施例では,実施例1と同様に,
巻き線型トランス201の2次側に定電圧ダイオード2
06を具備して構成し,特性曲線Aにおける急激な立ち
上がり部分をカットして,特性曲線Bに示す如く,なだ
らかな上昇を辿るほぼ均一な変化を備えた出力特性を得
るようにしている。これにより,平滑コンデンサ205
bの容量を小さくすることができ,結果として出力リプ
ルが小さく,且つ応答性に優れた電源装置を実現でき
る。
【0044】このように,本実施例の電源装置では,ト
ランジスタ202のスイッチング動作が不安定な部分を
定電圧ダイオード206によって除去することにより,
パルス幅またはデューティ比に対する安定した出力電圧
変化が保証され,同時に帰還制御機能をも備えるので,
応答性に優れ,出力リプルが小さく,且つ高精度な出力
制御が可能な電源装置を実現することができる。
【0045】尚,上記実施例1及び実施例2において
は,定電圧出力用の電源装置の例を示したが,例えば電
子写真装置におけるコロナ放電器用の高圧電源の場合に
は,負荷変動が小さく,定抵抗負荷と考えられるので,
本発明の電源装置はこのような定電流出力用の電源装置
に対しても適用できる。
【0046】即ち,実施例1の構成においては,全く同
一の構成で定電流出力用の電源装置を実現できる。また
実施例2の構成においては,出力電圧検出用の抵抗30
7を,出力段の接地電位(端子214のGND)ライン
に直列に挿入して,出力電流を検出する構成とすれば,
定電流出力用の電源装置を実現できる。
【0047】更に,実施例1及び実施例2において,ト
ランジスタ202は,他のスイッチング素子,例えばF
ET等に置き換えて構成することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の第1の特
徴の電源装置によれば,制御手段の指定するパルス幅
(デューティ比)に基づいて,駆動手段からパルス幅変
調信号を生成し,スイッチング手段では,該パルス幅変
調信号に基づいて巻き線型トランスの1次側の導通また
は非導通を切換制御し,巻き線型トランスの2次側出力
を平滑手段によって整流及び平滑し,更に,平滑手段の
出力を定電圧素子によって所定量だけ除去して負荷側に
出力することとしたので,パルス幅(デューティ比)及
び出力間の特性において,スイッチング手段のスイッチ
ング動作が不安定なところがあっても,該部分を定電圧
素子によって除去することにより安定した出力を保証で
き,また出力の広い可変範囲で高い分解能を備えた電源
装置を実提供することができる。
【0049】また,第2の特徴の電源装置によれば,制
御手段は,出力目標値設定手段で設定された出力目標値
及び出力検出手段の検出結果に基づいてパルス幅(デュ
ーティ比)を指定し,駆動手段は,該パルス幅(デュー
ティ比)に基づいてパルス幅変調信号を生成し,スイッ
チング手段は,該パルス幅変調信号に基づいて巻き線型
トランスの1次側の導通または非導通を切換制御し,巻
き線型トランスの2次側出力を平滑手段によって整流及
び平滑し,更に,平滑手段の出力を定電圧素子によって
所定量だけ除去して負荷側に出力することとしたので,
スイッチング手段のスイッチング動作が不安定な部分を
定電圧素子によって除去することができ,パルス幅また
はデューティ比に対する安定した出力変化が保証され,
同時に帰還制御機能をも備えるので,応答性に優れ,出
力リプルが小さく,且つ高精度な出力制御が可能な電源
装置を提供することができる。
【0050】また,第3及び第4の特徴の電源装置によ
れば,スイッチング手段をトランジスタで構成し,定電
圧素子(定電圧ダイオード)においては,トランジスタ
のスイッチング動作が不安定であるとき,或いは,パル
ス幅変調信号のパルス幅変化に対する出力変化が不安定
であるときの平滑手段の出力を除去するようにし,トラ
ンジスタのスイッチング動作が不安定な部分を定電圧素
子によって除去することとしたので,安定した出力が保
証され,また広い出力可変範囲で高い分解能を備えた電
源装置を実提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源装置の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例1に係る電源装置の構成図であ
る。
【図3】本発明の実施例2に係る電源装置の構成図であ
る。
【図4】実施例及び従来例におけるパルス幅変調信号の
デューティ比(パルス幅)と出力電圧との関係を実測デ
ータに基づいて表した特性図である。
【符号の説明】
101 巻き線型トランス 102 スイッチング手段 103 駆動手段 104 制御手段 105 平滑手段 106 定電圧素子 107 出力検出手段 108 出力目標値設定手段 111,112 電源側端子 113,114 負荷側端子 pwm パルス幅変調信号 con 制御信号 201 巻き線型トランス 202 トランジスタ 204,304 マイクロコンピュータ 205a ダイオード 205b 平滑コンデンサ 206 定電圧ダイオード 211,212 電源側端子 213,214 負荷側端子 215 マイクロコンピュータ用電源の供給端子 221 発振器 222,223 ベース抵抗 224 コンデンサ 307 出力電圧検出用抵抗 325 A/Dコンバータ Vp 24[V]電源 Vc 5[V]電源 Vo 出力電圧 GND 接地電位 A 定電圧ダイオードを具備しない場合の特性曲線 B 定電圧ダイオードを具備する場合の特性曲線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側への電力供給に基づいて2次側に
    所定の出力を発生する巻き線型トランスと,前記巻き線
    型トランスの2次側出力を整流及び平滑する平滑手段
    と,パルス幅変調信号を生成する駆動手段と,前記パル
    ス幅変調信号に基づいて前記巻き線型トランスの1次側
    の導通または非導通を切換制御するスイッチング手段
    と,前記パルス幅変調信号のパルス幅を指定する制御手
    段と,前記平滑手段の出力を所定量だけ除去して出力す
    る定電圧素子と,を有することを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 1次側への電力供給に基づいて2次側に
    所定の出力を発生する巻き線型トランスと,前記巻き線
    型トランスの2次側出力を整流及び平滑する平滑手段
    と,前記平滑手段の出力を検出する出力検出手段と,当
    該電源装置の出力目標値を設定する出力目標値設定手段
    と,パルス幅変調信号を生成する駆動手段と,前記パル
    ス幅変調信号に基づいて前記巻き線型トランスの1次側
    の導通または非導通を切換制御するスイッチング手段
    と,前記設定された出力目標値及び前記出力検出手段の
    検出結果に基づいて前記パルス幅変調信号のパルス幅を
    指定する制御手段と,前記平滑手段の出力を所定量だけ
    除去して出力する定電圧素子と,を有することを特徴と
    する電源装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング手段はトランジスタで
    あり,前記定電圧素子は,前記トランジスタのスイッチ
    ング動作が不安定であるとき,或いは,前記パルス幅変
    調信号のパルス幅の変化に対する出力の変化が不安定で
    あるときの前記平滑手段の出力を除去することを特徴と
    する請求項1または2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記定電圧素子は,定電圧ダイオードで
    あることを特徴とする請求項1,2または3記載の電源
    装置。
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