JP3323671B2 - 連続鋳造方法 - Google Patents
連続鋳造方法Info
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- JP3323671B2 JP3323671B2 JP27315694A JP27315694A JP3323671B2 JP 3323671 B2 JP3323671 B2 JP 3323671B2 JP 27315694 A JP27315694 A JP 27315694A JP 27315694 A JP27315694 A JP 27315694A JP 3323671 B2 JP3323671 B2 JP 3323671B2
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- continuous casting
- casting
- continuous
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続鋳造方法に関するも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼の連続鋳造においては、転炉
等の製錬設備で溶製した所定の成分の溶鋼を取鍋を用い
て連続鋳造設備に運搬し、連続鋳造設備でタンディシュ
および耐火物製ノズルを使用して溶鋼を水冷鋳型内へ注
入し、鋳型内およびそれに続く二次冷却帯の水スプレー
または気水ノズルで冷却し、凝固した鋼を連続的に引き
抜き、所定の寸法に切断して鋳片を得る。
等の製錬設備で溶製した所定の成分の溶鋼を取鍋を用い
て連続鋳造設備に運搬し、連続鋳造設備でタンディシュ
および耐火物製ノズルを使用して溶鋼を水冷鋳型内へ注
入し、鋳型内およびそれに続く二次冷却帯の水スプレー
または気水ノズルで冷却し、凝固した鋼を連続的に引き
抜き、所定の寸法に切断して鋳片を得る。
【0003】連続鋳造においては、ノズル詰まりやタン
ディシュ内スラグ量、注文ロットサイズ、下工程とのマ
ッチングなどから、ある一定量の溶鋼を鋳造すると鋳造
を完了し、連続鋳造機内部の鋳片を完全に引き抜いた
後、ダミーバーを装入し、再度鋳造を開始するという操
業形態をとるのが一般的である。この鋳造準備時間は実
際には鋳造していないため、連続鋳造機での大きな生産
阻害要因の一つとなっている。さらに、連続鋳造機の設
備保全・修理のために一ヵ月に数回および1〜1.5年
に約1週間に亘り連続鋳造機を完全停止する修繕という
鋳造できない非稼働時間を必要とする。これも連続鋳造
機での大きな生産阻害要因である。
ディシュ内スラグ量、注文ロットサイズ、下工程とのマ
ッチングなどから、ある一定量の溶鋼を鋳造すると鋳造
を完了し、連続鋳造機内部の鋳片を完全に引き抜いた
後、ダミーバーを装入し、再度鋳造を開始するという操
業形態をとるのが一般的である。この鋳造準備時間は実
際には鋳造していないため、連続鋳造機での大きな生産
阻害要因の一つとなっている。さらに、連続鋳造機の設
備保全・修理のために一ヵ月に数回および1〜1.5年
に約1週間に亘り連続鋳造機を完全停止する修繕という
鋳造できない非稼働時間を必要とする。これも連続鋳造
機での大きな生産阻害要因である。
【0004】これらの生産阻害要因を改善すべく、ダミ
ーバーの上方装入による準備時間の短縮化およびロール
やセグメントの耐久性向上による修繕サイクルの延長、
修繕期間の短縮などが進められているが、抜本的な改善
には至っていない。
ーバーの上方装入による準備時間の短縮化およびロール
やセグメントの耐久性向上による修繕サイクルの延長、
修繕期間の短縮などが進められているが、抜本的な改善
には至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、連続鋳造機を増
設あるいは新設して、2ストランドの連続鋳造機と1ス
トランドの連続鋳造機を有し、且つ付帯設備を共用する
連続鋳造設備においては、連続鋳造機をそれぞれ独立に
任意に操業すると付帯設備の能力制約から連続鋳造機間
でマッチング待ちが発生し、生産阻害要因が拡大し、生
産能力が大幅に低下する。すなわち、図2に示すよう
に、既設ストランドと増設ストランドとの間で一括して
付帯設備の運転切替を行うと、増設ストランド側が鋳造
中は、既設ストランドでは前に鋳造した鋳片を完全に引
き抜き、更に、ダミーバー装入等の次の鋳造の準備が完
了しているにもかかわらず、鋳造開始を待つ状況が生じ
る。従って、鋳造準備時間が通常より長くなり、連続鋳
造機全体としての生産能力が低下する。さらに、既設2
ストランド側鋳造時は2ストランド操業のため高トン/
分鋳造であるのに対し、増設ストランド側鋳造時は1ス
トランド操業のため低トン/分鋳造となり、どのストラ
ンドで鋳造するかによって鋳造時間が大幅に変動するた
め、工場内物流の悪化を招く原因となり、製錬工程との
マッチングを一層阻害し、生産能力の低下と不安定を誘
発していた。
設あるいは新設して、2ストランドの連続鋳造機と1ス
トランドの連続鋳造機を有し、且つ付帯設備を共用する
連続鋳造設備においては、連続鋳造機をそれぞれ独立に
任意に操業すると付帯設備の能力制約から連続鋳造機間
でマッチング待ちが発生し、生産阻害要因が拡大し、生
産能力が大幅に低下する。すなわち、図2に示すよう
に、既設ストランドと増設ストランドとの間で一括して
付帯設備の運転切替を行うと、増設ストランド側が鋳造
中は、既設ストランドでは前に鋳造した鋳片を完全に引
き抜き、更に、ダミーバー装入等の次の鋳造の準備が完
了しているにもかかわらず、鋳造開始を待つ状況が生じ
る。従って、鋳造準備時間が通常より長くなり、連続鋳
造機全体としての生産能力が低下する。さらに、既設2
ストランド側鋳造時は2ストランド操業のため高トン/
分鋳造であるのに対し、増設ストランド側鋳造時は1ス
トランド操業のため低トン/分鋳造となり、どのストラ
ンドで鋳造するかによって鋳造時間が大幅に変動するた
め、工場内物流の悪化を招く原因となり、製錬工程との
マッチングを一層阻害し、生産能力の低下と不安定を誘
発していた。
【0006】本発明は、連続鋳造機を増設あるいは新設
して2ストランドの連続鋳造機と1ストランドの連続鋳
造機を有し、且つ付帯設備を共用する連続鋳造設備の生
産性を向上する連続鋳造方法を提供するものである。
して2ストランドの連続鋳造機と1ストランドの連続鋳
造機を有し、且つ付帯設備を共用する連続鋳造設備の生
産性を向上する連続鋳造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、2スト
ランドの連続鋳造機と1ストランドの連続鋳造機とから
なり、付帯設備を共有する連続鋳造設備を用いる連続鋳
造方法において、2ストランドの連続鋳造機の鋳造開始
を同時に行い、2ストランドの一方のストランドの鋳造
終了を他方のストランドに比べて早くし、次いで、鋳造
終了したストランドの付帯設備を停止し、1ストランド
の連続鋳造機に付帯設備を切換えて鋳造すると共に、1
ストランドの連続鋳造機の鋳造終了と2ストランドの他
方のストランドの鋳造終了とが、ほぼ同じになるように
鋳造することを特徴とする連続鋳造方法である。
ランドの連続鋳造機と1ストランドの連続鋳造機とから
なり、付帯設備を共有する連続鋳造設備を用いる連続鋳
造方法において、2ストランドの連続鋳造機の鋳造開始
を同時に行い、2ストランドの一方のストランドの鋳造
終了を他方のストランドに比べて早くし、次いで、鋳造
終了したストランドの付帯設備を停止し、1ストランド
の連続鋳造機に付帯設備を切換えて鋳造すると共に、1
ストランドの連続鋳造機の鋳造終了と2ストランドの他
方のストランドの鋳造終了とが、ほぼ同じになるように
鋳造することを特徴とする連続鋳造方法である。
【0008】
【作用】既設の2ストランドの連続鋳造機に隣接して、
さらに1ストランドの連続鋳造機を増設した場合を例に
して、本発明を詳細に説明する。
さらに1ストランドの連続鋳造機を増設した場合を例に
して、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明は、図1に示すように、既設ストラ
ンドの鋳造後半部分では、予め片方のストランドを鋳造
完了し、他方のストランドで片ストランド操業をしつ
つ、二次冷却などの付帯設備の制御を鋳造完了既設スト
ランドから鋳造開始予定の増設ストランドへ切り替え
て、増設したストランドでの鋳造を開始するため、全体
的にはほぼ常時2つのストランドで鋳造を実施すること
ができ、鋳造準備時間も従来なみに抑制でき、同時に鋳
造トン/分もほぼ平準化できるため、生産能力の向上と
安定化を図ることができる。
ンドの鋳造後半部分では、予め片方のストランドを鋳造
完了し、他方のストランドで片ストランド操業をしつ
つ、二次冷却などの付帯設備の制御を鋳造完了既設スト
ランドから鋳造開始予定の増設ストランドへ切り替え
て、増設したストランドでの鋳造を開始するため、全体
的にはほぼ常時2つのストランドで鋳造を実施すること
ができ、鋳造準備時間も従来なみに抑制でき、同時に鋳
造トン/分もほぼ平準化できるため、生産能力の向上と
安定化を図ることができる。
【0010】2ストランドの連続鋳造機では、鋳造開始
は取鍋からの溶鋼の注入が途中で停止すると凝固するた
め同時に行う。そして、2ストランドの一方のストラン
ドの鋳造終了を他方のストランドに比べて早くする。早
くする程度は、1ストランドの連続鋳造機の鋳造終了と
2ストランドの他方のストランドの鋳造終了とがほぼ同
じとなるようにするのが好ましい。
は取鍋からの溶鋼の注入が途中で停止すると凝固するた
め同時に行う。そして、2ストランドの一方のストラン
ドの鋳造終了を他方のストランドに比べて早くする。早
くする程度は、1ストランドの連続鋳造機の鋳造終了と
2ストランドの他方のストランドの鋳造終了とがほぼ同
じとなるようにするのが好ましい。
【0011】既設の2ストランドの連続鋳造機と増設の
1ストランドの連続鋳造機の例で説明したが、既設と増
設がこの逆であってもよいし、また、新設した連続鋳造
機であっても良い。
1ストランドの連続鋳造機の例で説明したが、既設と増
設がこの逆であってもよいし、また、新設した連続鋳造
機であっても良い。
【0012】
【実施例】既設の2ストランドの湾曲半径10.5mR
の湾曲型連続鋳造機に隣接して、高級鋼用の垂直型連続
鋳造機を1ストランド増設し、鋳型冷却水と二次冷却用
水の供給および制御を3ストランドで共用とし、図1に
示すように本発明を実施した。比較例として、連続鋳造
設備は実施例と同じとし、図2に示すように既設ストラ
ンドと増設ストランドとを付帯設備を一括して切り替え
る連続鋳造方法を実施した。実施例は比較例に比べて非
稼働時間が短くなり、生産能力は約20%向上した。
の湾曲型連続鋳造機に隣接して、高級鋼用の垂直型連続
鋳造機を1ストランド増設し、鋳型冷却水と二次冷却用
水の供給および制御を3ストランドで共用とし、図1に
示すように本発明を実施した。比較例として、連続鋳造
設備は実施例と同じとし、図2に示すように既設ストラ
ンドと増設ストランドとを付帯設備を一括して切り替え
る連続鋳造方法を実施した。実施例は比較例に比べて非
稼働時間が短くなり、生産能力は約20%向上した。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、2ストランドの連続鋳
造機と1ストランドの連続鋳造機を有する連続鋳造設備
を用いる連続鋳造方法において、鋳造阻害要因を抑制で
き、非稼働時間を短縮することが可能となり、単位時間
当たりの鋳造量も平準化される。
造機と1ストランドの連続鋳造機を有する連続鋳造設備
を用いる連続鋳造方法において、鋳造阻害要因を抑制で
き、非稼働時間を短縮することが可能となり、単位時間
当たりの鋳造量も平準化される。
【図1】本発明の連続鋳造方法を示す図である。
【図2】従来の連続鋳造方法を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 照夫 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (56)参考文献 特開 平3−77746(JP,A) 特開 昭62−252651(JP,A) 特開 昭62−234648(JP,A) 特開 昭62−183952(JP,A) 特開 昭57−118844(JP,A) 特開 昭60−102252(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/00 B22D 11/14
Claims (1)
- 【請求項1】 2ストランドの連続鋳造機と1ストラン
ドの連続鋳造機とからなり、付帯設備を共有する連続鋳
造設備を用いる連続鋳造方法において、2ストランドの
連続鋳造機の鋳造開始を同時に行い、2ストランドの一
方のストランドの鋳造終了を他方のストランドに比べて
早くし、次いで、鋳造終了したストランドの付帯設備を
停止し、1ストランドの連続鋳造機に付帯設備を切換え
て鋳造すると共に、1ストランドの連続鋳造機の鋳造終
了と2ストランドの他方のストランドの鋳造終了とが、
ほぼ同じになるように鋳造することを特徴とする連続鋳
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27315694A JP3323671B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | 連続鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27315694A JP3323671B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | 連続鋳造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08112648A JPH08112648A (ja) | 1996-05-07 |
JP3323671B2 true JP3323671B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=17523896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27315694A Expired - Fee Related JP3323671B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | 連続鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3323671B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200063633A (ko) * | 2018-11-28 | 2020-06-05 | 주식회사 포스코 | 주조 방법 및 주조 설비 |
-
1994
- 1994-10-13 JP JP27315694A patent/JP3323671B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200063633A (ko) * | 2018-11-28 | 2020-06-05 | 주식회사 포스코 | 주조 방법 및 주조 설비 |
KR102179556B1 (ko) | 2018-11-28 | 2020-11-16 | 주식회사 포스코 | 주조 방법 및 주조 설비 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08112648A (ja) | 1996-05-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020618 |
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