JP3323540B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りタイヤそれもと
くにラジアルタイヤの振動乗り心地、特に路面からの衝
撃緩和性能を改良するようにビード部の補強ゴム層の適
合を図った空気入りタイヤを提案しようとするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤの振動、騒音対策として
は、これまでも、数々提案されてきているが、近年特
に、道路網の整備、車両の高性能化、さらに高級化志向
が進み、車としての居住性能の向上が益々強く要求され
るに至り、その結果当然、タイヤ自身にもとずく振動、
騒音についての対策、改良の要求もきびしい。ラジアル
タイヤは、一般に耐摩耗性およびコーナリングなどの諸
特性については優れているものの、乗り心地に関して多
少劣る面がある。これは、トレッド部に剛いベルト補強
が設けられているため、トレッド部の厚さ方向曲げ剛性
が比較的高く、タイヤの路面転動中,路上の凹凸の上を
通過する際にトレッド部が変形し難いので強い外力が働
いて、この外力に基づく振動がタイヤのサイドウォール
部、ビード部からリムホイール、車両へと伝達されて乗
り心地を害するためである。
【0003】ラジアルタイヤのカーカスは、コードがタ
イヤの放射方向とほぼ平行につまりラジアル方向に配列
されてサイドウォール部は柔軟なことから、この外力は
カーカス自体によっては緩和吸収され難く、減衰されな
いまま振動として持続する原因となるのである。これら
に対しては、ベルト補強の厚み方向の剛性を低下させた
り、サイドウォール部のゴム層を極端に低弾性率ゴム層
としたもの、或いはトレッド部ゴム層をキャップ/ベー
ス層構造としたものなどがある。しかし、未だに、満足
できる結果は得られないのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】空気入りタイヤそれも
とくにラジアルタイヤから車両へ伝達される振動が、乗
り心地を少なからず損ねることはすでに触れた。ここで
振動は、トレッド部よりサイドウォール部、そしてビー
ド部からリムホイールを介し車両へと伝わって行く。本
発明は、そこでビード部に注目し、ここに発泡ゴムを採
用することにより、振動を減衰させて乗り心地性能の向
上を図るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、トレッド部
の両側にてそれぞれタイヤの半径方向に伸び内周縁にビ
ードコアを埋設した一対のサイドウォール部をそなえ、
両ビードコア間にわたってタイヤの放射方向とほぼ平行
に繊維コードを配列したプライの少なくとも一枚からな
るカーカスをその両側にてそれぞれビードコアのまわり
に半径方向外側へ折り返し、このカーカスの折り返し外
側に、タイヤのリム組み姿勢で少なくともリムフランジ
と対応する領域に補強ゴム層を配置した空気入りタイヤ
において、この補強ゴム層がタイヤの軸方向に内外二重
の積層構造に成り、内側は発泡ゴム層、外側は非発泡ゴ
ム層の配置になることを特徴とする、空気入りタイヤで
ある
【0006】
【作用】路面の凹凸をタイヤのトレッド部が振動として
拾い、その振動はタイヤサイドウォール部から、ビード
部へ伝わり、そして金属よりなるリムホイールを介して
車体へ伝達され、ここで、その経路としてはとくに、カ
ーカスのプライ層を伝わって来る振動が多いとされてい
る。かってのバイアスタイヤのようにカーカスのプライ
コードが交差して配列されていれば、カーカスのコード
が角度変化を起こすことによっても振動は吸収され減衰
するが、ラジアルタイヤでは、カーカスのコードが、ほ
ぼラジアル配列とされているので、カーカスのプライ層
自体では、振動が吸収されず減衰されにくいのである。
【0007】本発明では、発泡ゴム層をビード部のリム
フランデに対応する領域に採用することにより、路面よ
りカーカス層を経て伝達される振動を該部分において吸
収し、振動のリムホイールへの伝達を遮断するように作
用する。このことにより、ラジアルタイヤの欠点とされ
ている振動乗り心地性能を改良するものである。
【0008】トレッド部(図示略)の両側にてそれぞれ
タイヤの半径方向内向きに伸び内周縁にビードコアを埋
設した一対のサイドウォール部をそなえ、両ビードコア
間にわたってタイヤの放射方向とほぼ平行につまりタイ
ヤの赤道面に対し90度で配置した有機繊維コードの一プ
ライからなるカーカス1をその両側でビードコア2のま
わりを内から外へ、それぞれ折り返し、ビードコアー2
のタイヤ半径方向外方にはビードコアー2の外方に直接
接触させた比較的ゴム硬さの高い、例えば、70〜90 (JI
S C)のゴム層からなるビードフィラーゴム3を配置して
成る空気入りタイヤを、そのサイドウォール部の内周縁
すなわちビード部の断面で図1に示した。
【0009】この例でリムフランジ4の半径方向内側か
ら外方にわたる区域と対応するビード部軸方向外側の領
域に、発泡ゴムよりなる補強層5を配置してある。ここ
で、補強ゴム層5に用いる発泡ゴムは破壊強度の点から
連続気泡よりも、独立気泡に成るものがむしろ好まし
く、その発泡率は、5%〜60%の範囲、さらにゴム硬さ
は40〜60 (JIS A 準拠) の間が好ましい。気泡ゴムの配
合については例えば天然ゴム60重量部、ポリブタジエン
ゴム40重量部、カーボンブラック N 110 50重量部、ア
ロマティックオイル5重量部、ステアリン酸1.5 重量
部、亜鉛華3.0 重量部、加硫促進剤1.5 重量部、硫黄1.
5 重量部さらに発泡剤としてオキシビスーベンゼンスル
ホニルヒドラジド5重量部、ここに、カーボンブラック
N 110は比表面積が 143m2/g より成るものが好適であ
てる。
【作用】
【0010】発泡ゴムは、気泡中を占める気体により、
あたかも空気バネの如く作用しビード部まで到来した振
動のリムへの伝達をしゃ断吸収するように作用し、この
点は、硬さを同じくする非発泡軟質ゴムと比較して振動
の吸収という点で、より優れている。この結果、タイヤ
のトレッド部が拾いサイドウォール部を経て伝わってく
る振動は、ビード部においてリムを介して車体へ伝わる
以前に減衰させられるのである。
【0011】
【実施例】図1に従い、補強ゴム層5として発泡率25
%、ゴム硬さ50 (JIS A 準拠)で上に例示した配合にな
る発泡ゴムを用いた空気入りタイヤの性能を非発泡ゴム
による同一硬さのゴム補強層5を用いた従来タイヤと比
較した。乗り心地性能の測定は、実車フィーリングと計
測とによることとし、測定方法は、テストドライバーに
よる評定と、試験タイヤを市販の突起乗越振動試験機の
固定軸に取り付けて、JIS規格に基づく正規内圧及び
正規荷重の下で、突起乗越時の軸荷重変動の測定を行
い、従来タイヤを 100として指数表示した。フィーリン
グテストでは、感知可能な変化が認められ、また計測に
おいては約10%程度の改良がなされた。即ち、計測に於
いては本実施例では90の結果を得た。この場合数値が小
さいほど乗り心地性能は良好なことをあらわす。なお、
発泡率を変えたときの成績は表1のとおりであった。
【0012】
【表1】
【0013】次に図1では単一層の例で示した補強ゴム
層5について図2のように、ゴム補強ゴム層5の構造を
タイヤの軸方向に二分した積層構造とし、外側を発泡ゴ
ム層5a、内側を非発泡ゴム層5bとし、また逆に内側は発
泡ゴム、外側は非発泡ゴムとして積層を反転するうよに
変形した、何れの場合も振動の吸収性能はわずかに低下
するもののなお有効なことがわかった。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば空気入りタイヤのビード
部の補強ゴム層として発泡ゴムを用いたことにより、路
面において拾われ、トレッド部サイドウォール部を経て
伝わる振動が有効に吸収され減衰する為、振動乗り心地
が有利に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はビード部についてのタイヤ断面図であ
る。
【図2】図2は別例についての同様な断面図である。
【符号の説明】
1 カーカス 2 ビードコア 4 リム 5 補強ゴム層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部の両側にてそれぞれタイヤの
    半径方向に伸び内周縁にビードコアを埋設した一対のサ
    イドウォール部をそなえ、両ビードコア間にわたってタ
    イヤの放射方向とほぼ平行に繊維コードを配列したプラ
    イの少なくとも一枚からなるカーカスをその両側にてそ
    れぞれビードコアのまわりに半径方向外側へ折り返し、
    このカーカスの折り返し外側に、タイヤのリム組み姿勢
    で少なくともリムフランジと対応する領域に補強ゴム層
    を配置した空気入りタイヤにおいて、この補強ゴム層がタイヤの軸方向に内外二重の積層構造
    に成り、内側は発泡ゴム層、外側は非発泡ゴム層の配置
    になることを特徴とする、 空気入りタイヤ。
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