JP3323332B2 - 2サイクルエンジン - Google Patents

2サイクルエンジン

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モーターボート,自動
二輪車等に用いられる2サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2サイクルの多気筒エンジンで
は、各気筒の爆発時期は、クランク軸の回転角で見て等
間隔となるよう設定されている。例えば、2気筒の場
合、2つの気筒,の点火時期は180°の等間隔に
設定されており、図11に各気筒の排気,掃気行程をク
ランク軸右回りで示すように、番気筒では、EX1−
OからEX1−Cまで排気ポートが開き、SC1−Oか
らSC1−Cまで掃気ポートが開いて掃気される。番
気筒では、EX2−OからEX2−Cまで排気ポートが
開き、SC2−OからSC2−Cまで掃気ポートが開い
て掃気される。このように、従来の2気筒2サイクルエ
ンジンでは各気筒の排気,掃気行程及び点火時期が18
0°対称になるよう設定されている。なお、TDC1,
TDC2はそれぞれ番気筒,番気筒の上死点位置を
示している。
【0003】このような、180°等間隔2気筒エンジ
ンでは、図12に番気筒の排気ポートにおける排気圧
(排気パルス)を示すように、例えば番気筒の排気パ
ルスは番気筒の排気,掃気ポート開期間を過ぎた時点
で発生することから、番気筒の排気パルスを番気筒
の排気圧に利用して給気効率を向上させることはできな
い。
【0004】このような180°等間隔2気筒2サイク
ルエンジンを例えば自動二輪車に搭載する場合、排気管
の長さをエンジン特性に応じた長さに設定することによ
り、反射パルスのタイミングとエンジン回転数に応じた
排気,掃気タイミングとを同調させ、もって自気筒の反
射パルスを有効利用することが可能である。これによ
り、掃気行程時の新気の吹き抜けを減少して、給気効
率,充填効率を高めて出力,燃費の向上を計ることが可
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般にモー
ターボート等に用いられる船外機用エンジンのように、
最高回転数が例えば5000rpm以下と低い場合に
は、上記自己反射パルスを利用するのは困難である。
【0006】即ち、上記排気管の長さを調節して自己の
反射パルスを利用する方法では、エンジン回転数が低い
ほど排気管長を長くする必要があるが、船外機用エンジ
ンではレイアウトの都合上困難であり、仮に高回転域の
みで同調させるようにした場合には、低速回転域では自
己の反射パルスが掃気を阻害し、トルク低下やハンチン
グを発生する。
【0007】このように、同調排気パルスを確保しよう
とすると、非同調域での燃焼不安定性が大きい。全域に
おいてパルス同調させるには排気管長の可変機構が必要
となり、構造が複雑となる。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、少なくとも1つの気筒においては確実に他
気筒の排気パルスを活用でき、もってエンジン性能を向
上できる2サイクルエンジンを提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、2の
整数倍の気筒を備え、隣接する一方の気筒の排気ポート
と他方の気筒の排気ポートとを集合させた2サイクルエ
ンジンにおいて、各気筒の排気ポートが開いた後、掃気
ポートが開いて排気,掃気が開始され、上記掃気ポート
が閉じて掃気行程が終了した後、上記排気ポートが閉じ
て排気行程が終了するように各気筒の排気ポート及び掃
気ポートを設定し、さらに隣接する一方の気筒の掃気ポ
ートの閉時期を他方の気筒の排気ポートの開時期より遅
角させることにより一方の気筒の掃気ポートの開期間の
終了近傍域と他方の気筒の排気ポートの開期間の開始近
傍域とが重複するよう上記一方の気筒と他方の気筒の爆
発間隔を不等間隔に設定したことを特徴としている。
【0010】請求項2の発明は、2つの気筒を上下方向
に隣接配置するとともに下方に排気するように構成し、
上側の気筒の掃気ポートの開期間の終了近傍域と下側の
気筒の排気ポートの開期間の開始近傍域とが重複するこ
とを特徴としている。
【0011】請求項3の発明は、請求項1において、4
つの気筒を備えており、番気筒の掃気ポートの開期間
の終了近傍域と番気筒の排気ポートの開期間の開始近
傍域とが重複し、かつ番気筒の掃気ポートの開期間の
終了近傍域と番気筒の排気ポートの開期間の開始近傍
域とが重複していることを特徴としている。
【0012】ここで本発明において、爆発間隔を不等間
隔に設定するに際し、2気筒エンジンの場合には、一方
の気筒の点火時期から他方の気筒の点火時期までのクラ
ンク間隔を100°〜140°とすることが好ましく、
また4気筒エンジンの場合は,番気筒の爆発間隔を
100°〜140°とすることが好ましい。なお2気筒
エンジンの場合には、,番気筒のクランク間隔、4
気筒エンジンの場合には,番及び,番気筒のク
ランク間隔をそのエンジンの最適使用回転に合わせて任
意に設定する事ができる。この場合、高速回転型エンジ
ンほど爆発間隔を小さくし、低速回転型エンジンほど爆
発間隔を大きくする。なお、本明細書において番〜
番とは点火時期の順序を示している。
【0013】
【作用】請求項1の発明の2サイクルエンジンによれ
ば、隣接する一方の気筒の掃気ポートの開期間の終了近
傍域と、他方の気筒の排気ポートの開期間の開始近傍域
とを重複させたので、隣接する一方の気筒の排気ポート
に、掃気行程終了直前にて、他方の気筒の排気圧が作用
することとなり、一方の気筒からの新気の流出が回避さ
れ、給気効率を向上でき、もってトルク向上,燃費低減
等、エンジン性能を向上できる。
【0014】請求項2の発明の2サイクルエンジンによ
れば、2つの気筒を上下方向に配置し、上側の気筒の掃
気ポートの開期間終了近傍域と、下側の気筒の排気ポー
トの開期間開始近傍域とを重複させたので、下側気筒の
排気パルスにより上側気筒の掃気効率を向上でき、もっ
てエンジン性能を向上できる。またこの場合、下流側の
気筒の排気パルスを上流側の気筒に作用させるようにし
たので、排気ガスが上流側気筒内に侵入するのを防止で
き、燃焼安定性を図ることができるとともに、燃焼室内
の温度の異常上昇を防止できる。
【0015】請求項3の発明の2サイクルエンジンによ
れば、4つの気筒を設け、隣接する,番気筒及び
,番気筒において掃気ポートの閉時期と排気ポート
の開時期とを重複させたので、番気筒,及び番気筒
において給気効率を向上でき、エンジン性能を向上でき
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図8は請求項1,2の発明に係る第1実
施例の2サイクル直列2気筒エンジンを説明するための
図であり、図1は上記エンジンの左側面模式図、図2は
上記エンジンのクランク軸の側面図、図3は上記クラン
ク軸の底面図、図4は上記エンジンの各気筒の掃気,排
気系を模式的に示す図、図5は上記エンジンの各気筒の
排気,掃気時期を説明するための図、図6は上記エンジ
ンの排気パルスを示す図、図7,8は上記エンジンの特
性を示す図である。
【0017】図において、1は船体2の船尾2aに配設
された船外機であり、これは推進機3が配設されたロア
ケース4の上部にアッパケース5を接続し、これの上部
に2サイクル2気筒エンジン6が収容されたカウル7を
接続して構成されている。上記船外機1は、船体2に固
定されたクランプブラケット8に上下方向に揺動自在に
枢支されている。
【0018】上記ロアケース4内には推進軸11が軸支
されており、該推進軸11の後端部に上記推進機3がス
プライン嵌合されている。また上記エンジン6の出力軸
6aには垂直方向に駆動シャフト12の上端が結合され
ており、該シャフト12の下端には上記推進軸11に噛
合するかさ歯車12bが結合されている。
【0019】上記エンジン6は、2つの気筒の軸線がク
ランク軸の軸線を含む共通の鉛直面上に位置する直列エ
ンジンであり、シリンダブロック30の左合面にクラン
クケース31を結合するとともに右合面にシリンダヘッ
ド32を接続し、シリンダブロック30に形成された
番,番気筒にピストン33を挿入配置し、該ピストン
33をコンロッド34でクランク軸13に接続した構造
のものである。そして、このエンジン6は上記クランク
軸13を航走時に略垂直をなす縦置き搭載されており、
上記番,番気筒は上下に位置するよう隣接配置され
ている。この上下2つの番,番気筒の各排気ポート
15,16は図示下方に延びる排気集合管20で合流し
た後、エンジン下面に形成された排気口6bに導出され
ている。なお、14は上記各気筒の点火プラグである。
【0020】上記クランク軸13は番気筒用クランク
ピン13aと番気筒用クランクピン13bと、該両ピ
ン間,及び両外側に位置するクランクジャーナル13c
とを備えており、図3に示すように時計回りに見て、ク
ランクピン13bとクランクピン13aとは120°を
なし、従ってクランクピン13aとクランクピン13b
とは240°をなしている。
【0021】また図4に示すように、上記エンジン6の
番気筒では、高さH1,H2の位置が排気ポート1
5,掃気ポート17のそれぞれの開及び閉タイミング位
置に、また番気筒では、高さH1´,H2´の位置が
排気ポート16,掃気ポート18のそれぞれの開及び閉
タイミング位置になっており、各ポートがピストン19
により開閉されて、後述の排気,掃気タイミングを実現
するように構成されている。
【0022】ここで、図5に基づいて上記エンジン6の
排気,掃気タイミングを説明する。図5は上記クランク
軸13の回転を図示右回りとして排気,掃気タイミング
を示す図であり、TDC1,TDC2はそれぞれ番気
筒,番気筒の上死点を示している。上記番気筒で
は、排気ポート15が開時期EX1−Oで開いた後、掃
気ポート17が開時期SC1−Oで開いて排気,掃気が
開始され、上記掃気ポート17が閉時期SC1−Cで閉
じて掃気行程が終了した後、上記排気ポート15が閉時
期EX1−Cで閉じて排気行程が終了し、TDC1より
若干進角側で点火される。
【0023】また、上記番気筒では、排気ポート16
が開時期EX2−Oで開いた後、掃気ポート18が開時
期SC2−Oで開いて排気,掃気が開始され、上記掃気
ポート18が閉時期SC2−Cで閉じて掃気行程が終了
した後、上記排気ポート16が閉時期EX2−Cで閉じ
て排気行程が終了し、TDC2の若干進角側で点火され
る。
【0024】この時、上記番気筒の掃気ポート17の
閉時期SC1−Cは番気筒の排気ポート16の開時期
EX2−Oより遅角しており、上記番気筒の掃気ポー
ト17の開期間の終了近傍域と上記番気筒の排気ポー
ト16の開期間の開始近傍域とが重複するよう構成され
ている(図示斜線領域参照)。
【0025】上記,番気筒において掃気,排気行程
が若干重複しているのは、上述のように、クランク軸1
3のクランクピン13a,13bの間隔を120°−2
40°と不等間隔に設定したことにより実現したもので
ある。
【0026】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の船外機1は、これのエンジン動力を駆動
シャフト12を介して推進軸11に伝達し、該推進軸1
1により推進機3を回転駆動するものである。この時、
上記エンジン6の各気筒毎の排気ガスは上述のように合
流した後、外部に排出される。
【0027】ここで、上記番気筒の排気ポート15に
おける排気パルスは図6に示すような特性を備える。図
6において、横軸は上記クランク軸13の回転角を、縦
軸は上記排気ポート5における排気パルス(排気圧)を
各々示している。図6に示すように本実施例では、番
気筒の排気パルスの発生後、上記クランク軸13が12
0°回転した時点で番気筒の排気パルスが発生する。
この場合、この番気筒の排気パルス発生タイミング
は、番気筒の掃気ポート閉直前のタイミングに一致し
ており、従って番気筒においては掃気行程の終了直前
で排気ポートにおける圧力が高くなり、新気がシリンダ
内に押しとどめられることとなる。
【0028】このように本実施例では、番気筒の掃気
ポート17の開時期と番気筒の排気ポート16の開時
期とが重複するよう、上記番気筒と番気筒の点火時
期を不等間隔に設定したので、番気筒の掃気時に、
番気筒の排気圧を上記番気筒の排気ポートに作用させ
ることができ、もって上記番気筒の排気ポートに新気
が流出することを回避できる。その結果、トルクの増
大,燃費の向上,排気ガスの清浄化が図られる。
【0029】本第1実施例の効果を具体的に図7,8に
基づいて説明する。図7は、番気筒の点火時期から
番気筒の点火時期までのクランク間隔を110°と短く
して該両気筒間の同調域を高速側に設定した時のトルク
特性を示す。図中,はそれぞれ,番気筒による
トルクを示し、Aは両気筒によるエンジン全体のトルク
を示す。番気筒においては、4000〜4500rp
mにおいて番気筒の排気圧が番気筒の排気ポート1
5に掃気終了時付近にて作用し、この回転域における
番気筒の掃気効率を向上して出力を向上でき、もってエ
ンジン全体のトルクを向上させることができる。
【0030】図8は、番気筒の点火時期から番気筒
の点火時期までのクランク間隔を130°と長くして該
両気筒間の同調域を低速側に設定した時のトルク特性を
示す。この場合、3500〜4000rpmにおいて
番気筒の排気圧が番気筒の排気ポート15に掃気終了
時付近にて作用し、このような設定においても上記同様
にエンジン全体のトルクを向上させることができる。
【0031】次に、請求項3に係る発明の第2実施例に
よる2サイクルエンジンを図9,図10に基づいて説明
する。図9はクランク軸のクランクピン位相を示す模式
図である。本第2実施例は、上記第1実施例においてエ
ンジンを4気筒にしたものであり、クランク軸23の
番,番気筒用クランクピン23a,23bのクランク
間隔,及び番,番気筒用クランクピン23c,23
dのクランク間隔はいずれも120°設定されている。
【0032】次に、図10に基づいて本第2実施例の排
気,掃気タイミングを説明する。図10は、上記図5と
同様に、図示右回りをクランク軸13の回転方向として
おり、TDC1,TDC2,TDC3,TDC4は上記
同様ピストン19の上死点を示している。なお、番気
筒と番気筒については上記同様であるので、説明は省
略する。番気筒では、排気ポート(不図示)は開時期
EX3−Oから閉時期EX3−Cまで開き、掃気ポート
(不図示)は開時期SC3−Oから閉時期SC3−Cま
で開く。同様に、番気筒では、排気ポート(不図示)
は開時期EX4−Oから閉時期EX4−Cまで開き、掃
気ポート(不図示)は開時期SC4−Oから閉時期SC
4−Cまで開く。
【0033】この時、上記番気筒の掃気ポートの閉時
期SC3−Cは番気筒の排気ポートの開時期EX4−
Oより遅角しており、上記番気筒の掃気ポートの開期
間の終了近傍時期と上記番気筒の排気ポートの開期間
の開始近傍時期とが重複するよう構成されている(図示
斜線領域参照)。
【0034】上記,番気筒,及び,番気筒にお
いて、掃気ポート開時期と排気ポート閉時期とが一部重
複しているのは、クランク軸23において,番気筒
用クランクピン23a,23bを120°間隔とし、ま
た,番気筒用クランクピン23c,23dを120
°間隔としたことにより実現したものである。
【0035】次に本第2実施例の作用効果について説明
する。本実施例では、上記第1実施例同様に番気筒の
掃気ポートの開終了時期と番気筒の排気ポートの開開
始時期とを一部重複するよう構成するとともに、番気
筒の掃気ポートの開終了時期と番気筒の排気ポートの
開開始時期とを重複するよう構成したので、番気筒の
掃気時に、番気筒の排気圧を上記番気筒の排気ポー
トに作用させることができるとともに、番気筒の掃気
時に、番気筒の排気圧を上記番気筒の排気ポートに
作用させることができ、もって上記番気筒,及び番
気筒の排気ポートに新気が流出することを回避でき、
,番気筒のトルクを増大してエンジン全体のトルク
を向上することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る2サ
イクルエンジンでは、隣接する一方の気筒の掃気ポート
の開期間の終了近傍域と、他方の気筒の排気ポートの開
期間の開始近傍域とを重複させたので、一方の気筒の掃
気効率を向上できる効果があり、エンジン全体の性能を
向上できる効果がある。
【0037】請求項2の発明の2サイクルエンジンによ
れば、上側の気筒の掃気ポートの開期間終了近傍域と、
下側の気筒の排気ポートの開期間開始近傍域とを重複さ
せたので、上側気筒の掃気効率を向上でき、エンジン全
体の性能を向上できる効果がある。また、排気ガスが上
流側気筒内に侵入するのを防止できる効果があり、燃焼
安定性を向上できる効果がある。
【0038】請求項3の発明の2サイクルエンジンによ
れば、,番気筒の掃気ポートの開期間の終了近傍域
と、,番気筒の排気ポートの開期間の開始近傍域と
を重複させたので、,番気筒において掃気効率を向
上でき、エンジン全体の性能を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による2サイクルエンジン
の左側面図である。
【図2】上記エンジンのクランク軸の左側面図である。
【図3】上記クランク軸の底面図である。
【図4】上記エンジンの各掃気,排気系を模式的に示す
図である。
【図5】上記各気筒の排気,掃気時期を説明するための
図である。
【図6】上記エンジンの排気パルスを示す図である。
【図7】上記エンジンの特性を示す特性図である。
【図8】上記エンジンの特性を示す特性図である。
【図9】本発明の第2実施例による2サイクルエンジン
のクランク軸のクランクピン位相を示す模式図である。
【図10】上記第2実施例エンジンの排気,掃気時期を
示す図である。
【図11】従来の2気筒エンジンの排気,掃気時期を示
す図である。
【図12】従来の2気筒エンジンの排気パルスを示す図
である。
【符号の説明】
6 2サイクルエンジン 15,16 排気ポート 17,18 掃気ポート 一方の気筒,上側の気筒 他方の気筒,下側の気筒 ,,, 気筒
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 27/00 B63H 20/00 F02B 25/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2の整数倍の気筒を備え、隣接する一方
    の気筒の排気ポートと他方の気筒の排気ポートとを集合
    させた2サイクルエンジンにおいて、各気筒の排気ポー
    トが開いた後、掃気ポートが開いて排気,掃気が開始さ
    れ、上記掃気ポートが閉じて掃気行程が終了した後、上
    記排気ポートが閉じて排気行程が終了するように各気筒
    の排気ポート及び掃気ポートを設定し、さらに隣接する
    一方の気筒の掃気ポートの閉時期を他方の気筒の排気ポ
    ートの開時期より遅角させることにより一方の気筒の掃
    気ポートの開期間の終了近傍域と他方の気筒の排気ポー
    トの開期間の開始近傍域とが重複するよう上記一方の気
    筒と他方の気筒の爆発間隔を不等間隔に設定したことを
    特徴とする2サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、2つの気筒を上下方
    向に隣接配置するとともに下方に排気するように構成
    し、上側の気筒の掃気ポートの開期間の終了近傍域と下
    側の気筒の排気ポートの開期間の開始近傍域とが重複す
    ることを特徴とする2サイクルエンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1において、4つの気筒を備えて
    おり、番気筒の掃気ポートの開期間の終了近傍域と
    番気筒の排気ポートの開期間の開始近傍域とが重複し、
    かつ番気筒の掃気ポートの開期間の終了近傍域と番
    気筒の排気ポートの開期間の開始近傍域とが重複してい
    ることを特徴とする2サイクルエンジン。
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