JP3323029B2 - 燃料電池セル - Google Patents

燃料電池セル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解質と空気極層
と燃料極層を具備する燃料電池セルに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】近年、燃料電池セルは、これまでの水力発
電、火力発電、原子力発電に代わる次世代の発電システ
ムとして注目され、さかんに研究開発が進められてい
る。
【0003】この燃料電池セルの1つに固体電解質型燃
料電池セルが知られているが、この燃料電池セルは、安
定化ジルコニアからなる固体電解質の一方の面にLaM
nO3 系材料からなる空気極層が、他方の面にNiと安
定化ジルコニアの複合体からなる燃料極層が形成された
積層構造からなり、その構造としては、円筒型あるいは
平板型が知られている。
【0004】一般に、Niと安定化ジルコニアからなる
燃料極層は、Ni粉末、あるいはNiO粉末と安定化ジ
ルコニア粉末を混合し、これを溶剤に懸濁させてスラリ
ーを調製し、このスラリーをジルコニア質固体電解質の
表面に塗布し焼成して形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
の燃料極層の形成によれば、Ni粒子あるいはNiO粒
子とZrO2 粒子との単純混合であるため、Ni粒子の
分散状態が悪く、還元雰囲気中で焼成した時、あるいは
発電時にNi粒子が凝集し燃料極層の活性が低下すると
いう問題があった。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記の
問題に対して検討を重ねた結果、一旦ZrO2 からなる
多孔質の骨格を形成した後、その空隙にNiメッキや、
Niを充填することにより、Niの分散性を高め、凝集
を防止し性能に優れた燃料極層が形成されることを見い
だし、本発明に至った。
【0007】即ち、本発明の燃料電池セルは、空気極層
と燃料極層との間にジルコニア質固体電解質を介在させ
てなる燃料電池セルにおいて、前記燃料極層が、前記ジ
ルコニア質固体電解質表面に形成され、平均径が50μ
m以下の空孔を5体積%以上分散含有するジルコニア層
の前記空孔内にニッケル、コバルト、マンガンのうち少
なくとも1種の金属が充填された金属充填層と、この金
属充填層表面に形成され、ジルコニア粒子を骨格とする
多孔質体の前記ジルコニア粒子表面に、ニッケル、コバ
ルト、マンガンのうちの少なくとも1種の金属層を形成
したガス透過性を有する多孔質層とからなることを特徴
とするものである。
【0008】以下、図面を参照しながら、本発明を詳述
する。図1は、本発明の燃料電池セルの典型的な構造と
して、平板型燃料電池セルの構造を示す図である。本発
明の燃料電池セルは、図1に示すように、ジルコニア質
固体電解質1の一方の面にLaMnO3 などの空気極層
2と他方の面にはジルコニアと金属との複合体からなる
燃料極層3が形成されている。固体電解質および燃料極
層の一成分であるジルコニアは、いずれもイットリア
(Y2 3 )などの安定化材を3〜15モル%の割合で
含み、この安定化材によって完全安定化または部分安定
化されており、立方晶ZrO2 および/または正方晶Z
rO2 を主として、場合により少量の単斜晶ZrO2
含有する。この燃料極層中のジルコニアは望ましくは、
固体電解質を構成するジルコニアと同組成であるのがよ
い。また、この単セルは、LaCrO3 などのセパレー
タ4によりセル間が接続されることで電力が集電され
る。また、燃料極層中の一成分である金属としては、ニ
ッケル(Ni)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)
のうちの少なくとも1種が採用される。
【0009】図2は、燃料極層の一例を示すもので、
2によれば、固体電解質1の表面に形成される燃料極層
3は、ジルコニア粒子5を骨格6とする多孔質体により
構成され、且つその骨格6の表面にはニッケル(N
i)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)のうちの少
なくとも1種の金属層7が形成されている。この燃料極
層3は、発電時に燃料である水素ガスを固体電解質に供
給するためにガス透過性を有することが必要である。従
って金属層7は、骨格6の表層のみに形成され、空隙を
有することが必要であり、この場合の燃料極層3は、開
気孔率が10〜70%程度であることが望ましい。ま
た、骨格6を形成するジルコニア粒子5は、平均粒径が
0.5〜50μmであり、さらに金属層7の厚みは0.
5〜100μmであり、特に5〜20μmであることが
望ましい。
【0010】このような燃料極層を形成するには、例え
ば、平均粒径が0.5〜50μm、特に3〜10μmの
ジルコニア粒子(安定化材により安定化されたもの)に
溶剤および有機樹脂を添加混合してスラリーを調製す
る。そして、このスラリーを固体電解質1の表面にスラ
リーコート法、スクリーン印刷法などの手法により焼結
後の厚みが前述した厚みになるように塗布し、大気など
の酸化性雰囲気中で焼成する。この時の焼成は、ZrO
2 粒子により緻密化することなく、多孔質体となるよう
に焼成温度および時間を設定することが必要である。従
って、焼成は1200〜1600℃、特に1300〜1
550℃の温度で1〜20時間、特に2〜10時間行う
ことが望ましい。つまり、焼成温度が1200℃未満で
は固体電解質との接合が不十分となり、1600℃を超
えるとZrO2 の焼結が進行して緻密化してしまうため
である。その後、その多孔質ジルコニア層に対して、例
えば無電解メッキ法、スパッタ法等によってNi、C
o、Mnなどの金属層を形成することができる。あるい
は、Ni等の無電解メッキ法によりZrO2 粒子に所定
の厚みに被覆した後、スラリーコート法、スクリーン印
刷法により形成してもよい。
【0011】図3は、燃料極層の他の例を示す図であ
る。図3によれば、固体電解質1の表面に、外部と導通
状態にあるポア8を均一に分散含有する安定化ジルコニ
アからなる多孔質層が形成され、そのポア8中にNi、
Co、Mnのうちの少なくとも1種の金属9が充填され
て燃料極層3が構成される。
【0012】かかる構成の燃料極層におけるポア8は、
燃料極層中に5〜70体積%の比率で存在することが望
ましく、そのポア径は平均で1〜50μmが望ましい。
これは、ポア量が5体積%より少ないと本発明による効
果が得られず、70体積%を超えるとポア同士がつなが
ってしまうためである。また、金属を充填するポアの径
が1μmより小さいと金属がポア内に十分に充填されな
い。また50μmより大きいと還元雰囲気中での焼成あ
るいは発電時にNi粒子が凝集し本発明による効果が得
られないという問題がある。また、ポアを含有する燃料
極層の厚みは2〜100μm、特に2〜30μmが望ま
しい。
【0013】なお、ポア中には前述の金属以外にY2
3 、Yb2 3 を含む安定化ジルコニア、CeO2 、M
gO、Al2 3 、MgAl2 4 等を金属とともに充
填することもできる。その場合、充填剤のうち金属成分
は40体積%以上、特に80体積%以上であることが望
ましく、40体積%を下回ると電気伝導度が低下し電極
性能が悪くなる。
【0014】このような図3に示したような燃料極層
は、例えば、固体電解質の表面にポア材を最終的なポア
量が前述したような範囲になるように添加しスラリーを
調製し、このスラリーを固体電解質あるいは固体電解質
成形体の表面に塗布する。
【0015】このスラリー中のポア材としては、ポリエ
チレン、ポリエステル、セルロースあるいはもみがら等
よりなり、その粒径は平均で1〜50μm、好ましくは
2〜20μmであり、1μm未満ではポア内に金属が完
全に含浸できず、20μmを超えるとポア中の金属が移
動し凝集するため望ましくない。
【0016】また、固体電解質あるいは固体電解質成形
体へのスラリーの塗布は、焼成後において2〜100μ
mの厚み、好ましくは2〜30μmの厚みとなるように
塗布する。これは、2μm未満では空孔を有する燃料極
層が作製できず、100μmを超えると金属を十分に充
填することができない。
【0017】上記のようにしてポア材を含むスラリーを
塗布した後、1200〜1600℃、好ましくは130
0〜1550℃の酸化性雰囲気中で1〜20時間、好ま
しくは2〜10時間焼成する。この時の焼成温度が12
00℃未満では固体電解質として必要な緻密性が得られ
ず、1600℃を超えるとジルコニアが粒成長し強度が
劣化する傾向にある。この焼成によりポア材は消失しポ
アが残存する。
【0018】次に、例えば、Ni、Co、Mn等の金属
粉末を含むスラリー、あるいはこれらの金属以外にY2
3 、Yb2 3 を含む安定化ジルコニア、CeO2
MgO、Al2 3 、MgAl2 4 等を混合してスラ
リーを調製し、このスラリーをポアが存在する固体電解
質表面に供給するか、Ni、Mn、Coの無機塩の水溶
液あるいは有機塩の溶液に含浸し熱処理して金属に変換
させて金属をポア中に充填させるか、あるいは無電解メ
ッキ法、電解めっき法により金属をポア中に充填させて
もよい。本発明における骨格を形成するジルコニアは、
3〜20モル%のY2 3 、Yb2 3 、Gd2 3
を含有することが好ましい。
【0019】本発明の燃料電池セルの燃料極は、図2お
よび図3の方法を組み合わせ、前述したような方法で表
層部にNi、Co、Mnの少なくとも1種の金属が充填
されたジルコニア質固体電解質の表面に、前述したよう
なジルコニア粒子を骨格とする多孔質体の表面にNiメ
ッキ層が形成された層を積層して形成されている。
【0020】また、本発明によれば、金属が充填された
ポアを含有する燃料極の表面には、さらに所望によりN
iO粉末、あるいはNi粉末と安定化ZrO2 粉末との
混合物からなるペーストを塗布し、場合によってはこれ
を焼き付けをおこない厚み10〜300μmの多孔質の
燃料極層を形成してもよい。
【0021】
【作用】本発明における燃料極層は、従来のジルコニア
とニッケルとの単純混合、焼成によるものでなく、N
i、Co、Mnのうちの少なくとも1種の金属が、燃料
極層中のジルコニア粒子の表面にメッキ、あるいは金属
粒子、金属の無機塩、有機塩の 熱処理により固定され
たり、空孔内に充填されて固定化されるために、従来の
ように、焼成時あるいは発電時に金属が凝集することが
なく、均一な分散状態を維持することができる。その結
果、焼成あるいは発電作動時に燃料極層の活性が低下す
ることがなく、安定した発電性能を維持することができ
る。
【0022】
【実施例】参考例1 平均粒径が10μmのジルコニア粒子(8モル%Y23
含有)をエチレングリコール中に懸濁させてスラリーを
調製した。得られたスラリーを厚みが約300μmの8
モル%Y23含有ジルコニア質の緻密な固体電解質にス
クリーン印刷法で膜厚50μmで印刷した。形成された
膜を1500℃で5時間大気中で焼成し、開気孔率が5
0%の多孔質層を形成した。
【0023】次いで、固体電解質の多孔質層が形成され
ていない他方の面にLa0.8 Ca0.2 MnO3 粉末を3
0μmの厚みで塗布して1200℃で2時間焼き付け
た。この空気極層をマスキングテープで被覆し、多孔質
層が形成された面をアルコール洗浄した後、市販の無電
解ニッケルメッキ液に70℃で30分間浸漬して膜厚5
μmの均一なNiメッキ膜を施した。その結果、燃料極
層は図2に示すような構造を呈していた。
【0024】この燃料電池セルを用い、燃料極層側に水
素ガス、空気極側に酸素ガスを流し、1000℃で30
0時間の発電試験を行った結果、初期の出力密度が0.
35W/cm2 であるのに対して、300時間経過後で
も燃料極においてNi金属の凝集は観察されず、0.3
3W/cm2 とほとんど変化は見られなかった。
【0025】また、Niにかわり、無電解メッキ法によ
り他の金属を同様にしてメッキした場合の初期出力およ
び300時間経過後の出力を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】表1の結果からも明らかなように、いずれ
もNiメッキを施した場合とほとんど同様な結果であ
り、300時間経過後も出力の低下は小さいものであっ
た。
【0028】参考例2 ドクターブレード法により得られた8モル%Y23含有
ジルコニア質シート状成形体に、平均粒径が10μmの
ポリエステル製球状ポア剤を50体積%となる量で添加
した8モル%Y23含有ジルコニアのテルピネオールの
スラリーをスクリーン印刷により塗布した。これを大気
中1400℃で5時間焼成し相対密度98%の固体電解
質を得た。また、固体電解質表面のポア含有層中には4
0体積%のポアを含んでいた。この時のポア含有層の厚
みは40μm、固体電解質の厚みは200μmであり、
ポアの平均径は8μmであった。
【0029】ポアを有する層の反対側に空気極材料であ
るLa0.8 Ca0.2 MnO3 粉末を30μm塗布し12
00℃で2時間焼き付けた。この空気極層をマスキング
テープで被覆し、Ni含有量が99%以上の市販の無電
解メッキ液を用いて70℃で30分間メッキ処理をおこ
なった。金属顕微鏡によりポア内部に金属が90体積%
以上充填されていることを確認した。さらに、Ni粉末
と8モル%のY2 3を含む安定化ZrO2 粉末とを
6:4で混合した混合物によりペーストを作製し、これ
をスクリーン印刷法で30μmの厚みで塗布し乾燥し
た。この金属を充填した面を燃料極として、空気極側に
酸素ガス、燃料極側に水素ガスを導入し1000℃で3
00時間の発電試験をおこなった。その結果、初期の出
力密度が0.36W/cm2 、300時間後では0.3
5W/cm2 とほとんど変化は見られなかった。
【0030】これとNiメッキにかわり、表2の金属を
同様にしてポア中に充填を行う以外は同様にしてセルを
作製し発電試験をおこなった。その結果を表2に示し
た。
【0031】
【表2】
【0032】表2の結果からも明らかなように、いずれ
もNiメッキを施した場合とほとんど同様な結果であ
り、300時間経過後も出力の低下は小さいものであっ
た。
【0033】実施例1 ドクターブレード法により得られた8モル%Y23含有
ジルコニア質シート状成形体に、平均粒径が6μmのポ
リエステル製球状ポア剤を25体積%添加した8モル%
23含有ジルコニアのテルピネオールのスラリーをス
クリーン印刷により塗布した。更に、平均粒径10μm
の8モル%Y23含有ジルコニア粒子をエチレングリコ
ール中に懸濁させたスラリーをスクリーン印刷法により
塗布した。この成形体を大気中1400℃で5時間焼成
して相対密度98%の固体電解質を得た。この時、固体
電解質表面のポア含有層の厚みは20μm、ジルコニア
粒子からなる多孔質層の厚みは30μmであった。な
お、ポア含有層と多孔質層全体の開気孔率は40%であ
った。
【0034】この固体電解質のポアを有する層および多
孔質層の形成面の反対側に空気極材料であるLa0.8
0.2 MnO3 粉末を30μm塗布し1200℃で2時
間焼き付けた。この空気極層をマスキングテープで被覆
し、平均粒径0.2μmのニッケル金属をトルエン中に
懸濁させたスラリーに浸漬して塗布し乾燥した後、還元
雰囲気中1000℃で熱処理した結果、顕微鏡写真での
観察によればポアの90体積%以上にNiが充填されて
おり、また、多孔質層中のジルコニア粒子の骨格の表面
にもNi層が3μmの厚みで形成されていた。
【0035】このNi金属を施した面を燃料極として、
空気極側に酸素ガス、燃料極側に水素ガスを導入し10
00℃で300時間の発電試験をおこなった。その結
果、初期の出力密度が0.36W/cm2 、300時間
後では0.35W/cm2 とほとんど変化は見られなか
った。
【0036】比較例 ドクターブレード法により作製した8モル%Y2 3
有ジルコニア状成形体を焼成して相対密度98%、厚み
100μmの固体電解質板を作製した。この固体電解質
板の片方の面に30μmの厚みに80重量%のNiO
と、20重量%の8モル%Y2 3 含有のジルコニアの
混合粉末のスラリーを塗布し、1400℃で2時間焼き
付け燃料極層を形成した。その後、他方の面にLa0.8
Ca0.2 MnO3 粉末を30μmの厚みで塗布し、12
00℃で2時間焼き付けで空気極層を形成した。
【0037】そして、空気極層側に酸素ガス、燃料極側
に水素ガスを流し、1000℃で300時間の発電試験
をおこなった。その結果、初期出力密度が0.35W/
cm2 であり、300時間後では0.22W/cm2
37%の出力低下が見られた。また、300時間経過後
の燃料極層を電子顕微鏡で観察した結果、Niが凝集し
ジルコニア中に偏在していた。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の燃料電池セ
ルは、ジルコニアとニッケルとの複合材料からなる燃料
極層において、燃料極層の形成時および発電時における
ニッケルの凝集を抑制して燃料極層の活性が低下するの
を防止し、長期にわたり安定した発電性能を発揮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平板型燃料電池セルの構造を示す図である。
【図2】本発明における燃料極層の構造を説明するため
の図である。
【図3】本発明における燃料極層の他の構造を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 固体電解質 2 空気極層 3 燃料極層 4 セパレータ 5 ジルコニア粒子 6 骨格 7 金属層 8 ポア 9 金属

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気極層と燃料極層との間にジルコニア質
    固体電解質を介在させてなる燃料電池セルにおいて、前
    記燃料極層が、前記ジルコニア質固体電解質表面に形成
    され、平均径が50μm以下の空孔を5体積%以上分散
    含有するジルコニア層の前記空孔内にニッケル、コバル
    ト、マンガンのうち少なくとも1種の金属が充填された
    金属充填層と、この金属充填層表面に形成され、ジルコ
    ニア粒子を骨格とする多孔質体の前記ジルコニア粒子表
    面に、ニッケル、コバルト、マンガンのうちの少なくと
    も1種の金属層を形成したガス透過性を有する多孔質層
    とからなることを特徴とする燃料電池セル。
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