JP3322985B2 - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents
熱可塑性エラストマー組成物Info
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Description
性、低温特性、機械強度及び耐油性の優れた熱可塑性エ
ラストマ−組成物に関する。更に詳しくは、本発明は、
芳香族ジカルボン酸及びそのエステル形成性誘導体であ
るジカルボン酸成分と、脂肪族ジオ−ル及びそのエステ
ル形成性誘導体である短鎖ジオ−ル成分及び特殊な構造
を有するポリエ−テルグリコ−ルの共重合により得られ
た新規ポリエ−テルエステルエラストマ−とスチレン系
飽和型熱可塑性エラストマ−を含む熱可塑性エラストマ
−組成物に関する。
ハ−ドセグメントとし、ポリエ−テルグリコ−ルをソフ
トセグメントとするポリエ−テルエステルブロック共重
合体は機械強度、耐熱性、反発弾性、耐摩耗性及び耐油
性に優れたゴム状弾性を有するポリエステルエラストマ
−として、電気・電子部品、自動車部品、繊維、フィル
ム等に用途を拡大しつつあり、熱可塑性エラストマ−の
中でも市場の伸びも大きい。
エラストマ−は主鎖中にエステル結合を有するために耐
熱水性に劣り、かつエ−テル結合を有するために耐候性
も充分でない場合もある。また、ポリエ−テルエステル
エラストマ−中のハ−ド/ソフト比が高くなると柔軟性
に劣るので、ソフト量を高めて柔軟性を出そうとする
と、耐油性、耐熱性、耐候性、機械物性等が低下する問
題があった。
加硫の不要なエラストマ−として用途を拡大している
が、その中でもスチレン系飽和型熱可塑性エラストマ
−、特に少なくとも2個のビニル芳香族化合物ブロック
Aと少なくとも1個の不飽和度が20%を越えないオレ
フィン化合物ブロックBからなるブロック共重合体は、
水素添加により主鎖/側鎖中の炭素/炭素不飽和二重結
合が飽和されているために、耐熱・耐候・ゴム的特性に
優れ、種々の用途に用いられている。
・高温機械物性等に劣る問題があった。従って、スチレ
ン系熱可塑性エラストマ−の耐油性・成形加工性等を改
良するためにポリプロピレンやポリフェニレンエ−テル
等の耐油性のあるプラスチックスをブレンドし、さらに
硬度調節のためにパラフィンオイル等を添加することが
一般的に広く行われている。
高いプラスチックスをエラストマ−にブレンドするため
に、スチレン系熱可塑性エラストマ−の本来有する低温
性能は大幅に失われる。また、ポリエ−テルエステルエ
ラストマ−とスチレン系熱可塑性エラストマ−を溶融ブ
レンドすることで、互いの長所を合わせ持とうとする試
みがいくつかなされている。例えば、ポリエステルエラ
ストマ−にスチレン系ジエン型ブロック共重合体をブレ
ンドする方法(特開昭50−82162号公報)やこれ
の耐候性、耐熱老化性を改良させるために水添ジエン系
共重合体(含むスチレン系飽和型熱可塑性エラストマ
−)をブレンドさせる方法(特開平3−43433号公
報、特開平4−108838号公報、特開平4−323
250号公報)等が既に公開されている。
エステルエラストマ−のソフトセグメントは通常、ポリ
(テトラメチレンオキシ)グリコ−ルである。ポリ(テ
トラメチレンオキシ)グリコ−ルはポリエステルエラス
トマ−にした場合、物性バランスに優れるために最も汎
用的に使われているが、その線状構造に由来して低温度
領域において結晶化を起こし、0℃以下でゴム特性が不
十分となる。
ンオキシ)グリコ−ルやポリ(プロピレンオキシ)グリ
コ−ル、ポリ(エチレンオキシ)グリコ−ルとポリ(プ
ロピレンオキシ)グリコ−ルとのブロックポリマ−をポ
リエ−テルエステルエラストマ−のソフトセグメントと
すると、ゴム特性、耐水性、耐熱性、耐候性に劣る。従
って、これらの公知のポリエ−テルエステルエラストマ
−にスチレン系飽和型熱可塑性エラストマ−をブレンド
することで低温ゴム特性や耐水・耐候性を付与させるに
は、比較的多量のスチレン系飽和型熱可塑性エラストマ
−をブレンドしたり、可塑剤を添加させる必要があっ
た。そのために、ポリエ−テルエステルエラストマ−の
本来持つ耐油性、高温機械強度、耐摩耗性等が犠牲にな
ったり、効果が充分でない問題があった。
成分であるポリエ−テルグリコ−ルを下式(1) に示すネ
オペンチレンオキシド構造単位(以下Nと略す)と下式
(2)に示すテトラメチレンオキシ構造単位(以下Tと略
す)よりなり、Nの比率が5〜100モル%であるポリ
エ−テルであって、両末端がアルコ−ル性水酸基であ
り、数平均分子量が400〜6,000であるポリエ−
テルグリコ−ルを用いることによって新規なポリエ−テ
ルエステルエラストマ−を得ることを見い出し、既に特
許出願している(特願平4−238701号、特願平4
−23706号)。
構造を有するポリエーテルエステルエラストマ−にスチ
レン系飽和型熱可塑性エラストマ−を特定比率で溶融ブ
レンドさせることにより、柔軟性、成形性、耐候性、機
械強度及び耐油性等の物性バランスが優れ、しかも耐熱
・低温性能を合わせ持つ熱可塑性エラストマ−組成物を
提供することを目的とする。
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すな
わち、本発明は: (A)(a−1)短鎖ジカルボン酸成分が芳香族ジカル
ボン酸及びそのエステル形成性誘導体であるジカルボン
酸成分と、(a−2)短鎖ジオ−ル成分が脂肪族ジオ−
ル及びそのエステル形成性誘導体である短鎖ジオ−ル成
分と、(a−3)長鎖ジオ−ル成分が下式(1) で示すN
と下式(2) で示すTよりなり、Nの比率が5〜100モ
ル%であるポリエ−テルであって、両末端がアルコ−ル
性水酸基であり、数平均分子量が400〜6,000で
あるポリエ−テルグリコ−ルとを共重合してなるポリエ
−テルエステルブロック共重合体が5〜95重量%と、 (B)少なくとも2個のビニル芳香族化合物ブロックA
と少なくとも1個の不飽和度が20%を越えないオレフ
ィン化合物ブロックBからなり、ビニル芳香族化合物の
含有量が10〜90重量%であるブロック共重合体95
〜5重量%を含んでなる熱可塑性エラストマ−組成物を
提供するものである。
リエ−テルエステルエラストマ−の重合に用いる芳香族
ジカルボン酸及びそのエステル形成性誘導体としては、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−
2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボ
ン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノ
キシエタンジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸及び
これらのエステル形成性誘導体等が挙げられる。
酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ド
デカンジ酸、ダイマ−酸等の脂環式、脂肪族のジカルボ
ン酸及びこれらのエステル形成性誘導体を用いてもよ
い。これらは単独、もしくは2種以上組み合わせて使用
しても構わない。 好適にはテレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸が用いられる。
しては通常、分子量が300以下のジオ−ルが用いられ
る。例えば、エチレングリコ−ル、1,3−プロピレン
ジオ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、ペンタメチレング
リコ−ル、ヘキサメチレングリコ−ル、ネオペンチルグ
リコ−ル、デカメチレングリコ−ル及びこれらのエステ
ル形成性誘導体が挙げられる。
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル、トリシクロ
デカンジメタノ−ル等の脂環式ジオ−ル、及びこれらの
エステル形成性誘導体;キシリレングリコ−ル、ビス
(p−ヒドロキシ)ジフェニル、ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)フェニル]プロパン、ビス[4(2−ヒ
ドロキシ)フェニル]スルホン、1,1−ビス[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]シクロヘキサン
等、及びこれらのエステル形成性誘導体が挙げられる。
好適には、エチレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル及びこれらのエステル形成性誘導体が挙げられる。
ステル形成性誘導体(a−1)と脂肪族ジオ−ル及びこ
れらのエステル形成性誘導体(a−2)との組合せによ
りポリエーテルエステルエラストマ−のハ−ドセグメン
ト即ち短鎖ポリエステルが構成される。好ましい組合せ
は、テレフタル酸またはテレフタル酸ジエステルとエチ
レングリコ−ルもしくは1,4−ブタンジオ−ルとの組
合せ(ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレ
フタレ−ト)である。さらに好ましくはポリブチレンテ
レフタレ−トがハ−ドセグメントとして使用されること
が良い。
結晶化速度が大きく成型性が優れること、ポリエ−テル
エステルエラストマ−にした場合もゴム弾性、機械的性
質、耐熱性、耐化学薬品性等の物性バランスがよく備わ
っていること等による。この組合せに他のジカルボン酸
及びそのエステル形成性誘導体を15モル%以内、また
は他のジオ−ル及びそのエステル形成性誘導体を15モ
ル%以内加えて使用することも出来る。
のソフトセグメント即ち、長鎖ポリエステルを構成する
ポリエ−テルグリコ−ルは、式(1) で示すNと式(2) で
示すTよりなり、Nの比率が5〜100モル%であるポ
リエ−テルであって、両末端がアルコ−ル性水酸基であ
り、数平均分子量が400〜6,000であるポリエ−
テルグリコ−ルである。
その末端にないNについては、Nを挟んで隣接する構造
単位が必ずTであり、Nが末端にある場合には、末端に
あってアルコ−ル性水酸基に結合されているNについて
は、アルコ−ル性水酸基の反対側でNに隣接する構造単
位が必ずTである構造を有し、かつNが5〜50モル%
のポリエ−テルグリコ−ルである。このことは実質的に
NN連鎖がないことを意味する。
エラストマ−の製造に用いられるポリエ−テルグリコ−
ルは3,3−ジメチルオキセタン(3,3−DMO)の
単独カチオン重合、3,3−DMOとネオペンチルグリ
コ−ル(NPG)とのカチオン共重合、3,3−DMO
とテトラヒドロフラン(THF)のカチオン共重合、
3,3−DMOとNPGとTHFのカチオン三元共重合
またはネオペンチルグリコ−ルとテトラヒドロフランを
原料として、アルコ−ル性水酸基の存在下で活性を示す
触媒の存在下、純テトラメチレングリコ−ルの解重合が
進行する反応条件下において製造することが出来る。
マ−の製造に用いられる好ましい態様のポリエ−テルグ
リコ−ルは特願平4−238701号及び特願平4−2
38706号に記述されているようにNを挟んで隣接す
る構造単位が必ずTであるか、Nが末端にある場合には
片方がアルコ−ル性水酸基であるのでNのモル数は必ず
50モル%以下になる。このポリエ−テルグリコ−ル中
のNが5モル%に満たない共重合組成では、これをポリ
エ−テルエステルエラストマ−にした場合、特に低温性
能に満足な物性が得られない場合があるため好ましくな
い。
ポリエステル、即ちソフトセグメントの含量が比較的少
ない場合(10〜50wt%)には、ポリエ−テルグリ
コ−ル中のNの含量が15〜50モル%程度と多いこと
が性能発現上、好ましい。一方、ソフトセグメントの含
量が比較的多い場合(50〜90wt%)には、Nの含
率が5〜15モル%程度と少なくても十分低温性能等の
物性が良好である。
エラストマ−の製造に用いられる好ましいポリエ−テル
グリコ−ルの製造方法は、アルコ−ル性水酸基の存在化
で活性を示す触媒の存在下、多量のネオペンチルグリコ
−ルを仕込み、純テトラメチレングリコ−ルの解重合が
進む高い温度と、低いTHF濃度、即ち高いポリマ−濃
度での反応条件で行われる。
触媒としては、特開昭60−20366号公報にヘテロ
ポリ酸が、特開昭61−120830号公報にヘテロポ
リ酸の塩が記述されているがこれらを用いることが出来
る。 この際、触媒に対する水またはジオ−ルのモル比
が10以下であるという要件は本発明のポリエ−テルグ
リコ−ルを与える反応条件では不要である。なお、アル
コ−ル性水酸基の存在下で活性を示す触媒は特にヘテロ
ポリ酸に限定されるものではなく、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸なども用いられる。
エラストマ−の製造に用いられる好ましいポリエ−テル
グリコ−ルを与える特殊な反応条件方法に於てネオペン
チルグリコ−ルの共重合比率を高めることができる理由
は、触媒に対するジオ−ルのモル比が30であっても重
合を進めることが出来るので多量のネオペンチルグリコ
−ルを仕込むことが出来ることによる。
の形成が純ポリ(テトラメチレンオキシ)グリコ−ルの
解重合条件で重合を進めるために抑制されている。本発
明に使用される好ましいポリエ−テルグリコ−ルに於て
ネオペンチルグリコ−ルの共重合比率が50モル%以下
であるのは、NとNが直接連結する構造が13C−NMR
の解析からないことが証明でき、従ってネオペンチルグ
リコ−ルの共重合比率が50パ−セントを越えることが
ない。なお、Nが50モル%以上にするには、出発原料
としてネオペンチルグリコ−ルを環化した3,3−ジメ
チルオキセタンを用いれば良い。
エラストマ−に用いられるポリエ−テルグリコ−ルを好
ましく製造する必要要件をまとめると3要件有り、第一
にアルコ−ル性水酸基の存在下で活性を示す触媒、例え
ばヘテロポリ酸やスルホン酸等を用いること、第二に共
重合グリコ−ルとして解重合の伝ぱんを阻止するグリコ
−ル、すなわちNPGを使用すること、第三に共重合比
率が高くなる重縮合を主反応とするために、純PTMG
の解重合が進む温度、ポリマ−濃度で反応を進めるこ
と、以上である。
め、反応温度は70℃以上、好ましくは75℃以上の条
件を採ることになる。但し、反応温度を上げすぎると反
応液や触媒の着色が強くなり好ましくない。例えば燐タ
ングステン酸を触媒として用いた場合、通常110℃を
越えると着色がひどくなる。先に本発明で使用する触媒
を挙げたが、これらのうち好ましい触媒としては、市販
されており、高温度における安定性が良く、反応活性も
高い燐タングステン酸を挙げることができる。
酸を触媒として使用する場合、反応が進むに従い反応液
は触媒濃度が高い触媒層と、触媒を1%以下の低能度に
含む液層とに分離し、二層の分散状態で反応が行なわれ
るようになる。反応終了時に撹拌を止めて静置すれば、
重い触媒層は下に、軽い液層は上に分かれる。上の液層
を取り出し、THF、オリゴマ−、溶存触媒を除去して
目的であるポリマ−を得る。下に残された触媒層に新し
くNPG、THFを供給し、新しいバッチの反応を開始
する。この様にして、触媒を繰り返し使用しながら本発
明を実施することが出来る。また、スルフォン酸を触媒
として使用する場合、ナフィオンのように、反応液に溶
解しない触媒が触媒の分離が簡単で好ましい。
ルフォン酸の使用量に対しNPGの仕込量は、触媒1当
量に対し2〜10モルのNPGを仕込むのが適当であ
る。NPGの量が少ないと反応終了時に採取すべきポリ
マ−量が少なくなるし、NPGの量が多いと重縮合反応
が遅くポリマ−の重合度が上昇するのに長時間を要する
ようになる。
相水分として取り出し、除くことが出来る。気相の組成
は大部分THFであり、気相水分は0.4〜2.0wt
%含まれているのが通常である。従って、水分を除去す
る際にTHFも共に取り出すことになり新しいTHFを
その分多く補給する必要がある。
あるため、反応液は沸騰温度である。沸騰温度、即ち反
応温度を所定にコントロ−ルするにはTHFの濃度をコ
ントロ−ルするのが容易な方法である。具体的な操作と
して液温を所定に保つようにTHFの補給速度をコント
ロ−ルすることにすれば、気相水分と共に取り出された
THF、反応の進行に伴う組成変化及び重合によるTH
Fの消費、これら全ての変化に対応できる基準操作をT
HFに関して定め得たことになる。
応温度、即ち沸騰圧力、温度で変わる。従って、THF
濃度は反応温度を与件として反応圧力によってコントロ
−ル出来る。反応液にある水濃度は、反応系の気相の水
濃度と動的平衡にある。従って反応液にある水濃度は、
反応系の気相の水濃度によってコントロ−ル出来る。
マ−の製造に用いられるポリエ−テルグリコ−ルの数平
均分子量は400〜6,000のものが使用される。4
00未満になると重合する最終ポリエ−テルエステルの
ハ−ド/ソフト比にもよるが通常は短鎖ポリエステル
(ハ−ドセグメント)の平均連鎖長が小さくなり、融点
降下が激しくなって耐熱性に劣るため、ポリエステルエ
ラストマ−としてそのまま材料に使用する場合、組成物
にした場合共に好ましくない。また、6,000を越え
ると、単位重量当りのポリエ−テルグリコ−ル中の末端
基濃度が低くなり、重合しにくくなるので好ましくな
い。
すると数平均分子量は800〜4,000が好ましく、
1,000〜2,500がさらに好ましい。この数平均
分子量はGPC法等の種々の方法によって測定される
が、本発明では、末端を無水酢酸でアセチル化させ、未
反応の無水酢酸を酢酸に分解後、アルカリで逆滴定(末
端基滴定法)することで水酸基価を求める。
ク共重合体の製造条件など:このポリエ−テルエステル
ブロック共重合体(ポリエ−テルエステルエラストマ
−)全体に占める全ポリエ−テルグリコ−ルユニット
(ソフトセグメント)の量は5〜90重量%で、この値
はポリエ−テルエステルエラストマ−とスチレン系飽和
型熱可塑性エラストマ−との最終組成物の要求物性によ
る。この場合のポリエ−テルグリコ−ルユニットの量と
は、ソフトセグメントの重量比のことであって仕込のポ
リエ−テルグリコ−ルの全モノマ−中に占める重量比の
ことではない。
−のハ−ドセグメントは短鎖エステルであり、ソフトセ
グメントは長鎖エステルからなるが、ポリエ−テル部分
の末端はジカルボン酸成分とエステル結合にて連結し、
ハ−ドセグメントと連なっている。ポリエ−テル部分の
片末端のエステル結合を構成するユニットも含めたもの
を便宜上ソフトセグメントとした。
エステルエラストマ−(ハ−ドセグメント:ポリブチレ
ンテレフタレ−ト、ソフトセグメント:ポリ(テトラメ
チレンオキシ)グリコ−ル)を例にとれば、以下式(3)
及び(4) に示すようにハ−ドセグメントとソフトセグメ
ントは定義される。
H−NMRにて正確に定量することが可能である。ソフ
トセグメントの量が5重量%より小さいと軟質性に劣
り、エラストマ−としての満足のいく物性は期待できな
い。また、この量が90重量%を越えると軟質性は相当
付与されるが、同時にハ−ドセグメントの平均連鎖長が
短くなり、物理的架橋点であるハ−ドブロックが外力に
対して抵抗できずに機械強度が著しく低下して組成物に
しても補えない。また融点も相当低下するため、耐熱性
にも劣り、好ましくない。より好ましいソフトセグメン
トの量は25〜75重量%である。
的ビニル芳香族化合物結合量の多いスチレン系飽和型熱
可塑性エラストマ−(結合ビニル芳香族化合物量が40
重量%程度以上)と組成物にする場合には50重量%以
上のソフトセグメント成分が含まれる上記ポリエ−テル
エステルエラストマ−を使用することが好ましい。
てなるポリエ−テルエステルエラストマ−は公知の方法
で製造できる。例えば、ジカルボン酸の低級アルコ−ル
ジエステル、過剰量の低分子量グリコ−ルおよびポリエ
−テルグリコ−ルを触媒の存在下エステル交換反応さ
せ、続いて得られる反応生成物を減圧下重縮合する方
法、あるいはジカルボン酸とグリコ−ル及びポリエ−テ
ルグリコ−ルを触媒の存在下エステル化反応させ、つい
で得られる生成物を重縮合する方法、或いは予め短鎖ポ
リエステル(例えばポリブチレンテレフタレ−ト)を作
っておき、これに他のジカルボン酸やジオ−ルもしくは
ポリエ−テルグリコ−ルを加えたり、もしくは他の共重
合ポリエステルを添加してエステル交換によりランダム
化させる方法など何れの方法をとっても良い。
重縮合反応に共通の触媒としては、テトラ(イソプロポ
キシ)チタネ−ト、テトラ(n−ブトキシ)チタネ−ト
に代表されるテトラアルキルチタネ−ト、これらテトラ
アルキルチタネ−トとアルキレングリコ−ルとの反応生
成物、テトラアルキルチタネ−トの部分加水分解物、チ
タニウムヘキサアルコキサイドの金属塩、チタニウムヘ
キサアルコキサイドの金属塩、チタンのカルボン酸塩、
チタニル化合物等のTi系触媒が好ましい。
オキサイド、モノn−ブチルスズトリアセテ−ト、モノ
n−ブチルスズモノオクチレ−ト、モノn−ブチルスズ
モノアセテ−ト等のモノアルキルスズ化合物;ジn−ブ
チルスズオキサイド、ジn−ブチルスズジアセテ−ト、
ジフェニルスズオキサイド、ジフェニルスズジアセテ−
ト、ジn−ブチルスズジオクチレ−ト等のジアルキル
(またはジアリ−ル)スズ化合物等が挙げられる。
属、金属酸化物、金属塩触媒が有用である。これらの触
媒は単独で、あるいは2種以上組み合わせて使用しても
良い。特に単独で使用する場合にはテトラアルキルチタ
ネ−ト、または三酸化アンチモンが、組み合わせて使う
場合はテトラアルキルチタネ−トと酢酸マグネシウムと
の組合せが好適である。エステル化あるいは重縮合触媒
の添加量は生成ポリマ−に対して0.005〜0.5重
量%が好ましく、特に0.03〜0.2重量%が好まし
い。これら触媒はエステル交換またはエステル化反応開
始時に添加した後、重縮合反応時に再び添加してもしな
くても良い。
してポリカルボン酸や多官能ヒドロキシ化合物、オキシ
酸等が共重合されていても良い。多官能成分は高粘度化
成分として有効に作用し、その共重合し得る範囲は3モ
ル%以下である。かかる多官能成分として用いることが
出来るものには、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロ
メリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ブタン
テトラカルボン酸、グリセリン、ペンタエリスリト−ル
およびそれらのエステル、酸無水物等を挙げることがで
きる。
れるポリエ−テルグリコ−ルをそれ以外のポリエ−テル
グリコ−ルで一部置換しても良い。かかる置換に用いら
れるポリエ−テルグリコ−ルとしては、ポリ(エチレン
オキシ)グリコ−ル、ポリ(プロピレンオキシ)グリコ
−ル、ポリ(テトラメチレンオキシ)グリコ−ル、ポリ
(1,2−プロピレンオキシ)グリコ−ル、エチレンオ
キシドとプロピレンオキシドのブロック又はランダム共
重合体、THFと3−メチルTHFのランダム共重合
体、エチレンオキシドとTHFのブロック又はランダム
共重合体、ポリ(2−メチル−1,3−プロピレンオキ
シ)グリコ−ル、ポリ(プロピレンオキシ)ジイミドジ
酸等が挙げられる。
コ−ルの好ましい数平均分子量は400〜6,000で
あり、特に1,000〜3,000が好適である。好ま
しい置換ポリエ−テルグリコ−ルとしてはポリ(テトラ
メチレンオキシ)グリコ−ルが挙げられる。ポリ(テト
ラメチレンオキシ)グリコ−ルを置換に用いた場合、数
平均分子量(Mn )が1,800を越えると、分子量分
布[Mv /Mn :Mn は末端水酸基価より求めた数平均
分子量、Mv は式 Mv =antilog(0.493lo
gη+3.0646)で規定される粘度平均分子量であ
る。但しηは40゜Cの温度における溶融粘度をポアズ
で示したもの]によっては結晶化が起こって低温性能に
好ましくない結果を与える場合がある。
6以下と狭いものを用いるほうが好ましい。更に好まし
くは1.5以下である。しかし、好適には置換のポリエ
−テルグリコ−ルは本発明に用いられるポリエ−テルグ
リコ−ルの90重量%以下の範囲で用いられる。この値
が90重量%を越えると本発明に用いられるポリエ−テ
ルグリコ−ル中のネオペンチルオキシドユニットの含量
にもよるが、一般的に耐水性や低温性能等の物性に満足
な結果が得られない場合があるので用途に応じた選定が
必要である。
エラストマ−の重合度は一般には相対溶液粘度
(ηrel )や固有粘度([η])、メルトフロ−レ−ト
(MFR)にて表現されるが、本発明ではMFRにて表
現される。本発明では、ポリエ−テルエステルエラスト
マ−のMFRが0.1〜30g/10分(荷重2.16
kg、230℃:以下L条件)という高分子量のポリエ
−テルエステルエラストマ−が得られる。
エラストマ−が物性、特に機械強度や耐屈曲疲労性等に
良い影響を与える。MFRが30を越えると分子量が十
分上がっていないため特に機械物性(破断強度、破断伸
び等)や耐屈曲摩耗性、c−set等に劣るため、用途
が制限される。また、MFRが0.1より小さいとこれ
ら物性は良好となるが、溶融粘度が上がりすぎてリアク
タ−からの払い出しが出来にくく、現実的ではない。機
械的物性とリアクタ−からの払い出し易さとのバランス
を考慮すれば、より好ましいMFRはL条件で5〜25
g/10分である。
トマ−の製造中または製造後の任意の時期に加えること
が出来るが、特にポリエ−テルグリコ−ルが高温に曝さ
れる時点、例えば重縮合反応に入る時点でポリエ−テル
グリコ−ルの酸化劣化を防止するために、重縮合反応を
阻害せず、また触媒の機能を損なわない酸化防止剤を加
えることが望ましい。
燐酸の、脂肪族、芳香族又はアルキル基置換芳香族エス
テルや次亜燐酸誘導体; フェニルホスホン酸、フェニル
ホスフィン酸、ジフェニルホスホン酸、ポリホスホネ−
ト、ジアルキルペンタエリスリト−ルジホスファイト、
ジアルキルビスフェノ−ルAジホスファイト等のリン化
合物;フェノ−ル系誘導体、特にヒンダ−ドフェノ−ル
化合物、チオエ−テル系、ジチオ酸塩系、メルカプトベ
ンズイミダゾ−ル系、チオカルバニリド系、チオジプロ
ピオン酸エステル等のイオウを含む化合物;スズマレ−
ト、ジブチルスズモノオキシド等のスズ系化合物を用い
ることができる。これらは単独で用いても2種以上組み
合わせて用いても構わない。これら安定剤の添加量はポ
リエ−テルエステルエラストマ−100重量部に対し、
0.01〜2重量部が望ましい。
剤・光安定剤を加えてもよい。これらの紫外線吸収剤と
してはベンゾトリアゾ−ル系、ベンゾフェノン系化合物
等が挙げられる。光安定剤としてはヒンダ−ドアミン化
合物のようなラジカル捕捉型光安定剤が好適に用いられ
る。
ク共重合体)熱可塑性エラストマ−:本発明の(B)成
分であるスチレン系飽和型熱可塑性エラストマ−はスチ
レン系ジエン型ブロック共重合体のジエンブロックを水
素添加させることで製造される。スチレン系飽和型熱可
塑性エラストマ−の水添させる前のブロック共重合体は
ビニル芳香族化合物重合体ブロックを少なくとも2個、
共役ジエンを主体とする重合体ブロックを少なくとも1
個含有するものである。
ロックは、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物との
重量比が0/100〜50/50、好ましくは0/10
0〜40/60の組成範囲からなる重合体ブロックであ
り、このブロックにおけるビニル芳香族化合物の分布は
ランダム、テ−パ−(分子鎖に沿ってモノマ−成分が増
加または減少するもの)、一部ブロック状、またはこれ
らの任意の組合せのいずれでもあっても良い。
ク共重合体中にはビニル芳香族化合物重合体ブロックと
共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックとの遷移
部等にビニル芳香族化合物が50重量%を越えるビニル
芳香族化合物と共役ジエン化合物との共重合体部分が存
在していてもよいが、かかる重合体部分は前記の共役ジ
エン化合物を主体とする重合体ブロックに含めるものと
する。上記ブロック共重合体において、ビニル芳香族化
合物の含有量と共役ジエン化合物の含有量の重量比は、
10/90〜90/10であり、20/80〜85/1
5の範囲が好ましい。
ビニル芳香族化合物としては、スチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン等の中から1種、または2
種以上が選ばれ、中でもスチレンが特に好ましい。ま
た、共役ジエン化合物としてはブタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン等のうちから1種または2種
以上が選ばれ、中でもブタジエンおよび/またはイソプ
レンが特に好ましい。
20,000〜500,000の範囲であり、分子量分
布(重量平均分子量と数平均分子量の比)は1.05〜
10の範囲が好ましい。また、ブロック共重合体の分子
構造は直鎖状、分岐状、放射状、またはこれらの組合せ
などいずれでも良い。さらに、ブロック共重合体におい
て共役ジエン化合物としてブタジエンを使用した場合に
は、ブタジエン部分のミクロ構造の1,2ビニル結合量
が全ポリブタジエン中に10〜80%の範囲が好まし
い。水添ブロック共重合体にゴム弾性を持たせることを
必要とする場合には1,2ビニル結合は全ポリブタジエ
ン中の25〜55%の範囲が特に好ましい。
物を主体とするブロックを2個以上含有する場合におい
ては、各ブロックは同一の構造であっても良いし、モノ
マ−成分含有量、それらの分子鎖における分布、ブロッ
クの分子量、ミクロ構造等の各構造が異なるものであっ
ても良い。上記のブロック共重合体は通常、ベンゼン、
トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン等の不活性炭化水
素溶媒中でn−ブチルリチウム等の有機リチウム化合物
を触媒として、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物
をリビングアニオン重合することによって得られる。
活性末端を有するブロック共重合体を多官能のカップリ
ング剤、例えば四塩化炭素、四塩化珪素等とカップリン
グ反応させることにより分岐状、放射状のブロック共重
合体とすることも可能である。さらにブロック共重合体
は1種のみならず2種以上の混合物として使用すること
も可能である。
ば特公平2−9041〜9043号公報に記載の方法で
水添することにより、ビニル芳香族化合物ブロックAの
芳香族二重結合を実質的に水添しないで共役ジエンブロ
ックの炭素/炭素不飽和二重結合の少なくとも80%が
水素添加される水添ブロック共重合体が合成できる。か
かる水添ブロック共重合体の共役ジエンブロック部分の
炭素/炭素不飽和二重結合の水添率が80%に満たない
と、ポリエステルエラストマ−との溶融混練時のゲル化
・分子鎖切断等の好ましくない副反応が起こったり、最
終熱可塑性エラストマ−組成物の耐熱老化性、耐候性も
充分で無くなるため好ましくない。好ましい水添率は9
0%以上、さらに好ましくは95%以上である。
まれる重合及び/または水添触媒の残査は好適には脱灰
等の処理により、除去しておくことが望ましい。金属種
にもよるが100ppm以下、好ましくは50ppm以
下、さらに好ましくは20ppm以下である。
発明の熱可塑性エラストマ−組成物を得るに当たり、
(A)成分のポリエ−テルエステルエラストマ−とブレ
ンドする際の相容性・分散性を高めるために、かかる
(B)成分のスチレン系飽和型熱可塑性エラストマ−は
酸無水物基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ
基、エポキシ基、オキサゾリン基、イミド基、イソシア
ナ−ト基、スルホニル基及びスルホネ−ト基から選ばれ
た少なくとも1種の官能基を有する不飽和化合物をグラ
フト・或いは後反応させた変性スチレン系飽和型熱可塑
性エラストマ−を用いても良い。
誘導体で変性したスチレン系飽和型熱可塑性エラストマ
−が性能発現上、最も好ましい。変性スチレン系飽和型
熱可塑性エラストマ−を製造する一例を以下に示す。変
性されるブロック共重合体に炭素/炭素不飽和二重結合
が全く存在しないかあるいは不飽和度が10%以下、水
添率90%以上、好ましくは3%以下、水添率97%以
上の場合には後述する化合物で変性する際に、通常使わ
れるラジカル開始剤を共存させてラジカル付加させるこ
とによって得られる。
ては、本発明に於て特に限定されないが、得られた変性
エラストマ−がゲル等の好ましくない成分を含んだり、
その溶融粘度が著しく増大して加工性が極端に悪化した
りする製造方法は好ましくない。好ましい製造方法とし
ては、例えば押出機中で不活性ガス存在下、ラジカル開
始剤を共存させ、未変性の水添ブロック共重合体と不飽
和カルボン酸またはその誘導体とを反応させる方法があ
る。また、未変性の水添ブロック共重合体をトルエン、
キシレン等の溶媒に溶解させ、ラジカル開始剤の存在
下、不飽和カルボン酸またはその誘導体とを反応させる
方法も用いられる。未反応の不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体は真空脱気・抽出・沈澱等適当な後処理によっ
て除いた方が好ましい。
炭素/炭素不飽和二重結合をその分子中に多量に含む場
合や不飽和度が10%を越える(水添率が90%以下)
ような場合は上記方法を用いると著しいゲル化を生じ、
最終組成物の物性を悪化させたり、加工性を悪化させる
ので好ましくない。このような場合は水添ブロック共重
合体と不飽和カルボン酸またはその誘導体を加熱混合し
て炭素/炭素不飽和二重結合に「エン反応」させること
によって変性エラストマ−を製造させる。この際、必要
に応じて例えばフェノチアジン等の安定剤等を共存させ
て熱によるゲル化を防止させることもできる。
る不飽和カルボン酸またはその誘導体の結合量は該ブロ
ック共重合体100重量部当り0.05〜5重量部であ
る。スチレン系飽和型熱可塑性エラストマ−の変性に用
いられる不飽和カルボン酸またはその誘導体の例として
は、マレイン酸、マレイン酸エステル、マレイン酸アミ
ド、マレイン酸イミド、無水マレイン酸、フマル酸、フ
マル酸エステル、フマル酸アミド、フマル酸イミド、フ
タル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、イタコン酸エス
テル、イタコン酸アミド、イタコン酸イミド、ハロゲン
化マレイン酸、ハロゲン化マレイン酸エステル、ハロゲ
ン化マレイン酸アミド、ハロゲン化マレイン酸イミド、
アクリル酸、クロトン酸、メタクリル酸、シス−4−シ
クロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、そのエステル、
その無水物、そのアミド、およびそのイミド、
5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸、そのエステル、
その無水物、そのアミド、およびそのイミド、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸ア
ミド等が挙げられる。特に無水マレイン酸と(メタ)ア
クリル酸グリシジルが好ましい。
ルオキサゾリン等の非不飽和カルボン酸化合物・その誘
導体である含官能基ビニル化合物も好適に用いられる。
これら変性スチレン系飽和型ブロック共重合体は(B)
成分のスチレン系飽和型熱可塑性エラストマ−の全部ま
たは一部置換させることが可能である。変性スチレン系
ブロック共重合体と(A)成分のポリエ−テルエステル
ブロック共重合体は溶融混練の過程で官能基同士が一部
反応し、グラフトポリマ−を形成し、これが両ポリマ−
の相容性を高めていると考えられる。
は、(A)成分/(B)成分=5〜95/95〜5重量
%であり、好ましくは15〜85/85〜15重量%で
あり、さらに好ましくは30〜70/70〜30重量%
である。(A)成分の使用量が5%未満〔(B)成分の
使用量が95重量%を越える〕だと得られる組成物の耐
油性、成形性、機械強度が劣る場合があるので好ましく
ない。 逆に(A)成分の使用量が95%を越える
〔(B)成分の使用量が5%未満〕と得られる組成物の
耐候性、ポリエステルエラストマ−のハ−ド/ソフトセ
グメント比によっては柔軟性、耐熱水性にも劣る場合も
あるので好ましくない。
の添加を行なっても良い。かかる可塑剤の例としてジオ
クチルフタレ−ト、ジブチルフタレ−ト、ジエチルフタ
レ−ト、ブチルベンジルフタレ−ト、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレ−ト、ジイソデシルフタレ−ト、ジウンデ
シルフタレ−ト、ジイソノニルフタレ−ト等のフタル酸
エステル類、トリクレジルホスフェ−ト、トリエチルホ
スフェ−ト、トリブチルホスフェ−ト、トリ−2−エチ
ルヘキシルホスフェ−ト、トリメチルヘキシルホスフェ
−ト、トリス−クロロエチルホスフェ−ト、トリス−ジ
クロロプロピルホスフェ−ト等の燐酸エステル類;
リット酸イソデシルエステル、トリメリット酸エステル
類、ジペンタエリスリト−ルエステル類、ジオクチルア
ジペ−ト、ジメチルアジペ−ト、ジ−2−エチルヘキシ
ルアゼレ−ト、ジオクチルアゼレ−ト、ジオクチルセバ
ケ−ト、ジ−2−エチルヘキシルセバケ−ト、メチルア
セチルリシノケ−ト等の脂肪酸エステル類;ピロメリッ
ト酸オクチルエステル等のピロメリット酸エステル、エ
ポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化脂肪
酸アルキルエステル等のエポキシ系可塑剤;アジピン酸
エ−テルエステル、ポリエ−テル等のポリエ−テル系可
塑剤;液状NBR、液状アクリルゴム、液状ポリブタジ
エン等の液状ゴム、プロセスオイル等を挙げることが出
来る。これら可塑剤は単独、あるいは2種以上組み合わ
せて使用することが出来る。可塑剤の添加量は要求され
る硬度、物性に応じて適宜選択されるが、組成物100
重量部当り1〜50重量部が好ましい。
各種押出機、バンバリ−ミキサ−、ニ−ダ−、ロ−ル、
さらにこれらを組み合わせたもの等により、溶融混練さ
せることによって得られる。押出機による溶融混合の場
合、押出温度は120℃〜320℃の範囲であって良
く、滞留時間は10秒〜150分の範囲であって良い。
これら加工条件は(a)/(b)の比率、可塑剤を添加
するときのその添加量によって適宜選択されるので特に
限定はされない。
応じて更に既存の酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤
を添加することが出来る。 また、物性を損なわない範
囲でカオリン、シリカ、マイカ、二酸化チタン、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、クレ−、カオリ
ン、ケイソウ土、アスベスト、硫酸バリウム、硫酸アル
ミニウム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、
二硫化モリブデン、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊
維等の充填剤や補強材;
イドのような滑剤ないしは離型剤:着色のためのカ−ボ
ンブラック、群青、チタンホワイト、亜鉛華、べんが
ら、紺青、アゾ顔料、ニトロ顔料、レ−キ顔料、フタロ
シアニン顔料等の染顔料;オクタブロモジフェニル、テ
トラブロモビスフェノ−ルポリカ−ボネ−ト等の難燃化
剤;発泡剤;エポキシ化合物やイソシアネ−ト化合物等
の増粘剤;シリコ−ンオイルやシリコ−ン樹脂等、公知
の各種添加剤を用いることが出来る。
ン、ポリ塩化ビニル、ポリカ−ボネ−ト、PET、PB
T、ポリアセタ−ル、ナイロン6、ナイロン12、ナイ
ロン66、エポキシ樹脂、フッ化ビニリデン、ポリスル
ホン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、PPS樹脂、ポ
リエ−テルエ−テルケトン、ポリフェニレンオキシド、
スチレン−(メタ)アクリル酸メチル樹脂等の熱可塑性
樹脂;また他のポリエステルエラストマ−(ポリエ−テ
ルエステルエラストマ−、ポリエステルエステルエラス
トマ−)、ポリアミドエラストマ−、ポリウレタンエラ
ストマ−等のエンジニアリングエラストマ−等を適宜ブ
レンドすることが出来る。
−の添加量は全組成物100重量部に対し、0〜100
重量部、好ましくは0〜50重量部の範囲で選択され
る。本発明の熱可塑性エラストマ−組成物は柔軟性、成
形性、耐候性、機械強度及び耐油性等の物性バランスが
優れ、しかも耐熱・低温性能を合わせ持つ為、種々の高
機能部品用途に応用され得る。
途としては、エアバックカバ−、インパネ部分、バンパ
−部分、サイドシ−ルド、ジョイントブ−ツ、シフトレ
バ−ブ−ツ、ハンドル、モ−ル等の自動車部品、靴底、
スキ−ブ−ツ、サンダル等の履物、電線被覆、コネクタ
−、キャッププラグ等の電気部品、油圧ホ−ス、バキュ
−ムホ−ス、電気掃除機のホ−ス、コイルチュ−ブ、ガ
−デンホ−ス等のチュ−ブあるいはホ−ス類、ホットカ
−ラ−、ヘアブラシ等の日用品、Oリング、ガスケッ
ト、パッキングロ−ル等の素材等が考えられる。
詳しく説明するが、本発明はその要旨を変えない限り、
これに限定されるものではない。 (製造例1) 〔ポリエーテルエステルエラストマ−(A)のソフトセ
グメントの製造例〕分留塔、コンデンサ−、還流バルブ
等一式よりなる分留装置とアンカ−羽根を有する電磁撹
拌機とTHF供給口を備えたステンレス板の蓋と、熱媒
の循環するジャケット付きの200リットルステンレス
釜が組合わさる反応器に、6.75kgのネオペンチル
グリコ−ルと19.5kgのTHFを仕込み、撹拌し均
一に溶解してからも撹拌しつつ45kgの燐タングステ
ン酸6水和物を仕込む。
応液の温度が71℃に達した時を反応開始時間とし、以
降THFの供給により反応液の温度を71℃にコントロ
−ルする。反応時間40分後、分留塔下部温度を約6
9.5℃に設定し、含水THFを留出し始める。この分
留塔下部の含水THFは0.8%前後の水を含んでい
た。かくして24時間反応を続行する。反応の途中から
触媒層が分離し始め、液滴の分散状態に変化し、粘度が
増していく。反応終了時に撹拌を止め、20分経過後、
上の液層83.3kgを取り出す。約30lの触媒層が
残る。
果、ポリマ−を45重量%、触媒を灰分として0.4重
量%含んでいた。ポリマ−、即ちネオペンチルグリコ−
ル共重合のポリ(テトラメチレンオキシ)グリコ−ルの
水酸基価を定量し、これより数平均分子量を求めると
1,733であり、1 H−NMRよりネオペンチレンオ
キシド構造単位(N)の共重合比率は11モル%であっ
た。
5リットルのリアクタ−にジメチルテレフタレ−ト(三
菱化成(株)製、以下同じ)1764g、1,4−ブタ
ンジオ−ル(和光純薬(株)製、試薬特級、以下同じ)
1064g、製造例1で調製したポリエ−テルグリコ−
ル3,000g、イルガノックス1010(チバガイギ
−社製)15gを仕込み、窒素置換後、窒素雰囲気下で
200℃まで昇温した。次いで、テトライソプロポキシ
チタネ−ト(東京化成(株)製、試薬1級、以下同じ)
を1.5g添加した。同温度で30分間ホ−ルドさせた
後に230℃に昇温させ、撹拌回転数150rpmにて
2時間エステル交換反応を行った。留出してきたメタノ
−ル量は理論量の95%であった。
撹拌回転数にて30分かけて0.5mmHgまで減圧
し、その後約4時間、トルク上昇が起こらなくなるまで
縮合反応を行った。リアクタ−下部より抜き出しを行な
ったところ透明な粘稠な重合体が得られた。ペレットと
して得られたエラストマ−のMFRは24であり、1 H
−NMRから求めたソフトセグメント量は60.4重量
%であった。得られたエラストマ−の融点は193℃
(DSCのピ−ク温度)であり、硬度(D)は35であ
った。
レフタレ−トを2469g、1,4−ブタンジオ−ルを
1,718g、製造例1で得られたポリエ−テルグリコ
−ルを2,200g用いた以外は同様に行った。トルク
上昇が起こらなくなるまで要した縮合反応時間は約3時
間であった。得られたエラストマ−のMFRは11であ
り、1 H−NMRから求めたソフトセグメント量は4
4.7重量%であった。得られたエラストマ−の融点は
206℃であり、硬度(D)は50であった。
トマ−を以下に示す。 (i)ポリエーテルエステルエラストマ− 製造例1のポリエーテルエステルエラストマ−;硬
度(D)=35 製造例2のポリエーテルエステルエラストマ−;硬
度(D)=50 東レ・デュポン社製ハイトレル4767 ;硬
度(D)=49 東洋紡(株)製ペルプレンP−40B ;硬
度(D)=30 (ii)水添ジエン系ブロック共重合体 旭化成(株)製タフテックH−1041;硬度(J
ISA)=84 旭化成(株)製タフテックM−1913(酸変性タ
イプ);硬度(JISA)=84 旭化成(株)製タフテックZ−513(エポキシ変
性タイプ);硬度(JISA)=83
ンブロック共重合体);硬度(JISA)=84 なお、実施例、比較例に於て測定した評価項目について
以下に説明する。 (イ)(硬度):ショアD硬度にて測定した。 (ロ)(MFR);230℃、荷重2160gで測定し
た。 (ハ)(引張強度、伸度):JISK-6301 JI
S3号ダンベルにて引張試験を行ない引張強度と伸度を
記録した。
6301に従い引張試験を行い、10%伸長時のモジュ
ラスを記録した。 (ホ)(剛性率):JISK-6745に従い、クラッ
シュ−バーグ試験を行いねじり剛性率を求めた。 (ヘ)(針侵入温度):加重10g、昇温速度5℃/
分、試料厚み2mmでTMA測定を行なった時に、検出
棒(0.5 φ)が0.1 mm侵入した時の温度を記録した。
でDTA/TG測定を行なった時に、TG曲線の重量減
少時のオンセットの温度を記録した。 (ヘ)(耐油性):JIS3号油中、70℃、7日間処
理した後、JISK−6301に従い引張試験を行い、
引張強度を求め、耐油試験前の引張強度に対する変化率
(%)で示した。 (ト)(耐熱水性):蒸留水中、100℃、7日間処理
した後、JISK−6301に従い引張試験を行い、引
張強度を求め、耐熱水試験前の引張強度に対する変化率
(%)で示した。
m厚のシートを成形した時に、外観不良がなく、金型離
型性が良い場合を◎とした。以下、順次○△×で射出成
形性を評価した。(×射出成形困難なもの)
エーテルエステルエラストマーとタフテックM1913
を、表1に示す割合(重量%)で2軸押出機(温度;2
20℃、回転数;200rpm)を用いて混練し、ペレ
ット化した。得られたペレットを、80℃、5時間真空
乾燥した後、シリンダー温度220℃で射出成形を行
い、2mm厚のシートを得た。
テルエステルエラストマーのペレットを80℃、5時間
真空乾燥した後、シリンダー温度220℃で射出成形を
行い、2mm厚のシートを得た。
ットを温度200℃で圧縮成形し、2mm厚のシートを
得た。 (比較例3)ペルプレンP−40Bのペレットをシリン
ダー温度210℃で射出成形を行い、2mm厚のシート
を得た。
テックM1913を、70/30(重量比)で2軸押出
機(温度;210℃,回転数;150rpm)を用いて
混練し、ペレット化した。得られたペレットを80℃、
5時間真空乾燥した後、シリンダー温度210℃で射出
成形を行い、2mm厚のシートを得た。 以上、実施例1〜3、比較例1〜4の評価結果を下記表
1にまとめた。
テルエラストマーの耐熱性、耐油性、低温物性を維持し
つつ耐熱水性が大幅に改善されている。同時に新たにゴ
ムらしさが付与され、成形性も良く、製品外観に優れて
いる。比較例1のポリエステルエラストマー単独では若
干耐熱水性が劣り、用途が限定される場合がある。比較
例2のスチレン系エラストマーは射出成形が困難で、ま
た、耐熱性、耐油性も十分でなく、エラストマー単独で
用いる上では困難な時がある。比較例4の組成物はポリ
エステルエラストマーが低温で硬化するため低温物性の
点で十分でない。
エーテルエステルエラストマーとタフテックH1041
(実施例4)、タフテックM1913(実施例5)、タ
フテックZ513(実施例6)をそれぞれ、70/30
(重量比)で2軸押出機(温度;240℃、回転数;1
50rpm)を用いて混練し、ペレット化した。得られ
たペレットを、80℃、5時間真空乾燥した後、シリン
ダー温度230℃で射出成形を行い、2mm厚のシート
を得た。
トをシリンダー温度230℃で射出成形を行い、2mm
厚のシートを得た。 (比較例6)ハイトレル4767とタフテックM191
3を、70/30(重量比)で2軸押出機(温度;24
0℃、回転数;150rpm)を用いて混練し、ペレッ
ト化した。得られたペレットを80℃、5時間真空乾燥
した後、シリンダー温度230℃で射出成形を行い、2
mm厚のシートを得た。
テルエステルエラストマーとタフプレンAを70/30
(重量比)で2軸押出機(温度;240℃、回転数;1
50rpm)を用いて混練を試みたが、押出機中でゲル
化がおこりペレットで回収できなかった。 以上、実施例4〜6、比較例5〜7の評価結果を表2に
まとめた。
とともに、針侵入温度で見る耐熱性もポリエステルエラ
ストマー単独(比較例5)とほとんど変わっていない。
さらに、分解温度で比較すると、実施例の組成物が大幅
に上がり、溶融加工時の分解反応が起きにくいものであ
ることがわかる。比較例7のスチレン系エラストマーと
して非水添のポリマーを用いたとき、押出機内での混練
時にゲル化反応が併発し、ペレットで得ることができな
かった。
ストマーとスチレン系飽和型熱可塑性エラストマーから
なる熱可塑性エラストマー組成物は成形性、柔軟性、耐
油性、耐加水分解性に優れ、かつ、耐熱性と低温性能を
合わせ持つため、使用温度範囲が広い材料である。この
熱可塑性エラストマー組成物は上記のような優れた特性
を有する材料であり、ホース、チューブ、工業部品、自
動車内外装品、電気部品、日用品等に好適に使用でき、
工業的に非常に価値の高い材料である。
Claims (2)
- 【請求項1】(A)(a−1)短鎖ジカルボン酸成分が
芳香族ジカルボン酸及びそのエステル形成性誘導体であ
るジカルボン酸成分と、(a−2)短鎖ジオ−ル成分が
脂肪族ジオ−ル及びそのエステル形成性誘導体である短
鎖ジオ−ル成分と、(a−3)長鎖ジオ−ル成分が下式
(1) に示すネオペンチレンオキシド構造単位(以下Nと
略す)と下式(2) に示すテトラメチレンオキシ構造単
位(以下Tと略す)よりなり、Nの比率が5〜100モ
ル%であるポリエ−テルであって、両末端がアルコ−ル
性水酸基であり、数平均分子量が400〜6,000で
あるポリエ−テルグリコ−ルとを共重合してなるポリエ
−テルエステルブロック共重合体が5〜95重量%と、 (B)少なくとも2個のビニル芳香族化合物ブロックA
と少なくとも1個の不飽和度が20%を越えないオレフ
ィン化合物ブロックBからなり、しかもビニル芳香族化
合物の含有量が10〜90重量%であるブロック共重合
体95〜5重量%を含んでなる熱可塑性エラストマ−組
成物。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】(a−3)の長鎖ジオ−ル成分中のNが長
鎖ジオ−ルの末端でない場合は、Nを挟んで隣接する構
造単位がTであり、Nが末端にある場合には、水酸基が
結合していて、その水酸基の反対側でNに隣接する構造
単位がTである構造を有し、かつNが5〜50モル%の
ポリエ−テルグリコ−ルであることを特徴とする、請求
項1記載の熱可塑性エラストマ−組成物。
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- 1994-03-11 JP JP06645194A patent/JP3322985B2/ja not_active Expired - Lifetime
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