JP3322976B2 - 印刷物の汚損度判別装置 - Google Patents

印刷物の汚損度判別装置

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JP3322976B2 JP34850993A JP34850993A JP3322976B2 JP 3322976 B2 JP3322976 B2 JP 3322976B2 JP 34850993 A JP34850993 A JP 34850993A JP 34850993 A JP34850993 A JP 34850993A JP 3322976 B2 JP3322976 B2 JP 3322976B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷物画像を検査する装
置に関し、特に汚れた印刷物の汚損程度を判別する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物の汚損度を判別するには、
人間が印刷物を見て、主観的に判断する方法がとられて
きた。又、これらを自動化するために、判別の対象とな
る印刷物をセンサで読取り、予め設定された基準データ
と比較することによって汚損度を判別する方法が考案さ
れた。更に特開昭58−189794号公報に記載され
た発明では、印刷物の透過光量の積分値をメモリに蓄え
2値化して、その画素数をカウントとし、その画素数に
より正券、損券の判別をしている。具体的には図2に示
すように、光源201から紙葉202を介した透過光を
光電変換器203で受光してメモリ204に蓄える。そ
して2値化装置205により、メモリ204に蓄えられ
た画像データを2値化する。最後に判別装置206によ
って、2値化装置205により2値化された画素数をカ
ウントし、ある閾値以下であれば正券、そうでなければ
損券と判別する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような特開昭5
8−189794号公報による手法では、2値化された
画素数のみで判別しているため、2値化データの形状に
ついては全く考慮していない。従って、しわなどの形状
の複雑さによる汚損については判別することができな
い。又、模様の存在する部分については判別不可能であ
る。
【0004】従って本発明の目的は、汚損印刷物の汚損
画像の形状を考慮し、特にしわなどの複雑な形状の汚損
判別、更に模様の存在する部分の汚損判別を行い、それ
ら汚損の度合いを数値で示すことのできる印刷物汚損判
別装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による印刷物汚損度判別装置は、印刷物の画像
データを入力する手段と、前記入力手段により入力され
る画像データから汚損の特徴を示す汚損特徴量を計算す
る手段と、前記計算手段から入力される前記汚損特徴量
に基づいて、前記汚損の度合いを判別する手段とを具備
することを特徴とする。
【0006】又、本発明による印刷物汚損度判別装置
は、前記印刷物の画像データを入力する手段と、前記入
力手段により入力された画像データを複数の小領域に分
割する手段と、前記小領域毎に汚損の特徴を示す汚損特
徴量を計算する手段と、前記計算手段から入力される前
記汚損特徴量に基づいて、前記汚損の度合いを前記各小
領域について判別する手段と、前記各小領域の汚損の度
合いを平均して印刷物全体の汚損の度合いを求める手段
と、前記各小領域の中で、汚損の度合いの大きい小量域
を出力する手段とを具備することを特徴とする。
【0007】更に、本発明による印刷物汚損度判別装置
は、画像データから汚損の特徴を示す汚損特徴量を計算
する手段と、前記汚損の判別を行う印刷物の画像データ
を入力する手段と、前記入力手段により入力される画像
データから、前記計算手段を用いて第1汚損特徴量を求
める手段と、前記汚損のない印刷物の画像データから、
前記計算手段を用いて第2汚損特徴量を求める手段と、
前記第1汚損特徴量と前記第2汚損特徴量を用いて、汚
損特徴量を算出する手段と、予め算出されている汚損特
徴量と汚損の度合いとを関連づけたテーブルを参照して
前記汚損特徴量から汚損の度合いを求める手段とを具備
することを特徴とする。
【0008】
【作用】入力された印刷物画像は一片がn画素の小領域
に分割され、各小領域でボックスカウント数が求められ
る。この動作は小領域の一片の画素数を変えて複数回行
われる。一片の画素数とその画素数について求めたボッ
クスカウント数により各々構成されるデータを基にグラ
フが作成され、近似直線が求められる。この近似直線か
ら汚損の特徴量が算出され、その特徴量を基に汚損の度
合いが求められる。前記ボックスカウント数は、小領域
中の画素の濃度差、あるいは2値化された画像内の値
「1」を有する画素数等から求められる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る印刷物の汚損度判別
装置の構成を示すブロック図である。同図において、汚
損の判別を行う印刷物101をラインセンサ102で読
取り、画像信号が画像入力装置103に送られる。画像
入力装置103では、送られてきたアナログ画像信号を
A/D変換し、画像メモリ104に格納する。特徴量判
別部105では、画像メモリ104に格納された画像デ
ータから、汚損の度合を数値化する。特徴量抽出部10
5はグラフ表示部106を持っており、特徴量抽出部1
05で数値化された汚損量とそのデータの近似直線をグ
ラフ表示する。オペレータは、このグラフ表示部106
に表示されたデータと近似直線の適合の度合を判断し、
データが近似直線上に十分乗っていると判断した場合に
は、オペレータ判断入力部108へ“可”を入力する。
そうでないと判断した場合には、“不可”を入力する。
判別部107では徴量抽出部105で数値化された汚損
量をもとに、印刷物の汚損の度合を判別する。例えば、
特徴量抽出部105で算出された汚損量が0〜20なら
汚損なし、20〜40ならやや汚損、40〜60なら汚
損ぎみ、60〜80なら汚損、80〜100ならかなり
の汚損といった具合である。この特徴量と汚損の度合と
の関係を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】そして、オペレータ判断入力部108にお
いて“可”が入力されていれば、汚損の度合をそのまま
出力し、“不可”が入力されていれば、リジェクトある
いは判断不能、データ間違い等の出力をする。又、ここ
ではオペレータを介在させて汚損の判別を行う方法につ
いて説明したが、オペレータの介在なしに汚損を判別す
ることも可能である。その場合には、グラフ表示部10
6で、データとそのデータの近似直線の適合の度合を、
例えば図7に示すようなデータと近似直線との誤差で表
す。データ1(702)、データ2(703)、データ
3(704)及びそれらデータの近似直線701が図の
ようにあるとき、データ1(702)から近似直線70
1に下ろした垂線の長さ705、データ2(703)か
ら近似直線701に下ろした垂線の長さ706、データ
3(704)から近似直線701に下ろした垂線の長さ
707の合計を、ここでは不適合度とし、この値が小さ
いほど、データと近似直線との適合が良いと判断する。
具体的には、近似直線がy=ax+bで与えられている
とき、データ1(x1 、y1 )(702)と近似直線の
差705はy1 とax1 +bの差で表され、同様にデー
タ2(x2 、y2 )(703)と近似直線の差706は
y2 とax2 +bの差で、データ3(x3 、y3 )(7
04)と近似直線の差707はy3 とax3 +bの差で
それぞれ求められ、これらの差の合計を、データと近似
直線との不適合度とする。そして、例えばこの値が20
以下であれば、オペレータ入力部108は“可”とな
り、それより大きい場合は“不可”となる。
【0012】図3は特徴量抽出部105の詳細ブロック
図を示す。スケール選定部301では、画像メモリ10
4に格納されている画像データの大きさをもとに、解析
する画素スケールの範囲を複数選定する。例えば画像デ
ータの大きさが縦100画素、横100画素の場合に
は、解析画素スケールの範囲を、画像の大きさの10分
の1の10画素から11画素、12画素と1画素ずつ増
やし、20画素までに決定する。予め画像の大きさがわ
かっている場合には、解析画素スケール範囲を固定して
もよい。ボックスカウント部302では、スケール選定
部301で選定した解析画素スケール範囲のうちの一つ
の画素スケールを用いて、画像メモリ104に格納され
ている画像データを、この画素スケールの大きさの小領
域に分割する。そして、各小領域内において画像データ
の最大濃度値と最小濃度値の差を求め、その差を画素ス
ケールの値で割り、1を加える。この値を、その小領域
におけるボックスカウント数とする。図4はこのボック
スカウント処理を示す図である。つまり、ある画素スケ
ールr(401)の小領域において、最大濃度値I1
(402)と最小濃度値I3 (404)を求め、その間
に入ることのできる大きさrのブロックの数に1を加え
たものが、ここで言うボックスカウント数として定義さ
れる。全ての小領域についてボックスカウント数が求め
られたら、これら小領域全てのボックスカウント数を加
え、この値を、先に用いた画素スケールにおけるボック
スカウント数と定義する。そして、画素スケールとボッ
クスカウント数を組にしてメモリ303に格納する。ル
ープ終了判定部304では、スケール選定部301にお
いて選定した画素スケール範囲の内、まだ解析していな
い画素スケールがあれば、その画素スケールについて以
上の処理を繰り返す。回帰直線計算部305では、メモ
リ303に保存された画素スケールとボックスカウント
数の組のデータそれぞれについてlog(対数)を取
り、グラフに表し、最小二乗法を用いて回帰直線(近似
直線)を求める。この画素スケールとボックスカウント
数の組のデータ及び回帰直線は、グラフ表示部106に
表示される。特徴量データ算出部306では、回帰直線
計算部305で計算された近似直線の傾きと、近似直線
のy切片、つまり解析画素スケールのうち最も小さい画
素スケールにおけるボックスカウント数から、汚損量を
数値化して出力する。この数値化方法としては、例えば
近似直線の傾きとy切片の値の和や積、商、差分などが
考えられる。
【0013】最小二乗法による回帰直線は、以下のよう
にして求めることができる。例として図8に示したデー
タ1(x1 、y1 )(802)、データ2(x2 、y2
)(803)、データ3(x3 、y3 )(804)及
びデータ4(x4 、y4 )(805)から回帰直線(8
01)を求める方法を具体的に示す。まず、回帰直線
(801)をy=ax+bと仮定し、aとbは未知数と
する。最小二乗法とは、各データと直線y=ax+bと
の鉛直方向のずれの二乗の和を最小にするようなa及び
bを求めることである。各データと直線との鉛直方向の
ずれの二乗和を求めると、
【0014】
【数1】 となる。これから、Qをa及びbで変微分しそれを0と
すると、
【0015】
【数2】 となり、未知数a及びbが求められる。
【0016】以上が印刷物の汚損度判別装置の構成の説
明であるが、ここで実際に、図9のようなある汚損印刷
物の画像データの一部をもとに、汚損度の判別される様
子を示す。ここでは、図9のような画像に対して、解析
する画素スケールを2画素から4画素とした。先ず、画
素スケール2画素について、ボックスカウント数を求め
てみる。図10のように画像を2×2の大きさの小領域
に分割し、各小領域について、ボックスカウント数を求
める。例えば小領域1001では、最大濃度値が6、最
小濃度値が1であるから、その差は5となり、画素スケ
ール2で割ると2、そして1を加えて3となる。小領域
1002では、同様に最大濃度値が9、最小濃度値が
4、その差が5、画素スケール2で割ると2、そして1
を加えて3となる。各小領域におけるブロックカウント
数を、図10の各小領域の中央に丸印で囲んで示す。そ
して、画素スケール2におけるブロックカウント数は、
これら小領域のブロックカウント数を全て加え、60と
なる。続いて画素スケール3画素、4画素についても同
様にボックスカウント数を求め、図11、図12より、
それぞれ12、12となる。次に、これら画素スケール
とボックスカウント数それぞれについてlogをとる
と、(画素スケール、ボックスカウント数)の組がそれ
ぞれ(0.3, 1.78 )、(0.48, 1.08)、(0.6, 1.08 )
となる。これらデータの組をグラフ上にプロットする
と、図13のようになる。図13上のプロット点から、
最小二乗法により回帰直線を求める。式(6)及び
(7)にそれぞれ値を代入すると、回帰直線として、
【0017】
【数3】 y= -2.46x + 6.67 (8) が得られる。ここで、データと回帰直線の適合の度合
を、オペレータが介在しない場合について説明する。そ
の場合、データと近似直線の誤差を求めればよいのであ
るから、データと近似直線の鉛直方向についての誤差の
合計を求め、この場合は、
【0018】
【数4】 誤差ε=(-2.46 ×0.3+6.67-1.78) + (-2.46 ×0.48+6.67-1.08) + (-2.46 ×0.6+6.67-1.08) =12.7 (9)
【0019】となる。この値は、予め決められた不適合
度の閾値、例えば20より小さいため、オペレータ判断
入力部108は“可”となる。そして判別部107にお
いて、特徴量抽出部105で数値化された汚損量、つま
り近似直線の傾きの絶対値である2.46と、解析画素スケ
ールのうち最も小さい画素スケールである2画素におけ
るボックスカウント数60のlogをとった1.78を用い
て、汚損の度合を判別する。あるいは、図13における
近似直線のy切片の6.67を用いて汚損の度合を判別す
る。ここでは前者を用いて、例えばそれらの値の積を求
め、汚損量を4.4 とした。この値は、予め決められた汚
損判別段階の“汚損なし”の区分に入り、ここで解析し
た画像は、汚損なしと判別されることになる。
【0020】特徴量抽出部105は、図5のような処理
とすることもできる。スケール選定部501では、画像
メモリ104に格納されている画像データの大きさをも
とに、解析する画素スケールの範囲を選定する。前述の
ように画像データの大きさが縦100画素、横100画
素の場合には、解析画素スケールの範囲を、画像の大き
さの10分の1の10画素から、それより10画素大き
い20画素までにするといった具合である。予め画像の
大きさがわかっている場合には、解析画素スケール範囲
を固定してもよい。2値化処理部502では、画像メモ
リ104に格納されている画像データを、ある閾値、例
えば画像量子化値(最大値)の半分の値で2値化し、2
値化処理部502内の画像メモリ508に格納する。ボ
ックスカウント部503では、スケール選定部501で
選定した解析画素スケール範囲のうちの一つの画素スケ
ールを用いて、2値化処理部502内の画像メモリ50
8に格納されている2値画像データを、この画素スケー
ルの大きさの小領域に分割する。そして、各小領域内に
おいて1の画素があれば、その小領域は1、なければ0
とする。図6はこのボックスカウント処理を示す。つま
り、2値画像601が検査対象であり、ある画素スケー
ルr(603)の小領域において1の画素があれば(6
02)、その小領域は1とし、なければ(604)0と
するのである。図6では1の画素のある小領域を斜線で
示した。全ての小領域についての判定が終わったら、こ
れら小領域の中で、1となった小領域の数を数え、この
値を、先に用いた画素スケールにおけるボックスカウン
ト数とする。そして、画素スケールとボックスカウント
数を組にしてメモリ504に格納する。ループ終了判定
部505では、スケール選定部501において選定した
画素スケール範囲のうち、まだ解析していない画素スケ
ールがあれば、その画素スケールについて以上の処理を
繰り返す。回帰直線計算部506では、メモリ504に
保存された画素スケールとボックスカウント数の組のデ
ータそれぞれについてlogを取り、グラフに表し、最
小二乗法によって回帰直線(近似直線)を求める。この
画素スケールとボックスカウント数の組のデータ及び近
似直線は、グラフ表示部106に表示される。特徴量デ
ータ算出部507では、回帰直線計算部506で計算さ
れた近似直線の傾きと、近似直線のy切片、つまり解析
画素スケールのうち最も小さい画素スケールのボックス
カウント数から、汚損量を数値化して出力する。この数
値化方法としては、例えば近似直線の傾きとy切片の値
の和や積、商、差分などが考えられる。
【0021】ここで、図5の処理に基づいた汚損度判別
について具体的に示す。図9のような汚損印刷物の画像
データの一部があると仮定する。まず解析する画素スケ
ールを選択する(501)が、ここでは2画素から4画
素とした。そして2値化処理を施す。ここでは2値化閾
値を8とし、8レベル以上の画素を1とした。このよう
にして2値化した画像を図14に示す。図14では、斜
線の引かれた画素が1を表すものとする。先ず、画素ス
ケール2画素について、ボックスカウント数を求めてみ
る。図15のように画像を2×2の大きさの小領域に分
割し、各小領域について、1の画素を検索する。例えば
小領域1501では1の画素が存在しないので、小領域
1501は0となる。小領域1502では1の画素が存
在するので、小領域1502は1となる。各小領域にお
ける判定を、図15の各小領域の中央に丸印で囲んで示
す。そして、画素スケール2におけるブロックカウント
数は、全ての小領域中で1となった小領域の数であるか
ら、この場合11となる。続いて画素スケール3画素、
4画素についても同様にボックスカウント数を求め、図
16、図17より、それぞれ4、4となる。次に、これ
ら画素スケールとボックスカウント数それぞれについて
logをとると、(画素スケール、ボックスカウント
数)の組がそれぞれ(0.3, 1.04 )、(0.48, 0.6 )、
(0.6, 0.6)となる。これらデータの組をグラフ上にプ
ロットすると、図18のようになる。図18上の各プロ
ット点から、最小二乗法により回帰直線を求める。式
(6)及び(7)にそれぞれ値を代入すると、回帰直線
として、
【0022】
【数5】 y=-2.16x +2.04 (10) が得られる。ここで、データと回帰直線の適合の度合
を、オペレータが介在しない場合について説明する。そ
の場合、データと近似直線の誤差を求めればよいのであ
るから、データと近似直線の鉛直方向についての誤差の
合計を求め、この場合は約0.9 となる。この値は、予め
決められた不適合度の閾値、例えば10より小さいた
め、オペレータ判断入力部108は“可”となる。そし
て判別部107において、特徴量抽出部105で数値化
された汚損量、つまり近似直線の傾きの絶対値である2.
16と、解析画素スケールのうち最も小さい画素スケール
である2画素におけるボックスカウント数11のlog
をとった1.04を用いて、汚損の度合を判別する。あるい
は、図18の近似直線のy切片の2.04を用いて汚損の度
合を判別する。ここでは前者の値の積を求め、汚損量を
2.2 とした。この値は、予め決められた汚損判別段階の
“汚損なし”の区分に入り、ここで解析した画像は、汚
損なしと判別されることになる。
【0023】特徴量抽出部105は、図19のような処
理とすることもできる。2値化処理部1901では、画
像メモリ104に格納されている画像データを、ある閾
値、例えば画像量子化値の半分の値で2値化し、2値化
処理部1901内の画像メモリ1905に格納する。周
囲長計測部1902では、2値化処理部1901内の画
像メモリ1905に格納された2値画像について、周囲
長を計測する。面積計測部1903では、2値化処理部
1901内の画像メモリ1905に格納された2値画像
について、面積を求める。特徴量データ算出部1904
では、周囲長計測部1902及び面積計測部1903で
算出された数値をもとに、汚損量を数値化して出力す
る。この数値化方法としては、例えば周囲長を二乗して
面積で割った値や、それぞれの値の和や積、商、差分な
どが考えられる。
【0024】ここで、図19の処理に基づいた汚損度判
別について具体的に示す。前述のように図9のような汚
損印刷物の画像データの一部があるとする。まず2値化
処理を施す。ここでは2値化閾値を8とし、8レベル以
上の画素を1とした。このようにして2値化した画像を
図14に示す。図14では、斜線の引かれた画素が1を
表すものとする。次に、図14において斜線の引かれた
画素の周囲長と面積を求める。図14を2値で書き改め
ると、図20のようになるが、画素2001の1の画素
についての周囲長はこの場合4となり、面積は1であ
る。画素2002は、画素2003と隣接しており、こ
の2つの画素を合わせた周囲長は6、面積は2となる。
このようにして、図20についての各周囲長と各面積の
合計を求めると、それぞれ50、14となる。続いて、
周囲長と面積から、汚損度を数値化する。ここでは、周
囲長を二乗して面積で割る方法を用い、更に補正パラメ
ータ0.1 を加味すると、汚損量が17.9となる。この値
は、予め決められた汚損判別段階の“汚損なし”の区分
に入り、ここで解析した画像は、汚損なしと判別される
ことになる。
【0025】以上の説明は、汚損の判別を行う印刷物に
ついて、全面を一度に解析する方法について説明した
が、汚損を判別する印刷物の特定領域のみについて行う
ことも可能である。この場合、予め汚損を判別する領域
を指定しておいたり、オペレータが印刷物を見て、汚損
を判別する領域を指定することなどにより行うことがで
きる。又、図21のように印刷物を小領域に分割し、各
小領域毎に汚損度判別処理を行い、全ての小領域につい
て汚損度が判別されたら、最終的にその印刷物の汚損度
を求めることもできる。この場合の処理ブロックとして
は、図1の画像メモリ104に画像分割部110を設
け、入力された画像を、例えば9つの小領域に分割す
る。そして各小領域について特徴量を抽出して汚損度の
判別を行い、画像統合部111により、画像の各小領域
と汚損度との対応をとる。そして全体汚損判別部112
により、入力された印刷物全体の汚損度を、部分汚損判
別部113により、部分的な汚損度や汚損の多い領域を
求め、結果をそれぞれ出力する。具体的に説明すると、
図21のように印刷物を例えば9つの小領域に分割す
る。そして各小領域についてそれぞれ汚損度を求め、同
図のように求められたと仮定する。図21では、印刷物
の中央部(2105)は汚損がないが、右端(210
3、2106、2109)は汚損が多くなっている。そ
して全体汚損判別結果としては、例えば汚損なしを0、
やや汚損を5、汚損ぎみを10、汚損を15というよう
に数値化して、9つの小領域の平均をとることによっ
て、この印刷物は例えば“やや汚損”という判別結果を
出力する。あるいは部分汚損判別結果として“汚損ぎ
み”あるいは“汚損”という判定結果が得られた小領域
の位置を出力する。更に、ここでは各小領域について汚
損度の判別を行った後に、最終的な印刷物の汚損を判別
しているが、各小領域について、汚損の判別をせずに汚
損量として数値で表しておき、最終的な判断の際に、各
小領域の汚損量の和や積、商、差分などの値を用いるこ
とも可能である。この方法により、印刷物全体だけでな
く、印刷物の中で汚損している領域を抽出することも可
能となる。
【0026】最後に、模様を含む印刷物の汚損度の判別
について説明する。この場合の処理ブロックとしては、
図1に基準データ比較部109を付加することで実現で
きる。まず、予め汚損のない模様を含む印刷物につい
て、以上で説明した汚損量を算出しておき、基準データ
比較部109内に基準辞書データ114として保存して
おく。そして、模様を含む印刷物の汚損度を判別する場
合には、特徴量抽出部105において算出された印刷物
の汚損量と、基準辞書データ114に保存されているデ
ータとの差分を基準データ比較部109において求め、
この結果を模様を含む印刷物の汚損量とする。以降は、
この汚損量から汚損度の判別を行う。
【0027】
【発明の効果】従って本発明によれば、汚損の度合を定
量的に表した少数の特徴量で印刷物の汚損を表現できる
ため、汚損の判別が容易となる。尚、従来法の微分処理
等による汚損度判別との違いは、従来の微分や2値化処
理による画素数計測、分散の計測などでは、その2値画
像が、単純な直線で構成されているか、あるいは複雑な
線で構成されているかに係わらず、計測される画素数が
同じであれば、それら2つの2値画像は同一の汚損度と
して判別されてしまうことである。それに対し本発明で
は、2値画像の複雑さを求めることにより、どの程度し
わが多いとか、折り目が多いなど、画素数計測のみでは
得られない複雑の度合を捉えることができる。
【0028】又、本発明によれば、印刷物全面を小領域
に分け、各小領域について汚損度を求め、最終的にその
印刷物の汚損度を求めているため、印刷物の全体的な汚
損を求めることができ、更に汚損している領域の特定も
可能である。更に本発明によれば、印刷模様の存在する
部分についても汚損度判別が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る印刷物の汚損度
判別装置の構成を示すブロック図。
【図2】図2は従来の汚損度判別装置の概略構成図。
【図3】図3は図1の特徴量抽出部の第1詳細ブロック
図。
【図4】図4は本発明によるボックスカウント処理を説
明するための図。
【図5】図5は図1の特徴量抽出部の第2詳細ブロック
図。
【図6】図6は本発明によるボックスカウント処理を説
明するための図。
【図7】図7は近似直線の適合度を説明するための図。
【図8】図8は近似直線の求め方を説明するための図。
【図9】図9は汚損印刷物画像データの一部分を示す
図。
【図10】図10は画素スケールが2画素の場合のボッ
クスカウント数を示す図。
【図11】図11は画素スケールが3画素の場合のボッ
クスカウント数を示す図。
【図12】図12は画素スケールが4画素の場合のボッ
クスカウント数を示す図。
【図13】図13は画素スケールとボックスカウント数
を関係を示す図。
【図14】図14は汚損印刷物の2値化画像データを示
す図。
【図15】図15は画素スケールが2画素の場合のボッ
クスカウント数を示す図。
【図16】図16は画素スケールが3画素の場合のボッ
クスカウント数を示す図。
【図17】図17は画素スケールが4画素の場合のボッ
クスカウント数を示す図。
【図18】図18は画素スケールとボックスカウント数
の関係を示す図。
【図19】図19は図1の特徴量抽出部の第3詳細ブロ
ック図。
【図20】図20は2値画像内の各画像の周囲長と面積
を算出を説明するための図。
【図21】図21は印刷物画像の小量域毎の汚損判別を
説明するための図。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物の汚損を判別する装置において、 前記印刷物の画像データを入力する手段と、 前記入力手段により入力される画像データから汚損の特
    徴を示す汚損特徴量を計算する手段と、 前記計算手段から入力される前記汚損特徴量に基づい
    て、前記汚損の度合いを判別する手段と、 を具備し 前記汚損特徴量計算手段は、 入力された前記画像の大きさに応じて、解析する複数の
    画素スケールを選定する手段と、 前記各画素スケールに基づいて前記画像を複数の小領域
    に分割する手段と、 前記各小領域内の画素の最大濃度値と最小濃度値の差、
    及び前記画素スケールを用いて演算し演算結果を提供す
    る手段と、 前記各小領域について求められた前記演算結果を合計し
    て合計結果を提供する手段と、 前記画素スケールと前記合計結果の対で各々表されるデ
    ータに基づいてグラフを求める手段と、 前記グラフから近似直線を求める手段と、 前記近似直線のy切片及び傾きを求める手段と、 前記y切片及び傾きから前記汚損特徴量を算出する手段
    とを有し、 前記度合い判別手段は、 予め求められている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して、前記汚損特徴量から前記汚
    損の度合いを求める手段とを有することを特徴とする印
    刷物汚損度判別装置。
  2. 【請求項2】 印刷物の汚損を判別する装置において、 前記印刷物の画像データを入力する手段と、 前記入力手段により入力される画像データから汚損の特
    徴を示す汚損特徴量を計算する手段と、 前記計算手段から入力される前記汚損特徴量に基づい
    て、前記汚損の度合いを判別する手段と、 を具備し、 前記汚損特徴量計算手段は、 入力された前記画像を2値化する手段と、 前記画像の大きさに応じて、解析する複数の画素スケー
    ルを選定する手段と、 前記各画素スケールに基づいて前記画像を複数の小領域
    に分割する手段と、 前記複数の小領域の中で、前記特定2値化データを有す
    る小領域の数を示す特定小領域数を求める手段と、 前記各画素スケールと前記特定小領域数の対で各々表さ
    れるデータに基づいてグラフを求める手段と、 前記グラフから近似直線を求める手段と、 前記近似直線のy切片及び傾きを求める手段と、 前記y切片及び傾きから前記汚損特徴量を求める手段と
    を有し、 前記度合い判別手段は、 予め求められている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して、前記汚損特徴量から前記汚
    損の度合いを求める手段とを有することを特徴とする印
    刷物汚損度判別装置。
  3. 【請求項3】 印刷物の汚損を判別する装置において、 前記印刷物の画像データを入力する手段と、 前記入力手段により入力される画像データから汚損の特
    徴を示す汚損特徴量を計算する手段と、 前記計算手段から入力される前記汚損特徴量に基づい
    て、前記汚損の度合いを判別する手段と、 を具備し、 前記汚損特徴量計算手段は、 入力された前記画像を2値化して2値化画像を提供する
    手段と、 前記2値化画像内の特定2値化データを有する画素の周
    囲長を求める手段と、 前記2値化画像内の特定2値化データを有する画素の面
    積を求める手段と、 前記周囲長と前記面積から前記汚損特徴量を算出する手
    段とを有し、 前記度合い判別手段は、 予め求められている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して、前記汚損特徴量から前記汚
    損の度合いを求める手段とを有することを特徴とする印
    刷物汚損度判別装置。
  4. 【請求項4】 印刷物の汚損を判別する装置において、 前記印刷物の画像データを入力する手段と、 前記入力手段により入力された前記画像データを複数の
    小領域に分割する手段と、 前記小領域毎に汚損の特徴を示す汚損特徴量を計算する
    手段と、 前記計算手段から入力される前記小領域毎の前記汚損特
    徴量に基づいて、前記汚損の度合いを前記各小領域毎に
    判別する手段と、 前記各小領域の汚損の度合いを平均して印刷物全体の汚
    損の度合いを求める手段と、 前記各小領域の中で、汚損の度合いの大きい小領域を出
    力する手段と、 を具備し、 前記汚損特徴量計算手段は、 分割された前記小領域の大きさに応じて、解析する複数
    の画素スケールを選定する手段と、 前記各画素スケールに基づいて前記小領域内の画像を複
    数の微少領域に分割する手段と、 前記各微少領域内の画素の最大濃度値と最小濃度値の
    差、及び前記画素スケールを用いて演算し演算結果を提
    供する手段と、 前記各微少領域について求められた前記演算結果を合計
    することで得られる合計結果を前記各画像スケール毎に
    提供する手段と、 前記画素スケールとそれに対応する前記合計結果の対で
    各々表されるデータに基づいてグラフを求める手段と、 前記グラフから近似直線を求める手段と、 前記近似直線のy切片及び傾きを求める手段とを有し、 前記y切片及び傾きから汚損特徴量を算出する手段と、 前記度合い判別手段は、 予め求められている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して、前記汚損特徴量から前記汚
    損の度合いを求める手段とを有することを特徴とする印
    刷物汚損度判別装置。
  5. 【請求項5】 印刷物の汚損を判別する装置において、 前記印刷物の画像データを入力する手段と、 前記入力手段により入力された前記画像データを複数の
    小領域に分割する手段と、 前記小領域毎に汚損の特徴を示す汚損特徴量を計算する
    手段と、 前記計算手段から入力される前記小領域毎の前記汚損特
    徴量に基づいて、前記汚損の度合いを前記各小領域毎に
    判別する手段と、 前記各小領域の汚損の度合いを平均して印刷物全体の汚
    損の度合いを求める手段と、 前記各小領域の中で、汚損の度合いの大きい小領域を出
    力する手段と、 を具備し、 前記汚損特徴量計算手段は、 入力された前記画像を2値化する手段と、 分割された前記小領域の大きさに応じて、解析する複数
    の画素スケールを選定する手段と、 前記画素スケールに基づいて前記小領域内の画像を複数
    の微少領域に分割する手段と、 前記各微少領域内の特定2値化データを検索する手段
    と、 前記特定2値化データを有する微少領域の数を示す特定
    微少領域数を各画素スケール毎に求める手段と、 前記画素スケールとそれに対応する前記特定微少領域数
    の対で各々表されるデータに基づいてグラフを求める手
    段と、 前記グラフから近似直線を求める手段と、 前記近似直線のy切片及び傾きを求める手段と、 前記y切片及び傾きから前記汚損特徴量を求める手段と
    を有し、 前記度合い判別手段は、 予め求められている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して、前記汚損特徴量から前記汚
    損の度合いを求める手段とを有することを特徴とする印
    刷物汚損度判別装置。
  6. 【請求項6】 印刷物の汚損を判別する装置において、 前記印刷物の画像データを入力する手段と、 前記入力手段により入力された前記画像データを複数の
    小領域に分割する手段と、 前記小領域毎に汚損の特徴を示す汚損特徴量を計算する
    手段と、 前記計算手段から入力される前記小領域毎の前記汚損特
    徴量に基づいて、前記汚損の度合いを前記各小領域毎に
    判別する手段と、 前記各小領域の汚損の度合いを平均して印刷物全体の汚
    損の度合いを求める手段と、 前記各小領域の中で、汚損の度合いの大きい小領域を出
    力する手段と、 を具備し、 前記汚損特徴量計算手段は、 入力された前記画像を2値化して2値化画像を提供する
    手段と、 前記2値化画像内の特定2値化データを有する画素の周
    囲長を求める手段と、 前記2値化画像内の特定2値化データを有する画素の面
    積を求める手段と、 前記周囲長と面積から前記汚損特徴量を算出する手段と
    を有し、 前記度合い判別手段は、 予め求められている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して、前記汚損特徴量から前記汚
    損の度合いを求める手段とを有することを特徴とする印
    刷物汚損度判別装置。
  7. 【請求項7】 印刷物の汚損を判別する装置において、 画像データから汚損の特徴を示す汚損特徴量を計算する
    手段と、 前記汚損の判別が行なわれる印刷物の第1画像データを
    入力する手段と、 前記入力手段により入力される前記第1画像データか
    ら、前記計算手段を用い て第1汚損特徴量を求める手段
    と、 前記汚損のない印刷物の第2画像データから、前記計算
    手段を用いて第2汚損特徴量を求める手段と、 前記第1汚損特徴量と前記第2汚損特徴量を用いて、汚
    損特徴量を算出する手段と、 予め算出されている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して前記汚損特徴量から汚損の度
    合いを求める手段とを具備し、 前記汚損特徴量計算手段は、 入力された前記画像の大きさに応じて、解析する複数の
    画素スケールを選定する手段と、 前記画素スケールに基づいて前記画像を複数の小領域に
    分割する手段と、 前記各小領域内の画素の最大濃度値と最小濃度値の差、
    及び前記画素スケールを用いて演算し演算結果を提供す
    る手段と、 前記各小領域について求められた前記演算結果を合計し
    て合計結果を提供する手段と、 前記画素スケールと前記合計結果の対で各々表されるデ
    ータに基づいてグラフを求める手段と、 前記グラフから近似直線を求める手段と、 前記近似直線のy切片及び傾きを求める手段と、 前記y切片及び傾きから汚損特徴量を算出する手段と、 を有することを特徴とする印刷物汚損度判別装置。
  8. 【請求項8】 印刷物の汚損を判別する装置において、 画像データから汚損の特徴を示す汚損特徴量を計算する
    手段と、 前記汚損の判別が行なわれる印刷物の第1画像データを
    入力する手段と、 前記入力手段により入力される前記第1画像データか
    ら、前記計算手段を用いて第1汚損特徴量を求める手段
    と、 前記汚損のない印刷物の第2画像データから、前記計算
    手段を用いて第2汚損特徴量を求める手段と、 前記第1汚損特徴量と前記第2汚損特徴量を用いて、汚
    損特徴量を算出する手段と、 予め算出されている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して前記汚損特徴量から汚損の度
    合いを求める手段とを具備し、 前記汚損特徴量を求める手段は、 入力された前記画像を2値化する手段と、 前記画像の大きさに応じて、解析する複数の画素スケー
    ルを選定する手段と、 前記画素スケールに基づいて前記画像を複数の小領域に
    分割する手段と、 前記各小領域内の特定2値化データを検索する手段と、 前記特定2値化データを有する小領域の数を示す特定小
    領域数を求める手段と、 前記各画素スケールと特定小領域数の対で各々表される
    データに基づいてグラフを求める手段と、 前記グラフから近似直線を求める手段と、 前記近似直線のy切片及び傾きを求める手段と、 前記y切片及び傾きから前記汚損特徴量を求める手段
    と、 を有することを特徴とする印刷物汚損度判別装置。
  9. 【請求項9】 印刷物の汚損を判別する装置において、 画像データから汚損の特徴を示す汚損特徴量を計算する
    手段と、 前記汚損の判別が行なわれる印刷物の第1画像データを
    入力する手段と、 前記入力手段により入力される前記第1画像データか
    ら、前記計算手段を用いて第1汚損特徴量を求める手段
    と、 前記汚損のない印刷物の第2画像データから、前記計算
    手段を用いて第2汚損特徴量を求める手段と、 前記第1汚損特徴量と前記第2汚損特徴量を用いて、汚
    損特徴量を算出する手段と、 予め算出されている汚損特徴量と汚損の度合いとを関連
    づけたテーブルを参照して前記汚損特徴量から汚損の度
    合いを求める手段と を具備し、 前記汚損特徴量計算手段は、 入力された前記画像を2値化して2値化画像を提供する
    手段と、 前記2値化画像内の特定2値化データを有する画素の周
    囲長を求める手段と、 前記2値化画像内の特定2値化データを有する画素の面
    積を求める手段と、 前記周囲長と面積から前記汚損特徴量を算出する手段
    と、 を有することを特徴とする印刷物汚損度判別装置。
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