JP3322399B1 - 伝動装置用プラスチック製可動ガイド - Google Patents

伝動装置用プラスチック製可動ガイド

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JP3322399B1
JP3322399B1 JP2001325529A JP2001325529A JP3322399B1 JP 3322399 B1 JP3322399 B1 JP 3322399B1 JP 2001325529 A JP2001325529 A JP 2001325529A JP 2001325529 A JP2001325529 A JP 2001325529A JP 3322399 B1 JP3322399 B1 JP 3322399B1
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敦 河野
純也 黒畑
達也 小西
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Tsubakimoto Chain Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/18Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0863Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
    • F16H2007/0872Sliding members

Abstract

【要約】 【課題】 静粛性及び耐摩耗性に優れ、製造コストを削
減でき、しかも組み付け性にも優れたプラスチック製可
動ガイドを提供すること。 【解決手段】 走行する伝動媒体が摺接するシュー部分
102と、シュー部分102の裏側にガイド長手方向に
設けられた垂直板状部分103とを備えたガイド本体1
01が合成樹脂で一体成形され、垂直板状部分103の
垂直端部に開口してガイド長手方向に形成されたスリッ
ト107に、補強板108が嵌挿され、ガイド本体10
1の固定端部側に取付孔105が穿設されていると共
に、補強板108の一端部側に、ガイド本体101の取
付孔105と共に位置決めされ軸支手段により共締めさ
れる挿通孔108が穿設されている伝動装置用プラスチ
ック製可動ガイドにおいて、挿通孔108の径は、取付
孔105の径よりも大径とした構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動側スプロケッ
ト、従動側スプロケット及びこれらスプロケットに捲回
されて循環走行するチェーンにより、駆動側から従動側
へ動力を伝達する伝動装置や、駆動側プーリ、従動側プ
ーリ及びこれらプーリに捲回されて循環走行するベルト
により、駆動側から従動側へ動力を伝達する伝動装置に
用いられる可動ガイドであって、例えば、テンショナレ
バー、スリッパ等として1つの軸を中心に揺動自在に取
り付けられて使用される伝動装置用プラスチック製可動
ガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジン、駆動装置等には図1
0に示すように、チェーン、ベルト等の伝動媒体Cによ
り動力を伝達する伝動装置が備えられ、この伝動装置に
は、テンショナTと協動して、循環走行する伝動媒体C
に摺接して適切な張力を付与するとともに、走行中の伝
動媒体Cの振動、横振れを防止するため、滑り機能を備
えた可動ガイドGaが用いられている。この可動ガイド
Gaは、エンジン、駆動装置等の躯体Eに取付ボルト、
ピン等の軸支手段Pで取り付けられている。なお、図1
0中のS1は駆動側スプロケット、S2は従動側スプロ
ケットを示しており、Gbは、循環走行する伝動媒体C
の走行軌跡をガイド規制する固定ガイドを示している。
【0003】図8〜9には、本願出願人が先に出願した
チェーンによる伝動装置に用いられるプラスチック製可
動ガイド(テンショナレバー)300が示されている
(特願2000−382798号)。
【0004】このプラスチック製可動ガイド300は、
走行するチェーン、ベルト等の伝動媒体Cが表面に接触
摺動するシュー部分302と、該シュー部分302の裏
側にガイド長手方向に亘って設けられた垂直板状部分3
03とを備えたガイド本体301が合成樹脂で一体成形
され、該ガイド本体301を補強する剛性材料からなる
補強板308が該垂直板状部分303の垂直端部に開口
してガイド長手方向に亘って形成されたスリット307
に嵌め込まれている。そして、該垂直板状部分303の
固定端部側にはエンジン、駆動装置等の躯体に取り付け
る取付孔305が設けられていると共に、該補強板30
8の一端部側には該スリット307に嵌め込まれてガイ
ド本体301の取付孔305と共に位置決めされ、取付
ボルト等の軸支手段により共締めされる挿通孔308A
が設けられている。
【0005】上述したプラスチック製可動ガイド300
は、シュー部分302と該シュー部分302の裏側に垂
直に設けた垂直板状部分303とからなるガイド本体3
01が合成樹脂で一体成形されたプラスチック製とした
ことにより、ガイド本体301が滑り機能を有するもの
となり、別にシュー部材を設ける必要がなくなり、その
結果、部品点数、製造工程数の増加を抑制することを可
能とした。しかも、ガイド本体301の垂直板状部分3
03には、その垂直端部に開口するスリット307がガ
イド長手方向に亘って形成され、該スリット307に補
強板308が嵌め込まれるので、プラスチック製可動ガ
イドの揺動方向に対する強度(断面係数)が大きくなる
ように補強板を配設することができ、曲げ剛性、靱性、
強度を飛躍的に向上させることを可能とした。
【0006】また、ガイド本体の固定端部側に、エンジ
ン、駆動装置等の躯体に取り付ける取付孔が穿設されて
いるとともに、補強板の一端部側に、スリットに嵌挿さ
れて該ガイド本体の該取付孔と共に位置決めされ、取付
ボルト等の軸支手段により共締めされる挿通孔が穿設さ
れているので、補強板がガイド本体からはずれることな
く、両者が協動して取付軸を中心に揺動回転でき、しか
も、補強板は一端部側の挿通孔が取付ボルトまたは取付
ピンで位置決めされてスリットに嵌め込まれているだけ
なので、ガイド本体と補強板との熱膨張率に差があって
も、両者は、相互にガイド長手方向に自由状態となり形
状変形が吸収され、破損が回避される。
【0007】この従来の伝動装置用プラスチック製可動
ガイド300においては、ガイド本体301に穿設した
取付孔305と補強板308に穿設した挿通孔308A
のそれぞれの寸法の関係については、特に配慮がなされ
ておらず、設計上、取付孔305の径と挿通孔308A
の径とを同じにしていたが、製造上の加工精度や組み付
け精度のばらつきや材料の熱膨張係数の違いにより、挿
通孔308Aの径が取付孔305の径よりも小さかった
り、挿通孔308Aの内壁の一部が取付孔305の内壁
よりも内側に突出しているものが存在していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した伝動装置用プ
ラスチック製可動ガイドをエンジンの躯体に装着し、テ
ンショナレバーとして使用した場合には、プラスチック
のみで構成されたプラスチック製可動ガイドを用いた場
合に比べて、揺動時に不快な金属音が発生したり、レバ
ーに長手方向の横揺れが発生することがあり、エンジン
の低騒音化の要請から、これらの問題の解決が期待され
ていた。
【0009】また、従来の伝動装置用プラスチック製可
動ガイドは、軸支部分において補強板と取付ボルト等の
軸支手段とが摩擦により焼き付けを起こしたり、補強板
から生じる摩耗粉がエンジン等の故障の原因となるの
で、補強板の耐摩耗性を向上させるため、補強板に対し
て予め熱処理等の強化処理を施すことが必要となり、そ
れが製造コスト上昇の原因となっていた。さらに、補強
板に熱処理等の強化処理を施すことにより、補強板に歪
みが生じ、補強板をガイド本体のスリットに嵌め込む時
の組み付け性を悪くすることが懸念されており、これら
の点からも更なる改善が期待されていた。
【0010】更に、本発明の発明者らが伝動装置用プラ
スチック製可動ガイドにおける金属音発生原因、揺動時
における横揺れの原因、補強板の摩耗の原因及び軸支部
における焼付けの原因について鋭意調査解析したとこ
ろ、意外にも、これらの問題は、すべてのプラスチック
製可動ガイドにおいて発生しているのではなく、補強板
に穿孔した挿通孔の径がガイド本体に穿孔した取付孔よ
り小さい場合か、あるいは、挿通孔の内壁の一部が取付
孔の内壁よりも内側に突出しているものにおいてのみ、
発生していることを発見し、取付ボルト等の軸支手段と
補強板に穿孔した挿通孔の内壁とが、直接接触すること
が、上記諸問題の原因であることを究明した。
【0011】そこで、本発明は、前述したような従来の
プラスチック製可動ガイドの問題点を解消し、静粛性に
優れ、製造コストを削減でき、しかも組み付け性にも優
れたプラスチック製可動ガイドを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本請求項1に係る発明は、走行するチェーン、ベル
ト等が表面に接触摺動するシュー部分と、該シュー部分
の裏側にガイド長手方向に亘って設けられた垂直板状部
分とを備えたガイド本体が合成樹脂で一体成形され、該
垂直板状部分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘
って形成されたスリットに、前記ガイド本体を補強する
補強板が嵌挿され、該ガイド本体の固定端部側に、エン
ジン、駆動装置等の躯体に取り付ける取付孔が穿設され
ているとともに、前記補強板の一端部側に、前記ガイド
本体の該取付孔と共に位置決めされ、取付ボルト等の軸
支手段により共締めされる挿通孔が穿設されている伝動
装置用プラスチック製可動ガイドにおいて、該挿通孔の
径は、該取付孔の径よりも大径としたことを、構成とし
たものである。
【0013】また、本請求項2に係る発明は、請求項1
に係る発明の構成に加えて、前記挿通孔と前記取付孔
が、同一中心軸上に重置されるように位置決めし係止す
る係止手段を、前記補強板、および/または、前記ガイ
ド本体に設けたことを、構成としたものである。
【0014】本発明においてガイド本体を構成するプラ
スチックの材質は、格別限定されるものではないが、チ
ェーン、ベルト等との接触摺動面がシューとしての機能
も有しているため、耐摩耗性、潤滑性に優れたポリアミ
ド系樹脂等の所謂エンジニアリングプラスチックが好ま
しい。また、要求される曲げ強度等に応じて、繊維強化
プラスチックを単独又は併用して用いることも可能であ
る。また、補強板の材質もプラスチック製可動ガイドに
要求される曲げ剛性、強度を有するものであれば、特に
限定されるものではないが、鋳鉄、ステンレス鋼等の鉄
系金属、アルミニウム、マグネシウム、チタン等の非鉄
金属、ポリアミド系樹脂等のエンジニアリングプラスチ
ック、繊維強化プラスチック等が好ましい。
【0015】
【作用】本発明の伝動装置用プラスチック製可動ガイド
は、上述したような構成を備えているため、以下のよう
な本発明に特有の作用を奏する。
【0016】まず、本請求項1に係る伝動装置用プラス
チック製可動ガイドによれば、補強板に穿孔された挿通
孔の径を、ガイド本体に穿孔された取付孔の径よりも大
径とし、且つ、該挿通孔と該取付孔とが取付ボルト等の
軸支手段で共締めされるで、軸支手段は、補強板に穿孔
した挿通孔の内壁と接触することなく、プラスチック製
のガイド本体に補強板を介挿して対峙した一対の取付孔
の内壁により軸支されるので、不快な金属音の発生及び
補強板の摩耗が回避される。しかも、該軸支手段を一対
の取付孔の内壁、すなわち二カ所の面で軸支するので、
該可動ガイドの揺動に伴う横揺れが著しく軽減される。
【0017】また、本請求項2に係る伝動装置用プラス
チック製可動ガイドによれば、本請求項1に係る伝動装
置用プラスチック製可動ガイドが奏する作用に加えて、
補強板に穿孔された挿通孔と、ガイド本体に穿孔された
取付孔が、同一中心軸上に重置されるように位置決めさ
れ係止されるため、該可動ガイドに過大な振動が加わっ
た場合にも、ガイド本体に嵌挿された補強板が変動する
ことが阻止され、補強板の挿通孔内壁が軸支手段と接触
することが確実に回避される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、実施例1
に基づき図1〜図5を参照して説明する。図1には、チ
ェーンによる伝動装置に用いられるプラスチック製可動
ガイド100の組み立て状態が示されている。該可動ガ
イドは、ガイド本体101に補強板108が矢印方向に
組み込まれて構成される。図2は、図1に示したプラス
チック製可動ガイドの底面側の平面図である。図3は、
図1のプラスチック製可動ガイドのボス部106におけ
る組み立て状態を取付ボルト等の軸支手段109と共に
A−A線断面図として示しており、図4は、補強板10
8がガイド本体101に嵌挿された状態でのA−A線断
面図を示している。また、図5は、図1のプラスチック
製可動ガイドのB−B線断面図を示している。
【0019】このガイド本体100は、合成樹脂で一体
成形されたプラスチック製のもので、走行するチェーン
が接触摺動する摺動面を表面に有するシュー部分102
と、シュー部分102の裏側にガイド長手方向に亘って
垂直に設けられた垂直板状部分103とで構成されてい
る。さらに、この垂直板状部分103の垂直端部には長
手方向に亘ってフランジ104が形成されるとともに、
エンジン、駆動装置等の躯体に取付ボルト等の軸支手段
により揺動自在に取り付けるための取付孔105を有す
るボス部106が長手方向の一端に形成されている。ま
た、この垂直板状部分103の側面部には、トラス形状
の補強リブ103’が形成されていると共に、ガイド長
手方向に亘ってフランジ104側の垂直端部に開口する
スリット107を有している。
【0020】スリット107は、図3乃至図5から分か
るように、シュー部分102に対して垂直に設けられて
いる垂直板状部分103に、一体成形時に形成されたも
ので、このスリット107に、ガイド本体101を補強
するために、剛性材料からなる補強板108がシュー部
分102とは反対側より嵌め込まれる。
【0021】更に、この補強板108には、図1及び図
3に示すように、該スリット107に嵌挿された際に、
ガイド本体101の取付孔105と中心軸が同じになる
位置に、取付孔105の径d2より大きな径d1である
挿通孔108Aが穿孔されている。
【0022】挿通孔の径d1を、どの程度、取付孔の径
d2より大きくするかということについては、軸支手段
109が挿通孔108Aの内壁に接触することなく、確
実に取付孔105の内壁で軸支できる程度であれば、特
に規定されるものではない。この実施例では、挿通孔と
取付孔は共に円形をしているが、挿通孔の内壁が取付孔
の内壁から出ることがなければ、挿通孔の形状は、垂直
方向及び水平方向の長さが異なる長穴又は楕円であって
も構わない。その場合には、組み立て時の組み付け性の
向上の観点から、長穴又は楕円の長径が挿通孔の垂直方
向となるように穿孔することが望ましい。また、長穴又
は楕円の短径を取付孔の径よりも長くする必要があるこ
とは、言うまでもない。
【0023】また、補強板108が嵌め込まれたプラス
チック製可動ガイドは、エンジン、駆動装置等の躯体
に、図3に示すような枢支部109Aを有する取付ボル
ト(ショルダーボルト)109、または、該躯体に設け
られた取付ピンにより、ガイド本体101と補強板10
8とを貫通共締めして取り付けられる。
【0024】この場合、ガイド本体101と補強板10
8の間に熱膨張率の差があっても、補強板108は、一
端部側に穿孔された挿通孔108Aがガイド本体101
の取付孔105と同一中心軸上に重置され、取付ボルト
や取付ピン等の軸支手段109で共締めされて軸支され
ているだけで、揺動端側においては、両者は、相互にガ
イド長手方向に自由状態となっているため、熱膨張等に
よる形状変形は、速やかに吸収され、破損するようなこ
とはない。
【0025】また、図示はされていないが、ボス部10
6近傍において、補強板108及びガイド本体101の
対峙する面に、挿通孔108Aと取付孔105とが同一
中心軸上に重置された状態に位置決め固定するための係
止手段が設けられている。この係止手段としては、凹凸
の係合によるものや、孔とフックによる掛止などを用い
ることができる。
【0026】このような係止手段を設けることにより、
ガイド本体101のスリット107に補強板108を嵌
挿する際に、簡単に挿通孔108Aと取付孔105とが
同一中心軸上に重置された状態に位置決めすることが可
能となると共に、該可動ガイドの使用時に極端な振動が
加わった場合においても、該挿通孔108Aと該取付孔
105の中心軸がずれることがなく、軸支手段109と
該挿通孔108Aの内壁が接触することを長期にわたっ
て確実に回避することができる。
【0027】本発明の別の実施の形態である実施例2を
図6〜7に基づき説明する。図6には、プラスチック製
可動ガイド200の組み立て状態が示されている。該可
動ガイドは、ガイド本体201に補強板208が矢印方
向に組み込まれて形成される。図7(a)は、図6のD
−D線断面図を軸支手段209と共に示しており、図7
(b)は、図7(a)のE部の拡大図を示している。
【0028】実施例2は、垂直板状部分203に設けた
補強リブ203’をシュー部分202に対して略垂直に
延びるように形成しているが、補強リブの形状は、要求
される強度や成形の容易性を考慮して適宜選択すること
が可能である。また、ガイド重量の軽量化を図るために
補強板208に肉抜き孔208Bを穿設している。
【0029】この実施例2では、挿通孔208Aの形状
を垂直方向の径d3が水平方向の径d5よりも長い長穴
としている。これにより補強板208のガイド本体20
1への位置決めが容易になり、組み付け性が一層向上す
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本請求項1に係る
伝動装置用プラスチック製可動ガイドによれば、補強板
に穿孔された挿通孔の径を、ガイド本体に穿孔された取
付孔の径よりも大径とし、且つ、該挿通孔と該取付孔と
が取付ボルト等の軸支手段で共締めされるで、軸支手段
は、補強板に穿孔した挿通孔の内壁と接触することな
く、プラスチック製のガイド本体に補強板を介挿して対
峙した一対の取付孔の内壁により軸支されるので、不快
な金属音の発生が回避され、揺動運動に伴う騒音が著し
く低減される。また、補強板の挿通孔部分における摩耗
が回避されるため、補強板に熱処理等の強化処理を施す
必要がなくなり、製造コストを削減することが可能にな
る。しかも、熱処理等による歪みの発生も回避されるた
め、補強板を可動ガイドのスリットに嵌挿する際の組み
付け性も向上する。さらに、該軸支手段を一対の取付孔
の内壁、すなわち二カ所の面で軸支するので、該可動ガ
イドの揺動に伴う横揺れが著しく軽減される。
【0031】また、本請求項2に係る伝動装置用プラス
チック製可動ガイドによれば、本請求項1に係る伝動装
置用プラスチック製可動ガイドが奏する効果に加えて、
補強板に穿孔された挿通孔と、ガイド本体に穿孔された
取付孔とを、同一中心軸上に重置するように簡単に位置
決めすることができるため、組み付け性が一層向上する
と共に、位置決めされた状態で確実に係止されるため、
該可動ガイドに過大な振動が加わった場合にも、ガイド
本体に嵌挿された補強板が変動することが阻止され、補
強板の挿通孔内壁と軸支手段との接触を長期にわたって
確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1である可動ガイドの組み立
て説明図。
【図2】 同上可動ガイドの底面側の平面図。
【図3】 図1のボス部における組み立て状態を説明す
るA−A線断面図。
【図4】 図1のA−A線断面図。
【図5】 図1のB−B線断面図。
【図6】 本発明の実施例2である可動ガイドの組み立
て説明図。
【図7】 (a)は、図6のD−D線断面図。(b)
は、(a)におけるE部の拡大図。
【図8】 従来の可動ガイドの正面図。
【図9】 同上従来の可動ガイドの底面側の平面図。
【図10】 エンジンルーム内における伝動装置用ガイ
ドの配置図。
【符号の説明】
100 、200、300 ・・・伝動装置用プラ
スチック製可動ガイド 101 、201、301 ・・・ガイド本体 101A、201A、301A ・・・固定端部側 101B、201B、301B ・・・揺動先端部側
(プランジャ受部) 102 、202、302 ・・・シュー部分 103 、203、303 ・・・垂直板状部分 103’、203’、303’ ・・・補強リブ 104 、204、304 ・・・フランジ 105 、205、305 ・・・取付孔 106 、206、306 ・・・ボス部(軸支
部) 107 、207、307 ・・・スリット 108 、208、308 ・・・補強板 208B ・・・肉抜き孔 108A、208A、308A ・・・挿通孔 109、209 ・・・軸支手段(取付
ボルト) 109A ・・・枢支部 Ga ・・・可動ガイド Gb ・・・固定ガイド S1 ・・・従動側スプロケ
ット S2 ・・・駆動側スプロケ
ット T ・・・テンショナ C ・・・伝動媒体(チェ
ーン) P ・・・軸支手段(取付
ボルト) E ・・・躯体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−311395(JP,A) 特開 平11−22790(JP,A) 特開 平11−201246(JP,A) 特許3253951(JP,B1) 特許3243245(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F02B 67/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するチェーン、ベルト等が表面に接
    触摺動するシュー部分と、該シュー部分の裏側にガイド
    長手方向に亘って設けられた垂直板状部分とを備えたガ
    イド本体が合成樹脂で一体成形され、 該垂直板状部分の垂直端部に開口してガイド長手方向に
    亘って形成されたスリットに、前記ガイド本体を補強す
    る補強板が嵌挿され、 該ガイド本体の固定端部側に、エンジン、駆動装置等の
    躯体に取り付ける取付孔が穿設されているとともに、 前記補強板の一端部側に、前記ガイド本体の該取付孔と
    共に位置決めされ共締めされる挿通孔が穿設されている
    伝動装置用プラスチック製可動ガイドにおいて、 該挿通孔の径は、該取付孔の径よりも大径としたことを
    特徴とする伝動装置用プラスチック製可動ガイド。
  2. 【請求項2】前記挿通孔と前記取付孔が同一中心軸上に
    重置されるように位置決めし係止する係止手段を、前記
    補強板、および/または、前記ガイド本体に設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の伝動装置用プラスチック
    製可動ガイド。
JP2001325529A 2001-10-23 2001-10-23 伝動装置用プラスチック製可動ガイド Expired - Fee Related JP3322399B1 (ja)

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