JP3384561B1 - 伝動媒体用ガイド - Google Patents

伝動媒体用ガイド

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JP3384561B1
JP3384561B1 JP2002024358A JP2002024358A JP3384561B1 JP 3384561 B1 JP3384561 B1 JP 3384561B1 JP 2002024358 A JP2002024358 A JP 2002024358A JP 2002024358 A JP2002024358 A JP 2002024358A JP 3384561 B1 JP3384561 B1 JP 3384561B1
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雅彦 近能
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Tsubakimoto Chain Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/18Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0863Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
    • F16H2007/0872Sliding members

Abstract

【要約】 【課題】 高温伝動時の熱収縮によるガイド長手方向の
変形歪みを吸収してガイド部品の接触騒音と偏摩耗が抑
制でき、ガイド幅方向の横揺れが無く、ガイド組み立て
負担とガイド組み付け負担が少ない伝動媒体用ガイドを
提供すること。 【解決手段】 走行する伝動媒体Cに接触摺動するガイ
ド本体110のスリット112aに補強板120が嵌め
込まれて組み立てられる伝動媒体用ガイドにおいて、前
記補強板120の揺動先端部側と凹凸係合して嵌め込み
位置決めする袋状フック部113が前記ガイド本体11
0の揺動先端部側に前記スリット112aと連続して形
成され、前記補強板120の他端部に穿設した取付用円
孔121と共に挿着される取付調整用長孔112bが前
記ガイド本体110の揺動基端部側にガイド長手方向に
拡径した状態で穿設されていることによって、ガイド長
手方向の変形歪みを吸収したものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、チェーン、ベルト
等の伝動媒体により駆動側から従動側へ動力を伝達する
自動車エンジン等の駆動装置に内蔵される伝動媒体用ガ
イドであって、更に詳しくは、循環走行する伝動媒体の
走行軌跡をガイド規制して振動騒音、噛み外れなどを防
止する固定ガイドとして、あるいは、テンショナと協動
しながら循環走行する伝動媒体に適切な張力を付与する
可動ガイドとして用いられる伝動媒体用ガイドに関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】図9に示すように、駆動スプロケットS
1と従動スプロケットS2との間に捲回されて循環走行
する伝動媒体Cにより動力を伝達するエンジン等の駆動
装置には、テンショナTと協動しながら伝動媒体のチェ
ーンCに摺接状態で適切な張力を付与する可動ガイド5
00や、循環走行する伝動媒体のチェーンCの走行軌跡
をガイド規制して振動騒音、噛み外れなどを防止する固
定ガイドを伝動媒体用ガイドとしてエンジン内壁Eに取
付ボルト、取付ピン等の挿着手段Pでそれぞれ取り付け
ている。 【0003】そこで、従来の伝動媒体用ガイドの一実施
態様である可動ガイド500は、図9乃至図10で示す
ように、走行するチェーンCが表面に接触摺動するシュ
ー部分511と、前記シュー部分511の裏側にガイド
長手方向に亘って設けられた垂直壁状部分512とを備
えたガイド本体510が合成樹脂で一体成形され、前記
ガイド本体510を補強する金属製の補強板520が前
記垂直壁状部分512の垂直端部に開口してガイド長手
方向に亘って形成されたスリット512aに嵌め込ま
れ、前記ガイド本体510の揺動基端部側に穿設された
取付用貫通円孔512bと補強板520の揺動基端部側
に穿設された取付用貫通円孔521に挿通する取付ボル
トPによってエンジン内壁Eに取り付けられている。 【0004】そして、このような可動ガイド500は、
図9の(b)に拡大して示すように、高温伝動状態にお
いて生じる合成樹脂製のガイド本体510と金属製の補
強板520との熱収縮差に起因するガイド長手方向のガ
イド歪みや破損などを回避するために、前記ガイド本体
510の揺動先端部側にこのような熱収縮差によるガイ
ド歪みを吸収するための「遊び」と称する空隙部X1を
設けたり、図10の(a)、(b)に示すように、合成
樹脂からなるガイド本体510の熱収縮を考慮してガイ
ド本体510の取付用貫通円孔512bを補強板520
の取付用貫通円孔521より比較的大径になるように成
型したりしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
可動ガイド500は、図9の(b)に示すようなガイド
本体510の揺動先端部側に「遊び」と称する空隙部X
1を設けているため、同図のように可動ガイド500を
配置した場合には、この揺動先端部側から進入してくる
チェーンCの荷重をガイド本体510のみで支持するこ
とになり、特に、高温伝動下で長時間に亙って運転され
ると、図9の(c)に示すように、ガイド本体510の
揺動先端部側に形態変形、破損などが発生して、やがて
は、チェーンCの円滑な摺接走行に重大な障害を来す恐
れがあるという問題があった。また、このような「遊
び」と称する空隙部X1が揺動先端部側に存在しない場
合には、ガイド本体510と補強板520とが揺動先端
部側と揺動基端部側との間で強制的に拘束された相対移
動の無い状態となってガイド長手方向の収縮歪みを吸収
することができず、ガイド破損の恐れが多分にあるとい
う問題があった。 【0006】さらに、従来の可動ガイド500は、図1
0の(b)に示すように、ガイド本体510の取付用貫
通円孔512bを補強板520の取付用貫通円孔521
より比較的大径になるように成型しているため、ガイド
本体510の取付用貫通円孔512bと取付ボルトPと
の間に隙間X2が生じて、図10の(c)に示すよう
に、チェーンCがガイド幅方向に横振れして偏摩耗を発
生させ、その耐久性を著しく損なうという問題があっ
た。 【0007】そこで、本発明の目的は、前述したような
従来技術の問題点を解消するものであって、高温伝動時
の熱収縮によるガイド長手方向の変形歪みを吸収解消し
てガイド部品の相互接触騒音と偏摩耗を抑制することが
できるとともにガイド幅方向の横揺れが無い安定した伝
動走行を実現させることができ、しかも、ガイド組み立
て負担と伝動装置へのガイド組み付け負担が少ない伝動
媒体用ガイドを提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本請求項1に係る発明は、走行する伝動媒体が表面
に接触摺動するシュー部分と、前記シュー部分の裏側に
ガイド長手方向に亘って設けられた垂直壁状部分とを備
えたガイド本体が合成樹脂で一体成形され、前記ガイド
本体を補強する補強板が前記垂直壁状部分の垂直端部に
開口してガイド長手方向に亘って形成されたスリットに
嵌め込まれて組み立てられた伝動媒体用ガイドにおい
て、前記補強板の一端部と凹凸係合して嵌め込み位置決
めする袋状フック部が前記ガイド本体の一端側に前記ス
リットと連続して形成されているとともに、前記補強板
の他端部に穿設した取付用円孔と共に挿着される取付調
整用長孔が前記ガイド本体の他端側にガイド長手方向に
拡径した状態で穿設されていることである。 【0009】ここで、本発明で意味するところの伝動媒
体用ガイドについては、チェーン、ベルト等の伝動媒体
を摺接状態で循環走行させながらその走行軌跡をガイド
規制して振動騒音、横揺れ、噛み外れなどを防止する固
定ガイド、又は、テンショナと協動しながら摺接状態で
循環走行する伝動媒体に適切な張力を付与する可動ガイ
ドのいずれであっても構わない。 【0010】そして、前記ガイド本体を構成する合成樹
脂については、特に限定されるものではないが、伝動媒
体との接触摺動面がシューとしての機能を発揮する耐摩
耗性、潤滑性に優れたエンジニアリングプラスチックと
称するナイロン6、ナイロン66、全芳香族ナイロンな
どの合成樹脂が好ましく、更に、強度が要求される場合
には繊維強化プラスチックでもよい。 【0011】一方、前記補強板の材質については、ガイ
ド本体を補強することができる材質であれば良く、例え
ば、鋳鉄、ステンレス鋼などの鉄系金属、アルミニウ
ム、マグネシウム、チタン等の非鉄金属、曲げ剛性、強
度に優れたエンジニアリングプラスチック、繊維強化プ
ラスチック等を用いることができる。また、前記補強版
にガイド長手方向に複数の肉抜き孔を配設すると、ガイ
ド重量の軽量化を大幅に達成することができる。 【0012】さらに、本発明の伝動媒体用ガイドをエン
ジン内壁に取り付けるための挿着手段は、取付ピン、取
付ボルトなどの何れであっても差し支えなく、可動用ガ
イドの場合はガイド長手方向に一端部側において揺動自
在に軸支して取り付けられ、固定ガイドの場合はガイド
長手方向に両端部側において取り付けられるものであれ
ば、その具体的な形態は特に限定されない。 【0013】 【作用】本発明の伝動媒体用ガイドは、上述したような
構成を備えていることによって、以下のような作用を奏
する。まず、走行するチェーン、ベルト等の伝動媒体が
表面に接触摺動するシュー部分と前記シュー部分の裏側
にガイド長手方向に亘って設けられた垂直壁状部分とを
備えたガイド本体が合成樹脂で一体成形され、前記ガイ
ド本体を補強する補強板が前記垂直壁状部分の垂直端部
に開口してガイド長手方向に亘って形成されたスリット
に嵌め込まれていることによって、エンジン、駆動装置
等の伝動装置に取り付けられて伝動媒体が合成樹脂から
なるガイド本体のシュー部分に接触してガイド長手方向
に摺動する、所謂、滑走機能を発揮するため、走行中の
チェーン、ベルト等に適切な張力を付与したり、走行中
の伝動媒体に発生する振動、横振れを抑制する。 【0014】そして、本発明の伝動媒体用ガイドは、前
記補強板の一端部と凹凸係合して嵌め込み位置決めする
袋状フック部が前記ガイド本体の一端側に前記スリット
と連続して形成されているとともに、前記補強板の他端
部に穿設した取付用円孔と共に挿着される取付調整用長
孔が前記ガイド本体の他端側にガイド長手方向に拡径し
た状態で穿設されているため、前記ガイド本体に補強板
を嵌め込むガイド組み立て時にガイド本体に対して補強
板を容易に凹凸係合させて位置決めすることができ、ま
た、高温伝動時に熱収縮が生じてガイド長手方向の変形
歪みが発生しても前記ガイド本体のガイド長手方向に拡
径した取付調整用長孔がこのガイド長手方向の変形歪み
を吸収解消する。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の伝動媒体用ガイドの好ま
しい実施の形態である実施例を図面に基づいて説明す
る。 【0016】本発明である伝動媒体用ガイドの第1実施
例は、図1に示すように、エンジン内壁Eに立設した取
付軸Pを中心に揺動自在に取り付けられて、循環走行す
るチェーンCを摺接状態で走行させながら適切な張力を
付与するためのテンショナレバーと称する可動ガイド1
00として具体化したものであって、図2に示すよう
に、この可動ガイド100は、合成樹脂で一体成形され
たガイド本体110と、鋼板より打ち抜き加工された補
強板120とで構成される2ピース構造を備えたもので
ある。 【0017】そして、前記ガイド本体110は、図2に
示すように、走行するチェーンが接触摺動する摺動面を
表面に有するシュー部分111と、シュー部分111の
裏側にガイド長手方向に亘って垂直に設けられた垂直壁
状部分112とで構成され、この垂直壁状部分112に
は、ガイド長手方向に亘って垂直端部側に開口するスリ
ット112a(図3参照)と、エンジン内壁Eに取り付
けるために揺動先端部側に配置してガイド長手方向に拡
径した孔形態の取付調整用長孔112bを有するボス部
112cと、図1に示すテンショナTに当接して協働す
るテンショナ当接部112dがそれぞれ設けられてい
る。 【0018】また、図3に示すように、前記ガイド本体
110の揺動先端部側には、前記補強板120の揺動先
端部側と凹凸係合して嵌め込み位置決めする袋状フック
部113が前記ガイド本体110の揺動先端部側に前記
スリット112aと連続して形成されており、この袋状
フック部113内に補強板120の揺動先端部側を隙間
なく容易に凹凸係合させてガイド本体110と補強板1
20とを位置決めすることができるようになっている。 【0019】さらに、図2及び図4に示すように、前記
ガイド本体110の揺動基端部側近傍には、補強板12
0に係止される係止用舌片114が垂直壁状部分112
の一部として設けられており、前記ガイド本体110と
補強板120とを嵌め込むガイド組み立て時にガイド本
体110と補強板120とが相互に確実に保持されて外
れることがないようになっている。 【0020】一方、前記補強板120の揺動基端部側に
は、図2乃至図4に示すように、前記ガイド本体110
の取付調整用長孔112bに対応して穿設された取付用
円孔121が設けられており、前記ガイド本体110の
取付調整用長孔112bと補強板120の取付用円孔1
21に挿通する取付ボルトからなる挿着手段P(図示し
ない)によってエンジン内壁Eに取り付けられるように
なっている。 【0021】また、前記補強板120の揺動基端部側近
傍には、ガイド長手方向に拡大開口した係止窓122が
設けられており、ガイド組み立て時に前述したガイド本
体110の揺動基端部側近傍に設けられた係止用舌片1
14との間で係止されるようになっている。 【0022】そこで、図2乃至図3に示すように、本実
施例の可動ガイド100は、ガイド本体110に補強板
120を嵌め込むガイド組み立て時に、まず、ガイド本
体110の揺動先端部側に設けた係止凸部113aと補
強板120の揺動先端部側に設けた係止凹部123とを
凹凸係合させながらガイド本体110の袋状フック部1
13内に補強板120の揺動先端部側を隙間なく位置決
めする。次いで、ガイド本体110と補強板120の揺
動先端部側を中心に回動接近させて両者を一体的に嵌め
込んで組み立てる。 【0023】このようにして得られた本実施例の可動ガ
イド100は、ガイド組み立て時にガイド本体110に
対して補強板120を簡便に凹凸係合させて確実に位置
決めしてガイド組み立て負担をより軽減することができ
るばかりでなく、エンジン内壁Eに組み付ける際にガイ
ド本体110と補強板120の揺動基端部側においてガ
イド長手方向の相対的な位置ずれが生じていても、図4
の(a)に示したように取付調整用長孔112bのガイ
ド長手方向に取付用円孔121を位置合わせしながら取
付ボルトなどの挿着手段Pを容易に挿入して固定するこ
とができるとともに、従来の可動ガイド500のような
隙間X2がガイド表裏方向に生じないので、ガイド表裏
方向のガタツキによる摺接騒音と偏摩耗が無く、図4の
(b)に示したようにガイド幅方向の横揺れが無い安定
した伝動走行を実現させることができる。 【0024】また、高温伝動時に熱収縮が生じてガイド
長手方向の変形歪みが発生しても、取付調整用長孔11
2bがガイド本体110と補強板120との相対移動を
可能にしてガイド長手方向の変形歪みを吸収するので、
ガイド本体110と補強板120との間に生じがちな接
触騒音を防止するとともにガイド形態変形やガイド破損
を防止することができる。 【0025】さらに、補強板120でガイド長手方向に
拡大開口した係止窓122に係止される係止用舌片11
4がガイド本体110に設けられていることによって、
ガイド組み立て時にガイド本体110に対して補強板1
20を確実に保持して外れることがなく、しかも、ガイ
ド組み付け後の高温伝動時に熱収縮が生じてガイド長手
方向の変形歪みが発生しても補強板120のガイド長手
方向に拡大開口した係止窓122がこのガイド長手方向
の変形歪みを揺動基端部側近傍で吸収するので、ガイド
形態変形やガイド破損を完全に防止することができるな
ど、その効果は甚大である。 【0026】次に、図5及び図6に示すような本発明の
第2実施例である可動ガイド200は、その揺動先端部
側の具体的な形態が前述した第1実施例と異なってお
り、その余のガイド構造については同様であるため、そ
の説明を省略する。すなわち、本第2実施例の伝動装置
用可動ガイド200では、ガイド本体210の揺動先端
部側に設けた係止凸部213aが第1実施例における係
止凸部113aの位置と反対側であるシュー側に配置さ
れているが、その嵌め込み位置決めなどの作用効果につ
いては図5に示すように何ら変わりはない。 【0027】また、図7に示すような本発明の第3実施
例である可動ガイド300も、その揺動先端部側の具体
的な形態が前述した第1実施例および第2実施例と異な
っており、その余のガイド構造については同様であるた
め、その説明を省略する。すなわち、本第3実施例の伝
動装置用可動ガイド300では、ガイド本体310の揺
動先端部側に設けた係止凹部313aがシュー側に配置
されているが、その嵌め込み位置決めなどの作用効果に
ついては図7に示すように何ら変わりはない。 【0028】さらに、図8に示すように、本発明である
伝動媒体用ガイドの第4実施例は、エンジン内壁Eに立
設した取付軸Pに取り付けられて、循環走行するチェー
ンCを摺接状態で走行させながら走行軌跡をガイド規制
するための固定ガイド400として具体化したものであ
って、このガイド400は、合成樹脂で一体成形された
ガイド本体410と、鋼板より打ち抜き加工された補強
板420とで構成される2ピース構造を備えたものであ
る。 【0029】そして、前記ガイド本体410は、図8に
示すように、走行するチェーンが接触摺動する摺動面を
表面に有するシュー部分411と、シュー部分411の
裏側にガイド長手方向に亘って垂直に設けられた垂直壁
状部分412とで構成され、この垂直壁状部分412に
は、ガイド長手方向に亘って垂直端部側に開口するスリ
ット412aと、エンジン内壁Eに取り付けるために少
なくとも一端部側に配置してガイド長手方向に拡径した
孔形態の取付調整用長孔412bとがそれぞれ設けられ
ている。 【0030】また、図8で拡大して示すように、前記ガ
イド本体410の一端部側には、前記補強板420の一
端部側と凹凸係合して嵌め込み位置決めする袋状フック
部413が前記ガイド本体410の一端部側に前記スリ
ット412aと連続して形成されており、この袋状フッ
ク部413内に補強板420の一端部側を隙間なく容易
に凹凸係合させてガイド本体410と補強板420とを
位置決めすることができるようになっている。 【0031】さらに、前記ガイド本体410には、補強
板420に係止される係止用舌片414が垂直壁状部分
412の一部として設けられており、前記ガイド本体4
10と補強板420とを嵌め込むガイド組み立て時にガ
イド本体410と補強板420とが相互に確実に保持さ
れて外れることがないようになっている。 【0032】一方、前記補強板420の少なくとも一端
部側には、前記ガイド本体410の取付調整用長孔41
2bに対応して穿設された取付用円孔421が設けられ
ており、前記ガイド本体410の取付調整用長孔412
bと補強板420の取付用円孔421に挿通する取付ボ
ルトからなる挿着手段P(図示しない)によってエンジ
ン内壁Eに取り付けられるようになっている。 【0033】また、前記補強板420には、ガイド長手
方向に拡大開口した係止窓422が設けられており、ガ
イド組み立て時に前述したガイド本体410に設けられ
た係止用舌片414との間で係止されるようになってい
る。 【0034】このようにして得られた本実施例の固定ガ
イド400は、ガイド組み立て時にガイド本体410に
対して補強板420を簡便に凹凸係合させて確実に位置
決めしてガイド組み立て負担をより軽減することができ
るばかりでなく、エンジン内壁Eに組み付ける際にガイ
ド本体410と補強板420との間でガイド長手方向の
相対的な位置ずれが生じていても、取付調整用長孔41
2bのガイド長手方向に取付用円孔421を位置合わせ
しながら取付ボルトなどの挿着手段Pを容易に挿入して
固定することができるとともに、ガイド表裏方向のガタ
ツキによる摺接騒音と偏摩耗が無く、ガイド幅方向の横
揺れが無い安定した伝動走行を実現させることができ
る。 【0035】また、高温伝動時に熱収縮が生じてガイド
長手方向の変形歪みが発生しても、取付調整用長孔41
2bがガイド本体410と補強板420との相対移動を
可能にしてガイド長手方向の変形歪みを吸収するので、
ガイド本体410と補強板420との間に生じがちな接
触騒音を防止するとともにガイド変形やガイド破損を防
止することができる。 【0036】さらに、補強板420でガイド長手方向に
拡大開口した係止窓422に係止される係止用舌片41
4がガイド本体410に設けられていることによって、
ガイド組み立て時にガイド本体410に対して補強板4
20を確実に保持して外れることがなく、しかも、ガイ
ド組み付け後の高温伝動時に熱収縮が生じてガイド長手
方向の変形歪みが発生しても補強板420のガイド長手
方向に拡大開口した係止窓422がこのガイド長手方向
の変形歪みを吸収するので、ガイド形態変形やガイド破
損を完全に防止することができるなど、その効果は甚大
である。 【0037】 【発明の効果】本発明の伝動媒体用ガイドは、上述した
ような構成を備えていることによって、以下のような効
果を奏する。 【0038】(1)走行する伝動媒体が表面に接触摺動
するシュー部分と、前記シュー部分の裏側にガイド長手
方向に亘って設けられた垂直壁状部分とを備えたガイド
本体が合成樹脂で一体成形されていることによって、ガ
イド本体自体が伝動媒体に対して滑り機能を発揮するも
のとなり、別にシュー部材を設ける必要がなくなるた
め、部品点数、製造工程数の増加を抑制することができ
る。 【0039】(2)ガイド本体を補強する補強板が垂直
壁状部分の垂直端部に開口してガイド長手方向に亘って
形成されたスリットに嵌め込まれて組み立てられている
ことによって、ガイド断面係数が大きくなるように補強
板を嵌め込むことができるため、ガイドの曲げ剛性、強
度を向上させることができ、その軽量化も達成すること
ができる。 【0040】(3)補強板の一端部と凹凸係合して嵌め
込み位置決めする袋状フック部がガイド本体の一端側に
前記スリットと連続して形成されていることによって、
前記ガイド本体に補強板を嵌め込むガイド組み立て時に
ガイド本体に対して補強板を簡便に凹凸係合させて確実
に位置決めすることができるので、ガイド組み立て負担
をより軽減することができる。 【0041】(4)補強板の他端部に穿設した取付用円
孔と共に挿着される取付調整用長孔がガイド本体の他端
側にガイド長手方向に拡径した状態で穿設されているこ
とによって、エンジン内壁に組み付ける際にガイド本体
と補強板との間にガイド長手方向の相対的な位置ずれが
生じていても、ガイド本体に穿設された取付調整用長孔
のガイド長手方向に位置合わせしながら取付ボルトなど
の挿着手段を容易に挿入して固定することができるとと
もに、従来の可動ガイド500のような隙間X2がガイ
ド表裏方向に生じないので、ガイド表裏方向のガタツキ
による摺接騒音と偏摩耗が無く、ガイド幅方向の横揺れ
が無い安定した伝動走行を実現させることができる。ま
た、高温伝動時に熱収縮が生じてガイド長手方向の変形
歪みが発生しても、取付調整用長孔がガイド本体と補強
板との相対移動を可能にしてガイド長手方向の変形歪み
を吸収するので、ガイド本体と補強板との間に生じがち
な接触騒音を防止するとともにガイド形態変形やガイド
破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の第1実施例である可動ガイドの使用
態様図。 【図2】 第1実施例である可動ガイドの組み立て手順
を示しており、(a)はガイド本体の袋状フック部が補
強板に位置決めされる状態の説明図、(b)はガイド本
体の係止用舌片が補強板の係止窓に係止される状態の説
明図、(c)は組み立てた状態の説明図。 【図3】 第1実施例である可動ガイドの揺動先端部側
を拡大視したものであり、(a)は組み立て前の部品
図、(b)は組み立て後の完成図。 【図4】 第1実施例である可動ガイドの揺動基端部側
を拡大視したものであり、(a)は組み立て後の完成
図、(b)はA−A線の断面図。 【図5】 第2実施例である可動ガイドの組み立て手順
を示しており、(a)はガイド本体の袋状フック部が補
強板に位置決めされる状態の説明図、(b)はガイド本
体の係止用舌片が補強板の係止窓に係止される状態の説
明図、(c)は組み立てた状態の説明図。 【図6】 第2実施例である可動ガイドの揺動先端部側
を拡大視したものであり、(a)は組み立て前の部品
図、(b)は組み立て後の完成図。 【図7】 第3実施例である可動ガイドの揺動先端部側
を拡大視したものであり、(a)は組み立て前の部品
図、(b)は組み立て後の完成図。 【図8】 本発明の第4実施例である固定ガイドの使用
態様図とその一部拡大図。 【図9】 従来の可動ガイドを示しており、(a)は揺
動先端部側の空間部が熱収縮変形していない場合の拡大
図、(b)は揺動先端部側の空間部が熱収縮変形した場
合の拡大図。 【図10】従来の可動ガイドの揺動基端部側を拡大視し
たものであり、(a)は組み立て後の完成図、(b)は
A−A線の断面図、(c)は横振れ状態の説明図。 【符号の説明】 110,210,310,410,510 ・・・ ガ
イド本体 111,211,311,411,511 ・・・ シ
ュー部分 112,212,312,412,512 ・・・ 垂
直壁状部分 112a,212a,312a,412a,512a
・・・ スリット 112b,212b,412b ・・・ 取付調整用長
孔 112c ・・・ ボス部 112d,212d,512d ・・・ テンショナ当
接部 113,213,313,413 ・・・ 袋状フック
部 113a,213a ・・・ ガイド本体側の係止凸部 313a ・・・ ガイド本体側の係止凹部 114,214,414 ・・・ 係止用舌片 120,220,320,420,520 ・・・ 補
強板 121,221,421 ・・・ 取付用円孔 122,222,422 ・・・ 係止窓 123,223 ・・・ 補強板側の係止凹部 323 ・・・ 補強板側の係止凸部 512b ・・・ ガイド本体の取付用貫通長孔 521 ・・・ 補強板の取付用貫通円孔 C ・・・ 伝動媒体(チェーン) E ・・・ エンジン内壁 P ・・・ 挿着手段(取付ボルト) S1 ・・・ 駆動スプロケット S2 ・・・ 従動スプロケット T ・・・ テンショナ X1 ・・・ 空隙部 X2 ・・・ 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−97300(JP,A) 特開 平10−311395(JP,A) 実開 平5−42798(JP,U) 特許3253951(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F02B 67/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 走行する伝動媒体が表面に接触摺動する
    シュー部分と、前記シュー部分の裏側にガイド長手方向
    に亘って設けられた垂直壁状部分とを備えたガイド本体
    が合成樹脂で一体成形され、前記ガイド本体を補強する
    補強板が前記垂直壁状部分の垂直端部に開口してガイド
    長手方向に亘って形成されたスリットに嵌め込まれて組
    み立てられた伝動媒体用ガイドにおいて、 前記補強板の一端部と凹凸係合して嵌め込み位置決めす
    る袋状フック部が、前記ガイド本体の一端側に前記スリ
    ットと連続して形成されているとともに、 前記補強板の他端部に穿設した取付用円孔と共に挿着さ
    れる取付調整用長孔が、前記ガイド本体の他端側にガイ
    ド長手方向に拡径した状態で穿設されていることを特徴
    とする伝動媒体用ガイド。
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