JP3321953B2 - 自動二輪車の排気装置 - Google Patents
自動二輪車の排気装置Info
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Description
に関する。
の数は気筒数と同じであった。しかし、軽量小型化ある
いはコスト削減の要請から現在では気筒数よりも少ない
数のマフラーを集合させて消音してしまおうという考え
に変わり、現在では、2気筒以上の自動二輪車では、お
互いの排気管を集合させて用いることが一般的である。
せると、脈動を干渉させて悪影響を及ぼす、いわゆる正
圧波を他方の負圧波で打ち消し合わすことができるばか
りか、排気慣性を利用して、負圧で別の排気管の負圧を
増幅させるといった具合に脈動効果を高めることがで
き、これによって排気の抜けを良くし、排気効率を高め
ることができる。
ンジン等とのマッチングが悪いと却って逆効果になる可
能性もある。例えば、図7に示すような、高出力に必要
な低排気圧と低騒音とを兼ね備える2本マフラータイプ
の排気装置aにあっては、図示しない車体とのレイアウ
ト上各排気管#1〜#4を集合管bに集合させてから集
合管bの後輪c側を二股に分岐して分岐路b1・b2と
し、当該分岐路b1・b2の後部にマフラd1・d2を配置
したものがある。ところが、分岐路の間にはモノクロス
式のサスペンションeが配置されるので、当該配置箇所
との関係で集合長lが制限されてしまう。集合長lが制
限されるということは、いわゆる等価管長が制限される
ということであり、エンジンの出力を確保する上で問題
となる。殊に等価管長が十分確保できないとエンジンの
中速域でのいわゆるトルク谷発生の原因となる(図8参
照)。
問題点に鑑みてなされたものであって、その解決しよう
とする課題は、エンジンの中速域でいわゆるトルク谷が
発生しないようにすることができるとともに車両幅方向
の寸法をコンパクトにすることができる自動二輪車の多
気筒エンジンの排気管を提供することにある。
に係る自動二輪車の排気装置は、点火順序が配置順にな
されない複数の気筒に排気管を配された多気筒型4サイ
クルエンジンの前記複数の排気管を2つの集合部に分け
て形成し、これら各集合部の後端に各々マフラーを備え
てなる自動二輪車の排気装置であって、上記各集合部同
士は連結管を介して連通し、この連結管と前記各集合部
との連結箇所のうち連結管の一端と一方の集合部との連
結箇所は、当該一方の集合部に係るマフラーにまたはマ
フラー寄りにあり、前記連結箇所に対して前記連結管の
他端と他方の集合部との連結箇所は相対的に前記一方の
集合部に係るマフラーから離れた位置にあって、それに
より、連結管は2つの集合部の間で斜交い状に橋渡しさ
れるようになっている。
輪車の排気装置は、前記連結管を一方の集合部に沿って
近接配置したことを特徴とする。
装置によれば、各集合部同士は連結管を介して連通さ
れ、上記各集合部同士は連結管を介して連通しこの連結
管と前記各集合部との連結箇所のうち連結管の一端と一
方の集合部との連結箇所は当該一方の集合部に係るマフ
ラーにまたはマフラー寄りにあり、前記連結箇所に対し
て前記連結管の他端と他方の集合部との連結箇所は相対
的に前記一方の集合部に係るマフラーから離れた位置に
あるので、連結管は集合部の間で斜めに橋渡しされるよ
うにして連結される。
排気装置によれば、連結管を一方の集合部に沿って近接
させて配置したので、当該連結管と一方の集合部との間
に隙間がなくなる。
排気装置1を図示した実施例に従って詳細に説明する。
図1は本発明自動二輪車の多気筒エンジンの排気装置を
装着した自動二輪車の側面図、図2は本発明自動二輪車
の排気装置の側面図、図3は図2の拡大正面図、図4は
図2の要部拡大平面図、図5は作用効果を説明するため
の概略図、図6は本発明自動二輪車の多気筒エンジンの
排気装置を用いた自動二輪車におけるトルク特性を示す
従来技術との比較で示すトルク−回転数線図である。
レーム4を骨格とする。そして、フレーム4には、その
前後にそれぞれ前輪6および後輪8が備えられており、
前輪6と後輪8との中間には、多気筒型四サイクルエン
ジンとしての並列四気筒エンジン10が図示しない固定
手段でフレーム4に取り付けられている。
121・122・123・124は、車両正面から見て車両
幅方向に121−122−123−124の順で車両右側か
ら左側に並列されている。しかし、その点火順序は12
1−123−122−124の順で為され、上記した各気筒
の配置順、121−122−123−124では点火しない
ようになっている。そして、気筒121〜124には、本
発明に係る自動二輪車の排気装置1が設けられている。
〜134と、集合管161・162と、マフラー181・1
82(182は、図5以外では便宜上省略してある。)
と、連結管36とを基本的構成要素とする。
1〜124に対応するものであって、気筒121・122お
よび気筒121・122には、それぞれ排気管131・1
32および133・134が配されている。そして、これ
ら排気管131・132および133・134は、それぞれ
第一集合部141および第二集合部142として分けて形
成され、これら各集合部141および142の後端には、
集合管161および162を経由してマフラー181およ
び182が各々備えられている。したがって、集合部1
41および142の延長部分にそれぞれ集合管161、マ
フラー181および集合管162、マフラー182がある
ので、当該集合管161、マフラー181および集合管1
62、マフラー182は、それぞれ集合部141および1
42の一部分として説明することにする。
は、それぞれ気筒121〜124と排気管131〜134と
を連結するための連結具としてのクランプである。ま
た、図3および図4における符号21が示すものは、排
気管131・132および133・134をそれぞれ保持す
るパイプ保持具である。
管131・132および133・134からの排気ガスがま
とめられる管であって、その内部は各排気管から送られ
る排気ガスが通るようになっている。
管161の前端部は、排気管131に連結される枝路33
1と排気管132に連結される枝路332とから二股状と
され、後端部は枝路331および枝路332が後方で収束
して一体の管路となるが如き形状である。この管路35
にマフラー181が連結されている。
管162の前端部は、排気管133に連結される枝路33
3と、排気管134に連結される枝路334とから二股状
とされ、後端部は、枝路333および枝路334が、車両
後方で一旦収束した後でほぼ後方左右にそれぞれが向く
枝路335と枝路336とから二股状とされている。枝路
335および枝路336には、それぞれ一方の集合部の一
部である集合管161の管路35に沿って近接配置され
た連結管36が、およびマフラー182が連結されてい
る。
7・37を介して溶着により一体形成されている。ま
た、集合管161および162のほぼ中央から後端にかけ
ての部分38は、カバー体40によって飛石等の外因子
から保護される。なお、カバー体40によって集合管1
61および162の全部が覆われるようにカバー体40を
形成してもよい。また、符号41・41が示すものは、
排気管131〜134と集合管161・162とを連結する
連結具である。
方の枝路421aと他方の枝路421bとから二股状に形成
されている。そして、これら一方の枝路421aおよび他
方の枝路421bは、それぞれ管路35と、および連結管
36を介して集合管162の枝路335と連結されてい
る。したがって、マフラー181および連結管36を介
して集合管161と集合管162とが連通するようになっ
ている。
合部141の延長部分であるマフラー181の枝路421b
とで連結される箇所44は、連結管36と集合部141
とが連結される、一方の連結箇所となり、連結管36の
他端36bと集合部142の延長部分である集合管162
の枝路335とで連結される箇所46は、連結管36と
集合部142が連結される、他方の連結箇所といえる。
換言すれば、他方の連結箇所46は、一方の連結箇所4
4に対して相対的にマフラー181から離れた位置にな
る。なお、一方の連結箇所44を集合部141に係るマ
フラー181寄りになるように管路35に設定するよう
にしてもよい。
輪車の排気装置1においては、次のような作用効果を奏
する。すなわち、図4および図5でわかるように集合部
141と142とは連結管36を経由して連通され、連結
管36と各集合部141・142との連結箇所44・46
のうち連結管36の一端36aと一方の集合部141と
の連結箇所44は一方の集合部141に係るマフラー1
81にまたはマフラー181寄りにあり、連結管36の他
端36bと他方の集合部142との連結箇所46は、連
結管36の一端36aと一方の集合部141との連結箇
所44に対して相対的に一方の集合部141に係るマフ
ラー181から離れた位置にあるので、連結管36は集
合部141と142との間で斜交い状に橋渡しされるよう
にして連結される。このため、集合部141および集合
部142にそれぞれ係る排気管131・132および133
・134から送られて来る排気ガスの合流位置Cは、マ
フラー181の前端部181’内になる。
132からの排気ガスは、連結箇所44を境にして、マ
フラー181に向かう排気ガスと、連結管36を経由し
てマフラー182とに向かう排気ガスに分岐される。
からの排気ガスは、連結箇所46を境にして、マフラー
182に向かう排気ガスと、連結管36を経由してマフ
ラー181とに向かう排気ガスに分岐される。
132から排出される排気ガスと、集合部142の排気管
133・134から排出される排気ガスとでは、後者の方
が前者に比してその排出までの経路の長さが短く、また
連結管36へも流れ易い経路であるといえる。
等価管長が短いため、この経路を構成する自動二輪車の
排気装置1に係る構成部分、すなわち排気管133・1
34−集合管162−マフラー182、および排気管133
・134−集合管162−連結管36−マフラー181か
らなる構成部分は、高回転エンジンに適した排気管構造
といえる。
長が長いため、この経路を構成する自動二輪車の排気装
置1に係る構成部分、すなわち排気管131・132−集
合管161−マフラー181、および排気管131・132
−集合管161−連結管36−マフラー182からなる構
成部分は、低回転エンジンに適した排気管構造といえ
る。
なくとも等価管長を長くすることができるため、モノク
ロス式のサスペンションの配置に支障を来すこともな
い。また、特性の異なる排気管構造を同一のエンジンの
装着することによって、図6に示すように中速域におけ
るトルク谷の発生を防止することができる。また、連結
管36を一方の集合部141の一部である集合管161に
沿って近接配置したので、当該連結管36と集合管16
1との間に隙間がなくなる。このため、車両幅方向の寸
法をコンパクトにすることができる。
の排気装置によれば、エンジンの中速域でいわゆるトル
ク谷が発生しないようにすることができる。請求項2記
載の発明自動二輪車の排気装置によれば、車両幅方向の
寸法をコンパクトにすることができる。。
輪車の側面図である。
するための概略図である。
を用いた自動二輪車におけるトルク特性を従来技術との
比較で示すトルク−回転数線図である。
ルク特性を示すトルク−回転数線図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 点火順序が配置順になされない複数の気
筒に排気管を配された多気筒型4サイクルエンジンの前
記複数の排気管を2つの集合部に分けて形成し、これら
各集合部の後端に各々マフラーを備えてなる自動二輪車
の排気装置であって、 上記各集合部同士は連結管を介して連通し、この連結管
と前記各集合部との連結箇所のうち連結管の一端と一方
の集合部との連結箇所は、当該一方の集合部に係るマフ
ラーにまたはマフラー寄りにあり、前記連結箇所に対し
て前記連結管の他端と他方の集合部との連結箇所は相対
的に前記一方の集合部に係るマフラーから離れた位置に
あって、それにより、連結管は2つの集合部の間で斜交
い状に橋渡しされることを特徴とする自動二輪車の排気
装置。 - 【請求項2】 前記連結管を一方の集合部に沿って近接
配置したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の
排気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00089294A JP3321953B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 自動二輪車の排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00089294A JP3321953B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 自動二輪車の排気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208159A JPH07208159A (ja) | 1995-08-08 |
JP3321953B2 true JP3321953B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=11486339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00089294A Expired - Fee Related JP3321953B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 自動二輪車の排気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3321953B2 (ja) |
-
1994
- 1994-01-10 JP JP00089294A patent/JP3321953B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07208159A (ja) | 1995-08-08 |
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