JP3321521B2 - 田植機の予備苗供給構造 - Google Patents
田植機の予備苗供給構造Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の予備苗を収
納した状態で圃場外に配置される予備苗コンテナから圃
場内で作業する田植機へ予備苗を供給する際の田植機の
予備苗供給構造に関する。
納した状態で圃場外に配置される予備苗コンテナから圃
場内で作業する田植機へ予備苗を供給する際の田植機の
予備苗供給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、予備苗コンテナから田植機への予
備苗供給は、予備苗コンテナが配置された圃場外(畦や
農道など)にいる補助作業者から田植機に搭乗している
作業者への手渡しによって行われることが一般的であっ
た。また、圃場外の予備苗コンテナと田植機との間に水
路が形成されているような圃場などにおいては、圃場外
の補助作業者から田植機の作業者への手渡しが不可能に
なることから、離れた位置の田植機と畦や農道などとに
亘って掛け渡すよう構成された予備苗搬送レールを利用
して行うようにしていた。
備苗供給は、予備苗コンテナが配置された圃場外(畦や
農道など)にいる補助作業者から田植機に搭乗している
作業者への手渡しによって行われることが一般的であっ
た。また、圃場外の予備苗コンテナと田植機との間に水
路が形成されているような圃場などにおいては、圃場外
の補助作業者から田植機の作業者への手渡しが不可能に
なることから、離れた位置の田植機と畦や農道などとに
亘って掛け渡すよう構成された予備苗搬送レールを利用
して行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
においても補助作業者は、予備苗コンテナから田植機へ
予備苗を供給する際には、予備苗コンテナから取り出し
た予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備苗
搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業を
何回も繰り返さなければならないようになっており、か
なりの労力を要するようになっていた。そこで、例えば
実開平6‐31407号公報などで開示されているよう
に、予備苗コンテナから田植機への予備苗供給を自動的
に行えるようにして労力の軽減を図れるようにしたもの
も提案されているが、この場合には製造コストが嵩むよ
うになり、利用者側にとっては設備費が高く付くといっ
た不都合が生じるようになっていた。
においても補助作業者は、予備苗コンテナから田植機へ
予備苗を供給する際には、予備苗コンテナから取り出し
た予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備苗
搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業を
何回も繰り返さなければならないようになっており、か
なりの労力を要するようになっていた。そこで、例えば
実開平6‐31407号公報などで開示されているよう
に、予備苗コンテナから田植機への予備苗供給を自動的
に行えるようにして労力の軽減を図れるようにしたもの
も提案されているが、この場合には製造コストが嵩むよ
うになり、利用者側にとっては設備費が高く付くといっ
た不都合が生じるようになっていた。
【0004】本発明の目的は、予備苗コンテナから田植
機への予備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製
造コストの低減を図れる予備苗供給構造を提供できるよ
うにすることにある。
機への予備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製
造コストの低減を図れる予備苗供給構造を提供できるよ
うにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、多数の予
備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備苗コンテ
ナの予備苗取出口に係止金具を装備するとともに、圃場
内で作業する田植機に支持部を装備して、前記予備苗コ
ンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レールを掛け
渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レールに、
その上下方向の傾斜角が設定角よりも大きくなるのに伴
って、前記予備苗搬送レール上を滑動する前記予備苗に
対して摺動抵抗を付与する制動機構を装備した。
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、多数の予
備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備苗コンテ
ナの予備苗取出口に係止金具を装備するとともに、圃場
内で作業する田植機に支持部を装備して、前記予備苗コ
ンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レールを掛け
渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レールに、
その上下方向の傾斜角が設定角よりも大きくなるのに伴
って、前記予備苗搬送レール上を滑動する前記予備苗に
対して摺動抵抗を付与する制動機構を装備した。
【0006】上記請求項1記載の発明によると、予備苗
コンテナと田植機とに亘って予備苗搬送レールを掛け渡
すことによって、予備苗コンテナから取り出した予備苗
をすぐに予備苗搬送レール上に移替えることができるよ
うになる。つまり、予備苗コンテナから取り出した予備
苗を、田植機が停止している場所あるいは予備苗搬送レ
ールの置かれた場所まで運搬するといった作業を行う手
間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を滑動させ
るだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡すことがで
きるようになる。また、農地における圃場と予備苗コン
テナが配置される圃場外の畦や農道などとの落差が比較
的に小さく、圃場外の予備苗コンテナと圃場内の田植機
とに亘って掛け渡される予備苗搬送レールの傾斜角が設
定角以下となる場合には、予備苗搬送レールに装備した
制動機構は予備苗搬送レール上を滑動する予備苗に対し
て摺動抵抗を付与しないようになることから、予備苗コ
ンテナから田植機への予備苗の滑動速度を、予備苗とス
トッパとの接当時に発生する衝撃が予備苗を損壊および
脱落させない程度である速度範囲における最高速度とな
る適正供給速度に向けて加速させることができるように
なる。一方、農地における圃場と予備苗コンテナが配置
される圃場外の畦や農道などとの落差が激しく、予備苗
コンテナと田植機とに亘って掛け渡される予備苗搬送レ
ールの上下方向の傾斜角が設定角よりも大きくなる場合
には、予備苗搬送レールに装備した制動機構が予備苗搬
送レール上を滑動する予備苗に対して摺動抵抗を付与す
るようになることから、予備苗コンテナから田植機への
予備苗の滑動速度を適正供給速度に維持あるいは減速す
ることができ、それに伴って、予備苗が予備苗搬送レー
ルの田植機側端部に到達した際に発生するストッパとの
接当による衝撃も予備苗を損壊ならびに予備苗搬送レー
ルから脱落させない程度にまで軽減できるようになる。
しかも、予備苗コンテナから田植機への予備苗供給を自
動的に行うよう構成したものに比較して製造コストの低
減を図れるようになる。
コンテナと田植機とに亘って予備苗搬送レールを掛け渡
すことによって、予備苗コンテナから取り出した予備苗
をすぐに予備苗搬送レール上に移替えることができるよ
うになる。つまり、予備苗コンテナから取り出した予備
苗を、田植機が停止している場所あるいは予備苗搬送レ
ールの置かれた場所まで運搬するといった作業を行う手
間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を滑動させ
るだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡すことがで
きるようになる。また、農地における圃場と予備苗コン
テナが配置される圃場外の畦や農道などとの落差が比較
的に小さく、圃場外の予備苗コンテナと圃場内の田植機
とに亘って掛け渡される予備苗搬送レールの傾斜角が設
定角以下となる場合には、予備苗搬送レールに装備した
制動機構は予備苗搬送レール上を滑動する予備苗に対し
て摺動抵抗を付与しないようになることから、予備苗コ
ンテナから田植機への予備苗の滑動速度を、予備苗とス
トッパとの接当時に発生する衝撃が予備苗を損壊および
脱落させない程度である速度範囲における最高速度とな
る適正供給速度に向けて加速させることができるように
なる。一方、農地における圃場と予備苗コンテナが配置
される圃場外の畦や農道などとの落差が激しく、予備苗
コンテナと田植機とに亘って掛け渡される予備苗搬送レ
ールの上下方向の傾斜角が設定角よりも大きくなる場合
には、予備苗搬送レールに装備した制動機構が予備苗搬
送レール上を滑動する予備苗に対して摺動抵抗を付与す
るようになることから、予備苗コンテナから田植機への
予備苗の滑動速度を適正供給速度に維持あるいは減速す
ることができ、それに伴って、予備苗が予備苗搬送レー
ルの田植機側端部に到達した際に発生するストッパとの
接当による衝撃も予備苗を損壊ならびに予備苗搬送レー
ルから脱落させない程度にまで軽減できるようになる。
しかも、予備苗コンテナから田植機への予備苗供給を自
動的に行うよう構成したものに比較して製造コストの低
減を図れるようになる。
【0007】従って、予備苗コンテナから田植機への予
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れる予備苗供給構造を提供できるようになっ
た。その上、予備苗コンテナが配置される圃場外の畦や
農道などと圃場との落差が比較的に小さく、予備苗コン
テナから田植機への予備苗供給時に予備苗が損壊ならび
に予備苗搬送レールから脱落する虞のない農地において
は、予備苗供給効率の向上を図ることができ、また、予
備苗コンテナが配置される圃場外の畦や農道などと圃場
との落差が激しく、予備苗コンテナから田植機への予備
苗供給時に予備苗が損壊あるいは予備苗搬送レールから
脱落する虞のある農地においては、圃場外の予備苗コン
テナから圃場内の田植機への予備苗供給を、予備苗を損
壊ならびに予備苗搬送レールから脱落させることなく円
滑に行えるようになった。
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れる予備苗供給構造を提供できるようになっ
た。その上、予備苗コンテナが配置される圃場外の畦や
農道などと圃場との落差が比較的に小さく、予備苗コン
テナから田植機への予備苗供給時に予備苗が損壊ならび
に予備苗搬送レールから脱落する虞のない農地において
は、予備苗供給効率の向上を図ることができ、また、予
備苗コンテナが配置される圃場外の畦や農道などと圃場
との落差が激しく、予備苗コンテナから田植機への予備
苗供給時に予備苗が損壊あるいは予備苗搬送レールから
脱落する虞のある農地においては、圃場外の予備苗コン
テナから圃場内の田植機への予備苗供給を、予備苗を損
壊ならびに予備苗搬送レールから脱落させることなく円
滑に行えるようになった。
【0008】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レ
ールを、縦向きと横向きの両姿勢の予備苗が搬送可能と
なるよう構成した。
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レ
ールを、縦向きと横向きの両姿勢の予備苗が搬送可能と
なるよう構成した。
【0009】上記請求項2記載の発明によると、上記請
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、田植機側に装備された苗載せ台や予備苗載せ台と、
予備苗コンテナと田植機とに亘って掛け渡された予備苗
搬送レールとの関係などから、予備苗を縦向き姿勢で供
給した方が予備苗搬送レールから苗載せ台や予備苗載せ
台への移替えが行い易い状況では、予備苗搬送レールに
より予備苗を縦向き姿勢で搬送させることができ、ま
た、予備苗を横向き姿勢で供給した方が予備苗搬送レー
ルから苗載せ台や予備苗載せ台への移替えが行い易い状
況では、予備苗搬送レールにより予備苗を横向き姿勢で
搬送させることができるようになる。つまり、足場が狭
く予備苗搬送レールから苗載せ台や予備苗載せ台への予
備苗の移替えが行い難い田植機側の状況に応じて予備苗
の供給姿勢を変更できることから、予備苗搬送レールか
ら苗載せ台や予備苗載せ台への予備苗の移替えが行い易
くなる。
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、田植機側に装備された苗載せ台や予備苗載せ台と、
予備苗コンテナと田植機とに亘って掛け渡された予備苗
搬送レールとの関係などから、予備苗を縦向き姿勢で供
給した方が予備苗搬送レールから苗載せ台や予備苗載せ
台への移替えが行い易い状況では、予備苗搬送レールに
より予備苗を縦向き姿勢で搬送させることができ、ま
た、予備苗を横向き姿勢で供給した方が予備苗搬送レー
ルから苗載せ台や予備苗載せ台への移替えが行い易い状
況では、予備苗搬送レールにより予備苗を横向き姿勢で
搬送させることができるようになる。つまり、足場が狭
く予備苗搬送レールから苗載せ台や予備苗載せ台への予
備苗の移替えが行い難い田植機側の状況に応じて予備苗
の供給姿勢を変更できることから、予備苗搬送レールか
ら苗載せ台や予備苗載せ台への予備苗の移替えが行い易
くなる。
【0010】従って、足場の狭い田植機側において予備
苗搬送レールから苗載せ台や予備苗載せ台へ予備苗を移
替える際の作業性の向上を図れることから、より一層の
予備苗コンテナから田植機への予備苗供給に要する労力
の軽減を図りながらも製造コストの低減を図れる予備苗
供給構造を提供できるようになった。
苗搬送レールから苗載せ台や予備苗載せ台へ予備苗を移
替える際の作業性の向上を図れることから、より一層の
予備苗コンテナから田植機への予備苗供給に要する労力
の軽減を図りながらも製造コストの低減を図れる予備苗
供給構造を提供できるようになった。
【0011】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項2記載の発明に加えて、前記予備苗搬送レー
ルを、その横幅が前記予備苗の搬送姿勢に応じて変更可
能となるよう構成した。
上記請求項2記載の発明に加えて、前記予備苗搬送レー
ルを、その横幅が前記予備苗の搬送姿勢に応じて変更可
能となるよう構成した。
【0012】上記請求項3記載の発明によると、予備苗
搬送レールの横幅を変更することによって、予備苗を供
給する際の搬送姿勢を縦向き姿勢と横向き姿勢とに変更
できることから、予備苗搬送レールを構成する一組のガ
イドレールを、予備苗を縦向き姿勢で搬送案内するガイ
ドレールと、予備苗を横向き姿勢で搬送案内するガイド
レールとに兼用できるようになる。つまり、予備苗を縦
向き姿勢と横向き姿勢の両姿勢で搬送できるよう構成す
る上において、予備苗搬送レールを、予備苗を縦向き姿
勢で搬送するための専用のガイドレールと、予備苗を横
向き姿勢で搬送するための専用のガイドレールとをそれ
ぞれ一組ずつ(計二組)装備して構成する場合に比較し
て、構成の簡素化を図ることができるとともに、それに
伴って製造コストの低減を図れるようになる。しかも、
横幅を小さくできることから搬送および収納の面におい
ても有利なものになる。
搬送レールの横幅を変更することによって、予備苗を供
給する際の搬送姿勢を縦向き姿勢と横向き姿勢とに変更
できることから、予備苗搬送レールを構成する一組のガ
イドレールを、予備苗を縦向き姿勢で搬送案内するガイ
ドレールと、予備苗を横向き姿勢で搬送案内するガイド
レールとに兼用できるようになる。つまり、予備苗を縦
向き姿勢と横向き姿勢の両姿勢で搬送できるよう構成す
る上において、予備苗搬送レールを、予備苗を縦向き姿
勢で搬送するための専用のガイドレールと、予備苗を横
向き姿勢で搬送するための専用のガイドレールとをそれ
ぞれ一組ずつ(計二組)装備して構成する場合に比較し
て、構成の簡素化を図ることができるとともに、それに
伴って製造コストの低減を図れるようになる。しかも、
横幅を小さくできることから搬送および収納の面におい
ても有利なものになる。
【0013】従って、足場の狭い田植機側において予備
苗搬送レールから苗載せ台や予備苗載せ台へ予備苗を移
替える際の作業性の向上を図れるとともに構成の簡素化
を図れることから、より一層の予備苗コンテナから田植
機への予備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも、
より一層の製造コストの低減を図れる予備苗供給構造を
提供できるようになった。その上、搬送および収納の面
においても有利にできるようになった。
苗搬送レールから苗載せ台や予備苗載せ台へ予備苗を移
替える際の作業性の向上を図れるとともに構成の簡素化
を図れることから、より一層の予備苗コンテナから田植
機への予備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも、
より一層の製造コストの低減を図れる予備苗供給構造を
提供できるようになった。その上、搬送および収納の面
においても有利にできるようになった。
【0014】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記支持部側にお
ける前記予備苗搬送レールの支持位置を上下調節可能に
構成した。
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記支持部側にお
ける前記予備苗搬送レールの支持位置を上下調節可能に
構成した。
【0015】上記請求項4記載の発明によると、上記請
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、農地における圃場と予備苗コンテナが配置される圃
場外の畦や農道などとの落差がほどんどなく、予備苗コ
ンテナと田植機とに亘って掛け渡される予備苗搬送レー
ルが水平姿勢もしくはそれに近い傾斜姿勢となり、予備
苗を予備苗コンテナから田植機へ向けて予備苗搬送レー
ル上を滑動させ難い状態となった場合には、支持部にお
ける予備苗搬送レールの支持位置を下側に変更調節する
ことにより、その落差を増大させることができて予備苗
搬送レールの傾斜角(田植機側ほど低くなる傾斜姿勢で
の角度)を大きくすることができ、それによって、予備
苗コンテナから田植機へ向けての予備苗の予備苗搬送レ
ール上での滑動を行い易くすることができるようにな
る。また、農地における圃場と予備苗コンテナが配置さ
れる圃場外の畦や農道などとの落差が激しく、予備苗コ
ンテナと田植機とに亘って掛け渡される予備苗搬送レー
ルが田植機側ほど低くなる傾斜姿勢で急傾斜し、予備苗
が予備苗コンテナから田植機へ向けてほぼ落下するよう
な状態で予備苗搬送レール上を滑動するようになる場合
には、支持部における予備苗搬送レールの支持位置を上
側に変更調節することにより、その落差を軽減すること
ができて予備苗搬送レールの傾斜角(田植機側ほど低く
なる傾斜姿勢での角度)を小さくすることができ、それ
によって、予備苗が予備苗コンテナから田植機へ向けて
予備苗搬送レール上をほぼ落下するように滑動する状態
になることを回避できるようになる。
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、農地における圃場と予備苗コンテナが配置される圃
場外の畦や農道などとの落差がほどんどなく、予備苗コ
ンテナと田植機とに亘って掛け渡される予備苗搬送レー
ルが水平姿勢もしくはそれに近い傾斜姿勢となり、予備
苗を予備苗コンテナから田植機へ向けて予備苗搬送レー
ル上を滑動させ難い状態となった場合には、支持部にお
ける予備苗搬送レールの支持位置を下側に変更調節する
ことにより、その落差を増大させることができて予備苗
搬送レールの傾斜角(田植機側ほど低くなる傾斜姿勢で
の角度)を大きくすることができ、それによって、予備
苗コンテナから田植機へ向けての予備苗の予備苗搬送レ
ール上での滑動を行い易くすることができるようにな
る。また、農地における圃場と予備苗コンテナが配置さ
れる圃場外の畦や農道などとの落差が激しく、予備苗コ
ンテナと田植機とに亘って掛け渡される予備苗搬送レー
ルが田植機側ほど低くなる傾斜姿勢で急傾斜し、予備苗
が予備苗コンテナから田植機へ向けてほぼ落下するよう
な状態で予備苗搬送レール上を滑動するようになる場合
には、支持部における予備苗搬送レールの支持位置を上
側に変更調節することにより、その落差を軽減すること
ができて予備苗搬送レールの傾斜角(田植機側ほど低く
なる傾斜姿勢での角度)を小さくすることができ、それ
によって、予備苗が予備苗コンテナから田植機へ向けて
予備苗搬送レール上をほぼ落下するように滑動する状態
になることを回避できるようになる。
【0016】従って、予備苗コンテナから田植機への予
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れる予備苗供給構造を提供できるようになっ
た。その上、予備苗コンテナが配置される圃場外の畦や
農道などと圃場との落差がほどんどない農地において
は、圃場外の予備苗コンテナから圃場内の田植機への予
備苗供給効率の向上を図ることができ、また、予備苗コ
ンテナが配置される圃場外の畦や農道などと圃場との落
差が激しい農地においては、圃場外の予備苗コンテナか
ら圃場内の田植機への予備苗供給を、より安定的かつ円
滑に行えるようになった。
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れる予備苗供給構造を提供できるようになっ
た。その上、予備苗コンテナが配置される圃場外の畦や
農道などと圃場との落差がほどんどない農地において
は、圃場外の予備苗コンテナから圃場内の田植機への予
備苗供給効率の向上を図ることができ、また、予備苗コ
ンテナが配置される圃場外の畦や農道などと圃場との落
差が激しい農地においては、圃場外の予備苗コンテナか
ら圃場内の田植機への予備苗供給を、より安定的かつ円
滑に行えるようになった。
【0017】本発明のうちの請求項5記載の発明では、
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レ
ールを折り畳み可能に構成した。
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レ
ールを折り畳み可能に構成した。
【0018】上記請求項5記載の発明によると、上記請
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、予備苗搬送レールを搬送または収納する際には、予
備苗搬送レールを折り畳むことによってコンパクトに纏
めることができるようになる。
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、予備苗搬送レールを搬送または収納する際には、予
備苗搬送レールを折り畳むことによってコンパクトに纏
めることができるようになる。
【0019】従って、予備苗コンテナから田植機への予
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れるとともに、予備苗搬送レールの搬送およ
び収納の面において有利な予備苗供給構造を提供できる
ようになった。
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れるとともに、予備苗搬送レールの搬送およ
び収納の面において有利な予備苗供給構造を提供できる
ようになった。
【0020】本発明のうちの請求項6記載の発明では、
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レ
ールを伸縮自在に内嵌される複数のテーパー管で構成し
た。
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レ
ールを伸縮自在に内嵌される複数のテーパー管で構成し
た。
【0021】上記請求項6記載の発明によると、上記請
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、予備苗搬送レールを搬送または収納する際には、口
径の大きいテーパー管に口径の小さいテーパー管を収納
する状態に収縮させることによってコンパクトに纏める
ことができるようになる。また、予備苗搬送レールを使
用する際には、口径の大きいテーパー管から口径の小さ
いテーパー管を引き出して、口径の大きいテーパー管の
先端内周面に口径の小さいテーパー管の後端外周面を密
接させるようにすれば伸張状態(搬送可能状態)を保持
するようになる。つまり、予備苗搬送レールを折り畳み
可能に構成する場合のようにヒンジなどを用いなくて
も、収納時にはコンパクトにすることができ、使用時に
はロック機構などを装備しなくても伸張状態に保持でき
るようになる。
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、予備苗搬送レールを搬送または収納する際には、口
径の大きいテーパー管に口径の小さいテーパー管を収納
する状態に収縮させることによってコンパクトに纏める
ことができるようになる。また、予備苗搬送レールを使
用する際には、口径の大きいテーパー管から口径の小さ
いテーパー管を引き出して、口径の大きいテーパー管の
先端内周面に口径の小さいテーパー管の後端外周面を密
接させるようにすれば伸張状態(搬送可能状態)を保持
するようになる。つまり、予備苗搬送レールを折り畳み
可能に構成する場合のようにヒンジなどを用いなくて
も、収納時にはコンパクトにすることができ、使用時に
はロック機構などを装備しなくても伸張状態に保持でき
るようになる。
【0022】従って、予備苗コンテナから田植機への予
備苗供給に要する労力の軽減を図りながら、予備苗搬送
レールの搬送および収納の面において有利にできる予備
苗供給構造を、より一層の構成の簡素化および製造コス
トの低減を図りながら得られるようになった。
備苗供給に要する労力の軽減を図りながら、予備苗搬送
レールの搬送および収納の面において有利にできる予備
苗供給構造を、より一層の構成の簡素化および製造コス
トの低減を図りながら得られるようになった。
【0023】本発明のうちの請求項7記載の発明では、
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レ
ールを複数本のワイヤーで構成した。
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗搬送レ
ールを複数本のワイヤーで構成した。
【0024】上記請求項7記載の発明によると、上記請
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して、かなりの製造コストの低減を図れるととも
に、予備苗搬送レールを金属管材で構成する場合と比較
しても、予備苗搬送レールとしての軽量化、構成の簡素
化、ならびに、製造コストの低減を図れるようになる。
その上、予備苗搬送レールを搬送または収納する際に
は、ワイヤーを巻き取ることによってかなり小さくする
ことができるようになる。
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して、かなりの製造コストの低減を図れるととも
に、予備苗搬送レールを金属管材で構成する場合と比較
しても、予備苗搬送レールとしての軽量化、構成の簡素
化、ならびに、製造コストの低減を図れるようになる。
その上、予備苗搬送レールを搬送または収納する際に
は、ワイヤーを巻き取ることによってかなり小さくする
ことができるようになる。
【0025】従って、予備苗コンテナから田植機への予
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも、予備苗搬
送レールの構成の簡素化、製造コストの低減、軽量化、
ならびに、搬送および収納の面における有利性のそれぞ
れをより一層図れるようになった。
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも、予備苗搬
送レールの構成の簡素化、製造コストの低減、軽量化、
ならびに、搬送および収納の面における有利性のそれぞ
れをより一層図れるようになった。
【0026】本発明のうちの請求項8記載の発明では、
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗コンテ
ナの予備苗取出口に、前記予備苗搬送レールに対する下
方からの接当により、前記予備苗搬送レールにおける前
記田植機側の端部が前記予備苗取出口よりも低い所定高
さに位置する状態となる傾斜姿勢に前記予備苗搬送レー
ルを片持ち支持する支持部材を装備した。
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗コンテ
ナの予備苗取出口に、前記予備苗搬送レールに対する下
方からの接当により、前記予備苗搬送レールにおける前
記田植機側の端部が前記予備苗取出口よりも低い所定高
さに位置する状態となる傾斜姿勢に前記予備苗搬送レー
ルを片持ち支持する支持部材を装備した。
【0027】上記請求項8記載の発明によると、上記請
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、予備苗搬送レールを圃場外の予備苗コンテナから圃
場内に向けて延出させた状態で保持できることから、予
備苗供給のために田植機を予備苗コンテナに向けて走行
させる際の目標位置をはっきりと見定めることができ、
田植機を、その目標位置に予備苗の供給を受け易い姿勢
で容易かつ確実に停止させることができるようになる。
また、田植機が予備苗搬送レールから離れている段階か
ら予備苗搬送レール上に予備苗を載置させておくことも
できるので、予備苗供給に要する作業時間を短縮できる
利点をも有するようになる。
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、予備苗搬送レールを圃場外の予備苗コンテナから圃
場内に向けて延出させた状態で保持できることから、予
備苗供給のために田植機を予備苗コンテナに向けて走行
させる際の目標位置をはっきりと見定めることができ、
田植機を、その目標位置に予備苗の供給を受け易い姿勢
で容易かつ確実に停止させることができるようになる。
また、田植機が予備苗搬送レールから離れている段階か
ら予備苗搬送レール上に予備苗を載置させておくことも
できるので、予備苗供給に要する作業時間を短縮できる
利点をも有するようになる。
【0028】従って、予備苗コンテナから田植機への予
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れるとともに、田植機を予備苗コンテナに向
けて走行させることも含めた予備苗コンテナから田植機
への予備苗供給作業を、より簡単にかつより効率よく行
えるようになった。
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れるとともに、田植機を予備苗コンテナに向
けて走行させることも含めた予備苗コンテナから田植機
への予備苗供給作業を、より簡単にかつより効率よく行
えるようになった。
【0029】本発明のうちの請求項9記載の発明では、
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗コンテ
ナと前記田植機の支持部のそれぞれに、前記予備苗搬送
レールを掛け渡す際における前記予備苗コンテナと前記
田植機の左右方向の位置ずれを吸収する融通部を装備し
た。
多数の予備苗を収納した状態で圃場外に配置される予備
苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を装備するととも
に、圃場内で作業する田植機に支持部を装備して、前記
予備苗コンテナと前記田植機とに亘って予備苗搬送レー
ルを掛け渡せるよう構成し、さらに、前記予備苗コンテ
ナと前記田植機の支持部のそれぞれに、前記予備苗搬送
レールを掛け渡す際における前記予備苗コンテナと前記
田植機の左右方向の位置ずれを吸収する融通部を装備し
た。
【0030】上記請求項9記載の発明によると、上記請
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、予備苗供給の際に田植機を予備苗コンテナの予備苗
取り出し方向から左右に外れた位置に停止させたとして
も、融通部の作用によって、田植機を再び移動させる手
間なく、予備苗コンテナと田植機とに亘って予備苗搬送
レールを掛け渡すことができ、予備苗コンテナから田植
機へ予備苗を供給できるようになる。
求項1記載の発明と同様に、予備苗コンテナから取り出
した予備苗を、田植機が停止している場所あるいは予備
苗搬送レールの置かれた場所まで運搬するといった作業
を行う手間なく、田植機に向けて予備苗搬送レール上を
滑動させるだけの作業で、田植機側の作業者に受け渡す
ことができるようになる。しかも、予備苗コンテナから
田植機への予備苗供給を自動的に行うよう構成したもの
に比較して製造コストの低減を図れるようになる。その
上、予備苗供給の際に田植機を予備苗コンテナの予備苗
取り出し方向から左右に外れた位置に停止させたとして
も、融通部の作用によって、田植機を再び移動させる手
間なく、予備苗コンテナと田植機とに亘って予備苗搬送
レールを掛け渡すことができ、予備苗コンテナから田植
機へ予備苗を供給できるようになる。
【0031】従って、予備苗コンテナから田植機への予
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れるとともに、予備苗コンテナから田植機へ
予備苗を供給する際における予備苗コンテナに対する田
植機の位置合わせの容易化を図れるようになった。
備苗供給に要する労力の軽減を図りながらも製造コスト
の低減を図れるとともに、予備苗コンテナから田植機へ
予備苗を供給する際における予備苗コンテナに対する田
植機の位置合わせの容易化を図れるようになった。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0033】図1に示すように、立方形状の枠フレーム
1に、育苗箱2に収納された状態の複数の予備苗3を載
置するよう構成された上下五段の棚4を装備して予備苗
コンテナAが構成されており、この予備苗コンテナA
は、多数の予備苗3を収納した状態で圃場外の畦や農道
などに、トラックの荷台に載置された状態で配置される
ようになっている。予備苗コンテナAの右側部には、各
棚4から予備苗3を育苗箱2ごと取り出すための予備苗
取出口5が形成されるとともに、各予備苗取出口5に
は、予備苗取出口5から取り出した予備苗3を田植機B
へ供給する際に使用される予備苗搬送レールCの一端が
係合されるフック状の係止金具6が左右一対ずつ装備さ
れている。一方、圃場内で作業する田植機Bの前部に配
備されたエンジンボンネット7には、予備苗コンテナA
から田植機Bへ予備苗3を供給する際に使用される予備
苗搬送レールCの他端を係合支持する左右一対のフック
状の支持金具8を備えた支持部9が装着されている。つ
まり、予備苗コンテナAから田植機Bへの予備苗供給
は、予備苗コンテナAの係止金具6および田植機Bの支
持金具8への係合により、予備苗コンテナAの予備苗取
出口5と田植機B前部の支持部9とに亘って掛け渡され
た状態となる予備苗搬送レールCを介して行われるよう
になっており、予備苗コンテナAから取り出した予備苗
3をすぐに予備苗搬送レールC上に移替えることができ
るとともに、田植機Bに向けて予備苗搬送レールC上を
滑動させることができるようになっている。尚、予備苗
コンテナAから田植機Bへの予備苗供給は、予備苗3を
育苗箱2に収納した状態で行われるようになっている。
1に、育苗箱2に収納された状態の複数の予備苗3を載
置するよう構成された上下五段の棚4を装備して予備苗
コンテナAが構成されており、この予備苗コンテナA
は、多数の予備苗3を収納した状態で圃場外の畦や農道
などに、トラックの荷台に載置された状態で配置される
ようになっている。予備苗コンテナAの右側部には、各
棚4から予備苗3を育苗箱2ごと取り出すための予備苗
取出口5が形成されるとともに、各予備苗取出口5に
は、予備苗取出口5から取り出した予備苗3を田植機B
へ供給する際に使用される予備苗搬送レールCの一端が
係合されるフック状の係止金具6が左右一対ずつ装備さ
れている。一方、圃場内で作業する田植機Bの前部に配
備されたエンジンボンネット7には、予備苗コンテナA
から田植機Bへ予備苗3を供給する際に使用される予備
苗搬送レールCの他端を係合支持する左右一対のフック
状の支持金具8を備えた支持部9が装着されている。つ
まり、予備苗コンテナAから田植機Bへの予備苗供給
は、予備苗コンテナAの係止金具6および田植機Bの支
持金具8への係合により、予備苗コンテナAの予備苗取
出口5と田植機B前部の支持部9とに亘って掛け渡され
た状態となる予備苗搬送レールCを介して行われるよう
になっており、予備苗コンテナAから取り出した予備苗
3をすぐに予備苗搬送レールC上に移替えることができ
るとともに、田植機Bに向けて予備苗搬送レールC上を
滑動させることができるようになっている。尚、予備苗
コンテナAから田植機Bへの予備苗供給は、予備苗3を
育苗箱2に収納した状態で行われるようになっている。
【0034】図1〜8に示すように、予備苗搬送レール
Cは、長尺の丸パイプ材からなる左右一対の底部用ガイ
ドレール10、長尺の丸鋼材からなる左右一対の側部用
ガイドレール11、左右の底部用ガイドレール10およ
び側部用ガイドレール11を連結する丸パイプ材からな
る連結部材12、および、予備苗搬送レールCにおける
田植機B側の端部からの予備苗3の脱落を阻止するスト
ッパ13などによって構成されており、予備苗コンテナ
Aと田植機Bとに亘って掛け渡された状態では、予備苗
搬送レールCにおける左右方向からの予備苗3の脱落を
阻止しながら、予備苗搬送レールC上での予備苗3の予
備苗コンテナAから田植機Bに向けての滑動を許容する
ようになっている。底部用ガイドレール10、側部用ガ
イドレール11、および、連結部材12のそれぞれは表
面に樹脂がコーティングされている。予備苗搬送レール
Cにおける予備苗コンテナA側の端部に位置する連結部
材12は、予備苗コンテナAの係止金具6に係止される
被係止具として機能するようになっている。また、予備
苗搬送レールCにおける田植機B側の端部に位置する連
結部材12は、田植機Bの支持金具8に係合支持される
被係合具として機能するようになっている。予備苗コン
テナAの係止金具6に連結部材12が連結された状態で
は、予備苗コンテナAにおける棚4の載置面と予備苗搬
送レールCにおける底部用ガイドレール10の滑動案内
面とが段差のない状態で連なるようになっており、予備
苗コンテナAの棚4から予備苗搬送レールCへの予備苗
3の移替えが容易に行えるようになっている。
Cは、長尺の丸パイプ材からなる左右一対の底部用ガイ
ドレール10、長尺の丸鋼材からなる左右一対の側部用
ガイドレール11、左右の底部用ガイドレール10およ
び側部用ガイドレール11を連結する丸パイプ材からな
る連結部材12、および、予備苗搬送レールCにおける
田植機B側の端部からの予備苗3の脱落を阻止するスト
ッパ13などによって構成されており、予備苗コンテナ
Aと田植機Bとに亘って掛け渡された状態では、予備苗
搬送レールCにおける左右方向からの予備苗3の脱落を
阻止しながら、予備苗搬送レールC上での予備苗3の予
備苗コンテナAから田植機Bに向けての滑動を許容する
ようになっている。底部用ガイドレール10、側部用ガ
イドレール11、および、連結部材12のそれぞれは表
面に樹脂がコーティングされている。予備苗搬送レール
Cにおける予備苗コンテナA側の端部に位置する連結部
材12は、予備苗コンテナAの係止金具6に係止される
被係止具として機能するようになっている。また、予備
苗搬送レールCにおける田植機B側の端部に位置する連
結部材12は、田植機Bの支持金具8に係合支持される
被係合具として機能するようになっている。予備苗コン
テナAの係止金具6に連結部材12が連結された状態で
は、予備苗コンテナAにおける棚4の載置面と予備苗搬
送レールCにおける底部用ガイドレール10の滑動案内
面とが段差のない状態で連なるようになっており、予備
苗コンテナAの棚4から予備苗搬送レールCへの予備苗
3の移替えが容易に行えるようになっている。
【0035】上記のように構成された予備苗搬送レール
Cは、予備苗コンテナAが配置される圃場外の畦や農道
などと圃場との落差が激しい農地においては、予備苗コ
ンテナAと田植機Bとに亘って掛け渡された状態での上
下方向の傾斜角θがかなり大きくなり、そのような場合
には、その傾斜角θに比例して予備苗コンテナAから田
植機Bへの予備苗3の滑動速度が速くなるとともに、予
備苗3が予備苗搬送レールCにおける田植機B側の端部
に到達する際に発生するストッパ13との接当による衝
撃もかなり大きくなり、その衝撃によって、予備苗供給
時に予備苗3を損壊あるいは予備苗搬送レールCから脱
落させるといった不都合を生じさせる虞があることか
ら、予備苗搬送レールCにおける田植機B側の端部に
は、その上下方向の傾斜角θが設定角θaよりも大きく
なるのに伴って、予備苗搬送レールC上を滑動する予備
苗3(実際には育苗箱2)に対して摺動抵抗を付与する
制動機構Dが装備されている。
Cは、予備苗コンテナAが配置される圃場外の畦や農道
などと圃場との落差が激しい農地においては、予備苗コ
ンテナAと田植機Bとに亘って掛け渡された状態での上
下方向の傾斜角θがかなり大きくなり、そのような場合
には、その傾斜角θに比例して予備苗コンテナAから田
植機Bへの予備苗3の滑動速度が速くなるとともに、予
備苗3が予備苗搬送レールCにおける田植機B側の端部
に到達する際に発生するストッパ13との接当による衝
撃もかなり大きくなり、その衝撃によって、予備苗供給
時に予備苗3を損壊あるいは予備苗搬送レールCから脱
落させるといった不都合を生じさせる虞があることか
ら、予備苗搬送レールCにおける田植機B側の端部に
は、その上下方向の傾斜角θが設定角θaよりも大きく
なるのに伴って、予備苗搬送レールC上を滑動する予備
苗3(実際には育苗箱2)に対して摺動抵抗を付与する
制動機構Dが装備されている。
【0036】図2〜4に示すように、制動機構Dは、各
底部用ガイドレール10に前後一対の支持ブラケット1
4を介して吊り下げられた状態に支持固定されたスライ
ドガイド15、各スライドガイド15に摺動案内される
とともに田植機B側の端部に係止ローラ16が装備され
たスライダー17、各スライダー17に前後一対の揺動
リンク18を介して平行四連リンクを形成する状態に連
結された支持体19、および、支持体19から上方に向
けて延出されたクッション材からなる制動体20などに
よって構成されている。係止ローラ16は、予備苗搬送
レールCが予備苗コンテナAと田植機Bとに亘って掛け
渡される際には、田植機Bの支持部9に、支持金具8の
下方に前後向きの水平姿勢で装備された左右一対のアン
グル状のガイド部材21に前後移動自在に係止されるよ
うになっている。支持体19および制動体20は、予備
苗コンテナA側の端部がその先端側ほど左右外方に位置
する状態に、かつ、制動体20における田植機B側の端
部が育苗箱2の上部側面に摺接する状態となるように湾
曲形成されている。支持体19における田植機B側の端
部は、予備苗搬送レールCにおける田植機B側の端部の
左右外側部に装備された受板22に受け止め支持される
ようになっている。
底部用ガイドレール10に前後一対の支持ブラケット1
4を介して吊り下げられた状態に支持固定されたスライ
ドガイド15、各スライドガイド15に摺動案内される
とともに田植機B側の端部に係止ローラ16が装備され
たスライダー17、各スライダー17に前後一対の揺動
リンク18を介して平行四連リンクを形成する状態に連
結された支持体19、および、支持体19から上方に向
けて延出されたクッション材からなる制動体20などに
よって構成されている。係止ローラ16は、予備苗搬送
レールCが予備苗コンテナAと田植機Bとに亘って掛け
渡される際には、田植機Bの支持部9に、支持金具8の
下方に前後向きの水平姿勢で装備された左右一対のアン
グル状のガイド部材21に前後移動自在に係止されるよ
うになっている。支持体19および制動体20は、予備
苗コンテナA側の端部がその先端側ほど左右外方に位置
する状態に、かつ、制動体20における田植機B側の端
部が育苗箱2の上部側面に摺接する状態となるように湾
曲形成されている。支持体19における田植機B側の端
部は、予備苗搬送レールCにおける田植機B側の端部の
左右外側部に装備された受板22に受け止め支持される
ようになっている。
【0037】以上の構成から、制動機構Dは、予備苗コ
ンテナAと田植機Bとに亘って予備苗搬送レールCが掛
け渡された状態において、予備苗搬送レールCの上下方
向の傾斜角θが大きくなると、それに伴って、スライダ
ー17が予備苗搬送レールCの掛け渡し方向で予備苗搬
送レールCに対して相対的に田植機B側に変位するよう
になるのに対し、スライダー17に揺動リンク18を介
して連結された支持体19は、受板22により受け止め
支持されていることによって、スライダー17の変位に
かかわらず、予備苗搬送レールCの掛け渡し方向での予
備苗搬送レールCに対する所定位置に維持されるように
なることから、支持体19は、予備苗搬送レールCの掛
け渡し方向での予備苗搬送レールCに対する所定位置で
上昇するようになっている。また、制動機構Dは、予備
苗搬送レールCの上下方向の傾斜角θが設定角θaより
も大きくなった場合には、支持体19に装着された制動
体20が、予備苗搬送レールCの上面より上方に突出し
て予備苗搬送レールC上を滑動する育苗箱2の上部側面
に摺接する状態となるように設定されている。
ンテナAと田植機Bとに亘って予備苗搬送レールCが掛
け渡された状態において、予備苗搬送レールCの上下方
向の傾斜角θが大きくなると、それに伴って、スライダ
ー17が予備苗搬送レールCの掛け渡し方向で予備苗搬
送レールCに対して相対的に田植機B側に変位するよう
になるのに対し、スライダー17に揺動リンク18を介
して連結された支持体19は、受板22により受け止め
支持されていることによって、スライダー17の変位に
かかわらず、予備苗搬送レールCの掛け渡し方向での予
備苗搬送レールCに対する所定位置に維持されるように
なることから、支持体19は、予備苗搬送レールCの掛
け渡し方向での予備苗搬送レールCに対する所定位置で
上昇するようになっている。また、制動機構Dは、予備
苗搬送レールCの上下方向の傾斜角θが設定角θaより
も大きくなった場合には、支持体19に装着された制動
体20が、予備苗搬送レールCの上面より上方に突出し
て予備苗搬送レールC上を滑動する育苗箱2の上部側面
に摺接する状態となるように設定されている。
【0038】つまり、制動機構Dは、予備苗搬送レール
Cの上下方向の傾斜角θが設定角θaよりも大きくなる
と、予備苗搬送レールC上を育苗箱2に収納された状態
で滑動する予備苗3に対して、育苗箱2と制動体20と
の摺接により摺動抵抗を付与するようになっており、こ
れによって、予備苗コンテナAが配置される圃場外の畦
や農道などと圃場との落差が激しい農地において、予備
苗コンテナAと田植機Bとに亘って掛け渡される予備苗
搬送レールCの上下方向の傾斜角θがかなり大きくなっ
たとしても、その傾斜角θに比例して予備苗コンテナA
から田植機Bへの予備苗3の滑動速度が速くなることを
阻止できるとともに、予備苗3の滑動速度を適正供給速
度に維持あるいは減速することができ、それに伴って、
予備苗3が予備苗搬送レールCにおける田植機B側の端
部に到達した際に発生するストッパ13との接当による
衝撃も予備苗3を損壊ならびに予備苗搬送レールCから
脱落させない程度にまで軽減することができ、もって、
予備苗搬送レールCを介して予備苗コンテナAから田植
機Bへ予備苗3を供給する際における予備苗3の予備苗
搬送レールCの田植機B側端部への到達時の衝撃によ
り、予備苗3が損壊あるいは予備苗搬送レールCから脱
落する不都合が生じることを回避できるようにしている
のである。
Cの上下方向の傾斜角θが設定角θaよりも大きくなる
と、予備苗搬送レールC上を育苗箱2に収納された状態
で滑動する予備苗3に対して、育苗箱2と制動体20と
の摺接により摺動抵抗を付与するようになっており、こ
れによって、予備苗コンテナAが配置される圃場外の畦
や農道などと圃場との落差が激しい農地において、予備
苗コンテナAと田植機Bとに亘って掛け渡される予備苗
搬送レールCの上下方向の傾斜角θがかなり大きくなっ
たとしても、その傾斜角θに比例して予備苗コンテナA
から田植機Bへの予備苗3の滑動速度が速くなることを
阻止できるとともに、予備苗3の滑動速度を適正供給速
度に維持あるいは減速することができ、それに伴って、
予備苗3が予備苗搬送レールCにおける田植機B側の端
部に到達した際に発生するストッパ13との接当による
衝撃も予備苗3を損壊ならびに予備苗搬送レールCから
脱落させない程度にまで軽減することができ、もって、
予備苗搬送レールCを介して予備苗コンテナAから田植
機Bへ予備苗3を供給する際における予備苗3の予備苗
搬送レールCの田植機B側端部への到達時の衝撃によ
り、予備苗3が損壊あるいは予備苗搬送レールCから脱
落する不都合が生じることを回避できるようにしている
のである。
【0039】図6に示すように、予備苗搬送レールCに
おいて、左側の底部用ガイドレール10と左側の側部用
ガイドレール11は左側の継手23を介して、また、右
側の底部用ガイドレール10と右側の側部用ガイドレー
ル11は右側の継手23を介して、各連結部材12に連
結されるようになっている。各継手23は、底部用ガイ
ドレール10および側部用ガイドレール11に対しては
固着され、連結部材12に対しては摺動自在に嵌合され
るようになっている。つまり、左右の底部用ガイドレー
ル10および左右の側部用ガイドレール11は、それぞ
れ左右方向の間隔を変更できるように構成されており、
この構成から、予備苗3の搬送姿勢(縦向き姿勢あるい
は横向き姿勢)に応じて予備苗搬送レールCの横幅を変
更できるようになっている。これによって、予備苗3を
縦向き姿勢で供給した方が予備苗搬送レールCから田植
機B側への移替えが行い易い状況では、予備苗搬送レー
ルCにより予備苗3を縦向き姿勢で供給でき、また、予
備苗3を横向き姿勢で供給した方が予備苗搬送レールC
から田植機B側への移替えが行い易い状況では、予備苗
搬送レールCにより予備苗3を横向き姿勢で供給できる
ようにしているのである。
おいて、左側の底部用ガイドレール10と左側の側部用
ガイドレール11は左側の継手23を介して、また、右
側の底部用ガイドレール10と右側の側部用ガイドレー
ル11は右側の継手23を介して、各連結部材12に連
結されるようになっている。各継手23は、底部用ガイ
ドレール10および側部用ガイドレール11に対しては
固着され、連結部材12に対しては摺動自在に嵌合され
るようになっている。つまり、左右の底部用ガイドレー
ル10および左右の側部用ガイドレール11は、それぞ
れ左右方向の間隔を変更できるように構成されており、
この構成から、予備苗3の搬送姿勢(縦向き姿勢あるい
は横向き姿勢)に応じて予備苗搬送レールCの横幅を変
更できるようになっている。これによって、予備苗3を
縦向き姿勢で供給した方が予備苗搬送レールCから田植
機B側への移替えが行い易い状況では、予備苗搬送レー
ルCにより予備苗3を縦向き姿勢で供給でき、また、予
備苗3を横向き姿勢で供給した方が予備苗搬送レールC
から田植機B側への移替えが行い易い状況では、予備苗
搬送レールCにより予備苗3を横向き姿勢で供給できる
ようにしているのである。
【0040】図1〜3に示すように、田植機Bに装備さ
れた支持部9は、エンジンボンネット7に固着された基
台9Aと、この基台9Aにシリンダ9Bを介して昇降自
在に連結された昇降部9Cとから構成され、昇降部9C
は、その左右間隔を予備苗搬送レールCの横幅に応じて
変更できるようになっている。そして、昇降部9Cに支
持金具8およびガイド部材21が装備されるようになっ
ている。つまり、圃場と予備苗コンテナAが配置される
圃場外の畦や農道などとの落差がほどんどなく、予備苗
コンテナAと田植機Bとに亘って掛け渡される予備苗搬
送レールCが水平姿勢もしくはそれに近い傾斜姿勢とな
り、予備苗3を予備苗コンテナAから田植機Bへ向けて
予備苗搬送レールC上を滑動させ難い状態となる農地に
おいては、シリンダ9Bを収縮させて昇降部9Cを下降
させ、支持部9における予備苗搬送レールCの支持位置
を下方側に変更調節することによって、その落差を増大
させることができて予備苗搬送レールCの傾斜角θを大
きくすることができ、これによって、予備苗3の予備苗
コンテナAから田植機Bへ向けての予備苗搬送レールC
上での滑動を行い易くすることができるようにしてい
る。また、圃場と予備苗コンテナAが配置される圃場外
の畦や農道などとの落差が激しく、予備苗コンテナAと
田植機Bとに亘って掛け渡される予備苗搬送レールCが
田植機B側ほど低くなる傾斜姿勢で急傾斜し、予備苗3
が予備苗コンテナAから田植機Bへ向けてほぼ落下する
ような状態で予備苗搬送レールC上を滑動するようにな
る農地においては、シリンダ9Bを伸張させて昇降部9
Cを上昇させ、支持部9における予備苗搬送レールCの
支持位置を上方側に変更調節することによって、その落
差を軽減することができて予備苗搬送レールCの傾斜角
θを小さくすることができ、これによって、予備苗3が
予備苗コンテナAから田植機Bへ向けて予備苗搬送レー
ルC上をほぼ落下するように滑動する状態になることを
回避できるようにしているのである。
れた支持部9は、エンジンボンネット7に固着された基
台9Aと、この基台9Aにシリンダ9Bを介して昇降自
在に連結された昇降部9Cとから構成され、昇降部9C
は、その左右間隔を予備苗搬送レールCの横幅に応じて
変更できるようになっている。そして、昇降部9Cに支
持金具8およびガイド部材21が装備されるようになっ
ている。つまり、圃場と予備苗コンテナAが配置される
圃場外の畦や農道などとの落差がほどんどなく、予備苗
コンテナAと田植機Bとに亘って掛け渡される予備苗搬
送レールCが水平姿勢もしくはそれに近い傾斜姿勢とな
り、予備苗3を予備苗コンテナAから田植機Bへ向けて
予備苗搬送レールC上を滑動させ難い状態となる農地に
おいては、シリンダ9Bを収縮させて昇降部9Cを下降
させ、支持部9における予備苗搬送レールCの支持位置
を下方側に変更調節することによって、その落差を増大
させることができて予備苗搬送レールCの傾斜角θを大
きくすることができ、これによって、予備苗3の予備苗
コンテナAから田植機Bへ向けての予備苗搬送レールC
上での滑動を行い易くすることができるようにしてい
る。また、圃場と予備苗コンテナAが配置される圃場外
の畦や農道などとの落差が激しく、予備苗コンテナAと
田植機Bとに亘って掛け渡される予備苗搬送レールCが
田植機B側ほど低くなる傾斜姿勢で急傾斜し、予備苗3
が予備苗コンテナAから田植機Bへ向けてほぼ落下する
ような状態で予備苗搬送レールC上を滑動するようにな
る農地においては、シリンダ9Bを伸張させて昇降部9
Cを上昇させ、支持部9における予備苗搬送レールCの
支持位置を上方側に変更調節することによって、その落
差を軽減することができて予備苗搬送レールCの傾斜角
θを小さくすることができ、これによって、予備苗3が
予備苗コンテナAから田植機Bへ向けて予備苗搬送レー
ルC上をほぼ落下するように滑動する状態になることを
回避できるようにしているのである。
【0041】図1および図7に示すように、予備苗搬送
レールCにおいて、底部用ガイドレール10および側部
用ガイドレール11は、それぞれ、予備苗コンテナA側
の第一レール10A,11Aと田植機B側の第二レール
10B,11Bとの二分割構造になっている。側部用ガ
イドレール11は、第一レール11Aにおける分割端の
上部と第二レール11Bにおける分割端の上部とが屈曲
揺動自在となるように構成されたヒンジ24を介して連
結されている。つまり、予備苗搬送レールCは、二つ折
り状態に折り畳み可能となるように構成されており、搬
送または収納する際には、二つ折り状態に折り畳むこと
によってコンパクトに纏めることができるようになって
いる。また、予備苗搬送レールCを折り畳み可能に構成
したことによって、非使用時には、予備苗搬送レールC
を予備苗コンテナAの係止金具6に係止させた状態で保
管できる利点を有するようになる。尚、図中に示す符号
25は、ヒンジ24に穿設された各慣通穴24a〜24
cのうちの重なり合うもの同士への挿通によって、予備
苗搬送レールCを一直線上に延ばした使用姿勢あるいは
予備苗搬送レールCを二つ折りにした収納姿勢に固定す
るロックピンである。
レールCにおいて、底部用ガイドレール10および側部
用ガイドレール11は、それぞれ、予備苗コンテナA側
の第一レール10A,11Aと田植機B側の第二レール
10B,11Bとの二分割構造になっている。側部用ガ
イドレール11は、第一レール11Aにおける分割端の
上部と第二レール11Bにおける分割端の上部とが屈曲
揺動自在となるように構成されたヒンジ24を介して連
結されている。つまり、予備苗搬送レールCは、二つ折
り状態に折り畳み可能となるように構成されており、搬
送または収納する際には、二つ折り状態に折り畳むこと
によってコンパクトに纏めることができるようになって
いる。また、予備苗搬送レールCを折り畳み可能に構成
したことによって、非使用時には、予備苗搬送レールC
を予備苗コンテナAの係止金具6に係止させた状態で保
管できる利点を有するようになる。尚、図中に示す符号
25は、ヒンジ24に穿設された各慣通穴24a〜24
cのうちの重なり合うもの同士への挿通によって、予備
苗搬送レールCを一直線上に延ばした使用姿勢あるいは
予備苗搬送レールCを二つ折りにした収納姿勢に固定す
るロックピンである。
【0042】図1および図8に示すように、予備苗コン
テナAの各予備苗取出口5に装備された係止金具6の下
方には、それぞれ、予備苗搬送レールCの底部用ガイド
レール10に下方から接当することにより、予備苗搬送
レールCにおける田植機B側の端部が予備苗取出口5よ
りも低い所定高さに位置する状態となる傾斜姿勢に予備
苗搬送レールCを片持ち支持する支持部材26が装備さ
れている。つまり、支持部材26を装備したことによっ
て、予備苗搬送レールCを圃場外の予備苗コンテナAか
ら圃場内に向けて延出させた状態で保持できることか
ら、予備苗補給のために田植機Bを予備苗コンテナAに
向けて走行させる際の目標位置をはっきりと見定めるこ
とができ、田植機Bを、その目標位置に予備苗3の供給
を受け易い姿勢で容易かつ確実に停止させることができ
るようになっている。また、田植機Bが予備苗搬送レー
ルCから離れている段階から予備苗搬送レールC上に予
備苗3を載置させておくこともできるので、予備苗供給
に要する作業時間を短縮できる利点をも有するようにな
っている。
テナAの各予備苗取出口5に装備された係止金具6の下
方には、それぞれ、予備苗搬送レールCの底部用ガイド
レール10に下方から接当することにより、予備苗搬送
レールCにおける田植機B側の端部が予備苗取出口5よ
りも低い所定高さに位置する状態となる傾斜姿勢に予備
苗搬送レールCを片持ち支持する支持部材26が装備さ
れている。つまり、支持部材26を装備したことによっ
て、予備苗搬送レールCを圃場外の予備苗コンテナAか
ら圃場内に向けて延出させた状態で保持できることか
ら、予備苗補給のために田植機Bを予備苗コンテナAに
向けて走行させる際の目標位置をはっきりと見定めるこ
とができ、田植機Bを、その目標位置に予備苗3の供給
を受け易い姿勢で容易かつ確実に停止させることができ
るようになっている。また、田植機Bが予備苗搬送レー
ルCから離れている段階から予備苗搬送レールC上に予
備苗3を載置させておくこともできるので、予備苗供給
に要する作業時間を短縮できる利点をも有するようにな
っている。
【0043】図2に示すように、田植機Bの支持部9に
おける昇降部9Cは、シリンダ9Bを介して基台9Aに
連結されていることから、シリンダ9Bの軸芯(縦軸
芯)周りで回動できるようになっている。一方、図8に
示すように、予備苗コンテナAの各予備苗取出口5に装
備された係止金具6は、予備苗コンテナAからの突出長
さが比較的に長くなるように形成されており、予備苗搬
送レールCを予備苗コンテナAから圃場内に向けて延出
させた状態での予備苗搬送レールCの左右方向への揺動
を許容するようになっている。これらのことから、予備
苗供給の際に、予備苗コンテナAから延出された予備苗
搬送レールCの延出端(予備苗補給のために田植機Bを
予備苗コンテナAに向けて走行させる際の目標位置)か
ら左右に位置ずれした状態で田植機Bを停止させたとし
ても、昇降部9Cを予備苗搬送レールCの延出端に向け
て縦軸芯周りに回動させるとともに、予備苗搬送レール
Cを昇降部9Cに向けて揺動させることによって、田植
機Bを再び移動させる手間なく、予備苗搬送レールCの
延出端と田植機Bの支持部9とを係合させることができ
て、予備苗コンテナAと田植機Bとに亘って予備苗搬送
レールCを掛け渡した状態にすることができるようにな
っている。つまり、係止金具6と昇降部9Cは、予備苗
搬送レールCを掛け渡す際における予備苗コンテナAと
田植機Bの左右方向の位置ずれを吸収する融通部aとし
て機能するようになっている。
おける昇降部9Cは、シリンダ9Bを介して基台9Aに
連結されていることから、シリンダ9Bの軸芯(縦軸
芯)周りで回動できるようになっている。一方、図8に
示すように、予備苗コンテナAの各予備苗取出口5に装
備された係止金具6は、予備苗コンテナAからの突出長
さが比較的に長くなるように形成されており、予備苗搬
送レールCを予備苗コンテナAから圃場内に向けて延出
させた状態での予備苗搬送レールCの左右方向への揺動
を許容するようになっている。これらのことから、予備
苗供給の際に、予備苗コンテナAから延出された予備苗
搬送レールCの延出端(予備苗補給のために田植機Bを
予備苗コンテナAに向けて走行させる際の目標位置)か
ら左右に位置ずれした状態で田植機Bを停止させたとし
ても、昇降部9Cを予備苗搬送レールCの延出端に向け
て縦軸芯周りに回動させるとともに、予備苗搬送レール
Cを昇降部9Cに向けて揺動させることによって、田植
機Bを再び移動させる手間なく、予備苗搬送レールCの
延出端と田植機Bの支持部9とを係合させることができ
て、予備苗コンテナAと田植機Bとに亘って予備苗搬送
レールCを掛け渡した状態にすることができるようにな
っている。つまり、係止金具6と昇降部9Cは、予備苗
搬送レールCを掛け渡す際における予備苗コンテナAと
田植機Bの左右方向の位置ずれを吸収する融通部aとし
て機能するようになっている。
【0044】図2および図3に示すように、田植機Bの
支持部9における昇降部9Cに装備されたガイド部材2
1の前部には、先端側ほど下方に位置する状態に湾曲形
成されたガイド板27が連設されており、このガイド板
27は、予備苗供給のために田植機Bを予備苗コンテナ
Aに向けて走行させているときの、予備苗コンテナAか
ら延出された予備苗搬送レールCの延出端となる制動機
構Dの係止ローラ16との接触により、予備苗搬送レー
ルCの延出端を田植機Bの支持部9へ案内して予備苗搬
送レールCの延出端と田植機Bの支持部9との係合を促
すようになっている。
支持部9における昇降部9Cに装備されたガイド部材2
1の前部には、先端側ほど下方に位置する状態に湾曲形
成されたガイド板27が連設されており、このガイド板
27は、予備苗供給のために田植機Bを予備苗コンテナ
Aに向けて走行させているときの、予備苗コンテナAか
ら延出された予備苗搬送レールCの延出端となる制動機
構Dの係止ローラ16との接触により、予備苗搬送レー
ルCの延出端を田植機Bの支持部9へ案内して予備苗搬
送レールCの延出端と田植機Bの支持部9との係合を促
すようになっている。
【0045】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)予備苗搬送レールCとしては、折り畳み不能に構
成されたものであってもよく、また、横幅を変更できな
いように構成されたものであってもよい。 (2)制動機構Dの構成としては種々の変更が可能であ
り、例えば図9に示すように、制動機構Dを、底部用ガ
イドレール10に前後一対の揺動リンク28を介して平
行四連リンクを形成する状態に連結される支持体29
と、支持体29から上方に向けて延出された制動体30
とから構成するようにしてもよい。この場合、底部用ガ
イドレール10における田植機B側の端部および支持体
29における田植機B側の端部をそれぞれ田植機Bの支
持部9に固定支持させる必要があることから、田植機B
の支持部9には、上記実施形態におけるガイド部材21
に代えて支持金具8が装備されるようになる。 (3)図10に示すように、予備苗搬送レールCにおけ
る底部用ガイドレール10および側部用ガイドレール1
1を、それぞれ、伸縮自在に内嵌される複数のテーパー
管31で構成して、予備苗搬送レールCを伸縮自在に、
かつ、伸張状態では各テーパー管31同士の密嵌合によ
ってその状態を保持できるように構成してもよい。 (4)図11および図12に示すように、予備苗搬送レ
ールCを、底部用ガイドレール10あるいは側部用ガイ
ドレール11として機能する状態となるように、予備苗
コンテナAの係止金具6と田植機Bの支持部9とに亘っ
て張設されるナイロン製のワイヤ32で構成してもよ
く、また、制動機構Dを、予備苗搬送レールCの上下方
向の傾斜角θが設定角θaよりも大きくなるのに伴っ
て、予備苗搬送レールC上を滑動する予備苗3を収納し
た育苗箱2の左右上端部に摺接する状態となるように、
予備苗コンテナAの係止金具6と田植機Bの支持部9と
に亘って張設されるナイロン製のワイヤ32で構成して
もよい。この場合、予備苗コンテナAあるいは田植機B
に、ワイヤ32を巻き取るための機構を設けるようにし
てもよい。予備苗搬送レールCを構成するワイヤ32と
しては、ナイロン製のものに代えて樹脂コーティングさ
れた金属製のものなどを採用するようにしてもよい。 (5)図13に示すように、予備苗搬送レールCを、予
備苗3を縦向き姿勢で供給する際には底部用ガイドレー
ルとして機能する縦用底部ガイドレール33、予備苗3
を縦向き姿勢で供給する際には側部用ガイドレールとし
て機能するとともに予備苗3を横向き姿勢で供給する際
には底部用ガイドレールとして機能する縦横兼用ガイド
レール34、および、予備苗3を横向き姿勢で供給する
際には側部用ガイドレールとして機能する横用側部ガイ
ドレール35などで構成して、縦向き姿勢と横向き姿勢
の両姿勢で予備苗3を搬送できるようにしてもよい。 (6)図14に示すように、田植機Bに装備する支持部
9を、エンジンボンネット7に固着された基台9Dと、
この基台9Dに支軸9Eを介してその軸芯(縦軸芯)周
りに回動自在に連結された回動部9Fとから構成し、回
動部9Fを、予備苗搬送レールCを掛け渡す際における
予備苗コンテナAと田植機Bの左右方向の位置ずれを吸
収する融通部aとして機能させるようにしてもよい。 (7)図15および図16に示すように、田植機Bの支
持部9を回動不能に構成するとともに、支持部9に、左
右一対の支持金具8(ガイド部材21が必要となる場合
はガイド部材21を含む)を複数段に所定間隔を隔てる
状態に並設することによって、支持部9における予備苗
搬送レールCの支持位置を上下調節できるように構成し
てもよい。この場合、上下の支持金具8に非使用状態の
予備苗搬送レールCを係合させて立て掛けさせるように
してもよい。さらにこの場合には、各支持金具8を、上
記実施形態における係止金具6と同様に支持部9からの
突出長さが比較的に長くなるように形成することによっ
て、予備苗搬送レールCを掛け渡す際における予備苗コ
ンテナAと田植機Bの左右方向の位置ずれを吸収する融
通部aとして機能させるようにしてもよい。 (8)図17に示すように、予備苗コンテナAを、基台
36、複数の棚4を備えた収納部37、および、基台3
6に対して収納部37を縦軸芯周りに回動自在に連結す
る支軸38によって構成し、収納部37を、予備苗搬送
レールCを掛け渡す際における予備苗コンテナAと田植
機Bの左右方向の位置ずれを吸収する融通部aとして機
能させるようにしてもよい。 (9)図18に示すように、田植機Bに装備される支持
部9を、エンジンボンネット7の左右に設けられた前ス
テップ部39に配備し、予備苗搬送レールCの非使用時
には、予備苗搬送レールCを支持部9の上端と機体後部
の後ステップ部40とに亘って掛け渡すことによって予
備苗載せ台として利用できるように構成してもよい。ま
た、支持部9を搭乗ステップ部41などに付け替え可能
に構成して、予備苗搬送レールCから田植機Bの苗載せ
台や予備苗載せ台への予備苗3の移替えを行いやすい位
置で予備苗3の供給を受けられるようにしてもよい。 (10)図19に示すように、予備苗搬送レールCを、
二つ折りに折り畳み可能に構成するとともに、その予備
苗コンテナAの端部を予備苗コンテナAの下端に備えた
係止金具6に枢支連結して、非使用時には、予備苗コン
テナAに折り畳んで立て掛けた状態で収容できるように
してもよい。
を列記する。 (1)予備苗搬送レールCとしては、折り畳み不能に構
成されたものであってもよく、また、横幅を変更できな
いように構成されたものであってもよい。 (2)制動機構Dの構成としては種々の変更が可能であ
り、例えば図9に示すように、制動機構Dを、底部用ガ
イドレール10に前後一対の揺動リンク28を介して平
行四連リンクを形成する状態に連結される支持体29
と、支持体29から上方に向けて延出された制動体30
とから構成するようにしてもよい。この場合、底部用ガ
イドレール10における田植機B側の端部および支持体
29における田植機B側の端部をそれぞれ田植機Bの支
持部9に固定支持させる必要があることから、田植機B
の支持部9には、上記実施形態におけるガイド部材21
に代えて支持金具8が装備されるようになる。 (3)図10に示すように、予備苗搬送レールCにおけ
る底部用ガイドレール10および側部用ガイドレール1
1を、それぞれ、伸縮自在に内嵌される複数のテーパー
管31で構成して、予備苗搬送レールCを伸縮自在に、
かつ、伸張状態では各テーパー管31同士の密嵌合によ
ってその状態を保持できるように構成してもよい。 (4)図11および図12に示すように、予備苗搬送レ
ールCを、底部用ガイドレール10あるいは側部用ガイ
ドレール11として機能する状態となるように、予備苗
コンテナAの係止金具6と田植機Bの支持部9とに亘っ
て張設されるナイロン製のワイヤ32で構成してもよ
く、また、制動機構Dを、予備苗搬送レールCの上下方
向の傾斜角θが設定角θaよりも大きくなるのに伴っ
て、予備苗搬送レールC上を滑動する予備苗3を収納し
た育苗箱2の左右上端部に摺接する状態となるように、
予備苗コンテナAの係止金具6と田植機Bの支持部9と
に亘って張設されるナイロン製のワイヤ32で構成して
もよい。この場合、予備苗コンテナAあるいは田植機B
に、ワイヤ32を巻き取るための機構を設けるようにし
てもよい。予備苗搬送レールCを構成するワイヤ32と
しては、ナイロン製のものに代えて樹脂コーティングさ
れた金属製のものなどを採用するようにしてもよい。 (5)図13に示すように、予備苗搬送レールCを、予
備苗3を縦向き姿勢で供給する際には底部用ガイドレー
ルとして機能する縦用底部ガイドレール33、予備苗3
を縦向き姿勢で供給する際には側部用ガイドレールとし
て機能するとともに予備苗3を横向き姿勢で供給する際
には底部用ガイドレールとして機能する縦横兼用ガイド
レール34、および、予備苗3を横向き姿勢で供給する
際には側部用ガイドレールとして機能する横用側部ガイ
ドレール35などで構成して、縦向き姿勢と横向き姿勢
の両姿勢で予備苗3を搬送できるようにしてもよい。 (6)図14に示すように、田植機Bに装備する支持部
9を、エンジンボンネット7に固着された基台9Dと、
この基台9Dに支軸9Eを介してその軸芯(縦軸芯)周
りに回動自在に連結された回動部9Fとから構成し、回
動部9Fを、予備苗搬送レールCを掛け渡す際における
予備苗コンテナAと田植機Bの左右方向の位置ずれを吸
収する融通部aとして機能させるようにしてもよい。 (7)図15および図16に示すように、田植機Bの支
持部9を回動不能に構成するとともに、支持部9に、左
右一対の支持金具8(ガイド部材21が必要となる場合
はガイド部材21を含む)を複数段に所定間隔を隔てる
状態に並設することによって、支持部9における予備苗
搬送レールCの支持位置を上下調節できるように構成し
てもよい。この場合、上下の支持金具8に非使用状態の
予備苗搬送レールCを係合させて立て掛けさせるように
してもよい。さらにこの場合には、各支持金具8を、上
記実施形態における係止金具6と同様に支持部9からの
突出長さが比較的に長くなるように形成することによっ
て、予備苗搬送レールCを掛け渡す際における予備苗コ
ンテナAと田植機Bの左右方向の位置ずれを吸収する融
通部aとして機能させるようにしてもよい。 (8)図17に示すように、予備苗コンテナAを、基台
36、複数の棚4を備えた収納部37、および、基台3
6に対して収納部37を縦軸芯周りに回動自在に連結す
る支軸38によって構成し、収納部37を、予備苗搬送
レールCを掛け渡す際における予備苗コンテナAと田植
機Bの左右方向の位置ずれを吸収する融通部aとして機
能させるようにしてもよい。 (9)図18に示すように、田植機Bに装備される支持
部9を、エンジンボンネット7の左右に設けられた前ス
テップ部39に配備し、予備苗搬送レールCの非使用時
には、予備苗搬送レールCを支持部9の上端と機体後部
の後ステップ部40とに亘って掛け渡すことによって予
備苗載せ台として利用できるように構成してもよい。ま
た、支持部9を搭乗ステップ部41などに付け替え可能
に構成して、予備苗搬送レールCから田植機Bの苗載せ
台や予備苗載せ台への予備苗3の移替えを行いやすい位
置で予備苗3の供給を受けられるようにしてもよい。 (10)図19に示すように、予備苗搬送レールCを、
二つ折りに折り畳み可能に構成するとともに、その予備
苗コンテナAの端部を予備苗コンテナAの下端に備えた
係止金具6に枢支連結して、非使用時には、予備苗コン
テナAに折り畳んで立て掛けた状態で収容できるように
してもよい。
【図1】予備苗搬送レールを予備苗コンテナと田植機と
に亘って掛け渡した状態を示す側面図
に亘って掛け渡した状態を示す側面図
【図2】制動機構の構成を示す要部の斜視図
【図3】制動機構の作用状態と非作用状態を示す要部の
側面図
側面図
【図4】制動機構の構成を示す要部の縦断正面図
【図5】制動機構の構成を示す要部の平面図
【図6】予備苗搬送レールの予備苗縦向き搬送状態と予
備苗横向き搬送状態を示す縦断正面図
備苗横向き搬送状態を示す縦断正面図
【図7】予備苗搬送レールの折り畳み構造を示す要部の
側面図と要部の横断平面図
側面図と要部の横断平面図
【図8】予備苗コンテナの係止金具と支持部材による予
備苗搬送レールの係止支持状態を示す要部の側面図
備苗搬送レールの係止支持状態を示す要部の側面図
【図9】制動機構の別実施形態を示す要部の側面図
【図10】予備苗搬送レールを伸縮自在に構成した別実
施形態を示す予備苗搬送レールの側面図
施形態を示す予備苗搬送レールの側面図
【図11】予備苗搬送レールと制動機構をワイヤで構成
した別実施形態を示す側面図
した別実施形態を示す側面図
【図12】予備苗搬送レールと制動機構をワイヤで構成
した別実施形態を示す縦断正面図
した別実施形態を示す縦断正面図
【図13】予備苗搬送レールを縦向きと横向きの両姿勢
の予備苗を搬送可能となるように構成した別実施形態を
示す予備苗搬送レールの縦断正面図
の予備苗を搬送可能となるように構成した別実施形態を
示す予備苗搬送レールの縦断正面図
【図14】田植機の支持部を昇降不能かつ回動可能に構
成した別実施形態を示す要部の斜視図
成した別実施形態を示す要部の斜視図
【図15】田植機の支持部に左右一対の支持金具を複数
段に並設した別実施形態を示す要部の斜視図
段に並設した別実施形態を示す要部の斜視図
【図16】田植機の支持部に左右一対の支持金具を複数
段に並設した別実施形態を示す要部の側面図
段に並設した別実施形態を示す要部の側面図
【図17】予備苗コンテナの収納部を縦軸芯周りに回動
自在に構成した別実施形態を示す予備苗コンテナの正面
図
自在に構成した別実施形態を示す予備苗コンテナの正面
図
【図18】田植機の支持部を前ステップ部に配備した別
実施形態を示す田植機の平面図
実施形態を示す田植機の平面図
【図19】予備苗搬送レールを予備苗コンテナに折り畳
んで立て掛けた状態で収容できるよう構成した側面図
んで立て掛けた状態で収容できるよう構成した側面図
3 予備苗 5 予備苗取出口 6 係止金具 9 支持部 26 支持部材 31 テーパー管 32 ワイヤー A 予備苗コンテナ B 田植機 C 予備苗搬送レール D 制動機構 θ 傾斜角 θa 設定角 a 融通部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児島 祥之 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平7−95803(JP,A) 特開 平6−276821(JP,A) 特開 平8−48411(JP,A) 実開 平4−82910(JP,U) 実開 昭62−197608(JP,U) 実開 平4−106906(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/00 - 11/02 303 B65G 67/00 - 77/56
Claims (9)
- 【請求項1】 多数の予備苗を収納した状態で圃場外に
配置される予備苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を
装備するとともに、圃場内で作業する田植機に支持部を
装備して、前記予備苗コンテナと前記田植機とに亘って
予備苗搬送レールを掛け渡せるよう構成し、さらに、前
記予備苗搬送レールに、その上下方向の傾斜角が設定角
よりも大きくなるのに伴って、前記予備苗搬送レール上
を滑動する前記予備苗に対して摺動抵抗を付与する制動
機構を装備してある田植機の予備苗供給構造。 - 【請求項2】 多数の予備苗を収納した状態で圃場外に
配置される予備苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を
装備するとともに、圃場内で作業する田植機に支持部を
装備して、前記予備苗コンテナと前記田植機とに亘って
予備苗搬送レールを掛け渡せるよう構成し、さらに、前
記予備苗搬送レールを、縦向きと横向きの両姿勢の予備
苗が搬送可能となるよう構成してある田植機の予備苗供
給構造。 - 【請求項3】 前記予備苗搬送レールを、その横幅が前
記予備苗の搬送姿勢に応じて変更可能となるよう構成し
てある請求項2記載の田植機の予備苗供給構造。 - 【請求項4】 多数の予備苗を収納した状態で圃場外に
配置される予備苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を
装備するとともに、圃場内で作業する田植機に支持部を
装備して、前記予備苗コンテナと前記田植機とに亘って
予備苗搬送レールを掛け渡せるよう構成し、さらに、前
記支持部側における前記予備苗搬送レールの支持位置を
上下調節可能に構成してある田植機の予備苗供給構造。 - 【請求項5】 多数の予備苗を収納した状態で圃場外に
配置される予備苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を
装備するとともに、圃場内で作業する田植機に支持部を
装備して、前記予備苗コンテナと前記田植機とに亘って
予備苗搬送レールを掛け渡せるよう構成し、さらに、前
記予備苗搬送レールを折り畳み可能に構成してある田植
機の予備苗供給構造。 - 【請求項6】 多数の予備苗を収納した状態で圃場外に
配置される予備苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を
装備するとともに、圃場内で作業する田植機に支持部を
装備して、前記予備苗コンテナと前記田植機とに亘って
予備苗搬送レールを掛け渡せるよう構成し、さらに、前
記予備苗搬送レールを伸縮自在に内嵌される複数のテー
パー管で構成してある田植機の予備苗供給構造。 - 【請求項7】 多数の予備苗を収納した状態で圃場外に
配置される予備苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を
装備するとともに、圃場内で作業する田植機に支持部を
装備して、前記予備苗コンテナと前記田植機とに亘って
予備苗搬送レールを掛け渡せるよう構成し、さらに、前
記予備苗搬送レールを複数本のワイヤーで構成してある
田植機の予備苗供給構造。 - 【請求項8】 多数の予備苗を収納した状態で圃場外に
配置される予備苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を
装備するとともに、圃場内で作業する田植機に支持部を
装備して、前記予備苗コンテナと前記田植機とに亘って
予備苗搬送レールを掛け渡せるよう構成し、さらに、前
記予備苗コンテナの予備苗取出口に、前記予備苗搬送レ
ールに対する下方からの接当により、前記予備苗搬送レ
ールにおける前記田植機側の端部が前記予備苗取出口よ
りも低い所定高さに位置する状態となる傾斜姿勢に前記
予備苗搬送レールを片持ち支持する支持部材を装備して
ある田植機の予備苗供給構造。 - 【請求項9】 多数の予備苗を収納した状態で圃場外に
配置される予備苗コンテナの予備苗取出口に係止金具を
装備するとともに、圃場内で作業する田植機に支持部を
装備して、前記予備苗コンテナと前記田植機とに亘って
予備苗搬送レールを掛け渡せるよう構成し、さらに、前
記予備苗コンテナと前記田植機の支持部のそれぞれに、
前記予備苗搬送レールを掛け渡す際における前記予備苗
コンテナと前記田植機の左右方向の位置ずれを吸収する
融通部を装備してある田植機の予備苗供給構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11631096A JP3321521B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 田植機の予備苗供給構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11631096A JP3321521B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 田植機の予備苗供給構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09298916A JPH09298916A (ja) | 1997-11-25 |
JP3321521B2 true JP3321521B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=14683841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11631096A Expired - Fee Related JP3321521B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 田植機の予備苗供給構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3321521B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4678579B2 (ja) * | 2005-01-05 | 2011-04-27 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 物品の供給装置 |
JP6242307B2 (ja) * | 2014-07-31 | 2017-12-06 | ヤンマー株式会社 | 苗植付機 |
-
1996
- 1996-05-10 JP JP11631096A patent/JP3321521B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09298916A (ja) | 1997-11-25 |
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