JP3319966B2 - 断熱パネル - Google Patents

断熱パネル

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JP3319966B2
JP3319966B2 JP33660496A JP33660496A JP3319966B2 JP 3319966 B2 JP3319966 B2 JP 3319966B2 JP 33660496 A JP33660496 A JP 33660496A JP 33660496 A JP33660496 A JP 33660496A JP 3319966 B2 JP3319966 B2 JP 3319966B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレハブ式冷蔵庫
等の製造に使用され、内壁板と外壁板との間にボルト穴
を有するブロック材を介在させつつ発泡材を充填してな
る断熱パネルに関し、特に、内壁板と外壁板間への発泡
材の充填時に、ブロック材のボルト穴が発泡材で埋まる
ことを防止可能な断熱パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プレハブ式の冷蔵庫等に使用
される断熱パネルは、内壁板と外壁板との間に、ボルト
穴を有するブロック材を介在させつつ発泡材を充填する
ことにより製造されているのが一般的である。ここに、
ブロック材に形成されたボルト穴は、複数の断熱パネル
相互を組み立てて冷蔵庫を製造する際に、コーチボルト
が挿入締結されて各断熱パネルを相互に締結固定するた
めのものである。ここで、従来の断熱パネルの一例を図
8乃至図10に基づいて説明する。図8は従来の断熱パ
ネル100の外観図である。図8において、断熱パネル
100の内壁板101Aと外壁板101Bとの間にはウ
レタンフォーム等の発泡材112が充填されるととも
に、断熱パネル100の側端面のうち3面の継目部には
外からボルト穴110Aが見えるようにコーチボルトネ
ジ込みブロック110が各面2個づつ挟設されており、
断熱パネル100は所定の厚さを有している。また、コ
ーチボルトネジ込みブロック110が挟設されていない
内壁板101Aと外壁板101Bとの継目部にはジョイ
ナ113が固定されている。
【0003】次に、図9に断熱パネル100のコーチボ
ルトネジ込みブロック110が内壁板101Aと外壁板
101Bとの間に挟設される様子を示す。図9におい
て、外壁板101Bのコーチボルトネジ込みブロック1
10が当接する面は、図9中内側にコの字形に折曲げら
れており、コーチボルトネジ込みブロック110が当接
する位置にはコーチボルトネジ込みブロック110の幅
にほぼ等しい幅の位置決め用切欠102があり、コーチ
ボルトネジ込みブロック110はボルト穴110Aが見
えるように位置決め用切欠102に嵌合されて外壁板1
01Bの内面に当接される。また、内壁板101Aのコ
ーチボルトネジ込みブロック110に当接する面は図9
中下側にL字形に折曲げられており、コーチボルトネジ
込みブロック110は内壁板101Aの内面に当接され
る。
【0004】そして、コーチボルトネジ込みブロック1
10を挟設した内壁板101Aと外壁板101Bとの継
目部を撥水性のテープで張り合わせた状態で発泡剤を注
入するとともに発泡処理することにより、発泡材112
が断熱パネル100内に充填される。図10に断熱パネ
ル100の端面において内壁板101Aと外壁板101
Bとの継目部に存在するコーチボルトネジ込みブロック
110を含む断面を示す。内壁板101Aと外壁板10
1Bとの継目部は、その継目部の幅よりも大きく、断熱
パネル100の厚さよりも小さい幅の撥水性のポリプロ
ピレン等の透明テープ(厚さ0.1mm)115で目張
りされており、発泡材112の吸水や漏れ等を防いでい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ボ
ルト穴110Aは、コーチボルトネジ込みブロック11
0の一端面から他端面に貫通する貫通穴であるため(図
10参照)、ボルト穴110Aへの発泡材112の進入
を防止するにはボルト穴110Aの発泡材充填側をテー
プ等で塞ぐ必要があった。上記構成の断熱パネル100
においては、コーチボルトネジ込みブロック110は内
壁板101Aと外壁板101Bとの内面に当接されてお
り、発泡材112を充填するときにパネル発泡治具(図
示していない)に断熱パネル100を固定した際には、
パネル発泡治具は内壁板101Aと外壁板101Bの外
面のみを押さえるだけであることから、パネル発泡治具
とコーチボルトネジ込みブロック110との間に内壁板
101Aおよび外壁板101Bの板厚分に相当する隙間
Sが形成されてしまう(図10参照)。この板厚分の隙
間Sのためにコーチボルトネジ込みブロック110のボ
ルト穴110Aが設けられている面に貼られている撥水
性の透明テープ115が発泡圧によりコーチボルトネジ
込みブロック110からはがれる。このため、コーチボ
ルトネジ込みブロック110の外周から前記隙間S部分
に発泡材112が進入し、ボルト穴110Aの発泡材充
填側を塞いでいても撥水性の透明テープ115側のボル
ト穴110Aが発泡材で埋まってしまい、コーチボルト
をボルト穴110Aにネジ込めなくなる。また、再度ボ
ルト穴を開け直す場合も正確な位置決めができず、ボル
ト穴がずれてしまい、コーチボルトを締め込むことがで
きない。さらに、撥水性の透明テープ115とコーチボ
ルトネジ込みブロック110との間に発泡材112が進
入してしまうためにコーチボルトネジ込みブロック11
0が所定の位置にあるかどうか確認できなくなり、外観
検査ができなくなる。
【0006】本発明は前記従来の問題点を解決するため
になされたものであり、内壁板と外壁板との間に介在さ
れるブロック材の形状を工夫することにより、発泡材を
充填する際にブロック材のボルト穴が発泡材で埋まって
しまうことを確実に防止し、もって、断熱パネルに発泡
材充填後ドリル等でブロック材に再度ボルト穴を開け直
したりする必要がなく、また、発泡材充填後のブロック
材が所定の位置にあるかどうか等の外観検査を行い得る
断熱パネルを提供することを目的とする。また、本発明
は、ブロック材の他端面にてボルト穴を閉塞する閉塞部
を形成することにより、ブロック材のボルト穴の発泡材
充填側端部にテープ等を貼ることなくボルト穴への発泡
材の進入を防止することが可能な断熱パネルを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る断熱パネルは、内壁板と外壁板との
間に、ボルト穴を有するブロック材を介在させつつ発泡
材を充填してなる断熱パネルにおいて、前記ボルト穴が
形成されたブロック材の一端面に、前記内壁板及び外壁
板の板厚とほぼ等しい高さを有する凸部をボルト穴の周
囲に設けることにより、発泡材を充填する際に凸部の頂
面と各内壁板及び外壁板の外面とをほぼ面一にしたこと
を特徴とする。前記特徴を有する断熱パネルにおいて
は、発泡材充填時に撥水性の透明テープがブロック材か
らはがれなくなり、ブロック材と撥水性の透明テープと
の間に発泡材が進入しないため、ブロック材のボルト穴
が発泡材で埋まることを防ぐことができる。よって、断
熱パネルに発泡材充填後ドリル等で再度ボルト穴を開け
直したりする必要は全くなく、さらに、発泡材充填後の
ブロック材の固定状態等の外観検査を行うことが可能に
なる。
【0008】また、請求項2に係わる断熱パネルは、請
求項1に係わる断熱パネルにおいて、前記ブロック材の
他端面にて、前記ボルト穴を閉塞する閉塞部を形成した
ことを特徴とする。これにより、閉塞部を介してブロッ
ク材のボルト穴の発泡材充填側端部にテープ等を貼るこ
となく、ボルト穴への発泡材の進入を防止することが可
能になる。
【0009】さらに、請求項3に係わる断熱パネルは、
請求項2に係わる断熱パネルにおいて、前記閉塞部は薄
膜からなることを特徴とする。これにより、ブロック材
のボルト穴を閉塞する閉塞部が薄膜から形成されてお
り、従って、ブロック材のボルト穴の発泡材充填側端部
にテープ等を貼ることなく、ボルト穴への発泡材の進入
を防止することが可能であると同時に、断熱パネル相互
を締結固定する際にボルト穴内にコーチボルトを挿入締
結すれば薄膜は簡単に突き破ることが可能であり、断熱
パネル相互の締結固定上何ら支障が発生することはな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の断熱パネルについ
て、本発明を具体化した第1乃至第4の実施の形態に基
づき図面を参照して詳細に説明する。先ず、第1実施形
態の断熱パネルに使用されるコーチボルトネジ込みブロ
ックを図1及び図2に基づいて説明する。図1は第1実
施形態の断熱パネルに使用されるコーチボルトネジ込み
ブロックの外観図である。図1に示すように、コーチボ
ルトネジ込みブロック10においてはコーチボルトがネ
ジ込まれるボルト穴10Aがブロック10の一端面から
他端面に貫通して設けられており、ブロック10の一端
面(図1、図2中、左端面)にてボルト穴10Aの周囲
には内壁板1Aと外壁板1Bの板厚とほぼ等しい高さを
有する凸部11がコーチボルトネジ込みブロック10の
幅全体に設けられている。また、コーチボルトネジ込み
ブロック10のボルト穴10Aに垂直な方向の全高は断
熱パネル1の所定の厚さにほぼ等しい。
【0011】次に、図2に本第1実施形態に係る断熱パ
ネル1の端面における内壁板1Aと外壁板1Bとの継目
部に配置されたコーチボルトネジ込みブロック10を含
む断面を示す。コーチボルトネジ込みブロック10の凸
部11が設けられている面と反対側の面のボルト穴10
Aは予めテープ等で塞がれている。そして、外壁板1B
のコーチボルトネジ込みブロック10が当接する面は、
内側にコの字に折曲げられており、外壁板1Bのコーチ
ボルトネジ込みブロック10が当接される位置にはコー
チボルトネジ込みブロック10の幅にほぼ等しい幅の位
置決め用切欠があり、内壁板1Aのコーチボルトネジ込
みブロック10に当接する面は内側にL字形に折曲げら
れている。次に、コーチボルトネジ込みブロック10は
底面に両面テープや接着剤等を付けた後、凸部11が外
側となるように外壁板1Bの位置決め用切欠に嵌合され
て、内壁板1Aと外壁板1Bの内面に当接された後、内
壁板1Aと外壁板1Bに挟設される。つぎに、コーチボ
ルトネジ込みブロック10を挟設した断熱パネル1は、
内壁板1Aと外壁板1Bとの継目部を撥水性の透明テー
プ15で張り合わせた後パネル発泡治具に固定され、発
泡剤の注入・発泡処理によりウレタンフォーム等の発泡
材12が充填される。
【0012】このとき、コーチボルトネジ込みブロック
10の一端面において、ボルト穴10Aの周囲に内壁板
1Aと外壁板1Bの板厚とほぼ等しい高さの凸部11を
設けたことにより、凸部11の端面(頂面)と内壁板1
Aと外壁板1Bの端面(外面)とがほぼ等しい高さにな
って面一となる。従って、内壁板1Aと外壁板1Bとの
継目部に撥水性の透明テープ15を張り合わせてパネル
発泡治具に固定した場合、パネル発泡治具は内壁板1A
と外壁板1Bの外面およびボルト穴10Aの周囲の凸部
11を押さえるようになり、発泡材12の充填処理時の
発泡圧によって撥水性の透明テープ15がボルト穴10
Aの周囲の凸部11の面からはがれてしまうことを確実
に防止できる。したがって、ボルト穴10Aの周囲の凸
部11と撥水性の透明テープ15との間に発泡材12が
進入することなく、コーチボルトネジ込みブロック10
のボルト穴10Aが発泡材12で埋まることを防ぐこと
が可能となる。よって、断熱パネル1に発泡材12を充
填後ドリル等で再度ボルト穴を開け直すことを無くする
ことが可能となる。また、発泡材12の充填後にコーチ
ボルトネジ込みブロック10の固定状態等の外観検査を
行うことが可能になる。
【0013】次に、第2実施形態の断熱パネルを図3に
基づいて説明する。図3は断熱パネル2に用いられる第
2実施形態のコーチボルトネジ込みブロック20が内壁
板2Aと外壁板2Bとの間に挟設される様子を示す図で
ある。図3に示すように、コーチボルトネジ込みブロッ
ク20においては、コーチボルトがネジ込まれるボルト
穴20Aがブロック20の一端面から他端面に貫通して
設けられており、ブロック20一端面(図3中左側端
面)にてボルト穴20Aの周囲にはボルト穴20Aと同
心円状に、内壁板2Aと外壁板2Bの板厚とほぼ等しい
高さを有する凸部21が設けられている。また、コーチ
ボルトネジ込みブロック20のボルト穴20Aに垂直な
方向の全高は断熱パネル2の所定の厚さにほぼ等しい。
また、コーチボルトネジ込みブロック20の凸部21が
設けられている面と反対側の面のボルト穴20Aは予め
テープ等で塞がれている。そして、外壁板2Bのコーチ
ボルトネジ込みブロック20が当接する面は、内側にコ
の字に曲げられており、外壁板2Bのコーチボルトネジ
込みブロック20が当接される位置にはコーチボルトネ
ジ込みブロック20の幅にほぼ等しい幅の位置決め用切
欠およびボルト穴20Aの周囲に設けた凸部21の外周
部を収納する円弧状の切欠部5Bがあり、コーチボルト
ネジ込みブロック20は凸部21が見えるように外壁板
2Bの位置決め用切欠に嵌合される。また、内壁板2A
のコーチボルトネジ込みブロック20に当接する面は内
側にL字形に折曲げられ、内壁板2Aのコーチボルトネ
ジ込みブロック20が当接される位置にはコーチボルト
ネジ込みブロック20のボルト穴20Aの周囲に設けた
凸部21の外周部を収納する円弧状の切欠部5Aがあ
り、コーチボルトネジ込みブロック20は底面に両面テ
ープや接着剤等を付けた後、凸部21が見えるように内
壁板2Aの円弧状の切欠5Aに嵌合される。そして、コ
ーチボルトネジ込みブロック20は内壁板2Aと外壁板
2Bの内面に当接された後、内壁板2Aと外壁板2Bに
挟設される。次に、コーチボルトネジ込みブロック20
を挟設した断熱パネル2は、内壁板2Aと外壁板2Bと
の継目部を撥水性の透明テープ(図示されていない)で
張り合わせた後、パネル発泡治具に固定され、発泡剤の
注入・発泡処理によりウレタンフォーム等の発泡材(図
示されていない)が充填される。
【0014】このとき、コーチボルトネジ込みブロック
20の一端面において、ボルト穴20Aの周囲にボルト
穴20Aと同心円状に、内壁板2Aと外壁板2Bの板厚
とほぼ等しい高さの凸部21を設けたことにより、凸部
21の端面(頂面)と内壁板2Aと外壁板2Bの端面
(外面)とがほぼ等しい高さになって面一となる。従っ
て、内壁板2Aと外壁板2Bとの継目部に撥水性の透明
テープを張り合わせてパネル発泡治具に固定した場合、
パネル発泡治具は内壁板2Aと外壁板2Bの外面および
ボルト穴20Aの周囲の凸部21を押さえるようにな
り、発泡材22の充填時の発泡圧によって撥水性の透明
テープがボルト穴20Aの周囲の凸部21の面からはが
れてしまうことを確実に防止できる。したがって、ボル
ト穴20Aの周囲の凸部21と撥水性の透明テープとの
間に発泡材が進入することなく、コーチボルトネジ込み
ブロック20のボルト穴20Aが発泡材で埋まることを
防ぐことが可能となる。よって、断熱パネル2に発泡材
を充填後ドリル等で再度ボルト穴を開け直すことを無く
することが可能となる。また、発泡材の充填後にコーチ
ボルトネジ込みブロック20の固定状態等の外観検査を
行うことが可能になる。
【0015】次に、第3実施形態の断熱パネルに使用さ
れるコーチボルトネジ込みブロックを図4及び図5に基
づいて説明する。図4は第3実施形態の断熱パネルに使
用されるコーチボルトネジ込みブロックの外観図であ
る。図4に示すように、コーチボルトネジ込みブロック
30において、コーチボルトがネジ込まれるボルト穴3
0Aがブロック30の一端面から他端面に貫通して設け
られており、ブロック30の一端面(図4中、左側端
面)にてボルト穴30Aの周囲には、内壁板3Aと外壁
板3Bの板厚とほぼ等しい高さを有する凸部31がコー
チボルトネジ込みブロック30の幅全体に設けられてい
る。また、凸部31の下部には外壁板3Bの位置決め用
切欠に設けられているコーチボルトネジ込みブロック保
持用突起6が差し込まれる位置決め用溝33が設けられ
ている。
【0016】次に、図5に本第3実施形態に係る断熱パ
ネル3の端面における内壁板3Aと外壁板3Bとの継目
部に配置されたコーチボルトネジ込みブロック30を含
む断面を示す。コーチボルトネジ込みブロック30の凸
部31が設けられている面と反対側の面のボルト穴30
Aは予めテープ等で塞がれている。そして、外壁板3B
のコーチボルトネジ込みブロック30が当接する面は、
内側にコの字に折曲げられており、外壁板3Bのコーチ
ボルトネジ込みブロック30が当接される位置にはコー
チボルトネジ込みブロック30の幅にほぼ等しい幅の位
置決め用切欠があり、前記位置決め用切欠部の凸部31
の下側が当たる部分の両端にブロック保持用突起6が形
成されている。また、内壁板3Aのコーチボルトネジ込
みブロック30に当接する面は内側にL字形に折曲げら
れている。次に、コーチボルトネジ込みブロック30は
凸部31が外側となるように、ブロック位置決め用突起
6を位置決め用溝33に差し込みながら、外壁板3Bの
位置決め用切欠に嵌合されて、内壁板3Aと外壁板3B
の内面に当接された後、内壁板3Aと外壁板3Bに挟設
される。つぎに、コーチボルトネジ込みブロック30を
挟設した断熱パネル3は、内壁板3Aと外壁板3Bとの
継目部を撥水性の透明テープ35で張り合わせた後、パ
ネル発泡治具に固定され、発泡剤の注入・発泡処理によ
りウレタンフォーム等の発泡材32が充填される。
【0017】このとき、コーチボルトネジ込みブロック
30の一端面において、ボルト穴30Aの周囲に内壁板
3Aと外壁板3Bの板厚とほぼ等しい高さの凸部31を
設けたことにより、凸部31の端面(頂面)と内壁板3
Aと外壁板3Bの端面(外面)とがほぼ等しい高さにな
って面一となる。従って、内壁板3Aと外壁板3Bとの
継目部に撥水性の透明テープ35を張り合わせてパネル
発泡治具に固定した場合、パネル発泡治具は内壁板3A
と外壁板3Bの外面およびボルト穴30Aの周囲の凸部
31を押さえるようになり、発泡材32の充填時の発泡
圧によって撥水性の透明テープ35がボルト穴30Aの
周囲の凸部31の面からはがれてしまうことを確実に防
止できる。また、ブロック位置決め用突起6を位置決め
用溝33に差し込むことにより、コーチボルトネジ込み
ブロック30は内壁板3Aと外壁板3Bに挟設された後
においては、ボルト穴軸方向にも動かないように接着材
等を用いずに固定される。したがって、ボルト穴30A
の周囲の凸部31と撥水性の透明テープ35との間に発
泡材32が進入することなく、コーチボルトネジ込みブ
ロック30のボルト穴30Aが発泡材32で埋まること
を防ぐことが可能となる。よって、断熱パネル3に発泡
材32を充填後ドリル等で再度ボルト穴を開け直すこと
を無くすることが可能となる。また、発泡材32の充填
後にコーチボルトネジ込みブロック30の固定状態等の
外観検査を行うことが可能になる。また、コーチボルト
ネジ込みブロック30を外壁板3Bに固定するときに接
着剤や両面テープ等による接着が不要になる。
【0018】次に、本発明の第4実施形態の断熱パネル
に使用されるコーチボルトネジ込みブロックを図6及び
図7に基づいて説明する。図6は第4実施形態の断熱パ
ネルに使用されるコーチボルトネジ込みブロックの断面
図である。図6に示すように、コーチボルトネジ込みブ
ロック40において、ブロック40の一端面(図6中、
左側端面)には、ボルト穴40Aの端面周囲に内壁板4
Aと外壁板4Bの板厚とほぼ等しい高さを有する凸部4
1がコーチボルトネジ込みブロック40の幅全体に設け
られている。また、コーチボルトネジ込みブロック40
のボルト穴40Aに垂直な方向の全高は断熱パネル4の
所定の厚さにほぼ等しい。また、コーチボルトがネジ込
まれるボルト穴40Aは貫通せず、凸部41が設けられ
ている面と反対側の面のボルト穴40Aは薄膜40Bで
塞がれている。
【0019】次に、図7に本第4実施形態に係る断熱パ
ネル4の端面における内壁板4Aと外壁板4Bとの継目
部に配置されたコーチボルトネジ込みブロック40を含
む断面を示す。外壁板4Bのコーチボルトネジ込みブロ
ック40が当接する面は、内側にコの字に折曲げられて
おり、外壁板4Bのコーチボルトネジ込みブロック40
が当接される位置にはコーチボルトネジ込みブロック4
0の幅にほぼ等しい幅の位置決め用切欠があり、内壁板
4Aのコーチボルトネジ込みブロック40に当接する面
は内側にL字形に折曲げられている。次に、コーチボル
トネジ込みブロック40は底面に両面テープや接着剤等
を付けた後、凸部41が外側となるように外壁板4Bの
位置決め用切欠に嵌合されて、内壁板4Aと外壁板4B
の内面に当接された後、内壁板4Aと外壁板4Bに挟設
される。つぎに、コーチボルトネジ込みブロック40を
挟設した断熱パネル4は、内壁板4Aと外壁板4Bとの
継目部を撥水性の透明テープ45で張り合わせた後、パ
ネル発泡治具(図示していない)に固定され、発泡剤の
注入・発泡処理によりウレタンフォーム等の発泡材42
が充填される。
【0020】このとき、コーチボルトネジ込みブロック
40の一端面において、ボルト穴40Aの周囲に内壁板
4Aと外壁板4Bの板厚とほぼ等しい高さの凸部41を
設けたことにより、凸部41の端面(頂面)と内壁板4
Aと外壁板4Bの端面(外面)とがほぼ等しい高さにな
って面一となり、内壁板4Aと外壁板4Bとの継目部に
撥水性の透明テープ45を張り合わせてパネル発泡治具
に固定した場合、パネル発泡治具は内壁板4Aと外壁板
4Bの外面およびボルト穴40Aの周囲の凸部41を押
さえるようになり、発泡材42の充填時の発泡圧によっ
て撥水性の透明テープ45がボルト穴40Aの周囲の凸
部41の面からはがれてしまうことを確実に防止でき
る。また、ボルト穴40Aは発泡材充填側端面を薄膜4
0Bで塞がれており、発泡材充填側からのボルト穴40
A内への発泡材の進入はなく、しかも、断熱パネルを箱
状に組み立てる時に薄膜40Bをコーチボルトで容易に
突き破ることができる。したがって、ボルト穴40Aの
周囲の凸部41と撥水性の透明テープ45との間に発泡
材42が進入することなく、コーチボルトネジ込みブロ
ック40のボルト穴40Aが発泡材42で埋まることを
防ぐことが可能となる。よって、断熱パネル4に発泡材
42を充填後ドリル等で再度ボルト穴を開け直すことを
無くすることが可能となる。また、発泡材42の充填後
にコーチボルトネジ込みブロック40の固定状態等の外
観検査を行うことが可能になる。さらに、凸部41が設
けられている面と反対側の面のボルト穴40Aを薄膜4
0Bで塞ぐことにより、ボルト穴40Aの発泡材充填側
に発泡材進入防止用のテープ等を貼る作業がなくなり、
テープ貼り忘れ等の作業不良がなくなり製品品質の向上
が可能になるとともに、製造コストの削減も可能にな
る。
【0021】以上、第1乃至第4の実施形態に従って説
明した通り、コーチボルトネジ込みブロックのボルト穴
10A、20A、30A、40Aの周囲に、内壁板1
A、2A、3A、4Aと外壁板1B、2B、3B、4B
の板厚と同程度の高さを有する凸部11、21、31、
41を設けることにより、発泡材充填時において、発泡
圧による撥水性の透明テープ15等のはがれがなく、ボ
ルト穴10A等の周囲の凸部11等と撥水性の透明テー
プとの間に発泡材12等が進入しないため、コーチボル
トネジ込みブロック10等のボルト穴10A等が発泡材
12等で埋まることを防ぐことが可能となる。よって、
断熱パネルに発泡材を充填後ドリル等で再度ボルト穴を
開け直すことを無くすることが可能となる。また、発泡
材の充填後にコーチボルトネジ込みブロックの固定状態
等の外観検査を行うことが可能になる。また、第4実施
形態のコーチボルトネジ込みブロック40の凸部41が
設けられている面と反対側の面のボルト穴40Aを薄膜
40Bで塞ぐことにより、ボルト穴40Aの発泡材充填
側に発泡材進入防止用のテープ等を貼る作業がなくなる
ため、テープ貼り忘れ等の作業不良がなくなり製品品質
の向上が可能になるとともに、製造コストの削減も可能
になる。さらに、断熱パネル相互を締結固定する際にボ
ルト穴40A内にコーチボルトを挿入締結すれば薄膜4
0Bは簡単に突き破ることが可能であり、断熱パネル相
互の締結固定作業性が良くなり、製品品質の向上が可能
になるとともに、製造コストの削減も可能になる。
【0022】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論であり、以下のよう
にしてもよい。 (a)コーチボルトネジ込みブロックのボルト穴が貫通
している場合は、ボルト穴が設けられている両面のボル
ト穴周囲に凸部を設けてもよい。 (b)第1実施形態と第3実施形態および第4実施形態
のボルト穴周囲の凸部はコーチボルトネジ込みブロック
の幅全体に設けているが、テープのはがれが発生しない
範囲内でコーチボルトネジ込みブロックの幅より短くし
てもよい。 (c)第2実施形態および第3実施形態のコーチボルト
ネジ込みブロック20、30のボルト穴20A、30A
の凸部21、31が設けられている面と反対側の面のボ
ルト穴20A、30Aを薄膜で塞いでもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1に係る断熱
パネルによれば、ブロック材のボルト穴の周囲に内壁板
と外壁板との板厚とほぼ等しい高さの凸部を設けること
により発泡材充填時において、内壁板と外壁板の外面と
ボルト穴周囲の凸部の頂面とに貼った撥水性の透明テー
プが発泡圧によってはがれることはなく、ボルト穴の周
囲の凸部と撥水性の透明テープとの間に発泡材が進入し
ないため、コーチボルトネジ込みブロックのボルト穴が
発泡材で埋まることを防ぐことが可能となる。これによ
り、断熱パネルに発泡材を充填後ドリル等で再度ボルト
穴を開け直すことを無くすることが可能となる。また、
発泡材の充填後にコーチボルトネジ込みブロックの固定
状態等の外観検査を行うことが可能なコーチボルトネジ
込みブロックを提供することができる。また、請求項2
に係る断熱パネルによれば、コーチボルトネジ込みブロ
ックのボルト穴の凸部側が発泡材で埋まることを防ぐこ
とが可能となる。しかも、ボルト穴周囲の凸部が設けら
れている面と反対側の面のボルト穴を塞ぐことにより、
ボルト穴の発泡材充填側に発泡材進入防止用のテープ等
を貼る作業がなくなるため、テープ貼り忘れ等の作業不
良がなくなり製品品質の向上が可能になるとともに、製
造コストの削減も可能なコーチボルトネジ込みブロック
を提供することができる。さらに、請求項3に係る断熱
パネルによれば、コーチボルトネジ込みブロックのボル
ト穴の凸部側が発泡材で埋まることを防ぐことが可能と
なる。また、ブロック材のボルト穴を閉塞する閉塞部が
薄膜から形成されており、従って、ブロック材のボルト
穴の発泡材充填側端部にテープ等を貼ることなく、ボル
ト穴への発泡材の進入を防止することが可能であると同
時に、断熱パネル相互を締結固定する際にボルト穴内に
コーチボルトを挿入締結すれば薄膜は簡単に突き破るこ
とが可能であり、断熱パネル相互の締結固定作業性が良
くなり、製品品質の向上が可能になるとともに、製造コ
ストの削減も可能なコーチボルトネジ込みブロックを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のコーチボルトネジ込みブロック
の外観図である。
【図2】第1実施形態の断熱パネルの端面における内壁
板と外壁板との継目部のコーチボルトネジ込みブロック
を含む断面図である。
【図3】第2実施形態のコーチボルトネジ込みブロック
が内壁板と外壁板との間に挟設される様子を示す図であ
る。
【図4】第3実施形態のコーチボルトネジ込みブロック
の外観図である。
【図5】第3実施形態の断熱パネルの端面における内壁
板と外壁板との継目部のコーチボルトネジ込みブロック
を含む断面図である。
【図6】第4実施形態のコーチボルトネジ込みブロック
の断面図である。
【図7】第4実施形態の断熱パネルの端面における内壁
板と外壁板との継目部のコーチボルトネジ込みブロック
を含む断面図である。
【図8】従来の断熱パネルの外観図である。
【図9】従来のコーチボルトネジ込みブロックが内壁板
と外壁板との間に挟設される様子を示す図である。
【図10】従来の断熱パネルの端面における内壁板と外
壁板との継目部のコーチボルトネジ込みブロックを含む
断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 断熱パネル 1A、2A、3A、4A 内壁板 1B、2B、3B、4B 外壁板 10、20、30、40 コーチボルトネジ
込みブロック 10A、20A,30A,40A ボルト穴 11、21、31、41 凸部 12、32、42 発泡材 15、35、45 撥水性の透明テー
プ 40B 薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 59/00 - 59/22 E04B 1/80 F25D 23/06 F25D 23/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁板と外壁板との間に、ボルト穴を有
    するブロック材を介在させつつ発泡材を充填してなる断
    熱パネルにおいて、 前記ボルト穴が形成されたブロック材の一端面に、前記
    内壁板及び外壁板の板厚とほぼ等しい高さを有する凸部
    をボルト穴の周囲に設けることにより、発泡材を充填す
    る際に凸部の頂面と各内壁板及び外壁板の外面とをほぼ
    面一にしたことを特徴とする断熱パネル。
  2. 【請求項2】 前記ブロック材の他端面にて、前記ボル
    ト穴を閉塞する閉塞部を形成したことを特徴とする請求
    項1記載の断熱パネル。
  3. 【請求項3】 前記閉塞部は薄膜からなることを特徴と
    する請求項2記載の断熱パネル。
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