JP3319389B2 - 耐黒変性および耐白錆性に優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
耐黒変性および耐白錆性に優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板Info
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Description
よる耐黒変性および耐白錆性に優れたクロメート処理鉛
含有溶融亜鉛めっき鋼板に関する。
も効率的で且つ経済的であるため、現在ではわが国の粗
鋼生産量(約1億トン)の約10%に当たる1000万
トンが亜鉛系めっき鋼板として生産され、建材、自動
車、家電などの広い分野で使用されている。亜鉛による
犠牲防食性は、亜鉛と鉄という2つの金属が接触した状
況下で電池が形成され、より卑な金属である亜鉛が陽極
となり、鉄を陰極化して鉄単独の場合の局部電池形成に
よる陽極溶解を抑止し、鉄の腐食を防止するものであ
る。このような防錆作用は、鉄と接触している亜鉛が消
失した時点で、消滅するので、その作用効果を持続させ
るためには、亜鉛層の腐食を抑制することが必要であ
る。その対策として、めっきを施した後にクロメート処
理を行うことが広く知られている。
理を施すと耐食性は顕著に改善するけれども、逆に保管
中や輸送中に、亜鉛めっき鋼板の外観性を大きく損なう
黒変現象が発生するという問題がある。この黒変現象
は、めっき後にスキンパスを行った溶融亜鉛めっき鋼
板、鉛を含有するめっき浴で製造された溶融亜鉛めっき
鋼板並びに数%のアルミニウムを含有する溶融亜鉛アル
ミニウムめっき鋼板において特に発生しやすいことが知
られている。
のスパングル中の特定の方位における部分が特に灰黒色
になる特徴がある。このため、黒変の発生を抑える方法
として、スパングルを周知の方法によって最小化する方
法がある程度有効である。また、黒変の発生するスパン
グルには、鉛の粒子が存在し、これらの粒子が活性点と
なって黒変現象を助長するので、めっき浴の組成におい
て極低Pb化すれば、黒変が発生しにくくなることも知
られている。しかし、溶融亜鉛めっき鋼板においてはス
パングルを好むユーザーも多く、めっき中への鉛の添加
は避けられない。
して、特開昭59−17781号公報には、Niイオン
またはCoイオン含有水溶液によるフラッシュ処理(化
学的に極微量の金属を析出させる処理)が提案されてお
り、最近ではこのフラッシュ処理がクロメート処理後の
黒変対策として有望視されている。特開昭59−177
81号公報に開示された方法は、亜鉛または亜鉛合金め
っき鋼板のクロメート処理に先立ち、pH1〜4または
11〜13.5で、且つNiイオン、Coイオンの1種
または2種を含有する水溶液によって鋼板の表面をフラ
ッシュ処理する方法であり、このフラッシュ処理によっ
て、全種金属イオンを金属または酸化物の形で鋼板表面
に析出させた後、水洗し、しかる後に、クロメート皮膜
を形成させるものである。
n(OH)2]y 、ZnO 、Zn(OH)2 などの腐食生成物が、クロ
メート皮膜/めっき皮膜界面に薄く生成し、この腐食生
成物が光の散乱または反射を起こしやすく、その結果、
黒く見えるものと考えられる。Ni、Coの効果は必ず
しも明らかではないが、酸素不足化での腐食を防止し、
黒変の発生防止に寄与しているものと考えられる。この
ようにクロメート処理に先立って、Ni、Co等のフラ
ッシュ処理を行うことは、亜鉛系めっき鋼板の黒変の発
生に対して有力な対策となっている。
ようなフラッシュ処理をクロメート処理に先立って実施
すると、黒変の発生は抑制されるけれども、白錆はむし
ろ発生しやすくなるという問題があることが明らかにな
った。この理由は、めっき表面に析出したNiやCoが
亜鉛との間で局部電池を形成するためであると考えられ
る。
のフラッシュめっき処理を施すことなく、耐黒変性およ
び耐白錆性に優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっ
き鋼板を提供することにある。
ト処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板の耐黒変性および耐白
錆性を向上させるため、鋭意、種々の実験、検討を行っ
た結果、硝酸イオンを含有するクロメート処理液によっ
てクロメート処理を施すと、めっき表面のPb含有量を
減少させることができ、クロメート処理鉛含有溶融亜鉛
めっき鋼板の耐黒変性および耐白錆性を向上できること
を知見した。
たものであって、この発明の耐黒変性および耐白錆性に
優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板は、P
b:0.05〜0.3重量%、Al:0.1〜0.3重
量%を含有する溶融亜鉛めっき浴においてめっきし、そ
の表面上に金属クロム換算で5〜50mg/m2 の付着量の
クロメート層を形成することによって調製された鉛含有
溶融亜鉛めっき鋼板であって、前記クロメート層を含む
溶融亜鉛めっき皮膜の表面から0.2μm以内の範囲の
表層部分に存在するPb量が、2.8重量%以下である
ことを特徴とするものである。
に優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板は、
前記クロメート層を含む溶融亜鉛めっき皮膜の表面から
0.2μm以内の範囲の表層部分に存在するPbのCr
−Zn−Pb系酸化物による被覆率が80%以上である
ことを特徴とするものである。
耐白錆性に優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき
鋼板について説明する。
めっき鋼板は、Pb:0.05〜0.3重量%、Al:
0.1〜0.3重量%を含有する溶融亜鉛めっき浴にお
いてめっきされ、且つ、その表面上に金属クロム換算で
5〜50mg/m2 の付着量のクロメート層を形成すること
によって調製された鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板である。
このような鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板において、めっき
皮膜中のPbは、美麗なスパングル模様を得るために必
要な成分であるけれども、鉛はめっき表面に濃化してお
り、このようにめっき表面に濃化した鉛が存在すると、
めっき皮膜を構成する亜鉛との間で局部電池を形成し
て、黒変現象が発生する原因になる。
果、クロメート処理中に、鉛だけを優先的に溶解して、
めっき皮膜表面に残存する鉛量を低減し、そのPbを不
活性化すると、黒変現象を低減できることが明らかにな
った。特に、クロメート層を含めた溶融亜鉛めっき皮膜
の表面から0.2μm以内の範囲の表層部に存在するP
b量が、2.8重量%以下であるとき、クロメート処理
鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板の耐黒変性は向上することが
明らかになった。
き皮膜の表面から0.2μm以内の範囲の表層部に存在
しているPb、または、この表層部分に、より内部から
露出しているPbのCr−Zn−Pb系酸化物による被
覆率が80%以上であると、耐黒変性は向上することが
明らかになった。この理由は、クロメート/めっき界面
に存在する鉛量が減少するため、局部電池の形成が阻害
され、先に述べた、(ZnCO3)x[Zn(OH)2]y 、ZnO 、Zn(O
H)2 などの腐食生成物が生成し難くなるためと考えられ
る。また、金属PbをCr−Zn−Pb系酸化物により
不活性化することによって、上述した局部電池が形成さ
れ無くなるためと考えられる。
べる。本発明が対象とするクロメート処理鉛含有溶融亜
鉛めっき鋼板は、Pb:0.05〜0.3重量%、A
l:0.1〜0.3重量%を含有する溶融亜鉛めっき浴
でめっきされたものである。めっき浴中のPb量が0.
05重量%未満であると、めっき鋼板の美麗なスパング
ル模様が十分には得られず、0.3重量%を超えると、
その効果が飽和して経済性を損うだけでなく、めっき粒
界腐食を起こしやすくなる。従って、めっき鋼板の美麗
なスパングル模様を得るためには、溶融亜鉛めっき浴中
に0.05〜0.3重量%のPbが必要である。
量%未満では、十分なめっき密着性が得られず、一方、
0.3重量%を超えると、クロメート処理後に高温多湿
環境に曝されると黒変しやすくなる。従って、十分なめ
っき密着性を得ると共に耐黒変性を向上するために、め
っき浴中のAl含有量が0.1〜0.3重量%であるこ
とが必要である。
き皮膜表面0.2μm以内に存在するPb量が、2.8
重量%を超えると、黒変が生じる。なお、美麗なスパン
グルを形成させるためには、めっき浴中に、0.05重
量%以上のPbが存在する。0.05重量%以上のPb
がめっき浴中に存在する場合には、本処理によっても表
面のPb量を完全には除去できず、0.01重量%のP
b量が不可避的に存在する。従って、クロメート処理鉛
含有溶融亜鉛めっき鋼板の耐黒変性を向上するために
は、クロメート層を含めた溶融亜鉛めっき皮膜表面0.
2μm以内に存在するPb量が、2.8重量%以下であ
ることが必要である。
き皮膜表面0.2μm以内に存在しているPb(この表
層部分に、より内部から露出しているPbを含む)のC
r−Zn−Pb系酸化物による被覆率が80%未満であ
ると、黒変が生じる。従って、耐黒変性を向上するため
には上述したPbのCr−Zn−Pb系酸化物による被
覆率が80%以上であることが必要である。
は金属クロム換算で、5〜50mg/m 2 とする。5mg/m2
未満では、耐食性が不十分であり、50mg/m2 を超える
と着色が著しくなり、鉛含有亜鉛めっき鋼板の美麗な外
観を損なうため、好ましくない。従って、美麗な外観を
維持しつつ優れた耐食性を得るために、上述した金属ク
ロム換算で、5〜50mg/m2 の付着量のクロメートを形
成する必要がある。
Baや、シリカ、樹脂などが含まれてもよい。その理由
は、上述したCo、Ni、Sr、Baや、シリカ、樹脂
を含有する場合においても、上述した効果が得られるか
らである。また、クロメート処理液の塗布法も任意であ
り、例えば、スプレーまたは浸漬後にロール絞りや気体
絞りを行う方法、ロールコート等の塗布方法を適用する
ことができる。
限定されるものはないが、6価クロムイオンと3価クロ
ムイオンと硝酸イオンとフッ化物イオン、塩化物イオ
ン、リン酸イオンあるいは硫酸イオンから選ばれる一種
あるいは二種以上の陰イオンとを含有したクロメート処
理液が挙げられる。
き鋼板の表面Pbの組成を測定するための方法は特に限
定されず、Arイオンスパッタリングと組み合わせたX
線光電子分光法(XPS)により表面から深さ方向分析
を行う方法、角度分解XPSにより表面から深さ方向分
析を行う方法、オ−ジェ電子分光法(AES)や二次イ
オン質量分析法(SIMS)などで表面から深さ方向分
析を行う方法、電子線マイクロアナリシス(EPMA)
により加速電圧を変え異なる深さの定量をする方法など
があげられる。
Pb系酸化物による被覆率を測定するための方法とし
て、AESによる面分析や表面に存在するPbを抽出し
透過型電子顕微鏡エネルギー分散型X線分光法(TEM
−EDX)により定量する方法等があげられる。
亜鉛めっき鋼板を実施例によって説明する。
0.1〜0.3重量%を含有する溶融亜鉛めっき浴によ
ってめっきされた鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板(めっき付
着量:90g/m2、レギュラースパングル材)を水道水に
よりスプレー水洗(10秒)し、乾燥させた。
オンと硝酸イオン、更にフッ化物イオン、塩化物イオン
あるいはリン酸イオンから選ばれる一種または二種以上
の陰イオンとを含有し、3価クロムイオン/6価クロム
イオンのモル比が1/9〜1/1、全クロムイオンに対
する硝酸イオンとフッ化物イオン、塩化物イオンまたは
リン酸イオンから選ばれる一種または二種以上の陰イオ
ンとを合わせたモル比が0.1〜1.6で、硝酸イオン
とフッ化物イオン、塩化物イオンまたはリン酸イオンか
ら選ばれる一種または二種以上の陰イオンとの和に対す
る硝酸イオン比が0.1〜0.95に調製されたクロメ
ート処理液をロールコート法で塗布し、炉温30℃、炉
内風速2m/secの熱風乾燥炉内で最高温度40〜2
70℃の範囲で乾燥させ、クロメート処理鉛含有溶融亜
鉛めっき鋼板の供試材を製造した。
変性および耐食性の評価、更に表面Pb量の測定を行っ
た。これらの評価は、本発明例の全部と比較例の一部に
ついては、クロメートを開始して間もない段階で製造さ
れた供試材と、クロメートがある程度進行し(処理液1
1に対して供試材を20m2連続で処理した後)、Znが
溶解した状態となった処理液でクロメート処理を行った
供試材の両方について行った。その結果を表1に示す。
上述した評価方法の詳細を以下に示す。
処理材のb値)を測定し、下記基準で皮膜外観を評価し
た。 ◎:Δbが1未満 ○:Δbが1以上、3未満 △:Δbが3以上、5未満 ×:Δbが5以上 (2)耐黒変性 各供試材から70mm×150mmの試験片を複数枚切
り出し、各試験片の供試面を対面させて1対としたもの
を5〜10対重ねてビニールコート紙にて梱包し、これ
を内側にアクリル板を張り合わせた厚さ10mmのステ
ンレス板の間にはさみ、その四隅をボルト締めしてトル
クレンチで0.67kgf・cm2 の荷重をかけ、50℃、
95%の相対湿度の湿潤箱内に240時間保持した後、
取り出し、重ね合わせ部の黒変状況を目視にて判定し
た。その評価基準を下記に示す。 ◎:黒変なし ○:極めて軽度に灰色化 △:黒変発生 ×:著しい黒変発生 (3)耐食性 各供試材から70mm×150mmの試験片を複数枚切
り出し、これらの試験片にJISZ2371に規定され
た塩水噴霧試験を実施し、96時間および120時間後
の白錆発生面積を目視にて判定した。その評価基準を下
記に示す。 ◎:白錆発生なし ○:白錆発生面積率5%未満 △:白錆発生面積率5%以上、25%未満 ×:白錆発生面積率25%以上 (4)表面Pb量の測定 電子線マイクロアナリシス(EPMA)を用い、加速電
圧を15kVおよび5kVと変えて、Pbの定量分析を
行った。ここで、得られたX線強度に対し、ZAF補正
を行って定量値を得た。なお、15kVで分析すると、
Znに対しては1.5mmの深さでの定量分析ができ、
5kVで分析すると0.2mmの深さの定量分析ができ
る。 (5)表面PbのCr−Zn−Pb系酸化物による被覆
率の測定 水銀に試料を浸漬してZnめっき皮膜を溶解した後、表
面のクロメート皮膜およびPbを抽出じたTEM試料を
用い、TEMにてPbの観察を行い、Pbの全面積に対
するEDXSを用いて測定したCr、Pb、Znが存在
する部分の面積を被覆率とする。
に存在するPb量、および、PbのCr−Zn−Pb系
酸化物による被覆率がこの発明の範囲内である本発明例
No.1〜15は、皮膜外観、耐黒変性、耐白錆性にお
いて優れていた。
以内の表層部分に存在するPb量、および、PbのCr
−Zn−Pb系酸化物による被覆率がこの発明の範囲を
はずれている比較例No.1〜3は、皮膜外観は優れて
いるものの、耐黒変性および/または耐白錆性において
劣っていた。即ち、比較例No.1および3は、著しく
黒変が発生し、白錆発生率が25%を超えていた。比較
例No.2は、皮膜外観、耐白錆性は優れていたが、著
しく黒変が発生した。
明のクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板は、優れ
た皮膜外観、耐黒変性および耐白錆性を有している。
皮膜外観、耐黒変性および耐白錆性を有するクロメート
処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板が提供され、工業上有用
な効果がもたらされる。
Claims (2)
- 【請求項1】Pb:0.05〜0.3重量%、Al:
0.1〜0.3重量%を含有する溶融亜鉛めっき浴によ
ってめっきし、その表面上に金属クロム換算で5〜50
mg/m2 の付着量のクロメート層を形成することによって
調製された鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板であって、前記ク
ロメート層を含む溶融亜鉛めっき皮膜の表面から0.2
μm以内の範囲の表層部分に存在するPb量が、2.8
重量%以下であることを特徴とする、耐黒変性および耐
白錆性に優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼
板。 - 【請求項2】前記クロメート層を含む溶融亜鉛めっき皮
膜の表面から0.2μm以内の範囲の表層部分に存在す
るPbのCr−Zn−Pb系酸化物による被覆率が80
%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の耐黒
変性および耐白錆性に優れたクロメート処理鉛含有溶融
亜鉛めっき鋼板。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14412198A JP3319389B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 耐黒変性および耐白錆性に優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP14412198A JP3319389B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 耐黒変性および耐白錆性に優れたクロメート処理鉛含有溶融亜鉛めっき鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11335866A JPH11335866A (ja) | 1999-12-07 |
JP3319389B2 true JP3319389B2 (ja) | 2002-08-26 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3319389B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-26 JP JP14412198A patent/JP3319389B2/ja not_active Expired - Fee Related
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