JP3318815B2 - 映像信号処理装置及びそれを備えた映像信号記録再生装置 - Google Patents

映像信号処理装置及びそれを備えた映像信号記録再生装置

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JP3318815B2 JP09157595A JP9157595A JP3318815B2 JP 3318815 B2 JP3318815 B2 JP 3318815B2 JP 09157595 A JP09157595 A JP 09157595A JP 9157595 A JP9157595 A JP 9157595A JP 3318815 B2 JP3318815 B2 JP 3318815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、表示される画像の拡大・縮小処
理を行う映像信号処理装置及びそれを備えた映像信号記
録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ一体型ビデオテープレコーダ(以
下「カムコーダ」という)等の映像信号記録再生装置に
おいて画像の電子ズーム(拡大・縮小)を行うための映
像信号処理装置としては、例えば図8に示されているも
のが考えられている。
【0003】この図において、フィールドメモリー21
の書き込み用アドレスコントローラ22は、入力映像信
号中の垂直同期信号及び水平同期信号WVD,WHDに
よりリセットされ、書き込みタイミングを制御するため
の制御信号WVCLR,WHCLR,WINCを生成す
る。ここで、WVCLR、WHCLRはそれぞれ垂直、
又は水平の書き込みアドレスをクリアする信号であり、
WINCは垂直の書き込みアドレスをインクリメントす
る信号である。
【0004】また、読み出し用アドレスコントローラ2
3は、垂直同期信号WVD,水平同期信号WHDを所定
時間遅延させた信号RVD,RHDによりリセットさ
れ、読み出しタイミングを制御するための信号RVCL
R,RHCLR,RINCを生成する。ここで、RVC
LR、RHCLRはそれぞれ垂直、又は水平の読み出し
アドレスをクリアする信号であり、RINCは垂直の読
み出しアドレスをインクリメントする信号である。
【0005】図9は以上説明したフィールドメモリー2
1における書き込みと読み出しのタイミング関係の一例
を示すものである。この図において、横軸は映像信号の
1Hを単位とした時間であり、縦軸は映像信号の1ライ
ンを単位としたフィールドメモリーのアドレスである。
また、W(N)は第Nフィールドの書き込みデータであ
り、R(N)は第Nフィールドの読み出しデータであ
る。
【0006】以上のように構成された映像信号処理装置
において、電子ズームによる拡大を行う場合には、図1
0(a)に示すように、拡大する部分だけを読み出すよ
うにする。この図において、RVS,RVEはそれぞれ
垂直方向のメモリー読み出し開始位置及び読み出し終了
位置であり、RHS,RHEはそれぞれ水平方向のメモ
リー読み出し開始位置及び読み出し終了位置である。た
だし、このフィールドメモリー21はカラム単位のラン
ダムアクセスができないためRHS,RHEを任意に設
定することはできない。そこで、フィールドメモリー2
1では、垂直方向の読み出し位置RVS,RVEのみ設
定し、水平方向の読み出し位置RHS,RHEの設定は
フィールドメモリー21の出力を受け取るラインメモリ
ーシステム24で行う。これらの位置を示す信号は、ユ
ーザーがカムコーダのズームボタンを操作したことをマ
イクロコンピュータ(以下「マイコン」という)により
検出して作成する。
【0007】また、電子ズームにより縮小した画像を表
示する場合には、図10(b)に示すように、モニター
画面上に表示する位置を指定する。この場合、フィール
ドメモリー21から画像を読み出す時に縮小率に応じて
間引く。この図において、MVS,MVEはそれぞれ垂
直方向のモニター表示開始位置及び表示終了位置であ
り、MHS,MHEはそれぞれ水平方向のモニター表示
開始位置及び表示終了位置である。ただし、この場合
も、フィールドメモリー21は垂直方向の縮小のみ行
い、水平方向の縮小はラインメモリーシステム24で行
う。
【0008】フィールドメモリー21から読み出された
映像信号はラインメモリーシステム24へ送られる。ラ
インメモリーシステム24は、前述したように水平方向
のズーム倍率(拡大・縮小)に応じて書き込み/読み出
しの速度とタイミングを制御する。
【0009】ラインメモリーシステム24の書き込み用
アドレスコントローラ26は、フィールドメモリー21
の水平方向読み出し制御パルスRHCLRによりリセッ
トされて書き込みアドレスを生成する。
【0010】ラインメモリーシステム24の読み出し用
アドレスコントローラ27は、タイミングジェネレータ
28が生成する制御信号RHSTと前述したRHSを基
に読み出しアドレスを作成する。ここで、RHSTは水
平方向モニター表示開始位置MHSを基に生成する。
【0011】ラインメモリーシステム24から読み出さ
れた映像信号は補間回路25へ送られ、ここで例えば共
一次内挿(Bi−Linear)のような線形補間処理
を受ける。以下図11〜図13を参照しながら線型補間
処理について説明する。図11はラインメモリーシステ
ム24と補間回路25の具体的構成の一例を示す図であ
り、図12は共一次内挿の原理を説明する図であり、図
13は拡大・縮小時の補間の一例を示す図である。
【0012】図11に示すように、ラインメモリーシス
テム24は第1〜第4のラインメモリー31〜34から
構成されている。第1、第2のラインメモリー31,3
2には、フィールドメモリー21から読み出された第1
の映像信号が入力される。また、第3,第4のラインメ
モリー33,34にはフィールドメモリー21から読み
出された第2の映像信号が入力される。第2の映像信号
は第1の映像信号よりも1ライン後の信号である。
【0013】これらのラインメモリーの読み出しは、第
2のラインメモリー32は第1のラインメモリー31よ
りも1サンプル後のデータを出力し、第4のラインメモ
リー34は第3のラインメモリー33よりも1サンプル
後のデータを出力するように行う。
【0014】したがって、補間回路25へ入力されるサ
ンプルは図12に示されているA,B,C,Dとなる。
ここで、BはAの1サンプル後のデータであり、C,D
はそれぞれA,Bの1ライン後のデータである。そし
て、これらのサンプルを用いて図12に示されているZ
の点を内挿する場合、4点A,B,C,Dのデータと水
平内挿係数α及び垂直内挿係数βから、図12に示され
ている式で求めることができる。
【0015】図13に拡大率が2倍の場合と縮小率が1
/2の場合のラインメモリーシステムの入力サンプルと
補間回路の出力サンプルの一例を示す。ここで、白丸は
ラインメモリーシステムの入力サンプルであり、黒丸は
補間回路の出力サンプルである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
映像信号処理装置において、縮小の制御を図14又は図
15に示すようにWVCLR(WVD)に同期した書き
込みを行ない、RVCLRに同期した読み出しを行なう
と、フィールドメモリーに対する書き込みと読み出しの
タイミングが交差し、途中で前のフィールドを読み出し
てしまう。
【0017】例えば図14に示されているように、フィ
ールドメモリーに対する読み出しの制御により垂直方向
に1/2に縮小して表示する場合に、第N+1フィール
ドの書き込みデータW(N+1)をMVS遅延させたタ
イミングから読み出してデータR(N+1)を得るよう
に構成すると、点Pにおいて読み出しが書き込みを追い
越すため、点P以降に読み出されるデータは前のフィー
ルドのデータであるR(N)になる。この結果、点Pを
境に上と下で1フィールド時間的にずれた画像になって
しまう。したがって、この図のように被写体が移動して
いる場合には、点Pに対応する水平位置を境に上と下で
被写体の移動方向にずれた画像になってしまう。
【0018】また、例えば図15に示されているよう
に、フィールドメモリーに対する間引き書き込みの制
御、すなわち書き込み時に縮小率に応じて映像信号のラ
インを間引き、読み出し時には倍率1倍で読み出すこと
により垂直方向に1/2に縮小して表示する場合に、第
N+1フィールドの書き込みデータW(N+1)をMV
S遅延させたタイミングから読み出してデータR(N+
1)を得るように構成すると、点Pにおいて読み出しが
書き込みを追い越すため、点P以降に読み出されるデー
タは前のフィールドのデータであるR(N)になる。こ
の結果、図14と同様、点Pを境に上と下で1フィール
ド時間的にずれた画像になってしまう。
【0019】このように読み出しの制御による縮小、あ
るいは間引き書き込みの制御による縮小ともに、従来技
術では縮小画像を画面の中央付近に表示すると追い越し
が発生した。そして、これを避けるには、表示位置を画
面上部あるいは下部にする必要があった。
【0020】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、メモリーに対する映像信号の書き込み
/読み出しを制御することにより画像の縮小処理を行う
ようにした映像信号処理装置において、メモリーにおけ
る書き込みと読み出しの交差を回避すると共に、縮小画
像の表示位置を自由に設定できるようにすることを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明は、メモリーに対する映像信号の書き込み
/読み出しを制御することにより画像の縮小処理を行う
ようにした映像信号処理装置において、フィールドメモ
リーと、このフィールドメモリーに対する書き込み/読
み出し制御手段とを具備し、この書き込み/読み出し制
御手段は、縮小率に応じて映像信号のラインを間引き、
かつ書き込みから少なくともほぼ1フィールド後に読み
出しを開始し、さらに前のフィールドの書き込み終了ア
ドレスの次のアドレスから書き込みを行なうことを特徴
とするものである。
【0022】また、本発明は、上述したとおりの映像信
号処理装置を備えた映像信号記録再生装置である。
【0023】
【作用】本発明によれば、フィールドメモリーへの書き
込み時に、縮小率に応じて映像信号のラインの間引きが
行なわれる。そして、フィールドメモリーに書き込まれ
た映像信号は少なくともほぼ1フィールド後に読み出さ
れると共に、次のフィールドの映像信号の書き込みが前
のフィールドの書き込み終了アドレスの次のアドレスか
ら行なわれる。
【0024】また、本発明によれば、縮小する画像が動
画の場合には、ラインメモリーから読み出し、補間回路
で水平及び垂直方向に補間処理を施した映像信号をフィ
ールドメモリーへ縮小率に応じて間引いて書き込むよう
に切り換える。そして、縮小する画像が静止画の場合に
は、フィールドメモリーから縮小率に応じて間引いて読
み出した映像信号をラインメモリーへ入力し、次に補間
回路で水平及び垂直方向に補間処理を施すように切り換
える。
【0025】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて、 〔1〕本発明を適用したカムコーダ 〔2〕電子ズーム(縮小)時のメモリー制御 (A)入力画像が動画の場合 (B)入力画像が静止画の場合 〔3〕垂直方向の補間について の順序で詳細に説明する。
【0026】〔1〕本発明を適用したカムコーダ 図1は本発明を適用したカムコーダのシステム構成を示
すブロック図である。本発明を適用したカムコーダは、
被写体の像を映像信号に変換する部分と、カムコーダの
手振れを検出する部分と、映像信号に対して各種画像処
理(詳細は後述)を施すメモリーシステムブロック6
と、映像信号を記録再生する部分とに大別される。
【0027】被写体の像を映像信号に変換する部分は、
レンズ1と、レンズ1により結像された被写体の像を電
気信号に変換するCCDイメージャ2と、CCDイメー
ジャ2の出力に対してサンプル/ホールド及びゲイン調
整を行なうサンプル/ホールド及びAGC回路3と、サ
ンプル/ホールド及びAGC回路3の出力をデジタル値
に変換するA/Dコンバータ4と、A/Dコンバータ4
の出力に対してガンマ補正やホワイトバランス等の信号
処理を施すカメラ信号処理ブロック5とから構成されて
いる。
【0028】また、カムコーダの手振れを検出する部分
は、垂直方向及び水平方向の角速度センサー7と、角速
度センサー7の出力信号中の直流成分をカットし増幅す
るハイパスフィルタ及びアンプ8と、ハイパスフィルタ
及びアンプ8の出力をデジタル値に変換するA/Dコン
バータ9と、A/Dコンバータ9の出力の処理等を行な
うマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)1
0とから構成されている。
【0029】そして、映像信号を記録再生する部分は、
メモリーシステムブロック6で処理された映像信号に対
して映像信号の記録処理とモニター用処理とを施すビデ
オ信号処理ブロック12と、ビデオ信号処理ブロック1
2の出力をアナログ値に変換するD/Aコンバータ1
3,14と、D/Aコンバータ14に接続された記録/
再生アンプ15と、記録/再生アンプに接続されたビデ
オヘッド16と、ビデオヘッド16を用いて記録/再生
が行なわれるビデオテープ17と、R/Pアンプの再生
出力をデジタル値に変換するA/Dコンバータ18と、
A/Dコンバータの出力に対して再生信号処理を施しメ
モリーシステムブロック6へ送るビデオ再生信号処理ブ
ッロク19とから構成されている。なお、D/Aコンバ
ータ13の出力は、ビューファインダ(図示せず)や外
部へ出力される。
【0030】次に、以上のように構成されたカムコーダ
全体の基本的な動作を説明する。レンズ1を通った被写
体の像はCCDイメージャ2に電気信号として蓄積さ
れ、サンプルホールド及びAGC回路3を経てA/Dコ
ンバータ4でデジタル信号にA/D変換される。このデ
ジタル信号は、カメラ信号処理ブロック5でガンマ補
正、ホワイトバランス等のカメラ信号処理が施された後
にメモリーシステムブロック6に入力される。
【0031】一方、水平方向及び垂直方向の角速度セン
サー7から得られたカムコーダ本体の角速度情報は、ハ
イパスフィルタ及びアンプ8で直流成分をカットされて
増幅された後、A/Dコンバータ9でデジタル角速度情
報にA/D変換される。このデジタル角速度情報はマイ
コン10で積分して角度情報に変換され、更に加工を加
えて動きベクトルとしてメモリーシステムブロック6へ
送られる。
【0032】メモリーシステムブロック6は図8の映像
信号処理装置と同様に構成されている。メモリーシステ
ムブロック6では、マイコン10から送られる動きベク
トル情報を利用してメモリーの読み出しエリアが制御さ
れ、手振れの補正が行なわれる。また、操作部11に設
けられた電子ズームモード制御スイッチからの制御信号
及びズームボタンからの制御信号がマイコン10を介し
てメモリーシステムブロック6に与えられ、メモリーの
書き込み/読み出しが制御され、電子ズーム(拡大、縮
小)が行なわれる。
【0033】次に、メモリーシステムブロック6から出
力された映像信号がビデオ信号処理ブロック12へ入力
され、コッポジット映像信号として成形されて、D/A
コンバータ13によりアナログのビデオ信号に変換され
た後にビューファインダーや外部端子へ出力される。
【0034】また、同時に、メモリーシステムブロック
6からの映像信号はビデオ信号処理ブロック12で輝度
信号のエンファシスとFM変調、及び色信号の低域変換
等のビデオ信号記録処理を施され、D/Aコンバータ1
4でD/A変換された後、R/Pアンプ15を経てビデ
オヘッド16に送られて、電磁変換によりビデオテープ
17に記録される。
【0035】そして、ビデオテープ17からビデオヘッ
ド16により再生された映像信号は、R/Pアンプ15
を経てA/Dコンバータ18でデジタル信号に変換さ
れ、ビデオ再生信号処理ブロック19で、色信号の低域
変換の逆変換、及び輝度信号のFM復調とディエンファ
シス等のビデオ信号再生処理が施され、メモリーシステ
ムブロック6へ送られる。
【0036】メモリーシステムブロック6では、操作部
11に設けられた電子ズームモード制御スイッチ及び及
びズームボタンを再生時に操作した場合には、ビオテー
プ17の再生ビデオ信号により形成される画像に対して
記録時と同様にして電子ズーム(拡大、縮小)が行われ
る。そして、メモリーシステムブロック6から出力され
た映像信号は、ビデオ信号処理ブロック12とD/Aコ
ンバータ13を通ってビューファインダーや外部端子へ
出力される。
【0037】〔2〕電子ズーム(縮小)時のメモリー制
御 以下電子ズーム(縮小)を行なう時に、メモリーシステ
ムブロック6におけるフィールドメモリーの書き込み/
読み出しのタイミングをどのように制御するかについて
図2を用いて説明する。
【0038】(A)入力画像が動画の場合 本実施例では、図15と同様にフィールドメモリーへの
書き込み時に縮小倍率に応じてライン間引きを行なう。
また、次のフィールドの映像信号の書き込み開始アドレ
スWADSは、前のフィールドの映像信号書き込み終了
アドレスの次のラインから行なう。つまり、第(N+
1)フィールドにおけるフィールドメモリーの書き込み
開始アドレスWADS(N+1)は WADS(N+1)=WADS(N)+WMA(N)… により求める。
【0039】ただし、式において、WADS>MVm
axの時、 WADS´=WADS−MVmax… である。
【0040】したがって、0=≦WADS≦MVmax
となる値をとる。ここで、WADSはフィールドメモリ
ーへの書き込み開始アドレス、MVmaxはフィールド
メモリーのアドレスの最大値である。そして、WMAは
フィールドメモリーの書き込み領域であって、 WMA=Vblk+Vact・(1/ΔY)… で表すことができる。
【0041】ただし、式において、Vblkは映像信
号の垂直ブランキング領域のライン数であり、Vact
は映像信号の垂直有効ライン数であり、1/ΔYはズー
ム(縮小)倍率である。
【0042】以上のようにメモリーへの書き込み制御を
行ない、RVCLRに同期して少なくともほぼ1フィー
ルド後から読み出しを行なうことにより、書き込みと読
み出しアドレスの追い越しを発生させずに、ズーム(縮
小)倍率、及びモニターへの表示位置を自由に制御する
ことが可能となる。
【0043】次に、この書き込み/読み出し制御につい
て図3を参照しながらもう少し詳細に説明する。フィー
ルドメモリーのアドレスの最大値は最低限必要な1フィ
ールド分のライン数(V)とし、簡単のため、ここでは
垂直のブランキング及び有効部分については特に分けて
考えない。
【0044】本実施例では、書き込み時に間引きを行な
い縮小するので、第Nフィールドのデータの書き込み終
了アドレスはV・(1/ΔY)となる。また、読み出し
は倍率1倍で行なうが、モニターへの表示位置は画面最
上部から最下部までとすると、図3の斜線aからbで囲
まれる領域内で読み出しが行なわれる。
【0045】前述したように、本実施例では、第(N+
1)フィールドの書き込みは、第Nフィールドの書き込
み終了アドレスの次から行うが、これが上記斜線領域と
交差しなければフィールドメモリーへの書き込みと読み
出しで追い越しは発生しないことになる。ズーム(縮
小)倍率によって図のW(N+1)の書き込み直線の傾
きが変わるが、縮小率が高い(画面が小さい)ほど傾き
が緩くなり追い越しが発生しにくい方向であることは図
から容易に分かる。よって、最も追い越しが厳しくなる
条件である書き込み倍率が1倍に遷移した時について説
明する。
【0046】第Nフィールドのデータの読み出しである
R(N)がbの軌跡をたどる時が書き込みと読み出しが
最も接近する。この時の読み出し開始タイミングはRV
Dを基準にすると、 V−V・(1/ΔY)… になる。
【0047】一方、第(N+1)フィールドのデータの
書き込みであるW(N+1)はWVDのタイミングを基
準に行なわれ、その書き込みアドレスWADS(N+
1)はW(N)の書き込み終了アドレスV・(1/Δ
Y)の次から書き込みが開始され、MVmax=Vまで
進んだ後、アドレス0(ゼロ)に戻る。倍率は1倍なの
でアドレス0(ゼロ)に戻るタイミングはWVDを基準
にするとV−V・(1/ΔY)となり、式で示した上
記読み出しタイミングと一致する。ただし、基準となる
WVD、RVDのタイミングは若干RVDを先行させて
いるので、その分読み出しが先行し追い越しが発生する
ことはない。
【0048】次に垂直のブランキング領域を考えた場合
について、図4を用いて説明する。垂直ブランキング領
域は縮小時でも間引き書き込みは行なわず、読み出しの
際、所定のタイミングで倍率1倍の読み出しを行なう。
なお、この図における垂直ブランキング領域1,2はそ
れぞれ有効画面の上下の垂直ブランキング領域であり、
Vblk1,Vblk2はそのライン数である。
【0049】この場合も前述と同様に第Nフィールドの
読み出しR(N)がbの軌跡をたどる時が書き込みと読
み出しが最も接近する。そして、書き込みアドレスが0
(ゼロ)に戻るタイミングは、WVDを基準にすると Vact−Vact・(1/ΔY)… となる。
【0050】一方、有効画面の読み出し開始タイミング
は、RVDを基準にすると、 Vblk1+Vact−Vact・(1/ΔY)… となるが、この時、読み出し開始アドレスもVblk1
になるので、bの直線を延長しアドレス0(ゼロ)と交
わるのは、式と同じVact−Vact・(1/Δ
Y)となり、前述と同様に追い越しは発生しない。
【0051】(B)入力画像が静止画の場合 この場合は画像が動いていないので、フィールドメモリ
ーへの書き込みと読み出しで追い越しが発生しても、図
14に示したような被写体の移動方向にずれる現象は発
生しない。また、フィールドメモリーへの書き込みを停
止することにより静止画を得る場合も、追い越しが発生
しないので図14のような書き込み/読み出し制御を行
なうことが可能となる。これら静止画の読み出しにおけ
る縮小制御では、図11のシステムにおいて拡大制御時
に使用する補間回路により縮小時の内挿も可能となるの
で、高画質な縮小画を得ることができる。
【0052】〔3〕垂直方向の補間について 前述した動画の縮小は、垂直方向に補間処理を施さない
間引き縮小であったが、図1のメモリーシステム6を動
画縮小時に図5のように構成することにより、垂直方向
にも補間処理を施すことができる。すなわち、ラインメ
モリーシステム21と補間回路25をフィールドメモリ
21の前に配置するのである。
【0053】図5のメモリーシステムは、図6に示すよ
うに、図8に示した映像信号処理装置において、フィー
ルドメモリー21の入力側にスイッチSW1、フィール
ドメモリー21の出力側にスイッチSW2とSW3、補
間回路25の出力側にスイッチSW4を設ける。そし
て、動画縮小時はこのスイッチを黒丸側に切り換え、静
止画縮小時、動画拡大時及び静止画拡大時は白丸側に切
り換える。
【0054】スイッチを黒丸側に切り換えると、入力映
像信号は、ラインメモリー24→補間回路25→フィー
ルドメモリー21の順にメモリーシステム内を通過し、
出力される。つまり、補間回路25により垂直方向にも
縮小補間処理を施した後にフィールドメモリー21に間
引き書き込みを行なうので、動画縮小時においても、上
記の静止画縮小時と同等の高画質な縮小画を得ることが
できる。
【0055】一方、スイッチを白丸側に切り換えると、
入力映像信号は、従来例と同じくフィールドメモリー2
1→ラインメモリー24→補間回路25の順にメモリー
システム内を通過するので、静止画縮小時、動画拡大時
及び静止画拡大時には、従来通りの高画質な縮小画及び
拡大画を得ることができる。なお、黒丸側で静止画縮小
も可能であるが、そのようにするとフィールドメモリー
21に書き込んだ後に縮小倍率を変化させることができ
なくなる。
【0056】次に、図7を参照しながらフィールドメモ
リーに書き込む前に垂直方向に縮小補間処理を施す方法
について説明する。この図は垂直方向に1/2に縮小す
る場合の補間処理を示している。垂直方向の縮小補間処
理は、入力映像信号を順次ラインメモリー31〜34に
書き込み、縮小の内挿に必要な2ラインが揃ったところ
で読み出しを行ない、図12及び図13に示したような
水平及び垂直の補間処理を施した後、フィールドメモリ
ー21への書き込みを行なう。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、限られたメモリー容量で、メモリーの書き込み・
読み出しにおける追い越しを発生させずに、縮小表示位
置を自由に制御することが可能となる。
【0058】また、本発明によれば、静止画縮小時と動
画縮小時で補間回路の設置位置を切り換えることによ
り、補間回路の共用化が実現できると共に、高画質な動
画縮小画を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカムコーダのシステム構成を
示す図である。
【図2】図1のメモリーシススムにおけるフィールドメ
モリーの書き込み/読み出しのタイミング制御を示す図
である。
【図3】図2の書き込み/読み出しのタイミング制御を
詳細に示す図である。
【図4】垂直ブランキング領域を考慮した書き込み/読
み出しのタイミング制御を示す図である。
【図5】動画縮小時のメモリーシステムの構成を示すブ
ロック図である。
【図6】動画縮小時と静止画縮小時に兼用できるメモリ
ーシステムの構成を示すブロック図である。
【図7】動画縮小時の垂直方向の補間処理の一例を示す
図である。
【図8】画像の電子ズームを行うための映像信号処理装
置の従来例を示す図である。
【図9】図8のフィールドメモリーにおける書き込み/
読み出しタイミングを示す図である。
【図10】画像の拡大を行う場合のメモリー空間と縮小
を行う場合のモニター画面を示す図である。
【図11】ラインメモリーと補間回路の具体的構成の一
例を示す図である。
【図12】共一次内挿の原理を説明する図である。
【図13】拡大・縮小時の補間の一例を示す図である。
【図14】読み出し制御により画像を1/2に縮小して
表示する場合の追い越しの発生を示す図である。
【図15】間引き書き込み制御により画像を1/2に縮
小して表示する場合の追い越しの発生を示す図である。
【符号の説明】
6…メモリーシステム、12…ビデオ信号処理ブロッ
ク、15…R/Pアンプ、16…ビデオヘッド、17…
ビデオテープ、19…ビデオ再生信号処理ブロック、2
1…フィールドメモリー、22,26…書き込み用アド
レスコントローラ、23,27…読み出し用アドレスコ
ントローラ、24…ラインメモリー、25…補間回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/262 H04N 5/907 - 5/93

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリーに対する映像信号の書き込み/
    読み出しを制御することにより画像の縮小処理を行うよ
    うにした映像信号処理装置において、 フィールドメモリーと、 該フィールドメモリーに対する書き込み/読み出し制御
    手段とを具備し、 該書き込み/読み出し制御手段は、書き込み時に縮小率
    に応じて映像信号のラインを間引き、かつ書き込みから
    少なくともほぼ1フィールド後に読み出しを開始し、さ
    らに次のフィールドの映像信号の書き込みを前のフィー
    ルドの書き込み終了アドレスの次のアドレスから行なう
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 フィールドメモリーと、該フィールドメ
    モリーに対する書き込み/読み出し制御手段とを具備
    し、該書き込み/読み出し制御手段は、縮小率に応じて
    映像信号のラインを間引き、かつ書き込みから少なくと
    もほぼ1フィールド後に読み出しを開始し、さらに次の
    フィールドの映像信号の書き込みを前のフィールドの書
    き込み終了アドレスの次のアドレスから行なうことによ
    り垂直方向の縮小処理を行なう映像信号処理装置を備え
    ることを特徴とする映像信号記録再生装置。
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