JP3318552B2 - 火災検知器 - Google Patents

火災検知器

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JP3318552B2
JP3318552B2 JP2000040427A JP2000040427A JP3318552B2 JP 3318552 B2 JP3318552 B2 JP 3318552B2 JP 2000040427 A JP2000040427 A JP 2000040427A JP 2000040427 A JP2000040427 A JP 2000040427A JP 3318552 B2 JP3318552 B2 JP 3318552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災検知器に関
し、特に、トンネル内壁に所定の間隔で配置され、透光
性窓を備えた光学式の火災検知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用や鉄道用トンネルを始め、
トンネル内には通行上の安全を確保するため、様々な設
備が設置されている。車両用のトンネル設備について、
図面を参照して簡単に説明する。図25に示すように、
トンネル20内には、トンネル20内部の視界を確保す
るナトリウム灯等の照明灯23、トンネル20内で発生
した火災を検知する火災検知器24、火災を検知した際
に水を噴霧して火災の拡大を防ぐ水噴霧ヘッド25、放
水ノズルやホース等を収納した消火栓設備26、トンネ
ル20内の換気を行うジェットファン27、非常用通路
や出口を避難者に認識させ、誘導する誘導表示灯28を
はじめ、トンネル20内で発生した非常事態を通報する
ための非常用電話、ラジオ放送用のラジオ再放送誘導線
等、様々な設備が設けられている。特に、火災検知器2
4は、トンネル20内での車両火災等を検知し、いち早
くトンネル管理者や車両の運転者に通報することを目的
として、トンネル内の見通しがきく壁面に所定間隔、た
とえば、25m間隔で配置されている。
【0003】次に、トンネル内に設置されている従来の
火災検知器の一例について、図面を参照して説明する。
図26は、従来、一般的に使用されている火災検知器の
概略構成図である。なお、このような火災検知器の構成
は、たとえば、特開平7−175986号公報等に記載
されている。図26(a)、(b)に示すように、火災
検知器100は、筐体(ケース)中央に火炎から放射さ
れる輻射光を検出する受光素子(検知センサ)102
a、102bが収納されたドーム状の受光ガラス101
が配置され、その周辺に受光ガラス101の汚れ状態等
を自己診断により検知するためのチェックランプ(試験
光源)104a、104bが各々収納されたドーム状の
グローブ103a、103bが配置されている。
【0004】受光素子102a、102bが収納された
ドーム状の受光ガラス101は、トンネル内壁面21か
ら突出して設置され、各々の受光素子102a、102
bは、トンネル内壁面21に垂直な中心線を概ね境界に
して、各々図面左方の領域ALと図面右方の領域ARを
個別に監視する。受光素子102a、102bは、トン
ネルの長手方向に対して検知エリア(監視区域)を大き
く設定するために、トンネル内壁面21に対して概ね4
5°の角度を有してドーム状の受光ガラス101内部に
設置されている。チェックランプ104a、104bが
収納されたグローブ103a、103bは、受光ガラス
101の側方近傍に、トンネル内壁面21から突出して
設置され、各々の受光素子102a、102bに対し
て、チェックランプ104a、104bから定期的に試
験光CKを投光することにより、受光素子102a、1
02bにおける検知レベルに基づいて、受光ガラス10
1の汚れ状態等を把握する。なお、チェックランプ10
4a、104bから投光される試験光CKとしては、火
炎の輻射光が持つ波長成分を含む擬似火炎光が用いられ
る。
【0005】このような火災検知器のトンネル内での配
置形態について、図面を参照して説明する。図27は、
火災検知器100のトンネル20内での配置形態、及
び、検知エリアの設定状態を示す概略図である。図27
に示すように、火災検知器100a、100b、100
c、100d、…は、トンネル20の一方のトンネル内
壁面21側に、一定の離間距離(間隔)L毎に配置さ
れ、上述したように、各火災検知器100a、100
b、100c、100d、…は、各々の設置中心線を基
準にして、トンネル長手方向の左右両側に所定の検知エ
リアAx、Ay、Azが設定されている。ここで、各検
知エリアAx、Ay、Azは、少なくとも隣接して配置
される火災検知器の配置位置を含むように設定され、各
検知エリアAx、Ay、Azがそれぞれ隣接する2個の
火災検知器により、相互補完的に監視されるように設定
されている。
【0006】具体的には、各火災検知器100a、10
0b、100c、100d、…は、一方側のトンネル内
壁面21に、たとえば25m間隔で配置され、また、火
災検知器100bの検知エリアがAx及びAyに設定さ
れ、火災検知器100cの検知エリアがAy及びAzに
設定されている場合、火災検知器100b、100cに
より、検知エリアAyが重複して(相互補完的に)監視
対象となるように設定されている。なお、図面上では、
検知エリアを平面的に示しているが、実際には、3次元
的な広がりを有する検知エリアが設定されている。この
ような火災検知器の配置形態によれば、トンネル内で車
両故障等により停車した車両等(障害物)により、火災
検知器の検知エリアに死角(陰)が発生することを抑制
することができるため、良好な火災監視を行うことがで
きる。
【0007】ところで、火災検知器をトンネル内壁面に
設置した場合、上述したように、火災検知器100の受
光ガラス101がトンネル内壁面21からトンネル内に
突出する構成を有している。これは、隣接する火災検知
器100の配置位置まで検知されない領域を発生させる
ことなく効率的に監視するため、受光ガラス101の内
部に収納される受光素子102a、102bを壁面に対
して概ね45°の角度で設置していることにより、受光
ガラス101が必然的にトンネル内に大きく突出せざる
得ないことによるものである。したがって、図28に示
すように、受光ガラス101は、車両の走行やジェット
ファンの換気等によりトンネル内に生じる気流Cに常時
晒されることになる。トンネル内に生じる気流Cには、
トンネル内の長手方向の一方向に向かって支配的に2m
〜10m/s程度で自然に流れる気流や車両の通過時に
生じる、不規則な乱れた気流等があり、これらによって
トンネル内には様々な方向の気流が生じている。ここ
で、トンネル内には、車両の走行により発生する煤煙や
粉塵、土砂、凍結防止剤等の化学物質等、汚れの原因と
なる様々な物質(以下、汚れ原因物質と総称する)が浮
遊しているため、これらの物質が気流に乗って飛来し、
ドーム状の受光ガラス101の気流上流側に直接衝突し
て汚れDとして付着する。
【0008】このような受光ガラス101の汚れは、内
部に収納された受光素子102a、102bの受光量を
減少させて、検知感度を低下させることになるため、火
災検知器の性能を長期間にわたって維持するために頻繁
に、手作業による清掃作業や、洗浄を行う専用車による
清掃作業を行わなければならないという問題を有してい
た。このような問題を解決するために、図26に示した
ように、ドーム状の受光ガラス101の周辺に、受光ガ
ラス101の汚れ状態を検知するための試験光を発する
チェックランプ104a、104b(グローブ103
a、103b)を配置し、定期的に自己診断を行って汚
れ状態を検出することにより、検知感度の低下を電気的
処理により補償して、清掃作業の頻度を低減する汚れ補
償処理という手法が知られている。なお、汚れ補償処理
による汚れの影響の回避方法については、たとえば、特
開平6−325274号公報、特開平5−314376
号公報等に詳しく記載されている。また、受光ガラスを
清掃するワイパー(払拭手段、清拭体)等を設け、遠隔
操作によりワイパを動作、あるいは、ワイパーを固定し
て受光ガラス側を回転させることにより、受光ガラスの
表面に付着した汚れ原因物質を除去する光学式の火災検
知器が、実開昭61−55788号公報、実開平1−1
72190号公報等に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、以下に示すような問題を有して
いた。 (1)汚れ補償処理を採用した火災検知器においては、
受光素子の受光量の減少に伴う検知感度の低下を電気的
処理により汚れ補償することを目的とするものであっ
て、受光ガラスへの汚れの付着自体を抑制するものでは
ないため、清掃作業の頻度を大幅に低減することができ
るものではなかった。また、汚れ補償を行うために定期
的にチェックランプから試験光を受光素子に照射して受
光ガラスの汚れ状態を把捏する必要があるが、チェック
ランプが収納されたグロープにも汚れが付着するため
(図28のD′参照)、汚れ補償のための処理が複雑化
したり、汚れ状態を正確に検出することができない等の
問題を有している。
【0010】(2)受光ガラスを清掃するワイパーなど
を設け、遠隔操作によりワイパーを動作、又は、ワイパ
ーを固定して受光ガラス側を回転させることで、受光ガ
ラスの表面に付着した汚れ原因物質を除去するものにあ
っては、トンネル壁面に、例えば25m間隔で複数設け
られる全ての火災検知器に対して、ワイパー及びワイパ
ーを動作、あるいは、受光ガラスを回転させる駆動手段
を設けなければならないため、装置構成が複雑となり、
製品コストが高くなるとともに、火災検知器自体が大型
化してしまう等の問題を有しており、実現化されたもの
はなかった。
【0011】そのため、上述したような従来の火災検知
器にあっては、一定の周期で火災検知器の筐体(特に受
光ガラス)に付着した汚れを洗浄用の専用車、あるい
は、手作業により清掃する作業を実施する必要があっ
た。ここで、車両用トンネルの場合、作業効率を高め、
かつ、作業者の安全を確保するため、一般に作業車両を
低速で走行させながら、あるいは、大がかりな車線規制
等を行い、作業車両を停車させて清掃作業を行うため、
車線規制等に伴う交通渋滞を招くという問題を有してい
る。また、交通渋滞を避けるために夜間等の時間帯を利
用して作業を行う場合であっても、人的及び時間的な負
担が大きいという問題を有している。したがって、清掃
作業の頻度を極力減らす(作業間隔を極力長くする)こ
とができる実用的な火災検知器の開発が望まれている。
【0012】本発明は、このような問題点に鑑み、トン
ネル内に生じる気流の風圧を利用して、検知センサの前
面に設けられる透光性窓に付着した汚れ原因物質を自動
的に除去し、清掃作業間隔を長くすることができる火災
検知器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る火災検知器は、透光性窓内に配設された光エネルギー
を電気信号に変換する検知センサを備え、該検知センサ
により所定方向に対して3次元の検知エリアを設定し
て、トンネル内の火災を検知する火災検知器において、
前記トンネル内に生じる気流の風圧に応じて不規則に揺
動する糸状の汚損除去部材を備えた汚損除去装置を、前
記透光性窓の周辺に配設したことを特徴としている。請
求項2記載の発明に係る火災検知器は、請求項1記載の
火災検知器において、前記汚損除去装置は、前記糸状の
汚損除去部材の一端側が、前記透光性窓の周辺に取付固
定されていることを特徴としている。請求項3記載の発
明に係る火災検知器は、請求項1記載の火災検知器にお
いて、前記汚損除去装置は、前記糸状の汚損除去部材の
一端側に取付部を備え、該取付部が、前記透光性窓の周
辺に設けられた取付固定部に対して、着脱可能に取り付
けられていることを特徴としている。
【0014】請求項4記載の発明に係る火災検知器は、
請求項1記載の火災検知器において、前記汚損除去部材
は、前記糸状体の一端側を中心として揺動するととも
に、少なくとも前記透光性窓の全域に接触する長さに形
成されていることを特徴としている。請求項5記載の発
明に係る火災検知器は、請求項1記載の火災検知器にお
いて、前記汚損除去装置は、1本乃至複数本の前記汚損
除去部材により構成されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明に係る火災検知器は、請求項1記載
の火災検知器において、前記汚損除去部材は、前記検知
センサによる検知精度以下の幅に形成されていることを
特徴としている。請求項7記載の発明に係る火災検知器
は、請求項1記載の火災検知器において、前記汚損除去
部材は、化学繊維の単糸、又は、撚糸により構成されて
いることを特徴としている。
【0015】請求項8記載の発明に係る火災検知器は、
請求項1乃至7のいずれかに記載の火災検知器におい
て、前記火災検知器は、一対の検知センサを備え、該一
対の検知センサにより前記火災検知器の設置位置に対し
て左右方向に、各々独立した3次元の検知エリアを設定
し、前記一対の検知センサの各々と前記各検知エリアと
の間に個別に設けられた透光性窓の周辺に前記汚損除去
装置を配設したことを特徴としている。請求項9記載の
発明に係る火災検知器は、請求項1乃至8のいずれかに
記載の火災検知器において、前記透光性窓は、前記トン
ネルの内壁面に対して5°〜30°の範囲の傾斜角度を
有して配置されていることを特徴としている。請求項1
0記載の発明に係る火災検知器は、請求項1記載の火災
検知器において、前記火災検知器は、前記透光性窓の近
傍に配置され、試験用透光性窓内に配設された試験光源
を備え、前記汚損除去装置を、前記試験用透光性窓の周
辺に配設したことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明に係る火災検知器の
第1の実施形態を示す概略構成図である。図1(a)、
(b)に示すように、本実施形態に係る火災検知器10
Aは、大別して、筐体(検知器本体)11と、筐体11
上部に設けられたセンサ収納部12と、少なくともトン
ネルの長手両方向に所定の曲率半径を有して曲面状に形
成された傾斜曲面13a、13bと、各々の傾斜曲面1
3a、13bに設けられた個別の透光性窓14a、14
bと、各透光性窓14a、14bの内部に収納された検
知センサ15a、15bと、トンネルの内部方向に突出
して形成された試験光源収納部16と、透光性窓14
a、14bの各々に対応して、試験光源収納部16の下
面16aに設けられた個別の試験用透光性窓17a、1
7bと、各試験用透光性窓17a、17bの内部に収納
された自己診断を行うための試験光源(チェックラン
プ)18a、18bと、各々の透光性窓14a、14b
の外方側(火災検知器10Aの縁辺部側)の傾斜曲面1
3a、13bに配設された汚損除去装置19a、19b
(図1(b)においては、図示の都合上、省略)と、を
有して構成されている。
【0017】筐体11には、図示を省略した回路基板等
が収納され、検知センサ15a、15bにより検出され
た信号を増幅する増幅回路や火災判断を行う信号処理回
路、及び、試験光源18a、18bによる試験光の投光
を制御する試験光源制御回路等が搭載されている。セン
サ収納部12は、筐体11上部に、トンネル内壁面21
からトンネル内部方向に突出するように傾斜曲面13
a、13bを有して形成されている。ここで、傾斜曲面
13a、13bは、所定の曲率半径を有する単一の曲面
により構成され、各々トンネルの長手方向の一方側及び
他方側に対して所定の傾斜(突出する曲面)を有して形
成されている。また、センサ収納部12の内部には、従
来技術においても説明したように、赤外線エネルギーを
検知する、焦電素子等からなる検知センサ15a、15
bが収納されている。
【0018】透光性窓14a、14bは、センサ収納部
12に収納された検知センサ15a、15bの前方に位
置する傾斜曲面13a、13bの各々に、トンネルの長
手方向に対向して所定の傾斜角度(トンネル内壁面に対
して概ね5°〜30°の傾斜各度)を有して個別に設け
られ、検知センサ15a、15bの汚れや破損等を防止
し、保護する平板状の透明板により構成されている。透
光性窓14a、14bは、赤外線透過ガラス、たとえ
ば、サファイアガラス等で構成される。なお、透光性窓
14a、14bの傾斜角度の詳細については、後述す
る。試験光源収納部16は、センサ収納部12と同様
に、筐体11上部にあって、トンネル内壁面21からト
ンネル内部方向に、所定の曲率半径を有して突出するよ
うに形成され、その内部には、検知センサ15a、15
bに対して定期的に自己診断を行うために試験光を投光
するランプ等からなる試験光源18a、18bが収納さ
れている。
【0019】試験用透光性窓17a、17bは、試験光
源収納部16の下面16a側の、各透光性窓14a、1
4bを見通して、試験光源収納部16に収納された試験
光源18a、18bから投光される試験光CKを透光性
窓14a、14b内に収納された検知センサ15a、1
5bに照射することができる位置であって、かつ、検知
センサ15a、15bにより設定される各検知エリアA
a、Abの範囲内、更には、実際に火災監視を行うため
に設定される検知エリアの障害にならない位置に配置さ
れている。ここで、試験用透光性窓17a、17bは、
火災検知器10Aの取り付け状態において、透光性窓1
4a、14bの配置位置よりも完全に上方に位置するよ
うに配置されるとともに、トンネルの長手方向、換言す
れば、トンネル内に支配的に自然に流れる気流に対して
平行なフラット面を形成するように設けられている。
【0020】汚損除去装置19a、19bは、各々の透
光性窓14a、14bの周辺にあって、かつ、透光性窓
14a、14bの外方側に位置する傾斜曲面13a、1
3bに一端側が固定された、いわゆる、吹き流し構造の
糸状部材(汚損除去部材)CLa、CLbを有して構成
されている。ここで、糸状部材CLa、CLbは、後述
するように、少なくとも、トンネル内を自然に流れる気
流や車両の通過時等に発生する乱気流等に起因する風圧
により、傾斜曲面13a、13b(又は、火災検知器1
0A)に固定された一端側(固定端側)を中心として、
他端側(自由端側)が自由に撓んで不規則に揺動すると
ともに、少なくとも傾斜曲面13a、13bに配置され
た透光性窓14a、14bの全域に接触する必要があ
る。
【0021】また、糸状部材CLa、CLbは、検知セ
ンサ15a、15bにより設定される各検知エリアA
a、Abの範囲内にあっても、検知されない構成を有し
ている必要がある。具体的には、検知センサ15a、1
5bの検知精度以下、すなわち、センサの不感帯に対応
する線径又は線幅を有する1本乃至複数本(例えば、
2、3本)の糸状部材CLa、CLbにより構成され、
検知エリアAa、Abの設定を妨げないことを必要とす
る。これは、糸状部材CLa、CLbの線径が太すぎた
り、本数が多すぎると、検知センサ15a、15bによ
り検知されたり、検知エリアの障害になり、適切な火災
監視が行われなくなる可能性があるからである。さら
に、糸状部材CLa、CLbは、後述するように、上記
気流に起因する風圧による揺動や、傾斜曲面13a、1
3b、及び、透光性窓14a、14bとの接触に対し
て、損傷等を受けにくい耐久性を有するとともに、付着
した汚れ原因物質を除去するのに適当な剛性(洗浄効
果)を有している必要がある。したがって、線径が細す
ぎると、耐久性や剛性が低下して、透光性窓14a、1
4bに付着した汚れ原因物質を十分除去することができ
なくなるので、適度な線形を有するとともに、耐久性及
び剛性に優れた材質を選定する必要がある。このような
構成を有する糸状部材CLa、CLbとしては、例え
ば、ナイロンやポリエステル、ポリプロピレン、レーヨ
ン等の化学繊維の単糸、又は、撚糸が適している。但
し、動植物毛等も適用可能である。また、その線径とし
ては、概ね1.0mm以下、より好ましくは、0.5m
m程度であることが望ましい。
【0022】次に、上述した火災検知器における作用に
ついて、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態
に係る火災検知器と、トンネル内に生じる気流との関係
を示す概略図である。ここで、火災検知器は、トンネル
内壁面への設置時には、図2(a)の図面上方を上にし
て取り付けられ、また、トンネル内で生じる気流は、図
面左方を上流として右方に向かって流れているものとし
て説明する。図2(a)、(b)に示すように、センサ
収納部12を構成する傾斜曲面13aは、気流Cの上流
側から下流側に向かって、トンネル内部方向に連続的に
突出する滑らかな曲面を有し、一方、傾斜曲面13b
は、気流Cの上流側から下流側に向かって、トンネル内
壁面21方向に連続的に下降する滑らかな曲面を有して
いる。この場合、気流Cは、傾斜曲面13aの形状に沿
って流れ、透光性窓14aの上流側の傾斜曲面13aに
一端側が固定された糸状部材CLaの自由端側を、下流
側に不規則に揺動させる。これにより、糸状部材CLa
の自由端側は、下流側に位置する透光性窓14aの表面
に接触して、その接触摩擦によって透光性窓14aの表
面に付着している汚れ原因物質が除去される。なお、透
光性窓14bの下流側の傾斜曲面13bに一端側が固定
された糸状部材CLbの自由端側は、下流側(センサ収
納部12の縁辺部方向)に不規則に揺動する。
【0023】一方、図2に示した場合とは逆に、トンネ
ル内で生じる気流が、図面の右方を上流として左方に向
かって流れている場合には、糸状部材CLbの自由端側
が、下流側に位置する透光性窓14b方向に不規則に揺
動して接触し、その接触摩擦によって透光性窓14bの
表面に付着している汚れ原因物質が除去される。なお、
トンネル内で生じる気流には、車両の通過時に生じる不
規則な乱気流等もあることから、糸状部材CLa、CL
bの自由端側は、固定端を中心にして様々な方向に不規
則に揺動して傾斜曲面13a、13bの表面に接触し、
その接触摩擦により表面に付着している汚れ原因物質を
除去する。このように、トンネル内で様々な方向に流れ
る、自然気流や車両の通過時に発生する気流等に起因す
る風圧に応じて、糸状部材CLa、CLbの固定端を中
心として、糸状部材CLa、CLbの長さを半径とする
略円形の領域RA、RB(図1(a)参照)内を、自由
端側が不規則に揺動して接触するので、当該円形領域R
A、RB内の傾斜曲面13a、13b、特に、透光性窓
14a、14bとの間に接触摩擦が生じて、付着した汚
れ原因物質が略均一に除去される。
【0024】したがって、透光性窓14a、14bの外
方側の傾斜曲面13a、13bに、所定の長さを有する
糸状部材CLa、CLb(汚損除去装置19a、19
b)を配設するという簡易な構成により、透光性窓14
a、14bへの汚れ原因物質の付着を抑制することがで
きるので、検知センサ15a、15bによる検知感度が
長期にわたって保証されることになり、清掃作業間隔を
長くして、手作業や専用車による清掃作業の頻度を大幅
に減らすことができる。また、糸状部材CLa、CLb
が接触する上記円形領域RA、RB内に、試験用透光性
窓17a、17bの全域が含まれるように、糸状部材C
La、CLbの長さを設定することにより、試験用透光
性窓17a、17bに付着した汚れ原因物質を良好に除
去することもできる。
【0025】<第2の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第2の実施形態について、図面を参照して説
明する。図3は、本発明に係る火災検知器の第2の実施
形態を示す概略構成図であり、図4は、本実施形態にお
ける火災検知器と気流との関係を示す概略図である。こ
こで、火災検知器は、トンネル内壁面への設置時には、
図3の図面上方を上にして取り付けられるものとする。
また、上述した実施形態と同等の構成については、同一
の符号を付して、その説明を省略する。図3に示すよう
に、本実施形態に係る火災検知器10Bは、汚損除去装
置19a、19bを構成する糸状部材CLa、CLbの
一端側(固定端側)が、傾斜曲面13a、13bに配置
された各々の透光性窓14a、14bの周辺であって、
かつ、透光性窓14a、14bの内方側(センサ収納部
12の頭頂部側)に位置する傾斜曲面13a、13bに
固定された構成を有している。
【0026】ここで、各糸状部材CLa、CLbは、上
述した実施形態と同様に、その他端側(自由端側)が、
トンネル内で生じる様々な方向の気流に起因する風圧に
応じて、少なくとも、傾斜曲面13a、13bに配置さ
れた透光性窓14a、14bの全域に接触することで、
透光性窓14a、14bに付着した汚れ原因物質を良好
に除去することができる構成を有している。このような
構成を有する火災検知器10Bにおいて、図4に示すよ
うに、気流Cが図面の左方から右方に向かって流れてい
る場合、気流Cは、傾斜曲面13aの形状に沿って流
れ、透光性窓14bの上流側の傾斜曲面13bに一端側
が固定された糸状部材CLbの自由端側を、下流側に不
規則に揺動させる。これにより、糸状部材CLbの自由
端側は、下流側に位置する透光性窓14bの表面に接触
して、その接触摩擦によって透光性窓14bの表面に付
着している汚れ原因物質が除去される。なお、透光性窓
14aの下流側の傾斜曲面13aに一端側が固定された
糸状部材CLaの自由端側は、下流側(センサ収納部1
2の頭頂部方向)に不規則に揺動する。一方、図4に示
した場合とは逆に、トンネル内で生じる気流が、図面の
右方を上流として左方に向かって流れている場合には、
糸状部材CLaの自由端側が、下流側に位置する透光性
窓14a方向に不規則に揺動して接触し、その接触摩擦
によって透光性窓14aの表面に付着している汚れ原因
物質が除去される。
【0027】<第3の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第3の実施形態について、図面を参照して説
明する。図5は、本発明に係る火災検知器の第3の実施
形態を示す概略構成図であり、図6は、本実施形態にお
ける火災検知器と気流との関係を示す概略図である。こ
こで、火災検知器は、トンネル内壁面への設置時には、
図5の図面上方を上にして取り付けられるものとする。
また、上述した実施形態と同等の構成については、同一
の符号を付して、その説明を省略する。図5に示すよう
に、本実施形態に係る火災検知器10Cは、汚損除去装
置19a、19bを構成する糸状部材CLa、CLbの
一端側(固定端側)が、傾斜曲面13a、13bに配置
された各々の透光性窓14a、14bの周辺であって、
かつ、透光性窓14a、14bの上方側に位置する傾斜
曲面13a、13bに固定された構成を有している。
【0028】ここで、各糸状部材CLa、CLbは、上
述した実施形態と同様に、その他端側(自由端側)が、
トンネル内に生じる様々な方向の気流に起因する風圧に
応じて、少なくとも、傾斜曲面13a、13bに配置さ
れた透光性窓14a、14bの全域に接触することで、
透光性窓14a、14bに付着した汚れ原因物質を良好
に除去することができる構成を有している。このような
構成を有する火災検知器において、図6に示すように、
気流Cが図面の上方から下方に向かって流れている場
合、あるいは、紙面の手前側上方から火災検知器10C
に向かって吹き下ろしている場合、気流Cは、透光性窓
14a、14bに直接吹き付けるが、透光性窓14a、
14bの上方に一端側が固定され、かつ、トンネル内壁
面への設置状態において、透光性窓14a、14bの前
面に垂下した糸状部材CLa、CLbの各々の自由端側
が、下流側(図面下方)に不規則に揺動する。これによ
り、糸状部材CLa、CLbの各々の自由端側は、下流
側に位置する透光性窓14a、14bの表面に接触し
て、その接触摩擦によって透光性窓14a、14bの表
面に付着している汚れ原因物質が除去される。
【0029】<第4の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第4の実施形態について、図面を参照して説
明する。図7は、本発明に係る火災検知器の第4の実施
形態を示す概略構成図であり、図8は、本実施形態にお
ける火災検知器と気流との関係を示す概略図である。こ
こで、火災検知器は、トンネル内壁面への設置時には、
図7の図面上方を上にして取り付けられるものとする。
また、上述した実施形態と同等の構成については、同一
の符号を付して、その説明を省略する。図7に示すよう
に、本実施形態に係る火災検知器10Cは、汚損除去装
置19a、19bを構成する糸状部材CLa、CLbの
一端側(固定端側)が、傾斜曲面13a、13bに配置
された各々の透光性窓14a、14bの周辺であって、
かつ、透光性窓14a、14bの下方側に位置する傾斜
曲面13a、13bに固定された構成を有している。
【0030】ここで、各糸状部材CLa、CLbは、上
述した実施形態と同様に、その他端側(自由端側)が、
トンネル内に生じる様々な方向の気流に起因する風圧に
応じて、少なくとも、傾斜曲面13a、13bに配置さ
れた透光性窓14a、14bの全域に接触することで、
透光性窓14a、14bに付着した汚れ原因物質を良好
に除去することができる構成を有している。このような
構成を有する火災検知器において、図8に示すように、
気流Cが図面の下方から上方に向かって流れている場
合、あるいは、紙面の手前側下方から火災検知器10D
に向かって吹き上げている場合、気流Cは、透光性窓1
4a、14bに直接吹き付けるが、透光性窓14a、1
4bの下方に一端側が固定された糸状部材CLa、CL
bの各々の自由端側が、下流側(図面上方)に不規則に
揺動する。これにより、糸状部材CLa、CLbの各々
の自由端側は、下流側に位置する透光性窓14a、14
bの表面に接触して、その接触摩擦によって透光性窓1
4a、14bの表面に付着している汚れ原因物質が除去
される。
【0031】このように、上述した第2乃至第4の実施
形態に係る火災検知器においては、各糸状部材CLa、
CLbが、トンネル内に生じる様々な方向の気流に起因
する風圧に応じて、傾斜曲面13a、13bの固定端を
中心として、自由端側が不規則に揺動し、傾斜曲面13
a、13bに配置された透光性窓14a、14bの全域
を含む、略円形の領域RA、RB(図3、図5、図7参
照)内に接触するように構成されているので、当該円形
領域RA、RB内の傾斜曲面13a、13b、特に、透
光性窓14a、14bとの間に接触摩擦が生じて、付着
した汚れ原因物質が略均一に除去される。したがって、
検知センサ15a、15bによる検知感度が長期にわた
って保証されることになり、清掃作業間隔を長くして、
火災検知器の清掃作業の頻度を大幅に減らすことができ
る。
【0032】<第5の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第5の実施形態について、図面を参照して説
明する。図9は、本発明に係る火災検知器の第5の実施
形態を示す概略構成図であり、図10は、本実施形態に
おける火災検知器と気流との関係を示す概略図である。
ここで、火災検知器は、トンネル内壁面への設置時に
は、図9の図面上方を上にして取り付けられるものとす
る。また、上述した実施形態と同等の構成については、
同一の符号を付して、その説明を省略する。図9に示す
ように、本実施形態に係る火災検知器10Eは、汚損除
去装置19を構成する糸状部材CLの一端側(固定端
側)が、傾斜曲面13a、13bの各々に配置された透
光性窓14a、14bの略中間、すなわち、センサ収納
部12の略頭頂部近傍に固定された構成を有している。
【0033】ここで、各糸状部材CLは、上述した実施
形態と同様に、その他端側(自由端側)が、トンネル内
に生じる様々な方向の気流に起因する風圧に応じて、少
なくとも、傾斜曲面13a、13bに配置された透光性
窓14a、14bの双方の全域に共通に接触すること
で、透光性窓14a、14bに付着した汚れ原因物質を
良好に除去することができる構成を有している。このよ
うな構成を有する火災検知器10Eにおいて、図10に
示すように、気流Cが図面の左方から右方に向かって流
れている場合、気流Cは、傾斜曲面13aの形状に沿っ
て流れ、センサ収納部12の頭頂部近傍に一端側が固定
された糸状部材CLの自由端側を、下流側に不規則に揺
動させる。これにより、糸状部材CLの自由端側は、下
流側に位置する透光性窓14bの表面に接触して、その
接触摩擦によって透光性窓14bの表面に付着している
汚れ原因物質が除去される。一方、図10に示した場合
とは逆に、トンネル内で生じる気流が、図面の右方を上
流として左方に向かって流れている場合には、糸状部材
CLの自由端側が、下流側に位置する透光性窓14a方
向に不規則に揺動して接触し、その接触摩擦によって透
光性窓14aの表面に付着している汚れ原因物質が除去
される。
【0034】このように、本実施形態に係る火災検知器
においては、単一の糸状部材CLが、トンネル内に生じ
る様々な方向の気流に起因する風圧に応じて、センサ収
納部12の頭頂部近傍の固定端を中心として、自由端側
が不規則に揺動し、傾斜曲面13a、13bに配置され
た透光性窓14a、14bの全域を含む、略円形の領域
R(図9参照)内に接触するように構成されているの
で、当該円形領域R内の傾斜曲面13a、13b、特
に、透光性窓14a、14bとの間に接触摩擦が生じ
て、付着した汚れ原因物質が略均一に除去される。した
がって、検知センサ15a、15bによる検知感度が長
期にわたって保証されることになり、清掃作業間隔を長
くして、火災検知器の清掃作業の頻度を大幅に減らすこ
とができる。
【0035】<第6の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第6の実施形態について、図面を参照して説
明する。図11は、本発明に係る火災検知器の第6の実
施形態を示す概略構成図であり、図12は、本実施形態
における火災検知器と気流との関係を示す概略図であ
る。ここで、上述した実施形態と同等の構成について
は、同一の符号を付して、その説明を省略する。図11
に示すように、本実施形態に係る火災検知器10Fは、
汚損除去装置19c、19dを構成する糸状部材CL
c、CLdの一端側(固定端側)が、トンネルの内部方
向(図面上方)に突出した試験光源収納部16の下面1
6aに配置された各々の試験用透光性窓17a、17b
の周辺であって、かつ、試験用透光性窓17a、17b
の外方側(試験光源収納部16の縁辺部側)に位置する
下面16aに固定された構成を有している。
【0036】ここで、各糸状部材CLc、CLdは、他
端側(自由端側)が、トンネル内に生じる様々な方向の
気流に起因する風圧に応じて、少なくとも、試験光源収
納部16の下面16aに配置された各々の試験用透光性
窓17a、17bの全域に接触することで、試験用透光
性窓17a、17bに付着した汚れ原因物質を良好に除
去することができる構成を有している。なお、具体的な
材質、形状等は、上述した各実施形態と同等である。こ
のような構成を有する火災検知器10Fにおいて、図1
2に示すように、気流Cが図面の左方から右方に向かっ
て流れている場合、気流Cは、試験光源収納部16の下
面16aに沿って流れ、試験用透光性窓17aの上流側
に一端側が固定された糸状部材CLcの自由端側を、下
流側に不規則に揺動させる。これにより、糸状部材CL
cの自由端側は、下流側に位置する試験用透光性窓17
aの表面に接触して、その接触摩擦によって試験用透光
性窓17aの表面に付着している汚れ原因物質が除去さ
れる。なお、試験用透光性窓17bの下流側に一端側が
固定された糸状部材CLdの自由端側は、下流側(試験
光源収納部16の縁辺部方向)に不規則に揺動する。
【0037】一方、図12に示した場合とは逆に、トン
ネル内で生じる気流が、図面の右方を上流として左方に
向かって流れている場合には、糸状部材CLdの自由端
側が、下流側に位置する試験用透光性窓17b方向に不
規則に揺動して接触し、その接触摩擦によって試験用透
光性窓17bの表面に付着している汚れ原因物質が除去
される。
【0038】<第7の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知器の第7の実施形態について、図面を参照して説
明する。図13は、本発明に係る火災検知器の第7の実
施形態を示す概略構成図であり、図14は、本実施形態
における火災検知器と気流との関係を示す概略図であ
る。ここで、上述した実施形態と同等の構成について
は、同一の符号を付して、その説明を省略する。図13
に示すように、本実施形態に係る火災検知器10Gは、
汚損除去装置19c、19dを構成する糸状部材CL
c、CLdの一端側(固定端側)が、トンネルの内部方
向(図面上方)に突出した試験光源収納部16の下面1
6aに配置された各々の試験用透光性窓17a、17b
の周辺であって、かつ、試験用透光性窓17a、17b
の内方側(試験光源収納部16の頭頂部側、すなわち、
試験用透光性窓17a、17bの間)に位置する下面1
6aに固定された構成を有している。
【0039】ここで、各糸状部材CLc、CLdは、他
端側(自由端側)が、トンネル内に生じる様々な方向の
気流に起因する風圧に応じて、少なくとも、試験光源収
納部16の下面16aに配置された各々の試験用透光性
窓17a、17bの全域に接触することで、試験用透光
性窓17a、17bに付着した汚れ原因物質を良好に除
去することができる構成を有している。なお、具体的な
材質、形状等は、上述した各実施形態と同等である。こ
のような構成を有する火災検知器10Gにおいて、図1
4に示すように、気流Cが図面の左方から右方に向かっ
て流れている場合、気流Cは、試験光源収納部16の下
面16aに沿って流れ、試験用透光性窓17bの上流側
に一端側が固定された糸状部材CLdの自由端側を、下
流側に不規則に揺動させる。これにより、糸状部材CL
dの自由端側は、下流側に位置する試験用透光性窓17
bの表面に接触して、その接触摩擦によって試験用透光
性窓17bの表面に付着している汚れ原因物質が除去さ
れる。なお、試験用透光性窓17aの下流側に一端側が
固定された糸状部材CLcの自由端側は、下流側(試験
光源収納部16の頭頂部方向)に不規則に揺動する。
【0040】一方、図14に示した場合とは逆に、トン
ネル内で生じる気流が、図面の右方を上流として左方に
向かって流れている場合には、糸状部材CLcの自由端
側が、下流側に位置する試験用透光性窓17a方向に不
規則に揺動して接触し、その接触摩擦によって試験用透
光性窓17aの表面に付着している汚れ原因物質が除去
される。
【0041】このように、上述した第6又は第7の実施
形態に係る火災検知器においては、各糸状部材CLc、
CLdが、トンネル内に生じる様々な方向の気流に起因
する風圧に応じて、試験光源収納部16の下面16aの
固定端を中心として、自由端側が不規則に揺動し、下面
16aに配置された試験用透光性窓17a、17bの全
域を含む、略円形の領域RC、RD(図11、図13参
照)内に接触するように構成されているので、各糸状部
材CLc、CLdの自由端側と試験用透光性窓17a、
17bとの間に接触摩擦が生じて、付着した汚れ原因物
質が略均一に除去される。したがって、試験光源18
a、18bから投光される試験光の強度を長期にわたっ
て保証することができ、検知センサ15a、15bが収
納された透光性窓14a、14bの汚れ状態を正確に把
握して、検知センサ15a、15bの検知感度を適切に
補償することができる。なお、糸状部材CLc、CLd
が接触する上記円形領域RC、RD内に、傾斜曲面13
a、13bの各々に配置された透光性窓14a、14b
の全域が含まれるように、糸状部材CLc、CLdの長
さを設定することにより、透光性窓14a、14bに付
着した汚れ原因物質を良好に除去することもできる。
【0042】次に、本発明に係る火災検知器に適用され
る汚損除去装置の具体構成について、図面を参照して説
明する。図15は、本発明に係る火災検知器に適用され
る汚損除去装置の第1の構成例を示す概略構成図であ
り、図16は、本発明に係る火災検知器に適用される汚
損除去装置の第2の構成例を示す概略構成図である。図
15(a)に示す汚損除去装置19Aは、上面部31a
が基部31bよりも突出した略円筒状の取付部31と、
取付部31の基部31bに一端側が接続された複数本の
糸状部材CLNと、火災検知器のセンサ収納部又は試験
光源収納部の所定の位置に配設される取付固定部41
と、を有して構成されている。ここで、取付固定部41
は、上述した各実施形態に示したように、糸状部材CL
Nの固定端側が固定される位置に配設され、取付部31
を着脱可能に係合固定するための係合部41aを有して
いる。
【0043】図15(b)に示す汚損除去装置19B
は、上面部32aが基部32bに対して傾斜して突出し
た略円錐状の取付部32と、取付部32の基部32bに
一端側が接続された複数本の糸状部材CLNと、火災検
知器の所定の位置に配設される取付固定部42と、を有
して構成され、取付固定部42には、取付部32を着脱
可能に係合固定するための係合部42aが形成されてい
る。図15(c)に示す汚損除去装置19Cは、上面部
33a及び下面部33cが基部33bに対して突出した
略円筒状の取付部33と、取付部33の下面部33cに
一端側が接続された複数本の糸状部材CLNと、火災検
知器の所定の位置に配設される取付固定部43と、を有
して構成され、取付固定部43には、取付部33を着脱
可能に係合固定するための係合部43aが形成されてい
る。
【0044】上述したような各構成を有する汚損除去装
置19A、19B、19Cによれば、取付部31、3
2、33を取付固定部41、42、43に対して着脱可
能に係合固定することにより、火災検知器への糸状部材
CLNの取り付け、取り外しを簡易に行うことができる
ので、汚損除去装置19A、19B、19Cの長期の使
用等により、糸状部材CLNが破損や摩耗、紛失、汚損
等を生じて、透光性窓や試験用透光性窓に付着した汚れ
原因物質の除去作用が低下してきた場合には、糸状部材
CLNの交換を容易に行うことができ、火災検知器の汚
れ状態を清浄な状態に改善することができる。
【0045】また、図16に示す汚損除去装置19D
は、板状又は布状の取付部34と、取付部34に一端側
が接続された複数本の糸状部材CLNと、火災検知器の
所定の位置に配設される板状又は布状の取付固定部44
と、を有して構成されている。ここで、取付部34は、
板状体又は布状体の一面側34aに複数の係止突起が形
成され、一方、取付固定部44は、板状体又は布状体の
一面側44aに、取付部34の係止突起に係止される複
数の係止環が形成され、他面側44bに粘着層が形成さ
れている。すなわち、取付部34及び取付固定部44の
一面側は、着脱可能な一対の係止機構を構成している。
取付固定部44の他面側44bは、火災検知器への取付
機構を構成している。
【0046】このような構成を有する汚損除去装置19
Dによれば、取付部34を取付固定部44に対して着脱
可能に係止固定することにより、火災検知器への糸状部
材CLNの取り付け、取り外しを簡易に行うことができ
るので、糸状部材CLNが破損や摩耗、紛失、汚損等を
生じて、透光性窓や試験用透光性窓に付着した汚れ原因
物質の除去作用が低下してきた場合には、糸状部材CL
Nの交換を容易に行うことができ、火災検知器の汚れ状
態を清浄な状態に改善することができる。また、取付固
定部44の他面側44bには、粘着層が形成されている
ので、火災検知器の任意の位置に糸状部材CLNを取り
付けることができる。したがって、既存又は既設の火災
検知器に対して、容易に本発明に係る汚損除去装置を取
り付けることができ、従来技術に示した手作業や専用車
による清掃作業を長期にわたって行うことなく、透光性
窓や試験用透光性窓に付着した汚れ原因物質を良好に除
去することができる。
【0047】図17は、上述した第1の構成例又は第2
の構成例に係る汚損除去装置(図15、図16)を火災
検知器に配設した場合の概略構成図である。ここでは、
汚損除去装置を第5の実施形態(図9参照)に示した火
災検知器Eと同等の位置に配設した場合について説明す
る。図17に示す火災検知器10Hにおいては、汚損除
去装置19を構成する糸状部材CLNの一端側(固定端
側)に取り付けられた取付部30が、傾斜曲面13a、
13bの各々に配置された透光性窓14a、14bの略
中間、すなわち、センサ収納部12の略頭頂部近傍に予
め配設された取付固定部40に、着脱可能に固定されて
いる。このような構成を有することにより、第5の実施
形態と同等の作用効果を得ることができるとともに、糸
状部材CLNが破損や摩耗、紛失、汚損等を生じて、透
光性窓や試験用透光性窓に付着した汚れ原因物質の除去
作用が低下してきた場合であっても、糸状部材CLNの
交換作業を簡易かつ迅速に行うことができ、従来技術に
示した手作業や専用車による清掃作業を行うことなく、
火災検知器の汚れ状態を清浄な状態に改善することがで
きる。
【0048】図18は、本発明に係る火災検知器に適用
される汚損除去装置の第3の構成例を示す概略構成図で
あり、図19は、本発明に係る火災検知器に適用される
汚損除去装置の第4の構成例を示す概略構成図である。
図18(a)に示す汚損除去装置19Eは、1本又は複
数本の糸状部材CLNの一端側に接続され、上述した汚
損除去装置19Bにおける取付部32と略同等の構成を
有する略円錐状の取付部35と、火災検知器の試験光源
収納部16Aの所定の位置に形成されたスリット付きの
円錐状の溝(以下、単にスリット付き溝部という)から
なる取付固定部45と、を有して構成されている。ま
た、図18(b)に示す汚損除去装置19Fは、上述し
た汚損除去装置19Eにおける取付部35と同等の構成
を有する取付部36と、火災検知器の試験光源収納部1
6Aの所定の位置に形成された円錐状の貫通穴(以下、
単に貫通穴という)からなる取付固定部46と、を有し
て構成されている。
【0049】上述したような各構成を有する汚損除去装
置19E、19Fにおいては、取付部35、36を取付
固定部45、46に挿入、押圧し、取付部35、36の
円錐面と、取付固定部45、46の穴内部又は溝内部の
円錐面を密着させることにより、傾斜面相互の接触抵抗
を利用して着脱可能に係合固定される。ここで、取付部
35、36は、例えば、モールド樹脂等により構成され
る。これは、取付部35、36を金属により構成した場
合、トンネル内環境における経年変化により腐食(さ
び)や変質等が進行して、上記取付固定部45、46の
内部に固着して取り外しが困難となることを防止するた
めである。特に、取付固定部45、46が形成される試
験光源収納部16Aを、例えば、アルミダイキャスト等
の金属により構成した場合には、上記腐食等による固着
の度合いが顕著になるため、モールド樹脂等の材質を適
用することにより、取付固定部45、46に対する取付
部35、36の着脱を良好に行うことができる。
【0050】また、図19に示す汚損除去装置19G
は、上述した汚損除去装置19Eにおける取付部35と
同等の構成を有する取付部37と、火災検知器の試験光
源収納部16Aの所定の位置に形成された穴部(又は、
溝部)47a、及び、穴部(又は、溝部)47aに填め
込まれ、スリット付き溝部(又は、貫通穴)を有する固
定用部材47bからなる取付固定部47と、を有して構
成されている。ここで、取付部37及び固定用部材47
bは、同等のモールド樹脂により形成されている。この
ような構成を有する汚損除去装置19Gによれば、取付
部37及び取付固定部47(固定用部材47b)の双方
に、モールド樹脂を適用しているので、試験光源収納部
16Aに金属等の材質を適用した場合であっても、汚損
除去装置19Gにおける腐食や変質等を防止して、取付
部37と固定用部材47bの固着を防止することがで
き、取付部37の着脱を簡易かつ良好に行うことができ
る。
【0051】以下に、上記各汚損除去装置19E、19
Fにおける取付部35、36の具体的な着脱手順につい
て具体的に説明する。ここでは、取付固定部45、46
を構成するスリット付き溝部、又は、貫通穴の内部に、
取付部35、36全体が完全に収まる大きさを有する場
合について説明する。図20は、本構成例に係る汚損除
去装置の第1の着脱手順を示す概略構成図であり、図2
1は、本構成例に係る汚損除去装置の第2の着脱手順を
示す概略構成図である。 (第1の着脱手順)まず、汚損除去装置19Eにおける
取付部35の着脱手順について説明する。図18(a)
に示すように、糸状部材CLNをスリット45aを介し
て溝内部に通した後、糸状部材CLNを図面下方に軽く
引っ張って、取付部35を取付固定部45に仮係合させ
る。その後、図20(a)に示すように、金尺やクレジ
ットカード等の手近な薄板状の部材、又は、専用の治具
等により、取付部35をスリット45aに沿って上方か
ら下方に押圧する。
【0052】このような装着手順により、取付部35の
円錐面と、取付固定部45の溝内部の円錐面が密着する
ことになり、傾斜面相互の接触抵抗により取付固定部4
5内部に取付部35を強固に係合固定することができ
る。また、取付固定部45からの取付部35の取り外し
手順は、図20(b)に示すように、手近な薄板状部
材、又は、専用の治具等により、取付部35をスリット
45aに沿って下方から上方に押圧する。このような取
り外し手順により、取付部35と取付固定部45との係
合状態が解除され、さらに、取付部35を溝上部まで押
し上げることにより、取付部35を把持して簡易に取り
外すことができる。
【0053】(第2の着脱手順)一方、汚損除去装置1
9Fにおける取付部36の着脱手順は、まず、図18
(b)に示すように、糸状部材CLNを貫通穴の上から
下へ通した後、糸状部材CLNを図面下方に軽く引っ張
って、取付部36を取付固定部45に仮係合させる。そ
の後、図21(a)に示すように、ボールペンやドライ
バー等の手近な先尖部材、又は、専用の治具等により、
取付部36を貫通穴の上方から下方に押圧する。このよ
うな装着手順により、取付部36の円錐面と、取付固定
部46の貫通穴の円錐面が密着することになり、傾斜面
相互の接触抵抗により取付固定部46内部に取付部36
を強固に係合固定することができる。なお、汚損除去装
置19Fと同等の構成を有する汚損除去装置19Gにお
いても、同様の手順により着脱を行うことができる。
【0054】また、取付固定部46からの取付部36の
取り外し手順は、図21(b)に示すように、手近な先
尖部材、又は、専用の治具等により、取付部36を貫通
穴の下方から上方に押圧する。このような取り外し手順
により、取付部36と取付固定部46との係合状態が解
除され、さらに、取付部36を貫通穴上部まで持ち上げ
ることにより、取付部36を把持して簡易に取り外すこ
とができる。したがって、火災検知器への糸状部材CL
Nの装着、取り外しを簡易に行うことができるので、汚
損除去装置19E、19Fの長期の使用等により、糸状
部材CLNが破損や摩耗、紛失、汚損等を生じて、透光
性窓や試験用透光性窓に付着した汚れ原因物質の除去作
用が低下した場合であっても、糸状部材CLNの交換を
容易に行うことができ、火災検知器の汚れ状態を清浄な
状態に改善することができる。
【0055】なお、上述した第1及び第2の着脱手順に
おいては、取付固定部45、46を構成するスリット付
き溝部、又は、貫通穴の内部に、取付部35、36全体
が完全に収まる大きさや形状を有する場合について説明
したが、取付部35、36の一部が、スリット付き溝
部、又は、貫通穴から突出する大きさや形状を有するも
のであってもよい。以下、その具体例について説明す
る。図22は、本構成例に係る汚損除去装置に適用され
る取付部の大きさや形状と、取付固定部への係合状態、
及び、着脱操作との関係を示す概略図である。図22
(a)に示す具体例は、取付部35Aが取付固定部45
Aに係合された状態において、取付部35Aの一部が取
付固定部45Aを構成するスリット付き溝部、又は、貫
通穴の上部よりも突出する大きさや形状を有する場合で
ある。この場合、装着手順においては、取付部35Aの
上部を下方に押圧することにより、取付部35Aが取付
固定部45Aに係合固定される。また、取り外し手順に
おいては、取付部35Aの上部を把持して持ち上げるこ
とにより、取付固定部45Aとの係合状態が解除され
る。
【0056】図22(b)に示す具体例は、取付部35
Bが取付固定部45Aに係合された状態において、取付
部35Bの一部が取付固定部45Aを構成するスリット
付き溝部、又は、貫通穴の上部及び下部よりも突出する
大きさや形状を有する場合である。この場合、装着手順
においては、取付部35Bの上部を下方に押圧すること
により、取付部35Bが取付固定部45Aに係合固定さ
れる。また、取り外し手順においては、取付部35Bの
下部を上方に押圧することにより、取付固定部45Aと
の係合状態が解除される。したがって、このような大き
さ又は形状を有する取付部35A、35Bによれば、治
具等を用いることなく、簡易かつ確実に取付部を取付固
定部45Aに着脱することができる。ここで、本発明に
適用される取付部の形状は、上述した具体例に示したも
のに限定されるものではなく例えば、取付固定部45A
の下部方向にのみ突出する大きさや形状を有するもので
あってもよい。
【0057】次に、上述した第3の構成例又は第4の構
成例に係る汚損除去装置を、火災検知器に適用した場合
の具体例について説明する。図23は、上述した汚損除
去装置(図18、図19)を火災検知器に配設した場合
の第1の適用例を示す概略構成図である。ここでは、汚
損除去装置を第6の実施形態(図11参照)に示した火
災検知器10Fと略同等の位置に配設した場合について
説明する。図23に示す火災検知器10Iにおいては、
汚損除去装置19e、19fを構成する糸状部材CL
e、CLfの一端側(固定端側)に取り付けられた取付
部30a、30bが、試験光源収納部16の試験用透光
性窓17a、17bの外方に各々形成された取付固定部
40a、40bに、着脱可能に固定されている。ここ
で、各糸状部材CLe、CLfは、他端側(自由端側)
が、トンネル内に生じる様々な方向の気流に起因する風
圧に応じて、少なくとも、試験光源収納部16の下面1
6aに配置された試験用透光性窓17a、17b、及
び、傾斜曲面13a、13bに設けられた透光性窓14
a、14bの全域に接触することで、試験用透光性窓1
7a、17b、及び、透光性窓14a、14bに付着し
た汚れ原因物質を良好に除去することができる構成を有
している。なお、具体的な材質、形状等は、上述した各
実施形態と同等である。
【0058】図24は、上述した汚損除去装置(図1
8、図19)を火災検知器に配設した場合の第2の適用
例を示す概略構成図である。まず、本適用例における火
災検知器の形状について説明する。図24に示すよう
に、火災検知器10Jは、トンネル内壁面への設置状態
において、少なくともトンネルの長手方向(図24
(a)の左右方向)に所定の曲率半径を有して曲面状に
形成された傾斜曲面(傾斜面)51a、51bと、傾斜
曲面51a、51bの各々の周縁部(外周)に連続して
設けられ、所定の傾斜角度を有して形成された急傾斜面
52a、52bと、内部に収納された検知センサ53
a、53bの前方に位置し、傾斜曲面51a、51bの
各々に設けられた個別の透光性窓54a、54bと、各
透光性窓54a、54bの近傍に個別の試験光源55
a、55bを収納し、火災検知器10Jの設置状態にお
いて、その下面側に試験用透光性窓56a、56bを備
えた試験用光源収納部57と、を有して構成されてい
る。
【0059】すなわち、火災検知器10Jの上部(上
面)構成は、曲率半径が大きく、平面に近似する単一又
は複合された曲面(傾斜曲面51a、51b、急傾斜面
52a、52b)を有し、トンネル内壁面21からトン
ネル内部方向(図24(b)の上方向)に一様に突出す
るように形成されている。また、傾斜曲面51a、51
bは、各々トンネルの長手方向の一方側(図24左側)
及び他方側(図24右側)に位置し、トンネルの一方側
及び他方側に対して所定の傾斜を有して形成されてい
る。ここで、傾斜曲面51a、51b及び透光性窓54
a、54bは、トンネル内壁面21、換言すれば、トン
ネル内に支配的に流れる気流に対して、例えば、概ね5
°〜30°、望ましくは、10°〜25°の傾斜角度を
有して(斜向して)設けられ、急傾斜面52a、52b
は、傾斜曲面51a、51bの周縁部に連続して設けら
れ、かつ、傾斜曲面51a、51bのトンネル内壁面2
1に対する傾斜角度に比較して、急峻な傾斜角度、例え
ば、60°程度を有するように形成されている。さら
に、試験用光源収納部57の下面側に設けられた試験用
透光性窓56a、56bは、火災検知器10Jの設置状
態において、トンネル内壁面21に平行、すなわち、ト
ンネル内に支配的に流れる気流に対して平行に設けられ
ている。
【0060】そして、図24に示す火災検知器10Jに
おいては、汚損除去装置19e、19fを構成する糸状
部材CLg、CLhの一端側(固定端側)に取り付けら
れた取付部30c、30dが、試験光源収納部57の試
験用透光性窓56a、56bの近傍に各々形成された取
付固定部40c、40dに、着脱可能に固定されてい
る。ここで、各糸状部材CLg、CLhは、上述した第
1の適用例と同様に、他端側(自由端側)が、トンネル
内に生じる様々な方向の気流に起因する風圧に応じて、
少なくとも、試験用透光性窓56a、56b、及び、透
光性窓54a、54bの全域に接触することで、試験用
透光性窓56a、56b、及び、透光性窓54a、54
bに付着した汚れ原因物質を良好に除去することができ
る構成を有している。
【0061】このような構成を有することにより、上述
した各実施形態と同等の作用効果を得ることができると
ともに、糸状部材が破損や摩耗、紛失、汚損等を生じ
て、透光性窓や試験用透光性窓に付着した汚れ原因物質
の除去作用が低下してきた場合であっても、糸状部材の
交換作業を簡易かつ迅速に行うことができ、従来技術に
示した手作業や専用車による清掃作業を行うことなく、
火災検知器の汚れ状態を清浄な状態に改善することがで
きる。なお、第2の適用例においては、取付固定部40
c、40dを試験光源収納部57の両側部に設けた構成
を示したが、本発明は、この構成に限定されるものでは
ない。すなわち、検知センサ53a、53bにより設定
される検知エリアを糸状部材が遮ることがない、試験光
源収納部57の適当な位置に設けるものであれば、他の
構成を有するものであってもよい。なお、上述した各構
成に示した汚損除去装置の着脱構造及び配設構造は、一
例に過ぎず、本発明は、このような形態に限定されるも
のではない。要するに、少なくとも火災検知器側に配
設、形成された取付固定部に対して、糸状部材を着脱可
能に取り付けることができるものであれば、他の構成を
有するものであってもよいことはいうまでもない。
【0062】次に、上述した各実施形態に示した火災検
知器の構造と、本発明に係る汚損除去装置との関係につ
いて説明する。上述したように、各実施形態に示した火
災検知器においては、透光性窓14a、14b、54
a、54bがトンネル内壁面21に対して5°〜30°
の傾斜角度を有して配置され、かつ、試験用透光性窓1
7a、17b、56a、56bが透光性窓14a、14
b、54a、54bの設置位置よりも完全に上方に位置
するように配置された構成について説明した。このよう
な構成を有する火災検知器によれば、試験用透光性窓1
7a、17b、56a、56bを、トンネル内に支配的
に流れる気流(一般的には、トンネルの長手方向に流れ
る気流)に対して、平行なフラット面を形成するように
配置することにより、気流に乗って飛来する汚れ原因物
質の直接的な衝突を回避して、付着を抑制することがで
きるとともに、付着した汚れ原因物質を良好に除去する
ことができ、透光性窓14a、14b、54a、54b
の汚れ状態にのみに基づいて、自己診断による汚れ補償
を行うことができる。
【0063】また、試験用透光性窓17a、17b、5
6a、56bを、透光性窓14a、14b、54a、5
4bと同等の傾斜角度(トンネル内に支配的に流れる気
流に対して5°〜30°)を有して配置することによ
り、気流に乗って飛来する汚れ原因物質の付着状態を略
同等にすることができ、自己診断による汚れ補償におい
て、透光性窓14a、14b、54a、54bと試験用
透光性窓17a、17b、56a、56bの汚れ状態が
同等であることに基づいて、透光性窓14a、14b、
54a、54bの汚れ状態を的確に把握することができ
る。
【0064】ところで、上述したような透光性窓14
a、14b、54a、54b、及び、試験用透光性窓1
7a、17b、56a、56bの配置関係を有する火災
検知器においては、本願発明者の鋭意検討の結果、透光
性窓14a、14b、54a、54b、及び、試験用透
光性窓17a、17b、56a、56bの傾斜角度を概
ね30°以下に設定することにより、透光性窓14a、
14b、54a、54b、及び、試験用透光性窓17
a、17b、56a、56bへの汚れ原因物質の付着を
抑制しつつ、試験光源収納部16、57に収納された試
験光源18a、18b、55a、55bから投光される
試験光CKを、試験用透光性窓17a、17b、56
a、56b、及び、透光性窓14a、14b、54a、
54bを介して、透光性窓14a、14b、54a、5
4b内に収納された検知センサ15a、15b、53
a、53bに良好に照射させることができる位置関係を
確保することができることが、判明している。
【0065】一方、透光性窓14a、14b、54a、
54bの傾斜角度を0°に設定し、トンネル内で生じる
気流に対して平行なフラット面を形成した場合、トンネ
ル内壁面21の極近傍領域に検知エリアの死角が生じる
という問題を有しており、この問題点を緩和しつつ、透
光性窓14a、14b、54a、54bの汚損を軽減す
るためには、透光性窓14a、14b、54a、54b
の傾斜角度を、概ね5°〜30°の範囲内で設定するこ
とが望ましいという結論を得た。したがって、このよう
な構成を有する火災検知器に、本願発明に係る汚損除去
装置を適用することにより、透光性窓、及び、試験用透
光性窓への汚れ原因物質の付着を抑制することができる
とともに、付着した汚れ原因物質を良好に除去すること
ができ、清掃作業間隔を長くして、火災検知器の清掃作
業の頻度を大幅に減らすことができる。さらに、試験光
源から投光される試験光を検知センサに良好に照射する
ための位置関係を確保することができ、自己診断による
汚れ補償を適切に行うことができる。
【0066】さらに、上述した各実施形態に示した火災
検知器の上部(上面)構成は、上部の略全域にわたっ
て、曲率半径が大きく、凹凸のない滑らかな面(平面、
曲面等)により、トンネル内部方向に一様に突出し、火
災検知器の設置状態において、正面中央から見て上下方
向及び左右方向に向かって、それぞれ設置面(トンネル
内壁面)方向への突出量が連続的に小さくなる曲面を有
するように構成されている。また、透光性窓及び試験用
透光性窓が、上記滑らかな面に対して、略隙間なく、連
続的な面(面一)を形成するように構成されている。
【0067】したがって、トンネル内で生じる気流は、
このような曲面の形状に沿って流れが変化することによ
り、透光性窓、及び、試験用透光性窓に達する以前に気
流の分散が生じて、気流に含まれる汚れ原因物質が希薄
になるとともに、透光性窓、及び、試験用透光性窓に対
して気流が平行に流れることになり、気流の直接的な吹
き付けが抑制されるので、透光性窓、及び、試験用透光
性窓への汚れの付着を大幅に低減することができる。ま
た、火災検知器の清掃作業時に、一様に突出した滑らか
な面を清浄化するだけで、透光性窓及び試験用透光性窓
を簡易かつ良好に清浄化することができる。なお、本発
明に係る汚損除去装置は、上述した各実施形態に示した
構成を有する火災検知器に限らず、他の構成を有するも
のにも良好に適用できることはいうまでもない。例え
ば、従来技術に示した火災検知器の受光センサの近傍に
汚損除去装置を配設するものであってもよい。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、透光性窓
内に配設された検知センサによりトンネル内の火災を検
知する火災検知器において、トンネル内に生じる気流の
風圧に応じて不規則に揺動する糸状の汚損除去部材を備
えた汚損除去装置を、透光性窓の周辺に配設した構成を
有しているので、揺動する糸状の汚損除去部材が、透光
性窓に接触して接触摩擦を生じ、透光性窓に付着した汚
れ原因物質を略均一に除去することができる。したがっ
て、透光性窓の周辺に所定の長さの汚損除去部材を配設
するという簡易な構成により、透光性窓への汚れ原因物
質の付着を抑制することができるので、検知センサによ
る検知感度が長期にわたって保証されることになり、清
掃作業間隔を長くして、手作業や専用車による清掃作業
の頻度を大幅に減らすことができる。
【0069】請求項2記載の発明によれば、糸状の汚損
除去部材の一端側が、透光性窓の周辺に取付固定された
構成を有しているので、トンネル内に生じる、様々な方
向の気流に起因する風圧に応じて、汚損除去部材の一端
側を中心として、他端側が所定の領域内を不規則に揺動
し、当該領域内の透光性窓との間に接触摩擦を生じて、
付着した汚れ原因物質を略均一に除去することができ
る。請求項3記載の発明によれば、糸状の汚損除去部材
の一端側に設けられた取付部が、透光性窓の周辺に設け
られた取付固定部に対して、着脱可能に取り付けられて
いるので、汚損除去部材に破損や摩耗、紛失、汚損等が
生じた場合には、汚損除去装置の火災検知器への取り付
け、取り外しを簡易に行うことができ、透光性窓の汚れ
状態を清浄な状態に改善することができる。請求項4記
載の発明によれば、汚損除去部材は、一端側を中心とし
て揺動するとともに、少なくとも透光性窓の全域に接触
する長さに形成されているので、トンネル内に生じる、
様々な方向の気流に起因する風圧に応じて、汚損除去部
材の一端側を中心として、他端側が所定の半径を有する
略円形の領域内を不規則に揺動し、当該円形領域内の透
光性窓との間に接触摩擦を生じて、付着した汚れ原因物
質を略均一に除去することができる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、汚損除去装
置が、1本乃至複数本の汚損除去部材により構成されて
いるので、トンネル内に生じる、様々な方向の気流に起
因する風圧に応じて、不規則に揺動する領域の範囲を拡
大しつつ、当該領域内における汚損除去部材と透光性窓
との間に接触状態を均一化することができ、透光性窓に
付着した汚れ原因物質を略均一に除去することができ
る。請求項6記載の発明によれば、汚損除去部材が、検
知センサによる検知精度以下の幅に形成されているの
で、検知センサにより設定される検知エリア内に配設さ
れていても、検知されることがなく、適切な火災監視を
行うことができる。換言すれば、検知センサにより設定
される検知エリアを考慮することなく、汚損除去装置を
最も汚れ除去効果が高い任意の位置に配設することがで
きる。請求項7記載の発明によれば、汚損除去部材が、
化学繊維の単糸、又は、撚糸により構成されているの
で、トンネル内に生じる気流に起因する風圧に対する揺
動性や耐久性、汚れ原因物質を除去するための剛性(洗
浄効果)、検知センサの検知精度に応じた線径の微細加
工性等の種々の条件を満たす特性を容易に得ることがで
き、透光性窓に付着した汚れ原因物質を良好に除去する
ことができる汚損除去装置を提供することができる。
【0071】請求項8記載の発明によれば、火災検知器
は、一対の検知センサを備え、火災検知器の設置位置に
対して左右方向に独立した3次元の検知エリアを設定す
るものであって、一対の検知センサの各々の前面に設け
られた透光性窓の周辺に汚損除去装置を配設する構成を
有しているので、トンネルの長手両方向に検知エリアを
設定して、検知エリア相互の死角の発生を抑制しつつ、
トンネル内に生じる様々な方向の気流に起因する風圧を
利用して、透光性窓に付着した汚れ原因物質を除去する
ことができ、検知センサによる検知エリアの良好かつ適
切な火災監視を実現することができる。請求項9記載の
発明によれば、透光性窓が、トンネルの内壁面に対して
5°〜30°の範囲の傾斜角度を有して配置されている
ので、透光性窓への汚れ原因物質の付着を抑制すること
ができるとともに、付着した汚れ原因物質を良好に除去
することができ、清掃作業間隔を長くして、火災検知器
の清掃作業の頻度を大幅に減らすことができる。
【0072】請求項10記載の発明によれば、火災検知
器は、透光性窓の近傍に配置され、試験用透光性窓内に
配設された試験光源を備え、上記汚損除去装置を、試験
用透光性窓の周辺に配設した構成を有しているので、揺
動する糸状の汚損除去部材が、試験用透光性窓に接触し
て接触摩擦を生じ、試験用透光性窓に付着した汚れ原因
物質を略均一に除去することができる。したがって、試
験用透光性窓の周辺に所定の長さの汚損除去部材を配設
するという簡易な構成により、試験用透光性窓への汚れ
原因物質の付着を抑制することができるので、試験光源
から投光される試験光の強度を長期にわたって保証する
ことができ、検知センサが収納された透光性窓の汚れ状
態を正確に把握して、検知センサの検知感度を適切に補
償することができる。また、汚損除去装置を透光性窓の
周辺にも配設した構成を有しているので、揺動する糸状
の汚損除去部材により透光性窓に付着した汚れ原因物質
を略均一に除去して、検知センサによる検知感度を長期
にわたって保証することができ、清掃作業間隔を長くし
て、手作業や専用車による清掃作業の頻度を大幅に減ら
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災検知器の第1の実施形態を示
す概略構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る火災検知器と、トンネル
内に生じる気流との関係を示す概略図である。
【図3】本発明に係る火災検知器の第2の実施形態を示
す概略構成図である。
【図4】第2の実施形態における火災検知器と、トンネ
ル内に生じる気流との関係を示す概略図である。
【図5】本発明に係る火災検知器の第3の実施形態を示
す概略構成図である。
【図6】第3の実施形態における火災検知器と、トンネ
ル内に生じる気流との関係を示す概略図である。
【図7】本発明に係る火災検知器の第4の実施形態を示
す概略構成図である。
【図8】第4の実施形態における火災検知器と、トンネ
ル内に生じる気流との関係を示す概略図である。
【図9】本発明に係る火災検知器の第5の実施形態を示
す概略構成図である。
【図10】第5の実施形態における火災検知器と、トン
ネル内に生じる気流との関係を示す概略図である。
【図11】本発明に係る火災検知器の第6の実施形態を
示す概略構成図である。
【図12】第6の実施形態における火災検知器と、トン
ネル内に生じる気流との関係を示す概略図である。
【図13】本発明に係る火災検知器の第7の実施形態を
示す概略構成図である。
【図14】第7の実施形態における火災検知器と、トン
ネル内に生じる気流との関係を示す概略図である。
【図15】本発明に係る火災検知器に適用される汚損除
去装置の第1の構成例を示す概略構成図である。
【図16】本発明に係る火災検知器に適用される汚損除
去装置の第2の構成例を示す概略構成図である。
【図17】本発明に係る汚損除去装置を火災検知器に配
設した場合の概略構成図である。
【図18】本発明に係る火災検知器に適用される汚損除
去装置の第3の構成例を示す概略構成図である。
【図19】本発明に係る火災検知器に適用される汚損除
去装置の第4の構成例を示す概略構成図である。
【図20】第3及び第4の構成例に係る汚損除去装置の
第1の着脱手順を示す概略構成図である。
【図21】第3及び第4の構成例に係る汚損除去装置の
第2の着脱手順を示す概略構成図である。
【図22】第3及び第4の構成例に係る汚損除去装置に
適用される取付部の大きさや形状と、取付固定部への係
合状態、及び、着脱操作との関係を示す概略図である。
【図23】図18、図19に示した汚損除去装置を火災
検知器に配設した場合の第1の適用例を示す概略構成図
である。
【図24】図18、図19に示した汚損除去装置を火災
検知器に配設した場合の第2の適用例を示す概略構成図
である。
【図25】車両用のトンネル設備を示す概念図である。
【図26】従来技術における火災検知器の概略構成図で
ある。
【図27】従来技術における火災検知器のトンネル内で
の配置形態、及び、検知エリアの設定状態を示す概略図
である。
【図28】従来技術における火災検出器とトンネル内に
生じる気流との関係を示す概念図である。
【符号の説明】
10a〜10e 火災検知器 11 筐体 12 センサ収納部 13a、13b 傾斜曲面 14a、14b、54a、54b 透光性窓 15a、15b、53a、53b 検知センサ 16、16A、57 試験光源収納部 17a、17b、56a、56b 試験用透光性窓 18a、18b、55a、55b 試験光源 19、19a〜19f 汚損除去装置 20 トンネル 21 トンネル内壁面 30、31〜34 取付部 40、41〜44 取付固定部 CL、CLa〜CLh 糸状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松熊 秀成 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−246897(JP,A) 特開 平2−281395(JP,A) 実開 平1−172190(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/02 - 17/12

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性窓内に配設された光エネルギーを
    電気信号に変換する検知センサを備え、該検知センサに
    より所定方向に対して3次元の検知エリアを設定して、
    トンネル内の火災を検知する火災検知器において、 前記トンネル内に生じる気流の風圧に応じて不規則に揺
    動する糸状の汚損除去部材を備えた汚損除去装置を、前
    記透光性窓の周辺に配設したことを特徴とする火災検知
    器。
  2. 【請求項2】 前記汚損除去装置は、前記糸状の汚損除
    去部材の一端側が、前記透光性窓の周辺に取付固定され
    ていることを特徴とする請求項1記載の火災検知器。
  3. 【請求項3】 前記汚損除去装置は、前記糸状の汚損除
    去部材の一端側に取付部を備え、該取付部が、前記透光
    性窓の周辺に設けられた取付固定部に対して、着脱可能
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の
    火災検知器。
  4. 【請求項4】 前記汚損除去部材は、前記糸状体の一端
    側を中心として揺動するとともに、少なくとも前記透光
    性窓の全域に接触する長さに形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の火災検知器。
  5. 【請求項5】 前記汚損除去装置は、1本乃至複数本の
    前記汚損除去部材により構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の火災検知器。
  6. 【請求項6】 前記汚損除去部材は、前記検知センサに
    よる検知精度以下の幅に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の火災検知器。
  7. 【請求項7】 前記汚損除去部材は、化学繊維の単糸、
    又は、撚糸により構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の火災検知器。
  8. 【請求項8】 前記火災検知器は、一対の検知センサを
    備え、該一対の検知センサにより前記火災検知器の設置
    位置に対して左右方向に、各々独立した3次元の検知エ
    リアを設定し、 前記一対の検知センサの各々と前記各検知エリアとの間
    に個別に設けられた透光性窓の周辺に前記汚損除去装置
    を配設したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    に記載の火災検知器。
  9. 【請求項9】 前記透光性窓は、前記トンネルの内壁面
    に対して5°〜30°の範囲の傾斜角度を有して配置さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに
    記載の火災検知器。
  10. 【請求項10】 前記火災検知器は、前記透光性窓の近
    傍に配置され、試験用透光性窓内に配設された試験光源
    を備え、前記汚損除去装置を、前記試験用透光性窓の周
    辺に配設したことを特徴とする請求項1記載の火災検知
    器。
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