JP2001344672A - 火災検知装置 - Google Patents

火災検知装置

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JP2001344672A
JP2001344672A JP2000161541A JP2000161541A JP2001344672A JP 2001344672 A JP2001344672 A JP 2001344672A JP 2000161541 A JP2000161541 A JP 2000161541A JP 2000161541 A JP2000161541 A JP 2000161541A JP 2001344672 A JP2001344672 A JP 2001344672A
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airflow
fire
detector
tunnel
detector box
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Masato Aizawa
真人 相澤
Isao Asano
功 浅野
Manabu Mizobuchi
学 溝渕
Yoshimi Kawabata
芳美 川端
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル内壁面に検知器箱が突出して取り付
けられた火災検知装置において、検知器箱上面に露出す
る受光ガラスへの汚れの付着を極力抑制して、火災監視
機能を維持しつつ、かつ、清掃作業間隔を長くすること
ができる火災検知装置を提供する。 【解決手段】 火災検知装置10Aは、火炎から放射さ
れる輻射光を検知する検知センサを備え、検知センサに
よる検出結果に基づいて、火災の発生を判断する火災検
知器本体20Aと、火災検知器本体20Aを収納して、
トンネル内壁面の所定の位置に直接取り付け固定される
検知器箱30と、検知器箱30の側面に付設され、検知
器箱30をトンネル内壁面に設置した状態において、ト
ンネルの長手方向の左右方向に突出して設けられた気流
ガイド部41a、41bと、を有して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災検知器に関
し、特に、トンネル内壁に所定の間隔で配置され、トン
ネル内で発生する火災を監視する光学式の火災検知装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用や鉄道用トンネルを始め、
トンネル内には通行上の安全を確保するため、様々な設
備が設置されている。車両用のトンネル設備について、
図面を参照して簡単に説明する。図20に示すように、
トンネル50内には、トンネル50内部の視界を確保す
るナトリウム灯等の照明灯52、トンネル50内で発生
した火災を検知する火災検知装置53、火災を検知した
際に水を噴霧して火災の拡大を防ぐ水噴霧ヘッド54、
放水ノズルやホース等を収納した消火栓設備55、トン
ネル50内の換気を行うジェットファン56、非常用通
路や出口を避難者に認識させ、誘導する誘導表示灯57
をはじめ、トンネル50内で発生した非常事態を通報す
るための非常用電話、ラジオ放送用のラジオ再放送誘導
線等、様々な設備が設けられている。
【0003】特に、火災検知装置53は、トンネル50
内での車両火災等を検知し、いち早くトンネル管理者や
消防又は警察へ通報することを目的として、トンネル内
の見通しがきく壁面(トンネル内壁面)51に所定間
隔、たとえば、25m間隔で配置されている。
【0004】次に、トンネル内に設置されている従来の
火災検知装置の一例について、図面を参照して具体的に
説明する。図21は、従来の火災検知装置に一般的に使
用されている火災検知器の概略構成図であり、図22
は、図21に示した火災検知器を検知器箱に収納した火
災検知装置の全体構成図である。なお、図21に示す火
災検知器の構成は、たとえば、特開平7−175986
号公報や特開平7−160968号公報等に記載されて
いる。
【0005】図21(a)、(b)に示すように、火災
検知器100は、概略、入出力用の信号線が配索される
本体ケース101と、該本体ケース101に一体的に取
り付けられた上部カバー102と、該上部カバー102
の略中央部においてトンネル内部方向に突出するように
組み付けられたドーム状の透光性の受光ガラス103
と、該受光ガラス103の内部に収納され、火炎から放
射される輻射光を検出する受光素子(検知センサ)10
4a、104bと、受光素子104a、104bにより
検出された信号を増幅する増幅回路や火災判断を行う信
号処理回路等が搭載された回路基板105と、受光ガラ
ス103の周辺に配置され、受光ガラス103の汚れ状
態等を検知するための試験光CKを発するチェックラン
プ(試験光源)106a、106bが収納されたドーム
状のグローブ107a、107bと、を有して構成され
ている。
【0006】ここで、各々の受光素子104a、104
bは、図21(b)に示すように、トンネル内壁面51
に垂直な中心線LCを概ね境界にして、各々図面左方の
領域ALと図面右方の領域ARを個別に監視するように
検知エリアが設定されている。そして、上述したような
火災検知器100は、図22(a)、(b)に示すよう
に、受光素子104a、104bが収納された受光ガラ
ス103、及び、チェックランプ106a、106bが
収納されたグローブ107a、107bが上面111側
に突出して露出するように、所定の形状(たとえば、縦
360mm×横420mm×高さ90mmの直方体形
状)を有する検知器箱110に収納されて、図20に示
したように、トンネル内壁面51の所定の位置に取り付
け固定される。
【0007】ここで、受光ガラス103が検知器箱11
0の上面111側、すなわち、トンネル内部方向に突出
する構成を有しているのは、トンネル内に所定間隔(2
5m)で配置される火災検知装置53において、隣接す
る火災検知装置の配置位置まで非監視区域を発生させる
ことなく効率的に監視するため、受光ガラス103の内
部に収納される受光素子104a、104bをトンネル
内壁面51に対して概ね45度の角度で設置した構成を
採用していることにより、受光ガラス103が必然的に
トンネル内に大きく突出せざるを得ないことによるもの
である。
【0008】また、上記検知器箱110のトンネル内壁
面51への取り付け形態としては、たとえば、トンネル
内壁面51に溝(凹部)を形成し、該溝に検知器箱11
0全体を埋め込み、トンネル内壁面51と検知器箱上面
111の高さを概ね一致させて、受光ガラス103及び
グローブ107a、107bのみが突出して露出するよ
うにした形態(埋込型)、あるいは、トンネル内壁面5
1に直接検知器箱110の背面112側を取り付け固定
して、火災検知装置53全体をトンネル内部に突出して
露出するようにした形態(露出型)等がある。このよう
な取り付け形態は、トンネルの構造や、火災検知装置の
設置状態等に基づいて適宜決定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなトンネル内壁面51に取り付け固定された火災
検知装置においては、受光素子104a、104bが収
納された受光ガラス103がトンネル内部に突出して露
出した構造を有しているため、受光ガラス103は、車
両の走行やジェットファンの換気等によりトンネル内に
生じる気流に常時晒されて汚れの付着が顕著になるとい
う問題を有していた。
【0010】すなわち、トンネル内には、車両から排出
される煤煙や粉塵、土砂、凍結防止剤等の化学物質等、
汚れの原因となる様々な物質(以下、汚れ原因物質と総
称する)が浮遊しているため、これらの物質が気流に乗
って飛来し、ドーム状の受光ガラス103の気流上流側
に直接衝突して汚れとして付着する。ここで、受光ガラ
ス103の気流上流側以外にも汚れは付着するものの、
気流が直接衝突する上流側に比較すると、汚れ具合は比
較的小さい。なお、トンネル内の長手方向の一方向に向
かって支配的に流れる2m〜10m/s程度の気流があ
ることはよく知られている。
【0011】このような受光ガラス103の汚れは、内
部に収納された受光素子104a、104bの受光量を
減少させて、火災検知感度を低下させることになるた
め、火災検知器の機能を長期間にわたって正常に維持す
るためには、頻繁に清掃作業を行わなければならないと
いう問題を有していた。特に、図23に示すように、検
知器箱110の背面112をトンネル内壁面51に直接
取り付け、火災検知装置53全体をトンネル内部に突出
して露出させた形態(露出型)においては、トンネル内
に流れる気流Cのうち、トンネル内壁面51に沿って流
れる気流Caが、検知器箱110の上流側(図面左方)
の側面113に吹き付け、さらに、受光ガラス103が
突出する検知器箱110の上面111側に乗り越えるこ
とにより、受光ガラス103に吹き付ける気流の風量が
増して(概ね、Cb+Ca)、受光ガラス103への汚
れの付着が一層顕著になるという問題を有していた。
【0012】なお、上述したような受光ガラス103に
付着した汚れによる火災検知感度の低下による影響を抑
制する技術としては、図21に示したように、受光ガラ
ス103の周辺に、受光ガラス103の汚れ状態を検知
するための試験光CKを発するチェックランプ106
a、106bを配置して、定期的に汚れ状態を検出する
ことにより、検知感度の低下を信号処理等により補償し
て、清掃作業の頻度を低減する汚れ補償処理の手法が知
られている。なお、汚れ補償処理による汚れの影響の回
避方法については、たとえば、特開平6−325274
号公報、特開平5−314376号公報等に詳しく記載
されている。
【0013】しかしながら、このような汚れ補償処理を
採用した火災検知装置においては、受光素子の受光量の
減少に伴う検知感度の低下を信号処理等により汚れ補償
することを目的とするものであって、受光ガラスへの汚
れの付着自体を抑制するものではないため、清掃作業の
頻度を大幅に低減することができるものではなかった。
【0014】一方、受光ガラスに付着した汚れを物理的
に除去する技術としては、受光ガラスを清掃するワイパ
ーなどを設け、遠隔操作によりワイパーを動作、又は、
ワイパーを固定して受光ガラス側を回転させることによ
り、受光ガラスの表面に付着した汚れを除去するものが
知られているが、この場合、トンネル壁面に、例えば2
5m間隔で複数(トンネルの長さにより数十個から数百
個)設けられる全ての火災検知装置に対して、ワイパー
を動作、あるいは、受光ガラスを回転させる駆動手段を
設けなければならないため、装置構成が複雑化、大型化
するうえ、製品コストが高騰する等の問題を有してお
り、未だ実現化されてはいない。
【0015】そのため、上述した従来の火災検知装置に
あっては、一定の周期で火災検知器の筐体(特に、受光
ガラス)に付着した汚れを機械的に、あるいは、手作業
により清掃する作業を実施する必要があった。ここで、
車両用トンネルの場合、作業効率を高め、かつ、作業者
の安全を確保するため、大がかりな車線規制等を行い、
作業車両を停車させて清掃作業を行うため、車線規制等
に伴う交通渋滞を招くという問題を有している。また、
交通渋滞を避けるために夜間等の時間帯を利用して作業
を行う場合であっても、人的及び時間的な負担が大きい
という問題を有している。したがって、清掃作業の頻度
を極力減らす(清掃作業の間隔を極力長くする)ことが
でき、かつ、清掃作業を簡易に行うことができる火災検
知装置の開発が望まれている。
【0016】本発明は、このような問題点に鑑み、トン
ネル内壁面に検知器箱が突出して取り付けられた火災検
知装置において、検知器箱上面に露出する受光ガラス
(透光性窓)への汚れの付着を極力抑制して、火災監視
機能を長期間にわたって正常に維持しつつ、かつ、清掃
作業間隔を長くすることができる火災検知装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る火災検知装置は、透光性窓内に光エネルギーを電気信
号に変換する検知センサを備え、該検知センサにより所
定の検知エリアを設定し、かつ、トンネル内に設置し
て、該トンネル内の火災を検知する火災検知器本体と、
少なくとも前記透光性窓が一面側に露出するように前記
検知器本体を収納し、前記トンネル内の所定の壁面に取
り付け固定される検知器箱と、を有する火災検知装置に
おいて、前記検知器箱は、前記トンネル内に生じ、前記
壁面に沿って流れる気流が、前記透光性窓が露出する前
記一面側に到達しないように、前記気流を偏向させる気
流制御手段を備えたことを特徴としている。
【0018】請求項2記載の発明に係る火災検知装置
は、請求項1記載の火災検知装置において、前記気流制
御手段は、前記検知器箱の前記壁面への取り付け状態に
おいて、前記気流を前記壁面に沿って上下方向に偏向す
る第1の気流制御部を備えたことを特徴としている。請
求項3記載の発明に係る火災検知装置は、請求項2記載
の火災検知装置において、前記第1の気流制御部は、前
記検知器箱の側面にあって、少なくとも前記気流の上流
側に突出して設けられ、かつ、前記気流を前記壁面に沿
って前記検知器箱の上下方向に分流するように設けられ
ていることを特徴としている。
【0019】請求項4記載の発明に係る火災検知装置
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の火災検知装置に
おいて、前記気流制御手段は、前記検知器箱の前記一面
側にあって、少なくとも前記気流の上流側に突出して設
けられ、かつ、前記気流の前記一面側への到達を阻止す
るように設けられた第2の気流制御部を備えたことを特
徴としている。請求項5記載の発明に係る火災検知装置
は、請求項2乃至4のいずれかに記載の火災検知装置に
おいて、前記気流制御手段は、前記検知器箱の側面にあ
って、前記気流の方向に延在して設けられ、かつ、前記
第1の気流制御部により分流された前記気流を前記検知
器箱の上下側面側を介して通過させる第3の気流制御部
を備えたことを特徴としている。
【0020】請求項6記載の発明に係る火災検知装置
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の記載の火災検知
装置において、前記気流制御手段は、前記検知器箱の前
記壁面への取り付け面側にあって、前記気流の方向に延
在して設けられ、かつ、前記気流を前記検知器箱の取り
付け面側を介して通過させる第4の気流制御部を備えた
ことを特徴としている。請求項7記載の発明に係る火災
検知装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の記載の
火災検知装置において、前記透光性窓は、前記検知器箱
の一面側からの突出量が連続的に大きくなる火災検知器
本体の傾斜面に設けられ、かつ、前記検知器箱が取り付
けられる前記壁面に対して5°〜30゜の範囲の傾斜角
度を有して配置されていることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳しく説明する。なお、以下に示す各実施形態におい
ては、トンネルの長手方向の両方向に流れる気流が存在
するものとして、火災検知装置の構成を説明する。 <第1の実施形態>本発明に係る火災検知装置の第1の
実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、
本発明に係る火災検知装置の第1の実施形態を示す概略
構成図である。ここで、本実施形態においては、上述し
た従来技術に示した火災検知器100を適用するものと
し、必要に応じて、図21に示した構成を参照するもの
とする。
【0022】図1に示すように、本実施形態に係る火災
検知装置10Aは、大別して、火炎から放射される輻射
光(赤外線エネルギー)を検知する検知センサ(図示を
省略)を備え、該検知センサによる検出結果に基づい
て、火災の発生を判断する火災検知器本体20Aと、該
火災検知器本体20Aを収納して、トンネル内壁面の所
定の位置に直接取り付け固定される検知器箱30と、該
検知器箱30の側面に付設され、検知器箱30をトンネ
ル内壁面に設置した状態において、トンネルの長手方向
(図1(b)の左右方向)に突出して設けられた気流ガ
イド部41a、41bと、を有して構成されている。こ
こで、気流ガイド部41a、41bは、本発明における
気流制御手段または第1の気流制御部を構成する。
【0023】火災検知器本体20Aは、従来技術に示し
た火災検知器100(図21、図22参照)と同等の構
成を有し、赤外線エネルギーを検知する焦電素子等から
なる受光素子や光学フィルタを含む一対の検知センサを
収納し、トンネル内部方向に突出するように形成された
ドーム状の受光ガラス(透光性窓)103と、該受光ガ
ラス103の周辺に配置され、受光ガラス103の汚れ
状態等を検知するための試験光を発する試験光源(チェ
ックランプ)が収納されたドーム状のグローブ107
a、107bとを有し、これら受光ガラス103及びグ
ローブ107a、107bが検知器箱30の上面側に設
けられたカバープレート31から突出して露出した構成
を有している。
【0024】検知器箱30は、上面側にカバープレート
31を有する箱状(直方体形状)の筐体であって、トン
ネルの長手方向に位置する対向する一対の側面32a、
32bには、例えば、傾斜平面の組み合わせからなる略
三角形状の気流ガイド部41a、41bが付設されてい
る。ここで、気流ガイド部41a、41bは、検知器箱
30と一体的に形成された構成を有するものであっても
よいし、検知器箱30とは別個の部材として、ボルト等
の締結部材により取り付けた構成を有するものであって
もよい。
【0025】気流ガイド部41a、41bは、火災検知
装置10Aがトンネル内壁面に取り付け固定された状態
において、トンネル長手方向に対して所定の角度で傾斜
する上側平面(上側傾斜面)及び下側平面(下側傾斜
面)を組み合わせて、トンネル長手方向に突出するよう
に構成されている。このような構成を有する火災検知装
置10Aにおいて、検知器箱30の背面(取り付け面)
33をトンネル内壁面の所定の位置に直接取り付け固定
することにより、検知器箱30を含む火災検知装置10
A全体がトンネル内部に突出して設置される。
【0026】次いで、上述したような構成を有する火災
検知装置における気流の偏向作用について説明する。図
2は、本実施形態に係る火災検知装置の気流偏向作用を
示す概略斜視図であり、図3は、本実施形態に係る火災
検知装置の気流偏向作用を示す概略平面図である。ここ
で、図3(a)においては、火災検知装置10Aの取り
付け状態において、トンネル内壁面51に沿って流れ、
検知器箱30の側面に吹き付ける気流の偏向状態を明確
にするため、便宜的に検知器箱10Aの上面(カバープ
レート31)よりもトンネル内壁面51側の気流Caの
みを示す。また、ここでは、トンネル内に生じる気流
が、火災検知装置10Aの取り付け状態において、気流
ガイド部41a側を上流として流れているものとして説
明する。したがって、図2は、図面左下方向を上流とし
て右上方向に気流が流れている場合の気流偏向作用を示
し、図3は、図面左方向を上流として右方向に気流が流
れている場合の気流偏向作用を示している。
【0027】図2、図3(a)、(b)に示すように、
上述したような構成を有する火災検知装置10Aによれ
ば、トンネル内壁面51への取り付け状態において、気
流ガイド部41a側を上流としてトンネル内に支配的に
流れる気流Cのうち、トンネル内壁面51の近傍に沿っ
て流れ、検知器箱30の側面に吹き付ける気流Caは、
気流ガイド部41aを構成する上側平面及び下側平面に
より、トンネル内壁面51に沿いつつ、検知器箱30の
上方及び下方に分流、偏向される。これにより、分流さ
れた気流C1、気流C2は、各々検知器箱30の上側面
34a及び下側面34b側に導かれることになるので、
気流C1、C2が気流ガイド部41aを乗り越えて受光
ガラス103及びグローブ107a、107bが露出す
る検知器箱30の上面側(カバープレート31側)に至
る現象が抑制される。すなわち、図3(b)に示すよう
に、概ね検知器箱30の上面(カバープレート31)の
高さを境界面BLとして、該境界面BLより上層の気流
Cbと、境界面BLよりも下層の気流Caとが、検知器
箱30の側面32aに付設された気流ガイド部41aに
より略分離される。
【0028】したがって、検知器箱30に吹き付ける気
流Caを、気流ガイド部41aによりトンネル内壁面5
1に沿って上下方向に偏向することができるので、検知
器箱30に吹き付ける気流Caが上流側側面を乗り越え
て上面側に至り、受光ガラス103に吹き付ける風量が
増大することにより、受光ガラス103に付着する汚れ
が顕著になるという現象を抑制することができ、火災検
知装置の火災監視機能を長期にわたって良好に維持する
ことができるとともに、受光ガラスの汚れを除去する清
掃作業の間隔を大幅に長くすることができる。
【0029】なお、本実施形態における火災検知装置1
0Aにおいては、図2、図3に示すように、気流ガイド
部41aにより分流されて、各傾斜面に沿って流れる気
流C1、C2のうち、ごく一部の気流C3が検知器箱3
0の上面側(カバープレート31側)へ乗り越える場合
があるが、気流C1、C2の大半は検知器箱30の上方
及び下方に流れ、上面側に至る気流C3は僅かであるの
で、上述した従来技術に示した構成に比較して、受光ガ
ラス103に吹き付ける気流の風量を大幅に削減(概
ね、気流Cbのみ)して、汚れ原因物質の付着を抑制す
ることができる。
【0030】次いで、本発明に係る火災検知装置に適用
される気流ガイド部(第1の気流制御部)の他の構成に
ついて、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明
に適用される気流ガイド部の他の構成例、及び、その気
流偏向作用を示す概略図であり、図5は、本発明に適用
される気流制御手段のさらに他の構成例、及び、その気
流偏向作用を示す概略図である。ここで、図4(b)、
図5(b)においては、火災検知装置10B、10Cの
取り付け状態において、トンネル内壁面に沿って流れ、
検知器箱30の側面に吹き付ける気流の偏向状態を明確
にするため、便宜的に検知器箱10B、10Cの上面
(カバープレート31)よりもトンネル内壁面51側の
気流Caのみを示す。また、ここでは、トンネル内に生
じる気流が、火災検知装置10B、10Cの取り付け状
態において、気流ガイド部42a、43a側、すなわ
ち、図4(b)、図5(b)の図面左方向を上流として
右方向に流れているものとして説明する。なお、上述し
た実施形態と同等の構成については、同一の符号を付し
て、その説明を省略する。
【0031】図4(a)、(b)に示すように、本構成
例に適用される気流ガイド部42a、42bは、火災検
知装置10Bをトンネル内壁面51に取り付けた状態に
おいて、検知器箱30のトンネル長手方向(図4(b)
の左右方向)の側面32a、32bに付設され、曲面か
らなる凸状の形状を有している。このような構成を有す
る火災検知装置10Bによれば、図4(b)に示すよう
に、検知器箱30の側面32aに吹き付ける気流Ca
を、検知器箱30の上下方向に滑らかに分流(C1、C
2)、偏向させることができるので、気流Caが検知器
箱30の側面を乗り越えて上面側(カバープレート31
側)に至る現象を抑制することができ、受光ガラス10
3への汚れの付着を抑制することができる。
【0032】なお、本構成例においては、気流ガイド部
42a、42bの最突出部分(最上流部)は、極力鋭角
または急角度の曲面を有するように形成されていること
が望ましい。すなわち、緩やかな曲面の場合、従来技術
に示した平面からなる側面と同様に、気流C3の上面側
への乗り越えが生じる可能性があるが、気流ガイド部4
2a、42bの最突出部分を鋭角または急角度に形成す
ることにより、気流Caの分流、偏向を良好に行うこと
ができ、気流C3の乗り越えを抑制することができる。
【0033】また、図5(a)、(b)に示すように、
本構成例に適用される気流ガイド部43a、43bは、
火災検知装置10Cをトンネル内壁面51に取り付けた
状態において、検知器箱30のトンネル長手方向の側面
32a、32bに付設され、単一の平面を片流れ状に傾
斜させた凸状の形状(例えば、検知器箱30の上側面3
4a側が突出した形状)を有している。このような構成
を有する火災検知装置10Cによれば、図5(b)に示
すように、検知器箱30の側面32aに吹き付ける気流
Caを、検知器箱30の下方向に滑らかに偏向させるこ
とができるので、気流Cが検知器箱30の側面32aを
乗り越えて上面側(カバープレート31側)に至る現象
を抑制することができ、受光ガラス103への汚れの付
着を抑制することができる。
【0034】なお、本構成例においては、気流ガイド部
43a、43bの突出寸法を極力大きくして、気流ガイ
ド部43a、43bを構成する平面の傾斜角度が大きく
なるように形成されていることが望ましい。すなわち、
単一の平面により気流ガイド部43a、43bを形成し
ているので、上述した第1の実施形態に比較して、傾斜
角度が緩やかであるため、気流C3の上面側への乗り越
えが生じる可能性があるが、平面の傾斜角度を急峻にす
るように、気流ガイド部43a、43bの突出寸法を大
きくすることにより、気流C2の偏向を良好に行うこと
ができ、気流C3の乗り越えを抑制することができる。
【0035】<第2の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知装置の第2の実施形態について、図面を参照して
説明する。図6は、本発明に係る火災検知装置の第2の
実施形態を示す概略構成図であり、 図7は、本実施形
態に係る火災検知装置の気流偏向作用を示す概略斜視図
であり、図8は、本実施形態に係る火災検知装置の気流
偏向作用を示す概略平面図である。ここで、図8(a)
においては、火災検知装置10Dの取り付け状態におい
て、トンネル内壁面51に沿って流れ、検知器箱30の
側面に吹き付ける気流の偏向状態を明確にするため、便
宜的に検知器箱10Dの上面(カバープレート31)よ
りもトンネル内壁面51側の気流Caのみを示す。ま
た、ここでは、トンネル内に生じる気流が、火災検知装
置10Dの取り付け状態において、気流ガイド部44a
及び庇部44c側を上流として流れているものとして説
明する。したがって、図7は、図面左下方向を上流とし
て右上方向に気流が流れている場合の気流偏向作用を示
し、図8は、図面左方向を上流として右方向に気流が流
れている場合の気流偏向作用を示している。なお、上述
した実施形態と同等の構成については、同一の符号を付
して、その説明を省略する。また、本実施形態において
も、従来技術に示した火災検知器100の構成を適用す
るものとする。
【0036】本実施形態に係る火災検知装置は、上記検
知器箱の側面に付設された気流ガイド部を覆うように庇
状の気流制御部を設けた構成を有している。具体的に
は、図6(a)、(b)に示すように、火災検知装置1
0Dは、たとえば、火災検知器本体20Aの受光ガラス
103が露出する検知器箱30のカバープレート31
が、トンネルの長手方向(図6(b)の左右方向)に突
出して設けられた気流ガイド部44a、44b上を覆う
ように延在して、庇部44c、44dを形成した構成を
有している。ここで、庇部44c、44dは、本発明に
おける第2の気流制御部を構成する。
【0037】上述したような構成を有する火災検知装置
10Dによれば、図7、図8(a)、(b)に示すよう
に、トンネル内壁面51への取り付け状態において、ト
ンネル内に支配的に流れる気流Cうち、検知器箱30の
側面に吹き付ける気流Caは、気流ガイド部44aによ
りトンネル内壁面51に沿いつつ、検知器箱30の上方
及び下方に分流、偏向される。このとき、気流ガイド部
44a上には庇部44cが設けられているので、分流さ
れた気流C1、C2の流路は、気流ガイド部44aの傾
斜面、庇部44c及びトンネル内壁面51により規制さ
れて、検知器箱30の上側面34a及び下側面34b側
に導かれることになり、気流C1、C2が気流ガイド部
44aを乗り越えて受光ガラス103が露出する上面側
(カバープレート31側)に至る現象が抑制される。す
なわち、図8(b)に示すように、庇部44c、44d
または検知器箱30の上面(カバープレート31)の高
さを境界面として、該境界面BLより上層の気流Cb
と、境界面BLよりも下層の気流Caとが、完全に分離
される。
【0038】したがって、上述した実施形態と同様に、
検知器箱30に吹き付ける気流Caの上面側への乗り越
えを一層抑制して、受光ガラス103に吹き付ける風量
を低減することができるので、受光ガラス103への汚
れの付着を極力抑制して、火災監視機能を長期にわたっ
て良好に維持しつつ、清掃作業の間隔をより長くするこ
とができる。なお、本実施形態においては、カバープレ
ート31を気流ガイド部44a、44b上に延在させて
庇部(第2の気流制御部)44c、44dを形成した構
成について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、庇部44c、44dをカバープレート31と
は別個の部材として構成するものであってもよいし、気
流ガイド部44a、44bに一体的に形成された構成と
するものであってもよい。
【0039】<第3の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知装置の第3の実施形態について、図面を参照して
説明する。図9は、本発明に係る火災検知装置の第3の
実施形態を示す概略構成図であり、図10は、本実施形
態に係る火災検知装置における気流偏向作用を示す概略
図である。ここで、図10(a)においては、火災検知
装置10Eの取り付け状態において、トンネル内壁面5
1に沿って流れ、検知器箱30の側面に吹き付ける気流
の偏向状態を明確にするため、便宜的に検知器箱10E
の上面(カバープレート31)よりもトンネル内壁面5
1側の気流Caのみを示す。また、ここでは、トンネル
内に生じる気流が、火災検知装置10Eの取り付け状態
において、気流ガイド部45a側を上流として流れてい
るものとして説明する。したがって、図10は、図面左
方向を上流として右方向に気流が流れている場合の気流
偏向作用を示している。なお、上述した実施形態と同等
の構成については、同一の符号を付して、その説明を省
略する。また、本実施形態においても、従来技術に示し
た火災検知器100の構成を適用するものとする。
【0040】本実施形態に係る火災検知装置は、上記検
知器箱の側面に付設された気流ガイド部を覆い、かつ、
検知器箱の上下側面の外方領域を覆うように庇状の気流
制御部を設けた構成を有している。具体的には、図9
(a)、(b)に示すように、火災検知装置10Eは、
たとえば、火災検知器本体20Aの受光ガラス103が
露出する検知器箱30のカバープレート31が、トンネ
ルの長手方向(図9(b)の左右方向)に突出して設け
られた気流ガイド部45a、45b上を覆うように延在
するとともに、該気流ガイド部45a、45bが付設さ
れていない上側面34a及び下側面34bの外方領域上
にまで延在するように、庇部45cを形成した構成を有
している。
【0041】上述したような構成を有する火災検知装置
10Eによれば、図10(a)、(b)に示すように、
トンネル内壁面51への取り付け状態において、トンネ
ル内に支配的に流れる気流Cうち、検知器箱30の側面
に吹き付ける気流Caは、気流ガイド部45aによりト
ンネル内壁面51に沿いつつ、検知器箱30の上方及び
下方に分流、偏向される。このとき、気流ガイド部45
a上には庇部45cが設けられているので、分流された
気流C1、C2の流路は、気流ガイド部45aの傾斜
面、庇部45c及びトンネル内壁面51により規制され
て、検知器箱30の上側面34a及び下側面34b側に
導かれることになり、気流C1、C2が気流ガイド部4
5aを乗り越えて上面側に至る現象が抑制される。
【0042】さらに、検知器箱30の上側面34a及び
下側面34b側に導かれた気流C1、C2の流路は、検
知器箱30の上側面34a及び下側面34b、庇部45
c、トンネル内壁面51により規制されて、より下流側
に導かれることになり、気流C1、C2が上側面34a
及び下側面34bを乗り越えて上面側に至る現象が抑
制、阻止される。すなわち、図10(b)に示すよう
に、庇部45cまたは検知器箱30の上面(カバープレ
ート31)の高さを境界面として、該境界面BLより上
層の気流Cbと、境界面BLよりも下層の気流Caと
が、気流の流路全域にわたって完全に分離される。した
がって、上述した実施形態と同様に、検知器箱30に吹
き付ける気流Caの上面側への乗り越えを完全に阻止し
て、受光ガラス103に吹き付ける風量を気流Cbだけ
に限定することができるので、受光ガラス103への汚
れの付着を極力抑制することができる。
【0043】<第4の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知装置の第4の実施形態について、図面を参照して
説明する。図11は、本発明に係る火災検知装置の第4
の実施形態を示す概略構成図であり、図12は、本実施
形態に係る火災検知装置における気流偏向作用を示す概
略図である。ここで、図12(a)においては、火災検
知装置10Fの取り付け状態において、トンネル内壁面
51に沿って流れ、検知器箱30の側面に吹き付ける気
流の偏向状態を明確にするため、便宜的に検知器箱10
Fの上面(カバープレート31)よりもトンネル内壁面
51側の気流Caのみを示す。また、ここでは、トンネ
ル内に生じる気流が、火災検知装置10Fの取り付け状
態において、気流ガイド部45a側を上流として流れて
いるものとして説明する。したがって、図12は、図面
左方向を上流として右方向に気流が流れている場合の気
流偏向作用を示している。なお、上述した実施形態と同
等の構成については、同一の符号を付して、その説明を
省略する。また、本実施形態においても、従来技術に示
した火災検知器100の構成を適用するものとする。
【0044】本実施形態に係る火災検知装置は、上記検
知器箱の側面に付設された気流ガイド部を覆うように庇
状の気流制御部を設け、かつ、検知器箱の上下側面の外
方領域にダクト状の気流制御部を設けた構成を有してい
る。具体的には、図11(a)、(b)に示すように、
火災検知装置10Fは、たとえば、火災検知器本体20
Aの受光ガラス103が露出する検知器箱30のカバー
プレート31が、トンネルの長手方向(図11(b)の
左右方向)に突出して設けられた気流ガイド部45a、
45b上を覆うように延在して、庇部45c形成すると
ともに、該気流ガイド部45a、45bが付設されてい
ない上側面34a及び下側面34bの外方領域に筒状の
ダクト46a、46bを形成した構成を有している。こ
こで、ダクト46a、46bは、本発明における第3の
気流制御部を構成する。
【0045】上述したような構成を有する火災検知装置
10Fによれば、図12(a)、(b)に示すように、
トンネル内壁面51への取り付け状態において、気流C
うち、検知器箱30の側面に吹き付ける気流Caは、気
流ガイド部45aによりトンネル内壁面51に沿いつ
つ、検知器箱30の上方及び下方に分流、偏向される。
このとき、気流ガイド部45a上には、庇部45cが設
けられているので、分流された気流C1、C2の流路
は、気流ガイド部45aの傾斜面、庇部45c及びトン
ネル内壁面51により規制されて、検知器箱30の上側
面34a及び下側面34b側に導かれることになり、気
流C1、C2が気流ガイド部45aを乗り越えて上面側
に至る現象が抑制される。
【0046】さらに、検知器箱30の上側面34a及び
下側面34b側に導かれた気流C1、C2の流路は、ダ
クト46a、46bにより規制されて、より下流側に導
かれることになり、気流C1、C2が上側面34a及び
下側面34bを乗り越えて上面側に至る現象が抑制、阻
止される。すなわち、図12(b)に示すように、庇部
45cまたは検知器箱30の上面(カバープレート3
1)の高さを境界面として、該境界面BLより上層の気
流Cbと、境界面BLよりも下層の気流Caとが、気流
の流路全域にわたって完全に分離される。したがって、
上述した実施形態と同様に、検知器箱30に吹き付ける
気流Caの上面側への乗り越えを完全に阻止して、受光
ガラス103に吹き付ける風量を気流Cbだけに限定す
ることができるので、受光ガラス103への汚れの付着
を極力抑制することができる。
【0047】<第5の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知装置の第5の実施形態について、図面を参照して
説明する。図13は、本発明に係る火災検知装置の第5
の実施形態を示す概略構成図であり、図14は、本実施
形態に係る火災検知装置における気流偏向作用を示す概
略図である。ここで、図14においては、トンネル内に
生じる気流が、火災検知装置10Gの取り付け状態にお
いて、検知器箱30の側面32a側を上流として流れて
いるものとして説明する。したがって、図14(a)
は、図面左下方向を上流として右上方向に気流が流れて
いる場合の気流偏向作用を示し、図14(b)は、図面
左方向を上流として右方向に気流が流れている場合の気
流偏向作用を示している。なお、上述した実施形態と同
等の構成については、同一の符号を付して、その説明を
省略する。また、本実施形態においても、従来技術に示
した火災検知器100の構成を適用するものとする。
【0048】本実施形態に係る火災検知装置は、トンネ
ル内壁面への取り付け状態において、トンネルの長手方
向に庇状の気流制御部を設け、かつ、検知器箱の取り付
け面(背面)とトンネル内壁面との間にダクト状の気流
制御部を設けた構成を有している。具体的には、図13
(a)、(b)に示すように、火災検知装置10Gは、
たとえば、火災検知器本体20Aの受光ガラス103が
露出する検知器箱30のカバープレート31が、トンネ
ルの長手方向に突出し、検知器箱30の側面32a、3
2bの外方領域上に延在するように、庇部47を形成す
るとともに、検知器箱の取り付け面側に介装された所定
の厚みのスペーサ48a、48bにより、トンネル内壁
面51との間にトンネル長手方向に延在する間隙48c
を形成した構成を有している。ここで、トンネル内壁面
51との間に形成される間隙48cは、本発明における
第4の気流制御部を構成する。
【0049】上述したような構成を有する火災検知装置
10Gによれば、図14(a)、(b)に示すように、
トンネル内壁面51への取り付け状態において、気流C
うち、検知器箱30の上流側側面32aに直接吹き付け
る気流Caは、検知器箱30とトンネル内壁面51との
間に形成された間隙48cの方向に偏向される。すなわ
ち、側面32aの上流側領域の上方には、庇部47が設
けられているので、側面32aに吹き付ける気流Caの
流路は、側面32a、庇部47及びトンネル内壁面51
により規制されて、唯一下流方向に貫通する間隙48c
が形成されたトンネル内壁面51方向に導かれる。
【0050】そして、トンネル内壁面51方向に導かれ
た気流Caは、トンネル長手方向に延在する間隙48c
部分を介して、より下流に流れる。このとき、気流Ca
は、間隙48c部分を通過することにより、その流路が
検知器箱30の取り付け面(背面)側に規制されて下流
側に導かれることになり、気流Caが庇部47を乗り越
えて上面側に至る現象が阻止、抑制される。これによ
り、図14(b)に示すように、庇部47または検知器
箱30の上面(カバープレート31)の高さを境界面と
して、該境界面BLより上層の気流Cbと、境界面BL
よりも下層の気流Caとが、完全に分離される。したが
って、上述した実施形態と同様に、検知器箱30に吹き
付ける気流Caの上面側への乗り越えを抑制して、受光
ガラス103に吹き付ける風量を気流Cbだけに限定す
ることができるので、受光ガラス103への汚れの付着
を極力抑制することができる。
【0051】次いで、本発明に係る火災検知装置に適用
される気流制御部(第4の気流制御部)の他の構成につ
いて、図面を参照しながら説明する。図15は、本発明
に適用される気流制御部の他の構成例を示す概略図であ
り、図16は、本発明に適用される気流制御部のさらに
他の構成例、及び、その気流偏向作用を示す概略図であ
る。ここで、図16においては、トンネル内に生じる気
流が、火災検知装置10Hの取り付け状態において、検
知器箱30の側面32a側(気流ガイド部49a側)を
上流として流れているものとして説明する。したがっ
て、図16(c)は、図面左方向を上流として右方向に
気流が流れている場合の気流偏向作用を示している。な
お、ここで、上述した実施形態と同等の構成について
は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0052】図15(a)、(b)に示すように、本構
成例に適用される気流制御部は、上述した実施形態にお
ける検知器箱30の取り付け面(背面)に、トンネル内
壁面51に当接する凸部35a、35bと、間隙48c
となる凹部35cを形成した構成を有している。ここ
で、凸部35a、35bおよび凹部35cは、トンネル
長手方向、すなわち、気流の流れる方向に延在するよう
に形成される。このような構成により、上述した実施形
態と同等の作用効果を得ることができる。
【0053】また、図16(a)、(b)に示すよう
に、本構成例に適用される気流制御部は、上述した実施
形態における側面32a、32bの外方であって庇部4
7の下部に、トンネル内壁面51側に傾斜した平面から
なる気流ガイド部49a、49bが付設された構成を有
している。このような構成を有する火災検知装置10H
によれば、図16(c)に示すように、気流Cのうち、
検知器箱30の側面32aに吹き付ける気流Caが、ト
ンネル内壁面51方向に偏向される。すなわち、検知器
箱30の側面32aの上流側に庇部47及び気流ガイド
部49aが設けられているので、偏向された気流Caの
流路は、気流ガイド部49aの傾斜面及びトンネル内壁
面51により規制されて、検知器箱30の取り付け面に
導かれることになり、気流Caが庇部47を乗り越えて
上面側に至る現象が抑制される。
【0054】これにより、図16(c)に示すように、
庇部47または検知器箱30の上面(カバープレート3
1)の高さを境界面として、該境界面BLより上層の気
流Cbと、境界面BLよりも下層の気流Caとが、完全
に分離される。したがって、上述した実施形態と同様
に、検知器箱30に吹き付ける気流Caの上面側への乗
り越えを一層抑制して、受光ガラス103に吹き付ける
風量を気流Cbだけに限定することができるので、受光
ガラス103への汚れの付着を極力抑制することができ
る。なお、本実施形態においては、間隙48cの形状と
してトンネル内壁面51に沿って幅広に形成された矩形
の流路断面形状を有するものについて示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、他の流路断面形状を
有するものであってもよい。また、間隙48cにおける
流路断面積は、トンネル内に生じる気流の流速や流量等
に応じて適宜変更設定できるものであることはいうまで
もない。
【0055】<第6の実施形態>次に、本発明に係る火
災検知装置の第6の実施形態について、図面を参照して
説明する。図17は、本発明に係る火災検知装置の第6
の実施形態に適用される火災検知器本体を示す概略構成
図であり、図18は、図17に示した火災検知器を検知
器箱に収納した火災検知装置の全体構成図である。ここ
で、上述した実施形態と同等の構成については、同一の
符号を付して、その説明を簡略化する。
【0056】図17に示すように、火災検知器本体20
Bは、大別して、入出力用の信号線(図示を省略)が配
索される本体ケース21と、該本体ケース21に取り付
けられた上部カバー22と、を有し、上部カバー22
は、後述する火災検知器本体20Bが収納された検知器
箱30(火災検知装置10J)のトンネル内壁面51へ
の取り付け状態において、少なくともトンネルの長手方
向(図18(b)の左右方向)に所定の曲率半径を有し
て曲面状に形成された傾斜曲面(傾斜面)23a、23
bと、傾斜曲面23a、23bの各々の周縁部(外周)
に連続して設けられ、所定の傾斜角度を有して形成され
た急傾斜面24a、24bと、内部に収納された検知セ
ンサ部(図示を省略)の前方に配置され、傾斜曲面23
a、23bの各々に個別に設けられた透光性窓25a、
25bと、各透光性窓25a、25bの近傍に、個別の
試験光源(図示を省略)を収納し、火災検知装置10J
の取り付け状態において、その下面側に試験光透光窓2
7a、27bを備えた試験用光源収納部26と、を有し
て構成されている。
【0057】傾斜曲面23a、23bは、曲率半径が大
きく平面に近似する単一、又は、複合された曲面により
構成され、火災検知装置10Jのトンネル内壁面51へ
の取り付け状態において、トンネル内部方向(図18
(b)の上方向)に突出するように形成されている。ま
た、傾斜曲面23a、23bは、各々トンネルの長手方
向の一方側(図18(b)の左側)及び他方側(図18
(b)の右側)に位置し、トンネルの一方側及び他方側
に対して所定の傾斜を有して形成されている。すなわ
ち、傾斜曲面23a、23bは、設置状態において、中
央(上部カバー22の略中央の頭頂部28)から見て上
下方向及び左右方向に向かって、それぞれトンネル内壁
面51方向への突出量が連続的に小さくなる曲面を有す
るように構成されている。そして、各々の傾斜曲面23
a、23bの頂点又は頂辺28寄りには、上記個別の透
光性窓25a、25bが、トンネル内壁面51に対して
所定の傾斜角度で設けられている。
【0058】急傾斜面24a、24bは、傾斜曲面23
a、23bの周縁部に位置し、該傾斜曲面23a、23
bに連続して設けられ、かつ、傾斜曲面23a、23b
のトンネル内壁面51に対する傾斜角度、例えば、20
°程度に比較して、急峻な傾斜角度、例えば、60°程
度を有するように形成されている。また、急傾斜面24
a、24bは、各々トンネルの長手方向に頂点又は頂辺
(以下、エッジと記す)24c、24dを有して形成さ
れている。ここで、急傾斜面24a、24bの立ち上が
り高さ(突出量)は、エッジ24c、24d部分の高さ
に比較して、上部カバー22の上下方向中央部分(すな
わち、傾斜曲面23a、23bの頂点又は頂辺28近
傍)の高さの方が高くなるように形成されている。
【0059】透光性窓25a、25bは、上部カバー2
2に収納された検知センサの汚れや破損等を防止し、保
護する平板状の透明板、例えば、サファイアガラス等の
赤外線透過ガラスにより構成される。ここで、透光性窓
25a、25bは、トンネル内壁面51、換言すれば、
トンネル内に支配的に流れる気流に対して概ね5°〜3
0°、望ましくは、10°〜25°の傾斜角度を有して
(斜向して)設けられている。試験光透光窓27a、2
7bは、透光性窓25a、25bと同様に、サファイア
ガラス等の赤外線透過ガラスにより構成される。火災検
知器本体20Bは、試験光源から投光され、試験光透光
窓27a、27b、透光性窓25a、25bを介して各
検知センサに達する試験光の受光出力により、定期的に
各透光性窓25a、25bの汚れ状態を検出して、検知
感度の低下を電気的又はソフトウェア的な制御手法によ
り補償する。ここで、試験用光源収納部26の下面側に
設けられた試験光透光窓27a、27bは、火災検知装
置10Jの取り付け状態において、トンネル長手方向
(トンネル内に支配的に流れる気流)に対して略平行に
設けられている。
【0060】そして、上述したような火災検知器本体2
0Bは、図18(a)、(b)に示すように、上面側に
設けられたカバープレート31から上部カバー22が突
出して露出するように、所定の形状を有する検知器箱3
0に収納されている。なお、検知器箱30には、上述し
た第2の実施形態と同様に、トンネル長手方向に位置す
る側面32a、32bに気流ガイド部44a、44bが
付設されるとともに、該気流ガイド部44a、44bを
覆うようにカバープレート31が延在して庇部44c、
44dが付設されている。このような構成を有する火災
検知装置10Jは、図20に示したように、トンネル内
壁面51の所定の位置に取り付け固定される。
【0061】次いで、上述したような構成を有する火災
検知装置10Jに適用される火災検知器本体20Bにお
ける気流偏向作用について、図面を参照して説明する。
図19は、本実施形態に適用される火災検知器本体の上
部カバーにおける気流偏向作用を示す概略図である。こ
こで、図19においては、トンネル内に生じる気流が、
火災検知装置10Jの取り付け状態において、火災検知
器本体20Bの傾斜曲面23a側(検知器箱30の側面
32a側または気流ガイド部44a側)を上流として流
れているものとして説明する。したがって、図19
(a)は、図面左方向を上流として右方向に気流が流れ
ている場合の気流偏向作用を示し、図19(b)は、図
面左下方向を上流として右上方向に気流が流れている場
合の気流偏向作用を示している。
【0062】図19(a)、(b)に示すように、上部
カバー22を構成する傾斜曲面23aは、上部カバー2
2に吹き付ける気流(庇部44cまたはカバープレート
31の高さより上層の気流)Cbの上流側から下流側に
向かってトンネル内部方向、すなわち、前方方向に突出
する、曲率半径の大きい曲面を有し、かつ、トンネルの
上下方向に対しても傾斜曲面を有している。一方、急傾
斜面24aは、傾斜曲面23aの外周側にあって、傾斜
曲面23aよりも気流Cの上流側でトンネル内部方向に
突出する曲面を有している。よって、上部カバー22に
吹き付ける気流Cは、急傾斜面24a、24b、及び、
傾斜曲面23a、23bの形状に沿って流れが偏向(制
御)される。具体的には、上流側から流れる気流Cbの
うち、まず、カバープレート31側の気流Cxが、上部
カバー22の最も上流側に位置する急傾斜面24a(す
なわち、エッジ24c近傍)に直接吹き付けることによ
り、汚れ原因物質が衝突して、その一部が付着する。そ
の後、汚れ原因物質が減少した気流Cxは、急傾斜面2
4aを乗り越えて前進し、傾斜曲面23aの形状に沿っ
て流れる気流Cxaと、急傾斜面24aの形状に沿って
流れる気流Cxbとに分散される。
【0063】これにより、急傾斜面24aの形状に沿っ
て流れる気流Cxbは、火災検知装置10J(火災検知
器本体20B)の取り付け状態における上下方向に流れ
る。ここで、上述したように、急傾斜面24aは、傾斜
角度が急峻に形成され、かつ、上部カバー22の中央部
分に近いほど、立ち上がり高さ(突出量)が高くなるよ
うに形成されていることから、急傾斜面24aに吹き付
けた気流Cx、及び、その後、急傾斜面24aの形状に
沿って流れる気流Cxbは、傾斜曲面23a側へ乗り越
えにくくなるので、急傾斜面24aを乗り越えて前進
し、傾斜曲面23aの形状に沿って流れる気流Cxaが
減少する。さらに、急傾斜面24aを乗り越えて傾斜曲
面23aに達した気流Cxaは、傾斜曲面23aの曲面
形状に沿って、前進方向及び上下方向に分散されるの
で、気流Cxaが進むにつれて気流Cxaに含まれる汚
れ原因物質は次第に希薄になる。
【0064】また、気流Cbのうち、上記気流Cxより
も上層(トンネル内部側)の気流Cyは、急傾斜面24
aよりも、トンネル内部方向により突出した傾斜曲面2
3aに吹き付け、その後、傾斜曲面23aの形状に沿っ
て流れることにより、前進方向及び上下方向に分散され
る。ここで、気流Cxのうち、急傾斜面24aを乗り越
えて前進する気流Cxa、及び、傾斜曲面23aに吹き
付ける気流Cyのうち、傾斜曲面23aに直接吹き付
け、前進する気流Cyaは、図19(a)に示すよう
に、より上層(火災検知器本体20Bの前方向)の気流
Czを押し上げ、傾斜曲面23aへの直接的な吹き付け
を抑制しつつ、傾斜曲面23aの形状に沿って、透光性
窓25aの上方を通過して、頂点又は頂辺28に達す
る。
【0065】また、気流Cxのうち、急傾斜面24aを
乗り越えて傾斜曲面23aに達し、さらに上下方向に分
散した気流Cxc、及び、気流Cyのうち、傾斜曲面2
3aに吹き付け、上下方向に分散した気流Cybは、傾
斜曲面23aの形状に沿って、上部カバー22(火災検
知器本体20B)の外方に向かう。一方、傾斜曲面23
bは、傾斜曲面23aの突出により、気流Cbに対して
陰(死角)側に位置することになり、気流Cbの直接的
な吹き付けが常に抑制された状態にある。さらに、試験
用光源収納部26の下面側に設けられる試験光透光窓2
7a、27bは、気流Cb(Cx、Cy、Cz)に対し
て平行に配置されていることにより、気流Cの直接的な
吹き付けが常に抑制された状態にある。
【0066】したがって、本実施形態に適用される火災
検知器本体20Bの上部カバー22の形状によれば、ま
ず、検知器箱30に付設された気流ガイド部44a、4
4b及び庇部44c、44dからなる気流制御手段によ
り、トンネル内壁面側の気流Caとより上層の気流Cb
とが分離されて、上部カバー22に直接吹き付ける気流
Cbが極力抑制され、さらに、上述したように、気流C
bは、上部カバー22を構成する、傾斜角度の小さい
(概ね5°〜30°)傾斜曲面等により、前進方向及び
上下方向に分散されるので、透光性窓25aに達する気
流に含まれる汚れ原因物質を大幅に低減することができ
る。
【0067】さらに、試験光透光窓27a、27bを、
火災検知装置10Jの取り付け状態において、試験用光
源収納部26の下面側で、かつ、トンネル長手方向に対
して平行に設けることにより、試験光透光窓27a、2
7bへの汚れ原因物質の付着が大幅に抑制され、試験光
透光窓27a、27bの汚れの影響を極めて小さくした
上で、透光性窓25a、25bの汚れ状態を検出して火
災検知器本体20Bの検知感度の低下を補償する手法を
採用することができる。また、上部カバー22の略全域
を、凹凸のない滑らかな面(平面、曲面等)により凸状
に構成し、加えて、透光性窓25a、25b及び試験光
透光窓27a、27bが上部カバー22を構成する面に
対して、略隙間なく、連続的な面(面一)を形成するよ
うに取り付け固定することにより、透光性窓25a、2
5b及び試験光透光窓27a、27bへの汚れの付着を
大幅に抑制することができるとともに、透光性窓25
a、25b及び試験光透光窓27a、27bの清掃作業
時における清浄化を簡易かつ良好に行うことができる。
【0068】なお、上述した各実施形態においては、ト
ンネル内壁面への火災検知装置の取り付け態において、
気流ガイド部や庇部、ダクト、間隙により構成される気
流制御手段を、トンネルの長手方向に対向する検知器箱
の両側面に設けた構成を示したが、このような構成は、
トンネル内に生じる気流が、車両の通行状態や気象条件
等によって、トンネルの長手方向の両方向に流れるた
め、検知器箱の両側面に吹き付ける気流に対応するよう
にしたものである。したがって、トンネル内に流れる気
流が、トンネル長手方向の一方向にのみ支配的に流れる
ことが確定している場合には、気流の上流側となる検知
器箱の側面にのみ、上記気流制御手段を設けた構成を適
用するものであってもよい。すなわち、本発明に係る火
災検知装置においては、少なくとも気流の上流側となる
検知器箱の側面に気流制御手段を設けた構成を有してい
ればよい。
【0069】また、上述した各実施形態においては、火
災検知器をトンネル内壁面に設置して、トンネル内部で
発生する火災を監視する場合についてのみ説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、他の悪環境の
空間、例えば、ゴミピット等のプラントや工場、あるい
は、金属、石炭、石油等の採掘坑等における火災監視に
も適用することができる。要するに、汚れ原因物質が含
まれる気流が特定方向に流れる空間における火災検知を
行うものであればよく、これによって、トンネル以外の
他の悪環境の空間においても、長期にわたって、良好な
火災検知機能を維持することができるとともに、検知セ
ンサ部の前方に配置された透光性窓に汚れが付着しにく
く、かつ、汚れを除去しやすい形状とすることにより、
清掃作業の頻度を大幅に低減しつつ、清掃作業を効率的
かつ良好に行うことができる火災検知システムを構成す
ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トンネル内壁面に検知器箱が突出して取り付けられた火
災検知装置において、検知器箱に吹き付ける気流を、気
流制御手段(第1乃至第4の気流制御部)によりトンネ
ル内壁面に沿って上下方向、あるいは、トンネル内壁面
方向に偏向することができるので、検知器箱の側面に吹
き付ける気流が上面側へ乗り越える現象を阻止して、透
光性窓に付着する汚れを大幅に抑制することができ、火
災検知装置の火災監視機能を長期にわたって良好に維持
することができるとともに、透光性窓の汚れを除去する
清掃作業の間隔を大幅に長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災検知装置の第1の実施形態を
示す概略構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る火災検知装置の気流偏向
作用を示す概略斜視図である。
【図3】第1の実施形態に係る火災検知装置の気流偏向
作用を示す概略平面図である。
【図4】本発明に適用される気流ガイド部の他の構成
例、及び、その気流偏向作用を示す概略図である。
【図5】本発明に適用される気流制御手段のさらに他の
構成例、及び、その気流偏向作用を示す概略図である。
【図6】本発明に係る火災検知装置の第2の実施形態を
示す概略構成図である。
【図7】第2の実施形態に係る火災検知装置の気流偏向
作用を示す概略斜視図である。
【図8】第2の実施形態に係る火災検知装置の気流偏向
作用を示す概略平面図である。
【図9】本発明に係る火災検知装置の第3の実施形態を
示す概略構成図である。
【図10】第3の実施形態に係る火災検知装置における
気流偏向作用を示す概略図である。
【図11】本発明に係る火災検知装置の第4の実施形態
を示す概略構成図である。
【図12】第4の実施形態に係る火災検知装置における
気流偏向作用を示す概略図である。
【図13】本発明に係る火災検知装置の第5の実施形態
を示す概略構成図である。
【図14】第5の実施形態に係る火災検知装置における
気流偏向作用を示す概略図である。
【図15】本発明に適用される気流制御部の他の構成例
を示す概略図である。
【図16】本発明に適用される気流制御手段のさらに他
の構成例、及び、その気流偏向作用を示す概略図であ
る。
【図17】本発明に係る火災検知装置の第6の実施形態
に適用される火災検知器本体を示す概略構成図である。
【図18】図17に示した火災検知器を検知器箱に収納
した火災検知装置の全体構成図である。
【図19】第6の実施形態に適用される火災検知器本体
の上部カバーにおける気流偏向作用を示す概略図であ
る。
【図20】車両用のトンネル設備を示す概念図である。
【図21】従来の火災検知装置に一般的に使用されてい
る火災検知器の概略構成図である。
【図22】図21に示した火災検知器を検知器箱に収納
した火災検知装置の全体構成図である。
【図23】従来の火災検知装置における問題点を説明す
るための概略図である。
【符号の説明】
10A〜10J 火災検知装置 20A、20B 火災検知器本体 21 本体ケース 22 上部カバー 23a、23b 傾斜曲面 24a、24b 急傾斜面 25a、25b 透光性窓 26 試験用光源収納部 27a、27b 試験光透光窓 30 検知器箱 31 カバープレート 32a、32b 上流側側面 34a 上側面 34b 下側面 41a〜45a、41b〜45b、49a、49b
気流ガイド部 44c、44d、45c、47、 庇部 46a、46b ダクト 48a、48b スペーサ 48c 間隙 50 トンネル 51 トンネル内壁面 53 火災検知装置 100 火災検知器 103 受光ガラス 107a、107b グローブ C、Ca、Cb 気流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝渕 学 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 川端 芳美 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 5C085 AA13 AB01 FA16 FA35 5H180 AA01 CC01 EE15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性窓内に光エネルギーを電気信号に
    変換する検知センサを備え、該検知センサにより所定の
    検知エリアを設定し、かつ、トンネル内に設置して、該
    トンネル内の火災を検知する火災検知器本体と、少なく
    とも前記透光性窓が一面側に露出するように前記検知器
    本体を収納し、前記トンネル内の所定の壁面に取り付け
    固定される検知器箱と、を有する火災検知装置におい
    て、 前記検知器箱は、前記トンネル内に生じ、前記壁面に沿
    って流れる気流が、前記透光性窓が露出する前記一面側
    に到達しないように、前記気流を偏向させる気流制御手
    段を備えたことを特徴とする火災検知装置。
  2. 【請求項2】 前記気流制御手段は、前記検知器箱の前
    記壁面への取り付け状態において、前記気流を前記壁面
    に沿って上下方向に偏向する第1の気流制御部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の火災検知装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の気流制御部は、前記検知器箱
    の側面にあって、少なくとも前記気流の上流側に突出し
    て設けられ、かつ、前記気流を前記壁面に沿って前記検
    知器箱の上下方向に分流するように設けられていること
    を特徴とする請求項2記載の火災検知装置。
  4. 【請求項4】 前記気流制御手段は、前記検知器箱の前
    記一面側にあって、少なくとも前記気流の上流側に突出
    して設けられ、かつ、前記気流の前記一面側への到達を
    阻止するように設けられた第2の気流制御部を備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の火災
    検知装置。
  5. 【請求項5】 前記気流制御手段は、前記検知器箱の側
    面にあって、前記気流の方向に延在して設けられ、か
    つ、前記第1の気流制御部により分流された前記気流を
    前記検知器箱の上下側面側を介して通過させる第3の気
    流制御部を備えたことを特徴とする請求項2乃至4のい
    ずれかに記載の火災検知装置。
  6. 【請求項6】 前記気流制御手段は、前記検知器箱の前
    記壁面への取り付け面側にあって、前記気流の方向に延
    在して設けられ、かつ、前記気流を前記検知器箱の取り
    付け面側を介して通過させる第4の気流制御部を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記
    載の火災検知装置。
  7. 【請求項7】 前記透光性窓は、前記検知器箱の一面側
    からの突出量が連続的に大きくなる火災検知器本体の傾
    斜面に設けられ、かつ、前記検知器箱が取り付けられる
    前記壁面に対して5°〜30゜の範囲の傾斜角度を有し
    て配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれかに記載の火災検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108318136A (zh) * 2018-02-08 2018-07-24 海宁欧康电子科技有限公司 一种具有自清洁效果的火花探测装置
JP2021012724A (ja) * 2020-10-08 2021-02-04 ホーチキ株式会社 火災検知器

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