JP3318253B2 - 積層紙の紙揃装置 - Google Patents

積層紙の紙揃装置

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JP3318253B2
JP3318253B2 JP02491898A JP2491898A JP3318253B2 JP 3318253 B2 JP3318253 B2 JP 3318253B2 JP 02491898 A JP02491898 A JP 02491898A JP 2491898 A JP2491898 A JP 2491898A JP 3318253 B2 JP3318253 B2 JP 3318253B2
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Inventor
伸郎 松岡
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株式会社工藤鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷、製本等の工程に於
て、積み上げた白紙、刷本等の積層紙間にエアーを導入
し、この積層紙の紙揃えを容易にする紙揃え装置に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷工程、製本工程に於て、上下
方向に積み上げた白紙、刷本等の積層紙を紙揃装置で突
き揃える事が行われている。そして、突き揃え作業を行
う準備段階として、また突き揃え作業と同時に積層紙間
に空気を入れ、積層した紙相互の摩擦を小さくする事が
行われている。
【0003】この摩擦を小さくするために、特開平8−
175690号の発明等に於ては、振動を加える紙載置
台の上面に積層紙を載置し、この積層紙の端面から加圧
空気を噴射し、積層紙間にエアーを導入するものであ
る。このエアーの導入は積層紙の重量に対応するため、
強い噴射圧力で積層紙間にエアーを導入する必要があ
る。
【0004】しかしながら、この強い噴射圧力で積層紙
間にエアーを導入すると、この導入圧力によって積層紙
が上方に湾曲したり、位置を不規則に移動したりする、
いわゆる暴れ現象を生じるものとなる。積層紙は、この
暴れ現象を放置したままとすると、紙揃え作業に種々の
不都合を生じるものとなる。
【0005】例えば、暴れ現象を生じると、積層紙は位
置を不規則に移動したり、場合によっては紙載置台の上
部から側方に外れて落ちてしまう事がある。また、暴れ
により、上部の積層紙はエアー噴射ノズルの噴射範囲よ
りも上方に押し上げられて、上部の積層紙にはエアーの
導入が出来ない場合が生じる。また、暴れ現象によって
積層紙が腰砕けとなり、紙載置台の振動による紙揃えが
困難と成る場合がある。このような積層紙の暴れ傾向
は、大量の積層紙間に一回の作業でエアーの導入を行お
うとする場合に、大量のエアーを導入するため特に著し
いものとなる。
【0006】従来は、このような積層紙の暴れによる不
都合を防止するため、作業者が確認しながら積層紙を手
で押さえたりする事が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業者
が手で押さえる方法は、多くの人手と手数を要するし、
強いエアーの噴射が行われている場所に近接して作業者
が作業を行うため、作業者へ健康上の好ましくない影響
を与える虞れがある。
【0008】また、この暴れ現象を防止するため、積層
紙の一部を予め固定してエアーを導入する事も考慮され
る。しかし、積層紙が例え一部であっても固定される事
は、積層紙間にエアーを導入し、積層紙を浮き上がらせ
る事によって、積層紙間の摩擦抵抗を減少し、容易な紙
揃えを行おうとする目的からも好ましくない。
【0009】本発明は、上述の如き課題を解決しようと
するものであって、積層紙間へ強い噴出圧力でエアーを
導入しながら、積層紙の不規則な暴れの発生を防止しよ
うとするものである。そして、この暴れを防止しなが
ら、積層紙のエアーの導入を良好に行い、確実な紙揃え
を行う事ができるようにしようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するため、揃え目的の積層紙を上面に配置する
紙載置台を傾斜可能に形成し、この紙載置台の積層紙に
臨ませて少なくとも外周二面に外周壁を形成し、この外
周壁の少なくとも一つに、積層紙の積層間隔にエアーを
導入するエアー噴出口を形成するとともに紙載置台の上
面に臨ませて押圧体を進退可能に配置し、この押圧体を
積層紙へのエアー導入作業に伴って積層紙に押圧可能と
し、この押圧体の積層紙への押圧は、エアー導入作業に
伴う積層紙の部分的な上昇をセンサーにより感知し、こ
の上昇部を押圧可能として成るものである。
【0011】また、押圧体は、紙載置台の側面に臨ませ
て配置した基台に、支軸で回動可能に軸支した支持アー
ムに接続したものであっても良い。
【0012】また、押圧体は、紙載置台の上面に臨ませ
て1個形成したものであっても良い。
【0013】また、押圧体は、紙載置台の上面に臨ませ
て複数個形成したものであっても良い。
【0014】また、押圧体の積層紙への押圧は、エアー
導入作業に伴って複数の押圧体が各々別個に積層紙を押
圧するものであっても良い。
【0015】また、押圧体の積層紙への押圧は、シリン
ダーにより行うものであっても良い。
【0016】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであるか
ら、まず積層紙間にエアーの導入を行おうとする場合
は、紙揃え機の紙載置台の上面に積層紙を載置する。そ
して、この紙載置台を、積層紙の突き揃え方向を下側に
配置して傾斜する。
【0017】そして、この傾斜と同時に紙載置台に振動
を加え紙揃え作業を行う。この状態に於て、外周壁の少
なくとも一つに設けたエアー噴出口から、加圧エアーを
積層紙の外周端面に噴き付ける事により、加圧エアー
は、積層紙の間隔に導入される。
【0018】このエアーの導入が行われると積層紙は、
導入されるエアーの噴出圧力によって上方に跳ね上がっ
たり、側方に移動したりする暴れ現象を生じるものとな
る。この暴れ現象の発生に伴って押圧体を積層紙に押圧
し、積層紙の暴れ現象を抑制する。
【0019】この押圧体により、暴れ現象を生じている
か生じかけている積層紙を押圧すると、押圧体に押圧さ
れた積層紙は、下方向に位置を移動させられるととも
に、積層紙間に、部分的に偏って導入されているエアー
を側方に移動させるものとなる。従って、積層紙の暴れ
現象は、余分なエアーが積層紙の一部に過剰に導入され
る事から生じるものであるから、この過剰に導入された
部分が押圧体によって押圧されると、この過剰に導入さ
れたエアーが側方に移動する。この移動したエアーが積
層紙のエアーの導入の少ない部分に移動するものとなる
から、エアーが積層紙間に均一に加えられるものとな
る。
【0020】また、上記の押圧体による押圧は、押圧と
押圧解除を頻繁に繰り返して行うものであって、押圧体
による押圧は積層紙に継続的に加えるものであってはな
らない。押圧体による積層紙への押圧と押圧解除を頻繁
に繰り返す事によって、積層紙間に過剰に導入されたエ
アーの排除と、適量のエアーの導入が可能となるもので
ある。
【0021】そして、この押圧体は1個または複数個形
成する。押圧体を1個形成する場合は、機構を簡略化し
廉価な装置を得ることが出来る。
【0022】また、押圧体を複数個設ける場合は、一個
の押圧体が積層紙の広い面積を押圧するものではなく、
積層紙の一部のみを複数箇所で押圧するものとなる。こ
の積層紙の複数箇所の押圧により、1個の押圧体による
押圧よりも積層紙の安定効果が高いものとなる。
【0023】また、この押圧体による押圧を更に有効に
行うためには、積層紙に臨ませてセンサーを配置し、こ
のセンサーにより積層紙の暴れ現象に於ける一番上方に
突出湾曲した上昇部を感知し、この上昇部を押圧体によ
り押圧するように構成する。そして、この最も突出した
部分には過剰なエアーが供給されているものであるか
ら、この過剰なエアーを供給量の少ない部分に移動させ
る事により、積層紙の暴れ抑制と同時に確実なエアーの
導入を可能とする事ができる。
【0024】また、この複数の押圧体は、必ずしも最も
突出した上昇部でなくとも、暴れ現象を生じているエア
ーに複数個の押圧体をランダムに接触押圧すれば、少な
くともエアーの移動と積層紙の暴れ現象の抑制を可能と
する事ができるものとなる。
【0025】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれ
ば、(1)は紙載置台で、床面等に設置した支持基台(図
示せず)の上端に傾斜可能に接続している。この接続方
法及び傾斜機構は、実公平6−8123号公報記載の方
法、その他従来公知の方法によって形成する事が可能で
ある。
【0026】また、紙載置台(1)は、下面に振動モータ
ー等の振動発生器(図示せす)を接続し、上面に載置した
積層紙(2)の振動を可能とする。そして、この紙載置台
(1)の外周四面には、外周壁(3)(4)(5)(6)を配置
し、紙載置台(1)の上面を除く四面をこの外周壁(3)
(4)(5)(6)によって被覆している。
【0027】この外周壁(3)(4)(5)(6)は、紙載置台
(1)に配置する積層紙(2)の外周端面(7)に臨ませて配
置するものであって、外周壁(3)(4)(5)(6)の二面
は、紙載置台(1)を傾斜した際に積層紙(2)を突き当て
るものとなる。そして、この外周壁(3)(4)(5)(6)の
各々には、加圧エアーを噴出するエアー噴出口(8)を形
成している。このエアー噴出口(8)は、全ての外周壁
(3)(4)(5)(6)に形成する必要は必ずしもないが、外
周壁(3)(4)(5)(6)の全てに加圧エアー噴出口(8)を
形成する事が最も望ましい。
【0028】そして、このエアー噴出口(8)は、図5、
図6に示す如く、単独で設けるエアー噴出口(8)であっ
ても良いし、エアー噴出口(8)を外周壁(3)(4)(5)
(6)の内面に、円弧状に一定の間隔を介して複数個を上
下方向に形成する連続エアー噴出口(10)であっても良
い。
【0029】このように、エアー噴出口(8)を上下方向
円弧状に一定の間隔を介して設ける連続エアー噴出口
(10)に於いては、図6、図7に示す如く、連続エアー
噴出口(10)のエアー導入元側に、連続エアー噴出口
(10)を構成するエアー噴出口(8)よりも少ない数のエ
アー導入口(11)を開口した導入板(12)を、回動可能
に密着配置する。また、このエアーの導入板(12)のエ
アー導入元側には、エアーの導入口部(13)を設けたエ
アーの導入室(14)を形成するよう、ケーシング(15)
により、導入板(12)の外周を被覆している。
【0030】また、ケーシング(15)の外面には、モー
ター(16)を配置し、このモーター(16)の回動軸(1
7)を導入板(12)に連結固定する事により、導入板(1
2)を回転可能に形成している。また、導入板(12)の
エアー導入口(11)は、1個若しくは、複数個開口して
いるが、いずれの場合に於ても、エアー導入口(11)と
エアー噴出口(8)との接続が一時的にせよ遮断されるこ
との無いように形成するのが好ましい。それには、エア
ー導入口(11)を複数個形成する場合と、1個形成する
場合とがある。
【0031】まず、エアー導入口(11)を複数個形成す
る場合には、連続エアー噴出口(10)の形成間隔(18)
と完全に一致する事がないように、エアー噴出口(8)と
は異なる間隔に於てエアー導入口(11)を形成してい
る。このようにエアー導入口(11)を形成する事によ
り、エアー導入室(14)からエアー導入口(11)を介し
てエアー噴出口(8)に導かれる加圧エアーは、途切れる
ことなく連続エアー噴出口(10)の複数のエアー噴出口
(8)から順次噴出されるものとなる。
【0032】即ち、エアー導入口(11)とエアー噴出口
(8)の形成間隔(18)が、異なる事により、導入板(1
2)が回転する場合に、エアー導入口(11)の一つが連
続エアー噴出口(10)のエアー噴出口(8)の一つに一致
している場合には、その一致したエアー噴出口(8)から
加圧エアーが積層紙(2)の外周端面(7)に吹き付けられ
る。また、導入板(12)の回転に伴って、その一つのエ
アー導入口(11)が次のエアー噴出口(8)に移動する過
程に於ては、複数のエアー導入口(11)の間隔とエアー
噴出口(8)の形成間隔(18)とが異なるために、移動す
る一つのエアー導入口(11)が、形成間隔(18)で確実
に密閉された状態となっても、他のエアー導入口(11)
は、エアー噴出口(8)の一つと連通状態を保つ事が可能
となる。
【0033】そのため、複数のエアー噴出口(8)のいず
れか一つからは、常にエアーの噴出が行われ、積層紙
(2)間へのエアーの導入を効率良く行う事ができるとと
もに、この噴出を極端な脈動等を伴う事なく行う事が可
能となる。
【0034】上記の如く、エアー導入口(11)はエアー
噴出口(8)と異なる間隔で複数個形成する事もできる
が、エアー導入口(11)を一個形成するものであっても
良い。この場合は、エアー導入口(11)をエアー噴出口
(8)の直径よりも大きな直径で形成し、エアー噴出口
(8)の一つから、隣接するエアー噴出口(8)にエアー導
入口(11)が移行する過程で、エアー導入口(11)の一
部が、隣接するエアー噴出口(8)のいずれかと常に接続
しているように形成するのが好ましい。
【0035】また、上述の如くエアー噴出口(8)を設け
た外周壁(3)(4)(5)(6)は、そのいずれもが紙載置台
(1)に対して固定的に形成し、開閉不能なものとしても
良いが、その場合には積層紙(2)を紙載置台(1)の上方
から垂直に導入しなければならないため、紙の導入に多
くの手数を要するものとなり、最良の構成とは言うこと
が出来ない。
【0036】そのため、望ましくは紙載置台(1)の外周
に配置する外周壁(3)(4)(5)(6)の一つを、紙載置台
(1)と平行に開閉するようにしたり、この外周壁(3)
(4)(5)(6)を紙載置台(1)に対して垂直に上下動可能
とする事により、紙載置台(1)の一辺から外周壁(3)
(4)(5)(6)の突出を解除可能とするのが好ましい。
【0037】このように構成する事により、図4に示す
如く、紙載置台(1)の側方に配置する積層紙(2)の供給
源(20)から、一定量の積層紙(2)を積層紙(2)の保持
機構(21)によって保持し、これを上述の外周壁(3)
(4)(5)(6)の開放部から紙載置台(1)上に平面的に移
動する事が可能となる。
【0038】一例に於ては図4に示す如く、紙載置台
(1)の一方には、積層紙(2)の供給源(20)を配置し、
この積層紙(2)の供給源(20)と紙載置台(1)の間に積
層紙(2)の保持機構(21)を配置し、この積層紙(2)の
保持機構(21)をガイドレール(22)に従って紙載置台
(1)方向に平面的に移動し得るものとしている。
【0039】そして、紙載置台(1)では一つの外周壁
(5)を開放状態とし、積層紙(2)の供給源(20)から保
持機構(21)によって、紙載置台(1)上に一定量の積層
紙(2)が外周壁(5)の開放部から供給すると、この開放
した外周壁(5)を再び導入した積層紙(2)の外周端面
(7)に臨ませて立ち上げる。そして、この立ち上げによ
って積層紙(2)の外周端面(7)の外周四面に外周壁(3)
(4)(5)(6)を配置する。
【0040】次に、紙載置台(1)を一方の角部を下方と
して傾斜する事により、積層紙(2)は外周壁(3)(4)
(5)(6)の二面に突き当たるものとなる。この状態に於
て、エアー噴出口(8)からエアーの噴出を行えば、エア
ー噴出口(8)から噴出されたエアーは、積層紙(2)の外
周端面(7)に衝突した後、その一部が積層紙(2)間に侵
入するとともに、他のエアーは外周方向に拡散しようと
する。しかし、四面を外周壁(3)(4)(5)(6)で被覆さ
れているため、加圧エアーは上部方向以外の外周方向に
拡散する事が出来ず、強制的に積層紙(2)の外周端面
(7)から積層紙(2)間に導入されるものとなる。
【0041】勿論、この加圧エアーの一部は積層紙(2)
の上面方向に放出されるものとなるが、従来の如く、積
層紙(2)が突き当たる二面のみに外周壁(3)(4)(5)
(6)を設けたものに比較すれば、遥かに多くの加圧エア
ーが効率良く積層紙(2)の四面から積層紙(2)間に強制
的に導入する事が出来るものとなる。
【0042】また、外周壁(3)(4)(5)(6)に設けた連
続エアー噴出口(10)から噴出する加圧エアーは、エア
ー噴出口(8)が外周壁(3)(4)(5)(6)に上下方向に設
けてあるから、このエアー噴出口(8)から順次加圧エア
ーが積層紙(2)の外周端面(7)方向に噴出するものとな
る。
【0043】複数個のエアー噴出口(8)から加圧エアー
が順次噴出する事により、例えば、連続エアー噴出口
(10)の上部のエアー噴出口(8)から順次加圧エアーを
積層紙(2)の外周端面(7)に噴出するものとすれば、積
層紙(2)は上部であって、重量の比較的軽い部分からエ
アーの導入を行う事が出来る。そのため、下部の積層紙
(2)は、上部の積層紙(2)の重量を全面的に受ける事な
く、上部の積層紙(2)の間隔にエアーを介在させた状態
で、順次下方向にエアーの導入を行う事ができる。そし
て、下端方向に位置する積層紙(2)間にも効率良く、確
実にエアーの導入を行う事が可能となる。
【0044】この加圧エアーの導入は、上下方向にエア
ー噴出口(8)を配置した状態で行う連続エアー噴出口
(10)が最も好ましい。しかし、強い噴出圧力を得よう
とする場合には、外周壁(3)(4)(5)(6)の下方向に単
独のエアー噴出口(8)を、各々独立して複数個設けるも
のとしても良い。この場合には、積層紙(2)の重量が強
く加えられる、下方向の比較的エアーの入りにくい部分
に強制的にエアーを導入する事が可能となり、積層紙
(2)への加圧エアーの導入を確実なものとする事が出来
る。
【0045】このように、積層紙(2)間にエアーの導入
を行い、紙載置台(1)を傾斜して振動を発生させること
により、加圧エアーの導入によって摺動抵抗を減少して
いる積層紙(2)は、確実な紙揃えを可能とする。
【0046】また、積層紙(2)間に強い噴射圧力でエア
ー導入すると、この導入圧力によって積層紙(2)が上方
に湾曲したり、位置を不規則に移動したりする、いわゆ
る暴れ現象を生じるものとなる。積層紙(2)は、この暴
れ現象を放置したままとすると、紙揃え作業に種々の不
都合を生じるものとなる。
【0047】この暴れ現象を生じると、積層紙(2)は位
置を不規則に移動したり、場合によっては紙載置台(1)
の上部から側方に外れて落ちてしまう事がある。また、
暴れにより、上部の積層紙(2)はエアー噴出口(8)の噴
射範囲よりも上方に押し上げられて、上部の積層紙(2)
にはエアーの導入が出来ない場合が生じる。また、暴れ
現象によって積層紙(2)が腰砕けとなり、紙載置台(1)
の振動による紙揃えが困難と成る場合がある。このよう
な積層紙(2)の暴れ傾向は、大量の積層紙(2)間に一回
の作業でエアーの導入を行おうとする場合に、エアーの
導入量が多くなるため、特に著しいものとなる。
【0048】そこで、本発明の一実施例では、紙載置台
(1)の側面に臨ませて基台(23)を配置し、この基台
(23)の上部に支軸(24)を介して、支持アーム(25)
を配置する。この支持アーム(25)は、紙載置台(1)の
上面まで回動可能に配置できるように構成し、支軸(2
4)を支点として垂直方向または紙載置台(1)の上部方
向に移動可能としている。
【0049】そして、この支持アーム(25)には、固定
軸(26)を介して回動可能に取付枠(27)を連結し、こ
の取付枠(27)に複数個のシリンダー(28)を一定間隔
で配置している。この複数個のシリンダー(28)には、
押圧体(30)を下端に形成し、この押圧体(30)をシリ
ンダー(28)により紙載置台(1)上の積層紙(2)に押圧
または押圧解除可能となるよう形成している。
【0050】また、取付枠(27)を介して押圧体(30)
及びシリンダー(28)を配置した支持アーム(25)に
は、紙載置台(1)に臨ませてセンサー(31)を配置して
いる。そして、このセンサー(31)によってエアー導入
時の紙の暴れによる積層紙(2)の上昇を感知し、この上
昇部(32)を押圧体(30)によって押圧を可能としてい
る。
【0051】上述の如く構成したものに於て、前述の如
く積層紙(2)間にエアーを導入すると、積層紙(2)は、
順次上方に押し上げられるとともに、その一部は湾曲し
たり、位置を擦れたりする暴れ現象を生じる。このよう
な暴れ現象が生じた時には、シリンダー(28)によって
押圧体(30)を個々に積層紙(2)方向に突出させ、この
押圧体(30)により積層紙(2)を上方から紙載置台(1)
方向に押圧する。
【0052】この押圧体(30)による押圧は、積層紙
(2)を著しく強く押圧するものではなく、積層紙(2)の
暴れ現象を抑制する程度に押圧するものであり、この押
圧力が強すぎてはならず、積層紙(2)間からエアーを完
全に排除するほど強い押圧を行ってはならないものであ
る。
【0053】また、押圧体(30)による積層紙(2)の押
圧は、押圧と押圧解除を頻繁に繰り返して行うものであ
って、押圧体(30)による押圧は、積層紙(2)に長時間
継続的に行うものであってはならない。押圧体(30)に
よる積層紙(2)への押圧と押圧解除を頻繁に繰り返す事
によって、積層紙(2)間に過剰に導入されたエアーの排
除と、適量のエアーの導入が可能となるものである。
【0054】また、過剰なエアーを供給されている上昇
部(32)をセンサー(31)によって感知し、押圧体(3
0)で押圧すれば、エアーは積層紙(2)間に於て、側方
に位置を移動するものとなる。この移動によって不十分
なエアーの供給しか行われていない部分へエアーの移動
が行われ、積層紙(2)間への効率的なエアー導入が可能
となる。
【0055】また、上記の実施例に於ける押圧体(30)
の押圧は、センサー(31)により感知した上昇部(32)
を押圧しているが、この押圧は、特定の条件なく個々に
ランダムに行うものであっても良い。この場合も、積層
紙(2)間に導入された過剰なエアーが外部に排出された
り、積層紙(2)間に於てエアーの導入が少ない部分に移
動させたりする事ができ、また積層紙(2)の過剰な上昇
を抑制できるものであり、特に一定の基準に基づかずに
押圧体(30)の押圧を行うものであっても良い。但し、
センサー(31)により感知した上昇部(32)を押圧すれ
ば、積層紙(2)の効率のよい暴れ防止となる。
【0056】また、上記の実施例に於いて押圧体(30)
は複数個形成したが、必ずしも複数個を必要とするもの
ではなく、1個の押圧体(30)で積層紙(2)を押圧する
ように構成しても良い。但し、この場合は一個の押圧体
(30)の押圧面積を、複数個の場合よりも大きく形成す
る。そして、他の条件、例えば押圧、押圧解除を頻繁に
行う等は上記実施例と同一である。
【0057】また、上述の如く、加圧エアーを導入し、
暴れを抑制して突き揃えが完了した積層紙(2)は、導入
した加圧エアーを排除するため、エアー噴出口(8)を、
加圧エアーの供給部から減圧機構に切り替えて接続し、
エアー噴出口(8)から前記とは逆にエアーを吸引する事
により、積層紙(2)に導入したエアーを排除する。この
場合に、積層紙(2)の上面からローラー等により紙を押
圧すれば、更に有効なエアー抜きを行う事が可能にな
る。このエアー抜きにより、突き揃えた積層紙(2)の間
からエアーが除去され、積層紙(2)間の摺動抵抗が増加
するため、積層紙(2)が崩れにくくなり、後工程の種々
の作業を容易とすることが出来る。
【0058】そして、この確実な紙揃えが完了した積層
紙(2)は、紙載置台(1)に隣接して配置した次工程の作
業装置(33)に移送する。この作業装置(33)は、前述
の積層紙(2)の供給源(20)とは、紙載置台(1)を介し
て反対側に配置し、この作業装置(33)に形成した紙移
送機構(34)により、突き揃えの完了した積層紙(2)を
保持し作業装置(33)に平面的に移送する。
【0059】また、外周壁(3)(4)(5)(6)は、その一
つを上下方向に開閉したり、紙載置台(1)と平行に開放
するのみではなく、紙載置台(1)に対して紙載置台(1)
の表面積を縮小する方法、即ち、紙載置台(1)の内部方
向に移動する事が出来るように形成しても良い。これ
は、紙載置台(1)に載置する積層紙(2)の表面積が小さ
い場合に、外周壁を積層紙(2)の外周端面(7)に接近し
て配置する場合に有効となる。この外周壁(3)(4)(5)
(6)の移動方法は適宜の方法を用いる事が出来るが、シ
リンダー等と外周壁(3)(4)(5)(6)とを接続し、紙載
置台(1)の表面積を収縮する方向に移動させるようにし
ても良い。
【0060】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したものであ
るから、多量の積層紙間に多量のエアーを導入して行う
紙揃えに於けるエアー導入に於て、激しく生じる積層紙
の暴れ現象を有効に抑制する事が出来る。
【0061】その結果、積層紙は位置を不規則に移動し
たり、紙載置台から外れて落ちたりすることがない。ま
た、積層紙はエアー噴射ノズルの噴射範囲に位置を規制
されるから、積層紙の上方部にエアーの導入を確実に行
うことが出来るし、積層紙の腰砕けも無く、振動による
紙揃えを確実に行うことが出来る。
【0062】また、積層紙間に部分的に過剰に導入され
たエアーを、均等に積層紙間に配分したり、積層紙の擦
れ等も防止し、確実な積層紙間への安定したエアーの導
入を可能とする事ができるものである。
【0063】また、センサーにより積層紙の暴れ現象に
於ける一番上方に突出湾曲した上昇部を感知し、この上
昇部を押圧体により押圧するものであるから、過剰なエ
アーを供給量の少ない部分に移動させる事により、積層
紙の暴れ抑制と同時に確実なエアーの導入を可能とする
事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】積層紙と押圧体の関係を示す拡大側面図であ
る。
【図3】紙載置台と押圧体の関係を示す平面図である。
【図4】積層紙の供給源、紙載置台、作業装置の関係を
示す平面図である。
【図5】紙載置台の斜視図である。
【図6】エアー噴出口の正面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 紙載置台 2 積層紙 3 外周壁 8 エアー噴出口 23 基台 24 支軸 25 支持アーム 28 シリンダー 30 押圧体 31 センサー 32 上昇部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揃え目的の積層紙を上面に配置する紙載
    置台を傾斜可能に形成し、この紙載置台の積層紙に臨ま
    せて少なくとも外周二面に外周壁を形成し、この外周壁
    の少なくとも一つに、積層紙の積層間隔にエアーを導入
    するエアー噴出口を形成するとともに紙載置台の上面に
    臨ませて押圧体を進退可能に配置し、この押圧体を積層
    紙へのエアー導入作業に伴って積層紙に押圧可能とし、
    この押圧体の積層紙への押圧は、エアー導入作業に伴う
    積層紙の部分的な上昇をセンサーにより感知し、この上
    昇部を押圧可能とした事を特徴とする積層紙の紙揃装
    置。
  2. 【請求項2】 押圧体は、紙載置台の側面に臨ませて配
    置した基台に、支軸で回動可能に軸支した支持アームに
    接続したものである事を特徴とする請求項1の積層紙の
    紙揃装置。
  3. 【請求項3】 押圧体は、積層紙の上面に臨ませて1個
    形成したものである事を特徴とする請求項1の積層紙の
    紙揃装置。
  4. 【請求項4】 押圧体は、積層紙の上面に臨ませて複数
    個形成したものである事を特徴とする請求項1の積層紙
    の紙揃装置。
  5. 【請求項5】 押圧体の積層紙への押圧は、エアー導入
    作業に伴って複数の押圧体が各々別個に積層紙を押圧す
    るものである事を特徴とする請求項1、2または3の積
    層紙の紙揃装置。
  6. 【請求項6】 押圧体の積層紙への押圧は、シリンダー
    により行うものである事を特徴とする請求項1、2、3
    または4の積層紙の紙揃装置。
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