JP3318163B2 - 昇降遊戯具 - Google Patents

昇降遊戯具

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JP3318163B2
JP3318163B2 JP22634695A JP22634695A JP3318163B2 JP 3318163 B2 JP3318163 B2 JP 3318163B2 JP 22634695 A JP22634695 A JP 22634695A JP 22634695 A JP22634695 A JP 22634695A JP 3318163 B2 JP3318163 B2 JP 3318163B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊園地などに設
置して使用され、昇降中に昇降運動と揺動運動とを同時
に引き起こして搭乗者にスリルと興奮を与えることがで
きる昇降遊戯具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の昇降遊戯具としては、パ
ラシュート形の乗り物を備え、このパラシュート形の乗
り物をワイヤで吊り下げて、このワイヤをウインチで巻
き取ることによって上記乗り物を昇降させるようにした
ものがある(特開平5‐96063号公報)。上記乗り物
には足動式の発電機が設置されていて、この発電機が発
生する電力によって上記乗り物が昇降させられるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の昇降遊戯具は上記乗り物が単調な上下方向の運動し
かできない点で面白さに欠ける。
【0004】そこで、この発明の目的は、搭乗者が容易
に予測できない動きを乗り物に行わせることができ、搭
乗者にスリルと興奮を与えることができる昇降遊戯具を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の昇降遊戯具は、昇降案内手段と、
昇降駆動手段によって駆動されて上記昇降案内手段に沿
って昇降させられるようになっている乗り物とを備える
昇降遊戯具であって、上記昇降案内手段は、上下に延在
している昇降ガイドと、上記昇降ガイドに対して並設さ
れると共に、上記昇降ガイドに対して傾斜し、上記昇降
ガイドに沿って、互いに所定の間隔を隔てて、上下に配
置され、上記傾斜の角度が異なる複数個の揺動ガイドと
を有し、上記揺動ガイドは上記昇降ガイドに対する傾斜
角度が異なる複数の部分を有し、上記乗り物は、上記昇
降案内手段の上記昇降ガイドに沿って上下にスライドで
きるようになっている座席支持枠と、上記座席支持枠に
対して揺動自在に支持されている座席と、上記座席に軸
支されており、上記座席が上記座席支持枠と一緒に上記
昇降ガイドに沿って上下にスライドしたときに、上記揺
動ガイドに沿って走行することによって上記座席を上記
座席支持枠に対して揺動させる揺動ローラとを有してい
ることを特徴としている。
【0006】請求項1の発明によれば、昇降駆動手段が
始動して上記乗り物を駆動すると、上記乗り物は上記昇
降案内手段に沿って昇降させられる。このとき、上記乗
り物の座席支持枠は上記昇降案内手段の昇降ガイドに沿
って上下にスライドする一方、上記乗り物の座席に軸支
されている揺動ローラは上記昇降案内手段の上記揺動ガ
イドに沿って走行する。すると、上記座席は上記揺動ガ
イドに沿って上記座席支持枠に対して揺動する。
【0007】このように、請求項1の発明によれば、上
記乗り物は上記昇降ガイドに沿って昇降しながら、上記
揺動ガイドに沿って揺動する。したがって、請求項1の
発明によれば、乗り物が単に昇降するだけの従来例と異
なり、搭乗者が容易に予測できない動きを乗り物に行わ
せることができ、搭乗者にスリルと興奮を与えることが
できる。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の上記揺動ガ
イドは、前後方向に上記昇降ガイドに対して傾斜してお
り、上記乗り物の座席支持枠は、前方向に突き出してい
る支持腕を有し、上記乗り物の座席は、上記支持腕に軸
支されて、上記座席支持枠に対して前後方向に揺動でき
るようになっており、上記乗り物の揺動ローラは、上記
座席が上記座席支持枠と一緒に上記昇降ガイドに沿って
上下にスライドしたときに、上記揺動ガイドに沿って走
行することによって上記座席を上記座席支持枠に対して
前後方向に揺動させるように上記座席に軸支されている
ことを特徴としている。
【0009】したがって、請求項2の発明によれば、乗
り物を昇降させながら前後方向に揺動させることができ
る昇降遊戯具を実現することができる。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の上記揺動ガ
イドは、左右方向に上記昇降ガイドに対して傾斜してお
り、上記乗り物の座席支持枠は、前方向に突き出してい
る支持軸を有し、上記乗り物の座席は、上記支持軸に軸
支されて、上記座席支持枠に対して左右方向に揺動でき
るようになっており、上記乗り物の揺動ローラは、上記
座席が上記座席支持枠と一緒に上記昇降ガイドに沿って
上下にスライドしたときに、上記揺動ガイドに沿って走
行することによって上記座席を上記座席支持枠に対して
左右方向に揺動させるように上記座席に軸支されている
ことを特徴としている。
【0011】したがって、請求項3の発明によれば、乗
り物を昇降させながら左右方向に揺動させることができ
る。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の上記揺動ガ
イドは、上下方向に所定の間隔を隔てて交互に配置され
ている第1揺動ガイドと第2揺動ガイドとを有し、上記
第1揺動ガイドは上記昇降ガイドに対して前後方向に傾
斜している一方、上記第2揺動ガイドは上記昇降ガイド
に対して左右方向に傾斜しており、上記乗り物の座席支
持枠は、前方向に突き出している支持腕を有し、上記乗
り物の座席は、上記支持腕に自在継手で支持されて、上
記座席支持枠に対して前後左右方向に揺動できるように
なっており、上記乗り物の揺動ローラは、上記座席が上
記座席支持枠と一緒に上記昇降ガイドに沿って上下にス
ライドしたときに、上記第1揺動ガイドに沿って走行す
ることによって上記座席を上記座席支持枠に対して前後
方向に揺動させるように上記座席に軸支されている第1
揺動ローラと、上記第2揺動ガイドに沿って走行するこ
とによって上記座席を上記座席支持枠に対して左右方向
に揺動させるように上記座席に軸支されている第2揺動
ローラとを有していることを特徴としている。
【0013】したがって、請求項4の発明によれば、乗
り物を昇降させながら前後左右方向に揺動させることが
でき、上記第1揺動ガイドによってもたらされる前後方
向の揺動と上記第2揺動ガイドによってもたらされる左
右方向の揺動とを交互に上記乗り物に与えることができ
る。したがって、上記乗り物に変化に富んだ動作を行わ
せることができ、搭乗者に一層のスリルと興奮を与える
ことができる。また、上記揺動ローラが上記第1揺動ガ
イドを通過したときから次の第2揺動ガイドに差しかか
るまでの期間では、乗り物の前後揺動が自然に収束して
いく状態を楽しめる。また、上記揺動ローラが上記第2
揺動ガイドを通過したときから第1揺動ガイドに差しか
かるまでの期間では、乗り物の左右揺動が自然に収束し
ていく状態を楽しめる。
【0014】また、請求項5の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の揺動ガイド
は、上記昇降ガイドに沿って互いに所定の間隔を隔てて
複数個配置されており、上記複数の揺動ガイドは、それ
ぞれ、上端から揺動ローラの揺動中立点を上下方向に貫
く中立ラインまでの距離と下端から上記中立ラインまで
の距離とが異なるように配置されていることを特徴とし
ている。
【0015】従って、請求項5の発明によれば、上記上
端から中立ラインまでの距離を上記下端から中立ライン
までの距離よりも小さくすれば、上昇中の揺動ローラの
振幅が上記下端から中立ラインまでの距離よりも小さく
なる。したがって、上昇中で揺動中の揺動ローラを一旦
停止させることなく揺動ガイドで確実に捕捉して案内す
ることができる。また、逆に上記上端から中立ラインま
での距離を上記下端から中立ラインまでの距離よりも大
きくすれば、下降中で揺動中の揺動ローラを一旦停止さ
せることなく揺動ガイドで確実に捕捉して案内すること
ができる。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の揺動ガイド
は、上記昇降ガイドに沿って互いに所定の間隔を隔てて
複数個配置されており、かつ、上記複数の揺動ガイド
は、上記昇降ガイドに対する傾斜方向が交互に逆になっ
ていることを特徴としている。
【0017】したがって、請求項6の発明によれば、乗
り物は、それぞれの揺動ガイドに到達する毎に、前回の
揺れ方向と逆方向に揺らされる。したがって、乗り物の
搭乗者は変化に富んだ揺れを感じることができる。
【0018】また、請求項7の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記揺動ガイドは、上記揺動ロ
ーラの揺動中立点を上下方向に貫く中立ラインを縫うよ
うな波状に上下に延在していることを特徴としている。
【0019】したがって、請求項7の発明によれば、上
記乗り物の揺動ローラは常時揺動ガイドに沿って走行し
て、乗り物は揺動ガイドに沿った波状に揺動できる。
【0020】また、請求項8の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記乗り物の座席は、搭乗者が
漕ぐためのペダルを備え、上記ペダルの回転速度が所定
値以上になったときに、上記昇降駆動手段を始動させる
始動手段を備えていることを特徴としている。
【0021】したがって、請求項8の発明によれば、搭
乗者がペダルを所定の速度以上で漕いだときにはじめて
昇降駆動手段が始動するから、搭乗者は自分の力で乗り
物が駆動されたような感覚になることができるととも
に、自分の意志で乗り物を制御できる感覚を得ることが
できる。したがって、搭乗者を飽きさせずに興味を持続
させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0023】〔第1例〕図1に、この発明の昇降遊戯具
の実施の形態の第1例を示す。この形態の第1例は、基
礎Bに立設された支柱1と、この支柱1に沿って昇降さ
せられるようになっている乗り物13とを備えている。
なお、基礎Bは地表面Sから窪んだ所に構築されてい
る。
【0024】上記支柱1は、所定の間隔を隔てて上下に
延びている一対の主柱1Aと1Bを有する。また、上記
支柱1の主柱1A,1Bには、所定の間隔を隔てて上記
上下方向に対して略直交する前方向に延在している複数
の副支柱3,3…が固定されている。そして、上下に隣
接する2本の副支柱3に1本の揺動ガイド5Aまたは5
Bが固定されている。また、この形態は、上記支柱1に
沿って上下に延在するように副支柱3に固定されている
一対の昇降ガイド2A,2Bを備えている。一対の昇降
ガイド2A,2Bが昇降ガイド2を構成している。この
揺動ガイド5A,5Bは、上記昇降ガイド2A,2Bに対
して前後方向に傾斜しており、かつ、上記昇降ガイド2
に沿って延在している。また、上記揺動ガイド5Aと5
Bは、上記昇降ガイド2に対する傾斜角度が異なる複数
の部分5A1,5B1,5A3,5B2を有している。また、
上記支柱1に沿って配置されている複数の揺動ガイド5
Aは、上に向かって昇降ガイド2に近づくように傾斜し
ており、揺動ガイド5Bは上に向かって昇降ガイド2か
ら遠ざかるように傾斜している。そして、上記揺動ガイ
ド5Aと5Bとは、上記昇降ガイド2に沿って交互に配
置されている。
【0025】また、上記支柱1の主柱1Aと1Bの上端
に固定された横部材1Cを有し、この横部材1Cの中央
には昇降装置用ガイドシーブ6を軸支したブラケット7
が固定されている。また、このガイドシーブ6の鉛直下
方の位置で基礎Bに昇降装置8が固定されている。この
昇降装置8は巻取ローラ10とモータ11を有してい
る。この巻取ローラ10には昇降装置用ワイヤー12が
巻き付けられており、このワイヤー12は上記巻取ロー
ラ10から上方に延びて上記ガイドシーブ6に巻き回さ
れて下方に延びて上記乗り物13の天井に結合されてい
る。
【0026】上記乗り物13は座席支持枠14と座席1
5と揺動ローラ16とを有している。上記座席支持枠1
4は、図2に示すように、枠体14Aの上下端に固定さ
れた昇降ローラ17と18を有する。この昇降ローラ1
7と18は、上記昇降ガイド2B,2Aを前後方向から
挟みつけるように配置されている。したがって、この座
席支持枠14は一対の昇降ガイド2A,2Bに沿って上
下にスライドできるようになっている。
【0027】また、図2および図3に示すように、上記
座席支持枠14は、上記枠体14Aの下部に固定されて
いて、この下部から前方かつ上方に斜めに延びている一
対の座席支持腕20A,20Bを有している。この座席
支持腕20A,20Bは、支持軸21を固定した湾曲部
A,WBを有している。図3に示すように、上記一対の
座席支持腕20Aと20Bは、左右方向に所定の間隔を
隔てて、枠体14Aに固定されている。支持軸21には
円板部材22A,22Bが回転自在に取り付けられてお
り、この円板部材22A,22Bは、嵌合部材23A,2
3Bに嵌合されている。この嵌合部材23は上記円板部
材22の周囲を360°にわたって囲んでおり、座席1
5に固定されている。したがって、座席15は支持軸2
1に軸支されている。したがって、座席15は、支持軸
21を固定した一対の座席支持腕20A,20Bによっ
て、上記座席支持枠14に対して前後方向に揺動自在に
支持されている。
【0028】また、上記揺動ローラ16,16は座席1
5の底部24に軸支されている。図3に示すように、揺
動ローラ16,16は座席本体15Aから左右に突き出
した1対の支持部15B1,15B2に軸支されている。
この揺動ローラ16の前後方向位置は、上記支持軸21
の前後方向位置と略一致している。
【0029】また、上記座席15は、図2に示すよう
に、土台15Bを有し、この土台15Bに固定されて上
記座席本体15Aを支持する支持体15Cを有してい
る。また、上記土台15Bの背部15B‐1の上端には
ハーネスHが軸支されている。このハーネスHは、座席
15に着座した搭乗者Mに装着されると、搭乗者Mの肩
上から胸部にかけて屈曲して上記胸部や腹部を座席本体
15Aにしっかりと押さえ付ける。また、このハーネス
Hは搭乗者Mがつかまることができる把手Tを有してい
る。
【0030】また、上記座席15の土台15Bの床部1
5B‐2には、歯車26が軸支されている。また、この
歯車26にはペダル25が固定されている。そして、歯
車26はチェーン27で発電機28に連結されている。
したがって、搭乗者Mがペダル25を回転させると、歯
車26が回転して歯車26がチェーン27を介して発電
機28を駆動するから、発電機28が発電を開始する。
そして、この発電機28の発電電圧が所定の値を越える
と信号を出力する回路(図示せず)が上記座席15に設け
られており、上記回路が出力する信号が上記昇降装置8
のモータ11の始動スイッチ(図示せず)をオンさせるよ
うになっている。上記信号として光を用いれば、座席1
5と昇降装置8との間の信号線が不要になる。
【0031】図1(B)に示すように、上記揺動ローラ1
6の揺動中立ポイントPを上下方向に真っすぐに貫く中
立ラインNLは、上記各揺動ガイド5A,5B,5A…に
交差している。したがって、上記座席15が座席支持枠
14と一緒に上記昇降ガイド2に沿って上下にスライド
したときに、上記揺動ローラ16は上記揺動ガイド5
A,5Bに当接して前方もしくは後方に揺動される。こ
れにより、上記座席15は昇降させられながら同時に揺
動させられることになる。
【0032】上記構成の第1例は、搭乗者Mがペダル2
5を回転させると上記したように発電機28が発電を開
始し、ペダル25の回転が速くなると上記発電電圧値が
所定値を越えるから、昇降装置8のモータ11が始動す
る。すると、巻取ローラ10が回転してワイヤー12が
巻き取られる。したがって、ワイヤー12はガイドシー
ブ6を介して座席支持枠14を引き上げる。すると、こ
の座席支持枠14と上記座席15は上記一対の昇降ガイ
ド2A,2Bに沿って上方にスライドする。そして、上
記座席15に軸支された揺動ローラ16が、最初の揺動
ガイド5Aに達すると、この揺動ローラ16は上記揺動
ガイド5Aに沿って後方に移動しながら上昇する。これ
により、上記座席15は、上記支持軸21を中心軸にし
て前のめりに所定の角度だけ回転する。そして、座席1
5がさらに上昇して、上記揺動ローラ16が上記最初の
揺動ガイド5Aの上端を越えると、上記座席15は、上
記揺動ガイド5Aによる案内が解除されるから、上記上
端位置での揺動幅でもって前後に揺動する。そして、座
席15は、この前後揺動幅を自然に収束させながら2番
目の揺動ガイド5Bに向かって上昇する。
【0033】そして、上記座席15の揺動ローラ16が
上記2番目の揺動ガイド5Bに達すると、揺動ガイド5
Aは揺動ガイド5Bに沿って前方に移動しながら上昇す
る。これにより、上記座席15は支持軸21を中心軸に
して仰向けに所定の角度だけ回転する。そして、座席1
5がさらに上昇して、揺動ローラ16が上記2番目の揺
動ガイド5Bの上端を越えると、上記座席15は揺動ガ
イド5Bによる案内が解除されて、上記上端位置での揺
動幅でもって前後に揺動する。そして、座席15は、こ
の前後揺動を自然に収束させながら次の3番目の揺動ガ
イド5Aに向かって上昇する。以後、3番目の揺動ガイ
ド5Aでの座席15の揺動運動と4番目の揺動ガイド5
Bでの座席15の揺動運動は、前述の1番目の揺動ガイ
ド5Aでの揺動運動と2番目の揺動ガイド5Bでの揺動
運動と同様である。
【0034】そして、上記座席15の揺動ローラ16が
最も上の4番目の揺動ガイド5Bを越えると、上記座席
15もしくは座席支持枠14の所定の部分が、支柱1に
設けられたリミットスイッチ(図示せず)に当たって、リ
ミットスイッチを作動させる。すると、上記モータ11
は一旦停止してから逆に回転する。したがって、座席1
5と座席支持枠14とが構成する乗り物13は、前述と
逆に下降し、座席15は、揺動ガイド5B,5A,5B,
5Aに沿って順に揺動しながら下降する。
【0035】このように、上記乗り物13は昇降ガイド
2A,2Bに沿って昇降しながら、座席15は前後に揺
動する。したがって、この第1例によれば、乗り物が単
に昇降するだけの従来例と異なり、容易に予測できない
動きを搭乗者Mが感じることができるから、搭乗者Mに
スリルと興奮を与えることができる。
【0036】また、この第1例によれば、交互に配置さ
れた揺動ガイド5Aと5Bとが互いに逆方向に傾斜して
いるから、座席15が進行するにしたがって搭乗者Mは
前のめり揺動と仰向け揺動とを交互に感じることができ
る。したがって、搭乗者Mは一層大きなスリルと興奮と
を感じることができる。
【0037】また、この第1例によれば、搭乗者Mがペ
ダル25を所定の速度以上で漕いだときにはじめて昇降
用のモータ11が始動するから、搭乗者Mは自分の力で
乗り物が駆動されたような感覚を味わうことができると
ともに、自分の意志で乗り物13を制御できる感覚を得
ることができる。したがって、搭乗者Mを面白がらせる
ことができる。
【0038】また、この第1例によれば、図1(B)に示
すように、揺動ガイド5A,5Bは、下端部5A3,5B3
から中立ラインNLまでの距離が上端部5A1,5B1
ら中立ラインNLまでの距離よりも大きくなるように屈
曲している。したがって、下端部5A3,5B3に至って
未だに自由揺動が完全に収束していない揺動ローラ16
を、乗り物13を一旦停止させることなく、下端部5A
3,5B3の内の中立ラインNLに向いている面で確実に
キャッチして案内することができる。
【0039】尚、図8(B)に略示するように、この第1
例において、最も上の揺動ガイド5Bの上端5B‐tと
中立ラインNLとの間の距離をd3に設定し、この最も
上の揺動ガイド5Bよりも下の揺動ガイド5Bの上端5
B‐tと中立ラインNLとの間の距離d1を上記距離d3
よりも小さくしてもよい。この場合には、座席15が最
も上昇したときに座席15を最も大きな振幅で揺動させ
ることができるから、搭乗者Mに高揚感を与えることが
できる。
【0040】また、図8(B)に示すように、上記最も上
の揺動ガイド5Bよりも下の揺動ガイド5A,5B,5A
の上端5A‐t,5B‐t,5A‐tと中立ラインNLと
の間の距離d1よりも下端5A‐b,5B‐b,5A‐b
と中立ラインNLとの間の距離d2を大きくすれば、上
昇中かつ揺動中の揺動ロータ16を一旦停止させること
なく上記揺動ガイド5A,5B,5Aの下端5A‐b,5
B‐b,5A‐bで確実に捕捉して案内することができ
る。そして、上記距離d2が大きい分だけ、この捕捉時
の揺動ガイド5Bへの揺動ローラ16の衝突速度を小さ
くできる。したがって、上記揺動ローラ16を上記揺動
ガイド5Bで確実かつ滑らかに捕捉して揺動ローラ16
を円滑に案内することができる。
【0041】また、上記第1例では、図8(B)に示すよ
うに、揺動ガイド5Aと5Bを交互に逆向きに傾斜させ
たが、図8(C)に示すように、揺動ガイド5Aと5Bを
同じ向きに傾斜させてもよい。この場合にも、図8(C)
に示すように、最も上の揺動ガイド5Bの上端5B‐t
と中立ラインNLとの間の距離d3を、その下の揺動ガ
イド5A,5B,5Aの各上端5A‐t,5B‐t,5A‐
tと中立ラインNLとの間の距離d1よりも大きくすれ
ば、搭乗者Mは最も上で最も大きな揺れを味わうことが
できる。また、上記距離d1よりも、各下端5A‐b,5
B‐b,5A‐bと中立ラインNLとの間の距離d2を大
きくすれば、揺動している揺動ローラ16を一旦停止さ
せることなく、スムーズかつ確実に捕捉して案内するこ
とができる。
【0042】なお、図8(B),図8(C)に示したのとは
逆に、距離d1を距離d2よりも大きくした場合には、下
降中かつ揺動中の揺動ローラ16を一旦停止させること
なく揺動ガイド5A,5Bで確実に捕捉して案内するこ
とができる。
【0043】〔第2例〕次に、この発明の昇降遊戯具の
実施の形態の第2例を説明する。この第2例は、図1に
示した支柱1A,1Bと昇降装置8および昇降ガイド2
A,2Bの構造は上記第1例と同じである。一方、この
第2例は、図1に示した揺動ガイド5A,5Bとは異な
る構造の図4に示す揺動ガイドを備えている点と、座席
支持枠に対する座席の支持構造とが第1例と異なる。し
たがって、この第2例は、第1例と異なっている点を重
点的に説明する。
【0044】図4に示すように、座席支持枠36は、一
対の昇降ガイド2A,2Bに沿ってワイヤー12,12に
吊り下げられた状態で昇降できるようになっている。上
記座席支持枠36は、上下方向と左右方向の略中央から
前方に突き出している支持軸35を有している。この支
持軸35は座席32を軸支しており、図4に示すよう
に、座席32は上記支持軸35を中心に左右方向に揺動
できるようになっている。
【0045】座席32は、図5(B)に示すように、座席
本体32Aと土台32Bを有している。この土台32B
は背部32B‐1と床部32B‐2を有している。第1
例と同様に、この背部32B‐1にはハーネスHが軸支
されている。また、第1例と同様に、床部32B‐2に
は歯車26,ペダル25,発電機28が取り付けられてい
る。また、図5(B)に示すように、床部32B‐2から
後方に延びている軸34には揺動ローラ33が回転自在
に取り付けられている。
【0046】一方、図4に示すように、この第2例は、
一対の支柱1A,1Bとを横断するように支柱1A,1B
に固定された横部材L,L…を有している。この横部材
L,L…は上下方向に所定の間隔を隔てて上記支柱1
A,1Bに固定されている。そして、上下に隣接する2
本の横部材L,Lには1本の揺動ガイド31Aまたは3
1Bが固定されている。上記揺動ガイド31Aは、昇降
ガイド2Aから昇降ガイド2Bに向かう左右方向に斜め
に延びており、上記揺動ローラ33の揺動中立点を上下
方向に延在させた中立ラインNLに交差している。ま
た、上記揺動ガイド31Bは、昇降ガイド2Bから昇降
ガイド2Aに向かう左右方向に斜めに延びており、上記
中立ラインNLに交差している。
【0047】上記構成の昇降遊戯具は、搭乗者Mがペダ
ル25を漕ぐと、第1例と同じように、昇降装置8のモ
ータ11が始動してワイヤー12が巻取ローラ10に巻
き上げられる。すると、ワイヤー12は、昇降ガイド2
A,2Bに沿って座席支持枠36と一緒に座席32を上
昇させる。この上昇にしたがって、座席32に軸支され
た揺動ローラ33は、上記揺動ガイド31Aに沿って走
行することによって昇降ガイド2Bに近づくように横方
向に移動する。この揺動ローラ33の横方向移動と同時
に、上記座席32は、図4に示すように上記支持軸35
を中心に反時計回りに所定の角度だけ揺動(回転)する。
そして、更に、上記座席支持枠36が上昇して座席32
が上昇すると、揺動ローラ33は揺動ガイド31Aの上
端を越える。このとき、上記揺動ローラ33と座席32
は揺動ガイド31Aによるガイドから解放されて、重力
の作用下の自由な横揺れを行いながら上昇する。そし
て、上記揺動ローラ33が次の揺動ガイド31Bに達す
ると、揺動ローラ33は揺動ガイド31Bに沿って走行
することによって、図に向かって左側の昇降ガイド2A
に接近するように揺動する。そして、座席32の上昇に
したがって揺動ローラ33が揺動ガイド31Bの上端を
越えると、座席32はこのときの傾き姿勢から自由な揺
動を行う。このような上昇と揺動とを繰り返しながら座
席32が最も上まで上昇すると、第1例と同様に、座席
32は下降動作に移行する。すると、座席32は、揺動
ガイド31Aと31Bによって案内されて、左揺動動
作,自然揺動,右揺動動作を順番に行いながら下降して行
く。
【0048】したがって、この第2例によれば、搭乗者
Mは上昇していくにしたがって、交互に異なる方向の横
揺動を体験することができるから、大きなスリルと興奮
を感じることができる。
【0049】また、この第2例は、図4に示すように、
揺動ガイド31Bの下端部31B‐bから中立ラインN
Lまでの距離を、揺動ガイド31Aの上端部31A‐t
から中立ラインNLまでの距離よりも大きくした。従っ
て、この第2例によれば、座席32を一旦停止させなく
ても、揺動ガイド31Bに向かって揺動しながら上昇し
てくる揺動ローラ33を上記下部31B‐1で確実に捕
捉してスムーズに案内することができる。
【0050】〔第3例〕次に、この発明の昇降遊戯具の
実施の形態の第3例を説明する。この第3例は、図1に
示した支柱1A,1Bと昇降装置8および昇降ガイド2
A,2Bの構造は上記第1例と同じである。そして、こ
の第3例は、図7に示すように、揺動ガイドとして上記
第1例の前後揺れ用の揺動ガイド5Aと上記第2例の左
右揺れ用の揺動ガイド31Aとを有している。そして、
上記揺動ガイド5Aと揺動ガイド31Aは、上下方向に
所定の間隔を隔てて交互に配置されて上記支柱1Aと1
Bに固定されている。
【0051】また、この第3例の座席32Gには、第2
例の揺動ローラ33と第1例の揺動ローラ16の両方が
軸支されている。そして、この第3例の座席32Gが、
第1例の座席15とも第2例の座席32とも異なってい
る点は、座席32Gが座席支持枠36に対して自在継手
Qで支持されていて、座席支持枠36に対して前後方向
と左右方向の両方向に揺動自在になっている点である。
【0052】つまり、図7に示すように、上記座席32
Gは、玉41と中空の球体43とが構成する自在継手Q
を有している。上記玉41は、搭乗者Mの上方に位置す
るように座席32Gに固定されている。つまり、玉41
は台板45に固定された軸46に固定されており、台板
45は座席本体32Aと背部32B‐1に固定された棒
47と48に固定されて支持されている。そして、この
玉41は、中空の球体43内に嵌合されている。球体4
3は座席支持枠36の移動面から前方に突き出すように
枠本体36Aに固定されている支持部材42の先端に固
定されている。そして、球体43は上記軸46を通す孔
を有している。
【0053】この第3例の構成の昇降遊戯具は、第1,
第2の例の昇降遊戯具と同じように、搭乗者Mがペダル
25を漕ぐことによって、モータ11が始動してワイヤ
ー12でもって座席支持枠36が吊り上げられる。する
と、この座席支持枠36と一緒に座席32Gが上昇す
る。そして、図7に示すように、上記座席32Gに支持
されている横揺れ用の揺動ローラ33が揺動ガイド31
Aに達したならば、揺動ローラ33は横に傾斜した揺動
ガイド31Aに沿って走行する。これにより、上記座席
32Gは上昇しながら自在継手Qの玉41を中心にして
横方向に揺動する。そして、上記座席32Gがさらに上
昇して揺動ローラ33が揺動ガイド31Aを越えると、
上記座席32Gは揺動ガイド31Aによるガイドから解
放されて自由な横揺動を行いながら上昇する。
【0054】そして、上記座席32Gがさらに上昇し
て、前後揺れ用の揺動ローラ16が前後に傾斜した揺動
ガイド5Aに達すると、揺動ローラ16は前後に傾斜し
た揺動ガイド5Aに沿って走行する。これにより、上記
座席32Gは上昇しながら自在継手Qの玉41を中心に
して後方に揺動する。そして、上記座席32Gがさらに
上昇して揺動ローラ33が揺動ガイド5Aを越えると、
座席32Gは揺動ガイド5Aによるガイドから解放され
て自由な前後揺動を行いながら上昇する。
【0055】このように、この第3例によれば、座席3
2Gは横揺れと前後揺れとを交互に繰り返しながら上昇
するから、搭乗者Mは上昇するにしたがって3次元的な
揺動を体験することになる。したがって、この第3例に
よれば、搭乗者Mは第1例や第2例に比べて一層大きな
スリルと興奮とを感じることができる。
【0056】なお、図8(D)に示すように、この第3例
においても、第1例と同じように、最も上の揺動ガイド
5Bの上端5B‐tと前後揺動の中立ラインNL1との
間の距離d3を、その下方の揺動ガイド5Bの上端5B
‐tと上記中立ラインNL1との間の距離d1よりも大き
く設定すれば、搭乗者Mは最も上で最も大きな前後揺動
を感じることができる。したがって、搭乗者Mに特に大
きなスリルと興奮を与えることができる。
【0057】尚、上記第1,第2例では、途切れた複数
の揺動ガイドを備えたが、図8(A)に示すように、連続
している波形状の揺動ガイド50を備えてもよい。この
揺動ガイド50は、座席を揺動可能に支持する支持中心
を鉛直方向に通る揺動の中立線NLを縫うような波形状
に湾曲している。この場合、上記揺動ガイド50を挟む
ように対向して配置された一対の揺動ローラ51と52
が上記座席に軸支されている。したがって、この場合、
座席に搭乗した搭乗者は、常に上記揺動ガイド50にガ
イドされた状態で波状の揺動を体験することができる。
また、上記第3例では、玉41と球体43で自在継手Q
を構成したが、十字継手で構成してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の昇降遊戯具は、昇降案内手段と、昇降駆動手段によ
って駆動されて上記昇降案内手段に沿って昇降させられ
るようになっている乗り物とを備える昇降遊戯具であっ
て、上記昇降案内手段は、上下に延在している昇降ガイ
ドと、上記昇降ガイドに対して並設されると共に、上記
昇降ガイドに対して傾斜し、上記昇降ガイドに沿って、
互いに所定の間隔を隔てて、上下に配置され、上記傾斜
の角度が異なる複数個の揺動ガイドとを有し、上記揺動
ガイドは上記昇降ガイドに対する傾斜角度が異なる複数
の部分を有し、上記乗り物は、上記昇降案内手段の上記
昇降ガイドに沿って上下にスライドできるようになって
いる座席支持枠と、上記座席支持枠に対して揺動自在に
支持されている座席と、上記座席に軸支されており、上
記座席が上記座席支持枠と一緒に上記昇降ガイドに沿っ
て上下にスライドしたときに、上記揺動ガイドに沿って
走行することによって上記座席を上記座席支持枠に対し
て揺動させる揺動ローラとを有している。
【0059】従って、請求項1の発明によれば、昇降駆
動手段が始動して上記乗り物を駆動すると、上記乗り物
は上記昇降案内手段に沿って昇降させられる。このと
き、上記乗り物の座席支持枠は上記昇降案内手段の昇降
ガイドに沿って上下にスライドする一方、上記乗り物の
座席に軸支されている揺動ローラは上記昇降案内手段の
上記揺動ガイドに沿って走行する。すると、上記座席は
上記揺動ガイドに沿って上記座席支持枠に対して揺動す
る。
【0060】このように、請求項1の発明によれば、上
記乗り物は上記昇降ガイドに沿って昇降しながら、上記
揺動ガイドに沿って揺動する。したがって、請求項1の
発明によれば、乗り物が単に昇降するだけの従来例と異
なり、搭乗者が容易に予測できない動きを乗り物に行わ
せることができ、搭乗者にスリルと興奮を与えることが
できる。
【0061】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の上記揺動ガ
イドは、前後方向に上記昇降ガイドに対して傾斜してお
り、上記乗り物の座席支持枠は、前方向に突き出してい
る支持腕を有し、上記乗り物の座席は、上記支持腕に軸
支されて、上記座席支持枠に対して前後方向に揺動でき
るようになっており、上記乗り物の揺動ローラは、上記
座席が上記座席支持枠と一緒に上記昇降ガイドに沿って
上下にスライドしたときに、上記揺動ガイドに沿って走
行することによって上記座席を上記座席支持枠に対して
前後方向に揺動させるように上記座席に軸支されてい
る。
【0062】したがって、請求項2の発明によれば、乗
り物を昇降させながら前後方向に揺動させることができ
る昇降遊戯具を実現することができる。
【0063】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の上記揺動ガ
イドは、左右方向に上記昇降ガイドに対して傾斜してお
り、上記乗り物の座席支持枠は、前方向に突き出してい
る支持軸を有し、上記乗り物の座席は、上記支持軸に軸
支されて、上記座席支持枠に対して左右方向に揺動でき
るようになっており、上記乗り物の揺動ローラは、上記
座席が上記座席支持枠と一緒に上記昇降ガイドに沿って
上下にスライドしたときに、上記揺動ガイドに沿って走
行することによって上記座席を上記座席支持枠に対して
左右方向に揺動させるように上記座席に軸支されてい
る。
【0064】したがって、請求項3の発明によれば、乗
り物を昇降させながら左右方向に揺動させることができ
る。
【0065】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の上記揺動ガ
イドは、上下方向に所定の間隔を隔てて交互に配置され
ている第1揺動ガイドと第2揺動ガイドとを有し、上記
第1揺動ガイドは上記昇降ガイドに対して前後方向に傾
斜している一方、上記第2揺動ガイドは上記昇降ガイド
に対して左右方向に傾斜しており、上記乗り物の座席支
持枠は、前方向に突き出している支持腕を有し、上記乗
り物の座席は、上記支持腕に自在継手で支持されて、上
記座席支持枠に対して前後左右方向に揺動できるように
なっており、上記乗り物の揺動ローラは、上記座席が上
記座席支持枠と一緒に上記昇降ガイドに沿って上下にス
ライドしたときに、上記第1揺動ガイドに沿って走行す
ることによって上記座席を上記座席支持枠に対して前後
方向に揺動させるように上記座席に軸支されている第1
揺動ローラと、上記第2揺動ガイドに沿って走行するこ
とによって上記座席を上記座席支持枠に対して左右方向
に揺動させるように上記座席に軸支されている第2揺動
ローラとを有していることを特徴としている。
【0066】したがって、請求項4の発明によれば、乗
り物を昇降させながら前後左右方向に揺動させることが
でき、上記第1揺動ガイドによってもたらされる前後方
向の揺動と上記第2揺動ガイドによってもたらされる左
右方向の揺動とを交互に上記乗り物に与えることができ
る。したがって、上記乗り物に変化に富んだ動作を行わ
せることができ、搭乗者に一層のスリルと興奮を与える
ことができる。また、上記揺動ローラが上記第1揺動ガ
イドを通過したときから次の第2揺動ガイドに差しかか
るまでの期間では、乗り物の前後揺動が自然に収束して
いく状態を楽しめる。また、上記揺動ローラが上記第2
揺動ガイドを通過したときから第1揺動ガイドに差しか
かるまでの期間では、乗り物の左右揺動が自然に収束し
ていく状態を楽しめる また、請求項5の発明は、請求項1に記載の昇降遊戯具
において、上記昇降案内手段の揺動ガイドは、上記昇降
ガイドに沿って互いに所定の間隔を隔てて複数個配置さ
れており、上記複数の揺動ガイドは、それぞれ、上端か
ら揺動ローラの揺動中立点を上下方向に貫く中立ライン
までの距離と下端から上記中立ラインまでの距離とが異
なるように配置されている。
【0067】従って、請求項5の発明によれば、上記上
端から中立ラインまでの距離を上記下端から中立ライン
までの距離よりも小さくすれば、上昇中の揺動ローラの
振幅が上記下端から中立ラインまでの距離よりも小さく
なる。したがって、上昇中で揺動中の揺動ローラを一旦
停止させることなく揺動ガイドで確実に捕捉して案内す
ることができる。また、逆に上記上端から中立ラインま
での距離を上記下端から中立ラインまでの距離よりも大
きくすれば、下降中で揺動中の揺動ローラを一旦停止さ
せることなく揺動ガイドで確実に捕捉して案内すること
ができる。
【0068】また、請求項6の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記昇降案内手段の揺動ガイド
は、上記昇降ガイドに沿って互いに所定の間隔を隔てて
複数個配置されており、かつ、上記複数の揺動ガイド
は、上記昇降ガイドに対する傾斜方向が交互に逆になっ
ている。
【0069】したがって、請求項6の発明によれば、乗
り物は、それぞれの揺動ガイドに到達する毎に、前回の
揺れ方向と逆方向に揺らされる。したがって、乗り物の
搭乗者は変化に富んだ揺れを感じることができる。
【0070】また、請求項7の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記揺動ガイドは、上記揺動ロ
ーラの揺動中立点を上下方向に貫く中立ラインを縫うよ
うな波状に上下に延在している。
【0071】したがって、請求項7の発明によれば、上
記乗り物の揺動ローラは常時揺動ガイドに沿って走行し
て、乗り物は揺動ガイドに沿った波状に揺動できる。
【0072】また、請求項8の発明は、請求項1に記載
の昇降遊戯具において、上記乗り物の座席は、搭乗者が
漕ぐためのペダルを備え、上記ペダルの回転速度が所定
値以上になったときに、上記昇降駆動手段を始動させる
始動手段を備えている。
【0073】したがって、請求項8の発明によれば、搭
乗者がペダルを所定の速度以上で漕いだときにはじめて
昇降駆動手段が始動するから、搭乗者は自分の力で乗り
物が駆動されたような感覚になることができるととも
に、自分の意志で乗り物を制御できる感覚を得ることが
できる。したがって、搭乗者を飽きさせずに興味を持続
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)はこの発明の昇降遊戯具の実施の形
態の第1例の正面図であり、図1(B)はこの第1例の側
面図である。
【図2】 図3のB‐B断面図であり、第1例の昇降遊
戯機の乗り物13の側面図である。
【図3】 図2のA‐A断面図であり、第1例の乗り物
の上面図である。
【図4】 この発明の実施形態の第2例の昇降遊戯具の
要部の正面図である。
【図5】 図5(A)は図5(B)のC‐C断面図であり、
第2例の要部上面図であり、図5(B)は図5(A)のD‐
D断面図であり、第2例の要部側面図である。
【図6】 図7のE‐E断面図であり、この発明の実施
形態の第3例の要部上面図である。
【図7】 図6のF‐F断面図であり、この発明の実施
形態の第3例の要部側面図である。
【図8】 図8(A)はこの発明の昇降遊戯具の実施形態
の変形例の動作を略示する説明図であり、図8(B)は上
記第1例での揺動ローラ16の軌跡を破線で示した動作
説明図であり、図8(C)は上記第1例の変形例での揺動
ローラ16の軌跡を破線で示した動作説明図であり、図
8(D)は上記第3例の動作を略示した動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1…支柱、1A,1B…主柱、2A,2B…昇降ガイ
ド、3…副支柱、5A,5B…前後揺れ用の揺動ガイ
ド、6…ガイドシーブ、7…ブラケット、8…昇降装
置、10…巻取ローラ、11…モータ、12…ワイヤ
ー、13…乗り物、14,36…座席支持枠、14A…
枠体、15,32,32G…座席、16,33…揺動ロ
ーラ、17,18…昇降ローラ、20A,20B…座席
支持腕、21,35…支持軸、WA,WB…湾曲部、24
…底部、H…ハーネス、M…搭乗者、T…把手、25…
ペダル、27…チェーン、28…発電機、NL…中立ラ
イン、L…横部材、31A,31B…横揺れ用の揺動ガ
イド、Q…自在継手、41…玉、43…球体、45…台
板、46…軸、50…揺動ガイド、51,52…揺動ロ
ーラ。
フロントページの続き (72)発明者 畑中 正一 大阪府大阪市阿倍野区王子町1丁目4番 28号 財団法人自転車センター内 (56)参考文献 特開 平7−124338(JP,A) 特開 平4−164478(JP,A) 特開 平5−96063(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63G 31/02 A63G 31/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降案内手段と、昇降駆動手段によって
    駆動されて上記昇降案内手段に沿って昇降させられるよ
    うになっている乗り物とを備える昇降遊戯具であって、 上記昇降案内手段は、 上下に延在している昇降ガイドと、 上記昇降ガイドに対して並設されると共に、上記昇降ガ
    イドに対して傾斜し、上記昇降ガイドに沿って、互いに
    所定の間隔を隔てて、上下に配置され、上記傾斜の角度
    が異なる複数個の揺動ガイドとを有し、上記揺動ガイドは上記昇降ガイドに対する傾斜角度が異
    なる複数の部分を有し、 上記乗り物は、 上記昇降案内手段の上記昇降ガイドに沿って上下にスラ
    イドできるようになっている座席支持枠と、 上記座席支持枠に対して揺動自在に支持されている座席
    と、 上記座席に軸支されており、上記座席が上記座席支持枠
    と一緒に上記昇降ガイドに沿って上下にスライドしたと
    きに、上記揺動ガイドに沿って走行することによって上
    記座席を上記座席支持枠に対して揺動させる揺動ローラ
    とを有していることを特徴とする昇降遊戯具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の昇降遊戯具において、 上記昇降案内手段の上記揺動ガイドは、前後方向に上記
    昇降ガイドに対して傾斜しており、 上記乗り物の座席支持枠は、前方向に突き出している支
    持腕を有し、 上記乗り物の座席は、上記支持腕に軸支されて、上記座
    席支持枠に対して前後方向に揺動できるようになってお
    り、 上記乗り物の揺動ローラは、上記座席が上記座席支持枠
    と一緒に上記昇降ガイドに沿って上下にスライドしたと
    きに、上記揺動ガイドに沿って走行することによって上
    記座席を上記座席支持枠に対して前後方向に揺動させる
    ように上記座席に軸支されていることを特徴とする昇降
    遊戯具。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の昇降遊戯具において、 上記昇降案内手段の上記揺動ガイドは、左右方向に上記
    昇降ガイドに対して傾斜しており、 上記乗り物の座席支持枠は、前方向に突き出している支
    持軸を有し、 上記乗り物の座席は、上記支持軸に軸支されて、上記座
    席支持枠に対して左右方向に揺動できるようになってお
    り、 上記乗り物の揺動ローラは、上記座席が上記座席支持枠
    と一緒に上記昇降ガイドに沿って上下にスライドしたと
    きに、上記揺動ガイドに沿って走行することによって上
    記座席を上記座席支持枠に対して左右方向に揺動させる
    ように上記座席に軸支されていることを特徴とする昇降
    遊戯具。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の昇降遊戯具において、 上記昇降案内手段の上記揺動ガイドは、上下方向に所定
    の間隔を隔てて交互に配置されている第1揺動ガイドと
    第2揺動ガイドとを有し、上記第1揺動ガイドは上記昇
    降ガイドに対して前後方向に傾斜している一方、上記第
    2揺動ガイドは上記昇降ガイドに対して左右方向に傾斜
    しており、 上記乗り物の座席支持枠は、前方向に突き出している支
    持腕を有し、 上記乗り物の座席は、上記支持腕に自在継手で支持され
    て、上記座席支持枠に対して前後左右方向に揺動できる
    ようになっており、 上記乗り物の揺動ローラは、 上記座席が上記座席支持枠と一緒に上記昇降ガイドに沿
    って上下にスライドしたときに、上記第1揺動ガイドに
    沿って走行することによって上記座席を上記座席支持枠
    に対して前後方向に揺動させるように上記座席に軸支さ
    れている第1揺動ローラと、上記第2揺動ガイドに沿っ
    て走行することによって上記座席を上記座席支持枠に対
    して左右方向に揺動させるように上記座席に軸支されて
    いる第2揺動ローラとを有していることを特徴とする昇
    降遊戯具。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の昇降遊戯具において、 上記昇降案内手段の揺動ガイドは、上記昇降ガイドに沿
    って互いに所定の間隔を隔てて複数個配置されており、 上記複数の揺動ガイドは、それぞれ、上端から揺動ロー
    ラの揺動中立点を上下方向に貫く中立ラインまでの距離
    と下端から上記中立ラインまでの距離とが異なるように
    配置されていることを特徴とする昇降遊戯具。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の昇降遊戯具において、 上記昇降案内手段の揺動ガイドは、上記昇降ガイドに沿
    って互いに所定の間隔を隔てて複数個配置されており、 かつ、上記複数の揺動ガイドは、上記昇降ガイドに対す
    る傾斜方向が交互に逆になっていることを特徴とする昇
    降遊戯具。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の昇降遊戯具において、 上記揺動ガイドは、上記揺動ローラの揺動中立点を上下
    方向に貫く中立ラインを縫うような波状に上下に延在し
    ていることを特徴とする昇降遊戯具。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の昇降遊戯具において、 上記乗り物の座席は、搭乗者が漕ぐためのペダルを備
    え、 上記ペダルの回転速度が所定値以上になったときに、上
    記昇降駆動手段を始動させる始動手段を備えていること
    を特徴とする昇降遊戯具。
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