JP3317814B2 - サンドブラスト装置 - Google Patents

サンドブラスト装置

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JP3317814B2
JP3317814B2 JP10473395A JP10473395A JP3317814B2 JP 3317814 B2 JP3317814 B2 JP 3317814B2 JP 10473395 A JP10473395 A JP 10473395A JP 10473395 A JP10473395 A JP 10473395A JP 3317814 B2 JP3317814 B2 JP 3317814B2
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憲治 堀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はサンドブラスト装置、
エキストリンシックゲッタリングEGとしてウェーハ裏
面にサンドブラストダメージBSDを付与するためのサ
ンドブラスト装置のノズル開口形状などの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高温熱処理を伴うデバイス製造プロセス
においては、シリコンウェーハは様々な不純物に汚染さ
れる。ゲッタリングでは、この不純物、特に遷移金属を
ウェーハ表面から除去する。ゲッタリングの一つとして
外部ゲッタリングEGがある。EGでは例えばウェーハ
裏面に機械的ダメージ層(ゲッタリングシンク)を形成
し、このEGシンクに金属不純物を吸収する。このEG
シンクの導入には、数〜数十μmの粒径のSiO2で、
ウェーハ裏面をサンドブラスティングする方法がある。
このようにしてシリコンウェーハ裏面に導入された機械
的ダメージBSDは、その裏面に均一に微小なひずみを
分布・形成し、不純物の捕獲中心として作用する。例え
ば、汚染不純物や点欠陥などの捕獲拠点として作用す
る。
【0003】従来のサンドブラスト装置では、図4に示
すように、その開口断面が円形の1本の円筒状ノズルを
用いてウェーハ裏面にSiO2粒子を衝突させていた。
したがって、ウェーハをノズルの下方において一方向に
送り、かつ、このノズルをウェーハの送り方向に対して
直角方向に揺動させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサンドブラスト装置では、ノズル開口が円形
で、かつ、ウェーハ裏面に対してきわめて小さいため、
ウェーハ裏面全面に均一に粒子を衝突させることが困難
であった。特に、円形開口から射出された微小粒子は円
状に拡散してしまうため、衝突した裏面の小エリアでも
その強さ・密度にばらつきがあるからである。また、ノ
ズルをスイングさせると裏面においてはノズル直下と離
れた位置では、衝突のエネルギも変わり、衝突粒子の密
度もかわるため、裏面全面について到底均一なダメージ
を与えることができない(ダメージムラが生じる)とい
う不具合があった。また、裏面の同じ場所を何回もたた
くことが多くなり、時間がかかり、しかも、パーティク
ルが付着したり、多量の発塵が生じるという課題もあっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体基板の一面にノズルより射出した微小粒子を
衝突させてゲッタリングシンクを形成するサンドブラス
ト装置において、上記ノズルの開口断面を、その一辺が
上記半導体基板の直径よりも長い矩形としたサンドブラ
スト装置である。
【0005】請求項2に記載の発明は、上記ノズルは、
その微小粒子の射出角度を上記半導体基板に対して可変
とした請求項1に記載のサンドブラスト装置である。
【0006】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、ノズルより射
出された微小粒子は少なくともウェーハ面の矩形エリア
に対して均一な密度・速度で衝突することとなる。この
とき、ウェーハ裏面の径よりも長い辺の矩形開口ノズル
を使用しているため、ウェーハを一方向に送るのみで、
ノズルをスイングさせる必要がない。よって、微小粒子
の密度・強さが均一となり、サンドブラストダメージを
全面に均一に形成することができる。同時に、その全面
へのダメージ形成を効率よく行うことができる。
【0007】請求項2に記載した発明では、例えばノズ
ルを半導体基板に対して一定の角度に固定し、半導体基
板を所定の速度で走行させる。この走行速度を変更する
ことにより、または、ノズルからの射出圧力を可変とす
ることにより、微小粒子の衝突時のエネルギを可変とす
ることができる。デバイス仕様に応じてサンドブラスト
ダメージの深さなどを簡易に調整可能とすることができ
る。また、粒子の面への衝突の角度を鋭角(例えば60
°)とすることで、微小粒子の排出を簡単に行うことが
できる。また、パーティクルの付着・発塵を少なくする
角度で照射することも可能となる。
【0008】
【実施例】以下、この発明に係るサンドブラスト装置の
一実施例を図1〜図3を参照して説明する。これらの図
に示すように、サンドブラスト装置は、シリコンウェー
ハ11を載置するステージ12と、このステージ12の
上方に設けられたノズル13と、を有している。ステー
ジ12はその平面内で一方向に走行可能に構成してあ
る。
【0009】一方、ノズル13は、ステージ12に対し
て上下動自在かつ上記走行方向に揺動自在に設けられて
いる。また、ノズル13は、載置されるウェーハ11の
直径よりも長い長辺と短辺とからなる矩形開口13Aを
有している。ノズル13には数〜数十μmの粒径のSi
2の微粒子が供給され、矩形開口13Aより射出され
る構成である。例えば圧縮空気によって所定の速度で開
口13Aより吹き出す構成である。
【0010】そして、図3に示すように、このノズル1
3はウェーハ11の裏面に対して所定の角度θを有して
微粒子を射出可能に構成されている。
【0011】したがって、上記構成に係るサンドブラス
ト装置にあっては、ウェーハ11をその裏面を上にして
ステージ12に載置して所定速度で走行させ、ノズル1
3より微粒子をこの裏面に照射する。これによりウェー
ハ裏面には全面に均一なダメージが形成される。この場
合、ノズル13を首振りさせることはなく、所定角度で
固定してある。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、ウェーハ面上をノズ
ルが横方向に往復動することがなく、全面にムラなく均
一なダメージを形成することができる。同時に、最適な
速度でダメージを形成することができ、その処理速度も
高まる。また、パーティクルの付着・発塵を防止するこ
とができる。さらに、このダメージ密度・濃度もコント
ロールしやすくなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るサンドブラスト装置
の概略を示す正面図である。
【図2】この発明の一実施例に係るサンドブラスト装置
の概略を示す平面図である。
【図3】この発明の一実施例に係るサンドブラスト装置
の概略を示す側面図である。
【図4】従来のサンドブラスト装置の概略を示す模式図
である。
【符号の説明】
11 シリコンウェーハ、 13 ノズル、 13A 矩形開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/322 H01L 21/304 601

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一面にノズルより射出した
    微小粒子を衝突させてゲッタリングシンクを形成するサ
    ンドブラスト装置において、 上記ノズルの開口断面を、その一辺が上記半導体基板の
    直径よりも長い矩形としたサンドブラスト装置。
  2. 【請求項2】 上記ノズルは、その微小粒子の射出角度
    を上記半導体基板に対して可変とした請求項1に記載の
    サンドブラスト装置。
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