JP3317288B2 - ホットプレート - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、焼き肉等の加熱
調理用として用いられるホットプレートに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】一般に、焼き肉等の加熱調理用として用
いられるホットプレートは、従来から良く知られてお
り、皿状の保護枠と、該保護枠内に支持された遮熱板
と、該遮熱板に支持された電気ヒータと、該電気ヒータ
により加熱されるホットプレート本体とを備えて構成さ
れていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成のホットプレートの場合、焼き肉調理時にホット
プレート本体の加熱調理部から油煙や油が周囲に飛散し
て、ユーザの服やテーブル表面を汚すという問題があっ
た。

【０００４】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、焼き肉調理時に生ずる油煙や油の周辺への飛散を
防止することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明では、上
記課題を解決するための手段として、外周面を構成する
保護枠と、該保護枠内に出し入れ自在に収納されるホッ
トプレート本体と、該ホットプレート本体を加熱する電
気ヒータとを備えたホットプレートにおいて、前記保護
枠上端の水平部上に、前記ホットプレート本体の周囲を
囲繞して周辺への油の飛び散りを防止する油飛散防止壁
を着脱自在に載置するとともに、該油飛散防止壁を、不
使用時においては前記保護枠上端の水平部外端から下方
に向かって垂下するように一体に形成されたスカート部
の内方に挿入された状態で収納できるように構成してい
る。

【０００６】上記のように構成したことにより、焼き肉
調理時にホットプレート本体において生ずる油煙や油の
周辺への飛び散りが油飛散防止壁により阻止されること
となる。しかも、油煙や油の飛び散りが生じない焼き肉
以外の加熱調理（例えば、焼きそば、ギョウザ等の加熱
調理）を行うときには、油飛散防止壁を取り外して行う
ことができるし、不使用時には、油飛散防止壁をスカー
ト部の内方に挿入した状態で収納されることとなってい
るため、飛散防止壁が邪魔になるということがなくな
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの参考例および好適な実施の形態につい
て詳述する。

【０００８】第１の参考例 図１および図２には、第１の参考例にかかるホットプレ
ートが示されている。

【０００９】このホットプレートは、外周面を構成する
皿状の合成樹脂製の保護枠１と、該保護枠１内に支持具
２を介して支持された金属製の遮熱板３と、該遮熱板３
の上面に対して金属製の固定具４を介して支持された電
気ヒータ５と、該電気ヒータ５により加熱されるホット
プレート本体６と、該ホットプレート本体６の開口部を
着脱自在に覆う蓋体７とを備えて構成されている。

【００１０】前記保護枠１には、その周壁１ａの上端か
ら水平に延びる水平部１ｂと、該水平部１ｂの外端から
下方に向かって垂下するスカート部１ｃとが一体に形成
されており、該スカート部１ｃと保護枠周壁１ａとの間
には環状の空間Ｓが形成されている。このスカート部１
ｃは、製品の外観形状を良好ならしめるものであり、前
記空間Ｓの存在により製品外周（即ち、スカート部１
ｃ）の温度上昇が防止されることとなっているのであ
る。しかも、上記のように構成したことにより、保護枠
１を一体成形品で構成できることとなり、部品点数の低
減および製作コストの低減を図り得ることとなってい
る。符号８は保護枠１の底面に形成された開口であり、
該開口８から取り入れられる室内空気により保護枠１内
の温度上昇が抑制されることとなっている。符号９は保
護枠１の底面に突設された支持脚である。

【００１１】前記電気ヒータ５は、インコロイヒータか
らなっており、前記ホットプレート本体６の全面にでき
るだけ対応できるように略Ｗ字形状を呈している。符号
１０は電気ヒータ５の加熱量調節を行うコントロールマ
スターである。

【００１２】前記ホットプレート本体６は、波形形状の
加熱調理部６ａと、該加熱調理部６ａの周縁部に形成さ
れる油溜め部６ｂと、該油溜め部６ｂから立ち上がる周
壁部６ｃと、該周壁部６ｃの上端から外向きに延設され
たフランジ部６ｄとからなっており、熱良導体（例え
ば、アルミ合金等）の一体成形品（例えば、ダイカスト
成形品）により構成されている。なお、この種のホット
プレートにおいては、前記した波形形状の加熱調理部を
有するホットプレート本体のほかに平板形状の加熱調理
部を有するホットプレート本体が用意され、例えば、焼
き肉調理時には波形形状の加熱調理部を有するものを使
用し、焼き肉以外（例えば、焼きそば、ギョウザ等）の
調理時には平板形状の加熱調理部を有するものを使用す
るようになっている。

【００１３】前記ホットプレート本体６の外周部には、
一対の合成樹脂製の把手１１，１１が取り付けられてい
る。

【００１４】前記把手１１，１１には、ホットプレート
本体６の周囲を囲繞して周辺への油の飛び散りを防止す
る油飛散防止壁１２が一体に形成されている。該油飛散
防止壁１２は、前記把手１１，１１の内端から上向きに
立設された円筒部１２ａと、該円筒部１２ａの上端から
内向きに傾斜した傾斜壁部１２ｂとからなっている。な
お、前記円筒部１２ａを内向きに傾斜させてもよく、前
記傾斜壁部１２ｂを略水平となるように屈曲させてもよ
いが、その内端は、前記ホットプレート本体６における
加熱調理部６ａの外端より外方に位置させるのが油の飛
散防止を確実ならしめる上から望ましい。

【００１５】また、前記油飛散防止壁１２は、透明材に
より構成してもよく、その場合には、ホットプレート本
体６上の調理物を見通すことができ、便利となる。

【００１６】上記のように構成したホットプレートにお
いては、次のような作用効果が得られる。

【００１７】焼き肉調理時においては、ホットプレート
本体６の加熱調理部６ａにおいて生ずる油煙や油が周辺
へ飛び散ろうとするが、該油煙や油の飛び散りが油飛散
防止壁１２により阻止されることとなる。従って、ユー
ザの服やテーブル上を汚すということがなくなる。しか
も、油飛散防止壁１２と把手１１，１１とを同時成形す
ることができるため、製造コストを低下させることがで
きる。

【００１８】第２の参考例図３には、第２の参考例にか
かるホットプレートの要部が示されている。

【００１９】この場合、油飛散防止壁１２は、把手１１
の内端から上向きに一体に立設されたガイド壁部１３に
対して上下摺動自在とされている。符号１４は油飛散防
止壁１２の下端から切欠形成されたガイド溝であり、１
５は油飛散防止壁１２の位置決めを行うネジである。つ
まり、本参考例においては、油飛散防止壁１２は、鎖線
図示のように上方にスライドさせることにより、高さ調
整ができるようになっているのである。このようにする
と、油の飛散状況に合わせて油飛散防止壁１２の高さを
調整することができることとなり、効果的な油の飛散防
止が得られる。その他の構成および作用効果は、第１の
参考例におけると同様なので説明を省略する。

【００２０】第１の実施の形態 図４には、本願発明の第１の実施の形態にかかるホット
プレートが示されている。

【００２１】この場合、油飛散防止壁１２は、保護枠１
の水平部１ｂ上に取り外し自在に載置されるリング体と
されており、ホットプレート本体６における把手１１，
１１の外側に位置せしめられる。また、前記保護枠水平
部１ｂの外端には、油飛散防止壁１２の脱落を防止する
ための環状突部１６が一体に形成されている。なお、こ
の場合にも、油飛散防止壁１２は、円筒部１２ａと、該
円筒部１２ａの上端から内向きに傾斜した傾斜壁部１２
ｂとからなっており、前記円筒部１２ａを内向きに傾斜
させてもよい。また、油飛散防止壁１２は、透明材によ
り構成してもよく、その場合には、ホットプレート本体
６上の調理物を見通すことができ、便利となる。ところ
で、この油飛散防止壁１２は、油煙や油の飛び散りが生
じない焼き肉以外の加熱調理（例えば、焼きそば、ギョ
ウザ等の加熱調理）を行うときには取り外されるが、そ
の場合には、油飛散防止壁１２は、鎖線図示のように、
保護枠１におけるスカート部１ｃの内方に挿入した状態
で収納される。このようにすると、油飛散防止壁１２が
邪魔になることがない。その他の構成および作用効果
は、第１の参考例におけると同様なので説明を省略す
る。

【００２２】第２の実施の形態 図５には、本願発明の第２の実施の形態にかかるホット
プレートが示されている。

【００２３】この場合、油飛散防止壁１２は、保護枠１
の水平部１ｂ上にホットプレート本体６における把手１
１，１１を跨ぐようにして取り外し自在に載置されるリ
ング体とされており、その下端には、前記把手１１，１
１が挿入される切欠部１７，１７が形成されている。な
お、この場合にも、油飛散防止壁１２は、円筒部１２ａ
と、該円筒部１２ａの上端から内向きに傾斜した傾斜壁
部１２ｂとからなっており、前記円筒部１２ａを内向き
に傾斜させてもよい。また、油飛散防止壁１２は、透明
材により構成してもよく、その場合には、ホットプレー
ト本体６上の調理物を見通すことができ、便利となる。
ところで、この油飛散防止壁１２は、油煙や油の飛び散
りが生じない焼き肉以外の加熱調理（例えば、焼きそ
ば、ギョウザ等の加熱調理）を行うときには取り外され
るが、その場合には、油飛散防止壁１２は、鎖線図示の
ように、保護枠１におけるスカート部１ｃの内方に挿入
した状態で収納される。このようにすると、油飛散防止
壁１２が邪魔になることがない。その他の構成および作
用効果は、第１の参考例におけると同様なので説明を省
略する。

【００２４】第３の参考例 図６には、第３の参考例にかかるホットプレートが示さ
れている。

【００２５】この場合、油飛散防止壁１２は、保護枠１
における水平部１ｂの外端から上向きに一体に立設され
ている。このようにすると、油飛散防止壁１２と保護枠
１とを同時成形することができるため、製造コストを低
下させることができる。なお、この場合にも、油飛散防
止壁１２は、円筒部１２ａと、該円筒部１２ａの上端か
ら内向きに傾斜した傾斜壁部１２ｂとからなっており、
前記円筒部１２ａを内向きに傾斜させてもよい。また、
油飛散防止壁１２は、透明材により構成してもよく、そ
の場合には、ホットプレート本体６上の調理物を見通す
ことができ、便利となる。その他の構成および作用効果
は、第１の参考例におけると同様なので説明を省略す
る。

【００２６】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、外周面を構成
する保護枠と、該保護枠内に出し入れ自在に収納される
ホットプレート本体と、該ホットプレート本体を加熱す
る電気ヒータとを備えたホットプレートにおいて、前記
保護枠上端の水平部上に、前記ホットプレート本体の周
囲を囲繞して周辺への油の飛び散りを防止する油飛散防
止壁を着脱自在に載置するとともに、該油飛散防止壁
を、不使用時においては前記保護枠上端の水平部外端か
ら下方に向かって垂下するように一体に形成されたスカ
ート部の内方に挿入された状態で収納できるように構成
しているので、焼き肉調理時にホットプレート本体にお
いて生ずる油煙や油の周辺への飛び散りが油飛散防止壁
により阻止されることとなり、ユーザの服やテーブル上
を汚すということがなくなるという効果がある。しか
も、油煙や油の飛び散りが生じない焼き肉以外の加熱調
理（例えば、焼きそば、ギョウザ等の加熱調理）を行う
ときには、油飛散防止壁を取り外して行うことができる
し、不使用時には、油飛散防止壁をスカート部の内方に
挿入した状態で収納されることとなっているため、飛散
防止壁が邪魔になるということがなくなるという効果も
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の第１の参考例にかかるホットプレー
トの縦断面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ断面図である。

【図３】本願発明の第２の参考例にかかるホットプレー
トの要部を示す拡大断面図である。

【図４】本願発明の第１の実施の形態にかかるホットプ
レートの縦断面図である。

【図５】本願発明の第２の実施の形態にかかるホットプ
レートの縦断面図である。

【図６】本願発明の第３の参考例にかかるホットプレー
トの縦断面図である。

【符号の説明】

１は保護枠、１ａは周壁、１ｂは水平部、１ｃはスカー
ト部、５は電気ヒータ、６はホットプレート本体、１１
は把手、１２は油飛散防止壁。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47J 37/06

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外周面を構成する保護枠と、該保護枠内
   に出し入れ自在に収納されるホットプレート本体と、該
   ホットプレート本体を加熱する電気ヒータとを備えたホ
   ットプレートであって、前記保護枠上端の水平部上に
   は、前記ホットプレート本体の周囲を囲繞して周辺への
   油の飛び散りを防止する油飛散防止壁を着脱自在に載置
   するとともに、該油飛散防止壁を、不使用時においては
   前記保護枠上端の水平部外端から下方に向かって垂下す
   るように一体に形成されたスカート部の内方に挿入され
   た状態で収納できるように構成したことを特徴とするホ
   ットプレート。