JP3316783B2 - 熱交換器コアの仮組装置 - Google Patents

熱交換器コアの仮組装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、チューブとコルゲ
ートフィンとを交互に配置して熱交換器コアを仮組する
ための熱交換器コアの仮組装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、チューブとコルゲートフィンとを
交互に配置して熱交換器コアを仮組する熱交換器コアの
仮組装置として、例えば、特開平３−１６６０２３号公
報に開示されるものが知られている。図３は、この公報
に開示される熱交換器コアの仮組装置を示すもので、こ
の熱交換器コアの仮組装置では、所定間隔を置いて平行
に一対の送り軸１１，１３が対向配置されている。
【０００３】一対の送り軸１１，１３には、チューブ１
５の端部を案内するチューブ案内溝１１ａ，１３ａが螺
旋状に形成され、また、チューブ案内溝１１ａ，１１ａ
および１３ａ，１３ａの間にコルゲートフィン１７の端
部を案内するフィン案内部１１ｂ，１３ｂが螺旋状に形
成されている。そして、フィン案内部１１ｂ，１３ｂの
外径が、チューブ案内溝１１ａ，１３ａの外径より大き
くされている。
【０００４】なお、一対の送り軸１１，１３は、チュー
ブ案内溝１１ａ，１３ａとフィン案内部１１ｂ，１３ｂ
の螺旋方向が反対に形成され、逆方向に回転される。ま
た、材料供給部１９から仮組部２１に向けて、螺旋のピ
ッチが小さくされている。上述した熱交換器コアの仮組
装置では、材料供給部１９の棒状部材供給部１９Ａにお
いて、チューブ案内溝１１ａ，１３ａの間にチューブ１
５が供給され、また、フィン供給部１９Ｂにおいて、フ
ィン案内部１１ｂ，１３ｂの間にコルゲートフィン１７
が供給される。
【０００５】そして、チューブ１５とコルゲートフィン
１７は、送り軸１１，１３の回転によりチューブ案内溝
１１ａ，１３ａとフィン案内部１１ｂ，１３ｂを移動さ
れ、間隔を狭められ、仮組部２１においてチューブ１５
とコルゲートフィン１７が当接され熱交換器コア２３の
仮組が行われる。なお、通常、所定の本数のチューブ１
５の供給後に、棒状部材供給部１９Ａにおいてチューブ
１５の替わりにレインフォース２５が供給され、両端に
レインフォース２５が配置された熱交換器コア２３が仮
組される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の熱交換器コアの仮組装置では、フィン供給部
１９Ｂからコルゲートフィン１７を、一対の送り軸１
１，１３のフィン案内部１１ｂ，１３ｂの間に供給する
と、図４に示すように、コルゲートフィン１７の両端が
フィン案内部１１ｂ，１３ｂに乗り上げる現象が発生
し、このような場合には、チューブ１５の間にコルゲー
トフィン１７を確実に配置することが困難になるため、
仮組装置を一時停止し、コルゲートフィン１７を所定の
位置に位置させる必要があるという問題があった。
【０００７】すなわち、一般に、コルゲートフィン１７
は、波形形状をしているため弾性変形し易く、長さ寸法
の管理が難しく、例えば、２０mm程度のバラツキが許容
されているが、コルゲートフィン１７の長さが、この許
容されるバラツキの範囲を越えて長くなることがあり、
このような場合には、コルゲートフィン１７の供給時に
コルゲートフィン１７の両端がフィン案内部１１ｂ，１
３ｂに乗り上げる現象が発生する。
【０００８】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、コルゲートフィンの供給時にコル
ゲートフィンの両端がフィン案内部に乗り上げることを
容易，確実に防止することができる熱交換器コアの仮組
装置を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１の熱交換器コア
の仮組装置は、所定間隔を置いて平行に対向配置される
一対の送り軸に、チューブの端部を案内するチューブ案
内溝を螺旋状に形成するとともに、前記チューブ案内溝
の間にコルゲートフィンの端部を案内するフィン案内部
を螺旋状に形成してなる熱交換器コアの仮組装置におい
て、前記コルゲートフィンの供給部に位置する前記フィ
ン案内部の外径を、前記チューブ案内溝の外径より小さ
くしてなることを特徴とする。
【００１０】請求項２の熱交換器コアの仮組装置は、請
求項１において、前記フィン案内部の外径を、前記コル
ゲートフィンの供給部から送り方向に向けて順次大きく
してなることを特徴とする。
【００１１】
【作用】請求項１の熱交換器コアの仮組装置では、一対
の送り軸に形成されるコルゲートフィンの供給部に位置
するフィン案内部の外径を、チューブ案内溝の外径より
小さくしたので、一対の送り軸を所定間隔を置いて平行
に対向配置すると、一対の送り軸のフィン案内部の間隔
が、チューブ案内溝の間隔より大きくなり、チューブの
長さより充分に長い間隔になる。
【００１２】請求項２の熱交換器コアの仮組装置では、
フィン案内部の外径を、コルゲートフィンの供給部から
送り方向に向けて順次大きくしたので、コルゲートフィ
ンの移動にともない、コルゲートフィンが順次縮められ
る。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態について説明する。
【００１４】図１は、本発明の熱交換器コアの仮組装置
の第１の実施形態の要部を示しており、図において符号
３１，３３は、一対の送り軸を示している。この一対の
送り軸３１，３３は、所定間隔を置いて平行に対向配置
されている。一対の送り軸３１，３３には、チューブ３
５の端部を案内するチューブ案内溝３１ａ，３３ａが螺
旋状に形成されている。
【００１５】また、一対の送り軸３１，３３のチューブ
案内溝３１ａ，３１ａおよび３３ａ，３３ａの間に、コ
ルゲートフィン３７の端部を案内するフィン案内部３１
ｂ，３３ｂが螺旋状に形成されている。なお、一対の送
り軸３１，３３は、チューブ案内溝３１ａ，３３ａとフ
ィン案内部３１ｂ，３３ｂの螺旋方向が反対に形成さ
れ、右螺子と左螺子との関係を有しており逆方向に回転
される。
【００１６】そして、この実施形態では、コルゲートフ
ィン３７のフィン供給部３９およびこのフィン供給部３
９の搬送側に連続する３ピッチに位置するフィン案内部
３１ｂ，３３ｂの外径Ｒ１が、チューブ案内溝３１ａ，
３３ａの外径Ｒ２より小さくされている。
【００１７】この実施形態では、フィン案内部３１ｂ，
３３ｂの外径Ｒ１が、例えば４５mmとされ、チューブ案
内溝３１ａ，３３ａの外径Ｒ２が、例えば７５mmとされ
ている。また、一対の送り軸３１，３３のチューブ案内
溝３１ａ，３３ａの間隔Ｗ１が、例えば、３００mmとさ
れている。
【００１８】従って、一対の送り軸３１，３３のフィン
案内部３１ｂ，３３ｂの間隔Ｗ２が３３０mmとなる。上
述した熱交換器コアの仮組装置では、図３に示した従来
の熱交換器コアの仮組装置と同様にして、フィン供給部
３９の上流側に配置されるチューブ供給部において、チ
ューブ案内溝３１ａ，３３ａの間にチューブ３５が供給
され、また、フィン供給部３９において、フィン案内部
３１ｂ，３３ｂの間にコルゲートフィン３７が供給され
る。
【００１９】そして、チューブ３５とコルゲートフィン
３７は、送り軸３１，３３の回転によりチューブ案内溝
３１ａ，３３ａとフィン案内部３１ｂ，３３ｂを移動さ
れ、図３に示した従来の熱交換器コアの仮組装置と同様
にして間隔を狭められ、チューブ３５とコルゲートフィ
ン３７が当接され熱交換器コアの仮組が行われる。な
お、この実施形態においても、図３に示した従来の熱交
換器コアの仮組装置と同様に、通常、所定の本数のチュ
ーブ３５の供給後に、チューブ供給部３９においてチュ
ーブ３５の替わりにレインフォースが供給され、両端に
レインフォースが配置された熱交換器コアが仮組され
る。
【００２０】以上のように構成された熱交換器コアの仮
組装置では、一対の送り軸３１，３３に形成されるコル
ゲートフィン３７のフィン供給部３９に位置するフィン
案内部３１ｂ，３３ｂの外径Ｒ１を、チューブ案内溝３
１ａ，３３ａの外径Ｒ２より小さくしたので、一対の送
り軸３１，３３を所定間隔を置いて平行に対向配置する
と、一対の送り軸３１，３３のフィン案内部３１ｂ，３
３ｂの間隔Ｗ２が、チューブ案内溝３１ａ，３３ａの間
隔Ｗ１より大きくなり、チューブ３５の長さより充分に
長い間隔になる。
【００２１】従って、コルゲートフィン３７の長さが許
容寸法より長くなった場合にも、コルゲートフィン３７
の供給時にコルゲートフィン３７の両端がフィン案内部
３１ｂ，３３ｂに乗り上げることを容易，確実に防止す
ることができる。図２は、本発明の熱交換器コアの仮組
装置の第２の実施形態を示すもので、この実施形態で
は、第１の実施形態におけるフィン供給部３９の搬送側
に連続する３ピッチに位置するフィン案内部３１ｂ，３
３ｂの外径が、コルゲートフィン３７のフィン供給部３
９から送り方向に向けて、Ｒ３，Ｒ４，Ｒ５と順次大き
くされている。
【００２２】この実施形態では、コルゲートフィン３７
の移動にともない、コルゲートフィン３７が順次縮めら
れるため、コルゲートフィン３７を所定長さに確実に縮
めることができる。
【００２３】
【発明の効果】以上述べたように、請求項１の熱交換器
コアの仮組装置では、一対の送り軸に形成されるコルゲ
ートフィンの供給部に位置するフィン案内部の外径を、
チューブ案内溝の外径より小さくしたので、一対の送り
軸を所定間隔を置いて平行に対向配置すると、一対の送
り軸のフィン案内部の間隔が、チューブ案内溝の間隔よ
り大きくなり、チューブの長さより充分に長い間隔にな
る。
【００２４】従って、コルゲートフィンの長さが許容寸
法より長くなった場合にも、コルゲートフィンの供給時
にコルゲートフィンの両端がフィン案内部に乗り上げる
ことを容易，確実に防止することができる。請求項２の
熱交換器コアの仮組装置では、フィン案内部の外径を、
コルゲートフィンの供給部から送り方向に向けて順次大
きくしたので、コルゲートフィンの移動にともない、コ
ルゲートフィンが順次縮められるため、コルゲートフィ
ンを所定長さに確実に縮めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の熱交換器コアの仮組装置の第１の実施
形態の要部を示す上面図である。
【図２】本発明の熱交換器コアの仮組装置の第２の実施
形態の要部を示す上面図である。
【図３】従来の熱交換器コアの仮組装置を示す断面図で
ある。
【図４】図３の熱交換器コアの仮組装置においてコルゲ
ートフィンがフィン案内部に乗り上げた状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
３１，３３ 送り軸 ３１ａ，３３ａ チューブ案内溝 ３１ｂ，３３ｂ フィン案内部 ３５ チューブ ３７ コルゲートフィン ３９ フィン供給部 Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４，Ｒ５ 外径

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 所定間隔を置いて平行に対向配置される
    一対の送り軸（３１，３３）に、チューブ（３５）の端
    部を案内するチューブ案内溝（３１ａ，３３ａ）を螺旋
    状に形成するとともに、前記チューブ案内溝（３１ａ，
    ３３ａ）の間にコルゲートフィン（３７）の端部を案内
    するフィン案内部（３１ｂ，３３ｂ）を螺旋状に形成し
    てなる熱交換器コアの仮組装置において、 前記コルゲートフィン（３７）の供給部（３９）に位置
    する前記フィン案内部（３１ｂ，３３ｂ）の外径（Ｒ
    １）を、前記チューブ案内溝（３１ａ，３３ａ）の外径
    （Ｒ２）より小さくしてなることを特徴とする熱交換器
    コアの仮組装置。
  2. 【請求項２】 請求項１記載の熱交換器コアの仮組装置
    において、 前記フィン案内部（３１ｂ，３３ｂ）の外径（Ｒ１，Ｒ
    ３，Ｒ４，Ｒ５）を、前記コルゲートフィン（３７）の
    供給部（３９）から送り方向に向けて順次大きくしてな
    ることを特徴とする熱交換器コアの仮組装置。
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