JPH06312141A - 金属製ハニカム担体の製造方法 - Google Patents

金属製ハニカム担体の製造方法

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Publication number
JPH06312141A
JPH06312141A JP5124918A JP12491893A JPH06312141A JP H06312141 A JPH06312141 A JP H06312141A JP 5124918 A JP5124918 A JP 5124918A JP 12491893 A JP12491893 A JP 12491893A JP H06312141 A JPH06312141 A JP H06312141A
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JP
Japan
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flat plate
passage
coil
end side
slit
Prior art date
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Pending
Application number
JP5124918A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Otani
浩男 大谷
Manabu Nakamura
学 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAKAMOTO KOGYO KK
Original Assignee
SAKAMOTO KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 平板1には、その一端から他端まで延びるス
リット11を形成するとともに、スリット11を横断
し、スリット11によって分断される平板1の左右両側
部分を連結する連結部12を形成する。同様に、波板2
にもスリット21および連結部22を形成する。平板1
および波板2を重ね合わせてコイル状に巻回し、多数の
通路4を有するコイル体3を形成する。次に、コイル体
3のスリット11,21によって分断される一端側のコ
イル半体3Aと他端側のコイル半体3Bとを、連結部1
2,22が塑性変形するまで周方向に捩る。 【効果】 一端側の通路4と他端側の通路4との周方向
における位相がずれたハニカム担体を容易に製造するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の排気ガスを
無害化するためなどに用いられる金属製ハニカム担体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属製ハニカム担体は、金属製
の平板と波板とを重ね合わせた状態でコイル状に巻回す
ることにより、平板と波板との間に略三角形状をなす多
数の通路を形成したものであり、各通路には白金等の触
媒が設けられている。そして、通路を通過する排気ガス
を触媒の酸化反応等によって無害化するようになってい
る。
【0003】ところで、排気ガスは触媒に接触すること
によって酸化反応等が促進され、無害化されるものであ
るから、より多くの排気ガスが触媒に接触することがで
きるよう、通路内を乱流となって流れることが望まし
い。しかるに、通路が長いと通路の入口側では乱流とな
っていても通路の途中から排気ガスが層流になってしま
う。
【0004】そこで、この出願の発明者は、通路をハニ
カム担体の軸線方向の一端側と他端側とに分割し、一端
側の通路と他端側の通路との位相をハニカム担体の周方
向にずらすことを考えた。このようにすれば、通路の一
端側を通過した排気ガスが他端側へ流入する際に乱流に
なるので、排気ガスを通路のほぼ全体にわたって乱流に
することができるからである。
【0005】このようなハニカム担体を製造する場合に
は、例えば実開昭63ー63521号公報に記載のもの
のように、ハニカム担体を複数の分割担体から構成し、
これらの分割担体を周方法にずらした状態で組み立てる
ことにより、通路の位相を周方向にずらすことができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各分割
担体の位相を周方向にずらすためには、各分割担体を組
み立てるに際し、各分割担体の周方向の位相を確認しな
がら組み立てなければならず、多大の手間を要する。し
かも、分割担体の周方向のずらし量が各ハニカム担体で
異なると、各ハニカム担体相互間の無害化効率にバラツ
キが生じてしまう。したがって、各分割担体は正確なず
らし量をもって組み立てる必要がある。しかし、これは
非常に困難である。このため、通路の位相を周方向にず
らしたハニカム担体は実現されていなかった。
【0007】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、一端側の通路と他端側の通路との位相が周方向
に正確にずれた金属製ハニカム担体を製造することがで
きる製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、長尺の金属製の平板と波板とを重ね
た状態でコイル状に巻回することにより金属製ハニカム
担体を製造する方法において、上記平板と上記波板とに
は、各板の長手方向の一端から他端まで延びて平板およ
び波板をそれぞれ幅方向に分断するスリットと、このス
リットを横断し、平板および波板のスリットによって分
断された部分どうしを互いに連結する多数の連結部とを
予め形成しておき、これら平板と波板とをコイル状に巻
回した後、周方向に捩ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】平板と波板とを重ね合わせてコイル状に巻回す
る。このコイル体においては、平板と波板とに長手方向
に延びるスリットが形成されているので、通路はコイル
体の軸線方向の一端側と他端側とに分断されている。次
に、コイル体のスリットを挟んだ一端側と他端側とを連
結部が塑性変形するまで周方向に捩る。捩った分だけ一
端側の通路と他端側の通路との位相が周方向にずれる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図1およ
び図2を参照して説明する。この発明の製造方法によっ
て金属製ハニカム担体を製造する場合には、図1に示す
ように、金属製の長尺の平板1と波板2とを重ね合わせ
た状態で巻回する。これによって、図2に示すコイル体
3を形成するとともに、平板1と波板2との間に多数の
通路4を形成する。なお、平板1と波板2については、
溶接等によって固着する。固着は、コイル体3の形成前
後いずれでもよい。
【0011】上記の点は従来の製造方法と同様である
が、この発明の製造方法においては、予め、平板1にそ
の長手方向の一端から他端まで延びるスリット11を形
成しておくとともに、スリット11を横断する多数の連
結部12を平板1の長手方向に互いに離して形成してお
く。同様に、波板2にもスリット21および連結部22
を予め形成しておく。したがって、コイル体3は、スリ
ット11によって軸線方向の一端側と他端側とのコイル
半体3A,3Bとに2分される。しかも、コイル半体3
A,3Bは連結部12によって互いに連結されている。
同様に、通路4もスリット11,21によってコイル体
3の軸線方向に2分される。
【0012】ここで、平板1と波板2との幅は同一であ
っても異なっていてもよいが、いずれの場合においても
スリット11,12については、コイル体3を形成した
ときに、コイル体3の軸線方向の同一位置に位置させて
おく。また、スリット11,12は、同幅にするのが望
ましく、それらの幅については、スリット11,12に
よって分断される一方の通路4から他方の通路4へ排気
ガスが流入するときに、確実に乱流となるように、後述
する位相のずれ量との兼合いに基づいて決定する。
【0013】一方、連結部12,22については、スリ
ット11,12によって分けられるコイル半体3A,3
Bを周方向へ波板2のピッチPの1/2〜2/3程度ず
らしたとしても、破断することなく塑性変形することが
できるようなものにする。破断防止の観点からすると、
連結部12,22の長さは長い方が望ましいが、連結部
12,22の長さを長くすると、それに対応してスリッ
ト11,12の幅が広くなり、この結果コイル体3、ひ
いてはハニカム担体の長さが長くなってしまう。そこ
で、この実施例では、スリット11(21)から連結部
12(22)に沿って延びる溝13(23)を形成し、
これによってスリット11(21)の幅を広くすること
なく、連結部12(22)の長さを長くしている。
【0014】次に、コイル体3を捩る。例えば、図2に
示すように、一方のコイル半体3A(3B)を固定し、
コイル半体3B(3A)を周方向に変位させることによ
り、連結部12,22が塑性変形するまでコイル体3を
捩る。これにより、コイル半体3Aの通路4とコイル半
体3Bの通路4との位相を周方向にずらす。この場合、
通路4の位相のずれ量は、コイル体3の外周側で大き
く、中心側で小さくなる(ねじれ角度は一定)。そこ
で、コイル体3の最も外側の通路4のずれ量がピッチP
の2/3程度になるようにコイル体3を捩り、コイル体
3全体の通路4のずれ量が平均してほぼP/2程度にな
るようにするのが望ましい。
【0015】この発明の製造方法では、スリット11,
21および連結部12,22が予め形成された平板1お
よび波板2をコイル状に巻回した後、そのコイル体3を
捩るだけであるから、コイル体3の軸線方向の一端側の
通路4と他端側の通路4との位相が周方向にずれたハニ
カム担体を容易に製造することができる。しかも、コイ
ル体3の捩り量を一定にすることにより、各ハニカム担
体における通路4の位相のずれを同一にすることができ
る。したがって、各ハニカム担体間で無害化効率にバラ
ツキが生じるのを防止することができる。
【0016】なお、この発明は、上記の実施例に限定さ
れるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適
宜変更可能である。例えば、上記の実施例においては、
平板1と波板2とにスリット11,21をそれぞれ1つ
形成しているが、図1に想像線で示すように、2つ形成
してもよく、あるいは3つ以上形成してもよい。2つ形
成する場合には、スリット11によって分断されるコイ
ル体3の3つの部分のうちの中央部分を固定し、両端部
分を捩ればよい。この場合、両端部分を互いに同一方向
へ捩ってもよく、逆方向へ捩ってもよい。また、3つの
部分のうちの一端部分を固定し、他端部分を捩るように
してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の金属製
ハニカム担体の製造方法によれば、スリットおよび連結
部が予め形成された平板および波板をコイル状に巻回し
た後に捩るようにしたものであるから、スリットによっ
て分断される一端側の通路と他端側の通路との位相が周
方向ずれたハニカム担体を容易に、しかも正確なずれ量
をもって製造することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すものであって、平板
と波板とを重ね合わせてコイル状に巻回する状況を示す
斜視図である。
【図2】コイル状に巻回されたコイル体を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 平板 2 波板 3 コイル体 3A コイル半体 3B コイル半体 4 通路 11 スリット 12 連結部 21 スリット 22 連結部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の金属製の平板と波板とを重ねた状
    態でコイル状に巻回することにより金属製ハニカム担体
    を製造する方法において、上記平板と上記波板とには、
    各板の長手方向の一端から他端まで延びて平板および波
    板をそれぞれ幅方向に分断するスリットと、このスリッ
    トを横断し、平板および波板のスリットによって分断さ
    れた部分どうしを互いに連結する多数の連結部とを予め
    形成しておき、これら平板と波板とをコイル状に巻回し
    た後、周方向に捩ることを特徴とする金属製ハニカム担
    体の製造方法。
JP5124918A 1993-04-28 1993-04-28 金属製ハニカム担体の製造方法 Pending JPH06312141A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6761980B2 (en) 2000-11-15 2004-07-13 Nissan Motor Co., Ltd. Metallic catalyst carrier
US6981961B1 (en) 1999-07-16 2006-01-03 Crossject Needleless syringe comprising an injector with nested elements
US7030059B2 (en) * 2002-12-11 2006-04-18 Calsonic Kansei Corporation Metal catalyst carrier
JP2009543684A (ja) * 2006-07-14 2009-12-10 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 金属箔に切欠き開口を形成する方法およびこの方法で製造された排ガス処理用ハニカム体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6981961B1 (en) 1999-07-16 2006-01-03 Crossject Needleless syringe comprising an injector with nested elements
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JP2009543684A (ja) * 2006-07-14 2009-12-10 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンス テクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 金属箔に切欠き開口を形成する方法およびこの方法で製造された排ガス処理用ハニカム体

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