JP3316430B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3316430B2
JP3316430B2 JP26837697A JP26837697A JP3316430B2 JP 3316430 B2 JP3316430 B2 JP 3316430B2 JP 26837697 A JP26837697 A JP 26837697A JP 26837697 A JP26837697 A JP 26837697A JP 3316430 B2 JP3316430 B2 JP 3316430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリックス型の
液晶パネルに、中間階調を持つ画像の表示を行うことが
できる液晶表示装置とその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走査電極と信号電極を液晶層を介
在してマトリックス状に配置した単純マトリックス型の
液晶パネルを備える表示装置では、電圧平均化法を用い
て画像の表示を行っている。これらの表示装置で中間階
調を表示する場合、フレームレートコントロール法やデ
イザー法とともに、データパルスに階調データに応じて
パルス幅変調を加えて駆動するPWM駆動方法が知られ
ている。ところが、このPWM駆動方法においては、デ
ータパルスに加えるパルス幅変調が、後刻み方式(パル
ス幅変調の基準を前側にして後側を変更させる方式)の
み、もしくは前刻み方式のみとすると、表示画面にクロ
ストークが発生するという問題があった。
【0003】このクロストークは、走査電極と信号電極
間において、液晶を介在した容量結合によって誘発され
たノイズの影響によって、画素間の実効電圧が理想の実
効電圧に対してバラつくことが主たる要因になってい
る。
【0004】このような問題点を解決するため、パルス
幅変調に前刻み方式と後刻み方式を混在させ、前刻み方
式と後刻み方式を所定の周期で切り替えることによっ
て、クロストークの発生を防止する技術が知られてい
る。
【0005】ところが、上記新規の駆動方法は、高階調
レベルと低階調レベルの画素数が均衡している場合はク
ロストークの抑制に効果があるが、その均衡が崩れる
と、信号電極電圧の立上がりと立下がり時に、非選択の
走査電極に誘発されるノイズに起因して実効電圧に不均
衡が生じ、その結果、クロストークが発生するという問
題がある。
【0006】中間階調を表示する際のクロストーク問題
を解消するため、その他にも種々の方式が検討されてい
るが、ある種の表示には効果があるが、別の表示には余
り効果がない場合が多く、クロストークの完全な排除に
は至っていない場合が多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、階調
表示を行う場合においても、クロストークの発生を防止
して表示品位を高めることを主な課題とする。
【0008】本発明は、走査電極と信号電極をマトリッ
クス状に配置した液晶パネルの駆動を行う際に、前記信
号電極に印加するパルス状の電圧を階調表示データに応
じてパルス幅変調する液晶表示装置において、階調の刻
みが前刻みか後刻みを示す信号に対応したタイミング信
号を出力するタイミング回路と、信号電極に印加される
電圧に起因して非選択の走査電極に誘発されるノイズ
を、前記タイミング信号及び前記階調表示データに基づ
いて判別するノイズ判別手段と、該ノイズ判別手段の出
力に基づいて、前記ノイズと逆相で且つ前記ノイズを打
ち消すに必要な振幅を有する補助電圧を発生する補助電
圧発生手段に設け、該補助電圧発生手段の出力を非選択
の走査電極にフィードバックする構成としたことを特徴
する。
【0009】
【0010】前記ノイズ判別手段は、階調別の表示デー
タの数を計数することによってノイズ判別を行うこと構
成とすることができ、前記補償電圧発生手段は、階調の
単位期間内に前記補償電圧を発生させる構成とすること
ができる。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面を参照
して説明する。まず液晶表示装置1の概略構成につい
て、図1を参照して説明する。液晶表示装置1は、複数
の走査電極2と複数の信号電極3を液晶層を介在してマ
トリックス状に配置して構成した単純マトリックス式の
液晶パネル4を備えている。走査電極2には、複数のド
ライバICによって構成した走査側駆動回路5が接続さ
れ、信号電極3には、複数のドライバICによって構成
した信号側駆動回路6が接続されている。図外の表示制
御回路から送られてくるデータ信号や種々のタイミング
信号が、選択的に走査側駆動回路5と信号側駆動回路6
に供給される。表示データ信号としては、例えば、64
階調表示に対応して6ビット構成としたデータを用いる
ことができる。タイミング信号としては、フレーム周期
を示すための信号FLM、交流化のタイミングを示す信
号M、階調の刻み方向を示す信号F/B、走査期間を示
す信号CL1、データ転送用クロックとしての信号DC
LK(CL2)、階調クロック用の信号GCP等を用い
ることができる。走査期間を示す信号CL1は、階調用
回路のリセット信号RESとして用いることができる。
【0013】また、走査側駆動回路5及び信号側駆動回
路6には、液晶パネル4を電圧平均化法に基づいて駆動
するために、バイアス電源回路7から、予め最適バイア
ス比に設定された複数のバイアス電圧が供給される。こ
れらのバイアス電圧の内、電圧VH及びVLは、走査電
極2の選択電圧として、電圧VMは、走査電極2の非選
択電圧として走査側駆動回路5に供給され、電圧V0及
びV1は信号電極3の駆動電圧として信号側駆動回路6
に供給される。電圧VMは、表示消灯時の電圧として信
号側駆動回路6にも供給される。
【0014】バイアス電源回路7は、電圧VHとVLの
間に接続した分圧用の抵抗回路R1〜R4からバッファ
B1〜B3を介して電圧V0,VM,V1を取り出す構
成となっている。このバイアス電源回路7には、信号電
極3に印加される駆動電圧(データパルス)によって非
選択の走査電極2に誘発されるノイズによる影響を打ち
消すためのノイズ補償回路8を設けている。
【0015】このノイズ補償回路8の説明を行う前に、
非選択の走査電極2に誘発されるノイズについて、この
ノイズ補償回路8が機能しないものとして、図1と図5
を参照して説明する。ここで、図5に示すように、走査
期間n−1,n,n+1において、パルス幅変調用の階
調表示データが前刻みか後刻みかを示す信号F/Bは、
前刻みを示すHレベルを維持し、交流化を示す信号M
は、L,L,Hレベルの順に変化するものとしている。
走査クロックCL1が立ち下がる時刻t0において、走
査期間n−1が終了し、全ての信号電極に印加されてい
る電圧が立ち上がる。この立ち上がりによって、非選択
の走査電極に、微分パルス状のノイズ(以下、パネルノ
イズという)が正方向に発生する。このパネルノイズに
よって、図1にP0として示す部分に、上向きの電源ノ
イズb0(図5参照)が発生する。
【0016】時刻t1-1の階調クロックGCPの立ち下
がり時に、階調レベル1を示すデータに基づいて発生す
るパルス状の信号電極電圧DATA1が立ち下がる。こ
の立ち下がりによって、非選択の走査電極に階調レベル
1のデータ数(a1)に応じたパネルノイズが負方向に
発生し、それに伴って、下向きの電源ノイズb1が発生
する。同様に、時刻t1-2において、階調レベル2のデ
ータ数(a2)に応じたパネルノイズが負方向に発生
し、それに伴って、下向きの電源ノイズb2が発生す
る。このように、走査クロックCL1や階調クロックG
CPに同期して、非選択の走査電極に階調表示データに
応じたパネルノイズが発生し、それに伴って、電源ノイ
ズbが発生する。
【0017】これらのノイズの内、走査クロックCL1
に同期して発生するノイズ(b0)は、信号F/Bと信
号Mの組み合わせによっては発生しない場合が多く、ま
た、上記のように発生したとしても、発生時期と発生量
は固定的である。しかしながら、階調の単位期間を規定
する階調クロックGCPに同期して発生するノイズは、
各階調レベル毎のデータ数によって発生パターンが大き
く変動し、その変動が、同一表示を行う画素間における
実効電圧の差を生じさせ、クロストークを発生させる大
きな要因となっている。
【0018】この非選択の走査電極に発生するノイズに
よる影響を排除するためには、パネルノイズと逆相の補
償電圧を非選択電圧VMに印加してノイズを打ち消すこ
とが有効であるとの見地にたって、ノイズキャンセルの
手法について検討した。検討の結果、非選択の走査電極
に発生するノイズに対する対策としては、階調表示デー
タを階調別に抽出して階調別のデータ数を逐次求め、こ
の階調別データ数に基づいて補償電圧の大きさを決定
し、この補償電圧を非選択の走査電極に逐次フィードバ
ックすることが最も有効であることが分かった。そこ
で、補償電圧を確実に非選択の走査電極にフィードバッ
クすることができるノイズ補償回路8の開発を行った。
【0019】以下、このノイズ補償回路8について、図
2〜4を参照して説明する。このノイズ補償回路8は、
図2に示すように、受け取った階調表示データの数を階
調レベル(単に階調という場合もある)別に振り分けす
る階調別データ抽出手段81と、この階調別データ数抽
出手段81の出力に基づいて、階調別データ数を累計す
る階調別データ数累計手段82と、この階調別データ数
累計手段82の出力に基づいて、パルス状の電圧を発生
し、非選択電圧VMにフィードバックする補償電圧発生
手段83を備えている。ここで、抽出手段81と累計手
段82は、タイミング回路84によって制御される構成
となっており、これらはノイズ判定手段を構成する。
【0020】前記抽出手段81は、図3に示すように、
2進化された階調表示データを元の階調別に振り分けす
るためのデコーダ(6−64デコーダ)DCと、このデ
コーダDCの出力に各々接続されたカウンタ(10ビッ
トアップカウンタ)CNT1〜64備えている。デコー
ダDCは、例えば、1〜64段階の階調を表す6ビット
構成の階調表示データの1つが与えられると、その階調
に相当する出力端に接続したカウンタCNT1〜64に
選択的に出力を与える。この出力がカウンタCNTによ
って計数される。液晶パネル4の画素数が800個の場
合は、800個の階調表示データが階調に応じて順次振
り分けされるので、1つのデコーダDCに接続されたカ
ウンタCNT1〜64の合計値は800になる。また、
800画素の全てが同一階調の場合は、ある1つのカウ
ンタCNTの計数値が800となる。
【0021】白黒表示の場合は、1つのデコーダDCと
その出力数に応じた数のカウンタCNTで構成すること
ができるが、複数の色要素によって1つの画素を構成す
るカラー表示の場合は、図3に示すように、色の数、例
えばR、G、Bの3色にそれぞれ対応して、デコーダD
C(R)(G)(b)とカウンタCNT1〜64(R)
(G)(b)を設けておく。そして、各カウンタCNT
1〜64(R)(G)(b)によって色別、階調別に計
数された計数値は、階調別の計数値の合計値を求めるた
めに加算器AD1〜64によって加算される。そして、
階調に応じて設けられた加算器、この例では64個の加
算器AD1〜64の出力は、パラレルデータを2方向に
選択的に巡回することができる循環器SFR、例えば、
12ビット×64段構成の2方向シフトレジスタに並列
に与えられる。循環器SFRには、階調順に、そのデー
タ数を示す計数値が直列的に保持され、この計数データ
は、タイミング信号S1によって選択された一方の端か
ら、クロック信号によって順次出力される。タイミング
信号S1がHレベルの場合は、階調の小さい順に、一
方、タイミング信号S1がLレベルの場合は、階調の大
きい順に出力され、その出力データは、切替器CNG1
を介して累計手段82へ出力される。
【0022】前記累計手段82は、図4に示すように、
加算器ADDと、ラッチLCと、選択的補数発生器EX
を備えて構成され、必要に応じて、固定データ発生器P
Rと、タイミング信号S3によって選択的に切替えられ
る切替器CNG2を追加することができる。加算器AD
DとラッチLCは、抽出手段81から送られてきた計数
データを順次累計する累計器を構成する。ラッチLCに
累計される計数データは、補数発生器EXを介して、そ
のまま、もしくは、補数に変換されて切替器CNG2に
出力される。補数発生器EXは、タイミング信号S2信
号がLレベルの場合は、ラッチLCのデータをそのまま
出力し、信号S2がHレベルの場合は、ラッチLCのデ
ータを補数に変換して出力するように、入力データのビ
ット数と同数、この例では12個のEXOR(エクスク
ルーシブオアゲート)回路を用いて構成することができ
る。この場合、各EXOR回路の一方の入力にラッチL
Cのデータを、他方の入力にタイミング信号S2を入力
して構成することができる。固定データ発生器PRは、
前記固定的なノイズb0をキャンセルする際に用いる複
数の固定データを設定することができ、その中から選択
された所定データを、切替器CNG2を介して出力する
ことができるようにしている。
【0023】前記電圧発生手段83は、図4に示すよう
に、累計手段82から出力される計数データをデジタル
からアナログ値に変換するD/A変換器D/Aと、この
D/A変換器の出力と基準電圧VMの差電圧を増幅出力
する増幅器AMPと、この増幅器の出力のうちの交流成
分のみを取り出すACカップリング用のコンデンサC
と、コンデンサCの出力をタイミング信号S4にしたが
って選択的に取り出すためのスイッチSWを備えてい
る。
【0024】次に、上記ノイズ補償回路8の動作につい
て、図5に示す波形図を参照して説明する。ここで、階
調表示データのパルス幅刻み方向を示す信号F/Bは、
前刻みを示すH状態になっているものとする。ある1つ
の走査期間nに注目すると、階調クロックパルスGCP
の第1パルスが出力されるタイミングt1-1において、
階調レベル1を示すa1個のパルス状の走査電極電圧D
ATA1が立ち下がると、それに起因して非選択の走査
電極に、データ数a1に応じた下向きのパネルノイズが
誘発され、これによって図1のP0点に電源ノイズb1
が発生する。同様に、階調クロックパルスGCPの第2
パルスが出力されるタイミングt1-2において、階調レ
ベル2を示すa2個のパルス状の走査電極電圧DATA
2が立ち下がると、それに起因して非選択の走査電極
に、データ数a2に応じた下向きのパネルノイズが誘発
され、これによって電源ノイズb2が発生する。以下同
様に、各階調クロックパルスGCPのタイミングに同期
して、各階調毎に、そのデータ数に応じてパネルノイズ
が誘発され、電源ノイズb3,b4・・,b64が発生
される。これらの誘発ノイズが放置されると、実効電圧
に変動が生じてクロストークの発生要因になるので、こ
れをキャンセルする処理が平行して行われる。
【0025】すなわち、タイミングt1-1に先だって、
信号側駆動回路6に与えられる1走査期間分の表示デー
タ(例えば、800×RGB)がデコーダDC(R)
(G)(B)に順次与えられ、デコーダDC(R)
(G)(B)による階調別の振り分けが行われる。デコ
ーダDCによって階調別に振り分けられた1走査期間分
の階調表示データは、カウンタCNT1〜64(R)
(G)(B)によって色別に計数された後、加算器AD
によって加算され、循環器SFRに並列出力される。こ
こで、タイミング信号S1によって、循環器SFRと切
替器CNG1は、保持している64個の階調別計数デー
タを、階調の小さい順に出力するように(図3の矢印A
方向)設定されているので、クロックパルスにしたがっ
て、階調別データ数を示す計数データが順次累計手段8
2に出力される。
【0026】累計手段82は、順次送られてくる計数デ
ータを加算器ADDとラッチLCによって累計して順次
ラッチLCに保持する。補数発生器EXは、タイミング
信号S2がLレベルであるので、受け取った計数データ
をそのまま出力し、切替器CNG2は補数発生器EX側
に切り替わっているので、ラッチLCから出力される計
数データは、電圧発生手段83にそのまま出力される。
【0027】電圧発生手段83は、与えられた計数デー
タをD/A変換器によってアナログ値に変換し,その出
力を増幅器AMPによって設定倍率に増幅した後、AC
カップリングコンデンサCとスイッチSWを介して交流
成分のみを出力する。
【0028】前記循環器SFRのシフトタイミングやラ
ッチLCのラッチタイミングは、階調クロックパルスG
CPを利用しているので、前記電圧発生手段83の出力
タイミングは、階調表示データの階調刻みタイミングと
同期して行われる。
【0029】したがって、上記のように階調レベル1の
データの計数値がa1の場合は、a1に応じた初期電圧
を持ち、前記ノイズb1と逆方向の微分パルス状出力c
1が、t1-1のタイミングで電圧発生手段83より出力
される。続いて、階調レベル2の計数データa2が累計
器に累計されると、D/A変換器の出力がこのa2の加
算分だけ増加するので、その増加量に応じた初期電圧を
持つ、微分パルス状出力c2がt1-2のタイミングで電
圧発生手段83から出力される。以下、各階調毎に計数
された計数データa3,a4・・a64について、上記
と同様に、その計数データ数に応じた初期電圧を有して
前記ノイズbと逆方向の微分パルス状出力c3,c4・
・c64がタイミング信号GCPに同期して発生する。
【0030】ここで、これらの微分パルス状出力c1,
c2・・c64は、前記増幅器AMPの増幅度を調節す
ることによって可変することができるので、パネル4の
サイズや特性などに応じて、前記ノイズbをキャンセル
するに必要な電圧出力cを発生することができるよう
に、前記増幅器AMPの増幅度が予め設定されている。
よって、非選択の走査電極に誘発されるノイズは、発生
と同時に、この電圧発生手段83からフィードバックさ
れる微分パルス状電圧によって逐一キャンセルされるの
で、非選択走査電極の電位変動を確実に防止することが
でき、実効電圧の変動に起因するクロストークの発生を
有効に防止することができる。
【0031】交流駆動にともなって、前記階調表示デー
タの極性が信号Mに同期して図5に示す次の走査期間n
+1において反転されると、信号電極電圧によって誘発
されるノイズの向きも反転するので、前記補償電圧の向
きも反転させる必要がある。これに対応するため、タイ
ミング回路84は、その出力信号S2を交流駆動の切替
えに同期して、切替えるように構成している。そして、
タイミング回路84の出力信号S2がHからLレベルに
切り替わることによって、選択的補数発生器EXが入力
データの補数を発生させるように機能する。その結果、
タイミングt2-1〜t2-64において、上記と同じ計数デ
ータa1,a2,・・a64が累計手段82に与えられ
ると、ラッチLCの出力データは前記と同様に順次増加
するが、ラッチLCの出力が、補数発生器EXによって
補数に変換されるので、補数発生器EXの出力はラッチ
LCのデータ増加分と同じ割合で減少していく。そのた
め、電圧発生手段83のD/A変換器D/Aの出力も、
図5に示すように順次減少する。そして、D/A変換器
の出力が減少する際、増幅器の出力にも減少が生じ、そ
の変化分がACカップリングコンデンサCを介して非選
択の走査電極用電圧源VMにフィードバックされる。そ
の結果、交流駆動の正の状態と同様に、負の状態でもノ
イズのキャンセルを階調のタイミングと同期して逐一行
うことができる。
【0032】上述の動作説明は、階調の刻みを前刻みで
行う場合を対象としたが、本実施例の回路は、階調の刻
みを後刻みで行う場合においても、ノイズのキャンセル
を行うことができるように構成しているので、その動作
について図6を参照しながら説明する。階調の刻みを後
側から行う場合、すなわち、図6に示すように、階調レ
ベル64を示す信号電極電圧DATA64が、タイミン
グt1-1に立ち上がり、階調レベル63を示す信号電極
電圧DATA63がタイミングt1-2に立ち上がる、と
いうように、階調データの出力タイミングが上述の前刻
みの場合と逆転する後刻みの場合においては、ノイズb
の発生タイミングもb64,b63・・b1というよう
に逆転するので、補償電圧の発生時期が前刻みの場合と
同じc1,c2・・であると、ノイズのキャンセルを的
確に行うことができない。そこで、これに対応する回路
とその動作について、以下説明する。
【0033】後刻みの場合は、階調の刻み方向を示す信
号F/BがLレベルに切り替わる。この信号F/Bの切
替わりに伴って、タイミング回路84のタイミング信号
S1が、HからLレベルに切替わり、それに伴って、循
環器SFRのシフト方向が、図3に矢印Bで示すように
反対向きに、また、切替器CNG1の選択も反対に切り
替わる。そして、階調毎の計数データを階調順に保持し
ている循環器SFRは、クロックパルスが与えられる
と、保持している計数データを階調の大きい順に順次出
力することになる。この出力された計数データが、前刻
みの場合と同様にして、累計手段82によって累計さ
れ、その累計データの増加、若しくは交流化(信号Mの
反転)に伴う減少に同期して電圧発生手段83ら出力さ
れる微分パルス状出力c64,c63,・・c1が電圧
VMにフィードバックされる。微分パルス状出力c6
4,c63,・・c1がノイズの発生タイミングb6
4,b63・・b1と同期するので、非選択の走査電極
に誘発されるノイズを、その発生とほぼ同時にキャンセ
ルすることができる。
【0034】その結果、階調の前刻みと後刻みを混在さ
せた場合においても、階調表示データによって誘発さ
れ、階調別のデータ数に応じてその電圧が大きく変動す
るパネルノイズを、確実にキャンセルすることができ
る。
【0035】特に、パネルノイズを打ち消す補償電圧
を、階調クロックパルスGCPの間の期間、すなわち、
階調の単位期間内に発生させるので、パネルノイズの蓄
積を確実に防止して非選択電極の実効電圧の変動を大幅
に抑制することができる。その結果、実効電圧変動によ
るクロストークの発生を未然に防止して表示品位を高め
ることができる。
【0036】尚、階調の刻み方向を示す信号F/Bと交
流化のタイミングを示す信号Mの組み合わせによって、
クロック信号CL1のタイミングと同じ時期に発生する
場合がある固定的ノイズ(図5のb0参照)は、発生量
が固定され、また、発生タイミングも決まっているの
で、これをキャンセルすることは容易である。この固定
的ノイズをキャンセルするためには、その発生と同じタ
イミングでそれを打ち消すに必要な逆相の補償電圧を前
記電圧発生手段83を利用して発生させてやればよい。
そのために、累計手段82に、固定データ発生器PR
と、それを選択するための選択器CNG2を設けてい
る。固定データ発生器PRには、固定的ノイズをキャン
セルするために必要な計数データが複数設定されてお
り、その中から所定の計数データが使用パネル4に応じ
て選択して用いられる。そして、タイミング回路84か
ら固定的ノイズの発生タイミングに同期して出力される
タイミング信号S3によって、切替器CNG2が切替え
られ、固定データ発生器PRから出力される計数データ
が、電圧発生手段83に与えられる。そして、電圧発生
手段83が、与えられる計数データに基づいて固定的ノ
イズをキャンセルするために必要な電圧をフィードバッ
クすることによって、固定的ノイズのキャンセルを実行
することができる。
【0037】本発明は、上記のように非選択走査電極に
誘発されるノイズの位置や大きさがデータの種類によっ
て大きく変動しやすい、例えばパルス幅変調や位相差変
調等を用いて階調表示を行う場合に、クロストークの発
生を抑制する上で特に有効であるが、一般的なオン/オ
フ表示にフレームレートコントロール法やデイザー法等
を用いて階調表示する場合においても、クロストークの
発生を抑制する上で有効である。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、非選択
の走査電極に誘発されるノイズを確実に打ち消すことが
でき、ノイズに起因する実効電圧変動を抑制してクロス
トークの発生を確実に防止することができる。
【0039】特に、非選択走査電極に誘発されるノイズ
の位置や大きさがデータの種類によって大きく変動しや
すい駆動法、例えばパルス幅変調や位相差変調等を用い
て階調表示を行う場合に、クロストークの発生を抑制す
る上で有効であるが、一般的なオン/オフ表示にフレー
ムレートコントロール法やデイザ−法などを用いて階調
表示する場合においても、クロストークの発生を抑制す
る上で有効である。
【0040】また、液晶パネルの高速化が進むにつれ
て、誘発ノイズの量も増加するので、誘発ノイズの影響
を効果的に排除することができる本発明は、液晶パネル
の高速化を図る上でも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる液晶表示装置の概略回
路図である。
【図2】同実施例のノイズ補償回路のブロック図であ
る。
【図3】同実施例のノイズ補償回路の要部を示す回路図
である。
【図4】同実施例のノイズ補償回路の要部を示す回路図
である。
【図5】同実施例の動作を説明するための電圧波形図で
ある。
【図6】同実施例の動作を説明するための電圧波形図で
ある。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 4 液晶パネル 7 バイアス電源回路 8 ノイズ補償回路 81 データ数抽出手段 82 データ数累計手段 83 補償電圧発生手段 84 タイミング回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 誠司 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (72)発明者 小林 則光 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−214816(JP,A) 特開 昭63−220228(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/36 G02F 1/133 575

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査電極と信号電極をマトリックス状に
    配置した液晶パネルの駆動を行う際に、前記信号電極に
    印加するパルス状の電圧を階調表示データに応じてパル
    ス幅変調する液晶表示装置において、階調の刻みが前刻
    みか後刻みを示す信号に対応したタイミング信号を出力
    するタイミング回路と、信号電極に印加される電圧に起
    因して非選択の走査電極に誘発されるノイズを、前記タ
    イミング信号及び前記階調表示データに基づいて判別す
    るノイズ判別手段と、該ノイズ判別手段の出力に基づい
    て、前記ノイズと逆相で且つ前記ノイズを打ち消すに必
    要な振幅を有する補助電圧を発生する補助電圧発生手段
    に設け、該補助電圧発生手段の出力を非選択の走査電極
    にフィードバックする構成としたことを特徴する液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記ノイズ判別手段は、階調別の表示デ
    ータの数を計数することによってノイズ判別を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記補償電圧発生手段は、階調の単位期
    間内に前記補償電圧を発生させることを特徴とする請求
    項2記載の液晶表示装置。
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