JP3316121B2 - 無効電力量計 - Google Patents

無効電力量計

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JP3316121B2 JP01029396A JP1029396A JP3316121B2 JP 3316121 B2 JP3316121 B2 JP 3316121B2 JP 01029396 A JP01029396 A JP 01029396A JP 1029396 A JP1029396 A JP 1029396A JP 3316121 B2 JP3316121 B2 JP 3316121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数特性の改善
を図った無効電力量計に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1つの相の負荷電圧の瞬時値お
よび実効値をそれぞれevおよびVとし、消費電流の瞬
時値、実効値をそれぞれei,Iとし、前記負荷電圧お
よび消費電流の角周波数をωとし、また前記負荷電圧と
消費電流との位相差をφとすると、前記瞬時値ev,e
iと実効値V,Iとの間には ev=√2Vsinωt …(1) ei=√2Isin(ωt−φ) …(2) なる関係式が成り立ち、またこの相の無効電力Qは Q=VIsinφ …(3) で表される。
【0003】無効電力量計では、移相器を用いて式
(1)で示した瞬時値evの位相角を(π/2)だけず
らし
【数1】 ev’=√2Vsin(ωt−π/2) …(4) を得、このev’と式(2)で示した瞬時値eiとを乗
算して
【数2】 ev’×ei=VIsinφ−VIcos(2ωt−π/2−φ) …(5) を得、これを積分することによって式(3)の無効電力 Q=VIsinφ を得ている。
【0004】前記移相器としてフィルタなどを用いて、
位相をずらした場合、移相器を通過する信号の振幅が周
波数成分によって変動する。例えば積分回路として作動
するフィルタによって瞬時値evの位相をπ/2ずらす
と、
【数3】 ev=√2V/RC×∫sinωtdt=√2V/RCω×cosωt =√2V/RCω×sin(ωt−π/2) …(6) となり、角周波数ωによって最大振幅(√2V/RC
ω)は1/ωの制約を受ける。
【0005】従って、従来は周波数特性を改善するため
に図4に示すような構成の無効電力量計を使用してい
る。
【0006】次に、図4に示す従来の無効電力量計につ
いて説明する。図4において、計器用変圧器31は給電
線の負荷電圧をそのレベルに比例した電圧信号evに変
換するものである。角周波数検出器32は前記変圧器3
1から送出された電圧信号evの角周波数ωを検出する
ものである。角周波数−電圧変換器(以下ω/V変換器
と略称する)33は前記角周波数検出器32から送出さ
れた角周波数信号をこの信号に応じた電圧信号に変換す
るものである。
【0007】移相器34は前記変圧器31から送出され
た電圧信号evの位相をπ/2だけ移送するものであ
る。変流器35は給電線の消費電流をそのレベルに比例
した電圧信号eiに変換するものである。第1の乗算器
36は前記変流器35から送出される信号ieと前記移
相器34から送出される信号とを乗算するものである。
第2の乗算器37は前記第1の乗算器36から送出され
た電圧信号と前記ω/V変換器33から送出された電圧
信号とを乗算して周波数変動成分を除去するものである
(第2の乗算器37は周波数変動成分を除去することが
できれば、除算器であってもかまわない)。積分器38
は前記第2の乗算器37から送出された電圧信号を積分
して無効電力を得るものである。表示部39は前記積分
器38から送出された信号に基づいて無効電力量を得、
図示しない表示器に無効電力量を表示するものである。
【0008】図5は前記角周波数検出器32と前記ω/
V変換器33の詳細な構成を示す回路図である。角周波
数検出器32は比較回路41で形成され、前記ω/V変
換器33は抵抗R1およびコンデンサC1で決定される
時定数によるパルス幅のワンショットパルスを送出する
単安定マルチバイブレータ42から送出された信号を積
分する積分回路43で構成されている。
【0009】このように構成されるものにおいて、前記
比較回路41のプラス入力端に前記変圧器31から送出
される図6(a)に示したような正弦波の電圧信号ev
を供給すると、同図(b)に示したような矩形波信号e
pが単安定マルチバイブレータ42へ送出される。そう
すると、この単安定マルチバイブレータ42は前記矩形
波信号epの立ち上がりで駆動され、図6(c)に示し
たようなワンショットパルス信号eqを積分回路43へ
送出する。従って、前記ワンショットパルス信号のパル
ス数は前記入力正弦波の周波数に比例することになる。
このような周波数情報を有するワンショットパルス信号
eqは積分回路43で積分され、図6(d)に示したよ
うにパルス数に比例した電圧信号ewに変換される。従
って、この電圧信号ewは電圧信号evの角周波数に比
例することになる。
【0010】このような構成の従来技術の動作を説明す
る。
【0011】給電線の負荷電圧および消費電流はそれぞ
れ計器用変圧器31および計器用変流器35でそれぞれ
のレベルに比例した電圧信号ev,eiに変換される。
なお、前記負荷電圧と消費電流との位相差をφとし、e
v,eiをそれぞれ式(1),(2) ev=√2Vsinωt …(1) ei=√2Isin(ωt−φ) …(2) と同様としている。
【0012】そうして、電圧信号evを移相器34を通
過させると、その結果得られる電圧信号ev’は、kを
移相器34の定数とすると
【数4】 ev’=√2kV/ωsin(ωt−π/2) …(7) となる。この電圧信号ev’を乗算器36で電圧信号e
iと乗算すると、
【数5】 ev’ei=2kVI/ωsin(ωt−π/2)sin(ωt−φ) …(8) なる信号が第2の乗算器37へ送出される。式(8)か
ら明らかなように、ev’eiはωの値によって最大振
幅2kVIが変動する。
【0013】一方、前記変圧器31から送出された電圧
信号evは角周波数検出器32で角周波数ωが検出さ
れ、前記ω/V変換器33により前記角周波数ωに比例
した電圧信号eωを前記第2の乗算器37へ送出する。
なお、前記電圧信号eωはk’を比例定数とすると eω=k’ω …(9) となるように設定されている。
【0014】そうすると、前記第2の乗算器37で、前
記電圧信号ev’eiとeωとが乗算され、
【数6】 ev’eieω=2kk’VIsin(ωt−π/2) sin(ωt−φ) …(10) を得る。式(10)から明らかなように、電力VIは角
周波数ωの影響を受けない。式(10)は
【数7】 ev’eieω=kk’VI{sinφ−cos(2ωt−π/2−φ)} …(11) と変形できる。このように変形できる第2の乗算器37
から送出される信号を積分器38で積分すると、 Q=kk’VIsinφ …(12) なる無効電力Qが得られ、式(12)から明らかなよう
に、この無効電力Qは角周波数ωの影響を受けることは
ない。従って、周波数特性のよい無効電力を得ることが
できる。このようにして得られた無効電力を示す信号は
表示部39へ送出され、図示しない表示器に無効電力量
が表示される。
【0015】このように従来技術では、計器用変圧器3
1から送出された電圧信号evの移相器34を通過する
ことによって生じた角周波数ωの無効電力への影響を、
この角周波数ωに比例した電圧信号を得、この電圧信号
を前記無効電力を示す電圧信号と乗算することにより除
去したものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の無効電力量計に
おいて、移相器34を通過することによって生じる角周
波数ωの無効電力への影響を完全に除去するために、角
周波数ωに比例した電圧信号を得て乗算する方法は、理
想的な動作を行う移相器の場合に言えることであり、実
際には移相器の特性により角周波数ωに比例した電圧信
号を得るだけでは、精度の高い無効電力量を測定するこ
とが困難であるという問題がある。
【0017】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、角周波数の無効電力への影響
が非線形な場合でも高い精度で無効電力量を測定するこ
とができる無効電力量計を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、給電線の負荷電圧をその
レベルに比例した第1の電圧信号に変換する第1の変換
手段と、給電線の消費電流をそのレベルに比例した第2
の電圧信号に変換する第2の変換手段と、前記第1およ
び第2の変換手段で変換された第1および第2の電圧信
号のいずれか一方の位相をずらす移相手段と、該移相手
段で位相をずらされた一方の電圧信号と位相をずらされ
ない他方の電圧信号とを乗算して第3の電圧信号を出力
する第1の乗算手段と、前記一方の電圧信号の角周波数
を検出し、該角周波数に比例した方形波を出力する角周
波数検出手段と、該角周波数検出手段から出力される方
形波から周波数を算出し、該周波数に応じてデューティ
比の可変する方形波を出力する方形波出力手段と、該方
形波出力手段から出力される方形波を直流電圧に変換す
る平滑手段と、前記第1の乗算手段からの前記第3の電
圧信号の周波数変動成分を除去すべく前記平滑手段から
の前記直流電圧と前記第1の乗算手段からの前記第3の
電圧信号とを乗算して、周波数変動成分のない無効電力
を出力する第2の乗算手段とを有し、前記方形波出力手
段は、前記角周波数検出手段から出力される方形波から
算出される周波数に対してデューティ比を決定するため
のデータテーブルを有することを要旨とする。
【0019】請求項1記載の本発明にあっては、負荷電
圧に比例した第1の電圧信号と消費電流に比例した第2
の電圧信号のいずれか一方の位相をずらし、この位相を
ずらされた一方の電圧信号と位相をずらされない他方の
電圧信号とを乗算して第3の電圧信号を出力するととも
に、一方の電圧信号の角周波数に比例した方形波から周
波数を算出し、該周波数に応じてデューティ比の可変す
る方形波を出力し、その方形波を直流電圧に変換し、該
直流電圧と第3の電圧信号とを乗算して、周波数変動成
分を除去し、周波数変動成分のない無効電力を出力して
いる。また、デューティ比を決定するためのデータテー
ブルを有し、個々の周波数特性に応じた最適なデータテ
ーブルを選択し、周波数特性を適確に改善することがで
きる。
【0020】また、請求項2記載の本発明は、給電線の
負荷電圧をそのレベルに比例した第1の電圧信号に変換
する第1の変換手段と、給電線の消費電流をそのレベル
に比例した第2の電圧信号に変換する第2の変換手段
と、前記第1および第2の変換手段で変換された第1お
よび第2の電圧信号のいずれか一方の位相をずらす移相
手段と、該移相手段で位相をずらされた一方の電圧信号
と位相をずらされない他方の電圧信号とを乗算して第3
の電圧信号を出力する第1の乗算手段と、前記一方の電
圧信号の角周波数を検出し、該角周波数に比例した方形
波を出力する角周波数検出手段と、該角周波数検出手段
から出力される方形波から周波数を算出し、該周波数に
応じてデューティ比の可変する方形波を出力する方形波
出力手段と、該方形波出力手段から出力される方形波を
直流電圧に変換する平滑手段と、前記第1の乗算手段か
らの前記第3の電圧信号の周波数変動成分を除去すべく
前記平滑手段からの前記直流電圧と前記第1の乗算手段
からの前記第3の電圧信号とを乗算して、周波数変動成
分のない無効電力を出力する第2の乗算手段とを有し、
前記方形波出力手段は、前記角周波数検出手段から出力
される方形波から周波数を算出し、該周波数に応じて方
形波のパルス幅を可変させながら固定周期可変デューテ
ィの方形波を出力する固定周期可変デューティ方形波出
力手段と、前記角周波数検出手段から出力される方形波
から算出される周波数に対してデューティ比を決定する
ためのデータテーブルとを有することを要旨とする。
【0021】請求項2記載の本発明にあっては、請求項
1の構成に更に固定周期可変デューティ方形波出力手段
を有し、デューティ比の可変する方形波として、固定周
期可変デューティの方形波を出力している。
【0022】請求項3記載の本発明は、給電線の負荷電
圧をそのレベルに比例した第1の電圧信号に変換する第
1の変換手段と、給電線の消費電流をそのレベルに比例
した第2の電圧信号に変換する第2の変換手段と、前記
第1および第2の変換手段で変換された第1および第2
の電圧信号のいずれか一方の位相をずらす移相手段と、
該移相手段で位相をずらされた一方の電圧信号と位相を
ずらされない他方の電圧信号とを乗算して第3の電圧信
号を出力する第1の乗算手段と、前記一方の電圧信号の
角周波数を検出し、該角周波数に比例した方形波を出力
する角周波数検出手段と、該角周波数検出手段から出力
される方形波から周波数を算出し、該周波数に応じてデ
ューティ比の可変する方形波を出力する方形波出力手段
と、該方形波出力手段から出力される方形波を直流電圧
に変換する平滑手段と、前記第1の乗算手段からの前記
第3の電圧信号の周波数変動成分を除去すべく前記平滑
手段からの前記直流電圧と前記第1の乗算手段からの前
記第3の電圧信号とを乗算して、周波数変動成分のない
無効電力を出力する第2の乗算手段とを有し、前記方形
波出力手段は、前記角周波数検出手段から出力される方
形波から周波数を算出し、該周波数に応じて固定パルス
幅可変周期の方形波を出力する固定パルス幅可変周期方
形波出力手段と、前記角周波数検出手段から出力される
方形波から算出される周波数に対してデューティ比を決
定するためのデータテーブルとを有することを要旨とす
る。
【0023】請求項3記載の本発明にあっては、請求項
1の構成に更に固定パルス幅可変周期方形波出力手段を
有し、デューティ比の可変する方形波として、固定パル
ス幅可変周期の方形波を出力している。
【0024】
【0025】
【0026】更に、請求項4記載の本発明は、請求項1
乃至請求項3のいずれか1項記載の発明において、前記
データテーブルは、周波数帯域に応じて最も周波数変動
成分を除去することができるデータテーブルを選択し得
るように複数設けられていることを要旨とする。
【0027】請求項4記載の本発明にあっては、周波数
帯域に応じて複数のデータテーブルを有し、最も周波数
変動成分を除去することができるデータテーブルを選択
することができる。
【0028】請求項5記載の本発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれか1項記載の発明において、前記データ
テーブルは、計器の個々の周波数特性のばらつきを含め
て周波数変動成分を除去することができるデータテーブ
ルを選択し得るように複数設けられていることを要旨と
する。
【0029】請求項5記載の本発明にあっては、複数の
データテーブルから計器の個々の周波数特性のばらつき
を含めて周波数変動成分を除去することができるデータ
テーブルを選択することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施形態に係わる無効
電力量計の構成を示すブロック図である。同図に示す無
効電力量計は、給電線の負荷電圧をそのレベルに比例し
た電圧信号evに変換する変圧器1と、給電線の消費電
流をそのレベルに比例した電圧信号eiに変換する変流
器2と、前記変圧器1から送出された電圧信号evの位
相をπ/2だけ移送する移相器3と、前記変流器2から
送出される信号eiと前記移相器3から送出される信号
とを乗算する第1の乗算器4と、前記第1の乗算器4か
ら送出される電圧信号と周波数に比例した電圧信号を送
出する平滑部10の電圧信号を乗算する第2の乗算器5
と、前記第2の乗算器5から送出される電圧信号を周波
数に変換して無効電力量に比例した周波数を得るV/F
変換器6と、前記V/F変換器6から送出される無効電
力量に比例した周波数を表示可能なデータに処理するC
PU7と、前記CPU7から送出されるパルス列に基づ
いて無効電力量を表示する表示部8とを有する。
【0032】また、角周波数検出部9は前記移相器3か
ら送出される電圧信号を得て、周波数成分のみを検出し
て角周波数ωに比例した方形波を前記CPU7に送出す
る。前記CPU7は、角周波数検出部9から送出される
方形波を得て、周波数を算出し、周波数に応じて方形波
のパルス幅を可変させながら固定周期可変デューティの
方形波を出力する。前記CPU7から送出される固定周
期可変デューティの方形波は、平滑部10で直流電圧に
変換され前記第2の乗算器5に送出される。
【0033】このように構成することにより、計器用変
圧器1から送出された電圧信号evの移相器4を通過す
ることによって生じた角周波数ωの無効電力への影響
を、この角周波数ωに対応した電圧信号を得、この電圧
信号を前記無効電力を示す電圧信号と乗算することによ
り除去できる。
【0034】次に、上述した角周波数ωをパルス幅変調
して出力する動作を図2および図3に示すフローチャー
トを参照して具体的に説明する。
【0035】角周波数検出部9より検出された角周波数
ωは周波数に比例した方形波として、CPU7に外部パ
ルス入力される(ステップ110)。
【0036】まず、外部パルスの最初の立ち上がりエッ
ジでトリガをかける(ステップ120)。すると、キャ
プチャレジスタ(CAP1)にアップカウンタ(CU
1)の値を取り込む(ステップ130)。更に、外部パ
ルスの次の立ち上がりエッジでトリガをかける(ステッ
プ140)。キャプチャレジスタ(CAP2)にアップ
カウンタ(CU2)の値を取り込む(ステップ15
0)。
【0037】キャプチャレジスタ(CAP2)のカウン
ト値からキャプチャレジスタ(CAP1)のカウント値
を引き算して、そのカウント値に内部カウントクロック
の周期を掛け算して外部パルス入力の周期を求める(ス
テップ160)。このようにして求められた周期から周
波数を算出する(ステップ170)。その周波数に対応
して、固定周期可変デューティの方形波出力のデューテ
ィ比を決定するデータをデータテーブルより取り出す
(ステップ180)。データテーブルより取り出したデ
ータをもとに図3(a),(b)に示す割り込み処理I
NTT0およびINTT1を行う(ステップ190)。
割り込み処理INTT0およびINTT1は、それぞれ
図3(a),(b)に示すように、データテーブルのデ
ータ値よりタイマカウント値をそれぞれのタイマレジス
タに設定し、それぞれのアップカウンタ値がタイマレジ
スタの値と一致する毎に、それぞれのタイマ出力が反転
する(ステップ200)。
【0038】このような動作を繰り返して、周波数に対
応した固定周期可変デューティの方形波を得る。
【0039】上記実施形態においては、固定周期可変デ
ューティの方形波で電圧信号を得ることで周波数変動成
分を除去したが、角周波数ωに応じた電圧信号を固定パ
ルス幅可変周期の方形波を得ることで周波数変動成分を
除去してもよい。
【0040】他の実施形態としては、データテーブルの
データ値は任意に設定変更できるようになっているた
め、予め周波数特性を把握していれば最大限に周波数特
性を改善できる。また、データテーブルを多種類備え、
周波数帯域に応じて最も周波数変動成分を除去できるデ
ータテーブルを選択すれば、これも最大限に周波数特性
を改善できる。
【0041】また、自動的にデータテーブルを選択した
ければ、まず、計器および標準器に虚負荷試験器等によ
り電圧・電流を周波数を変動させながら供給する。一
方、標準器からは無効電力量に比例したパルスを送出す
る(標準器は、周波数変動成分が無いものを使用してい
る)。そのパルスはCPU7に送出されて、本発明の計
器の無効電力量に比例したパルスと比較・演算されて周
波数特性を算出する。その算出された周波数特性を基
に、周波数変動成分を除去するのに最適なデータテーブ
ルを自動的に選択することもできる。よって、計器の周
波数特性が個々にばらつきを持っていても、個々の周波
数特性に応じたデータテーブルを選択するので、ばらつ
きを含めて周波数変動成分を除去することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
負荷電圧に比例した電圧信号と消費電流に比例した電圧
信号のいずれか一方の位相をずらし、この位相をずらさ
れた一方の電圧信号と位相をずらされない他方の電圧信
号とを乗算して第3の電圧信号を出力するとともに、一
方の電圧信号の角周波数に比例した方形波から周波数を
算出し、該周波数に応じてデューティ比の可変する方形
波を出力し、その方形波を直流電圧に変換し、該直流電
圧と第3の電圧信号とを乗算して、周波数変動成分を除
去し、周波数変動成分のない無効電力を出力しているの
で、移相器の特性が非線形に場合でも、移相器の周波数
特性に合わせて周波数の影響のない無効電力量を高い精
度で測定することができる。
【0043】また、本発明によれば、デューティ比を決
定するためのデータテーブルを有し、個々の周波数特性
に応じた最適なデータテーブルを選択することができる
ため、周波数特性を適確に改善することができる。
【0044】更に、本発明によれば、複数のデータテー
ブルを有し、周波数帯域に応じて最も周波数変動成分を
除去することができるデータテーブルを選択したり、ま
たは計器の個々の周波数特性のばらつきを含めて周波数
変動成分を除去することができるデータテーブルを選択
することができるため、周波数変動成分を適確に除去
し、高い精度で無効電力量を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる無効電力量計の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す無効電力量計において角周波数をパ
ルス幅変調して出力する動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】図2に示す動作における割り込み処理を示すフ
ローチャートである。
【図4】従来の無効電力量計の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】図4に示す従来の無効電力量計に使用されてい
る角周波数検出器およびω/V変換器の詳細な構成を示
す図である。
【図6】図4に示す従来の無効電力量計の作用を示す波
形図である。
【符号の説明】
1 変圧器 2 変流器 3 移相器 4 第1の乗算器 5 第2の乗算器 6 V/F変換器 7 CPU 8 表示部 9 角周波数検出部 10 平滑部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−139907(JP,A) 特開 昭63−290974(JP,A) 特開 昭64−80873(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 21/00 - 22/00 130 G01R 11/00 - 11/66

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電線の負荷電圧をそのレベルに比例し
    た第1の電圧信号に変換する第1の変換手段と、 給電線の消費電流をそのレベルに比例した第2の電圧信
    号に変換する第2の変換手段と、 前記第1および第2の変換手段で変換された第1および
    第2の電圧信号のいずれか一方の位相をずらす移相手段
    と、 該移相手段で位相をずらされた一方の電圧信号と位相を
    ずらされない他方の電圧信号とを乗算して第3の電圧信
    号を出力する第1の乗算手段と、 前記一方の電圧信号の角周波数を検出し、該角周波数に
    比例した方形波を出力する角周波数検出手段と、 該角周波数検出手段から出力される方形波から周波数を
    算出し、該周波数に応じてデューティ比の可変する方形
    波を出力する方形波出力手段と、 該方形波出力手段から出力される方形波を直流電圧に変
    換する平滑手段と、 前記第1の乗算手段からの前記第3の電圧信号の周波数
    変動成分を除去すべく前記平滑手段からの前記直流電圧
    と前記第1の乗算手段からの前記第3の電圧信号とを乗
    算して、周波数変動成分のない無効電力を出力する第2
    の乗算手段とを有し、 前記方形波出力手段は、前記角周波数検出手段から出力
    される方形波から算出される周波数に対してデューティ
    比を決定するためのデータテーブルを有することを特徴
    とする無効電力量計。
  2. 【請求項2】 給電線の負荷電圧をそのレベルに比例し
    た第1の電圧信号に変換する第1の変換手段と、 給電線の消費電流をそのレベルに比例した第2の電圧信
    号に変換する第2の変換手段と、 前記第1および第2の変換手段で変換された第1および
    第2の電圧信号のいずれか一方の位相をずらす移相手段
    と、 該移相手段で位相をずらされた一方の電圧信号と位相を
    ずらされない他方の電圧信号とを乗算して第3の電圧信
    号を出力する第1の乗算手段と、 前記一方の電圧信号の角周波数を検出し、該角周波数に
    比例した方形波を出力する角周波数検出手段と、 該角周波数検出手段から出力される方形波から周波数を
    算出し、該周波数に応じてデューティ比の可変する方形
    波を出力する方形波出力手段と、 該方形波出力手段から出力される方形波を直流電圧に変
    換する平滑手段と、 前記第1の乗算手段からの前記第3の電圧信号の周波数
    変動成分を除去すべく前記平滑手段からの前記直流電圧
    と前記第1の乗算手段からの前記第3の電圧信号とを乗
    算して、周波数変動成分のない無効電力を出力する第2
    の乗算手段とを有し、 前記方形波出力手段は、前記角周波数検出手段から出力
    される方形波から周波数を算出し、該周波数に応じて方
    形波のパルス幅を可変させながら固定周期可変デューテ
    ィの方形波を出力する固定周期可変デューティ方形波出
    力手段と、前記角周波数検出手段から出力される方形波
    から算出される周波数に対してデューティ比を決定する
    ためのデータテーブルと、 を有することを特徴とする無効電力量計。
  3. 【請求項3】 給電線の負荷電圧をそのレベルに比例し
    た第1の電圧信号に変換する第1の変換手段と、 給電線の消費電流をそのレベルに比例した第2の電圧信
    号に変換する第2の変換手段と、 前記第1および第2の変換手段で変換された第1および
    第2の電圧信号のいずれか一方の位相をずらす移相手段
    と、 該移相手段で位相をずらされた一方の電圧信号と位相を
    ずらされない他方の電圧信号とを乗算して第3の電圧信
    号を出力する第1の乗算手段と、 前記一方の電圧信号の角周波数を検出し、該角周波数に
    比例した方形波を出力する角周波数検出手段と、 該角周波数検出手段から出力される方形波から周波数を
    算出し、該周波数に応じてデューティ比の可変する方形
    波を出力する方形波出力手段と、 該方形波出力手段から出力される方形波を直流電圧に変
    換する平滑手段と、 前記第1の乗算手段からの前記第3の電圧信号の周波数
    変動成分を除去すべく前記平滑手段からの前記直流電圧
    と前記第1の乗算手段からの前記第3の電圧信号とを乗
    算して、周波数変動成分のない無効電力を出力する第2
    の乗算手段とを有し、 前記方形波出力手段は、前記角周波数検出手段から出力
    される方形波から周波数を算出し、該周波数に応じて固
    定パルス幅可変周期の方形波を出力する固定パルス幅可
    変周期方形波出力手段と、前記角周波数検出手段から出
    力される方形波から算出される周波数に対してデューテ
    ィ比を決定するためのデータテーブルと、 を有することを特徴とする無効電力量計。
  4. 【請求項4】 前記データテーブルは、周波数帯域に応
    じて最も周波数変動成分を除去することができるデータ
    テーブルを選択し得るように複数設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の
    無効電力量計。
  5. 【請求項5】 前記データテーブルは、計器の個々の周
    波数特性のばらつきを含めて周波数変動成分を除去する
    ことができるデータテーブルを選択し得るように複数設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項記載の無効電力量計。
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