JP3315909B2 - レーザ走査記録装置 - Google Patents

レーザ走査記録装置

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JP3315909B2 JP30702297A JP30702297A JP3315909B2 JP 3315909 B2 JP3315909 B2 JP 3315909B2 JP 30702297 A JP30702297 A JP 30702297A JP 30702297 A JP30702297 A JP 30702297A JP 3315909 B2 JP3315909 B2 JP 3315909B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザプリンタ等に
用いられ、レーザ光を回転する多面反射鏡(ポリゴンミ
ラー)により感光体の感光面に走査して情報の記録を行
うためのレーザ走査記録装置に関し、特に感光面に照射
されるレーザ光の光強度を調整するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のレーザ走査記録装置では、レー
ザ光源から出射されたレーザ光を回転駆動されるポリゴ
ンミラーの反射鏡に投射し、ポリゴンミラーの回転に伴
って反射鏡でのレーザ光の反射方向を変化させて感光体
の感光面に対してレーザ光を走査し、ライン状に描画を
進行する構成が取られている。この場合、感光面におい
て均一な画像濃度を得るためには、レーザ光源から出射
されるレーザ光の光強度(以下、レーザ光源で出射され
るレーザ光強度をレーザパワーと称する)を所定のパワ
ーに制御することが必要であり、そのためにレーザ光源
から出射されたレーザ光強度を検出し、この検出値に基
づいてレーザパワーを制御するという、いわゆるAPC
(自動出力コントロール)制御が行われる。図5はその
概念構成を示す図てあり、レーザ光源1のレーザダイオ
ードLDで発光されるレーザ光を光強度をモニタ用フォ
トダイオードPDで検出し、その検出電流ImをI/V
(電流/電圧)変換器11で電圧Vmに変換した上で、
比較器13において基準電圧Vrefと比較する。そし
て、この比較により得られる電圧差である比較電圧Vo
をサンプルホールド回路14でホールドした上で、その
ホールド電圧をV/I(電圧/電流)変換機能を有する
レーザ駆動回路15に入力し、かつこのレーザ駆動回路
15においてレーザダイオードLDの駆動電流を制御し
てレーザパワーを所定値に制御するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
パワーを所定パワーに制御した場合でも、レーザ光源か
ら感光面までの光路における種々の要因によってレーザ
光強度にばらつきが生じると、前記した均一な画像濃度
を得ることが難しいものとなる。その要因の1つにポリ
ゴンミラー4を構成する複数の反射鏡の各々の反射率の
ばらつきがある。すなわち、各反射鏡の反射率が相違し
ていると、各反射鏡で反射されるレーザ光強度にもばら
つきが生じることになり、各反射鏡で反射されたレーザ
光による走査ラインの濃度に濃淡差が生じることにな
る。これらの反射鏡はそれぞれ等しい反射率として形成
されてはいるが、高速で回転される際に空気中の塵等に
衝突されて表面に微細な傷が発生する等の理由によって
その反射率が経時的に変化され、これに伴い各反射鏡の
反射率に3〜4%程度のばらつきが生じることになる。
この反射率のばらつきは、レーザ光のオン,オフにより
画像を形成する2値画像では問題は少ないが、中間調が
要求されるカラープリンタ等では256階調以上の濃淡
を制御する必要があり、そのためには1%以下のばらつ
きに抑える必要がある。
【0004】なお、このようなポリゴンミラーの各鏡面
での反射率のばらつきを解消するためには、APC制御
でのレーザ光強度の検出を、ポリゴンミラーよりも下流
側の位置、好ましくは感光面の近傍で行えばよい。この
ようにすれば、ポリゴンミラーで実際に反射されたレー
ザ光の光強度を検出し、これに基づいてレーザパワーを
制御することで感光面におけるレーザ光強度を均一化す
ることが可能となる。例えば、特開昭53−37029
号公報には、レーザ光が感光ドラムの感光面に走査され
る直前の位置でレーザ光強度を検出し、その検出値に基
づいてレーザパワーを制御するビーム記録装置が提案さ
れている。すなわち、この技術では感光ドラムの近傍に
配置されたセンサでのレーザ光の光強度出力をピークホ
ールドしてAPC制御回路にフィードバックさせ、AP
C制御回路ではこのホールドされたセンサ出力によりレ
ーザ光の変調器や、レーザ光源としての半導体レーザ発
生器を制御するものである。
【0005】しかしながら、この公報に記載されている
技術では、レーザパワーは専ら感光ドラムの直前位置に
配置された光センサで検出されたレーザ光強度に基づい
てレーザパワーの制御を行っているため、例えば初期状
態のような光センサにレーザ光が投射される前、あるい
はレーザ走査が上下にずれる等してレーザ光が光センサ
に投射されない状態になったときには、光センサの出力
は零に近いため、APC制御回路はレーザパワーを最大
方向に制御することになる。このため、特に後者の場合
にはレーザ光源や光変調器はレーザパワーの最大出力状
態で動作されることになり、レーザ光源が継続して最大
出力動作で駆動されたときには半導体レーザ発生器は過
出力破壊されるおそれがある。また、前者の場合にはレ
ーザパワーの最大出力状態から所定のレーザパワーにま
で低下されるというレーザパワーの変動が繰り返し行わ
れることになり、半導体レーザ発生器の寿命が短縮され
る。
【0006】本発明の目的は、このような反射鏡の反射
率のばらつきに伴う描画濃度のばらつきを防止するとと
もに、レーザ光源における過出力やレーザパワー変動を
防止し、安定でかつ信頼性の高いレーザ走査記録装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザ走査記録
装置は、レーザ光源で発光されたレーザ光を回転駆動さ
れる多面反射鏡で反射して感光体に走査させるレーザ走
査記録装置において、多面反射鏡の個々の反射鏡の反射
率を測定してこれに対応した基準電圧を生成する手段
と、反射率が測定された反射鏡においてレーザ光が走査
される際に、生成された基準電圧に基づいてレーザ光源
の発光出力を制御する発光出力制御手段とを備えること
を特徴とする。例えば、レーザダイオードと、このレー
ザダイオードで発光されたレーザ光を感光体に向けて走
査させるための複数の反射鏡を有する回転駆動されるポ
リゴンミラーと、前記反射鏡に対して反射率測定用の測
定光を投射する発光器と、前記反射鏡で反射された測定
光を検出する受光器と、この受光器で受光した測定光か
ら前記反射鏡の反射率に対応した基準電圧を生成する手
段と、前記反射鏡においてレーザ光の走査が行われる際
に前記生成された基準電圧に基づいて前記レーザダイオ
ードの発光出力を制御するレーザ出力制御回路とを備え
る構成とされる。
【0008】ここで、前記レーザ出力制御回路は、レー
ザダイオードで発光されたレーザ光の光強度を検出する
モニタ用フォトダイオードと、このモニタ用フォトダイ
オードの検出出力を基準電圧と比較し、その誤差電圧を
出力する誤差比較器と、この誤差電圧に対応してレーザ
ダイオードに供給する駆動電流を制御するレーザ駆動回
路とを備える構成とされる。また、前記基準電圧生成手
段は、受光器の検出出力を基準値と比較して所要の演算
を行う回路と、演算により得られた演算値を記憶する手
段と、記憶された演算値をポリゴンミラーの回転に同期
したタイミングで読み出してこれを基準電圧として出力
する手段とを備える構成とされる。そして、反射率が測
定される反射鏡は、レーザ光を走査する回転位置の反射
鏡に対して回転方向の1面以上前に位置される反射鏡で
あり、かつレーザ光の走査タイミングを出力する手段が
設けられ、基準電圧生成回路は、前記走査タイミング出
力に基づいて測定された反射鏡が走査位置に回転位置さ
れるタイミングで基準電圧をレーザ出力制御回路に出力
するように構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明が適用されるレーザ走
査記録装置の全体構成を示す概念構成図である。レーザ
光源1のレーザ光出射光路上には、レーザ光を平行ビー
ムとするコリメートレンズ2と、レーザ光のビーム形状
を整形するシリンダレンズ3が配置され、これらによっ
てビーム整形されたレーザ光はポリゴンミラー4に投射
される。ポリゴンミラー4は、六角柱状に形成され、そ
の6つの側面にはそれぞれ反射鏡が設けられ、回転軸の
回りに図示の反時計方向に高速回転駆動される。このポ
リゴンミラー4で反射されたレーザ光は、ボリゴンミラ
ー4の回転に伴ってその反射方向が偏向されながらfθ
レンズ5を透過され、さらに反射ミラー6で反射された
上で感光ドラム7の感光面に投射され、感光ドラム7の
軸方向、すなわち水平走査方向に走査される。前記fθ
レンズ5は反射された際のレーザ光の偏向角速度を感光
ドラム7上で等走査速度に修正するためのものである。
また、感光ドラム7は軸回りに回転され、この回転によ
り垂直走査方向の走査が行われる。さらに、前記感光ド
ラム7に対する描画領域の外側で、しかもレーザ光の走
査始端側の感光ドラムの近傍位置に反射ミラー8が配置
され、この反射ミラー8で反射されたレーザ光を検出し
て走査タイミング信号を得るための光センサ9が感光ド
ラム7の軸方向の反対側の位置に配置されている。
【0010】一方、前記半導体レーザ1は、レーザダイ
オードLDと、モニタ用フォトダイオードPDとが一体
化された構成であり、例えば、図3に示すように、半導
体レーザパッケージ100のベース101に3本の外部
リード102が設けられ、そのうちの一つの外部リード
102と一体に形成されたステム103に前記レーザダ
イオードLDが支持されている。また、前記レーザダイ
オードLDに対向する前記ベース101上にはモニタ用
フォトダイオードPDが固着されている。これらレーザ
ダイオードLDとフォトダイオードPDはそれぞれ他の
外部リード102に電気接続されている。そして、前記
ベース101には、その頂面の一部に光透過部材105
を有するカバー104が取着され、このカバー104に
より前記レーザダイオードLDとモニタ用フォトダイオ
ードPDが封止されている。このため、この半導体レー
ザ1では、前記光透過部材105に対向するように配置
されているレーザダイオードLDのレーザ光出射面から
出射されたレーザ光は前記光透過部材105を透過して
パッケージ100外に出射される。一方、前記レーザダ
イオードLDは前記レーザ光出射面の反対側面からもレ
ーザ光の一部が出射されており、このレーザ光をモニタ
光として前記モニタ用フォトダイオードPDで受光する
ことで、レーザダイオードLDから出射されるレーザ光
の光強度をモニタすることが可能となる。
【0011】そして、前記レーザダイオードLDで発光
されるレーザ光の光強度をモニタ用フォトダイオードP
Dで検出し、この検出出力に基づいてレーザ出力制御回
路10においてレーザダイオードLDの発光出力を制御
するように構成される。また、図1に示すように、前記
ポリゴンミラー4における前記レーザ光の走査が行われ
る反射鏡に対して反対側に位置される反射鏡に対向し
て、この反射鏡の反射率を測定し、かつこの反射率に基
づいて前記レーザ出力制御回路10での基準電圧を生成
するための基準電圧生成回路20が設けられる。この基
準電圧生成回路20には、ポリゴンミラー4の1つの反
射鏡に対して光、ここでは測定用レーザ光を投射させる
測定用レーザダイオードMLDと、反射鏡で反射された
測定用レーザ光を受光する測定用フォトダイオードMP
Dとが設けられる。
【0012】前記基準電圧生成回路20は、測定用レー
ザダイオードMLDに定電流を供給して測定用レーザダ
イオードMLDを一定の光強度で発光させる定電流回路
21と、測定用フォトダイオードMPDで検出した測定
用レーザ光の光強度検出電流をI/V変換するI/V変
換器22と、この変換された電圧をピークホールドする
ためのピークホールド回路23と、このホールドされた
電圧を予め設定された定電圧と比較することで前記反射
鏡の反射率を演算する比較演算器24とを備える。さら
に、この比較演算器24で演算された反射鏡の反射率を
所定ビット数、ここでは8ビットのディジタルデータに
変換するA/D変換器25と、変換されたディジタルデ
ータをラッチするラッチ回路26と、このラッチされた
ディジタルデータを順序的に格納するFIFOメモリ2
7と、このFIFOメモリ27から順序的に読み出され
たディジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変
換器28とを備えており、このアナログ信号とされた電
圧が基準電圧Vrefとして前記レーザダイオード出力
制御回路10に出力される。なお、前記光センサ9で検
出された走査タイミング信号TSは、前記ピークホール
ド回路23に入力されてピークホールドの動作タイミン
グ信号として利用される。ここで、前記測定用レーザダ
イオードMLDと測定用フォトダイオードMPDは、前
記ボリゴンミラー4の反射鏡の分光反射率特性を考慮
し、前記レーザダイオードLDと同じまたは近い波長の
ものを用いている。また、走査タイミング信号TSはシ
フトレジスタ30に入力され、予め設定されたシフト数
だけ遅延された状態で前記基準電圧生成回路20のD/
A変換器28に入力され、このD/A変換器28におけ
る出力タイミング信号として利用される。
【0013】前記レーザ出力制御回路10は、その詳細
を図2に示すように、前記モニタ用フォトダイオードP
Dで検出したレーザダイオードLDの光強度に基づく検
出電流をI/V変換して検出電圧ViとするI/V変換
器11と、変換された検出電圧Vmを前記基準電圧生成
回路20から入力される基準電圧Vrefと比較する比
較器13と、この比較器13の比較出力として前記検出
電圧Vmと基準電圧Vrefとの差電圧である比較電圧
VoをAPCタイミング信号によりサンプルホールドす
るサンプルホールド回路14と、ホールドされた電圧、
すなわち前記比較電圧Voに基づいて前記レーザダイオ
ードLDの駆動電流を生成するV/I変換機能を有する
レーザ駆動回路15を備えている。また、このレーザ駆
動回路15は、前記したV/I変換を行うV/I変換器
16と、レーザダイオードを発光させるためのオン/オ
フ信号によりレーザダイオードに供給する駆動電流をオ
ン、オフするための駆動スイッチ17とを備えている。
なお、前記APCタイミング信号とオン/オフ信号は図
外の中央処理装置から、ポリゴンミラーの回転に同期し
て出力されるものである。また、サンプルホールド回路
14は、サンプルスイッチ18とホールドコンデンサ1
9を有する構成とされている。
【0014】次に以上の構成のレーザ走査記録装置にお
けるAPC動作を説明する。図外の中央処理装置から
は、ボリゴンミラーの回転周期に同期してAPCタイミ
ング信号とオン/オフ信号が出力される。レーザ出力制
御回路10は、これらの信号を受け、駆動スイッチ17
をオンすることでレーザ駆動回路15の駆動電流Ioが
レーザダイオードLDに供給され、レーザダイオードL
Dが発光される。また、このレーザダイオードLDで発
光された光は、モニタ用フォトダイオードPDで受光さ
れ、その光強度の検出電流ImはI/V変換器11で検
出電圧Vmに変換され、比較器13において基準電圧V
refと比較される。そして、この基準電圧Vrefと
の比較により比較電圧Voが出力され、この比較電圧V
oはAPCタイミング時にAPCタイミング信号により
サンプルホールド回路14にホールドされ、かつこのホ
ールドされた比較電圧Voはレーザ駆動回路15に入力
され、ここでV/I変換されて駆動電流Ioとして出力
される。このように、レーザ駆動回路15の駆動電流が
モニタ用フォトダイオードPDの検出電流Imによって
制御されることで、レーザダイオードLDの発光出力が
フィードバック制御され、基準電圧Vrefに対応した
光強度に制御される。例えば、レーザダイオードLDで
の発光強度が低下されて検出電圧Vmが低下されたとき
には、基準電圧Vrefに対する比較電圧Voが増加さ
れ、レーザ駆動回路15における駆動電流Ioが増加さ
れるため、レーザダイオードLDでの発光強度が増加さ
れ、所定の発光強度に制御されることになる。
【0015】そして、このレーザダイオードLDで発光
されたレーザ光は、これに対向する位置に回転位置され
るポリゴンミラー4の反射鏡(以下、走査位置反射鏡と
称する)R1に投射され、ここで反射された後、fθレ
ンズ5、反射ミラー6を経て感光ドラム7に走査される
ことは前記した通りである。また、このとき、この走査
位置反射鏡R1で反射されたレーザ光は、感光ドラム7
への走査を行う前のタイミング時に反射ミラー8により
反射されて光センサ9により受光され、この光センサ9
からは走査タイミング信号TSが出力される。したがっ
て、この走査タイミング信号を利用することで、ポリゴ
ンミラーの回転位置を認識することが可能となる。な
お、この光センサからの走査タイミング信号は前記した
中央処理装置からの各種タイミング信号の基準となる水
平同期信号として利用される。
【0016】一方、ポリゴンミラー4の回転動作に同期
して基準電圧生成回路20では、レーザダイオードLD
が発光するよりも、少なくともポリゴンミラーが1面分
(60度)だけ回転する期間よりも前に定電流回路21
により測定用レーザダイオードMLDを発光させ、前記
走査反射鏡R1と反対側に位置された反射鏡(以下、測
定位置反射鏡と称する)R2に投射させる。この場合、
ポリゴンミラー4は6面鏡であるため、この測定位置反
射鏡R2は前記走査位置反射鏡R1に対して走査周期の
3周期分だけ、すなわち走査タイミング信号TSの3つ
分だけ走査タイミングが遅れていることになる。測定位
置反射鏡R2に投射されたレーザ光はここで反射されて
測定用フォトダイオードMPDで受光され、I/V変換
器22により電圧として検出される。そして、この検出
電圧VAは走査タイミング信号のタイミングによりピー
クホールド回路23によりホールドされる。ホールドさ
れた電圧VAは、比較演算器24において定電圧VBと
比較される。この定電圧VBは、測定位置反射鏡R2の
反射率が予め設定された特定の反射率の場合に、測定用
レーザ光の反射光を受光したときに得られる電圧VAで
前記定電圧VBを除したときの値C、すなわちC=VB
/VAが予め設定された値C0となるように設定されて
いる。したがって、前記測定位置反射鏡R2の反射率が
特定の反射率よりも大きいときには、電圧VAが定電圧
VBに対して大きくなるために、逆にその演算値Cは設
定値C0よりも小さくなる。また、測定位置反射鏡R2
の反射率が特定の反射率よりも小さいときには、電圧V
Aが定電圧VBに対して小さくなるために、逆にその演
算値Cは設定値C0よりも大きくなる。そして、この演
算値CはA/D変換器25に出力される。
【0017】この演算値Cは、A/D変換器25におい
て8ビットのディジタルデータに変換され、ラッチ回路
26を経てFIFOメモリ27に記憶される。以上の動
作がポリゴンミラー4の回転に同期して順次行われるこ
とで、このFIFOメモリ27にはポリゴンミラー4の
回転に伴って前記測定位置に順次位置されてくる反射鏡
に対応したそれぞれの演算値Cが同様にして順序的に記
憶されることになる。そして、ポリゴンミラー4の回転
に伴って得られた走査タイミング信号TSをシフトレジ
スタで計数しながら遅延させることで、前記した3周期
分だけ遅延された走査タイミング信号がD/A変換器2
8に入力され、ここにおいてFIFOメモリ27のディ
ジタルデータを読み出し、前記演算値Cに対応した電圧
として出力する。このとき、前記測定位置反射鏡R2は
丁度レーザダイオードLDの光を反射して走査を行う走
査位置、すなわち走査位置反射鏡R1の位置にまで回動
位置されることになる。
【0018】そして、D/A変換器28からの出力電圧
は、基準電圧Vrefとしてレーザ出力制御回路10の
比較器13に入力され、この基準電圧Vrefと前記モ
ニタ用フォトダイオードPDからの検出電圧Vmとの比
較が行われる。したがって、モニタ用フォトダイオード
PDからの検出電圧Vmが一定とした場合、測定位置反
射鏡R2の反射率が高く、その演算値Cが小さくて基準
電圧Vrefが低い側に偏位された場合には、この反射
鏡が走査位置にまで移動された時点における比較動作で
は、基準電圧Vrefと検出電圧との差である比較器1
3からの比較電圧Voが小さくなるため、この比較電圧
Voをサンプルホールドしてレーザ駆動回路15に入力
したときには、レーザダイオードLDの駆動電流は低減
方向に補正される。これにより、測定位置反射鏡、つま
り現在の走査位置反射鏡の反射率が高い場合にはレーザ
ダイオードで発光されるレーザ光の光強度が低下され、
結果として反射鏡で反射されたレーザ光の光強度は所定
の値に保持される。逆に、測定位置反射鏡R2の反射率
が低い場合には、演算値Cが大きくなり、この演算値C
から得られる基準電圧Vrefが高い側に偏位されるた
めめ、検出電圧Vmと基準電圧Vrefとの差電圧であ
る比較器13からの比較電圧Voが大きくなり、レーザ
駆動回路からのレーザダイオードの駆動電流は増加方向
に補正される。これにより、走査位置反射鏡に対するレ
ーザダイオードLDの光強度が増加され、結果として反
射鏡で反射されたレーザ光の光強度は所定の値に保持さ
れる。
【0019】図4は、前記した動作を説明するための波
形図であり、時点t1でポリゴンミラー4のn−3面の
反射鏡においてレーザ光の走査が行われているとする
と、これと同時に反対側のn面の反射鏡において反射率
の測定が行われる。その後ポリゴンミラー4が回転され
てn面の反射鏡が走査位置にまで回動位置される時点t
2では、前記測定された反射率に基づいてレーザダイオ
ードLDの光出力の制御が行われ、この光出力制御が行
われたレーザ光をn面の反射鏡で反射して走査を行うこ
とを示している。
【0020】すなわち、同図では、n面、n−1面、n
−2面、n−3面の各反射鏡の各反射率R(n),R
(n−1),R(n−2),R(n−3)がR(n−
2)<R(n)=R(n−3)<R(n−1)の関係に
ある場合を示している。したがって、n面反射鏡での走
査を行う際のレーザ出力に比較して、n−2面反射鏡で
の走査時のレーザダイオードLDのレーザパワーは増加
され、n−1面反射鏡での走査時のレーザダイオードL
Dのレーザパワーは低減され、n−3面反射鏡での走査
時のレーザダイオードLDのレーザパワーは等しくさ
れ、この結果、各面の反射鏡で反射されたレーザ光の光
強度は所定の値に制御されることになる。
【0021】このように、基準電圧生成回路20で測定
したポリゴンミラー4の各反射鏡の反射率に基づいて基
準電圧Vrefを生成し、その測定された反射鏡が走査
位置に回動位置されるのに同期してその基準電圧Vre
fに基づいてのレーザパワー制御を行うことで、ポリゴ
ンミラー4で反射されるレーザ光の光強度を所定の値に
制御することが可能となり、ポリゴンミラーの各反射鏡
での反射率のばらつきにかかわらず、感光ドラム上での
各走査ラインにおけるレーザ光の光強度を均一に制御す
ることができる。これにより、各走査ラインにおける画
像濃度を均一化し、高品質の描画が実現できる。因み
に、図6は図5に示したAPC制御回路でのレーザパワ
ーの制御の状態を示す波形図であり、この制御ではレー
ザダイオードにおけるレーザパワーは一定に制御される
ものの、ポリゴンミラーの各反射鏡での反射率のばらつ
きにより、感光ドラムに走査されるレーザ光の光強度に
は反射率に対応した光強度のばらつきが生じており、各
走査ラインに濃度のばらつきが生じ、均一な画像濃度で
の描画が困難である。
【0022】なお、前記実施形態では、反射率を測定す
る反射鏡は、走査を実行中の反射鏡と反対側に位置され
ている反射鏡の場合を示しているが、他の回転位置にあ
る反射鏡、例えば走査を実行する反射鏡の直前の反射鏡
の反射率を測定するようにしてもよい。特に、直前の反
射鏡の反射率を測定した場合には、この測定した値に基
づいて次の走査時のレーザパワー制御を行えばよいた
め、走査タイミング信号をそのまま利用しての出力制御
が可能であり、前記した実施形態のようなシフトレジス
タやFIFOメモリ等は不要となり、回路構成を簡略化
する上で有利である。ただし、直前の反射鏡では測定用
レーザダイオードや測定用フォトダイオードの配置スペ
ースに制約を受け易いため、配置の余裕が得られる点で
は、この実施形態のようにレーザダイオードの反対側、
あるいはこの近傍に配置することが好ましい。
【0023】また、前記実施形態では、測定用レーザダ
イオードMLDは定電流により一定の光強度に設定し、
測定用フォトダイオードMPDでの検出電流によって反
射鏡の反射率を測定しているが、測定用レーザダイオー
ドMLDの発光出力の変動を補正するためには、定電流
回路21の電流値を検出し、この電流値により測定用フ
ォトダイオードの検出電流を補正して比較演算器24で
の演算を行うようにしてもよく、反射率の測定精度、な
いし基準電圧の精度を高めることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、レーザ光
源で発光されたレーザ光を走査させるための多面反射鏡
の個々の反射鏡の反射率を測定してこれに対応した基準
電圧を生成し、かつこの反射鏡においてレーザ光が走査
される際に、生成された基準電圧に基づいてレーザ光源
の発光出力をAPC制御する構成としているので、多面
反射鏡で反射されたレーザ光の光強度を所定レベルに制
御することができ、感光体における複数の走査ラインで
の光強度のばらつきを解消し、画像濃度の均一化を図り
高品質の描画が実現できる。また、走査されるレーザ光
を検出する光センサの検出出力に基づいてAPC制御を
行ってはいないため、常時レーザパワーのAPC制御が
確保されることになり、レーザダイオードにおける過出
力が防止でき、レーザダイオードの破壊を防止し、かつ
安定性、信頼性の高いレーザパワー制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ走査記録装置の一実施形態の全
体構成を示す図である。
【図2】本発明にかかるレーザ出力制御回路の回路図で
ある。
【図3】フォトダイオード一体型レーザダイオードの一
例の断面図である。
【図4】本発明におけるAPC制御動作を説明するため
の波形図である。
【図5】従来のAPC制御回路の一例を示す回路図であ
る。
【図6】図5のAPC制御回路におけるAPC制御動作
の波形図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 4 ポリゴンミラー 5 fθレンズ 7 感光ドラム 9 光センサ 10 レーザ出力制御回路 11 I/V変換器 13 比較器 14 サンプルホールド回路 15 レーザ駆動回路 20 基準電圧生成回路 24 比較演算器 26 A/D変換器 27 FIFOメモリ 28 D/A変換器 30 シフトレジスタ LD レーザダイオード PD モニタ用フォトダイオード MLD 測定用レーザダイオード MPD 測定用フォトダイオード Vref 基準電圧

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードと、このレーザダイオ
    ードで発光されたレーザ光を感光体に向けて走査させる
    ための複数の反射鏡を有する回転駆動されるポリゴンミ
    ラーと、前記反射鏡に対して反射率測定用の測定光を投
    射する発光器と、前記反射鏡で反射された測定光を検出
    する受光器と、この受光器で受光した測定光から前記反
    射鏡の反射率に対応した基準電圧を生成する基準電圧生
    成手段と、前記反射鏡においてレーザ光の走査が行われ
    る際に前記生成された基準電圧に基づいて前記レーザダ
    イオードの発光出力を制御するレーザ出力制御回路とを
    備えることを特徴とするレーザ走査記録装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ出力制御回路は、前記レー
    ザダイオードで発光されたレーザ光の光強度を検出する
    モニタ用フォトダイオードと、このモニタ用フォトダイ
    オードの検出出力を前記基準電圧と比較し、その誤差電
    圧を出力する誤差比較器と、この誤差電圧に対応してレ
    ーザダイオードに供給する駆動電流を制御するレーザ駆
    動回路とを備える請求項1に記載のレーザ走査記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基準電圧生成手段は、前記受光器
    の検出出力を基準値と比較して所要の演算を行う回路
    と、演算により得られた演算値を記憶する手段と、記憶
    された前記演算値を前記ポリゴンミラーの回転に同期し
    たタイミングで読み出してこれを前記基準電圧として出
    力する手段とを備える請求項1または2に記載のレーザ
    走査記録装置。
  4. 【請求項4】 前記発光器と前記受光器により反射率が
    測定される前記反射鏡は、前記レーザダイオードからの
    レーザ光を走査する回転位置の反射鏡に対して回転方向
    の1面以上前に位置される反射鏡であり、かつ前記レー
    ザ光の走査タイミングを検出する手段が設けられ、前記
    基準電圧生成回路は、前記走査タイミングの検出に基づ
    いて測定された反射鏡が走査位置に回転位置されるタイ
    ミングで基準電圧を前記レーザ出力制御回路に出力する
    ように構成されてなる請求項1乃至3のいずれかに記載
    のレーザ走査記録装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光の走査タイミングを検出す
    る手段は、前記ポリゴンミラーによって走査されるレー
    ザ光を検出する光センサを含んでなる請求項4に記載の
    レーザ走査記録装置。
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