JP3315490B2 - 沈砂池の集砂方法およびその装置 - Google Patents
沈砂池の集砂方法およびその装置Info
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池に沈澱した土砂を沈砂池の底部に設けた集砂ピットに
集めるための集砂方法およびその装置に関するものであ
る。
に設置され,下水中の土砂を沈澱除去するものであるの
で、沈砂池の使用に伴い,その底には土砂が堆積する。
にその沈砂池の底に堆積した土砂を外部に排出すること
が必要となり、沈砂池内に堆積した土砂は集砂ピットに
集めて各種の揚砂装置により沈砂池外に排出されるよう
になっている。
めるための,従来の集砂装置には、例えば沈砂池内で下
水中に位置したノズルから水を噴射させて下水中で土砂
を移動させるものがあり、比較的簡単な装置構成によっ
て沈砂池の底部に広く沈澱した土砂を集砂ピットに集め
ることができる。
は、下水の貯溜された沈砂池の底部に堆積された土砂を
水圧に打ち勝って移動させることが必要であるので、ノ
ズルからの水の吐出圧が高圧になっている。
置において、前記ノズルから水を高圧で噴射させると、
沈砂池の底部に堆積した土砂の一部が噴射水によって下
水中に舞い上がって浮遊し、その後に底部に再度沈澱し
て堆積することとなるので、効率的に集砂することがで
きない。
高圧の水を噴射するので、各ノズルからの噴射水同士が
互いに衝突し、その後の噴射水の方向性が集砂に好まし
い向きと異なってしまうので、その水によって集砂ピッ
トに向けて移送しようとする土砂も必ずしも集砂ピット
に移送されず、この意味からも集砂が良好に行なわれる
ものとはなっていない。
されたもので、水を用いて沈砂池に堆積した土砂を集砂
ピットに集めるものでありながら、集砂の効率を高める
ことを目的とするものである。
に、請求項1記載の発明は、底部に集砂ピットを備えた
沈砂池であって、前記沈砂池の底部に複数の給水ノズル
を設置して、各ノズルから供給される水で沈砂池の底部
に堆積した土砂を前記集砂ピットに集める沈砂池の集砂
方法において、前記沈砂池の底部に、集砂ピットに連な
り,集砂ピット側を低く形成したトラフを設け、その沈
砂池内を、その中に滞溜する水の水面が前記集砂ピット
内に位置した排水状態とし、この状態で前記ノズルから
沈砂池の底部に水を吐出させ、同時にそのノズルから吐
出した水を集砂ピットからくみ出すことによって、沈砂
池内を前記状態に維持しつつ前記ノズルからの水で沈砂
池の底部上に堆積した土砂を前記トラフを経て集砂ピッ
トに向けて洗い流すことを特徴とする方法である。
の中に滞溜する水の水面が集砂ピット内に位置した排水
状態とするので、従来のように沈砂池の底部に堆積した
土砂の一部が下水中に舞い上がって浮遊し、その後に底
部に再度沈澱して堆積することがない。
り,集砂ピット側を低く形成したトラフを設けてあるの
で、各ノズルからの水で動かされる土砂は、前記トラフ
に捕捉され、このトラフには各ノズルからの水が集中し
て流れるので、土砂は確実に集砂ピットに導かれる。
用いて沈砂池に堆積した土砂を集砂ピットに集めるもの
でありながら、従来より集砂の効率を高めることができ
る。
明するが、まず図1から図8によって第1実施例を説明
する。
おける雨水処理設備に適用したものである。
すように、第1の雨水沈砂池2と第2の雨水沈砂池3と
を有するもので、これらの2つの雨水沈砂池2,3は上
流側の流入渠(不図示)と後述のポンプ井4との間に並
列に配置されている。
構成されているので、以下の沈砂池の構造説明は第1の
雨水沈砂池2のみについて行なうこととする。
雨水処理設備1は、不図示の流入渠の下流側に不図示の
ゲートを介して第1の雨水沈砂池2が接続され、この第
1の雨水沈砂池2の下流側が、雨水ポンプ5を備えたポ
ンプ井4に接続されてその全体が構成されている(図2
参照)。
第1の雨水沈砂池2の直近となる上流側の位置には、ダ
ム装置6が設置されている。
イロン織布からなる袋体であって、その袋体を膨張・収
縮させることにより数分程度で起伏動作が可能であり、
このダム装置6を起立させることにより上流側からの雨
水等の下水が第1の雨水沈砂池2へ侵入することを防止
し、このダム装置6を倒伏させることによって雨水を第
1の雨水沈砂池2に導びくものである。
の雨水沈砂池2の底部7の中央部には集砂ピット8が形
成され、この集砂ピット8内には揚砂ポンプ11が設置
されており、この揚砂ポンプ11はこの発明の第2のポ
ンプに該当するものである(図1)。
ポンプ11等の揚砂装置と別個に設置することとしても
本願発明を実施することができる。
内で雨水から分離して底部7の全体にわたって沈澱され
た土砂を集め、ここからその土砂を第1の雨水沈砂池2
の外部に排出するためのものである。
池2の底部7において最深部となり、底部7の全体的形
状は前記集砂ピット8に向けて周囲の底部7が深くなる
ように傾斜して形成されており(図3および図5参
照)、この底部7には堆積した土砂を前記集砂ピット8
に導く複数種類のトラフが次のように形成されている。
2の底部7においては、雨水沈砂池2の長手方向の中央
部分に底部7を幅方向に横断する第1のトラフ12が形
成され、雨水沈砂池2の幅方向の中央部分には第2のト
ラフ13が形成されており、これらの第1および第2の
トラフ12,13の交差部分に前記集砂ピット8が形成
されている(図1)。
ピット8の両側の部分はともに集砂ピット8側が深くな
るように傾斜されており(図5参照)、前記第2のトラ
フ13においても集砂ピット8の両側の部分が同様に集
砂ピット8側が深くなるように傾斜されている(図3参
照)。
このような第1のトラフ12と第2のトラフ13とによ
って4つの領域に区分されており、この底部7に形成さ
れたこれらの各領域は、図1において前記第2のトラフ
13より下方に示され,前記第1のトラフ12より上流
側の領域を領域Aといい、第1のトラフ12より下流側
の領域を領域Bという。
り上方に示され,前記第1のトラフ12より上流側の領
域を領域Cといい、第1のトラフ12より下流側の領域
を領域Dということとする。
部7の表面は、概ね前記第1のトラフ12と第2のトラ
フ13との双方の傾斜に沿って傾斜した平面であり、し
たがって各領域となる底部7の表面はいずれもその最大
傾斜線をおよそ前記集砂ピット8側に向けたものとなっ
ている。
は、それぞれ前記第1のトラフ12と平行に多数の小ト
ラフ14が形成されており、これらの小トラフ14はい
ずれも前記第2のトラフ13側を低く形成して、その下
流端を前記第2のトラフ13に合流させてある。
ずれも第2のトラフ13を通じて集砂ピット8側の低い
トラフを形成している。
トラフ14により均等な大きさの多数の小エリア7aに
区分されている。
沈砂池2の側壁2aに沿った位置にそれぞれ給水ノズル
15が対応して設置されており、これらの給水ノズル1
5はいずれも前記第2のトラフ13側を指向して各小エ
リア7aの表面上に水を吐出するように配置されてい
る。なお、各給水ノズル15から吐出される水の圧力
は、例えば1kg/cm2程度の比較的低圧である。
ト8に設置される揚砂ポンプ11は、土砂混じりの水を
吸引することのできる,いわゆる水中サンドポンプであ
って、この実施例ではスクリュー渦巻式水中ポンプであ
る。
公知の雨水沈砂池と同様にろ格機16が設置され、さら
にその下流側に前記ポンプ井4が設置されている(図2
参照)。
水沈砂池2および第2の雨水沈砂池3で土砂を分離した
雨水等の下水を、雨水ポンプ5により放流渠にくみ出し
て排水するものである。
プ井4に前記雨水ポンプ5とは別に滞溜水ポンプ18が
設置されている。
1のポンプに該当するものであり、後述するようにこの
滞溜水ポンプ18による水を前記給水ノズル15に導
き、沈砂池2,3内に堆積した土砂の集砂が行なわれ
る。なお、この滞溜水ポンプ18により各給水ノズル1
5から吐出される水量は、前記揚砂ポンプ11の吐出量
よりも小さく設定されたものである。
1および第2の雨水沈砂池2,3での堆積した土砂を排
出するための除砂装置は、図6に示すとおりである。
の雨水沈砂池2に給水を行なう第1の給水系21と,第
2の雨水沈砂池3に給水を行なう第2の給水系22とが
並列に接続されており、前記滞溜水ポンプ18を汚水沈
砂池23に接続するリリーフ回路24が設けられてい
る。
とは同様の回路構成であるため、以下においては第1の
給水系21について説明を行い第2の給水系22につい
ての説明は省略する。なお、図1において、第2の給水
系22の該当部分には第1の給水系21の対応部分の参
照番号にダッシュを付して示す。
給水系21に分岐された後、管路はさらに5つに分岐さ
れ、この5つの分岐管には電動弁からなる集砂弁がそれ
ぞれ設置されている。
ル15群への給水を、第2の集砂弁26は前記領域Bの
給水ノズル15群への給水を断続するものである。第3
の集砂弁27は前記第1および第2のトラフ12,13
の端部に設置された各給水ノズル15への給水を断続す
るもので、第4の集砂弁28は領域Dの給水ノズル15
群,第5の集砂弁29は領域Cの給水ノズル15群への
給水を断続するものである。
びる管路31は汚水沈砂池23に導かれ、雨水沈砂池
2,3から排出した土砂は汚水沈砂池23に送られるよ
うになっている。
コンピュータによって制御されており、集砂動作をスタ
ートさせると、例えば図7,図8に示す手順にしたがっ
てその動作を行なう。
設置されたダム装置6(図7において、ダム1号,ダム
2号と記す)に不図示のコンプレッサからの圧縮空気を
供給して起立状態とする。これによって、各雨水沈砂池
2,3への下水等の侵入が防止される。
8からの水を汚水沈砂池23に移送する準備である。
ンプ井4内の雨水を汚水沈砂池23に移送して沈砂池2
内に貯溜されている雨水量を軽減し,同時にポンプ井4
内に貯溜された雨水等の下水の水面高さを調節する。
なると、滞溜水ポンプ18の運転を停止する。
れ,かつポンプ井4内の雨水等の下水の水面高さの調節
が完了したので、下水の汚水沈砂池23への移送が不要
となり滞溜水ポンプ切換弁19を閉とする。
いて、後から詳しく説明する第1の雨水沈砂池2での所
定の除砂動作が行なわれる(図8参照)。
了すると、これに続いて第2の雨水沈砂池3の除砂動作
を行なう。なお、この第2の雨水沈砂池3の除砂動作は
第1の雨水沈砂池2における除砂動作と同様であるので
詳述しない。
了すると、滞溜水ポンプ切換弁19を開く。ステップ9
でのポンプ井4からの下水移送の準備動作である。
に残留する下水を汚水沈砂池23に移送する。
溜したままとしておくと、滞溜水が腐敗して悪臭を生じ
るので、これを軽減するためである。
滞溜水ポンプ18の運転を停止する。
れ、悪臭の発生が軽減される。
水ポンプ切換弁19を閉じる。
る第1の沈砂池処理の具体的内容は、図8に示すとおり
である。
に設置された揚砂ポンプ11の自動運転が開始する。
2内に滞溜する水の水面が集砂ピット8内に位置した排
水状態を維持するものであって、その集砂ピット8内の
水位が一定以上の場合に自動的に運転を行い,水位がそ
れより低くなるとその運転が自動的に停止するものであ
る。
が停止し、集砂ピット8中の水位が一定より低くなった
後、ステップ102にすすむ。
滞溜水ポンプ18の駆動準備を行なう。
これによって、第1および第2のトラフ12,13の外
側端部に配置された各給水ノズル15から比較的低圧
(例えば1kg/cm2)で水が吐出され、前記第1および第
2のトラフ12,13中に堆積された土砂が集砂ピット
8に移送される。
位が上昇するので、前記揚砂ポンプ11は適宜駆動を開
始し、集砂ピット8に集められた土砂は汚水沈砂池23
に移送される。
揚砂ポンプ11の吐出量より小さいので、揚砂ポンプ1
1は集砂ピット8内の水位が所定の位置に低下した時点
で自動的にその停止を行なう。
以下の各ステップにおいてもフローチャートとは独立し
て自動的に行なわれるものである。
よって、領域Aに堆積された土砂は、給水ノズル15群
からの給水により底部7の表面から洗い流され、前記小
トラフ14および第2のトラフ13を経て集砂ピット8
に集められ、揚砂ポンプ11で排出される。
砂弁26を開く。
砂を洗い流すのに要する時間であり、例えば1分程度で
あるが、堆積した土砂量に応じて適宜調節することが好
ましい。
砂弁28を開く。時間T2は領域Bに堆積した土砂を洗
い流すのに必要な時間である。
砂弁29を開く。時間T3は領域Dに堆積した土砂を洗
い流すのに必要な時間である。
は領域Cに堆積した土砂を洗い流すのに必要な時間であ
る。
せ、第3の集砂弁27を閉じる。
除してその駆動を停止させて第1の雨水沈砂池2の処理
を終了する。
砂ピット8まで流れ落ち、第1の雨水沈砂池2を確実に
排水するための時間である。
て、給水ノズル15からの水による土砂の集砂ピット8
への移送状況を詳しく説明すると次のようである。
水の水面が前記集砂ピット8内に位置した排水状態とし
て、底部7が空気中に露出した状態とした後、例えばス
テップ104のように前記給水ノズル15から比較的低
圧で水が吐出する。
と平行に設置され、第2のトラフ13方向に向けて小エ
リア7aの表面に吹き付けるように水を吐出するので、
小エリア7a上に堆積した土砂は、その給水ノズル15
からの水により、小エリア7a上から第2のトラフ13
あるいは小トラフ14に洗い落とされる。
ル15は前記のように同時に水を同方向に吐出し、各給
水ノズル15からの水はそれぞれの各小エリア7a上を
流れるが、隣接する小エリア7aとの間に小トラフ14
が配置されているので、各給水ノズル15からの水や土
砂が隣の小エリア7a上に移動することがなく、各給水
ノズル15からの水等が隣の小エリア7aでの集砂作業
を妨げることが防止される。
の小トラフ14の両側の小エリア7aに設置された給水
ノズル15からの水が、その小トラフ14に両側から流
れ落ち集合するので、その水によって、その小トラフ1
4の傾斜にしたがって第2のトラフ13に向けて移送さ
れる。
は、前記同一の領域に設置された各給水ノズル15から
の水が各小トラフ14等から第2のトラフ13に合流す
るので、その多量の水によって集砂ピット8に向けて移
送され、集砂ピット8において前記揚砂ポンプ11で沈
砂池2外にくみ出される。
に位置する小エリア7aにおいては、その上に堆積した
土砂の一部は、前記と同様に小トラフ14および第2の
トラフ13を経て集砂ピット8に移送されるが、残部は
小エリア7aの縁部から第1のトラフ12内に洗い落と
されて集砂ピットに達する。
上に堆積した土砂は、主に前記小トラフ14,第2のト
ラフ13,第1のトラフ12を経て集砂ピットに集めら
れるものである。
記各トラフ14,13,12に集中的に合流させるもの
であるので、流水トラフとして比較的少量の水であって
もそれによる土砂の移送能力は大きい状態に維持されて
いる。
の雨水沈砂池2を前記の排水状態として、底部7を空気
中に露出した状態とするので、従来のように底部に堆積
した土砂の一部が下水中に舞い上がって浮遊し、その後
に底部に再度沈澱して堆積することがない。
トラフ14と第2のトラフ13により、集砂ピット8に
連なり,集砂ピット8側を低く形成したトラフを形成し
てあるので、各給水ノズル15からの水で動かされる土
砂は、前記小トラフ14等に捕捉され、この小トラフ1
4等には各給水ノズル15からの水が集中して流れるの
で、土砂を確実に集砂ピット8に移送することができ
る。
来より集砂の効率を高めることができる。
は、前記領域Aの給水ノズル15群と領域Cの給水ノズ
ル15群,および前記領域Bの給水ノズル15群と領域
Dの給水ノズル15群とは水の吐出方向が互いに向き合
った位置関係に配置され、両者の領域に堆積された土砂
の流路として第2のトラフ13が共用される関係になっ
ているが、この実施例では図8のように、各領域毎に順
次給水を行なうこととして、土砂による前記第2のトラ
フ13のつまりを防止し、揚砂ポンプ11の負担を平準
化させることにより、前記第2のトラフ13や揚砂ポン
プ11の能力が比較的小さいものであっても円滑に集砂
できるようになっている。
時間T1〜T6をそれぞれ異なる最適の数値のものとする
ことが好ましいが、一律に一定値として制御を簡素化す
ることとしてもよい。
を構成する底部7は、全体として概ね平面状に形成され
たものであるが、これに限らず、次に示す第2実施例の
ように構成してもよい。
に、底部7に段部を形成したもので、前記第1実施例と
同様に第1のトラフ12と第2のトラフ13とで底部7
を領域A〜領域Dの4つの領域に区分するとともに、こ
れらの各領域を前記第2のトラフ13と平行に形成され
た段部でさらに細分化したものである。
に説明すると、領域Cは段部C1,C2,C3の3つに区
分され、これらの段部C1,C2,C3上を経由して前記
第2のトラフ13に直交する方向に延在する小トラフ1
4が一定間隔で形成されている。
部C1,C2,C3毎に給水ノズル群を配置し、これらに
堆積した土砂の第2のトラフ13への移送を行なわせる
こととしたものである。
おいて、段部C1に対応して水を吐出するものを給水ノ
ズル15C1、段部C2に対応するものを給水ノズル15
C2、段部C3に対応するものを給水ノズル15C3のよう
に表示することとし、また、前記実施例と同様の点につ
いては説明を繰り返さない。
C3は、図11に示すように、前記第1実施例と同様の第
5の集砂弁29の下流側に3つの分岐管を設け、それら
の各分岐管に設置された,前記の集砂弁と同様の電動弁
からなる下段集砂弁31,中段集砂弁32,上段集砂弁
33を介してそれぞれが設置されている。
上段集砂弁33を開いて給水ノズル15C3から水を段部
C3上に吐出させ、段部C3上に堆積した土砂を小トラフ
14または下側の段部C2まで洗い落とす。
りに中段集砂弁32を開いて給水ノズル15C2から段部
C2上に水を吐出させ、土砂を前記と同様に小トラフ1
4または下側の段部C1上に洗い落とす。この際、先に
段部C3から落とされた土砂は、段部C2上に堆積した土
砂とともに、さらに下側の段部C1上に洗い落とされ
る。
砂弁32の閉止に代えて開かれる下段集砂弁31を経て
給水ノズル15C1から水が吐出され、これによって、前
記段部C2から落下した土砂とともに、段部C1上に堆積
した土砂は、同様にして第2のトラフ13に到達し、第
2のトラフ13は前記第1実施例と同様にその土砂を集
砂ピット8に移送する。
の領域A,B,Dも前記と同様の構造によって前記と同
様に土砂の移送が行なわれるものである。
ノズル15C1,15C2,15C3による土砂の移送距離が
小さいので、土砂を確実に第2のトラフ13に移送する
ことができ効率的に集砂することができる。
の設置を省略するとともに、前記第1のトラフ12を全
体として集砂ピット8とし、さらに段部C1,C2,
C3,C4,A1,A2,A3,A4を第1の雨水沈砂池2の
幅方向に延びる前記集砂ピット8と平行に底部7に形成
したことが前記第2実施例と異なる。
2の長手方向断面においては、前記図10と概ね同様で
あり、前記第2実施例と同様に土砂の移送が行なわれる
ものである。
においても、底部7を実質的に空気中に露出した状態と
するので、従来のように底部に堆積した土砂の一部が下
水中に舞い上がって浮遊し、その後に底部に再度沈澱し
て堆積することがない。
集砂ピット8側を低く形成したトラフを形成してあるの
で、土砂を確実に集砂ピット8に移送することができ、
従来より集砂の効率を高めることができる。
法によれば、沈砂池内を、その中に滞溜する水の水面が
集砂ピット内に位置した排水状態としてあるので、従来
のように沈砂池の底部に堆積した土砂の一部が下水中に
舞い上がって浮遊し、その後に底部に再度沈澱して堆積
することがない。
り,集砂ピット側を低く形成したトラフを設けてあるの
で、各ノズルからの水で移送される土砂は、最終的に前
記トラフに捕捉されて集砂ピットに導かれる。
用いて沈砂池に堆積した土砂を集砂ピットに集めるもの
でありながら、従来より集砂の効率を高めることができ
る。
る。
る。
ートである。
である。
明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 底部に集砂ピットを備えた沈砂池であっ
て、前記沈砂池の底部に複数の給水ノズルを設置して、
各ノズルから供給される水で沈砂池の底部に堆積した土
砂を前記集砂ピットに集める沈砂池の集砂方法におい
て、 前記沈砂池の底部に、集砂ピットに連なり,集砂ピット
側を低く形成したトラフを設け、その沈砂池内を、その
中に滞溜する水の水面が前記集砂ピット内に位置した排
水状態とし、この状態で前記ノズルから沈砂池の底部に
水を吐出させ、同時にそのノズルから吐出した水を集砂
ピットからくみ出すことによって、沈砂池内を前記状態
に維持しつつ前記ノズルからの水で沈砂池の底部上に堆
積した土砂を前記トラフを経て集砂ピットに向けて洗い
流すことを特徴とする沈砂池の集砂方法。 - 【請求項2】 底部に集砂ピットを有する沈砂池と、こ
の沈砂池への下水の流入を阻止可能とするダム装置とを
有する下水処理設備であって、前記沈砂池の底部に複数
の給水ノズルを設置してこれらのノズルから供給される
水で前記沈砂池の底部上に堆積した土砂を集砂ピットに
集める沈砂池の集砂装置において、 前記ノズルに水を供給する第1のポンプと、前記集砂ピ
ット内から水をくみ出す第2のポンプとを設け、前記第
1のポンプの吐出量を前記第2のポンプの吐出量より小
さくし、さらに前記沈砂池の底部には、集砂ピットに連
なり,集砂ピット側を低くしたトラフを設けたことを特
徴とする沈砂池の集砂装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の沈砂池の集砂装置におい
て、前記第2のポンプを揚砂ポンプとしたことを特徴と
する沈砂池の集砂装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の沈砂池の集砂装置におい
て、前記底部の中央部に集砂ピットを配置し、この集砂
ピットから概ね沈砂池の幅方向に延在する第1のトラフ
と、前記集砂ピットから概ね沈砂池の長手方向に延在す
る第2のトラフとをともに前記集砂ピット側が低くなる
ようにして形成して、前記底部を4つの領域に区分し、
これらの各領域となる底部表面をそれぞれ前記集砂ピッ
ト側が低くなるように傾斜させ、かつ、これらの各領域
にはその領域に堆積した土砂を水で前記トラフに移送す
る給水ノズルを設置したことを特徴とする沈砂池の集砂
装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の沈砂池の集砂装置におい
て、前記領域の底部表面上に、互いに平行に複数の小ト
ラフを設けてあることを特徴とする沈砂池の集砂装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の沈砂池の集砂装置におい
て、前記領域の底部表面上で、前記小トラフにより区分
された各部毎にそれぞれ給水ノズルを配置したことを特
徴とする沈砂池の集砂装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の沈砂池の集砂装置におい
て、前記給水ノズルを前記各部の沈砂池側壁に沿った位
置に配置したことを特徴とする沈砂池の集砂装置。
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