JP3315295B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3315295B2
JP3315295B2 JP22430795A JP22430795A JP3315295B2 JP 3315295 B2 JP3315295 B2 JP 3315295B2 JP 22430795 A JP22430795 A JP 22430795A JP 22430795 A JP22430795 A JP 22430795A JP 3315295 B2 JP3315295 B2 JP 3315295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるドライ洗
いに好適する洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、家庭用の洗
濯機においては、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程を順
次自動的に行なうようにようにしたものがある。この種
の洗濯機では、洗い行程及びすすぎ行程を行なうについ
て、水流の強弱度合いを段階的に設定できるようにし
て、洗濯物の量や布質に応じた洗濯ができるようにして
いる。
【0003】家庭用の洗濯機において洗濯する場合に、
衣類に収縮が起きたり、繊維表面の損傷による風合い低
下や傷みが発生したり、あるいはしわや型くずれが発生
することがあり、これらの発生状況を下記表1に示して
いる。
【0004】
【表1】
【0005】この表1から分かるように、衣類の繊維
が、綿、麻、ウール、レーヨン、キュプラ等の場合、こ
れら繊維が水に浸漬されることにより、衣類の繊維が膨
潤しその後収縮する。また、衣類の繊維が、絹、ウー
ル、レーヨン、キュプラ、綿、麻等の場合、撹拌体等に
よる機械力によって、繊維表面に摩擦による損傷が発生
し、さらにまた、この繊維の場合脱水行程によりしわが
発生したり、型くずれが発生したりする。
【0006】ところで、洗濯の方式として、上述した家
庭用洗濯機による洗濯と、業務用のドライクリーニング
とが知られている。前者の場合には、洗剤として界面活
性剤系の洗剤が使用され、後者の場合には界面活性剤系
の洗剤と溶剤系の洗剤とが使用されている。
【0007】これら洗剤に対して、最近、いわゆるドラ
イマークが付された衣類用の洗剤(以下ドライマーク用
洗剤と称する)が供されており、このドライマーク用洗
剤は、界面活性剤および溶剤としての成分が含まれてお
り、そして、このドライマーク用洗剤を用いて洗濯をす
る場合には、通常、洗濯機のいわゆる弱コースにて洗濯
を行なうものである。
【0008】なお、下記表2に、家庭用洗濯機による洗
濯と、業務用のドライクリーニングと、ドライマーク用
洗剤を使用した洗濯とにおける、洗浄要素と、落とせる
汚れの種類との関係を示している。この表2から分かる
ように、家庭用洗濯機による界面活性剤系の洗剤を使用
しての洗濯の場合には、水と機械力と界面活性剤系の洗
剤とにより洗浄作用が生じ、水溶性の汚れや、泥汚れや
ほこり等の不溶性の汚れが良く落ちるが、油汚れは溶剤
に比してあまり落ちない。また、業務用のドライクリー
ニングの場合には、機械力と、界面活性剤系の洗剤及び
溶剤系の洗剤とにより、不溶性及び油溶性の汚れは良く
落ちるが水溶性の汚れは落ちにくい。さらにまた、ドラ
イマーク用洗剤を使用した洗濯(いわゆるドライ洗い)
の場合には、機械力を加えない水と、界面活性剤系の洗
剤及び溶剤系の洗剤と水溶性及び油溶性とりより汚れが
良く落ちる。
【0009】
【表2】
【0010】ここで、最近では、風合いを重視した繊維
が普及しつつあり、この種の繊維の衣類を洗濯するの
に、ドライクリーニングでなく、経済的に安価でしかも
水溶性の汚れも落とせるドライ洗いが普及してきてい
る。さて、ドライ洗いの場合には、比較的水流強度の弱
い例えば「手洗い」コース等が選択されることが多い。
しかしながら、洗い行程や、すすぎ行程において撹拌体
が低速ではあるが回転するため、衣類に機械力が作用し
てしまい、衣類に損傷が発生する虞がある。この対策と
しては、水量を多くして撹拌体の機械力が衣類にさほど
作用しないようにすることが考えられるが、この場合、
水使用量が多くなってしまう。
【0011】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ドライ洗いを行なうについて、洗
濯物に対する風合い低下及び傷付きを防止できる洗濯機
を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗濯水あるい
は洗濯物を撹拌する撹拌体を備えると共に、洗い、すす
ぎ及び脱水の各行程を制御する運転制御手段を備え、運
転制御手段は、洗い行程及びすすぎ行程において実質的
に撹拌体を静止状態とするように制御するドライコース
を有するところに特徴を有する。この手段によれば、ド
ライ洗いを行なう場合には、洗濯物に機械力を作用させ
ずに済み、洗濯物に対する風合い低下及び傷付きを防止
できるようになる。また、ドライコースに、脱水用の槽
を定常回転に達しない回転速度にて回転させる脱水行程
を含ませることにより、脱水によるしわや型くずれの発
生もなくし得るようになる。さらに、ドライコースに
は、脱水用の槽を回転させながら該槽内に給水する脱水
すすぎ行程が含まれているから、すすぎ効果が向上す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を全自動洗濯機に適
用した第1の実施例について図1ないし図7を参照しな
がら説明する。まず、全自動洗濯機の概略全体構成を示
す図2において、外箱1内には、外槽2が弾性吊持機構
3を介して揺動可能に配設されている。上記外槽2内に
は、洗濯槽と脱水槽とを兼用する回転槽4が回転可能に
設けられており、この回転槽4の内底部に洗濯用の撹拌
体5が回転可能に設けられている。上記回転槽4は、周
壁部の上部にだけ脱水孔4aが形成されており、他の周
壁部には脱水孔が形成されていない。
【0014】また、外槽2の内底部には、中心部から後
部側へ延びるように排水通路6が設けられている。この
排水通路6の中心部側の端部が回転槽4内と連通する構
成となっている。そして、排水通路6の後部側の端部が
排水口7となっており、この排水口7には水位検知用の
エアトラップ8が設けられている。上記排水口7は、例
えばモータ式の排水弁9により開閉される構成となって
いる。上記排水弁9の下部には、排水ホース10が連結
されている。尚、撹拌体5には、多数の通水孔が形成さ
れている。
【0015】この構成の場合、排水弁9が開放される
と、回転槽4内の水は排水通路6及び排水ホース10を
通って外部へ排出されるように構成されている。また、
外槽2の底部の前部には、回転槽4から溢水した水を排
水するための溢水口11が形成されている。この溢水口
11は、図示しないホースを介して排水ホース10に連
通されている。この構成の場合、脱水運転時等に回転槽
4内の水が脱水孔4aを通って外槽2内へ排出される
と、この排水は溢水口11及び排水ホース10を通って
外部へ排出されるように構成されている。尚、エアトラ
ップ8には、圧力センサからなる水位センサ12(図1
参照)がエアパイプ13を介して連結されており、該水
位センサ12により回転槽4内の水位を検知するように
構成されている。
【0016】また、回転槽4の上部には、バランスリン
グ14が配設されている。そして、回転槽4の内周部に
は、ほぼドラム状をなす内バスケット15が配設されて
おり、この内バスケット15はステンレス鋼板製である
と共に周壁部に多数の通水孔が形成されている。上記回
転槽4の内周部の下部には、底カバー16が配設されて
いる。上記内バスケット15と回転槽4との間、並び
に、底カバー16と回転槽4との間には通水用の所定間
隙が設けられている。この構成の場合、排水時または脱
水運転時に回転槽4内の水は上記通水用の所定間隙を通
って下方または上方へ流れるようになっている。
【0017】一方、外槽2の外底部には、洗濯及び脱水
運転用のモータ17及び駆動機構部18が配設されてい
る。モータ17の回転力は、ベルト伝達機構19を介し
て駆動機構部18へ伝達されるようになっている。上記
駆動機構部18は、周知構成のものであり、クラッチ機
構、減速装置及びブレーキ装置等を有して構成されてい
る。この駆動機構部18のブレーキ装置は、回転槽4を
制動して停止させる機能を有するバンドブレーキ装置で
あり、回転槽4の槽軸にこれと一体に回転するように設
けられたブレーキドラムと、このブレーキドラムの外側
に設けられたブレーキバンドとから構成されている。ま
た、駆動機構部18のクラッチ機構は、モータ7の回転
力を撹拌体5だけへ減速装置を介して減速して伝える状
態と、回転槽4及び撹拌体5へ伝える状態とを切り替え
る機能を有している。そして、上記ブレーキ装置及びク
ラッチ機構は、排水弁9の駆動源(モータや復帰ばね等
から構成されたもの)によって該排水弁9の開閉動作に
連動して駆動されるように構成されている。
【0018】具体的には、排水弁9が閉塞された洗濯時
には、駆動機構部18は、ブレーキ装置により回転槽4
を制動して停止した状態でモータ7の回転力を撹拌体5
だけへ減速して伝えて該撹拌体5を回転させる。そし
て、排水弁9が開放された排水及び脱水時には、駆動機
構部18は、ブレーキ装置による回転槽4の制動を解除
した状態でモータ17の回転力を回転槽4及び撹拌体5
へ伝えて両者を高速回転させる構成となっている。
【0019】また、外箱1の上部には、トップカバー2
0が取付けられており、このトップカバー20内の後部
には、電磁式の給水弁21が配設されていると共に、洗
剤投入器21aが配設されている。洗剤投入器21a
は、洗剤を予め収容しておくことにより、給水弁21に
よる給水時にその水によって槽内に移送されるようにな
っている。上記トップカバー20には、洗濯物の出入れ
口を開閉する例えば二つ折り式の蓋22が開閉可能に設
けられている。尚、外槽2の上部には、槽カバー23が
取付けられており、この槽カバー23に内蓋24が開閉
可能に設けられている。
【0020】更に、上記トップカバー20の前部の上面
には、図3に示すような操作パネル25が配設されてい
る。この操作パネル25には、各種のキースイッチ並び
に種々の表示器が配設されている。具体的には、操作パ
ネル25の右端部に、電源を投入及び切るための入りス
イッチ26及び切りスイッチ27が設けられ、その左側
にスタート兼一時停止用のスタートスイッチ28が設け
られている。また、操作パネル25の下半部にはその左
から右へ向けて、粉石けんを使用することを設定する粉
石けんスイッチ29、水位を設定する水位スイッチ3
0、予約運転を設定する予約スイッチ31、洗い運転時
間を設定する洗いスイッチ32、すすぎ回数を設定する
すすぎスイッチ33、脱水運転時間を設定する脱水スイ
ッチ34、各運転の強さを好みに応じて設定するお好み
スイッチ35、洗濯コースを設定するコーススイッチ3
6が設けられている。上記洗濯コースには、ドライコー
スたる「ドライマーク」コースが含まれている。
【0021】また、上記操作パネル25の上半部にはそ
の左から右へ向けて、脱水すすぎ運転の実行状態を表示
するシャワーモニタ38、設定された水位を表示する水
位表示器39、洗剤量や洗い運転時間やすすぎ運転回数
や脱水運転時間等を表示するための例えば7セグメント
形表示素子からなる3個の数字表示器40、41、4
2、洗濯行程を表示する行程表示器43、設定された洗
濯コースを表示するコース表示器44等が配設されてい
る。
【0022】一方、電気的構成を機能ブロックの組み合
わせにて示す図1において、制御回路45は、マイクロ
コンピュータ等から構成されており、洗濯運転全般を制
御する機能を有し、そのための制御プログラムを記憶し
ている。この制御回路45が運転制御手段及び洗濯物検
出手段としての各機能を有する構成となっている。そし
て、上記制御回路45は、操作パネル25の各種のスイ
ッチを有してなるスイッチ入力部46からの各種のスイ
ッチ信号、水位センサ12からの水位検知信号、モータ
17の回転に応じてパルス信号を発生する回転センサ4
7からのパルス信号を受けるように構成されている。こ
の場合、制御回路45は、回転センサ47からのパルス
信号に基づいてモータ17の回転速度を検知すると共
に、脱水運転時には上記モータ17の回転速度から回転
槽4の回転速度を検知する構成となっている。
【0023】また、制御回路45は、操作パネル25の
各種の表示器を有してなる表示部48、報知手段として
のブザー49、給水弁21、排水弁9及びモータ17を
駆動回路50を介して通電(駆動)制御するように構成
されている。この場合、制御回路45は、モータ17を
可変速運転制御可能に構成されており、洗濯時には撹拌
体5の回転速度を所望の速度に設定可能であると共に、
脱水時には回転槽4の回転速度を所望の速度に設定可能
である。
【0024】前記制御回路45は、コーススイッチ36
により例えば「標準」コースが選択されて運転が開始さ
れると、周知のように、給水、洗い、脱水(中間脱
水)、脱水すすぎ、脱水(中間脱水)、給水、すすぎ
(ためすすぎ)、脱水(最終脱水)の各行程を実行する
ものであり、洗い、すすぎの各行程においては、撹拌体
5を回転駆動して回転槽4内部の洗濯水及び洗濯物を撹
拌するようになっている。また、脱水行程においては、
定常回転速度(最高回転速度)で回転槽4を回転させる
ようになっている。
【0025】さて、洗剤投入器21a内にドライマーク
用洗剤を収容した上で(洗濯物はまだ投入しない)、コ
ーススイッチ36により例えば「ドライマーク」コース
が選択されて運転が開始されると、制御回路45は、運
転を図4ないし7に示すように制御する。図4には実行
される行程のタイムチャートを示し、図5ないし図7に
は制御内容のフローチャートを示している。なお、図4
のタイムチャートに従って、「ドライマーク」コースに
おける行程の進行順序を、概略的に述べると、このコー
スにおいては、給水、洗い、排水、脱水(中間脱水)、
脱水すすぎ、脱水(中間脱水)、給水、ためすすぎ、排
水、脱水(最終脱水)の各行程をその順に実行する。こ
のコースにおいて、水位は、「高」、「中」、「低」の
いずれかの中から設定されるようになっており、各水位
によって最終脱水行程の実行時間が異なる。
【0026】さて、この「ドライマーク」コースについ
て詳述すると、図5のステップS1においては、予め操
作された水位スイッチ30の入力に応じて水位Laを設
定する。なお、この水位Laは、洗濯物量が多い場合に
はやや高めに、少ない場合にはやや低めに設定されるも
のである。設定される水位Laとしては、既述した
「高」、「中」、「低」がある。
【0027】次のステップS2では、各種の設定を行な
う。すなわち、ためすすぎ行程での水位Lbを決定す
る。この場合、先に洗い行程での水位Laが「中」、
「低」のいずれかに設定されているときにはその水位よ
りも一段高い水位に設定する。洗い行程の設定水位が
「高」の場合には、そのまま「高」が設定される。ま
た、最終脱水行程の脱水パターン例えば脱水実行時間t
を、洗い行程の設定水位が「高」の時には「5分」に、
「中」のときには「3分」に、「低」のときには「1
分」に設定し、また脱水回転速度も洗い行程の設定水位
に応じて回転速度rに設定する。
【0028】この後、ステップS3では、現在の回転槽
4の水位がリセット水位(前記「低」水位よりは低い水
位)以下であるか否かを判断し、つまり、回転槽4にす
でに水が溜められているか否かを判断し、リセット水位
以下であれば(水が溜められていなければ)、ステップ
S4に移行して、給水弁21を開放して給水を開始す
る。この給水により、洗剤投入器21a内のドライマー
ク用洗剤が水と共に回転槽4内に供給される。そして、
ステップS5においてリセット水位に達したことが検出
されると、ステップS6に移行して撹拌体5を低速で回
転させて撹拌を開始する。
【0029】次のステップS7では、洗濯物が回転槽4
内に収容されているか否かを検出する。すなわち、回転
センサ47からのパルス信号をカウントし、単位時間当
りのカウント値が多いと無負荷つまり洗濯物無しと判定
する。ここで、洗濯物有りが検出されると、ステップS
8に移行して撹拌体5の回転駆動を停止し、ステップS
9にてブザー49を所定時間断続駆動して異常報知動作
させる。洗濯物無しが検出されると、ステップS10に
移行して撹拌体5の駆動開始から所定時間例えば「15
秒」が経過したか否かを判断し、経過すれば、つまり撹
拌動作が15秒実行されれば、ステップS11に移行し
て撹拌体5の回転駆動を停止し、そしてステップS12
に移行してブザー49を所定時間連続駆動して撹拌体5
による撹拌の終了を報知する。この撹拌によりドライマ
ーク用洗剤が水に均一にとけるようになる。
【0030】この後、ステップS13にて回転槽4内の
水位が設定水位Laに達したか否かを判断し、達すれば
ステップS14にて給水弁21を閉鎖して給水を停止す
る。ここまでが給水行程である。なお、前記ステップS
3において、リセット水位を越えていると判断される
と、ステップS15に移行して給水弁21を開放して上
記ステップS13に移行する。すなわち、回転槽4内に
水が溜められていることが判断されると、これをもっ
て、予め洗濯物が収容されていることが予測されるか
ら、撹拌動作を省略するようにしている。
【0031】次に、ステップS16では、スタートスイ
ッチ28からの入力があったか否かを判断する。つま
り、使用者は、ステップS12におけるブザー49の報
知音を聞いて、撹拌が終了したことを認識すると共に、
洗濯物の投入タイミングが来たことを認識する。そし
て、使用者は、洗濯物を入れた後スタートスイッチ28
を操作することになる。従って、制御回路45はこのス
タートスイッチ28からの入力があったことに基づいて
洗濯物が投入されたと判断するものである。
【0032】このステップS16で上記スイッチ28か
らの入力が判断されると、ステップS17に移行し、ス
タートスイッチ28が操作されて(ステップS16)か
らの経過時間が洗い行程の実行時間この場合「15分」
に達したか否かを判断する。この間、洗濯物は撹拌体5
が静止された状態で、ドライマーク用洗剤が含まれる洗
濯水に浸漬されるもので、いわばつけ置き洗いされる。
このステップS16及びステップS17が洗い行程であ
る。
【0033】次いで、ステップS18に移行し、排水弁
9を開放して排水を開始し、そして、水位がリセット水
位に達すると(ステップS19)、この後、所定時間例
えば1分間排水を継続した後(ステップS20)、排水
弁9を閉鎖して排水を終了する(ステップS21)。こ
のステップS18ないしステップS21が排水行程であ
る。この排水行程では、回転槽4内の水がすべて排水さ
れるようにしており、その趣旨は、水が残った状態で
は、次の脱水時において洗濯物が水に浮いたまま遠心力
が加わることになり、洗濯物が該回転槽4の内壁に偏在
してしまうことがあるから、これを防止するためであ
る。
【0034】この後、ステップS22に移行して、回転
槽4をこれの定常回転速度以下の回転速度Saにて所定
時間例えば1分回転させて脱水を行なう。これが中間脱
水行程である。この回転速度Saは、洗濯物が回転槽4
内面に強く押し付けられずに尚かつ脱水作用は有する程
度の速さである。
【0035】そして、ステップS23及びステップS2
4並びにステップS25に移行し、給水弁21を開放し
て回転槽4内へ給水しつつ該回転槽4を前記ステップS
22の場合の回転速度Saよりも低い回転速度Sbにて
所定時間例えば2分回転させる。そして、ステップS2
6に移行して給水弁21を閉鎖する。このステップS2
2ないしステップS26が脱水すすぎ行程である。この
脱水すすぎ行程により洗濯物にまんべんなく水をふくま
せてつつ脱水することにより、洗濯物をすすぐようにな
っている。
【0036】さらに、ステップS27に移行して、回転
槽4を前記回転速度Saにて回転させ、もって2回目の
中間脱水行程を実行する。この2回目の中間脱水行程で
は、すでに第1回目の中間脱水が行われていることか
ら、アンバランス状態となっている可能性があり、その
ために、ステップS28から分かるように、アンバラン
スが発生したか否かを判断し、アンバランスが発生して
いなければ、ステップS29及びステップS30に移行
して脱水を1分実行し、アンバランスが発生していれ
ば、ステップS31に移行して、脱水を停止する。そし
て、ステップS32に移行して排水弁9を閉じる。この
ステップS27ないしステップS32が2回目の中間脱
水行程である。
【0037】次いで、ステップS33に移行して給水弁
21を開放する。ステップS34においては回転槽4内
の水位がステップS2で設定したLbに達したか否かを
判断し、達すればステップS35にて給水弁21を閉鎖
して給水を終了する。このステップS33ないしステッ
プS36が2回目の給水行程である。
【0038】そして、ステップS36では給水終了から
の経過時間が例えば「2分」に達したか否かを判断し、
達するとステップS37に移行する。上記ステップS3
6がためすすぎ行程に相当する。このためすすぎ行程に
おいても、撹拌体5は静止状態とされたままで洗濯物が
いわゆるつけ置き洗いされる。このためすすぎ行程にお
いては、最初の水位が「中」、「低」の時にはそれより
一段高い水位となっているから、仮に洗濯物が回転槽4
の内面にへばりついて板としても、洗濯物が水に十分に
浸漬し且つ自然に槽中央側へ戻るようになる。
【0039】この後、前記ステップS18ないしステッ
プS21と同様にステップS37ないしステップS40
が実行され、もって、排水行程が実行される。次いで、
ステップS41に移行して回転槽4をステップS2にお
いて設定した回転速度rとなるように回転させ(ステッ
プS42及びステップS43)、この回転速度状態とな
ったら、ステップS44に移行し、アンバランスが発生
しているか否かを判断し、発生していれば、ステップS
45およびステップS46に移行して、回転槽4の回転
を停止してブザー49を断続的に駆動して異常を報知さ
せる。またアンバランスが発生していなければ、ステッ
プS47及びステップS48に移行し、設定された脱水
時間tが経過すれば回転槽4の回転を停止して脱水を終
了し、そしてステップS49にて排水弁9を閉鎖し、さ
らにステップS50にてブザー49を連続駆動して最終
脱水行程の終了ひいては運転の終了を報知する。
【0040】特に、最終脱水行程での脱水回転速度rと
脱水時間tとを設定水位に応じて設定するのは、この水
位設定が洗濯物量に応じてなされることから、洗濯物の
量が多くても少なくても、洗濯物衣類の繊維表面に存在
する水分が除去される程度の脱水率を得るためである。
これ以上の脱水率にすべく脱水強度を高めると、洗濯物
のうちの水が存在しない部分にまで機械力が加わった
り、繊維を構成する分子同志が不規則に結合するため、
しわ発生の原因となる。本実施例では、脱水効果が、洗
濯物を干したときに水滴が落ちない程度となるが、しわ
発生を防止している。
【0041】このような本実施例によれば、次の効果を
得ることができる。洗い行程およびすすぎ行程において
撹拌体5を静止状態とするように制御するドライコース
を設けたから、経済的に安価でしかも油溶性及び水溶性
の汚れも落とせるドライ洗いを洗濯機にて手軽に行なう
ことができ、しかもこの場合、洗濯物に機械力を作用さ
せずに済み、この結果、ドライ洗いが好適する繊維の洗
濯物を洗濯しても、洗濯物に対する風合いが低下するこ
ともなければ傷が発生することも防止できる。また、水
を多量に給水する必要もなく、使用する水の量が少なく
て済む。さらに、脱水行程においては、脱水用の槽であ
る回転槽4を定常回転に達しない回転速度にて回転させ
るようにしたから、洗濯物が水分の少ない状態でこれに
高回転による機械力が加わることをなくし得て、脱水に
よるしわや型くずれの発生もなくし得る。 しかも、ドラ
イコースには、回転槽4を回転させながら該槽内に給水
する脱水すすぎ行程が含まれているから、すすぎ効果が
向上する。
【0042】特に、最初の給水行程時に撹拌体5にて洗
濯水を所定時間撹拌するようにしているから、ドライマ
ーク用洗剤を洗濯水(水)に十分にとけ込ませることが
でき、洗浄効果が向上する。また、撹拌体5による撹拌
が終了したときに報知手段たるブザー49を報知動作さ
せるようにしたから、撹拌終了を報知できて洗濯物の投
入機会を使用者に報知でき、便利である。
【0043】さらに、回転槽4内に洗濯物が収容されて
いるか否かを検出し、最初の給水行程時において洗濯物
が収容されていることが検出されたときには、撹拌を禁
止するようにしたから、洗濯物が撹拌されることを防止
し得て、風合い低下や傷発生を防止できる。しかも、上
述の撹拌に先立ち回転槽4内の水位を検出し、その検出
水位が設定水位に達しているときには、撹拌を禁止する
ようにしたから、設定水位に達していることをもって洗
濯物が収容された可能性があると推測することができ、
そしてこの場合には洗濯物が撹拌されることを防止し得
て、風合い低下や傷発生を防止できる。
【0044】また、最初の給水行程の終了後にスイッチ
操作があったことを条件に洗い行程を開始するようにし
ているから、洗濯物が収容されてから洗い行程を任意に
開始できる。さらにまた、洗い行程時の水位に応じて、
脱水行程の脱水パターンを変更するようにしたから、洗
濯物の量の多少にかかわらず、脱水によるしわや型くず
れの発生もなくし得る。
【0045】また、洗い行程の水位が最高水位以外のと
きにはすすぎ行程(この場合ためすすぎ行程)の水位を
洗い行程の水位よりも高くするようにしているから、洗
濯物の回転槽4内壁での偏在をなくして槽中央部分にゆ
ったりと位置させることができ、すすぎ効果が向上す
る。
【0046】なお、上記実施例では、縦軸状態で支持さ
れた回転槽4の内底部に撹拌体5を配置した、一般的な
脱水兼用洗濯機を例示したが、本発明は、本発明の第2
の実施例として示す図8のように、いわゆる横軸形のド
ラム式洗濯機に適用しても良い。このドラム式洗濯機の
概略構成について述べると、タブ51の内部に、多数の
通水孔52が形成され且つ内面にバッフル53を備えた
ドラム54が横軸形に取り付けられており、この場合、
ドラム54は、洗濯物を収容する槽と、脱水槽と、撹拌
体として機能するものである。◎。
【0047】なお、ドライコースの洗い行程及びすすぎ
行程において、撹拌体は、僅かに回転させてもよく、要
は洗濯物に機械力が作用しないようにすれば良く、つま
り実質的に静止していれば良い。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、洗い行程及びすすぎ行程において撹拌体を静止状
態とするように制御するドライコースを設けたから、経
済的に安価でしかも油溶性及び水溶性の汚れも落とせる
ドライ洗いを洗濯機にて手軽に行なうことができ、しか
もこの場合、洗濯物に機械力を作用させずに済み、この
結果、ドライ洗いが好適する繊維の洗濯物を洗濯して
も、洗濯物に対する風合いが低下することもなければ傷
が発生することも防止できる。また、水を多量に給水す
る必要もなく、使用する水の量が少なくて済む。さらに
このドライコースには、脱水用の槽を定常回転に達しな
い回転速度にて回転させる脱水行程を含ませたから、洗
濯物が水分の少ない状態でこれに高回転による機械力が
加わることをなくし得て、脱水によるしわや型くずれの
発生もなくし得る。 さらにまた、ドライコースに、脱水
用の槽を回転させながら該槽内に給水する脱水すすぎ行
程が含ませたから、すすぎ効果が向上する。
【0049】請求項2の発明によれば、最初の給水行程
時に撹拌体にて洗濯水を所定時間撹拌するようにしてい
るから、ドライマーク用洗剤を洗濯水に十分にとけ込ま
せることができ、洗浄効果が向上する。請求項3の発明
によれば、撹拌体による撹拌が終了したときに報知手段
を報知動作させるようにしたから、撹拌終了を報知でき
て洗濯物の投入機会を使用者に報知でき、便利である。
【0050】請求項4の発明によれば、槽内に洗濯物が
収容されているか否かを検出し、最初の給水行程時にお
いて洗濯物が収容されていることが検出されたときに
は、撹拌を禁止するようにしたから、洗濯物が撹拌され
ることを防止し得て、風合い低下や傷発生を防止でき
る。請求項5の発明によれば、上述の撹拌に先立ち槽内
の水位を検出し、その検出水位が設定水位に達している
ときには、撹拌を禁止するようにしたから、設定水位に
達していることをもって洗濯物が収容された可能性があ
ると推測することができ、そしてこの場合には洗濯物が
撹拌されることを防止し得て、風合い低下や傷発生を防
止できる。
【0051】請求項6の発明によれば、最初の給水行程
の終了後にスイッチ操作があったことを条件に洗い行程
を開始するようにしているから、洗濯物が収容されてか
ら洗い行程を任意に開始できる。請求項7の発明によれ
ば、洗い行程時の水位に応じて、脱水行程の脱水パター
ンを変更するようにしたから、洗濯物の量の多少にかか
わらず、脱水によるしわや型くずれの発生もなくし得
る。
【0052】請求項8の発明によれば、洗い行程の水位
が最高水位以外のときにはすすぎ行程の水位を洗い行程
の水位よりも高くするようにしているから、洗濯物の槽
内壁での偏在をなくして槽中央部分にゆったりと位置さ
せることができ、すすぎ効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成のブロ
ック図
【図2】脱水兼用洗濯機の縦断側面図
【図3】操作パネルの正面図
【図4】「ドライマーク」コースのタイムチャート
【図5】制御内容を示すフローチャート
【図6】制御内容を示すフローチャート
【図7】制御内容を示すフローチャート
【図8】本発明の第2の実施例を示すドラム式洗濯機の
縦断側面図
【符号の説明】
4は回転槽(槽)、5は撹拌体、9は排水弁、12は水
位センサ、18は駆動機構部、21は給水弁、28はス
タートスイッチ、36はコーススイッチ、45は制御回
路(制御手段、洗濯物検出手段)、49はブザー(報知
手段)、54はドラム(槽、撹拌体)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯水あるいは洗濯物を撹拌する撹拌体
    を備えると共に、洗い、すすぎ及び脱水の各行程を制御
    する運転制御手段を備え、 運転制御手段は、実質的に撹拌体を静止状態とする洗い
    行程及びすすぎ行程と、脱水用の槽を回転させながら該
    槽内に給水する脱水すすぎ行程と、脱水用の槽を定常回
    転に達しない回転速度にて回転させる脱水行程とを含む
    ドライコースを有することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 ドライコースには、給水行程が含まれて
    おり、最初の給水行程時に撹拌体にて洗濯水を所定時間
    撹拌するようになっていることを特徴とする請求項1記
    載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 報知手段を備え、撹拌体による撹拌が終
    了したときに該報知手段を報知動作させるようにしたを
    特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 槽内に洗濯物が収容されているか否かを
    検出する洗濯物検出手段を備え、最初の給水行程時にお
    いてこの洗濯物検出手段により洗濯物が収容されている
    ことが検出されたときには、撹拌を禁止することを特徴
    とする請求項2記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 撹拌に先立ち槽内の水位を検出し、その
    検出水位が設定水位に達しているときには、撹拌を禁止
    することを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 ドライコースには、給水行程が含まれて
    おり、最初の給水行程の終了後にスイッチ操作があった
    ことを条件に洗い行程を開始するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 洗い行程時の水位に応じて、脱水行程の
    脱水パターンが変更されるようになっていることを特徴
    とする請求項1記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 洗い行程の水位が最高水位以外のときに
    はすすぎ行程の水位を洗い行程の水位よりも高くするよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
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