JP3315179B2 - スライディングルーフ装置 - Google Patents

スライディングルーフ装置

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JP3315179B2
JP3315179B2 JP03863893A JP3863893A JP3315179B2 JP 3315179 B2 JP3315179 B2 JP 3315179B2 JP 03863893 A JP03863893 A JP 03863893A JP 3863893 A JP3863893 A JP 3863893A JP 3315179 B2 JP3315179 B2 JP 3315179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの車両のル
ーフに形成した開口部を前後摺動自在なパネルで開閉す
るスライディングルーフ装置、特にパネルの下側に直射
日光を遮るためのサンシェードを前後摺動自在に設けた
スライディングルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種スライディングルーフ装置
としては、特開平2−274616号公報に開示されて
いるように、車両のルーフに形成した開口部の下方両側
に設けたガイドレールに、該開口部を開閉するパネル
と、該パネルの下面を覆うサンシェードとを、前後摺動
自在に支持し、前記パネルの開閉に連動してサンシェー
ドを開閉するように、パネル及びサンシェードに夫々開
動作連動用の係合突起を設けると共に、開閉両連動用の
ロック機構を設けたものが提案されている。
【0003】この従来装置によれば、ロック機構を不作
動としておけば、パネルの開動作時にだけサンシェード
が連動し、サンシェードを手動で単独開閉することがで
きる。また、ロック機構を作動させてパネルとサンシェ
ードを連結しておけば、パネルの開閉に連動してサンシ
ェードも同時に開閉することができる。また、前記パネ
ルとサンシェードに連動開閉用の係合部材を夫々設けて
係脱自在とし、前記ガイドレールにサンシェード側係合
部材の係合部を係脱可能とする係合凹部を前後2ケ所に
設け、サンシェード側係合部材に対してパネル側係合部
材を、全閉位置では開方向に押動係合可能に一体化する
と共に、サンシェードの単独開移動を可能に係合し、全
開位置では閉方向に両者を一体化すると共に、サンシェ
ードの単独閉移動を阻止するように係合したスライディ
ングルーフ装置が提案されている(例えば実開平4−1
1121号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、前者にあってはサンシェードを手動により任意
に開閉する場合、ロック機構を人為的に操作しなければ
ならないという問題がある。また、後者にあっては、手
動開閉操作にロック操作は不要であるが、サンシェード
単独開時に手動開閉操作ハンドルと内側開口部後端縁と
の間に指を詰める恐れがあり、手動閉時にサンシェード
を引き出すのが面倒になる等の問題がある。
【0005】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、サンシェードの
手動開閉操作時における操作性の向上及び指詰め防止を
図ることができるスライディングルーフ装置を提供する
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明にかかるスライディングルーフ装置は、車両のルーフ
に形成した開口部の下方両側にガイドレールが設けら
れ、このガイドレールに前記開口部を開閉するパネルと
該パネルの下面を覆うサンシェードとが前後開閉移動自
在に支持され、前記パネルにより開口部を全閉した状態
でサンシェードをその前部に設 けた操作ハンドルを介し
て手動により単独で開閉移動可能とし且つ前記パネルを
開く方向へ移動したときに前記サンシェードを連動して
開く方向へ移動させる連動手段が備えられており、 前記
サンシェードに係合部が設けられ、前記ガイドレールに
前記係合部が係合することによってサンシェードの開方
向への移動を規制する被係合部が設けられ、 前記係合部
は、前記被係合部に係合する進出位置と非係合となる退
避位置とに移動自在に設けられ、前記被係合部は、前記
サンシェードを手動により単独で開く方向へ移動したと
きに前記操作ハンドルがサンシェード下方に形成した内
側開口部の後端縁よりも前側にある状態で前記係合部が
係合するように位置づけられ、 前記連動手段には、前記
パネルに連動して前記サンシェードを開く方向へ移動し
たときに前記操作ハンドルが前記内側開口部の後端縁よ
りも後側に位置するように、前記係合部を退避位置に拘
束して前記被係合部への係合を阻止する拘束部が設けら
れていることを特徴としている。
【0007】本発明にかかるスライディングルーフ装置
は、車両のルーフに形成した開口部の下方両側にガイド
レールが設けられ、このガイドレールに前記開口部を開
閉するパネルと該パネルの下面を覆うサンシェードとが
開閉移動自在に支持されており、 前記パネルにより開口
部を全閉した状態で前記サンシェードを手動により単独
で開閉移動可能とし且つ前記パネルを開く方向に移動し
たときに前記サンシェードを開く方向へ連動して移動さ
せる連動手段が備えられ、 前記サンシェードを手動によ
り単独で開方向に移動したときにこの移動を所定位置で
規制する規制手段が備えられ、 前記パネルに連動して前
記サンシェードを開方向へ移動したときに、単独で開方
向へ移動したときよりも更に開方向へ移動可能となるよ
うに上記規制手段を非作用状態にする手段が備えられて
いることを特徴としている。
【0008】本発明にかかるスライディングルーフ装置
は、車両のルーフに形成した開口部の下方両側にガイド
レールが設けられ、このガイドレールに前記開口部を開
閉するパネルと該パネルの下面を覆うサンシェードとが
前後開閉移動自在に支持されており、 前記パネルにより
開口部を全閉した状態で前記サンシェードをその前部に
設けた操作ハンドルを介して手動により単独で開閉移動
可能とし且つ前記パネルを開く方向に移動したときに前
記サンシェードを開く方向へ連動して移動させる連動手
段が備えられ、 前記サンシェードを手動により単独で開
方向に移動したときに、前記操作ハンドルがサンシェー
ド下方に形成した内側開口部の後端縁よりも前側にある
位置でこのサンシェードの移動を規制する規制手段が備
えられ、 前記パネルに連動して前記サンシェードを開方
向へ移動したときに、単独で開方向へ移動したときより
も更に開方向へ移動して前記操作ハンドルが前記内側開
口部の後端縁よりも後側に位置するように、上記規制手
段を非作用状態にする手段が備えられていることを特徴
としている。
【0009】前記連動手段は、前記パネルに設けられた
第2係合部と、前記サンシェードに設けられ前記第2係
合部に係合する進出位置と非係合となる退避位置とに摺
動自在で且つ付勢部材により進出する方向に付勢された
第3係合部と、を有し、 前記規制手段は、ガイドレール
に設けられた被係合部と、前記第3係合部と一体的に形
成され前記被係合部に係合する進出位置と非係合となる
退避位置との間で摺動自在で且つ前記付勢部材により進
出する方向に付勢された係合部と、を有していることを
特徴としている。
【0010】本発明にかかるスライディングルーフ装置
は、前記規制手段を非作用状態とする手段は、前記第3
係合部と、該第3係合部の進出方向に対向するように第
2係合部と一体に形成されこの第3係合部が当接するこ
とで前記係合部の進出移動を規制する拘束面と、を有し
ていることを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明によれば、パネル及びサンシェードを全
閉にした状態で、パネル側係止部材はサンシェード側係
止部材よりも前方に位置して非係合状態であり、この全
閉状態からパネルを後方移動させていくと、パネル側係
合部材の係合部がサンシェード側係合部材の係合部に当
接して押動係合状態となり、さらにパネルの後方移動を
続けると、サンシェードがパネルと連動して同伴移動さ
れ、開口部が開かれる。
【0012】この時、サンシェード側係合部材の係合体
は、ガイドレールの側面を摺動し、パネル側係合部材の
押動力により係合体が付勢力に抗して後退し、ガイドレ
ールの前記係合凹部と係合することなく通過すると共
に、サンシェード側係止部材の係合体とパネル側係合部
材の係合部が前後入れ替わる。そして、サンシェード及
びパネルが後方移動限に達すると、先ずサンシェードが
ストッパに当たって停止し、次いでパネル側係合部材が
前記ストッパに当接してパネルが停止し、パネル及びサ
ンシェードが全開状態になり、収納部内に収納される。
【0013】次に、パネル及びサンシェードを全閉状態
にする場合、パネル側係合部材の係合部はサンシェード
側係合部材の係合体の後側に位置が切換えられて牽引係
合状態であり、パネルを前方移動させると、サンシェー
ドがパネルと連動して同伴移動され、サンシェード側係
合部材の係合体は、パネル側係合部材に拘束されている
ので、ガイドレールの係合凹部に係合することなく通過
する。サンシェードは前進限で停止し、先に全閉状態と
なるが、パネルはさらに前方移動を続けるので、パネル
側係合部材の係合部がサンシェード側係合部材の係合体
をその付勢力に抗して後退させて通過し、パネル前進限
で停止し、開口部が全閉状態となると共に、両係合部材
は非係合(離脱)状態になる。
【0014】そこで、サンシェードを単独で手動開閉さ
せる場合、サンシェード側係合部材は非係合状態である
から、人為的操作によりサンシェードを後方移動させる
ことによって、任意の開度に開くことができる。なお、
サンシェードを後退限近くまで後方移動させると、サン
シェード側係合部材の係合体が、その付勢力によってガ
イドレールの係合凹部に嵌入係合され、サンシェードが
停止し手動全開状態になる。手動全開状態では、サンシ
ェードの手動操作ハンドルが、内側開口部後端縁よりも
前方に位置しており、操作者の指詰めの恐れがないう
え、手動操作ハンドルが収納部内に隠れることもなく、
閉操作に支障をきたすこともない。
【0015】そして、サンシェードを単独で閉じる場合
は、サンシェードの操作ハンドルに指をかけて前方移動
させると、サンシェード側係合部材の係合体がガイドレ
ールの係合凹部により後退して係合が解かれ、パネルが
前方移動して前進限で停止し、内側開口部が全閉状態に
なる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、乗用自動車1のルーフ2の前部に形成した
開口部に、スライディングルーフ装置4を設けた例を示
し、開口部3の両側から後部に向けて延びる左右一対の
ガイドレール5が互いに平行に設けられ、該ガイドレー
ル5の第1レール5Aには、透明なパネル6が前記開口
部3を開閉するように前後摺動自在に支持されると共
に、第2レール5Bには、前記パネル6の下面を覆って
日光の進入を遮ぎるサンシェード7が、パネル6と同様
に前後摺動自在に支持されている。
【0017】前記開口部3の下方両側には、図2〜図5
に示すように、左右一対の前記ガイドレール5が取付け
られ、その対向外側に第1レール5Aが、内側に第2レ
ール5Bが一体的に形成されており、開口部3の前方側
端は前部フレーム8により連結され、開口部3から後方
に延びる部分は複数の後部フレーム9により連結され、
開口部3の後部に延びた左右フレーム5間上部に、パネ
ル6及びサンシェード7の収納部10が形成されてい
る。前記ガイドレール5及び前後部フレーム8,9によ
り、内側開口部フレームが構成され、内側端には内装材
11と共にウエルト12が装着されており、ウエルト1
2の内周が内側開口部13となっている。
【0018】前記パネル6は、周縁にシール材14が装
着され、前記第1レール5Aに支持された摺動体15
に、取付ブラケット16等を介してチルトダウン(傾動
下降)可能に装着されており、前後方向長さ及び左右幅
共にサンシェード7よりも大きくされると共に、パネル
6のストロークがサンシェード7のストロークよりも長
くされ、全閉状態では、パネル6が前方に突出し、サン
シェード7が後方に突出している。そして、前記摺動体
15は、前部フレーム8の前方に装着されたモータ17
により、夫々複数のドライブチューブ18を介して前後
方向に往復駆動され、これによってパネル6が自動的に
開閉するようになっており、該摺動体15の後端部上に
かつ第2ガイド5Bの直上に近接するように係合部材1
9が取付けられている。
【0019】該係合部材19は、サンシェード7に装着
した後述の係合部材20に係脱自在に係合して、パネル
6にサンシェード7を連係して同伴移動させ、連動的に
開閉させるもので、図6に示すように、左右対向内側
に、平面視山形状の係合部(第2係合部)21が設けら
れ、前側傾斜面21Aがサンシェード閉動作係合面とさ
れ、後側傾斜面21Bがサンシェード開動作係合面とさ
れ、該両係合面21A,21Bの前後側面21C,21
Dが、サンシェード係合部材20の係合体前進拘束面と
され、前端突部21Eが係合部材20のストッパとして
作用するようになっている。
【0020】前記ガイドレール5の第1レール5A後端
部には、その左右対向内側面に、サンシェード側係合部
材20と係合する係合凹部(被係合部)22が切欠き状
に設けられ、その前側が傾斜した係合解放面23で後側
がレール長手方向と直角な係止面24とされている。し
たがって、前記係合部材20の後方移動を規制し、前方
移動を許容している。また、前記ガイドレール5の後端
には、両係合部材19,20の係合方向切換兼用ストッ
パ25が設けられている。このストッパ25は、両係合
部材19,20の当接部26,27が前方に突出状に、
第1レール5A及び第2レール5Bに対応して設けら
れ、第1レール5A側当接部26が第2レール5B側当
接部27よりも長くされ、サンシェード7が先に停止
し、若干遅れてパネル6が停止するようになっており、
サンシェード側係合部材20の係合体28に対して、パ
ネル側係合部材19の係合部21の位置が、前後入れ替
えられ、係合体28が側面21Cと対向する。
【0021】なお、前記係合凹部22の位置は、図15
に示すように、サンシェード7の前端部に凹設した手動
開閉操作ハンドル29が、手動全開時に、内側開口部1
3の後側開口端縁13Bよりも前方に位置して、操作者
が指を詰めたり、操作ハンドル29が収納部10内に隠
れて手動操作不能になるのを防止しうるようになってい
る。前記サンシェード7側の係合部材20は、図7〜図
11に示すように、係合部材本体30と、該本体30の
嵌合凹所31に左右(ガイドレール5の長手方向に対し
て直交する方向)に摺動するように嵌装された前記係合
体28と、該係合体28と前記本体30内に嵌装された
係合体付勢スプリング(付勢部材)32とから成ってお
り、サンシェード7の左右両側後端上面に取付けられて
いる。
【0022】前記係合部材本体30には、嵌合凹所31
が下側から前方(ガイドレール5と対向する側)開放状
に設けられ、後壁30Aには該凹所31内に前方に向か
って突出するスプリング保持バー33が設けられ、上壁
30Bには係合体移動範囲規制孔34が嵌合凹所31と
平行(左右)に設けられると共に、前記嵌合凹所31の
両内側壁面には、係合体案内突条35が設けられてお
り、2カ所に取付孔36が設けられている。前記係合体
28は、平面視略角棒状でその先端が平面視山形に形成
されてその傾斜両側面が係合面とされた係合部(第3係
合部)37が設けられ、該係合部37の下側にこれより
後退してガイドレール5の第2レール5Bに設けた係合
凹部(被係合部)22に嵌入係合する係合部38が設け
られており、該係合体28には係合部37と反対の側か
らスプリング嵌入孔39が設けられている。
【0023】さらに、係合体28の両外側面には、前記
本体30の前記突条35が嵌合し相互摺動する案内凹溝
40が設けられ、係合体28上面には、前記本体30の
移動範囲規制孔34に嵌入するピン41が突設されてい
る。なお、前記係合体28の下側の係合部38は、前記
第2レール5Bの係合凹部22の形状に対応して、係止
面42及び係合解放面43を備えており、サンシェード
7の後方移動時にのみ前記係合凹部22に嵌入係合し、
前方移動時には前記係合凹部22から付勢スプリング3
2の付勢力に抗して容易に抜け出し、係合が解放される
ようになっている。
【0024】上記係合部材19,20は、パネル6によ
り開口部3を全閉した状態でサンシェード7を手動によ
り単独で開閉移動可能とし且つパネル6を開く方向に移
動したときにサンシェード7を開く方向へ連動して移動
させる連動手段を構成し、係合凹部22及び係合部38
は、サンシェード7を手動により単独で開方向に移動し
たときにこの移動を規制する規制手段を構成する。
た、拘束面21C,21D及び係合部37は、パネル6
に連動してサンシェード7を開方向へ移動したときに、
単独で開方向へ移動したときよりも更に開方向へ移動可
能となるように上記規制手段38,22を非作用状態に
する手段(係合部38を退避位置に拘束して係合凹部2
2に係合しないようにする拘束部)を構成している。
【0025】次に、上記実施例におけるルーフ開閉動作
について、図12〜図18をも参照して説明する。図4
はパネル6及びサンシェード7が全閉状態であり、パネ
ル側係合部材19はサンシェード側係合部材20よりも
前方位置にあって、両部材19,20が非係合状態であ
る。まず、パネル6とサンシェード7を連動開閉する場
合について述べる。図4に示す全閉状態から全開状態に
する場合、モータ17を始動させてパネル6を後方移動
させると、係合部材19の係合部21後側係合面21B
が係合部材20の係合体28係合部37前側面に係合
し、サンシェード7も図12に示すようにパネル6に同
伴して後方移動する。ガイドレール5の後端部に至って
も、前記係合体28は図12,図6に示すように、係合
部材19の前記拘束面21Dに拘束されているため、前
進(第2レール5Bに向かって)移動せず、したがっ
て、第2レール5Bの係合凹部22に嵌入係合すること
なく通過する。
【0026】そして、パネル6が後方移動限に近づく
と、まずサンシェード側係合部材20が前記ストッパ2
5の当接部27に当接して停止し、パネル6はさらに後
方移動してその係合部材19の係合部21が、サンシェ
ード側係合部材20の係合体28を、付勢スプリング3
2の付勢力に抗して後退させて乗り越え、図13に示す
ように係合部21と係合体28の位置が前後入れ替えら
れた後、係合部材19がストッパ25の当接部26に当
接して、モータ17の停止と同時にパネル6も停止し、
パネル6及びサンシェード7が図13に示すように全開
状態となる。このとき、操作ハンドル29は、図13か
ら明らかなように、内側開口部13の後端縁13Bより
も後側に位置している。また、係合体28は係合部材1
9の前端突部21Eによって、その前方移動が拘束され
るので、サンシェード7は前方移動がロックされ、単独
で閉めることができない。
【0027】そこで、図13に示す全開状態から、図4
に示す全閉状態にする場合、モータ17を始動してパネ
ル6を前方移動させると、まず、パネル側係合部材19
の係合部係合面21Aが、サンシェード側係合部材20
の係合体28係合部37の後面に当接係合し(図14及
び図17参照)、サンシェード7はパネル6に同伴して
前方移動する。なお、第2レール5Bの係合凹部22の
通過時は、前述のように、係合体28の前進(進出)
係合部材19の拘束面21Cにより拘束されているの
で、係合体28が係合凹部22に係合しない。
【0028】パネル6とサンシェード7は、図14に示
すように同伴して前方移動し、サンシェード7が先に前
方移動限(内側開口部13の全閉位置)に到達して停止
すると、パネル6は前方移動を続けているので、係合部
材19の係合部21がサンシェード側係合部材20の係
合体28を押して後退させ、該係合体28を乗り越え、
両係合部材19,20の係合が解かれて非係合状態とな
り、パネル6が前方移動限(開口部3の全閉位置)に至
るとモータ17の停止と共にパネル6も停止して、図4
に示す全閉状態になる。
【0029】サンシェード7を、手動操作により単独で
開閉する場合は、図4に示す状態では両係合部材19,
20は非係合状態にあるから、操作ハンドル29に指を
入れて、サンシェード7のみを後方移動させることによ
り、容易に内側開口部13を開くことができる。この
時、サンシェード側係合部材20の係合体28は、付勢
スプリング32により図16に示すように、その下側係
合部38が第2レール5B側面に押付けられた状態のま
ゝで摺動する。そして、該係合部材20が第2レール5
Bの係合凹部22に達すると、係合体28が付勢スプリ
ング32の付勢力によって第2レール5Bに向かって前
進し、その下側係合部38が図15に示すように前記係
合凹部22に嵌入係合するので、サンシェード7は停止
して図15に示すように、操作ハンドル29が内側開口
部13の後側端縁13Bの前側に位置する。
【0030】図15に示すように、サンシェード7が手
動全開位置に停止すると、前記係合部材20が第2レー
ル5Bの係合凹部22に拘束されて後方移動しない。し
たがって、指詰めが防止されると共に、手動閉操作する
場合に操作ハンドル20が収納部10に隠れて操作でき
なくなる恐れはない。次に、サンシェード7を手動で閉
じる場合は、サンシェード7の操作ハンドル29に指を
入れて前方に押すと、係合体28の下部係合部38係合
解放面43が、第2レール5の係合凹部22の係合解放
面23に案内されると共に押されるため、係合体28が
後退して係合凹部22から脱出して係合が解かれ、その
まゝ前方移動させることにより、サンシェード7を図4
に示す全閉状態とすることができる。
【0031】また、パネル6及びサンシェード7が、全
開又は中途開きのいずれの状態の場合にも、パネル6と
サンシェード7の係合離脱を自動的に行ない連動開閉が
可能であり、サンシェード7側係合部材20は、その係
合体28が付勢スプリング32により第2レール5Bに
押付けられているので、サンシェード7がガタついた
り、不意に移動することがなく安全である。さらに、上
記実施例によれば、パネル6及びサンシェード7の全開
状態においては、サンシェード側係合部材20の係合体
28が、パネル側係合部材19の前端突部21Eにより
拘束されて前方移動しないので、サンシェード7を手動
で単独に閉じることができず、したがって、パネル6の
全開時にサンシェード7単独閉によるパネル6の閉め忘
れを防止することができる。
【0032】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、パネルと連動してサン
シェードを開いた場合、手動により単独でサンシェード
を開いた場合よりも大きく開放することができる。その
ため、手動でサンシェードを開いたときには操作ハンド
ルが内側開口部の後端縁よりも前側に位置するようにサ
ンシェードの移動を規制して操作性の確保や指詰めの防
止を可能としながら、パネル6と連動して開いたときに
は操作ハンドルが内側開口部の後端縁よりも後側に位置
するように大きく開放して換気や採光を好適に行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるスライディングルーフ装
置の概略平面図で、図3のC−C断面を示す。
【図2】同実施例装置を装着した車両のルーフ平面図で
ある。
【図3】図2のA−A線断面拡大図である。
【図4】図2のB−B線断面拡大図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】パネル側係合部材の拡大平面図である。
【図7】サンシェード側係合部材の平面図である。
【図8】図7の左側面図である。
【図9】サンシェード側係合部材の下面図である。
【図10】図7の正面図である。
【図11】図7のE−E線断面図である。
【図12】スライディングルーフ開動作説明用平面図で
ある。
【図13】同ルーフ開閉動作(全開状態)説明図であ
る。
【図14】同ルーフ開閉動作(開動作途中)説明図であ
る。
【図15】同ルーフのサンシェード手動開閉操作説明図
である(手動全開状態)。
【図16】図1のF−F線断面拡大図である。
【図17】図14のG−G線断面拡大図である。
【図18】図15のH−H線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 車両 2 ルーフ 3 開口部 4 スライディングルーフ装置 5 ガイドレール 6 パネル 7 サンシェード 19 パネル側係合部材 20 サンシェード側係合部材 21 係合部(第2係合部) 22 係合凹部(被係合部) 25 係合方向切換兼用ストッパ 28 係合体 32 付勢スプリング 37 係合部(第3係合部) 38 係合部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフ(2)に形成した開口部
    (3)の下方両側にガイドレール(5)が設けられ、こ
    のガイドレール(5)に前記開口部(3)を開閉するパ
    ネル(6)と該パネル(6)の下面を覆うサンシェード
    (7)とが前後開閉移動自在に支持され、前記パネル
    (6)により開口部(3)を全閉した状態でサンシェー
    ド(7)をその前部に設けた操作ハンドル(29)を介
    して手動により単独で開閉移動可能とし且つ前記パネル
    (6)を開く方向へ移動したときに前記サンシェード
    (7)を連動して開く方向へ移動させる連動手段(1
    9,20)が備えられており、 前記サンシェード(7)に係合部(38)が設けられ、
    前記ガイドレール(5)に前記係合部(38)が係合す
    ることによってサンシェード(7)の開方向への移動を
    規制する被係合部(22)が設けられ、 前記係合部(38)は、前記被係合部(22)に係合す
    る進出位置と非係合となる退避位置とに移動自在に設け
    られ、前記被係合部(22)は、前記サンシェード
    (7)を手動により単独で開く方向へ移動したときに前
    記操作ハンドル(29)がサンシェード(7)下方に形
    成した内側開口部(13)の後端縁(13B)よりも前
    側にある状態で前記係合部(38)が係合するように位
    置づけられ、 前記連動手段(19,20)には、前記パネル(6)に
    連動して前記サンシェード(7)を開く方向へ移動した
    ときに前記操作ハンドル(29)が前記内側開口部(1
    3)の後端縁(13B)よりも後側に位置するように、
    前記係合部(38)を退避位置に拘束して前記被係合部
    (22)への係合を阻止する拘束部(21C,21D,
    37)が設けられていることを特徴とするスライディン
    グルーフ装置。
  2. 【請求項2】 車両のルーフ(2)に形成した開口部
    (3)の下方両側にガイドレール(5)が設けられ、こ
    のガイドレール(5)に前記開口部(3)を開閉するパ
    ネル(6)と該パネル(6)の下面を覆うサンシェード
    (7)とが開閉移動自在に支持されており、 前記パネル(6)により開口部(3)を全閉した状態で
    前記サンシェード(7)を手動により単独で開閉移動可
    能とし且つ前記パネル(6)を開く方向に移動したとき
    に前記サンシェード(7)を開く方向へ連動して移動さ
    せる連動手段(19,20)が備えられ、 前記サンシェード(7)を手動により単独で開方向に移
    動したときにこの移動を所定位置で規制する規制手段
    (38,22)が備えられ、 前記パネル(6)に連動して前記サンシェード(7)を
    開方向へ移動したときに、単独で開方向へ移動したとき
    よりも更に開方向へ移動可能となるように上記規制手段
    (38,22)を非作用状態にする手段(37,21
    C,21D)が備えられていることを特徴とするスライ
    ディングルーフ装置。
  3. 【請求項3】 車両のルーフ(2)に形成した開口部
    (3)の下方両側にガイドレール(5)が設けられ、こ
    のガイドレール(5)に前記開口部(3)を開閉するパ
    ネル(6)と該パネル(6)の下面を覆うサンシェード
    (7)とが前後開閉移動自在に支持されており、 前記パネル(6)により開口部(3)を全閉した状態で
    前記サンシェード(7)をその前部に設けた操作ハンド
    ル(29)を介して手動により単独で開閉移動可能とし
    且つ前記パネル(6)を開く方向に移動したときに前記
    サンシェード(7)を開く方向へ連動して移動させる連
    動手段(19,20)が備えられ、 前記サンシェード(7)を手動により単独で開方向に移
    動したときに、前記操作ハンドル(29)がサンシェー
    ド(7)下方に形成した内側開口部(13)の後端縁
    (13B)よりも前側にある位置でこのサンシェード
    (7)の移動を規制する規制手段(38,22)が備え
    られ、 前記パネル(6)に連動して前記サンシェード(7)を
    開方向へ移動したときに、単独で開方向へ移動したとき
    よりも更に開方向へ移動して前記操作ハンドル(29)
    が前記内側開口部(13)の後端縁(13B)よりも後
    側に位置するように、上記規制手段(38,22)を非
    作用状態にする手段(37,21C,21D)が備えら
    れていることを特徴とするスライディングルーフ装置。
  4. 【請求項4】 前記連動手段(19,20)は、前記パ
    ネル(6)に設けられた第2係合部(21)と、前記サ
    ンシェード(7)に設けられ前記第2係合部 (21)に
    係合する進出位置と非係合となる退避位置とに摺動自在
    で且つ付勢部材(32)により進出する方向に付勢され
    た第3係合部(37)と、を有し、 前記規制手段(38,22)は、ガイドレール(5)に
    設けられた被係合部(22)と、前記第3係合部(3
    7)と一体的に形成され前記被係合部(22)に係合す
    る進出位置と非係合となる退避位置との間で摺動自在で
    且つ前記付勢部材(32)により進出する方向に付勢さ
    れた係合部(38)と、を有している請求項2又は3に
    記載のスライディングルーフ装置。
  5. 【請求項5】 前記規制手段(38,22)を非作用状
    態とする手段(21C,21D,37)は、前記第3係
    合部(37)と、該第3係合部(37)の進出方向に対
    向するように第2係合部(21)と一体に形成されこの
    第3係合部(37)が当接することで前記係合部(3
    8)の進出移動を規制する拘束面(21C,21D)
    と、を有している請求項4記載のスライディングルーフ
    装置。
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