JP3314576B2 - ポット - Google Patents

ポット

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JP3314576B2
JP3314576B2 JP08009095A JP8009095A JP3314576B2 JP 3314576 B2 JP3314576 B2 JP 3314576B2 JP 08009095 A JP08009095 A JP 08009095A JP 8009095 A JP8009095 A JP 8009095A JP 3314576 B2 JP3314576 B2 JP 3314576B2
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憲志 木本
勝行 相原
馨 前川
良行 岡部
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水などの液体を沸騰さ
せた後、液体を冷却するポットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、安心しておいしい水を手軽に飲み
たいという消費者のニーズは高まっている。水道水を安
心して飲むためのポットとして、水道水を沸騰させる時
間を数分間維持し、殺菌と同時に水道水に含まれるカル
キやトリハロメタン等の不良成分を除去するものがあっ
た。このポットで沸騰させた水を保存するために、沸騰
させた水を間接的に冷却して粗熱を取り、冷蔵庫等で冷
却して保存していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のポットでは、水
道水を沸騰させるので水中の溶存酸素が抜けてしまい、
ポットで沸騰させた水を単に冷却しただけではいわゆる
湯ざましの水となり新鮮味のないまずい水となってしま
う。水中の溶存酸素量は水温が高いとその溶存酸素量が
低下し、水を沸騰させることにより水中の溶存酸素量が
低下し、溶存酸素が水中から抜け出していたのである。
【0004】新鮮味のあるおいしい水にするためには、
水中の溶存酸素量を回復させる必要があるが、そのため
には、(1)水温を下げる、(2)水と空気との接触面積と接
触時間を多くして、水中に酸素を取り込む必要がある。
【0005】しかし、沸騰させた水を急冷しても水と空
気の接触時間が短かすぎて新鮮味のないまずい水となっ
てしまう。また、沸騰させた水を水筒等の容器に入れて
冷蔵庫で冷却しても、水温が下がるまで時間がかかり、
また水と空気との接触面積も小さいため溶存酸素の回復
まで長時間を要し、非常に使い勝手が悪かた。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するものであ
り、安心でおいしい水を短時間でしかも手軽に提供する
ことを第1の目的とする。
【0007】第2の目的は、上記第1の目的に加え、よ
り短時間で溶存酸素量を回復させることにある。
【0008】第3の目的は、上記第1の目的に加え、水
道水中の不要成分を確実に除去することにある。
【0009】第4の目的は、上記第1の目的に加え、水
道水中の不要成分を長期間にわたり確実に除去すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
めの本発明の第1の課題解決手段は、容器内の液体を加
熱する加熱手段と、容器内の液体を冷却する冷却手段
と、容器内の液体を容器と冷却手段の間で循環させる循
環経路とを備え、前記冷却手段による液体の冷却工程に
おいて、液体中の溶存酸素量を増加させることができる
保冷温度まで冷却された液体を前記循環路に設けられ
た散水部より空気中に散水する構成としたものである。
【0011】第2の目的を達成するための本発明の第2
の課題解決手段における循環経路の出口を容器内に連通
し、この出口には容器内に流入する液体の流れ方向を上
向きに変更する流れ変更部材を設けたものである。
【0012】第3の目的を達成するための本発明の第3
の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段における散
水部に活性炭を収納して浄化部とし、この浄化部により
液体を空気中に散水する構成としたものである。
【0013】第4の目的を達成するための本発明の第4
の課題解決手段は、上記第3の課題解決手段における浄
化部の活性炭へ流れ込む液体の流路を分散させる散水板
を、活性炭より上流側に設けたものである。
【0014】
【作用】第1の課題解決手段によれば、容器の中に入れ
た水等の液体を加熱手段により加熱し沸騰させることに
より、水の沸騰殺菌を行うとともに、水に含まれている
カルキ、かび臭、トリハロメタン等の不良成分を除去
し、その後冷却手段による冷却を行う。この冷却工程に
おいて、容器内の沸騰させた液体を循環路を介して冷却
手段に送り液体の冷却を行うが、循環経路には散水部が
設けられているので循環経路を流れる液体は空気中に散
水され液体が効果的に酸素を取り込む。散水部の働きに
より、液体が空気に接触する表面積と接触時間が多くな
り、短時間で水中の溶存酸素が回復する。また、液体の
冷却と溶存酸素の回復が同時に行われるので、短時間で
おいしい水をつくることができる。
【0015】第2の課題解決手段によれば、冷却工程に
おいて循環経路を循環する液体を、循環経路の出口でそ
の流れを流れ変更部材で上方に変更し、液体が空気と接
触する時間を長くしている。すなわち、液体が上昇し、
下降してくるまでの間、液体を空気に接触させることが
できる。
【0016】第3の課題解決手段によれば、散水部に活
性炭を収納した浄化部を設け、加熱工程において、容器
内の液体を浄化部へ循環させ活性炭を通過させることを
繰り返し、活性炭の物理吸着と触媒反応により液体に含
まれるカルキ、かび臭、トリハロメタン等の不良成分の
除去を確実に行う。また、浄化部が散水部を兼ねている
のでコスト的に安価な構成とすることができる。
【0017】第4の課題解決手段によれば、浄化部内の
活性炭への水の流路を分散させる散水板を設けることに
より、湯沸かし工程において循環中の湯を浄化部の活性
炭にむらなく接触させるようにする。これにより、水に
含まれる不良成分の吸着が特定の活性炭に集中せず浄化
効果の低下を防ぐことができるので、活性炭の長寿命化
を図ることができ、長期間にわたり安全な水をつくるこ
とができる。また、冷却工程において循環中の水が活性
炭の特定箇所に集中して通過することなく空気中に開放
されるので、水と空気との接触面積が多くなり、水中の
溶存酸素がさらに短時間で回復し清涼感のあるおいしい
水ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を示すポットの
全体構成を図1に基づいて説明する。図において、1は
本体で、この本体1内には上面を開口した容器2が収納
されている。容器2の上面開口部は蓋体3で開閉自在に
覆われている。容器2の底部には容器2内の液体(一般
的には水道水、水)を容器外へ導出する電動式のポンプ
(以下導出ポンプと称す)4が配設されており、導出ポ
ンプ4は第1のモータ5により駆動される。
【0019】導出ポンプ4の吸込口6は、容器2の底部
と連通しており、また、その吐出口7は導出経路8を介
して本体1の上部前面側に設けた導出口9に連通してい
る。導出口9の上方には第1のモーター5の運転を制御
するスイッチ10が設けられ、このスイッチ10は本体
1の前面側の上面に突出して配された外部操作つまみ1
1と連動している。外部操作つまみ11を回すことによ
りスイッチ10を作動し、第1のポンプの回転数を制御
して導出ポンプ4から導出口9に導出する液体の量を調
整することができ、上述したスイッチ10と外部操作つ
まみ11等で容器2内から導出する液体量を制御する導
出操作部12を構成している。
【0020】また、導出経路8の上部は導出口9側に連
通する導出パイプ13と容器2内の上部側に連通する還
流パイプ14とに分岐しており、この分岐点に導出側切
り換え弁15を配し、導出経路8からの液体を導出口9
側と容器2内側とに選択的に切り換えて流す構成であ
る。
【0021】容器2の底部には容器2内の液体を循環さ
せる電動式のポンプ(以下循環ポンプと称す)16を配
しており、循環ポンプ16は第2のモータ17により駆
動される。循環ポンプ16の吸込口18は容器2の底部
と連通しており、また、その吐出口19は第1の水路2
0を介して循環側切り換え弁21と連通している。
【0022】循環側切り換え弁21から第2の水路(加
熱側の循環経路)22と、第3の水路(冷却側の循環経
路)23に分岐し、各水路22、23は各々容器2の上
部に連通し、容器2内の上部に取り付けた浄水部24に
注ぎ込む構成である。
【0023】第2の水路22の途中に配された加熱容器
25の外壁には電気式のヒーター26を巻回し、加熱容
器25内を通過する液体を加熱する構成としている。こ
のヒーター26と加熱容器25により液体の加熱手段2
7(以下ボイラと称す)が構成されている。
【0024】第3の水路23の途中には液体を冷却する
冷却手段が配されており、この冷却手段は具体的に熱交
換器28で構成されている。熱交換器28は通水容器2
9、ペルチェ効果による熱電素子30、放熱部材31等
で構成されており、熱電素子30は吸熱側を通水容器2
9に、放熱側を放熱部材31に圧接して取り付けられて
いる。熱電素子30に取り付けた放熱部材26はその下
方に配した送風機32により冷却されるもので、送風機
32は本体1外から本体1内に導入した外気を放熱部材
26に当て、放熱部材26から熱を奪い、再び本体1外
に排気する構成である。
【0025】容器2内に配した浄化部24内には、活性
炭等の水質浄化剤33と、炭酸カルシウムおよび炭酸マ
グネシウムを主成分とするミネラル添加剤とが収納して
あり、加熱した液体が流出する第2の水路22の出口下
方には水質浄化剤33が位置し、冷却した液体が流出す
る第3の水路23の出口は第2の水路22の出口と水平
方向に並設し、この出口は図面では図示していない。こ
の第3の水路23の出口下方の浄水部24内にはミネラ
ル添加剤が位置しており、加熱した液体は水質浄化剤3
3により浄化され、また、冷却して温度が低下した液体
はミネラル添加剤を通過し、通過した液体内にミネラル
が溶け出す構成である。特に、ミネラルは液体温度が高
いと液体内に流出しにくいので、冷却した液体が流出す
る出口に配して効率よくミネラル分を液体内に溶け出す
ようにしている。
【0026】容器2内の液体を第2の水路22を循環さ
せることで加熱を行い、第3の水路23を循環させるこ
とで冷却を行い、容器2内の液体の加熱あるいは冷却を
行う構成であるが、容器2の外底面には、容器2内の液
体の温度を検知する温度センサー35を取り付け、加熱
あるいは冷却により容器2内の液体を所定の温度に加熱
・冷却できるようにしている。なお、容器2の外壁には
硬質発泡ウレタンからなる容器側断熱材34を取り付
け、容器2の外壁に結露が発生するのを防止している。
【0027】また、容器2の底部側に配した導出ポンプ
4および循環ポンプ16を覆うように硬質発泡ウレンタ
ンからなるポンプ側断熱材36を取り付け、各ポンプ
4、16の外壁に結露が発生するのを防止している。蓋
体3の内部にも硬質発泡ウレンタンからなる蓋体側断熱
材37を充填し、蓋体3の外壁に結露が発生するのを防
止している。さらに、冷却側の第3水路23は冷たい液
体が流れるので、その外壁が結露し易くなるが、第3の
水路23は容器2の外壁を覆う容器側断熱材34内に一
緒に埋設しているので、結露の発生を極力抑えることが
できる。
【0028】次に、上記構成のポットの動作を簡単に説
明する。まず、容器2内の液体を一旦沸騰させて、液体
に含まれるカルキなどの不要成分を除去する場合には、
循環側切り換え弁21を第2の水路22側に切り換え、
循環ポンプ16を運転するとともにヒーター26に通電
して、容器2内の液体をボイラー25で加熱しつつ第2
の水路22、容器2内を循環させる(加熱工程)。つま
り、容器2内の液体は循環ポンプ16の吸込口18より
吸い込まれ、吐出口19より圧送されて第1の水路2
0、第2の水路22を経て、容器2内に還流する。この
時、液体は加熱容器21を通過する際にヒーター20に
より加熱され、この動作を続けることにより、容器2内
の液体の温度が上昇して沸騰に至る。また、この時、液
体は水質浄化剤33を通過するので、カルキ、カビ臭、
トリハロメタン等の不要成分を除去する。
【0029】沸騰した液体を保冷温度まで冷却する(保
冷工程)には、循環側切り換え弁21を第3の水路23
側に切り換え、循環ポンプ16を運転するとともに、熱
電素子25に通電し、送風機27を運転する。つまり、
熱電素子25に通電すると、ペルチェ効果により通水容
器24に圧接した吸熱側の温度が下がり、通水容器24
内を通過する液体の熱を奪い、これを放熱側に圧接した
放熱部材26に導き、送風機27の送風により、その熱
を強制的に本体1外へ排気する。この動作を続け、第3
の水路23の途中に配した熱交換器28内を通過する液
体を冷却して容器2内に還流させることで、液体を設定
した温度まで速やかに冷却するのである。上記冷却動作
は温度センサー30で検知する温度が設定した保冷温度
(例えば、おいしさを感じる10℃、16℃)になるま
で続行する。
【0030】さらに、導出側の動作を簡単に説明する。
容器2内の液体を加熱する場合、導出側切り換え弁15
を還流パイプ14側に切り換えて、容器2の底部と上部
との間の経路を連通にした状態、即ち循環経路を形成し
た状態で、導出ポンプ4を動作させれば、導出経路8内
の液体が循環して入れ代わり、導出経路8内に加熱され
ないままになっている液体中の不要成分も除去できるの
である。
【0031】外部操作つまみ11により容器2内の液体
を導出口9から導出する場合、その導出前に導出側切り
換え弁15を上述と同様に還流パイプ側に切り換えて、
導出ポンプ4を動作させれば、導出経路8内の液体が循
環して入れ代わり、導出経路8内の液体の温度を容器2
内の温度とほぼ等しくする。この循環動作を終了した
後、導出側切り換え弁15を導出パイプ13側に切り換
え、導出口9から液体を導出する。上述した導出側切り
換え弁15の操作を行うことにより、少量の液体を導出
する場合に、つまり、導出経路8内の液体が導出される
ような場合でも、高温で保温していた液体あるいは雰囲
気温度以下の低温で保冷していた液体が導出されないこ
ともない。
【0032】次に、保冷工程の動作をさらに詳しく説明
する。上述したように、保冷工程では容器2内の沸騰さ
れた液体を熱交換器28内を循環させて冷却し、第3の
水路23の出口から容器2内に流出し、浄化部24内に
流れ込む。この浄化部24は図に示すように容器2内の
満水水位Aより上方に取り付けているので、浄化部24
の下部から流れ落ちる液体は、浄化部24の下面と液体
の水面との間の空気中に散水され、空気中の酸素が液体
内に効率よく溶け込み、溶存酸素量を短時間で増加させ
ることができる。このように、液体が空気に接触する表
面積と接触時間を多くすることで、短時間で液体中の溶
存酸素が回復し新鮮味のあるおいしい水ができる。
【0033】なお、本実施例において、散水機能を有す
る浄化部24と容器2内の液体の水面との距離を大きく
すれば液体が空気と接触する時間が増加するので、溶存
酸素の回復がさらに短時間になる。
【0034】また、加熱工程において、沸騰させた液体
を浄化部24へ循環させ活性炭等の水質浄化剤33を通
過させることを繰り返すので、特に、活性炭の物理吸着
と触媒反応により水に含まれるカルキ、かび臭、トリハ
ロメタン等の不良成分の除去を確実に行い、さらに安全
な水が短時間にできる。ここで、浄化部24が散水部を
兼ねているので、コスト的に安価な構成とすることがで
きる。従って、確実に安全でおいしい水を手軽に短時間
でしかも安価につくることができる。
【0035】なお、上記実施例のポットにより水を沸騰
させた後に循環させて冷却した場合、水中の溶存酸素量
の回復時間について以下の表の結果を得た。
【0036】
【表1】 次に本発明の第2の実施例を図2により説明する。同図
(a)は浄化部を取り外した状態で容器の内面側の要部正
面図で、同図(b)は(a)のB−B断面図である。
【0037】この図から明らかなとおり、本実施例は第
1の実施例における第3の水路(冷却側の循環経路)2
3の容器2内の出口38に流れ変更部材39を取り付け
た点で相違する。なお、40は第2の水路(加熱側の循
環経路)22の容器2内の出口である。
【0038】そして、上記流れ変更部材39は第3の水
路23からの液体が出口38に進んでくると、液体の流
れは矢印Cのように上方に変更され、液体は空気中に散
水される。この空気中に散水された液体は重力により下
降し、浄化部内に落下し、さらに浄化部の下方から容器
2内の液体の水面に至るまで空気と接触する。このよう
に、流れ変更部材38を設けることにより冷却手段によ
り冷却された液体が空気と接触する、面積および時間を
多くし、効率よく液体内に酸素を溶かし込むことがで
き、より短時間で液体中の溶存酸素量を増加させること
ができる。
【0039】次に本発明の第3の実施例を図3により説
明する。本実施例は第1の実施例の第3水路(冷却側の
循環路)23の途中に噴水部41を設けることにより、
冷却している液体を噴水部41において空気中に噴出、
散水し、空気に接触している時間を長くし、液体中の溶
存酸素の回復をさらに短時間で行えるようにしたもので
ある。この噴水部41は液体が循環しながら空気に接触
するならば、第3の水路23のどこの箇所に設けても同
様の効果が得られる。
【0040】次に本発明の第4の実施例を図4により説
明する。第1の実施例と相違する点は、浄化部24内の
水質浄化剤33の活性炭およびミネラル添加剤の上部に
格子状に穴が開いた散水板42を設けた点である。加熱
工程において第2の水路より吐出した沸騰した液体は散
水板7によりその流路を分散され、浄化部24内の活性
炭にむらなく接触するようになり、液体の不良成分の吸
着が特定の活性炭に集することによる浄化効果の低下を
防ぐことができるので、活性炭の長寿命化が図られ、長
期間にわたり安全な水をつくることができる。
【0041】また、冷却工程では第3の水路から流出す
る液体が浄化部24内の散水板7によりその流路を分散
され、液体がミネラル添加剤の特定箇所に集中して通過
することなく空気中に散水されるので、水と空気との接
触面積が多くなり、水中の溶存酸素がさらに短時間で回
復し清涼感のあるおいしい水ができるとともに、ミネラ
ル添加剤にも液体が均一に当たり、ミネラル添加剤から
ミネラル分を十分に液体中に溶かし込むことができる。
よって、長期間にわたり安全でおいしい水を短時間で手
軽につくることができる。
【0042】なお、散水板7に格子状の穴を設けたが、
この形状は水がむらなく活性炭、ミネラル添加剤に接触
するならばどの様な形状でも同様の効果が得られる。ま
た、容器2内の液体を熱交換器28内に循環させたが、
冷却手段を容器2に直接取り付けて熱を奪い冷却して
も、同様の効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明の第1の課題解決手段によれば、容器の中に
入れた液体を加熱手段により加熱し沸騰させることによ
り、液体の沸騰殺菌を行うとともに、液体に含まれてい
るカルキ、かび臭、トリハロメタン等の不良成分を除去
し安全な液体とすることができる。また、冷却手段によ
る冷却工程において、液体を循環路に設けた散水部に循
環し、空気中に散水することを繰り返す。これにより、
液体が空気に接触する表面積と接触時間が多くなり、短
時間で水中の溶存酸素が回復し新鮮味のあるおいしい水
ができる。また、水の冷却と溶存酸素の回復が同時に行
われるので、安全でおいしい水を短時間で手軽につくる
ことができる。
【0044】第2の課題解決手段によれば、冷却工程に
おいて循環経路を循環する液体を、循環経路の出口でそ
の流れを流れ変更部材で上方に変更し、液体が空気と接
触する時間を長くしているので、液体中の溶存酸素量の
回復を早めることができる。
【0045】本発明の第3の課題解決手段によれば、散
水部に活性炭を収納した浄化部を設け、湯沸かし工程に
おいて湯を浄化部へ循環させ活性炭を通過させることを
繰り返すので、活性炭の物理吸着と触媒反応により水に
含まれているカルキ、かび臭、トリハロメタン等の不良
成分の除去を確実に行い、さらに安全な水が短時間にで
きる。また、浄化部が散水部を兼ねているのでコスト的
に安価な構成とすることができる。従って、確実に安心
でおいしい水を手軽に短時間でしかも安価につくること
ができる。
【0046】本発明の第4の課題解決手段によれば、浄
化部内の活性炭への水の流路を分散させる散水板を設け
ることにより、加熱工程において循環中の湯を浄化部の
活性炭にむらなく接触させることができる。これによ
り、水に含まれるている不良成分の吸着が特定の活性炭
に集中せず浄化効果の低下を防ぐことができるので、活
性炭の長寿命化を図ることができ、長期間にわたり安全
な水をつくることができる。また、冷却工程において循
環中の水が活性炭の特定箇所に集中して通過することな
く空気中に開放されるので、水と空気との接触面積が多
くなり、水中の溶存酸素がさらに短時間で回復し清涼感
のあるおいしい水ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すポットの断面図
【図2】(a)本発明の第2の実施例を示すポットの容器
内面の要部平面図(b)(a)のB−B断面図
【図3】本発明の第3の実施例を示すポットの一部切り
欠き側面図
【図4】本発明の第4の実施例を示すポットの浄化部の
一部切り欠き斜視図
【符号の説明】
2 容器 23 第3の水路(循環経路) 24 浄化部(散水部) 27 ボイラ(加熱手段) 28 熱交換器(冷却手段) 33 水質浄化剤(活性炭) 38 流れ変更部材 41 噴水部(散水部) 42 散水板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 良行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−38877(JP,A) 特開 平6−154087(JP,A) 特開 平6−197843(JP,A) 特開 平5−130940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内の液体を加熱する加熱手段と、容
    器内の液体を冷却する冷却手段と、容器内の液体を容器
    と冷却手段の間で循環させる循環経路とを備え、前記冷
    却手段による液体の冷却工程において、液体中の溶存酸
    素量を増加させることができる保冷温度まで冷却され
    た液体を前記循環路に設けられた散水部より空気中に散
    水する構成としたポット。
  2. 【請求項2】 循環経路の出口を容器内に連通し、この
    出口には容器内に流入する液体の流れ方向を上向きに変
    更する流れ変更部材を設けた請求項1記載のポット。
  3. 【請求項3】 散水部に活性炭を収納して浄化部とし、
    この浄化部により液体を空気中に散水する構成とした請
    求項1記載のポット。
  4. 【請求項4】 浄化部の活性炭へ流れ込む液体の流路を
    分散させる散水板を、活性炭より上流側に設けた請求項
    3記載のポット。
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Cited By (1)

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