JP3314397B2 - ウミホタルルシフェリン誘導体 - Google Patents
ウミホタルルシフェリン誘導体Info
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- JP3314397B2 JP3314397B2 JP01316792A JP1316792A JP3314397B2 JP 3314397 B2 JP3314397 B2 JP 3314397B2 JP 01316792 A JP01316792 A JP 01316792A JP 1316792 A JP1316792 A JP 1316792A JP 3314397 B2 JP3314397 B2 JP 3314397B2
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- dihydroimidazo
- pyrazin
- cypridina luciferin
- methoxyphenyl
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- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Luminescent Compositions (AREA)
Description
有用である新規なウミホタルルシフェリン誘導体及びそ
の塩に関する。
更にはラジオイムノアッセイー(RIA)に代わる分析
手段として化学発光法が注目されている。該化学発光法
において用いる発光物質としては、ルミノール誘導体、
アクリジン誘導体及びしゅう酸エステル類等が報告され
ている。一方、ウミホタルルシフェリン誘導体は、一重
項酸素、過酸化水素、スーパーオキシド、ヒドロキシル
ラジカル等の活性酸素と選択的に反応することから、こ
れら活性酸素の微量定量に有効であることが知られてお
り、さらには化学発光イムノアッセイー(CLIA)用
発光物質として注目されている。しかしながら、前記C
LIA用発光物質として用いるためには、基質と有効に
反応するカルボキシル基等の官能基を分子中に有する必
要があるが、該官能基を有するウミホタルルシフェリン
誘導体は知られておらず、カルボキシル基等の官能基を
有するウミホタルルシフェリン誘導体の開発が強く望ま
れているのが現状である。
プローブとして利用することが可能な新規ウミホタルル
シフェリン誘導体及びその塩を提供することにある。
般式化2
体(以下ウミホタルルシフェリン1と称す)が提供され
る。
リン誘導体の塩(以下ウミホタルルシフェリン塩2と称
す)が提供される。
は、前記一般式化2で表わされるウミホタルルシフェリ
ン1である。この際、R1が炭素数5以上のアルキル
基、アルコキシ基の場合、R2が炭素数11以上のアル
キル基の場合又はnが21以上の場合には製造が困難で
ある。
具体的には例えば、2−カルボキシメチル−6−(4−
フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]
ピラジン−3−オン、2−カルボキシメチル−6−(4
−メトキシフェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ
[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−(2−カルボ
キシエチル)−6−(4−フェニル)−3,7−ジヒド
ロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−
(2−カルボキシエチル)−6−(4−メトキシフェニ
ル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジ
ン−3−オン、2−(3−カルボキシプロピル)−6−
(4−フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2
−a]ピラジン−3−オン、2−(3−カルボキシプロ
ピル)−6−(4−メトキシフェニル)−3,7−ジヒ
ドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−
(4−カルボキシブチル)−6−(4−フェニル)−
3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3
−オン、2−(4−カルボキシブチル)−6−(4−メ
トキシフェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2
−a]ピラジン−3−オン、2−(5−カルボキシプロ
ピル)−6−(4−フェニル)−3,7−ジヒドロイミ
ダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−(5−カ
ルボキシプロピル)−6−(4−メトキシフェニル)−
3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3
−オン、2−(2−メトキシカルボニルエチル)−6−
(4−フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2
−a]ピラジン−3−オン、2−(2−メトキシカルボ
ニルエチル)−6−(4−メトキシフェニル)−3,7
−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オ
ン、2−(3−メトキシカルボニルプロピル)−6−
(4−フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2
−a]ピラジン−3−オン、2−(3−メトキシカルボ
ニルプロピル)−6−(4−メトキシフェニル)−3,
7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オ
ン、2−(4−メトキシカルボニルブチル)−6−(4
−フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン−3−オン、2−(4−メトキシカルボニ
ルブチル)−6−(4−メトキシフェニル)−3,7−
ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、
2−(5−メトキシカルボニルプロピル)−6−(4−
フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]
ピラジン−3−オン、2−(5−メトキシカルボニルプ
ロピル)−6−(4−メトキシフェニル)−3,7−ジ
ヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、2
−(2−i−プロポキシカルボニルエチル)−6−(4
−フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン−3−オン、2−(2−i−プロポキシカ
ルボニルエチル)−6−(4−メトキシフェニル)−
3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3
−オン、2−(3−i−プロポキシカルボニルプロピ
ル)−6−(4−フェニル)−3,7−ジヒドロイミダ
ゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−(3−i−
プロポキシカルボニルプロピル)−6−(4−メトキシ
フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]
ピラジン−3−オン、2−(4−i−プロポキシカルボ
ニルブチル)−6−(4−フェニル)−3,7−ジヒド
ロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−
(4−i−プロポキシカルボニルブチル)−6−(4−
メトキシフェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,
2−a]ピラジン−3−オン、2−(5−i−プロポキ
シカルボニルプロピル)−6−(4−フェニル)−3,
7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オ
ン、2−(5−i−プロポキシカルボニルプロピル)−
6−(4−メトキシフェニル)−3,7−ジヒドロイミ
ダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−(2−N
−スクシンイミジルオキシカルボニルエチル)−6−
(4−フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2
−a]ピラジン−3−オン、2−(2−N−スクシンイ
ミジルオキシカルボニルエチル)−6−(4−メトキシ
フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]
ピラジン−3−オン、2−(3−N−スクシンイミジル
オキシカルボニルプロピル)−6−(4−フェニル)−
3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3
−オン、2−(3−N−スクシンイミジルオキシカルボ
ニルプロピル)−6−(4−メトキシフェニル)−3,
7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オ
ン、2−(4−N−スクシンイミジルオキシカルボニル
ブチル)−6−(4−フェニル)−3,7−ジヒドロイ
ミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−(4−
N−スクシンイミジルオキシカルボニルブチル)−6−
(4−メトキシフェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ
[1,2−a]ピラジン−3−オン、2−(5−N−ス
クシンイミジルオキシカルボニルプロピル)−6−(4
−フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−
a]ピラジン−3−オン、2−(5−N−スクシンイミ
ジルオキシカルボニルプロピル)−6−(4−メトキシ
フェニル)−3,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]
ピラジン−3−オン等を好ましく挙げることができる。
体の塩は、前記ウミホタルルシフェリン塩2である。
は、例えば前記ウミホタルルシフェリン1のナトリウ
ム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩;マグネシ
ウム、バリウム等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム
等のその他の金属塩;塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、蟻
酸、酢酸、クエン酸、乳酸、臭化水素酸、トリフルオロ
酢酸等の酸との付加塩;アンモニア、有機アミン等の有
機塩基の塩等を好ましく挙げることができる。
ミホタルルシフェリン塩2を調製するには、例えば、先
ず下記一般式化3
(SeO2)等の酸化剤とを、好ましくは仕込モル比
1:0.1〜100の範囲、反応温度0〜200℃、反
応時間30分〜50時間の反応条件にて反応させ、下記
一般式化4
る。
記一般式化5
酸、硝酸、硼酸、臭化水素酸等の酸性水溶液中にて反応
させる等して得ることができる。尚、この際、グリオキ
サール誘導体、アミノピラジン類及び酸の仕込みモル比
は1:0.1〜100:0.1〜100の範囲が好まし
く、反応温度−30〜+100℃の範囲、反応時間5分
〜10時間の範囲とするのが好ましい。また使用する酸
性水溶液中の酸の濃度は1〜80重量%の範囲が好まし
い。
合には、該化合物を酸の存在下、好ましくは反応温度−
10〜+150℃にて、加水分解することにより、R2
を水素原子に置換することができる。
タルルシフェリン塩2であるが、シリカゲルクロマトグ
ラフィー処理等の公知の方法により容易にウミホタルル
シフェリン1とすることができ、またウミホタルルシフ
ェリン塩2を炭酸水素ナトリウム等の水溶液で処理する
方法等によってもウミホタルルシフェリン1を得ること
ができる。
前記ウミホタルルシフェリン1から公知の方法で、酸な
どで処理することにより、調製することもでき、更には
相互に変換することができる。
びウミホタルルシフェリン塩2において、R2がN−ス
クシンイミジル基である化合物は、R2が水素原子であ
る化合物(カルボン酸誘導体)を直接コハク酸イミドと
反応させることによっても製造することができる。
タルルシフェリン塩2は、生物学的に重要な物質、例え
ば抗原、抗体、ホルモン、医薬、医薬代謝物、毒素又は
アルカロイドと反応させて発光性化合物とし、化学発光
イムノアッセイーに用いることができ、この際、一般に
トリガ−系として過酸化水素等の有機過酸化物−アルカ
リ系、有機過酸化物−金属触媒系、スーパーオキシド産
生系、一重項酸素産生系、ペルオキシダーゼ−過酸化水
素系等を用いることができる。
誘導体は、一般にクロマトグラフィー、再結晶等の通常
の手段により精製することが可能である。
及びその塩は新規な化合物であり、特に分子中に、基質
と有効に反応する官能基を有する。従って本発明の化合
物は、生物学的に重要な物質、例えば抗原、抗体、ホル
モン、医薬、医薬代謝物、毒素又はアルカロイドと反応
させて発光性化合物とすることにより、化学発光イムノ
アッセイーに用いることができる。
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
ol)中に、イソプロピルアルコール10mlを加え溶
解させた後、レブリン酸イソプロピル(2.41g,
0.014mol)を加え80℃にて45分間加熱反応
させた。次いで酸化セレン(0.55g,0.005m
ol)を加え、80℃にて12時間更に撹拌させた。反
応終了後セレンを除去し、塩化メチレン200mlを加
え、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄を行なった後、無水
硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。次いで分取TLC
にて精製を行ない、以下に示すグリオキサール誘導体を
得た。
H3)2(収率:50%) 2−アミノ−6−(p−メトキシフェニル)ピラジン1
00.5mg(0.5mmol)及びイソプロピルアル
コール20mlの溶液中に、前記グリオキサール誘導体
(368mg,2.14mmol)及び濃塩酸300μ
lを加え、窒素雰囲気下70℃にて、8時間反応させ
た。反応終了後、溶媒を除去し、乾燥させた後、分取T
LCにて目的物の単離、精製を行ない、下記化学式化6
で示される化合物が得られた。
mlで60℃にて加水分解を行い、下記化学式化7で示
されるウミホタルルシフェリン誘導体の塩を収率60%
(化学式化6で示される化合物に対する収率)で得た。
ル)ピラジンを、2−アミノ−5−(2,4−ジメトキ
シフェニル)ピラジンとした以外は実施例1と同様に反
応を行い、下記化学式化8で示される目的化合物を得
た。
mlで60℃にて加水分解を行い下記化学式化9で示さ
れるウミホタルルシフェリン誘導体の塩を収率67%
(前記化学式化8で示される化合物に対する収率)で得
た。
ル)ピラジンを、2−アミノ−5−フェニルピラジンと
した以外は実施例1と同様に反応を行い下記化学式化1
0で示される目的化合物を得た。
5mlで60℃にて加水分解を行い、下記化学式化11
で示されるウミホタルルシフェリン誘導体の塩を収率5
4%(前記化学式化10で示される化合物に対する収
率)で得た。
(CH2)5CO2CH3とした以外は実施例1と同様に反
応を行い下記化学式化12で示す目的化合物を得た。
5mlで60℃にて加水分解を行い、下記化学式化13
で示されるウミホタルルシフェリン誘導体の塩を収率7
1%(前記化学式化12で示される化合物に対する収
率)で得た。
(CH2)5CO2CH3とし、2−アミノ−5−(p−メ
トキシフェニル)ピラジンを2−アミノ−5−フェニル
ピラジンとした以外は実施例1と同様に反応を行い下記
化学式化14で示す目的化合物を得た。
mlで60℃にて加水分解を行い、下記化学式化15で
示されるウミホタルルシフェリン誘導体の塩を収率66
%(前記化学式化14で示される化合物に対する収率)
で得た。
される化合物5mgを、シリカゲルクロマトグラフィー
で処理し、下記化学式化16で表わされるウミホタルル
シフェリン誘導体を収率93%(前記化学式化6で示さ
れる化合物に対する収率)で得た。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式化1 【化1】 で表わされるウミホタルルシフェリン誘導体。
- 【請求項2】 請求項1記載のウミホタルルシフェリン
誘導体の塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01316792A JP3314397B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ウミホタルルシフェリン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01316792A JP3314397B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ウミホタルルシフェリン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05286976A JPH05286976A (ja) | 1993-11-02 |
JP3314397B2 true JP3314397B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=11825623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01316792A Expired - Lifetime JP3314397B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ウミホタルルシフェリン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3314397B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005120005A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 有機蛍光物質及び有機蛍光物質の製造方法 |
US7989621B2 (en) | 2005-09-26 | 2011-08-02 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Method for producing substituted imidazo[1,2-A]pyrazines of (s)-1-(3-(2-sec-butyl-6-(1h-indol-3-yl)-3-oxo-3,7-dihydroimadazo[1,2-a]pyrazin-8-yl)propyl)guanidine |
JP2007277097A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Mie Univ | 発光化合物、発光方法、及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP01316792A patent/JP3314397B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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