JP3314344B2 - 等速自在継ぎ手 - Google Patents

等速自在継ぎ手

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JP3314344B2 JP29129191A JP29129191A JP3314344B2 JP 3314344 B2 JP3314344 B2 JP 3314344B2 JP 29129191 A JP29129191 A JP 29129191A JP 29129191 A JP29129191 A JP 29129191A JP 3314344 B2 JP3314344 B2 JP 3314344B2
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功 早瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転力の伝動装置とし
て使用される自在継ぎ手に係り、特にこれにより連結さ
れた2部品間の回転速度が等速性を有する等速自在継ぎ
手、及び前記等速自在継ぎ手を組み込み自動車空調機用
冷媒圧縮機として好適な片斜板式可変容量圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の片斜板式可変容量圧縮機において
は、例えば米国特許第4,428,718 号に記載されているよ
うに、揺動部材であるピストンサポート(wobble plate)
が回転部材である斜板(driveplate)とともに回転するの
を防止するため、ピストンサポート(wobble plate)の外
周から突き出した部分が主軸に平行に固定されたガイド
ピン(guide pin)の方向にのみを移動できるように拘束
する構造となっていた。このような構造では、斜板(dri
ve plate)がある傾転角を持ちながら主軸とともに一定
速度で回転した時、斜板(drive plate)とピストンサポ
ート(wobble plate)との相対的な回転速度は一定となら
ない。すなわち、上記機構は等速性を有していなかっ
た。
【0003】一方、回転運動の速度に変化を与えずに回
転軸の方向のみを変えることができる機構として等速自
在継ぎ手が知られているが、従来の等速自在継ぎ手にお
いては、例えばNTN TECHNICAL REVIEW No.56(OCT.1
989 NTN株式会社)の表紙写真および30ページの図
1等に記載された等速ボールジョイントのように、駆動
部材の案内溝(内輪トラック)と従動部材の案内溝(外
輪トラック)との間にあって回転力を伝達する複数の球
を同一平面上に保持する機能を持つ保持部材(ケージ)
には、各々の球を軸方向の前後から挾み込むための複数
のスリット部が形成されており、更に、前記保持部材自
身は、少なくとも前記駆動部材と前記従動部材のどちら
かに対し軸の前後両方向への移動を拘束される球面対偶
により組み込まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の片斜板式可変容
量圧縮機にあっては、ピストンサポートの回転防止機構
の不等速性により、特に高速運転時に異常な慣性力が発
生し、振動、騒音、更には圧縮機の破損が発生するとい
う問題があった。
【0005】また、上記不等速性を改善し得る従来の等
速自在継ぎ手にあっては、その複雑な部品形状のため機
械加工と組立てが難しい構造であるにもかかわらず、部
品間のガタを小さく抑えるために高度な製造技術を要求
されて、コスト高となるという問題があった。
【0006】本発明の第一の目的は、加工と組立ての容
易な等速自在継ぎ手を提供することにある。
【0007】本発明の第二の目的は、この等速自在継ぎ
手により連結した低振動、低騒音で耐久性の高い片斜板
式可変容量圧縮機を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る等速自在継ぎ手は、第1の回転軸と第
2の回転軸との間で回転を伝達する等速自在継ぎ手にお
いて、第1の回転軸に連結されて回転する第1の部材
と、この第1の部材上の第1の回転軸周りにこの軸方向
に延在して複数設けられた第1の溝と、第2の回転軸に
連結されて回転する第2の部材と、この第2の部材上の
第2の回転軸周りにこの軸方向に延在して第1の溝に対
向して設けられた複数の第2の溝とを有し、第1と第2
の溝は対向する溝間の距離がこれらの溝の延在方向の片
側方向に向けて広がるように設けられ、これら第1と第
2の溝との間に配置された球体と、第1及び第2の溝間
の距離が広がった側からこの溝間の球体を支持してこの
球体を拘束する保持部材とを備え、第1の部材、第2の
部材、保持部材のいずれかが第1の回転軸または第2の
回転軸の軸方向に移動可能に構成され 弾性部材を備え
付勢手段により第1の部材または第2の部材を第1の
回転軸または第2の回転軸の軸方向に付勢して球体に当
接する構成とする。
【0009】そして、保持部材は、球体の複数と当接す
る連続した面部を備えた構成でもよい。
【0010】また、球体と第1の溝または第2の溝また
は保持部材とに接触しこれらのいずれかを滑動させる滑
動子を備えた構成でもよい。
【0011】
【0012】また、付勢手段は保持部材を第1の回転軸
または第2の回転軸の軸方向に付勢する構成でもよい。
【0013】また片斜板式可変容量圧縮機においては、
ピストンと、揺動しかつピストンを駆動するピストンサ
ポートと、回転しかつピストンサポートを揺動させる斜
板と、斜板を回転させるドライブプレートと、ドライブ
プレートに固定された主軸とを備えた片斜板式可変容量
圧縮機において、駆動部材を主軸の軸方向に移動可能で
かつ主軸周りの回転を拘束されたスリーブで形成し、従
動部材をピストンサポートとピストンサポートに固着さ
れた外輪とにより形成し、従動部材と駆動部材とを上述
したいずれかの等速自在継ぎ手により連結した構成とす
る。
【0014】
【0015】。
【作用】まず片斜板式可変容量圧縮機において、回転を
拘束された駆動部材のスリーブと等速自在継ぎ手により
連結されることにより、従動部材のピストンサポートは
揺動運動を行なうが、その揺動運動は等速自在継ぎ手が
等速性を有しているため従来と異なる。主軸が一定速度
で回転している時にこれと一緒に回転する回転座標系に
乗って見れば、本来静止していた圧縮機外殻部品ととも
にスリーブが逆方向に一定速度で回転して見えるが、こ
のスリーブと等速自在継ぎ手で連結されたピストンサポ
ートも斜板面に垂直な方向の軸周りに一定の速度で回転
して見える。すなわち、斜板とピストンサポートとの相
対的な回転速度が一定となって慣性力の発生要因がなく
なり、高速運転時においても異常な変動力が作用せず、
振動・騒音が低減する。
【0016】次に等速自在継ぎ手において、駆動力を伝
達する役目を果たす複数の球は、駆動部材と従動部材と
に形成された案内溝がそれぞれ直線状に傾斜しているこ
とと、それらの間隔が広がっている方向を保持部材で塞
がれているため、それら2つの案内溝と保持部材相互の
間隔が十分小さく保たれていることにより、周囲を囲ま
れて外にこぼれ落ちることがない。保持部材と、駆動部
材と従動部材の一方または両方との間に形成した球面対
偶部の部品間に押圧力を与える予圧機構を持っているた
め、予圧以上の力が作用しない限り、前記の球を包囲す
る部品相互の間隔が一定値以下に保たれる。すなわち、
保持部材は球を一方向から保持するだけで球の脱落を防
止する。
【0017】球を一方向から保持するため、保持部材は
複数の球の片側だけにあれば良く、複数の球の球心を同
一平面上に保持する共通平面部を1つだけ連続して形成
すれば良いことになる。
【0018】予圧機構は、保持部材と、駆動部材と従動
部材の一方または両方との間に形成した球面対偶部にお
いて、部品間に常に一定方向の近接力を与えているた
め、その球面対偶構造は一方向のスラスト力だけを受け
ることのできるものであれば良く、加工と組立てが容易
になる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。図1
〜図7に、本発明の第1の実施例を示す。図1及び図2
は本実施例の片斜板式可変容量圧縮機の全体構造を示し
たもので、図1はピストンストロークが最大、つまり斜
板傾転角度が最大となっている状態を示しており、図2
は、斜板傾転角度が最小となっている状態を示したもの
である。図3は図1におけるA−A線断面、図4は図3
におけるB−B線断面を示した図である。図5及び図6
はそれぞれ、図1の圧縮機において等速自在継ぎ手機構
を構成している部分、図2の圧縮機において等速自在継
ぎ手機構を構成している部分を拡大して示した図であ
り、図7は、図6におけるC−C線断面を示した図であ
る。
【0020】図1〜図4に示すように、円筒状のシリン
ダブロック2の一端には、中央部にラジアル針状コロ軸
受18を介して主軸13を回転自在に支承するフロント
ハウジング1が配置、固定され、斜板室10を形成して
いる。該シリンダブロック2には、主軸13の中心軸と
各々の中心軸を平行にして、主軸13の周りに円周方向
に配置された複数のシリンダボア201が形成されてい
る。主軸13は、シリンダブロック2のほぼ中心軸上に
あって、シリンダブロック2及びフロントハウジング1
の中央部に設けられたラジアル針状コロ軸受18、19
により回転自在に支持され、圧入などによりドライブプ
レート14が固定されている。ドライブプレート14に
は1箇の凹状の球面部141が形成されており、球面部
141には同じ半径の球の一部に平面部を設けた形状の
シュー16が、球面部141の球心を中心として回転可
能なように当接されている。シュー16の平面部には、
斜板12に設けられた平面部121が滑動可能に当接さ
れている。この時ドライブプレート14の凹状球面部1
41の球心は、斜板12の平面部121から常に一定の
距離にある。また、図3に示すように、ドライブプレー
ト14の球面部141の両脇には、平面部142、14
3が設けられており、これを挾むようにして斜板12の
耳部122、123が挿入されている。ドライブプレー
ト14には更に第4図に示すように、球面部141の球
心を通る軸を中心軸に持つ円筒面部144が形成されて
おり、これに、平面部121と平行に斜板12に取り付
けられたストッパ20が滑動可能に当接されている。
【0021】これにより、主軸13の回転によりドライ
ブプレート14が回転すると、ドライブプレート14の
平面部142から斜板耳部122に回転力が与えられ、
斜板12が回転する。主軸13には、斜板スリーブ15
が主軸13に対して軸方向に滑動可能に組み込まれてお
り、該斜板スリーブ15と斜板12とは、斜板スリーブ
ピン17により斜板スリーブ15に対して斜板12が斜
板スリーブピン17の周りに回転自在なように締結され
ている。従って、主軸13の回転により、ドライブプレ
ート14、斜板12、斜板スリーブ15が共に回転す
る。
【0022】斜板スリーブ15には、サポートスリーブ
21がラジアル針状コロ軸受22を介して相対的な回転
が自在に挿入されており、サポートスリーブ21は、ま
た、シリンダブロック2の中央部に固定された滑りキー
23により主軸13の軸方向にのみ滑動可能に拘束され
ている。
【0023】サポートスリーブ21にはその一端の外周
上に中心軸の一方向にのみ傾斜(図1及び図2において
図の左方向に向かって中心軸に近付く方向に傾斜)した
溝部211が複数個形成されおり、リング形状をした外
輪25の内周上にはサポートスリーブ21の溝部211
とは逆方向に傾斜した溝部251が同数だけ形成されて
いる。溝部211と溝部251の対の各々には、複数の
球26が一個ずつ挿入されている。複数の球26は、保
持部材27の端面に形成されたリング形状の平面部27
1に片側のみを当接させ、共通な平面上に保持されてい
る。保持部材27の外周には凸状の球面部272が形成
されており、外輪25に形成された凹状の球面部252
に球面待遇をもって当接されている。外輪25の外周に
はピストンサポート24が固定されている。
【0024】ピストンサポート24と斜板12とは、間
にスラスト針状コロ軸受29を挾んで、常に平行を維持
するようになっているが、その際に、前記サポートスリ
ーブ21と斜板スリーブ15との間にスラスト針状コロ
軸受30を介して組み込まれた予圧バネ(予圧機構)3
2により、密着する方向の予圧を与えられている。
【0025】ピストンサポート24には、その円周上に
複数個の凹状球面部241が形成されており、そのそれ
ぞれに、両端に球面部331、332を有するコネクテ
ィングロッド33の一端が、球面部241の球心を中心
として回転自在に取り付けられている。コネクティング
ロッド33の他端には、それぞれにピストン11が、そ
の凹状球面部111の球心を中心として回転自在に取り
付けられている。複数個のピストン11は、ピストンリ
ング34、35が取り付けられた状態で、それぞれ複数
個のシリンダボア201に組み込まれている。
【0026】シリンダブロック2には吸入弁板5、シリ
ンダヘッド4、吐出弁板6、パッキング7、リアカバ3
が配置され、ドライブプレート14、斜板12、ピスト
ンサポート24などを取り囲むように配置されたフロン
トハウジング1と一体に、ボルト(図示せず)等でリア
カバ3に固定されている。フロントハウジング1とシリ
ンダブロック2との接合部における機密はOリング36
により、リアカバ3とシリンダブロック2との接合部に
おける機密はOリング37により保たれている。シリン
ダヘッド4には、各シリンダボア201に対応して吸入
ポート401と吐出ポート402が設けられ、リアカバ
3に設けられた吸入室8と吐出室9にそれぞれ通じてい
る。リアカバ3には、吸入口301と吐出口302(図
示せず)が設けられ、吸入通路40内には、吸入口30
1と吸入室8の間に制御弁38が備えられている。制御
弁38の上流とフロントハウジング1内の斜板室10と
は、導通孔(図示せず)により連通されている。また、
制御弁38の下流は、吸入室8に通じている。
【0027】以上述べた構成とすることによって、エン
ジン(図示せず)によりマグネットクラッチ28を介し
て圧縮機の主軸13が駆動されると、ドライブプレート
14、斜板12が回転し、主軸13の回転に対し、ピス
トンサポート24が揺動運動を行なう。これによりピス
トン11がシリンダボア201内を往復運動し、その往
復速度は主軸13の回転数にほぼ比例する。冷凍サイク
ル(図示せず)から帰還した冷媒は、吸入口301に流
入し、制御弁38により適正な圧力に制御(減圧)さ
れ、制御弁上流の圧力すなわち斜板室10における圧力
との間に適正な制御差圧を持って、リアカバ3内に形成
された吸入室8に導入され、シリンダヘッド4の吸入ポ
ート401、吸入弁板5を経てシリンダボア201に流
入して吸入行程を終了する。ピストン11により圧縮さ
れた冷媒は、シリンダヘッド4の吐出ポート402、吐
出弁板6を経て、リアカバ3内に形成された吐出室9に
排出され、排出口(図示せず)から冷凍サイクル(図示
せず)に送り出される。容量制御は、制御弁38によ
り、吸入室8と斜板室10とのあいだに差圧を発生さ
せ、ピストン11の両側(吸入室8側と斜板室10側)
間の差圧を調整して、各ピストン11からコネクティン
グロッド33を介してピストンサポート24に作用する
力の合力の作用位置と大きさを変化させ、斜板12の傾
転角を変化させて傾転モーメントを制御することによ
り、行なわれる。
【0028】本実施例においては特に、図5及び図6に
示すように、サポートスリーブ21の中心軸lc1に対し
て溝部211に接しながら移動する球26の球心が描く
軌跡lk1と、外輪25の中心軸lc2に対して溝部251
に接しながら移動する球26の球心が描く軌跡lk2
が、互いに鏡像の関係になるように、それぞれの溝形状
が形成されている。鏡像関係にある軌跡lk1とlk2は常
に球26の球心Pqにおいて交わるため、複数の球26
はいずれも上記鏡像関係の鏡面に相当する対称面s上に
位置する。すなわち、球26の球心が配列した平面sに
対し、軌跡lk1とlk2とは常に対称の位置関係にある。
【0029】今、図1及び図2において主軸13を固定
して考えると、ドライブプレート14、斜板12、斜板
スリーブ15も固定される。この状態で、外殻部品とし
て一体になっているフロントハウジング1、シリンダブ
ロック2、リアカバ3などを主軸13の周りに回転させ
た場合を考えると、シリンダブロック2に滑りキー23
を介してその中心軸周りの相対回転を拘束されているサ
ポートスリーブ21も、主軸13の周りに回転する。サ
ポ−トスリーブ21が回転すると、サポートスリーブの
溝部211から球26を介してそれ自身の溝部251に
回転力を伝達される外輪25と、これに固定されたピス
トンサポート24とが、斜板面と垂直な軸周りに回転す
る。その際、前記複数の球26の球心が配列した平面s
に関する前記対称性より、外輪25とピストンサポート
24とはサポートスリーブ21と等速で回転する。すな
わち、サポートスリーブ21を駆動部材とし、外輪25
及びピストンサポート24を従動部材とし、斜板12の
傾転角の変化に応じて回転力の伝達方向を変化させる等
速自在継ぎ手機構が形成されていることになる。なお、
実際の運転時には主軸13が回転し、静止した外殻部品
に対して回転しないように拘束されたサポートスリーブ
21に上記等速自在継ぎ手機構で連結されたピストンサ
ポート24は、揺動運動を行なう。
【0030】上記等速自在継ぎ手機構には、予圧バネ3
2及びスラスト針状コロ軸受30を介して駆動部材であ
るサポートスリーブ21をスラスト方向に支持しながら
相対回転を行なう斜板スリーブ15と、スラスト針状コ
ロ軸受29を介して従動部材であるピストンサポート2
4をスラスト方向に支持しながら相対回転を行なう斜板
12とが、斜板スリーブピン17の軸を中心とした回転
対偶により連結されて組み込まれており、図6におい
て、サポートスリーブ21には常に図の左方向、ピスト
ンサポート24には常に右方向のスラスト力を作用させ
るための予圧機構を形成している。
【0031】また、本実施例における等速自在継ぎ手
は、円周上に配置された複数の球26の片側(図6にお
ける左側)のみに保持部材27が組み込まれているが、
球26と保持部材の平面部271、球26とサポートス
リーブの溝部211、球26と外輪の溝部251のそれ
ぞれの接触部における3本の接線は、必ず球26を取り
囲んだ三角形を形成しており、これらの部品間の接触が
保たれている限り、球26が外にこぼれ落ちることはな
い。予圧機構により、サポートスリーブ21は図5及び
図6の左方向のスラスト力を受けて溝部211が球26
に接触するが、その溝の方向が傾斜しているため球26
を左方向及び外周方向に向けて押し出し、保持部材の平
面部271、外輪の溝部251に接触させている。保持
部材27は球26から図の左上方向の力を受けるが、こ
の力を球面部272がピストンサポート24と一体にな
った外輪25の球面部252に当接して伝達し、前記予
圧機構によりピストンサポート24に作用する右方向の
力とバランスしている。
【0032】上記のように、本実施例における等速自在
継ぎ手では、予圧機構により球26と保持部材27が必
ず一方向から接触するので、保持部材27は球26の片
側のみにあれば良くなり、各々の球26と当接する平面
部271を連続した平面で形成することが可能となり形
状が単純で製造が容易になる。従来の技術における保持
部材には、複数の球を両側から保持するための共通平面
部を2つ、しかも球と球との間に連結部を設けながら飛
び飛びに形成しなければならなかったのに比べると、非
常に単純で加工精度の出し易い形状となる。加えて、保
持部材27がその中心軸周りに回転しても球26と衝突
することがなくなり、静粛性、耐久性が向上する。同様
に、予圧機構により保持部材27と外輪25も必ず一方
向から接触するので、それらのあいだの球面対偶も一方
向への移動のみを拘束すれば良くなり、簡単に挿入する
ことができる構造となる。更に、予圧機構により各部品
同士が密着する構造であるため、ガタを小さく管理する
ための高精度加工が不必要となる。
【0033】以上述べてきたように、本実施例によれ
ば、片斜板式可変容量圧縮機において、ピストンサポー
ト24と斜板12との相対運動を簡単な構造により等速
回転運動とすることができ、異常な慣性力の発生を防止
することができるので、振動・騒音が少なく耐久性の高
い片斜板式可変容量圧縮機を、安価に提供することがで
きる。
【0034】なお、以上の説明はすべて、斜板室の圧力
を一定として制御弁によりシリンダ吸入口の圧力を斜板
室の圧力よりも低下させることにより斜板傾転角を変え
る方式の片斜板式可変容量圧縮機について行なったが、
特公昭58−4195号広報などに開示されているごとく、シ
リンダ入り口の圧力を一定として、ブローバイガス等を
利用することにより斜板室の圧力を高め、斜板傾転角の
制御を行なう形式の片斜板式可変容量圧縮機について
も、同様の効果を得ることができる。
【0035】次に、図8ないし図10に本発明の第2の
実施例を示す。本実施例も等速自在継ぎ手機構を片斜板
式可変容量圧縮機に適用した例であるが、その等速自在
継ぎ手部分のみを示したものである。図8及び図9はそ
れぞれ、ピストンストロークが最大、最小の状態を示し
ており、圧縮機としての全体構成を考える場合には、こ
れらの図を図5に示す部分、図6に示す部分の代わりと
して、それぞれ図1、図2の中に挿入して考えれば良
い。図10は、図9におけるD−D線断面を示した図で
ある。
【0036】圧縮機全体としての作動原理と等速自在継
ぎ手機構部の基本的な作動原理は、第1の実施例と同じ
であるが、本実施例には、以下の構造上の特徴とそれに
伴う効果がある。
【0037】まず、本実施例においては、球26aとサ
ポートスリーブ21aとの間、球26aと外輪25aと
の間に、新たに滑動子41aが組み込まれている。滑動
子41aは、球26aの球径に対応させた球面部と、サ
ポートスリーブ21aに形成された溝部211aの断面
形状あるいは外輪25aに形成された溝部251aの断
面形状(本実施例では両断面形状は一致させてある)に
対応させた筒状面部とを持ち、相手部品との接触部が全
て面接触となっている。第1の実施例における球26と
溝部211、251とは、直接、点接触あるいは線接触
により接触するため実質的な接触面積が微小であるのに
対し、本実施例では面接触とすることにより接触面積を
大きくすることが可能である。
【0038】本実施例においては、また、サポートスリ
ーブ21aと保持部材27aとの間に、新たに中間部材
42aが組み込まれている。中間部材42aには凸状球
面部421aと中心軸に直角な平面部422aが形成さ
れており、それぞれ保持部材27aに形成された凹状球
面部273aとサポートスリーブ21aの端面212a
に当接されている。この結果、予圧バネ32aによりサ
ポートスリーブ21aに図の左方向に作用する予圧は、
中間部材42aを介して保持部材27aに伝わることが
可能である。第1の実施例においては、上記予圧は必ず
球26を介して保持部材27に伝達される構造となって
いるので、球26と溝部211、251との間、球26
と平面部271との間の接触力が予圧により増大するの
に対し、本実施例によれば、予圧機構による上記の接触
力の増大を防止することができる。 以上のように本実
施例によれば、球26aと周囲の部品との間の接触力を
低減し、その接触面積を大きくする事ができるため、接
触面圧が低くなり、使用材料に対して高いレベルの硬
度、疲労強度を必要としないで済むという利点がある。
【0039】次に、図11及び図12に本発明の第3の
実施例を示す。本実施例以降は、2軸間で回転力を伝達
する一般的な等速自在継ぎ手そのものに、本発明を適用
した例である。図11と図12はそれぞれ、駆動軸と従
動軸の2軸の方向変化が最大の場合と最小の場合を示
す。
【0040】図中の駆動部材21b、従動部材25b、
駆動支持部材15b、第1従動支持部材12bと第2従
動支持部材12b´、はそれぞれ、前述の第1、第2実
施例におけるサポートスリーブ21、21a、外輪2
5、25a、斜板スリーブ15、15a、斜板12、1
2a、に相当して同じ機能を果たしている。前述の実施
例における斜板に相当する第1従動支持部材12bと第
2従動支持部材12b´とは、互いに軸方向にスライド
可能である。第1従動支持部材12bに固定されたナッ
ト43bと第2従動支持部材12b´との間に組み込ま
れた予圧サラバネ32bは、前述の実施例における予圧
バネ32、32aと同様に、本発明の重要な構成要素で
ある予圧機構における予圧源の役目を果たしている。駆
動部材21bと従動部材25bには、それぞれ、駆動軸
44bと従動軸45bとがボルト等(図示せず)により
固定されている。なお、本実施例においては駆動側と従
動側とを便宜上前述のように決めているが、これらを逆
にしても全く差し支えない。等速自在継ぎ手としての基
本的な作動原理はやはり第1の実施例と同じであるが、
本実施例には下記の構造上の特徴とそれに伴う効果があ
る。
【0041】まず、本実施例においては、球26bと保
持部材27bとの間に滑動子46bが組み込まれてい
る。滑動子46bは球26bの球径に対応させた球面部
と、保持部材27bの平面部271bに当接するための
平面部とを持ち、相手部品との接触部が全て面接触とな
っている。第1の実施例における球26と保持部材27
とは、直接、点接触により接触するため実質的な接触面
積が微小であるのに対し、本実施例では面接触とする事
により接触面積を大きくする事が可能である。これによ
り、接触面圧が低くなり、使用材料に対して高いレベル
の硬度、疲労強度を必要としないで済むという利点が生
じる。
【0042】本実施例においては、また、駆動支持部材
15bと第1従動支持部材12bとを回転対偶で連結す
るピン17bの中心軸lc4は、駆動部材21bの中心軸
lc5と従動部材25bの中心軸lc6の交点を通るよう
になっている。本発明においては、例えば第5図と第6
図に示される第1の実施例のように、駆動支持部材に相
当するサポートスリーブ15と従動支持部材に相当する
斜板12とを回転対偶で連結する斜板スリーブピン17
の中心軸lc3は、駆動部材に相当するサポートスリーブ
21の中心軸lc1と従動部材に相当する外輪25の中心
軸lc2の交点を通らずとも基本的には差し支えないが、
本実施例のようにすることにより次の効果がある。
【0043】第1の実施例では図5と図6を比較してわ
かるように、中心軸lc1に対する中心軸lc2の方向が変
化すると、従動部材である外輪25とこれに固定されて
一体になっているピストンサポート24に対し、従動支
持部材に相当する斜板12が間に挾まれたスラスト針状
コロ軸受29の面方向にスライドする。一方、本実施例
の従動部材25bに対し、第2従動支持部材12b´は
相対的な回転運動を行なうのみで、上記のスライド運動
は行なわない。すなわち、間に挾まれたスラスト針状コ
ロ軸受29bは、その本来の機能である回転支持の機能
だけを受け持てば良いことになる。
【0044】次に、図13及び図14に本発明の第4の
実施例を示す。前述の第3の実施例(図11及び図1
2)に比べて、本実施例には下記の構造上の特徴とそれ
に伴う効果がある。
【0045】まず、本実施例においては、駆動部材21
cと従動部材25cに形成された溝部211cと251
cの中心軸に対する傾斜方向が、それぞれ第3の実施例
に対して逆になっており、図の右側に向かってお互いの
間隔が拡がる形となっている。また、保持部材27cが
球26cの右側に移動している。更に、保持部材27c
は従動部材25cではなく駆動部材21cと一体になっ
た駆動軸44cに球面対偶により当接している。しか
し、上記部品間の関係は、溝部同士の間隔が拡がる方向
に保持部材を配置し、球の同方向への移動を拘束してい
る点、および、前記保持部材と、その保持部材に対し球
が配置されている側と反対側から予圧機構により近接し
て来る部材とを、球面対偶により当接させている点にお
いて、全く共通である。
【0046】本実施例においては、また、駆動支持部材
15cと第1従動支持部材12cとが球面対偶により連
結されている。第3の実施例においては、従動軸が駆動
軸に対し図の面外に軸方向を変えようとする場合、予圧
機構全体が回転する必要があったが、本実施例において
はその必要がなく、自在継ぎ手としての動きがスムース
になる。
【0047】本実施例においては、更に、第1従動支持
部材12cに固定されたナット43cは、予圧サラバネ
32cを介して第2従動支持部材12c´を押している
だけでなく、直接第2従動支持部材12c´に接触する
か非常に小さな隙間を保って組み込まれている。このた
め、駆動軸44cと従動軸45cとの間に、予圧サラバ
ネ32cによる予圧よりも大きなスラスト荷重が作用し
ても、各部品はほぼ所定の位置関係を保ち、等速自在継
ぎ手の機能を維持することができる。
【0048】次に、図15及び図16に本発明の第5の
実施例を示す。前述の第4の実施例(図13及び図1
4)に比べて、本実施例には下記の構造上の特徴とそれ
に伴う効果がある。
【0049】まず、本実施例においては、駆動支持部材
15d、従動支持部材12d、球47d、及び予圧サラ
バネ32dで構成される予圧機構により、駆動部材21
dには図の右方向、従動部材25dには図の左方向の力
が作用する。これは、それぞれ、第4の実施例及びそれ
以前の実施例に対し逆方向となっている。本実施例のこ
の予圧機構では、駆動支持部材15dと従動支持部材1
2dとに、互いに近接しようとする方向の力が作用する
ので、それらの間に球47dを挟むだけで簡単に球面待
遇を構成することができるという効果がある。また、本
実施例においては、駆動部材21dと従動部材25dに
形成された溝部211dと251dの中心軸に対する傾
斜方向が、図の右側に向かってお互いの間隔が拡がる形
となっている点と、保持部材27dが球26dの右側に
配置されている点では第4の実施例と同じであるが、保
持部材27dは駆動部材でなく従動部材25dに固定さ
れた球面支持部材48dに球面待遇により当接している
点で第4の実施例と異なる。。しかし、上記部品間の関
係も、溝部同士の間隔が拡がる方向に保持部材を配置
し、球の同方向への移動を拘束している点、および、前
記保持部材と、その保持部材に対し球が配置されている
側と反対側から予圧機構により近接して来る部材とを、
球面対偶により当接させている点においては、第4の実
施例と全く共通である。
【0050】本実施例においては、また、駆動支持部材
15dと駆動部材21dとのスラスト方向の当接部及び
従動支持部材12dと従動部材25dとのスラスト方向
の当接部には、いずれもスラスト針状コロ軸受が挿入さ
れておらず安価な構成であるが、当該部の回転に対する
摩擦抵抗は大きい。、第15図のように駆動軸と従動軸
がある角度をなして回転する際には、上記スラスト方向
の当接部がスラスト滑り軸受として摺動すればもちろん
それで良いが、摩擦抵抗によりその摺動が生じなくて
も、球47dに対して駆動支持部材15dと従動支持部
材12dがそれぞれ摺動すれば良い。
【0051】最後に、図17及び図18に本発明の第6
の実施例を示す。前述の第5の実施例(図15及び図1
6)に比べて、本実施例には下記の構造上の特徴とそれ
に伴う効果がある。
【0052】まず、本実施例においては、第5の実施例
における駆動支持部材15dと従動支持部材12dに対
応する部品がなく、駆動部材21eと従動部材25eに
より直接球47eが挾まれている構造である。また、予
圧機構は従動部材25eに固定された第1球面支持部4
9eと保持部材27eの球面部に直接当接する第2球面
支持部材50eの間に予圧サラバネ32eを挿入する事
により構成されている。したがって、全体として部品点
数が少なく更にシンプルな構成となっている。しかし、
上記部品間の関係も、溝部同士の間隔が拡がる方向に保
持部材を配置し、球の同方向への移動を拘束している
点、および、前記保持部材と、その保持部材に対し球が
配置されている側と反対側より予圧機構により近接して
来る部材とを、球面対偶により当接させている点におい
ては、第5の実施例と全く共通である。
【0053】
【発明の効果】本発明の等速自在継ぎ手によれば、その
構成部品の加工と組立てが容易となり、かつ予圧機構に
より各部品間が完全に接触しているため、低騒音で安価
な等速自在継ぎ手を提供できるという効果がある。ま
た、これを片斜板式可変容量圧縮機に適用することによ
り、低振動、低騒音で耐久性の高い片斜板式可変容量圧
縮機を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の片斜板式可変容量圧縮
機の最大容量時の縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の片斜板式可変容量圧縮
機の最小容量時の縦断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図1の等速自在継ぎ手を示す縦断面図である。
【図6】図2の圧縮機の等速自在継ぎ手を示す縦断面図
である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す片斜板式可変容量
圧縮機の最大容量時における等速自在継ぎ手の縦断面図
である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す片斜板式可変容量
圧縮機の最小容量時における等速自在継ぎ手の縦断面図
である。
【図10】図9のD−D線断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例を示す等速自在継ぎ手
の回転軸の方向変化が最大の場合の縦断面図てある。
【図12】本発明の第3の実施例を示す等速自在継ぎ手
の回転軸の方向変化が最小の場合の縦断面図である。
【図13】本発明の第4の実施例を示す等速自在継ぎ手
の回転軸の方向変化が最大の場合の縦断面図である。
【図14】本発明の第4の実施例を示す等速自在継ぎ手
の回転軸の方向変化が最小の場合の縦断面図である。
【図15】本発明の第5の実施例を示す等速自在継ぎ手
の回転軸の方向変化が最大の場合の縦断面図である。
【図16】本発明の第5の実施例を示す等速自在継ぎ手
の回転軸の方向変化が最小の場合の縦断面図である。
【図17】本発明の第6の実施例を示す等速自在継ぎ手
の回転軸の方向変化が最大の場合の縦断面図である。
【図18】本発明の第6の実施例を示す等速自在継ぎ手
の回転軸の方向変化が最小の場合の縦断面図である。
【符号の説明】
1 フロントハウジング 2 シリンダブロック 3
リアカバ 4 シリンダヘッド 5 吸入弁板 6 吐出弁板 7
パッキン 8 吸入室 9 吐出室 10 斜板室 11 ピスト
ン 12,12a 斜板 12b,12c 第1従動支持部
材 12d 従動支持部材 12b´,12c´ 第2従動
支持部材 13 主軸 14 ドライブプレート 15,15a
斜板スリーブ 15b,15c,15d 駆動支持部材 16 シュー 17,17a 斜板スリーブピン 17b ピン 18,19 ラジアル針状コロ軸受 20 ストッパ 21,21a サポートスリーブ 21b,21c,2
1d 駆動部材 22,22a ラジアル針状コロ軸受 23 滑りキー 24,24a ピストンサポート 25,25a 外輪 25b,25c,25d,25e 従動部材 26,26a,26b,26c,26d,26e 球 27,27a,27b,27c,27d,27e 保持
部材 28 マグネットクラッチ 29,29a〜29c,30,30a〜30c,31
スラスト針状コロ軸受 32,32a 予圧バネ 32b,32c,32d,3
2e 予圧サラバネ 33 コネクティングロッド 34,35 ピストンリ
ング 36,37 Oリング 38 制御弁 39 導通孔
40 吸入通路 41a 滑動子 42a 中間部材 43b,43c
ナット 44b,44c 駆動軸 45b,45c 従動軸 4
6b …滑動子 47d,47e 球 48d 球面支持部材 49e
第1球面支持部材 50e 第2球面支持部材 111 ピストン球面部 121,121a 斜板平面部 122,123 斜板
耳部 141 ドライブプレート凹球面部 142,143 ドライブプレート平面部 144 ドライブプレート円筒面部 201 シリンダ
ボア 211,211a サポートスリーブ溝部 211b,211c,211d 駆動部材溝部 212a サポートスリーブ端面 241 ピストンサ
ポート球面部 251,251a 外輪溝部 251b,251c,2
51d 従動部材溝部 252,252a 外輪球面部 271,271a,271b 保持部材平面部 272,272a 保持部材凸球面部 273a 保持
部材凹球面部 301 吸入口 302 吐出口 331,332 コネクティングロッド球面部 401
吸入ポート 402 吐出ポート 421a 中間部材球面部 42
2a 中間部材平面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−29652(JP,A) 特開 昭57−167520(JP,A) 特開 昭54−125342(JP,A) 特開 昭58−164401(JP,A) 特開 昭53−410(JP,A) 特開 平4−8921(JP,A) 実開 昭54−136456(JP,U) 実開 昭54−174906(JP,U) 特公 昭45−608(JP,B1) 特表 平2−504662(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 3/20 - 3/229 F04B 1/00 - 7/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回転軸と第2の回転軸との間で回
    転を伝達する等速自在継ぎ手であって、前記第1の回転
    軸に連結されて回転する第1の部材と、この第1の部材
    上の前記第1の回転軸周りにこの軸方向に延在して複数
    設けられた第1の溝と、前記第2の回転軸に連結されて
    回転する第2の部材と、この第2の部材上の前記第2の
    回転軸周りにこの軸方向に延在して前記第1の溝に対向
    して設けられた複数の第2の溝とを有し、前記第1と第
    2の溝は対向する溝間の距離がこれらの溝の延在方向の
    片側方向に向けて広がるように設けられ、これら第1と
    第2の溝との間に配置された球体と、前記第1及び第2
    の溝間の距離が広がった側からこの溝間の前記球体を支
    持してこの球体を拘束する保持部材とを備え、前記第1
    の部材、前記第2の部材、前記保持部材のいずれかが前
    記第1の回転軸または前記第2の回転軸の軸方向に移動
    可能に構成され、弾性部材を備えた付勢手段により前記
    第1の部材または前記第2の部材を前記第1の回転軸ま
    たは前記第2の回転軸の軸方向に付勢して前記球体に当
    接する等速自在継ぎ手。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の等速自在継ぎ手におい
    て、前記保持部材は、前記球体の複数と当接する連続し
    た面部を備えた等速自在継ぎ手。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の等速自在継ぎ手におい
    て、前記球体と前記第1の溝または前記第2の溝または
    前記保持部材とに接触しこれらのいずれかを滑動させる
    滑動子を備えた等速自在継ぎ手。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の等速自在継ぎ手におい
    て、前記付勢手段は、前記保持部材を前記第1の回転軸
    または前記第2の回転軸の軸方向に付勢する等速自在継
    ぎ手。
  5. 【請求項5】 ピストンと、揺動しかつ該ピストンを駆
    動するピストンサポートと、回転しかつ該ピストンサポ
    ートを揺動させる斜板と、該斜板を回転させるドライブ
    プレートと、該ドライブプレートに固定された主軸とを
    備えた片斜板式可変容量圧縮機において、駆動部材を前
    記主軸の軸方向に移動可能でかつ主軸周りの回転を拘束
    されたスリーブで形成し、従動部材を前記ピストンサポ
    ートと該ピストンサポートに固着された外輪とにより形
    成し、該従動部材と前記駆動部材とを請求項1ないし
    のいずれかに記載の等速自在継ぎ手により連結したこと
    を特徴とする片斜板式可変容量圧縮機。
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