JP2644746B2 - 可変容量斜板式圧縮機 - Google Patents

可変容量斜板式圧縮機

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JP2644746B2
JP2644746B2 JP62074092A JP7409287A JP2644746B2 JP 2644746 B2 JP2644746 B2 JP 2644746B2 JP 62074092 A JP62074092 A JP 62074092A JP 7409287 A JP7409287 A JP 7409287A JP 2644746 B2 JP2644746 B2 JP 2644746B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用空調システムに用いられる圧縮機に
係り、特に前記システムに用いられる行程容量可変の可
変容量斜板式圧縮機における作動空間の構成とその配置
に関する。
〔従来の技術〕
従来の可変容量斜板式圧縮機として、たとえば特開昭
61−149586号公報にシリンダ間隔及びピストンサポート
のコンロッド連結部間隔が等間隔であり、ピストンサポ
ートの回り止め機構が圧縮機外径外に設けられた6気筒
可変容量斜板式圧縮機が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
自動車の高性能化に伴い、自動車に搭載する空調用圧
縮機に対する小型化、低振動化、低騒音化の要求はます
ます高くなっている。しかしながら、上記従来技術で
は、容量可変装置の回り止め機構が圧縮機外径外に設置
されるため小形化の支障になっていた。
そこで、空調用圧縮機の小型化を図るため、容量可変
装置の回り止め機構を圧縮機外径内に設置することを検
討した。しかし、この場合、回り止め機構の往復運動部
(スライドシュー)の移動速度がゼロとなる時、すなわ
ち往復運動部の加速度が最大となり、また、往復運動部
の潤滑油が薄くなる時に、ピストンが上死点に近づくた
め、このピストンの圧縮仕事によりこの回り止め機構に
働くトルクが最大値近傍となり、回り止め機構の疲労破
壊や、往復運動部に異常摩耗が発生するという問題が発
生した。すなわち、圧縮機の回り止め機構は、ピストン
サポートの下側位置で、かつ半径方向にサポートピンが
固定されており、このサポートピンの先端には、スライ
ドボールを介してスライドシューがサポートピンに対し
て回転可能に装着してあり、このスライドシューがピス
トンサポートの揺動運動に対応してフロントハウジング
の内周部に設けられた軸方向溝を往復運動(摺動運動)
しながら、前記ピストンサポートの回転を阻止してい
る。なお、軸方向溝には、スライドシューの往復運動
(摺動運動)を潤滑にするため油がひいてある。
そして、往復運動(摺動運動)するスライドシューは
往復運動の両端(移動方向の変化点)で移動速度がゼロ
となり、このとき加速度が最大となる。加速度が最大の
とき回り止め機構にピストンの圧縮仕事によるトルクが
加わると、回り止め機構には、加速度による応力とピス
トンの圧縮仕事によるトルクが加わるため、回り止め機
構が疲労破壊する可能性がある。また、スライドシュー
の移動速度がゼロとなるとき、潤滑油の移動方向とスラ
イドシューの移動方向が逆転し、スライドシュー部の潤
滑油が薄くなるため、このとき回り止め機構にピストン
の圧縮仕事によるトルクが加わると、スライドシューや
軸方向溝に異常摩耗が発生するという問題が発生する。
本発明の目的は回り止め機構の疲労破壊や往復運動部
に異常摩耗を発生させることなく、圧縮機の小型化を図
ることにある。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的を達成するために本発明の可変容量斜板式圧
縮機は、ピストンサポートに設けられたコンロッド連結
部間の間隔のうち1つの間隔を他の間隔よりも大きく形
成し、そこに回り止め機構を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
ピストンサポートに設けられたコンロッド連結部間の
間隔のうち1つの間隔を他の間隔よりも大きく形成し、
そこに回り止め機構を設けることにより圧縮機の小型化
が実現でき、しかも、スライドシューの移動速度がゼロ
となる時点におけるピストンの圧縮仕事によるトルクを
最大値近傍から遠ざけることができ、回り止め機構に働
くトルクを低減することができるので回り止め機構の疲
労破壊や、摺動部の異常摩耗を発生させることがないの
で信頼性が確保できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図を用いて説明する。第1
図及び第2図は本発明による可変容量斜板式圧縮機の全
体構造を示したもので、第1図はピストンストロークが
最大、つまり斜板傾転角度が最大となっている状態を示
しており、第2図は最小斜板傾転角度の状態を示したも
のである。第3図は第1図及び第2図のI−I線断面図
である。フロントハウジング1,シリンダブロック2、お
よびリアカバー3によりハウジングが構成されている。
円筒状のシリンダブロック2の一端には、中央部にラジ
アル針状コロ軸受19を介して主軸13を回転自在に支持す
るフロントハウジング1が配置、固定され斜板室10を形
成している。該シリンダブロック2には、主軸13を中心
としてかつ該主軸13の軸線と平行にして円周方向に配置
された複数個のシリンダ33が形成されている。主軸13
は、シリンダブロック2のほぼ中心線上にあって、シリ
ンダブロック2およびフロントハウジング1の中央部に
設けられたラジアル針状コロ軸受18,19により回転自在
に支持され、圧入あるいはピン11、または塑性結合など
によりドライブプレート14が固定されている。ドライブ
プレート14にはカム溝142が設けられ、該溝142内には、
斜板耳部121にすきまを設けて嵌合されたピボットピン1
6が、移動可能に取り付けられている。また、前記カム
溝142が設けられたドライブプレートの耳部141と斜板耳
部121とは側面が接触するような構造としてある。これ
により、主軸13の回転によりドライブプレート14が回転
すると、ドライブプレート14上の耳部141から斜板耳部1
21に回転力が与えられ、斜板12が回転する。主軸13に
は、スリーブ15が主軸13に対して軸方向に滑動可能に組
込まれており、該スリーブ15と斜板12とは、スリーブピ
ン17によりスリーブ15に対して斜板12がスリーブピン17
のまわりに回転自在なように締結されている。したがっ
て、主軸13の回転により、ドライブプレート14、斜板1
2、スリーブ15が共に回転する。斜板12にはボールベア
リング23を介してピストンサポート21が締結されてお
り、斜板12に固定されたスペーサ221及び止め輪22によ
り、ボールベアリング23が、斜板12の回転方向に移動し
ないように、斜板のハブ部122に固定されている。
一方、ピストンサポート21は突起部250により、ボー
ルベアリング23に対して第1図及び第2図の右方向への
移動を規制され、しかも斜板12との間に設置されたスラ
ストベアリング25により、両図の左方向への移動も規制
されている。また、ピストンサポート21の下側位置で、
かつ半径方向にサポートピン26が圧入、ねじ込み、ある
いは塑性結合などの方法で固定されており、該サポート
ピン26には、スライドボール27、スライドボールに当接
する球面部を有する一対の半円筒形状のスラスドシュー
29が、回転及び滑動可能に装着されている。また、該ス
ライドシュー29は、フロントハウジング1の内周部に設
けられた軸方向溝28を往復運動し、前記ピストンサポー
ト21が主軸13のまわりに回転しないよう、軸まわりの運
動を規制している。ピストンサポート21には、両端にボ
ール321,322を有する複数個のコネクティングロッド32
の一端が、ボール321の中心まわりに回転自在に取り付
けられ、他端にはボール322の中心まわりに回転自在に
ピストン31が取り付けられている。ここで斜板の回転支
点であるスリーブピン17の中心、サポート21に支持され
るコンロッドボール部321の中心およびサポートピン26
の中心は同一平面上に配置されている。該複数個のピス
トン31は、前記シリンダブロック2に設けられた複数の
シリンダ33に組み込まれている。ピストン31には、ピス
トンリング34、35が装着されている。また、シリンダブ
ロック2には、吸入弁板5、シリンダヘッド4、吐出弁
板6、パッキン7、リアカバ3とが配置され、ドライブ
プレート14、斜板12、ピストンサポート21などを取り囲
むように配置されたフロントハウジング1と一体に、ボ
ルト36(a)〜36(f)などでリアカバ3に固定され、
フロントハウジング1とシリンダブロック2との気密は
Oリング38、リアカバ3とシリンダブロック2との気密
はOリング39で保っている。前記シリンダヘッド4に
は、各シリンダ33に対応して吸入ポート401と吐出ポー
ト402が設けられ、リアカバ3に設けられた吸入室8と
吐出室9にそれぞれ通じている。リアカバ3には、吸入
口301と吐出口(図示せず)が設けられ、吸入通路302内
には、吸入口301と吸入室8の間に制御弁41が備えられ
ている。制御弁41の上流側と、フロントハウジング1内
の斜板室10とは、リアカバ3,パッキン7,吐出弁板6,シリ
ンダヘッド4及び吸入弁板5の中心部に設けられた導通
孔(図示せず)、主軸13の中心部に設けられた通路13
1、これに接続しドライブプレート14に半径方向に開口
する通路143により連通している。また、制御弁41の下
流側は、吸入室8に通じている。ドライブプレート14に
形成されたカム溝142は1つの閉曲線であり、ピボット
ピン16がこのカム溝142内に移動してもピストン31の上
死点位置に変わらないような曲線としてある。
以上述べた構成とすることにより、エンジン(図示せ
ず)により該圧縮機の主軸13が駆動されると、ドライブ
プレート14,斜板12が回転し、主軸13の回転軸に対しピ
ストンサポート21が揺動運動する。したがって、ピスト
ン31がシリンダ内を往復運動することによって、冷凍サ
イクル(図示せず)から帰還した冷媒は、吸入口301内
に流入し、制御弁41で適正な圧力に制御された後、リア
カバ3内に形成された吸入室に導入され、シリンダヘッ
ド4の吸入ポート401、吸入弁板5を経て、シリンダ内
に流入し、吸入行程を終了する。ピストン31により圧縮
された冷媒はシリンダヘッド4の吐出ポート402,吐出弁
板6を経てリアカバ3内に形成される吐出室9に排出さ
れ、吐出口(図示せず)から冷凍サイクル(図示せず)
に送り出される。
次にピストン31を駆動するコンロッド32を支持するピ
ストンサポート21の詳細を第4図により説明する。コン
ロッド端のボール321部を回転自在に支持する球座面211
は、ピストンサポート21の中心を通る同一円周(ピッチ
円)上に配置され、サポート21の半径方向に固定された
サポートピン26とサポート中心を通る線AA′に対し、対
称に配置されている。すなわち、サポートピン26をはさ
む一対の球座面211(c),211(d)は、前記サポート
ピン26を通る直線AA′に対称であり、残る球座面間の間
隔は等しく、上記一対の球座面の間隔に比べ小さい。す
なわち、球座面間のなす角度ψには次の関係がある。
ψab=ψbc=ψde=ψef=ψfa<ψcd ……(1) 一方、ピストンサポート21の揺動運動により駆動され
るピストン31が嵌合するシリンダ33は、第5図に示すご
とく、シリンダブロック2のほぼ中心を駆動軸13に対し
対称に6個配置されている。それぞれのシリンダ33に対
応するピストン31を支持するピストンサポート21の球座
面211と同様の配置となっている。すなわち、サポート
ピン26をはさむ一対の球座面211(c),211(d)に対
応するシリンダ33(c),33(d)の配置間隔だけが広
く、残るシリンダは等間隔に、サポートピン26を通り駆
動軸に平行な平面BB′に対し、対称に配置されている。
従って、ピストンサポートの球座面211間のなす角度
ψと、シリンダ31の中心間のなす角度φには次の関係が
ある。
ψab=ψbe=ψde=ψef=ψfa=φab=φbc =φde=φef=φfa<δcd=φcd ……(2) このように、回り止め機構をピストンサート21のコン
ロッド連結部間の間隔を広くしたところに設けることに
より、圧縮機の小型化が実現でき、しかも、回り止め機
構の往復運動部の移動速度がゼロとなり、往復運動部の
加速度が最大となる時にこの回り止め機構に働くトルク
が低減されるため、回り止め機構の疲労破壊や、摺動部
の異常摩耗が防止でき、信頼性が確保できる。
回り止め機構は、ピストンサポート21の下側位置で、
かつ半径方向にサポートピン26が固定されており、この
サポートピン26の先端には、スライドボール27を介して
スライドシュー29がサポートピン26に対して回転可能に
装着してあり、このスライドシュー29がピストンサポー
ト21の揺動運動に対応してフロントハウジング1の内周
部に設けられた軸方向溝28を往復運動(摺動運動)しな
がら、前記ピストンサポート21の回転を阻止している。
なお、軸方向溝28には、スライドシュー29の往復運動
(摺動運動)を潤滑するため潤滑油がひいてある。
往復運動(摺動運動)するスライドシュー29は往復運
動の両端(移動方向の変化点)で移動速度がゼロとな
り、このとき加速度が最大となる。加速度が最大のとき
回り止め機構にピストンの圧縮仕事によるトルクが加わ
ると、回り止め機構には、加速度による応力とピストン
の圧縮仕事によるトルクが加わるため、回り止め機構が
疲労破壊する。また、スライドシュー29の移動速度がゼ
ロとなるとき、潤滑油の移動方向とスライドシュー29の
移動方向が逆転し、スライドシュー29部の潤滑油が薄く
なるため、このとき回り止め機構にピストンの圧縮仕事
によるトルクが加わると、スライドシュー29や軸方向溝
28に異常摩耗が発生する。
第6図は6気筒可変容量斜板式圧縮機の駆動トルクと
駆動軸の回転角の関係およびスライドシュー速度と駆動
軸の回転角の関係を表したものである。
本図において、破線は各ピストン毎に発生するトルク
Ti、実線は回り止め機構に発生するトルクTo(各ピスト
ン毎に発生するトルクTiの総和)、一点鎖線はスライド
シューの移動速度をそれぞれ表している。
スライドシュー29は駆動軸13が1回転することにより
軸方向溝28を1往復するため、スライドシュー29の移動
速度は2度ゼロとなる。そして、回り止め機構をピスト
ンサポート21のコンロッド連結部間の中央部に設けた場
合、駆動軸の回転角が0度と180度の時にスライドシュ
ー速度はゼロとなる。
さて、駆動軸13が1回転するときに発生する最大トル
クの回数はピストン31の数と同じであり、また、その発
生間隔はピストンサポート21に備えたコンロッド連結部
間の間隔となる。
従来の6気筒可変容量斜板式圧縮機は、ピストン31の
数が6個で、ピストンサポート21のコンロッド連結部間
の間隔が等間隔であるから、回り止め機構に発生するト
ルクは、第6図のTo曲線(実線)と同様の挙動を示す。
そして、回り止め機構は可変容量斜板式圧縮機の小形
化を図るためピストンサポート21のコンロッド連結部間
の中央部に設けられているので、第6図に示すように、
ピストンの圧縮仕事により回り止め機構に発生するトル
クが最大値近傍となる時にスライドシュー速度はゼロと
なり、回り止め機構の疲労破壊や、摺動部の異常摩耗が
発生する。
しかし、本実施例では、ピストンサポート21に設けら
れたコンロッド連結部間の間隔のうち1つの間隔を他の
間隔よりも大きく形成し、そこに回り止め機構を設ける
ことにより、回り止め機構の両側のコンロッド連結部の
うち一つのコンロッド連結部は、そのコンロッドに接続
されたピストンによるトルクTiを受けるタイミングが従
来のものより早くなるため最大トルク発生角度が第6図
の矢印A1の方向にずれトルクの総和Toも矢印A2の方向に
ずれる。また、もう1つのコンロッド連結部は、そのコ
ンロッドに接続されたピストンによるトルクTiを受ける
タイミングが従来のものより遅くなるため最大トルク発
生角度が第6図の矢印B1の方向にずれトルクの総和To
矢印B2の方向にずれる。
そして、特にトルクの総和Toが矢印B2の方向にずれる
ことにより、スライドシュー29の移動速度がゼロの時点
でのピストン31によるトルクが低減されるので、信頼性
が確保できる。
なお、上記の実施例においては、ピストンサポート21
のコンロッド連結部間隔とピストン31の間隔が同じもの
を示したが、本発明はピストンサポート21のコンロッド
連結部間の間隔のうち1つの間隔を他の間隔よりも大き
くすればよく、ピストンの間隔は等間隔であっても差し
支えない。
つぎに、斜板傾転角度を規制する機構について述べ
る。第1図に示したように、斜板傾転角度が大から小な
る方向に作動する過程においては、スリーブ15は主軸13
上を同図において、左から右の方向にスライドし、かつ
斜板12はスリーブピン17を中心に反時計方向に傾転す
る。そして、斜板傾転角度が最小(ピストンストローク
が最小)となる。第1図及び第7図(第7a図,第7b図)
に示すように、シリンダブロック2の中央部の軸受ハウ
ジング205内に2枚1組のスラストワッシャ201,202が設
置され、該軸受ハウジング205には凹部207((a),
(b))が形成されており、該凹部207と係合するよう
に凸部208((a),(b))を有するスラストワッシ
ャ201が上記軸受ハウジング205内に固定され、他のスラ
ストワッシャ202は前記スラストワッシャ201と相対すべ
りを行うように設置されている。したがって、スリーブ
15の先端を前記スラストワッシャ202に当接することに
よって最小斜板傾転角度を規制している。また、傾斜傾
転角度が最大(ピストンストロークが最大)時には、ド
ライブプレート14のカム溝142と主軸13の中心に対して
反射側に形成された円すい面144と、斜板12に形成され
た円すい面124とが当接する。この時、スリーブ15とド
ライブプレート14及びピボットピン16の上部とカム溝14
2には適当な間隙を設けているため各部材が衝突するこ
とを回避している。ガスを圧縮する際に主軸13に作用す
るスラスト力は、前記ドライブプレート14とフロントハ
ウジング1の間に設置されたスラストベアリング42及び
上記スラストワッシャ201,202で支持し、また主軸13に
作用するラジアル力は、フロントハウジング1及びシリ
ンダブロック2に設けられた2個のラジアル針状コロ軸
受19及び18で支持される。
以上述べたように、本実施例によれば、シリンダブロ
ック側のスラストワッシャを該シリンダブロックに固定
することによって、両者間での相対すべりを0とするこ
とができる効果がある。
第8図及び第9図は傾転角度を規制する他の実施例を
示すものである。主軸13には斜板傾転角度の最小位置を
規制するために止め輪132が嵌合されている。シリンダ
ブロック2の軸受ハウジング205にはスラスト軸受50が
止め輪60にて嵌設されている。したがって、最小斜板傾
転角度になると、スリーブ15は前記止め輪132に当接
し、スリーブ15の移動を阻止する。該止め輪132は主軸1
3に固定されていることから、スリーブ15との相対すべ
りは0となる。また主軸13に働く第8図において左方か
ら右方向に働くスラスト力は上記スラスト軸受装置50に
よって支持される。該圧縮機は前述したように斜板の傾
転角度が変化しても、ピストン31の上死点位置は変わら
ないようになっている。また、ピストン31のトップクリ
アランス(これは該ピストン31が上死点位置にあるとき
の、ピストン頭部とシリンダヘッド4との間隙として定
義される)の調整を行うとき、前記スラスト軸受50のス
ラストレース501あるいは502の厚さでもって調整するこ
とができる。また、調整に際しては、シリンダアッセン
ブリ(主軸13,斜板12及びピストンサポート21の組立
体)をフロントハウジング1から取りはずすことなく、
トップクリアランスの調整ができる。
本実施例では、スラスト軸受装置において、2枚のス
ラストレースの間にコロが挿入されたころがり軸受を開
示したが、他の手段として、2枚のスラストワッシャを
組み合わせたすべり軸受とした構成でもよい。また、そ
の時もトップクリアランスを調整する場合において、2
枚のスラストワッシャのうち、1枚のスラストワッシャ
の脱着が可能となることで、本実施例と同様の効果が生
まれる。
以上述べたように、本実施例によればスリーブを規制
する部分において、スリーブとの相対すべてりを0とす
ることができるとともに、ピストンのトップクリアラン
ス調整が容易に実施できるといった効果がある。
以上のように、この実施例によれば、斜板傾転角度規
制構造において、スラストワッシャ(あるいはスラスト
レース)とシリンダ間の相対すべりを0とすることがで
きるので、シリンダの耐摩耗性が著しく向上でき、耐久
性に優れた可変容量斜板式圧縮機を提供できる。
〔発明の効果〕
ピストンサポートに設けられたコンロッド連結部間の
間隔のうち1つの間隔を他の間隔よりも大きく形成し、
そこに回り止め機構を設けることにより圧縮機の小型化
が実現でき、しかも、スライドシューの移動速度がゼロ
となる時点におけるピストンの圧縮仕事によるトルクを
最大値近傍から遠ざけることができ、回り止め機構に働
くトルクを低減することができるので回り止め機構の疲
労破壊や、摺動部の異常摩耗を発生させることがないの
で信頼性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明の一実施例の縦断面図であり、
第1図は最大ピストンストローク時、第2図は最小スト
ローク時の状態を示す、第3図は第1図のI−I断面図
であり、第4図,第5図はそれぞれ実施例の一部を示す
説明図、第6図は、駆動軸に作用するトルクを説明する
図であり、第7図は、第2図のX−X線断面図、第8図
及び第9図は本発明の他の実施例を示す構造図である。 1……フロントハウジング、2……シリンダブロック、
3……リアカバ、12……斜板、13……主軸、14……ドラ
イブプレート、15……スリーブ、16……ピボットピン、
17……スリーブピン、21……ピストンサポート、31……
ピストン、32……コネクティングロッド、33……シリン
ダ、50……スラスト軸受、201,202……スラストワッシ
ャ、207……凸部、208部……凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 庸藏 土浦市神立町502番地 株式会社日立製 作所機械研究所内 (72)発明者 高橋 由起夫 勝田市大字高場2520番地 株式会社日立 製作所佐和工場内 (72)発明者 杉沼 篤 勝田市大字高場2520番地 株式会社日立 製作所佐和工場内 (56)参考文献 特開 昭57−148078(JP,A) 特開 昭62−55478(JP,A) 特開 昭61−218783(JP,A) 特開 昭61−291783(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸に固定されたドライブプレートと、
    このドライブプレートと共に回転するように係合されか
    つこのドライブプレートに対して傾動可能な斜板と、こ
    の斜板に軸受け支持され回り止め機構によりこの斜板の
    回転に伴う自転が阻止されこの斜板の傾転角に対応した
    角度でこの斜板の回転に伴って揺動運動するピストンサ
    ポートと、前記駆動軸の軸線を中心としてこの軸線に平
    行でかつ円周方向に配置された6個のシリンダーと、そ
    れぞれのシリンダーごとに設けられた前記シリンダー内
    を往復運動するピストンと、これらのピストン毎に設け
    られ前記ピストンサポートの運動を前記ピストンに伝え
    るコンロッドと、前記ピストンサポートの円周方向にこ
    れらコンロッド毎に設けられたコンロッド連結部とを備
    えた可変容量斜板式圧縮機において、前記ピストンサポ
    ートに設けられたコンロッド連結部間の間隙のうち1つ
    の間隔を他の間隔よりも大きく形成し、前記他の間隔を
    ほぼ等間隔とし、前記大きく形成されたコンロッド連結
    部間に前記回り止め機構を設けた可変容量斜板式圧縮
    機。
  2. 【請求項2】前記斜板の傾動運動に対応して前記駆動軸
    上を摺動するように設けられたスリーブと前記駆動軸の
    端部を軸受支持する軸受ハウジングとが複数個のスラス
    トワッシャを介して接するように前記複数個のスラスト
    ワッシャを配した特許請求の範囲第1項記載の可変容量
    斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】前記スラストワッシャを2枚とし、前記ス
    リーブに接する側のスラストワッシャを回転自在にし、
    前記軸受ハウジングに接する側のスラストワッシャを前
    記軸受ハウジングに回転を拘束して固定した特許請求の
    範囲第2項記載の可変容量斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】前記斜板の傾動運動に対応して前記駆動軸
    上を摺動するように設けられたスリーブの摺動範囲を制
    限するように前記駆動軸上に摺動範囲制限部材を配し、
    前記駆動軸の端部がスラスト軸受け装置を介して前記軸
    受ハウジングに接するように前記スラスト軸受け装置を
    配した特許請求の範囲第1項記載の可変容量斜板式圧縮
    機。
  5. 【請求項5】前記スラスト軸受装置が2枚のスラストレ
    ースと1式のコロとで構成され、このスラストトレース
    のうち少なくとも1枚のスラストレースの脱着が可能で
    ある特許請求の範囲第4項記載の可変容量斜板式圧縮
    機。
  6. 【請求項6】前記スラスト軸受装置が2枚のスラストワ
    ッシャから構成され、このスラストワッシャのうち少な
    くとも1枚のスラストワッシャの脱着が可能である特許
    請求の範囲第4項記載の可変容量斜板式圧縮機。
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