JP3313017B2 - マルチパス・チャネル装置及び方法 - Google Patents

マルチパス・チャネル装置及び方法

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  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記憶媒体上に記録さ
れた、または通信システムにより受信されたデータを回
復する装置及び方法に関し、特に、データ・チャネルを
複数のデータ・パスに分割し、あるデータ・パスからの
データが例えばエラー訂正コード(ECC)・シンドロ
ームにもとづき選択される装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気及び光ディスク駆動装置やテープ・
ドライブなどのデータ記憶装置は、2つの点でその改良
のための不断の難題に遭遇している。一方は、記憶密度
の増加であり、他方は高速コンポーネント及び改良技術
によるスループットの向上である。
【0003】記録密度はビット密度を増加することによ
り、またデータ・トラック間隔をより狭く密にすること
により向上される。これらの変更は各ビットのサイズの
縮小に帰着し、以前と同じ信頼性標準を維持するために
は読出し及び書込み能力をより高い性能レベルに向上す
る必要がある。
【0004】読出しモードの間にドライブ性能を最適化
するために設計された特性に、単位時間しきい値当たり
の電圧変化に相当するデルタVがあり、これはチャネル
上のデータとノイズとを区別するために使用される。デ
ルタV値を最適な性能に設定することが一般に実施され
る。しかしながら、最適な性能を提供するデルタV値は
トランスジューサ毎に変化し、その上、ディスク駆動装
置内においてトランスジューサの半径方向の位置によっ
ても変化する。この位置はディスク表面に対するヘッド
の速度の関数である。この問題を解決するために、米国
特許番号第4821125号はデルタVに対応して、ヘ
ッド毎、またトラック毎に設定される可変値を使用する
ディスク駆動装置チャネル回路を開示する。こうしたチ
ャネル回路は一度に1つのデルタV値だけしか使用しな
いが、エラーに遭遇すると各デルタV値に対応してデー
タが再度読出されるように要求する。これはスループッ
トを不利に低下させる。なぜならデータがディスクから
再度読出されるようにディスクがトランスジューサ位置
に回転されなければならないからである。
【0005】読出しモードの間のドライブ性能を最適化
するために設計される別の特性は、ビットが媒体から読
出されるタイミング・ウィンドウである。最適性能を実
現するために可変周波数発振器(VFO)ウィンドウ・
センタリング回路により、ウィンドウを中心に調整する
ことが一般的である。しかしながら、最適性能を提供す
るタイミング・ウィンドウの位置は、異なるトランスジ
ューサ/ディスクの組合わせや、VFOウィンドウ・セ
ンタリング回路の許容差などにより生じるビット・シフ
トにより変化しうる。この問題を解決するために、前後
にシフト可能な可変位置タイミング・ウィンドウを用い
るディスク駆動装置チャネル回路が知られている。米国
特許番号第4958243号、及び"WINDOW-SHIFTING M
ECHANISMIN DATA SEPARATOR"、IBM Technical Disclosu
re Bulletin、Vol.30、No.6、1987年11月は、
このタイプの典型的なチャネル回路を開示する。こうし
たチャネル回路はデータ・ストリング全体に対してタイ
ミング・ウィンドウをシフトするが、タイミング・ウィ
ンドウの各所望のシフトに対応してデータが再度読出さ
れるように要求する。従って、データがディスクから再
度読出されるように、ディスクがトランスジューサ位置
に回転されなければならないのでスループットが不利に
低下する。
【0006】スループットの低下は、中断の無い読出し
データ・フローが非常に重要なマルチメディア・アプリ
ケーションでは特に破滅的である。マルチメディア・ア
プリケーションにおけるスループットの低下は、それ自
体、データが再読出しされる間の画面中央における見苦
しいビジュアル・モーションや、走査更新の停止を意味
する。
【0007】米国特許番号第3537084号は、記号
間干渉によるビット・シフトを補正するデータ記憶タイ
ミング・システムを開示する。すなわち磁化方向の複数
の連続変化における最初と最後の変化がそれぞれの読出
しに際し、データ・ビット・フレームの早期発生及び遅
延発生を生じる。開示されるシステムは検出遅延のため
の1つの特定のパスを使用し、一方の検出は遅延の無い
データをフレーム化するためのものであり、他方の検出
は予想記号間干渉によるビット・シフトに等しい遅延を
有するデータをフレーム化するためのものである。フレ
ーム化は予想記号間干渉によるビット・シフトのほんの
一部だけを遅延されるクロックによりストローブされ
る。フレーミング・パスは非柔軟なセット連続ビット基
準、すなわち最後に読出されたビットが磁化方向の変化
に相当するか、或いは磁化方向の変化が存在しないかに
もとづき選択される。このシステムは特定のセット連続
ビット基準規則により記号間干渉によるビット・シフト
を補正するだけである。
【0008】通信システムでは、不正に受信され復調さ
れたデータが通信システムにより再送されうる。しかし
ながら、これはデータが再送される間に通信システムの
スループットを低下させる。この現象はモデムや閉回路
ケーブル・システムなどでは破滅的である。この現象は
特にスループットが非常に重要なマルチメディア・アプ
リケーションでは破滅的であり、それ自体、データが再
送される間の画面中央における見苦しいビジュアル・モ
ーションや走査更新の停止を意味する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、デー
タの再読出しを要求すること無く、読出しモードの間の
性能を最適化する、データ記憶装置のための改良された
データ・チャネル装置及び方法を提供することである。
【0010】本発明の別の目的は、各デルタV値に対応
するデータの再読出しを要求すること無く、読出しモー
ドの間の性能を最適化するデータ記憶装置のための改良
されたデータ・チャネル装置及び方法を提供することで
ある。
【0011】更に本発明の別の目的は、読出しモードの
間に各シフト式タイミング・ウィンドウに対応してデー
タの再読出しを要求すること無く、記号間干渉によるビ
ット・シフトだけでなく多くのタイプのビット・シフト
を訂正する、データ記憶装置のための改良されたデータ
・チャネル装置及び方法を提供することである。
【0012】更に本発明の別の目的は、データの再読出
しを要求すること無く複数のデルタV値及びシフト式タ
イミング・ウィンドウの使用により、読出しモードの間
の性能を最適化する、データ記憶装置のための改良され
たデータ・チャネル装置及び方法を提供することであ
る。
【0013】更に本発明の別の目的は、データの再送を
要求すること無く、受信モードの間の性能を最適化す
る、通信システムのための改良されたデータ・チャネル
装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的が
データが記憶媒体上に記憶され、トランスジューサによ
り記憶媒体から読出されるデータ記憶装置、または受信
機によりデータが受信されるデータ通信システムに対応
するマルチパス・チャネル装置により達成される。複数
のデータ・パスを有するデータ・チャネルがトランスジ
ューサにより記憶媒体から読出されるデータ信号を受信
するように、トランスジューサに動作的に接続され、或
いは受信機により復調されるデータ信号または受信機に
より受信されるベースバンド・データ信号を受信するよ
うに受信機に動作的に接続される。いずれの場合にも、
データ信号は利用者データと冗長データとを含む。エラ
ー検査ユニットが複数の各データ・パスからの利用者デ
ータ及び冗長データを検査する。選択ユニットがエラー
検査ユニットに応答して複数のデータ・パスの1つから
データを選択する。選択基準は好適には性能結果ベース
であるので、本発明はノイズ、最大保持力の変化、媒体
欠陥、ヘッド不安定性などにより生じる変化に適応で
き、記号間干渉によるビット・シフト・エラーの訂正に
限るものではない。
【0015】本発明の好適な実施例では、複数の各デー
タ・パスが異なるパラメータを有し、複数の各データ・
パスからの利用者データ及び冗長データが読出し信号に
含まれるエラーに関する情報を提供するように計算され
るエラー訂正コード・シンドロームを用いて検査され
る。複数のデータ・パスの1つの選択はエラーを有さな
い、または電子的に"オン・ザ・フライ式"に訂正されう
る小さなエラーを有するデータを選択することにより実
施される。
【0016】本発明は、記憶媒体からデータを物理的に
再読出ししたり、通信システムにおいてデータを再送す
るのではなく、複数のデータ・パスにおけるデータの"
電子的再読出し(electronic rereads)"を同時に実行
する。本発明の"電子的再読出し"は複数のデータ・パス
において実行されるので、"電子的再読出し"が並行して
実行され、例えば従来の読出しよりも多いディスク媒体
の回転を要求しない。
【0017】リアル・タイムの"電子的再読出し"の性能
は、例えばエラーがスループットに悪影響を及ぼすマル
チメディア・アプリケーションに適している。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、ロータリ・アクチュエー
タ10が磁気ディスク11をアクセスする典型的なディ
スク駆動装置を表す。磁気ディスク11がハブ12上に
搭載され、ハブ12はスピンドル・シャフト13に固定
される。磁気ディスク11、ハブ12、スピンドル・シ
ャフト13、及びスピンドル・ドライブ・モータ(図示
せず)のロータがベース14に設けられるベアリング
(図示せず)の支持に調和して回転する。磁気ディスク
11はデータを記憶するための複数のトラックを含む。
トラックはスピンドル・シャフト13の回りに、例えば
同心円またはらせんパターン状に配列される。
【0019】ロータリ・アクチュエータ10は、弾力性
のサスペンション16に取り付けられるアーム15を含
む。サスペンション16は磁気抵抗(MR)読出しヘッ
ド及び誘導性書込みヘッドを搭載するスライダなどの、
トランスジューサ17を搭載する。ロータリ・アクチュ
エータ10はボイス・コイル(図示せず)により駆動さ
れて、トランスジューサ17を磁気ディスク11に対し
て半径方向に移動し、それにより磁気ディスク11上の
トラックがアクセスされる。トランスジューサ17はリ
ード線(図示せず)を介して、可撓性ケーブル19上に
実装されるアーム電子回路モジュール18に電気的に接
続される。可撓性ケーブル19はアーム15に取り付け
られる。或いはアーム電子回路モジュール18がベース
14に取り付けられてもよい。アーム電子回路モジュー
ル18は、可撓性ケーブル19内の導体により、残りの
ディスク駆動装置回路に電気的に接続される。
【0020】本発明は磁気ディスク記憶装置における使
用に限られるものではなく、磁気及び光ディスク駆動装
置、テープ・ドライブなどの任意のデータ記憶装置また
は任意の通信システムに適用できる。
【0021】図2は、磁気ディスク11上の各トラック
の典型的なセクタ・アーキテクチャ・バイト割当てを示
す。図2に示されるセクタ・アーキテクチャ・バイト割
当ては、タイミング回路を同期するための11バイトの
識別(ID)同期フィールド25、IDフィールドの開
始をマークする1バイトのID同期マーク26、セクタ
を識別する6バイトのIDフィールド27、エラー・セ
ンス・コードを含む2バイトのID巡回冗長検査(CR
C)フィールド28、3バイトのパッド29、及びデー
タ書込み時にIDを保護する1バイトの書込みスプライ
ス30、データのタイミング回路を同期するための11
バイトのデータ同期フィールド31、データ・フィール
ドの開始をマークする1バイトのデータ同期マーク3
2、データ・セクタを表す520バイトのデータ・フィ
ールド33、6バイトのエラー訂正コード(ECC)・
フィールド34、モータ速度変化のための3バイトのパ
ッド35、及び書込み回復のための14バイトのセクタ
間ギャップ36を含む。
【0022】本発明は、図2に示されるセクタ・アーキ
テクチャ・バイト割当てにおける使用に限るものではな
く、ECC、CRCまたは他のエラー検出または訂正コ
ードなどの冗長データを含む任意のデータ記憶アーキテ
クチャに適用できる。
【0023】ECCフィールド34は従来通り、エラー
訂正及び検出のために使用される。エラー検出は誤って
訂正されるデータの確率をハード誤り率より小さくする
ように要求される。訂正が試みられない場合には、EC
Cフィールド34の全バイトがエラー検出のために使用
可能になる。1訂正が試みられる場合、エラー検出のた
めに1インタリーブ当たり2バイト以下が使用可能であ
る。ダブル・バースト訂正が試みられる場合、エラー検
出のために1インタリーブ当たり4バイト以下が使用可
能である。各2バイトの削減は65536(216)倍高
い訂正誤り率(miscorrect possibilityまたはrate)を
生じる。例えばダブル・バースト訂正が試みられる場
合、訂正誤り率は40億倍以上増加する。
【0024】本発明は、データ処理、フィルタリング、
検出及び正規化の複数の技術が、1つのパスの読出しの
間に並行データ・パスに適用されることを可能にする。
例えば、ECCフィールド34のエラー検出能力が、正
しいデータを有する1つのデータ・パスを選択するため
に使用される。これは従来式に調整されるデータ・チャ
ネルに比較して極めて低い誤り率を提供する。
【0025】図3は、本発明の第1の実施例によるデー
タ記憶装置用のマルチパス・チャネル装置のブロック図
である。アーム電子回路(AE)モジュール18は、通
常、図1に示されるアクチュエータ上に実装される。A
Eモジュール18はトランスジューサ17からの読出し
信号電圧の初期高増幅率を提供する。
【0026】自動利得制御(AGC)/等価器モジュー
ル40A、40B及び40Cは、AEモジュール18か
ら増幅された読出し信号を受信する。各AGC/等価器
モジュール40A、40B及び40Cにおいてこの信号
が増幅され、一定の振幅に保持されフィルタ(図示せ
ず)を介して出力される。AGC/等価器モジュール4
0A、40B及び40Cは異なるパラメータ値を有す
る。すなわちAGC/等価器モジュール40Aは、AG
C/等価器モジュール40B及び40Cの各々とは異な
る帯域幅及び(または)等価を有し、AGC/等価器モ
ジュール40Bは、AGC/等価器モジュール40A及
び40Cの各々とは異なる帯域幅及び(または)等価を
有する。例えばAGC/等価器モジュール40Bの帯域
幅及び等価は、正規の条件の下でドライブ性能を最適化
するように選択され、AGC/等価器モジュール40A
及び40Cの帯域幅及び等価は、他の条件の下でドライ
ブ性能を最適化するように選択される。
【0027】AGC/等価器モジュール40Aの出力
は、検出器モジュール42Aに送信される。同様にAG
C/等価器モジュール40B及び40Cの出力は、それ
ぞれ検出器モジュール42B及び42Cに送信される。
検出器モジュール42A、42B及び42Cは各々、そ
れぞれのAGC/等価器モジュール40A、40B及び
40Cからの増幅リニア信号を対応する直列のデジタル
・パルスに変換する。全ての波形のピークが検出され、
直列のフィルタリング回路により結果の有効データ・ピ
ークが見い出される。デルタV及び"Vしきい値"として
区別される2つの主要な基準が全てのピークに適用され
る。これら2つの機能を担う回路が特定の組合わせ論理
と共にデータと外来ピークとを区別し、データ・パルス
の純粋なストリングをVFOモジュール44A、44B
及び44Cに渡すようにする。検出器モジュール42
A、42B及び42Cは異なるパラメータ値を有する。
すなわち検出器モジュール42Aは、検出器モジュール
42B及び42Cとは異なるデルタV及び(または)"
Vしきい値"を有し、検出器モジュール42Bは検出器
モジュール42A及び42Cとは異なるデルタV及び
(または)"Vしきい値"を有する。例えば検出器モジュ
ール42BのデルタV及び"Vしきい値"は、正規の条件
の下でドライブ性能を最適化するように選択され、検出
器モジュール42A及び42CのデルタV及び"Vしき
い値"は、他の条件の下でドライブ性能を最適化するよ
うに選択される。
【0028】VFOモジュール44A、44B及び44
Cは、それぞれデータ正規化モジュール46A、46B
及び46Cと共に検出ウィンドウ中心の3つの異なる定
義を確立する。VFOモジュール44A、44B及び4
4Cは各々、パルス・ストリングをそのフレーミング発
振器出力と絶えず比較する。読出しモードでは比較パル
ス・ストリングは、検出器モジュール42A、42B及
び42Cからのデータ・パルスのストリングである。発
振器周波数の調整は各比較パルスの測定位相誤差に比例
する。サンプル誤差当たりの調整の大きさまたは応答時
間が、VFOモジュール44A、44B及び44Cの2
つのモード、すなわち高速同期モードか読出しモードか
により決定される。実際のデータを受信する以前にVF
Oモジュール44A、44B及び44Cは、データ同期
フィールド31を形成する直列の一定周波数パルスを受
信する。データ同期フィールド31はデータ・フィール
ド33と同時に作成され、データ・フィールド33から
実際のデータを受諾し、ECCフィールド34から冗長
データを受諾するように、VFOモジュール44A、4
4B及び44Cを準備またはセットアップするために使
用される。データ同期フィールド31がVFOモジュー
ル44A、44B及び44Cの入力に現れるとVFOモ
ジュール44A、44B及び44Cは高速同期モードに
入力する。VFOモジュール44A、44B及び44C
がこのモードにある間、VFOモジュール44A、44
B及び44Cは、サンプル位相誤差当たりの発振器調整
を最大化するように高速に反応し、VFOモジュール4
4A、44B及び44Cのロック時間をこのデータに最
小化する。残りの時間の間、VFOモジュール44A、
44B及び44Cは読出しモードとなる。データ同期フ
ィールド31の最後の部分とデータ・フィールド33及
びECCフィールド34を通じて、VFOモジュール4
4A、44B及び44Cの応答は最適周波数補正を提供
するように低速化される。
【0029】VFOモジュール44A、44B及び44
Cは、それぞれVFOクロック及び検出データと共に、
すなわち検出器モジュール42A、42B及び42Cか
らのデータと共に、データ正規化モジュール46A、4
6B及び46Cを提供する。VFOモジュール44A、
44B及び44Cから受信されるVFOクロックは、デ
ータ正規化モジュールにより様々な度合いにオフセット
され、結果的に、それぞれのデータ正規化モジュール4
6A、46B及び46Cにより、異なる読出しクロック
が使用されることになる。すなわちデータ正規化モジュ
ール46Aにより使用される読出しクロックは、データ
正規化モジュール46B及び46Cにより使用されるも
のとは異なり、データ正規化モジュール46Bにより使
用される読出しクロックは、データ正規化モジュール4
6A及び46Cにより使用されるものとは異なる。各読
出しクロックはディスク回転に同期するがディスク回転
に対する検出ウィンドウの中心は、各データ正規化モジ
ュール46A、46B及び46Cにより異なって定義さ
れる。例えばデータ正規化モジュール46Bで使用され
る読出しクロックにより定義される検出ウィンドウが中
心に置かれる。すなわち単にVFOモジュール44Bに
より提供されるVFOクロックに相当する。一方、デー
タ正規化モジュール46Aで使用される読出しクロック
により定義される検出ウィンドウは前方にシフトされ
る。すなわちVFOモジュール44Aにより提供される
VFOクロックが、データ正規化モジュール46Aによ
り前方にシフトされる。他方、データ正規化モジュール
46Cで使用される読出しクロックにより定義される検
出ウィンドウは後方にシフトされる。すなわちVFOモ
ジュール44Cにより提供されるVFOクロックが、デ
ータ正規化モジュール46Cにより遅延される。例え
ば、データ正規化モジュール46Bにより使用される読
出しクロックは、正規の条件の下でドライブ性能を最適
化するように選択され、データ正規化モジュール46
A、46Cにより使用される読出しクロックは、他の条
件の下でドライブ性能を最適化するように選択される。
【0030】AGC/等価器モジュール40A、40B
及び40Cの帯域幅及び等価、検出器モジュール42
A、42B及び42CのデルタV及び"Vしきい値"、及
びデータ正規化モジュール46A、46B及び46Cに
より使用される読出しクロックは、異なる条件の下でド
ライブ性能を最適化するように選択されることが好まし
い。例えばAGC/等価器モジュール40Bの帯域幅及
び等価、検出器モジュール42BのデルタV及び"Vし
きい値"、及びデータ正規化モジュール46Bにより使
用される読出しクロックは、正規の条件の下でドライブ
性能を最適化するように選択され、AGC/等価器モジ
ュール40Aの帯域幅及び等価、検出器モジュール42
AのデルタV及び"Vしきい値"、及びデータ正規化モジ
ュール46Aにより使用される読出しクロックは、他の
条件の下でドライブ性能を最適化するように選択され、
AGC/等価器モジュール40Cの帯域幅及び等価、検
出器モジュール42CのデルタV及び"Vしきい値"、及
びデータ正規化モジュール46Cにより使用される読出
しクロックは、更に別の条件の下でドライブ性能を最適
化するように選択される。例えばドライブ設計の間に、
様々な媒体からデータを読出すために使用されるトラン
スジューサの低い側の公差、正規値、及び高い側の公差
に対応して最適性能が達成されるように、別々のパスの
上記パラメータの値が決定される。
【0031】データ正規化モジュール46Aは、VFO
モジュール44Aにより提供される検出データをその読
出しクロックにより定義される検出ウィンドウと比較
し、正規化データを生成する。この正規化データが受信
されて媒体上に書込まれる符号化データに復元される。
この正規化データは次にデータ正規化モジュール46A
により、利用者データ及び冗長データの形式にデジタル
的に復号化され、読出しクロックと共にバッファ・モジ
ュール48Aに伝送される。同様にデータ正規化モジュ
ール46Bは、VFOモジュール44Bにより提供され
る検出データを、その読出しクロックにより定義される
検出ウィンドウと比較し、正規化データを生成し、正規
化データを復号化して、その読出しクロックと共にバッ
ファ・モジュール48Bに伝送する。データ正規化モジ
ュール46Cは、VFOモジュール44Cにより提供さ
れる検出データを、その読出しクロックにより定義され
る検出ウィンドウと比較し、正規化データを生成し、正
規化データを復号化して、その読出しクロックと共にバ
ッファ・モジュール48Cに伝送する。
【0032】バッファ・モジュール48A、48B及び
48Cは、それぞれのデータ正規化モジュール46A、
46B及び46Cから受信される正規化復号化データの
セクタ(すなわちデータ・フィールド33及びECCフ
ィールド34に対応する正規化復号化データ)を一時的
に記憶する。更にバッファ・モジュール48A、48B
及び48Cは従来通りにECCシンドロームを計算し、
一時的に記憶するECCシンドローム・モジュール50
A、50B及び50Cをそれぞれ含む。ECCシンドロ
ーム・モジュール50Aは、バッファ・モジュール48
Aに記憶される正規化復号化データのセクタに対応する
ECCシンドロームを計算して記憶する。同様にECC
シンドローム・モジュール50Bは、バッファ・モジュ
ール48Bに記憶される正規化復号化データのセクタに
対応するECCシンドロームを計算して記憶し、ECC
シンドローム・モジュール50Cは、バッファ・モジュ
ール48Cに記憶される正規化復号化データのセクタに
対応するECCシンドロームを計算して記憶する。
【0033】バッファ・モジュール48A、48B及び
48Cは、制御装置バス52を介して制御装置モジュー
ル54に接続され、ECCシンドローム・モジュール5
0A、50B及び50Cも同様である。制御装置モジュ
ール54はECCシンドローム・モジュール50A、5
0B及び50Cに記憶される計算されたECCシンドロ
ームをポーリングする。制御装置モジュール54は、E
CCシンドローム・モジュール50Bに記憶される計算
されたECCシンドロームを、インタプリテーション・
テーブルと比較し、バッファ・モジュール48Bに記憶
されるデータに関するエラー情報を提供する。同様に制
御装置モジュール54は、ECCシンドローム・モジュ
ール50Aに記憶される計算されたECCシンドローム
をインタプリテーション・テーブルと比較し、バッファ
・モジュール48Aに記憶されるデータに関するエラー
情報を提供し、更にECCシンドローム・モジュール5
0Cに記憶される計算されたECCシンドロームをイン
タプリテーション・テーブルと比較し、バッファ・モジ
ュール48Cに記憶されるデータに関するエラー情報を
提供する。例えばECCシンドロームの全てのバイトが
0の場合、これは、通常、データ内にエラーが存在しな
いことを表すように解釈される。小さなエラーが存在す
る場合には、通常、ECCシンドロームの幾つかのバイ
トがデータ内のエラーの位置を識別し、ECCシンドロ
ームの他のバイトが、エラーを訂正するために変更され
るべきビットを識別する。
【0034】バッファ・モジュール48A、48B及び
48Cは更に、出力56A、56B及び56C、並びに
スイッチ58A、58B及び58Cをそれぞれ有し、こ
れらのスイッチはバッファ・モジュール48A、48B
及び48Cにそれぞれ記憶される正規化復号化データの
セクタを選択的に出力する。スイッチ58A、58B及
び58Cの位置、すなわち開状態か閉状態かは制御装置
モジュール54により、制御装置バス52及びスイッチ
・リード59A、59B及び59Cを介して個々に制御
される。制御装置モジュール54は、各々の並列データ
・パスに対応して導出されるエラー情報と優先順位リス
トとの比較にもとづき、スイッチ58A、58B及び5
8Cの位置を制御する。
【0035】優先順位リストは、通常、名目データ・パ
スにおけるゼロ・エラーを優先して開始する。名目デー
タ・パスにエラーが存在すると、エラーの存在しない別
のデータ・パスが、通常、優先される。全てのデータ・
パスにおいてエラーが存在する場合、名目データ・パス
内の1つの訂正可能なエラーが優先されることが望まし
い。同様に名目データ・パス内に複数のエラーが存在す
る場合、別のデータ・パス内の1つの訂正可能なエラー
が優先されることが望ましい。最適な優先順位は遅延時
間に対するエラーの重要度に依存する。例えばビデオ表
示における少数の不正な画素は、通常、ビデオ表示にお
ける休止モーションよりも重要度が低い。デジタル・デ
ータでは、通常、逆が真である。従ってビデオでは再読
出しが試行される以前に、高レベルのECC訂正を使用
することが、通常、優先される。デジタル・データで
は、通常、逆が真である。
【0036】スイッチ58Aが閉状態で、スイッチ58
B及び58Cが開状態の場合、バッファ・モジュール4
8Aに記憶される正規化復号化データのセクタが出力5
6A及び接続信号線62を介して、直並列変換器モジュ
ール60に提供される。同様にスイッチ58Bが閉状態
で、スイッチ58A及び58Cが開状態の場合、バッフ
ァ・モジュール48Bに記憶される正規化復号化データ
のセクタが直並列変換器モジュール60に提供され、ま
たスイッチ58Cが閉状態でスイッチ58A及び58B
が開状態の場合、バッファ・モジュール48Cに記憶さ
れる正規化復号化データのセクタが直並列変換器モジュ
ール60に提供される。
【0037】好適には、選択バッファ・モジュール48
A、48Bまたは48Cに記憶される正規化復号化デー
タは、次の正規化復号化データのセクタがデータ正規化
モジュール46A、46B及び46Cにより提供される
読出しクロックにより、バッファ・モジュール48A、
48B及び48Cに同期入力されるのと同時またはそれ
以前に、選択バッファ・モジュールから同期出力され
る。或いはバッファ・モジュール48A、48B及び4
8Cが、正規化復号化データの複数のセクタを収容でき
るように十分大きい。
【0038】直並列変換器モジュール60は、受信した
直列データを直並列変換し、結果の直並列変換データを
制御装置バス52及び制御装置54を介して、これを使
用するシステムに提供する。
【0039】図4は、ECCコードの全ての能力が検出
のために使用される場合、すなわちECCコードが訂正
のために使用されない場合に、制御装置モジュール54
により実行されるポーリング・プロシージャの流れ図で
ある。ポーリング・プロシージャの開始がステップ10
1で示される。ステップ103で、ポーリング・プロシ
ージャはデータ同期マーク32が検出されたか否かを問
い合わせる。ステップ103でデータ同期マーク32が
検出されると、ポーリング・プロシージャはステップ1
05に移行し、ECCシンドロームがセクタの終りにポ
ーリングされるように遅延を生成する。ステップ103
でデータ同期マーク32が検出されないとステップ10
3が繰返される。ステップ105の遅延の後、ECCシ
ンドローム・モジュール50A、50B及び50Cに記
憶される計算されたECCシンドロームがステップ10
7でポーリングされる。
【0040】ステップ107のポーリングの後、ポーリ
ング・プロシージャはステップ109で、ECCシンド
ローム・モジュール50Bに記憶される計算されたEC
Cシンドロームが0であるか、すなわちエラー無しを示
すかどうかを問い合わせる。ステップ109で一致が発
生すると、ステップ111でスイッチ58Bが閉じられ
る(スイッチ58A及び58Cは開状態)。
【0041】ステップ109で一致が発生しないと、ポ
ーリング・プロシージャはステップ113で、ECCシ
ンドローム・モジュール50Aに記憶される計算された
ECCシンドロームが0であるか、すなわちエラー無し
を示すかどうかを問い合わせる。ステップ113で一致
が発生すると、ステップ115でスイッチ58Aが閉じ
られる(スイッチ58B及び58Cは開状態)。
【0042】ステップ113で一致が発生しないと、ポ
ーリング・プロシージャはステップ117で、ECCシ
ンドローム・モジュール50Cに記憶される計算された
ECCシンドロームが0であるか、すなわちエラー無し
を示すかどうかを問い合わせる。ステップ117で一致
が発生すると、ステップ119でスイッチ58Cが閉じ
られる(スイッチ58A及び58Bは開状態)。
【0043】ステップ117で一致が発生しないと、ス
テップ121で従来のデータ回復プロシージャ(DR
P)ステップが実行され、DRPカウントが1だけ増分
される。次にステップ123でポーリング・プロシージ
ャは、従来のDRPの最後のステップが完了したか否か
を問い合わせる。最後のDRPステップが完了している
と、ハード(訂正不能)・エラー及びエラー・コードが
ステップ125で記録され、ポーリング・プロシージャ
はステップ127で終了する。一方、最後のDRPステ
ップが完了していない場合には、DRPステップが完了
するまでステップ109から再度繰返される。
【0044】このように従来のDRPが本発明と共に使
用され、各DRPステップにおける回復率を向上する。
しかしながら、各DRPステップはデータの再読出しを
要求する。従って、本発明をDRP以前に適用すること
により、第1審でデータを正しく読出す確率を増加さ
せ、要求される再読出しの回数を多大に低減することが
望ましい。更に本発明の異なるパラメータ、例えば帯域
幅、等価、デルタV、"Vしきい値"及び検出ウィンドウ
・オフセットなどが、より極端なエラーの回復率を改善
するように、DRPにおいて調整されうる。しかしなが
ら、必ずしもDRPが本発明と共に使用される必要はな
い。
【0045】スイッチ58B、58A及び58Cが、そ
れぞれステップ111、115及び119で閉じられる
と、ポーリング・プロシージャはステップ128で、セ
クタが完了かどうかを問い合わせる。セクタが完了して
いないとステップ128が繰返される。セクタが完了し
ていると、各スイッチ58A、58B及び58Cがステ
ップ129で開放される。次にステップ131で、ポー
リング・プロシージャは、読出される別のセクタが存在
するかどうかを問い合わせる。存在する場合、ステップ
103が繰返される。読出される別のセクタが存在しな
いと、ポーリング・プロシージャはステップ127で終
了する。
【0046】図4の流れ図は、ステップ109、113
及び117におけるゼロ・エラーのテスト後、1つのエ
ラーに遭遇するまで、ポーリング・プロシージャがステ
ップ109、113及び117を繰返すように変更され
てもよい。このプロシージャは、従来のDRPに移行す
る以前に実行されるテストの最適な優先順位リストに従
い、2つ以上のエラーに対しても繰返されうる。もちろ
ん、データがスイッチ58A、58Bまたは58Cを介
して渡される以前に、あらゆるエラーが訂正されなけれ
ばならない。
【0047】図3では別々のAGC/等価器モジュール
40A、40B、40C、検出器モジュール42A、4
2B、42C、及びVFOモジュール44A、44B、
44Cが示されるが、必ずしもこの必要はない。好適に
は、ドライブ性能を最適化するためにこれらの異なるパ
ラメータが十分に有益な場合に限り、これらのモジュー
ルが各データ・パスにおいて別々に構成される。少なく
とも幾つかのデータ・パスにとって共通のモジュールを
使用すると、本発明の空間的またはコスト要求を低減す
ることができる。
【0048】第1の実施例の変形では、バッファ・モジ
ュール48A、48B及び48Cからのセクタのセクシ
ョンが、特定のデータ・ゾーン(例えばセクタの前半部
分)と別のデータ・ゾーン(例えばセクタの後半部分)
を含むシーケンスを構成するために使用される。データ
はエラーの存在しないセクタが形成されるまで、電子的
に結合される。例えばECCシンドロームが構成された
セクタから生成され、バッファ・モジュール48A、4
8B及び48Cから正しく構成されるデータだけが、オ
リジナル・データを構成するために使用される。
【0049】図5は、本発明の第2の実施例によるデー
タ記憶装置用のマルチパス・チャネル装置のブロック図
である。第2の実施例は、各データ・パスが共通のAG
C/等価器モジュール40B、検出器モジュール42
B、及びVFOモジュール44Bを使用する以外は、図
3に示される第1の実施例と同じである。第2の実施例
では、VFOモジュール44Bがデータ正規化モジュー
ル46A、46B及び46Cに、VFOクロック及び検
出データ、すなわち検出器モジュール42Bからのデー
タ・パルスを提供する。好適には図5に示されるよう
に、データ正規化モジュール46Bが中心となる読出し
クロックを使用し、データ正規化モジュール46Aが中
心に対して前方に(好適には総検出ウィンドウ・サイズ
の4%乃至20%、例えば42nsのウィンドウでは6
ns)オフセットされる読出しクロックを使用し、デー
タ正規化モジュール46cが中心に対して後方に(好適
には総検出ウィンドウ・サイズの4%乃至20%、例え
ば42nsのウィンドウでは6ns)オフセットされる
読出しクロックを使用する。
【0050】本発明の利点を説明するために、電子ノイ
ズのみを有する例について述べることにする。この例で
は、データ正規化モジュール46Bを含む第1のデータ
・パスが、全データ・ビット(例えば512バイト・セ
クタを想定すると、1セクタ当たり4096ビット)の
各側に6シグマ・マージンを有するように名目的に調整
される。データ正規化モジュール46Aを含む第2のデ
ータ・パスは、1シグマ分進められ、一方の側に5シグ
マ・マージンを他方の側に7シグマ・マージンを生成す
る。データ正規化モジュール46Cを含む第3のデータ
・パスは1シグマ分遅延され、一方の側に7シグマ・マ
ージンを、他方の側に5シグマ・マージンを生成する。
【0051】5シグマ・マージン(片側)ではビット誤
り率が2.9E−7となり、6シグマ・マージン(片
側)ではビット誤り率が1.0E−9となり、7シグマ
・マージン(片側)ではビット誤り率が1.3E−12
となる。
【0052】従って、名目的な第1のデータ・パスのセ
クタ故障率は、8.2E−6(4096ビット*(1.
0E−9)*(両側(2)))となる。先行される第2
のデータ・パスのセクタ故障率は、それだけで使用され
る場合には、1.2E−3(4096ビット*(2.9
E−7+1.3E−12))となり、左項は5シグマ・
マージンの故障率に対応し、右項は7シグマ・マージン
の故障率に対応する。同様に遅延される第3のデータ・
パスのセクタ故障率はそれだけで使用される場合には、
1.2E−3となる。
【0053】電子ノイズが6シグマ・マージンを越えな
い場合、名目データ・パスがデータを正しく読出す。電
子ノイズが7シグマを越えると、先行される或いは遅延
されるデータ・パスであってもデータを正しく読出せな
い。しかしながら、こうしたことは、ノイズが6シグマ
・マージンを越えるとき、すなわち6シグマ・マージン
を越えるエラーよりもはるかに稀にしか発生しない。更
に7シグマ・マージンをも越える割合は0.13%
((1.3E−12)/(1.0E−9))に過ぎな
い。すなわち名目データ・パスのセクタ故障を引き起こ
す故障ビットの99.87%が、先行または遅延データ
・パスにより正しく読出されることになる。セクタ内の
残りの4095ビットについては、別のビット遷移が検
出ウィンドウ外にある確率は、0.12%(4095ビ
ット*(2.9E−7+1.3E−12)=0.001
2)である。従って先行または遅延データ・パスが、名
目データ・パスの故障を訂正し損なう確率は、総合的に
0.25%(0.13%+0.12%)となる。この例
では、誤り率は名目データ・パスだけが使用される場合
の誤り率の400分の1である。
【0054】更に、名目データ・パスの故障が先行また
は遅延データ・パスにより訂正される高い確率により、
ECCシンドロームの訂正能力及びそれに関連する高い
訂正誤り率に頼ることなく、訂正誤り率が低下される。
また名目データ・パスにおいてエラーが発生する場合に
限り、先行または遅延データ・パスが使用されるよう
に、名目データ・パスが最初に正当性をチェックされる
ので、先行または遅延データ・パスの使用により、EC
Cシンドロームの検出能力がしばしばチェックされるこ
とはなく、従って訂正誤り率を増加することはない。
【0055】本発明はまた媒体ノイズ及び欠陥に関する
問題を解決する。これらの問題は電子ノイズに関する問
題よりも難題である。電子ノイズは再読出し毎に異なる
ので、データを再読出しすることにより回復する良好な
機会が生まれる。しかしながら、媒体ノイズ及び欠陥に
関しては、書込み波形の歪が媒体内で"ロック"され、再
読出し毎に変化しない。従来、媒体ノイズ及び欠陥に対
して容赦の無い場合、回復のための唯一の希望は、EC
Cの訂正能力を利用するか、電子ノイズが歪を打ち消す
まで待機することであった。書込み波形が適正な検出ウ
ィンドウ外にシフトされる場合には、多数回の再読出し
の後であっても電子ノイズは歪をめったに打ち消さな
い。しかしながら、本発明による先行または遅延データ
・パスを有するチャネルは、ほとんどの場合、最初の読
出しにおいてデータを正しく読出すことができる。実際
にデータ記憶装置が真の電子ノイズからのより大きな偏
差を有すると、本発明により提供される改善はより偉大
となる。本発明は媒体欠陥の影響を低減するので、媒体
のデータ密度の増加や媒体除去率の低減が可能になり、
媒体コストを低減することができる。
【0056】3つのデータ・パスを有するチャネル装置
が、第1及び第2の実施例において述べられたが、本発
明はこれに限るものではない。本発明によるチャネル装
置は、任意の複数のデータ・パスを有することができ
る。
【0057】好適には、全てのデータ・パスが単一のチ
ップ上に形成され、本発明のための追加の空間またはコ
スト要求を低減する。
【0058】図6は、本発明の第3の実施例によるデー
タ記憶装置用のマルチパス・チャネル装置のブロック図
であり、振幅エラー及びビット・シフト・エラーからの
回復が別々のパスに沿って発生する。第3の実施例は、
振幅エラーからの回復のために2つの追加のデータ・パ
スが含まれる以外は、図5に示される第2の実施例と同
じである。
【0059】第3の実施例では、AGC/等価器モジュ
ール40Bの出力が、検出器モジュール42B、42D
及び42Eに送信される。検出器モジュール42B、4
2D及び42Eはそれぞれ、AGC/等価器モジュール
40Bからの増幅リニア信号を対応する直列のデジタル
・パルスに変換する。全ての波形ピークが検出され、直
列のフィルタリング回路により、結果の有効データ・ピ
ークが見い出される。2つの主要な基準であるデルタV
及び"Vしきい値"が差動(differentiation)により識
別される全てのピークに適用される。これらの2つの機
能を担う回路は、特定の組合わせ論理と共にデータと外
来ピークとの区別を提供し、データ・パルスの純粋なス
トリングをVFOモジュール44Bとデータ正規化モジ
ュール46D及び46Eに渡す。検出器モジュール42
B、42D及び42Eは異なるパラメータ値を有する。
すなわち検出器モジュール42Bは、検出器モジュール
42D及び42Eとは異なるデルタV及び"Vしきい値"
を有し、検出器モジュール42Dは検出器モジュール4
2B及び42Eとは異なるデルタV及び"Vしきい値"を
有する。好適には図6に示されるように、検出器モジュ
ール42BのデルタV及び"Vしきい値"は、正規の条件
の下でドライブ性能を最適化するように選択され、検出
器モジュール42DのデルタV及び"Vしきい値"は、A
GC/等価器40Bの出力の分解能が正規よりも高いと
きに、ドライブ性能を最適化するように選択され、検出
器モジュール42EのデルタV及び"Vしきい値"は、A
GC/等価器40Bの出力の分解能が正規よりも低いと
きに、ドライブ性能を最適化するように選択される。
【0060】また第3の実施例では、VFOモジュール
44Bがデータ正規化モジュール46A、46B、46
C、46D及び46EにVFOクロックを提供し、デー
タ正規化モジュール46A、46B及び46Cに検出デ
ータ、すなわち検出器モジュール42Bからのデータ・
パルスを提供する。すなわちVFOモジュール44Bは
データ正規化モジュール46D及び46Eには、VFO
クロックだけを提供する。データ正規化モジュール46
Dは検出モジュール42Dにより提供される検出データ
をVFOモジュール44BからのVFOクロックにより
定義される検出ウィンドウと比較し、正規化復号化デー
タを生成して、そのクロックと共にバッファ・モジュー
ル48Dに伝送する。同様にデータ正規化モジュール4
6Eは、検出モジュール42Eにより提供される検出デ
ータをVFOモジュール44BからのVFOクロックに
より定義される検出ウィンドウと比較し、正規化復号化
データを生成して、そのクロックと共にバッファ・モジ
ュール48Eに伝送する。
【0061】バッファ・モジュール48D及び48E
は、それぞれデータ正規化モジュール46D及び46E
から受信した正規化復号化データ(すなわちデータ・フ
ィールド33及びECCフィールド34に対応する正規
化復号化データ)のセクタを一時的に記憶する。更にバ
ッファ・モジュール48D及び48Eは、それぞれ、E
CCシンドロームを計算し一時的に記憶するECCシン
ドローム・モジュール50D及び50Eを含む。ECC
シンドローム・モジュール50Dは、バッファ・モジュ
ール48Dに記憶される正規化復号化データのセクタの
ECCシンドロームを計算し、記憶する。同様にECC
シンドローム・モジュール50Eは、バッファ・モジュ
ール48Eに記憶される正規化復号化データのセクタの
ECCシンドロームを計算し、記憶する。
【0062】バッファ・モジュール48D及び48E
は、制御装置バス52を介して制御装置モジュール54
に接続され、ECCシンドローム・モジュール50D及
び50Eについても同様である。制御装置モジュール5
4は、ECCシンドローム・モジュール50A、50
B、50C、50D及び50Eに記憶される計算された
ECCシンドロームをポーリングする。好適には、制御
装置モジュール54は、最初にECCシンドローム・モ
ジュール50Bに記憶される計算されたECCシンドロ
ームをエラー無しを示す0と比較する。同様に制御装置
モジュール54は、ECCシンドローム・モジュール5
0A、50C、50D及び50Eに記憶される計算され
たECCシンドロームを、好適にはこの順序で、それぞ
れ0と比較する。
【0063】バッファ・モジュール48D及び48E
は、それぞれ出力56D及び56E、並びにスイッチ5
8D及び58Eを有し、これらのスイッチはバッファ・
モジュール48D及び48Eにそれぞれ記憶される正規
化復号化データのセクタを選択的に出力する。各スイッ
チ58D及び58Eの位置、すなわち開状態か閉状態か
は、制御装置モジュール54により制御装置バス52及
びスイッチ・リード59D及び59Eを介して、個々に
制御される。制御装置モジュール54は、ECCモジュ
ール50A、50B、50C、50D及び50Eに記憶
される計算されたECCシンドロームと0との比較にも
とづき、スイッチ58A、58B、58C、58D及び
58Eの位置を制御する。スイッチ58A、58B、5
8C、58D及び58Eのいずれか1つだけが、ある時
点において閉じられ、対応するバッファ・モジュールに
記憶される正規化復号化データのセクタが、接続信号線
62を介して直並列変換器モジュール60に提供され
る。
【0064】好適には、選択バッファ・モジュール48
A、48B、48C、48Dまたは48Eに記憶される
正規化復号化データは、次の正規化復号化データのセク
タが、データ正規化モジュール46A、46B、46
C、46D及び46Eにより提供されるクロックによ
り、バッファ・モジュール48A、48B、48C、4
8D及び48Eに同期入力されるのと同時またはそれ以
前に選択バッファ・モジュールから同期出力される。或
いはバッファ・モジュール48A、48B、48C、4
8D及び48Eが、正規化復号化データの複数のセクタ
を収容できるように十分大きい。
【0065】2つの追加のデルタV選択に対応して、別
のデータ・パスを追加することにより、振幅エラー及び
ビット・シフト・エラーからの回復が、別々のデータ・
パスに沿って可能になる。ピーク検出チャネルに対応し
て2つのモードのビット・エラーが存在する。
【0066】本発明は、ピーク検出チャネルの例に限ら
れるものではない。パーシャル・レスポンス(PR)・
チャネルでも、データ・エラーを生じる振幅及び位相シ
フトなどの磁気データに関する主要問題を、複数パス及
びオフセットの組合わせを用いて解決することができ
る。
【0067】通常、パーシャル・レスポンス最尤(PR
ML)記録チャネルは、PR−IVフィルタ機能により
達成されるクラスIVパーシャル・レスポンス(PR)
信号を使用する。書込まれるデータが予め定義されたラ
ン・レングス制限を有する変調コード出力を提供する符
号器に提供される。こうした制限には、例えば連続0の
最小及び最大数に対する制限や、全体記録シーケンス内
の偶奇の記録シーケンス内の0の最大ラン・レングスな
どが含まれる。プレコーダ(precoder)は1/(1−D
2)演算により記述される符号器を従え、ここでDは単
位遅延演算子である。プレコーダに接続されるPRML
プレコンプ(precomp)は、変調幅を有する2進パルス
信号を書込み回路に提供し、書込み回路はディスク表面
に書込むための変調書込み電流を提供する。
【0068】図7は、パーシャル・レスポンス最尤(P
RML)データ・パスを用いる、本発明の第4の実施例
によるデータ記憶装置用のマルチパス・チャネルのブロ
ック図である。アナログ読出し信号が(1−D2)演算
により記述されるAEモジュール18から獲得され、こ
こでDは再度単位遅延演算子である。ローパス・フィル
タ・モジュール70A、70B及び70CがAEモジュ
ール18から増幅された読出し信号を受信する。フィル
タリングされた読出し信号は、それぞれ可変利得増幅器
(VGA)モジュール72A、72B及び72Cに提供
される。増幅された読出し信号が、それぞれアナログ−
デジタル(A/D)変換器モジュール74A、74B及
び74Cに提供される。これらのA/D変換器は、例え
ば64分解能の6ビット・サンプル値を提供する。
【0069】A/D変換器モジュール74A、74B及
び74Cのサンプルは、それぞれ例えば10タップ有限
インパルス応答(FIR:finite impulse response)
デジタル・フィルタなどの、デジタル・フィルタ・モジ
ュール76A、76B及び76Cに提供される。デジタ
ル・フィルタ・モジュール76A、76B及び76Cに
よりフィルタリングされた信号は、それぞれ検出器モジ
ュール78A、78B及び78C、並びにタイミング/
利得制御モジュール80A、80B及び80Cに提供さ
れる。それぞれの検出器モジュール78A、78B及び
78Cは、例えば0/4、4復号器に接続されて、リー
ド・バック・データに対する最尤(ML)検出プロセス
を実行するビタビ復号器(図示せず)を含む。タイミン
グ/利得制御モジュール80A、80B及び80Cは、
それぞれ利得及びAC結合極制御(AC coupling pole c
ontrol)信号をVGAモジュール72A、72B及び7
2Cに提供し、タイミング制御信号をA/Dモジュール
74A、74B及び74Cに提供する。
【0070】ローパス・フィルタ・モジュール70A、
70B、70C、VGAモジュール72A、72B、7
2C、A/D変換器モジュール74A、74B、74
C、デジタル・フィルタ・モジュール76A、76B、
76C、検出器モジュール78A、78B、78C及び
タイミング/利得制御モジュール80A、80B、80
Cは異なるパラメータ値を有する。好適には、ローパス
・フィルタ・モジュール70B、VGAモジュール72
B、A/D変換器モジュール74B、デジタル・フィル
タ・モジュール76B、検出器モジュール78B、及び
タイミング/利得制御モジュール80Bのパラメータ値
は正規の条件下のドライブ性能を最適化するように選択
され、ローパス・フィルタ・モジュール70A、70
C、VGAモジュール72A、72C、A/D変換器モ
ジュール74A、74C、デジタル・フィルタ・モジュ
ール76A、76C、検出器モジュール78A、78
C、及びタイミング/利得制御モジュール80A、80
Cのパラメータ値は、他の条件下のドライブ性能を最適
化するように選択される。
【0071】検出器モジュール78A、78B及び78
Cの出力は、それぞれバッファ・モジュール48A、4
8B及び48Cに提供される。簡略化のために図7には
示されていないが、バッファ・モジュール48A、48
B及び48Cについても、検出器モジュール78A、7
8B及び78Cの出力をクロックに同期して入出力する
ためにタイミング制御信号をタイミング/利得制御モジ
ュール80A、80B及び80Cからそれぞれ受信す
る。この実施例のマルチパス・チャネル装置の残りの部
分の構造及びオペレーションは、図3及び図4に関連し
て上述された第1の実施例の場合と同一であるので、こ
こでは説明を省略する。
【0072】図8は、本発明の第5の実施例によるデー
タ記憶装置用のマルチパス・チャネル装置のブロック図
である。第5の実施例は、各PRMLデータ・パスが共
通のローパス・フィルタ・モジュール70B、共通の可
変利得増幅器(VGA)モジュール72B、及び共通の
タイミング/利得制御モジュール80Dを使用する以外
は、図7に示される第4の実施例に同一である。
【0073】第5の実施例では、ローパス・フィルタ・
モジュール70BがAEモジュール18から増幅された
読出し信号を受信する。フィルタリングされた読出し信
号は、可変利得増幅器(VGA)モジュール72Bに提
供される。増幅された読出し信号がアナログ−デジタル
(A/D)変換器モジュール74A、74B及び74C
に提供される。タイミング/利得制御モジュール80D
がデジタル・フィルタ・モジュール76Bからフィルタ
リングされた信号を受信し、利得及びAC結合極制御信
号をVGAモジュール72Bに提供し、また異なるタイ
ミング制御信号をA/D変換器モジュール74A、74
B及び74Cに提供する。好適には、A/D変換器モジ
ュール74Bに提供されるタイミング制御信号が中心に
置かれ、A/D変換器モジュール74Aに提供されるタ
イミング制御信号が中心に対して前方にオフセットさ
れ、A/D変換器モジュール74Cに提供されるタイミ
ング制御信号が中心に対して後方にオフセットされる。
簡略化のため図8には示されていないが、バッファ・モ
ジュール48A、48B及び48Cは、それぞれ検出器
モジュール78A、78B及び78Cの出力をクロック
に同期して入出力するために、タイミング/利得制御モ
ジュール80Dからタイミング制御信号を受信する。
【0074】図9は、各別々のパスにおける異なる条件
に対応してディスク駆動装置性能を最適化するように、
別々のパスで使用されるモジュール・パラメータ値を選
択するプロシージャを示す流れ図である。パラメータ値
選択プロシージャの開始がステップ201で示される。
ステップ203で、テスト装置(図示せず)のテスト・
パス(図示せず)のモジュール・パラメータの値が初期
化される。テスト・パスは本発明の各別々のパスで使用
されるタイプのモジュール(図示せず)を有する。テス
ト・パス内のモジュールのパラメータは、異なる条件の
下で最適な値を決定できるように可変である。ステップ
205で、テスト・トランスジューサ(図示せず)が、
第1のテスト・ディスク(図示せず)の表面上の第1の
シリンダに移動される。この表面は図9では、"第1表
面(first surface)"として参照される。テスト・トラ
ンスジューサ及びテスト・ディスクは、本発明の別々の
パスを組込むディスク駆動装置内で使用されるタイプで
ある。
【0075】ステップ207で、テスト・パスの読出し
性能がテストされ、結果がテスト装置のメモリ(図示せ
ず)に記憶される。ステップ209で、テスト・パス内
のモジュールのパラメータ、例えばテスト装置のカウン
タ(図示せず)などが増分される。ステップ207及び
209は、パラメータの各増分に対応して繰返される。
図9では、ステップ203乃至209は、第1表面上の
第1のシリンダを使用するテストに対応してのみ示され
る。繰返しを回避するために図9には示されていない
が、ステップ203乃至209は複数の他のテスト・デ
ィスクの表面上の第1のシリンダに対応しても繰返さ
れ、好適には各テスト・ディスクの表面上の他のシリン
ダに対しても繰返される。
【0076】ステップ211では、テスト装置がテスト
が完了したかどうかを問い合わせる。テストが完了して
いると、パラメータ値選択プロシージャはステップ21
3に移行し、テスト装置がメモリ内に記憶される結果に
もとづき本発明の各別々のパスで使用されるパラメータ
値セットを選択する。パラメータ値選択プロシージャは
次にステップ215で終了する。ステップ213では、
本発明の第1の"名目"パスで使用されるパラメータ値セ
ットと、本発明の第2のパスで使用される別のパラメー
タ値セットと、本発明の第3のパスで使用される更に別
のパラメータ値セットとが選択される。なぜなら前者の
セットが大半のテスト・ディスクにおける最適結果を生
成し、後者の2つのセットが最悪の総合結果を有するテ
スト・ディスクに対する最善の結果、及び2番目に最悪
の総合結果を有するテスト・ディスクに対する最善の結
果をそれぞれ生成するからである。
【0077】本発明はデータ通信システムにも適用する
ことができる。
【0078】図10は、本発明の第6の実施例による、
例えばモデム・システム、閉回路ケーブル・システムな
どの通信システム用のマルチパス・チャネル装置のブロ
ック図である。第6の実施例はAEモジュール18では
なく、受信機モジュール88が送信機モジュール90か
らのデータ信号を受信する以外は、図3に示される第1
の実施例と同一である。図10に示されるように通信回
線92により、データ信号が送信機モジュール90から
受信機モジュール88に伝送される。通信回線92は光
ファイバ・ケーブルまたは電気導体ケーブルなどであ
る。或いはデータ信号が送信機モジュール90から受信
機モジュール88に同報される信号内に含まれてもよ
い。
【0079】受信機モジュール88は、送信機モジュー
ル90からのデータ信号の初期高増幅率を提供する。図
10に示される単一の受信機モジュール88の代わり
に、各パスに別々の受信機モジュールが組込まれてもよ
い。各こうした受信機モジュールは別々に、例えばベー
スバンド・データを受信する。第6の実施例のマルチパ
ス・チャネル装置の残りの部分の構造は、図3に関連し
て述べられた第1の実施例の場合と同じであるので、こ
こでは説明を省略する。
【0080】図11は、図10に示されるマルチパス・
チャネル装置により実行されるポーリング・プロシージ
ャの流れ図である。このポーリング・プロシージャはD
RP関連ステップ121及び123が省略されている以
外は、図4に示されるものと同一であるので、ここでは
説明を省略する。
【0081】図10及び図11では、送信機モジュール
90から受信機モジュール88に伝送されるデータ信号
が図2に示されるセクタ・アーキテクチャ・バイト割当
てを有すると仮定される。但し、本発明は図2に示され
るセクタ・アーキテクチャ・バイト割当ての使用に限ら
れるものではなく、ECC、CRCなどの冗長データを
含む任意のデータ通信アーキテクチャと共に使用されう
る。
【0082】他の変更及び適応化も可能であることが理
解されよう。例えば幾つかの別々のデータ・パスが異な
るチャネル・タイプを有してもよい。こうした一実施例
では、第1のデータ・パスがピーク検出チャネルであ
り、第2のデータ・パスがパーシャル・レスポンス(P
R)・チャネルであったりする。別のこうした実施例で
は、幾つかの別々のデータ・パスにおいて、異なるPR
タイプが使用されたりする。例えば第1のデータ・パス
がPRチャネルであり、第2のデータ・パスが、低分解
能のデータ信号に好適に作用する拡張改良パーシャル・
レスポンス(EEPR:extended enhanced partial re
sponce)・チャネルであったりする。
【0083】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0084】(1)データが記憶媒体上に記憶され、ト
ランスジューサにより前記記憶媒体から読出されるデー
タ記憶装置のためのマルチパス・チャネル装置であっ
て、前記トランスジューサに動作的に接続され、前記ト
ランスジューサにより前記記憶媒体から読出されるデー
タを受信する複数のデータ・パスを有するデータ・チャ
ネルと、前記の各データ・パスからの利用者データ及び
冗長データを検査するエラー検査手段と、前記エラー検
査手段に応答して、前記データ・パスの1つからデータ
を選択する選択手段と、を含む、マルチパス・チャネル
装置。 (2)前記記憶媒体上に記憶されるデータがデータ・フ
ィールドとエラー訂正コード・フィールドとを含み、前
記エラー検査手段が前記の各データ・パスに動作的に接
続され、前記の各データ・パスからの前記利用者データ
及び前記冗長データに対応するエラー訂正コード・シン
ドロームを計算する手段を含む、前記(1)記載のマル
チパス・チャネル装置。 (3)前記の各データ・パスが、データを読出しクロッ
クにもとづき正規化するデータ正規化手段と、前記読出
しクロックのオフセット量に相当する異なるパラメータ
値と、を含む、前記(1)記載のマルチパス・チャネル
装置。 (4)第1の前記データ・パスに対応付けられる前記読
出しクロックが、基準クロックに対して進められ、第2
の前記データ・パスに対応付けられる前記読出しクロッ
クが前記基準クロックに等しいように、当該読出しクロ
ックの前記オフセット量が0であり、第3の前記データ
・パスに対応付けられる前記読出しクロックが、前記基
準クロックに対して遅延される、前記(3)記載のマル
チパス・チャネル装置。 (5)前記第1のデータ・パスに対応付けられる前記基
準読出しクロックの前記オフセット量が前記基準クロッ
クに対して、総検出ウィンドウ・サイズの4%乃至20
%進められ、前記第3のデータ・パスに対応付けられる
前記基準読出しクロックの前記オフセット量が前記基準
クロックに対して、前記総検出ウィンドウ・サイズの4
%乃至20%遅延される、前記(4)記載のマルチパス
・チャネル装置。 (6)前記の各データ・パスが、少なくとも1つのデル
タV値及び"Vしきい値"にもとづき、有効データ・ピー
クを検出する検出器手段と、前記少なくとも1つのデル
タV値及び前記"Vしきい値"のオフセット量に相当する
異なるパラメータ値と、を含む、前記(1)記載のマル
チパス・チャネル装置。 (7)第1の前記データ・パスに対応付けられる前記少
なくとも1つのデルタV値及び前記"Vしきい値"が、基
準よりも高く、第2の前記データ・パスに対応付けられ
る前記少なくとも1つのデルタV値及び前記"Vしきい
値"の前記オフセット量が、当該デルタV値及び当該"V
しきい値"が前記基準にほぼ等しいように約0であり、
第3の前記データ・パスに対応付けられる前記少なくと
も1つのデルタV値及び前記"Vしきい値"が、前記基準
よりも低い、前記(6)記載のマルチパス・チャネル装
置。 (8)少なくとも1つの前記データ・パスが、別の前記
データ・パスとは異なるタイミング・エラー応答を有す
る、前記(1)記載のマルチパス・チャネル装置。 (9)少なくとも1つの前記データ・パスが、別の前記
データ・パスとは異なる振幅エラー応答を有する、前記
(1)記載のマルチパス・チャネル装置。 (10)前記の各データ・パスがパーシャル・レスポン
ス最尤データ・パスである、前記(1)記載のマルチパ
ス・チャネル装置。 (11)前記の各データ・パスが、タイミング制御信号
にもとづき、アナログ・データ信号をデジタル・データ
信号に変換するアナログ−デジタル変換器手段と、前記
タイミング制御信号のオフセット量に相当する異なるパ
ラメータ値と、を含む、前記(10)記載のマルチパス
・チャネル装置。 (12)第1の前記データ・パスに対応付けられる前記
タイミング制御信号が、基準タイミング制御信号に対し
て進められ、第2の前記データ・パスに対応付けられる
前記タイミング制御信号の前記オフセット量が、当該タ
イミング制御信号が前記基準タイミング制御信号に等し
いように0であり、第3の前記データ・パスに対応付け
られる前記タイミング制御信号が、前記基準タイミング
制御信号に対して遅延される、前記(11)記載のマル
チパス・チャネル装置。 (13)データが記憶媒体上に記憶され、トランスジュ
ーサにより前記記憶媒体から読出されるデータ記憶装置
のためのマルチパス・チャネル方法であって、前記トラ
ンスジューサにより読出されるデータを、前記トランス
ジューサに動作的に接続される複数のデータ・パスを有
するデータ・チャネルに入力するステップと、前記の各
データ・パスからの利用者データ及び冗長データのエラ
ーを検査するステップと、前記検査ステップにもとづ
き、前記データ・パスの1つからデータを選択するステ
ップと、を含む、マルチパス・チャネル方法。 (14)前記記憶媒体上に記憶されるデータがデータ・
フィールドとエラー訂正コード・フィールドとを含み、
前記検査ステップが、前記の各データ・パスからの前記
利用者データ及び前記冗長データに対応するエラー訂正
コード・シンドロームを計算するサブステップと、前記
計算されたエラー訂正コード・シンドロームを0と比較
するサブステップと、を含む、前記(13)記載のマル
チパス・チャネル方法。 (15)前記の各データ・パスが読出しクロックにもと
づきデータを正規化するデータ正規化器と、前記読出し
クロックのオフセット量に相当する異なるパラメータ値
とを含み、第1の前記データ・パスに対応付けられる前
記読出しクロックが、基準クロックに対して進められ、
第2の前記データ・パスに対応付けられる前記読出しク
ロックが前記基準クロックに等しいように、当該読出し
クロックの前記オフセット量が0であり、第3の前記デ
ータ・パスに対応付けられる前記読出しクロックが、前
記基準クロックに対して遅延されるものにおいて、前記
検査ステップが、前記第2のデータ・パスからの前記利
用者データ及び前記冗長データに対応するエラー訂正コ
ード・シンドロームを計算するサブステップと、前記計
算されたエラー訂正コード・シンドロームを0と比較す
るサブステップと、前記計算されたエラー訂正コード・
シンドロームが0でない場合、前記第1または前記第3
の一方のデータ・パスからの前記利用者データ及び前記
冗長データに対応するエラー訂正コード・シンドローム
を計算し、前記計算されたエラー訂正コード・シンドロ
ームを0と比較するサブステップと、前記第2のデータ
・パスに対応して計算された前記エラー訂正コード・シ
ンドローム、及び前記第1または前記第3の一方のデー
タ・パスに対応して計算された前記エラー訂正コード・
シンドロームがいずれも0でない場合、前記第1または
前記第3の他方のデータ・パスからの前記利用者データ
及び前記冗長データに対応するエラー訂正コード・シン
ドロームを計算し、前記計算されたエラー訂正コード・
シンドロームを0と比較するサブステップと、を含む、
前記(13)記載のマルチパス・チャネル方法。 (16)前記選択ステップが、前記第2のデータ・パス
に対応して計算された前記エラー訂正コード・シンドロ
ームが0に等しい場合、前記第2のデータ・パスからの
データを選択するサブステップと、前記第1または前記
第3の前記一方のデータ・パスに対応して計算された前
記エラー訂正コード・シンドロームが0に等しい場合、
前記一方のデータ・パスからのデータを選択するサブス
テップと、前記第1または前記第3の前記他方のデータ
・パスに対応して計算された前記エラー訂正コード・シ
ンドロームが0に等しい場合、前記他方のデータ・パス
からのデータを選択するサブステップと、を含む、前記
(15)記載のマルチパス・チャネル方法。 (17)前記の各データ・パスが、少なくとも1つのデ
ルタV値及び"Vしきい値"にもとづき、有効データ・ピ
ークを検出する検出器と、前記少なくとも1つのデルタ
V値及び前記"Vしきい値"のオフセット量に相当する異
なるパラメータ値とを含み、第1の前記データ・パスに
対応付けられる前記少なくとも1つのデルタV値及び前
記"Vしきい値"が基準よりも高く、第2の前記データ・
パスに対応付けられる前記少なくとも1つのデルタV値
及び前記"Vしきい値"の前記オフセット量が、当該デル
タV値及び当該"Vしきい値"が前記基準に等しいように
約0であり、第3の前記データ・パスに対応付けられる
前記少なくとも1つのデルタV値及び前記"Vしきい値"
が前記基準よりも低いものにおいて、前記検査ステップ
が、前記第2のデータ・パスからの前記利用者データ及
び前記冗長データに対応するエラー訂正コード・シンド
ロームを計算するサブステップと、前記計算されたエラ
ー訂正コード・シンドロームを0と比較するサブステッ
プと、前記計算されたエラー訂正コード・シンドローム
が0でない場合、前記第1または前記第3の一方のデー
タ・パスからの前記利用者データ及び前記冗長データに
対応するエラー訂正コード・シンドロームを計算し、前
記計算されたエラー訂正コード・シンドロームを0と比
較するサブステップと、前記第2のデータ・パスに対応
して計算された前記エラー訂正コード・シンドローム、
及び前記第1または前記第3の一方のデータ・パスに対
応して計算された前記エラー訂正コード・シンドローム
がいずれも0でない場合、前記第1または前記第3の他
方のデータ・パスからの前記利用者データ及び前記冗長
データに対応するエラー訂正コード・シンドロームを計
算し、前記計算されたエラー訂正コード・シンドローム
を0と比較するサブステップと、を含む、前記(13)
記載のマルチパス・チャネル方法。 (18)前記選択ステップが、前記第2のデータ・パス
に対応して計算された前記エラー訂正コード・シンドロ
ームが0に等しい場合、前記第2のデータ・パスからの
データを選択するサブステップと、前記第1または前記
第3の前記一方のデータ・パスに対応して計算された前
記エラー訂正コード・シンドロームが0に等しい場合、
前記一方のデータ・パスからのデータを選択するサブス
テップと、前記第1または前記第3の前記他方のデータ
・パスに対応して計算された前記エラー訂正コード・シ
ンドロームが0に等しい場合、前記他方のデータ・パス
からのデータを選択するサブステップと、を含む、前記
(17)記載のマルチパス・チャネル方法。 (19)ベースと、前記ベース上に搭載され、軸の回り
を回転するディスクと、前記軸の回りにパターン状に配
列され、前記ディスクの表面上にデータを記憶する複数
のトラックと、前記ディスク上に記憶されるデータを読
出すトランスジューサと、前記トランスジューサを前記
トラック間で移動させるアクチュエータと、前記トラン
スジューサに動作的に接続され、前記トランスジューサ
により前記ディスクから読出されるデータを受信する複
数のデータ・パスを有するデータ・チャネルと、前記の
各データ・パスからの利用者データ及び冗長データを検
査するエラー検査手段と、前記エラー検査手段に応答し
て、前記データ・パスの1つからデータを選択する選択
手段と、を含む、直接アクセス記憶装置。 (20)データが受信機に伝送されるデータ通信システ
ムのためのマルチパス・チャネル装置であって、前記受
信機により受信されるデータを受信するように動作的に
接続される複数のデータ・パスを有するデータ・チャネ
ルと、前記の各データ・パスからの利用者データ及び冗
長データを検査するエラー検査手段と、前記エラー検査
手段に応答して、前記データ・パスの1つからデータを
選択する選択手段と、を含む、マルチパス・チャネル装
置。 (21)データが受信機に伝送されるデータ通信システ
ムのためのマルチパス・チャネル方法であって、前記受
信機により受信されるデータを、前記受信機に動作的に
接続される複数のデータ・パスを有するデータ・チャネ
ルに入力するステップと、前記の各データ・パスからの
利用者データ及び冗長データのエラーを検査するステッ
プと、前記検査ステップにもとづき、前記データ・パス
の1つからデータを選択するステップと、を含む、マル
チパス・チャネル方法。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データの再読出しを要求すること無く読出しモードの間
の性能を最適化する、データ記憶装置のための改良され
たデータ・チャネル装置及び方法を提供することができ
る。
【0086】更に本発明によれば、各デルタV値に対応
するデータの再読出しを要求すること無く読出しモード
の間の性能を最適化する、データ記憶装置のための改良
されたデータ・チャネル装置及び方法を提供することが
できる。
【0087】更に本発明によれば、読出しモードの間に
各シフト式タイミング・ウィンドウに対応してデータの
再読出しを要求すること無く記号間干渉によるビット・
シフトだけでなく、多くのタイプのビット・シフトを訂
正する、データ記憶装置のための改良されたデータ・チ
ャネル装置及び方法を提供することができる。
【0088】更に本発明によれば、データの再読出しを
要求すること無く複数のデルタV値及びシフト式タイミ
ング・ウィンドウの使用により、読出しモードの間の性
能を最適化する、データ記憶装置のための改良されたデ
ータ・チャネル装置及び方法を提供することができる。
【0089】更に本発明によれば、データの再送を要求
すること無く受信モードの間の性能を最適化する、通信
システムのための改良されたデータ・チャネル装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】主な機械要素を示す典型的な磁気ディスク記憶
装置の斜視図である。
【図2】図1に示される磁気ディスク上のトラックの典
型的なセクタ・アーキテクチャ・バイト割当てを示す図
である。
【図3】本発明の第1の実施例によるデータ記憶装置用
のマルチパス・チャネル装置のブロック図である。
【図4】図3に示されるマルチパス・チャネル装置によ
り実行されるポーリング・プロシージャを示す流れ図で
ある。
【図5】データ・パスが共通の自動利得制御(AGC)
/等価器モジュール、共通の検出器モジュール、及び共
通の可変周波数発振器(VCO)モジュールを使用す
る、本発明の第2の実施例によるデータ記憶装置用のマ
ルチパス・チャネル装置のブロック図である。
【図6】振幅エラー及びビット・シフト・エラーからの
回復が別のデータ・パスに沿って発生する、本発明の第
3の実施例によるデータ記憶装置用のマルチパス・チャ
ネル装置のブロック図である。
【図7】パーシャル・レスポンス最尤(PRML)デー
タ・パスを用いる、本発明の第4の実施例によるデータ
記憶装置用のマルチパス・チャネル装置のブロック図で
ある。
【図8】データ・パスが共通のローパス・フィルタ、共
通の可変利得増幅器(VGA)モジュール、及び共通の
タイミング/利得制御モジュールを使用する、PRML
データ・パスを用いる本発明の第5の実施例によるデー
タ記憶装置用のマルチパス・チャネル装置のブロック図
である。
【図9】各々の別々のパスの異なる状態に対応してドラ
イブ性能を最適化するように、別々のパスで使用される
モジュール・パラメータの値を選択するプロシージャを
示す流れ図である。
【図10】本発明の第6の実施例による通信システム用
のマルチパス・チャネル装置のブロック図である。
【図11】図10に示されるマルチパス・チャネル装置
により実行されるポーリング・プロシージャを示す流れ
図である。
【符号の説明】
10 ロータリ・アクチュエータ 11 磁気ディスク 12 ハブ 13 スピンドル・シャフト 14 ベース 15 アーム 16 サスペンション 17 トランスジューサ 18 アーム電子回路モジュール 19 可撓性ケーブル 25 識別(ID)同期フィールド 26 ID同期マーク 27 IDフィールド 28 ID巡回冗長検査(CRC)フィールド 29、35 パッド 30 書込みスプライス 31 データ同期フィールド 32 データ同期マーク 33 データ・フィールド 34 エラー訂正コード(ECC)・フィールド 36 セクタ間ギャップ 52 制御装置バス 54 制御装置モジュール 60 直並列変換器モジュール 62 接続信号線 88 受信機モジュール 90 送信機モジュール 92 通信回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イール・アルバート・カンニンガム アメリカ合衆国55901、ミネソタ州ロチ ェスター、サーティーンス・アベニュ ー、ノース・ウエスト 2429 (56)参考文献 特開 昭58−137056(JP,A) 特開 平5−281089(JP,A) 特開 平6−28113(JP,A) 特開 平5−234273(JP,A) 特開 平6−76389(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 301 G06F 3/06 G11B 20/10 - 20/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶媒体上に記憶されたデータがトランス
    ジューサにより読み出されるデータ記憶装置のためのマ
    ルチパス・チャネル装置であって、 前記トランスジューサに接続され、前記トランスジュー
    サにより前記記憶媒体から読み出されるデータを受信す
    る複数のデータ・パスを有するデータ・チャネルと、 前記各データ・パスからの利用者データ及び冗長データ
    を検査するエラー検査手段と、 前記エラー検査手段に応答して、前記データ・パスの1
    つからデータを選択する選択手段とを含み前記データ・
    パスのそれぞれは、デルタV値に基づいて有効データ・
    ピークを検出し、かつ、前記デルタV値のオフセット量
    に相当する異なるパラメータを有するマルチパス・チャ
    ネル装置。
  2. 【請求項2】記憶媒体上に記憶されたデータがトランス
    ジューサにより読み出されるデータ記憶装置のためのマ
    ルチパス・チャネル装置であって、 前記トランスジューサに接続され、前記トランスジュー
    サにより前記記憶媒体から読み出されるデータを受信す
    る複数のデータ・パスを有するデータ・チャネルと、 前記各データ・パスからの利用者データ及び冗長データ
    を検査するエラー検査手段と、 前記エラー検査手段に応答して、前記データ・パスの1
    つからデータを選択する選択手段とを含み、 前記各データ・パスがパーシャル・レスポンス最尤デー
    タ・パスであり、タイミング制御信号にもとづきアナロ
    グ・データ信号をデジタル・データ信号に変換するアナ
    ログ−デジタル変換器手段と、前記タイミング制御信号
    のオフセット量に相当する異なるパラメータ値とを含む
    マルチパス・チャネル装置。
  3. 【請求項3】記憶媒体上に記憶されたデータがトランス
    ジューサにより読み出され、前記データがデータ・フィ
    ールドとエラー訂正コード・フィールドを含むデータ記
    憶装置のマルチパス・チャネルにおいてデータの読み出
    しを行う方法であって、 前記トランスジューサにより読み出されたデータを、前
    記トランスジューサに接続され複数のデータ・パスを有
    するデータ・チャネルに入力するステップと、 前記各データ・パスから利用者データ及び冗長データの
    エラーを検査する以下の(1)〜(2)のステップを含
    むステップと、 (1)前記各データ・パスから前記利用者データ及び冗
    長データに対応するエラー訂正コード・シンドロームを
    計算するステップ (2)前記計算されたエラー訂正コード・シンドローム
    を0と比較するステップ前記検査ステップにおいて1つ
    のデータ・パスから計算されたエラー訂正コード・シン
    ドロームが0のとき、該1つのデータ・パスのデータを
    選択するステップと、 前記検査ステップにおいて各データ・パスから計算され
    たエラー訂正コード・シンドロームが0でないとき、エ
    ラー回復プロシージャを実行するステップとを有する方
    法。
  4. 【請求項4】記憶媒体上に記憶されたデータがトランス
    ジューサにより読み出されるデータ記憶装置のマルチパ
    ス・チャネルにおいてデータの読み出しを行う方法であ
    って、 前記トランスジューサにより読み出されたデータを、前
    記トランスジューサに接続され複数のデータ・パスを有
    するデータ・チャネルに入力するステップと、 前記各データ・パスから利用者データ及び冗長データの
    エラーを検査するステップと、 前記検査するステップに基づいて前記データ・パスの1
    つからデータを選択するステップとを含み、 前記各データ・パスは、読み取りクロックに基づいてデ
    ータを正規化するデータ正規化器を含み、前記読み取り
    クロックのオフセット量に相当する異なるパラメータを
    含み、前記データ・パスに含まれる第1のパスに対応付
    けられる前記読み取りクロックは基準クロックに対して
    進められ、前記データ・パスに含まれる第2のパスに対
    応付けられる前記読み取りクロックの前記オフセット量
    は前記基準クロックにほぼ等しいようにほぼ0であり、
    前記データ・パスに含まれる第3のパスに対応付けられ
    る前記読み取りクロックは前記基準クロックに対して遅
    延され、 前記検査ステップが前記第2のパスから前記利用者デー
    タ及び冗長データに対応するエラー訂正コード・シンド
    ロームを計算するステップと該計算されたエラー訂正コ
    ード・シンドロームを0と比較するステップを含み、 前記計算されたエラー訂正コード・シンドロームが0で
    ないとき前記第1及び第3のパスの一方からエラー訂正
    コード・シンドロームを計算し、該計算されたエラー訂
    正コード・シンドロームを0と比較し、 前記第2のパスから計算されたエラー訂正コード・シン
    ドローム及び、前記第1及び第3のパスの一方から計算
    されたエラー訂正コード・シンドロームのいずれも0で
    ないとき、前記第1及び第3のパスの他方からエラー訂
    正コード・シンドロームを計算し、該計算されたエラー
    訂正コード・シンドロームを0と比較する方法。
  5. 【請求項5】記憶媒体上に記憶されたデータがトランス
    ジューサにより読み出されるデータ記憶装置のマルチパ
    ス・チャネルにおいてデータの読み出しを行う方法であ
    って、 前記トランスジューサにより読み出されたデータを、前
    記トランスジューサに接続され複数のデータ・パスを有
    するデータ・チャネルに入力するステップと、 前記各データ・パスから利用者データ及び冗長データの
    エラーを検査するステップと、 前記検査するステップに基づいて前記データ・パスの1
    つからデータを選択するステップとを含み、 前記各データ・パスが、少なくとも1つのデルタV値及
    び"Vしきい値"に基づき有効データ・ピークを検出する
    検出器と、前記少なくとも1つのデルタV値及び前記"
    Vしきい値"のオフセット量に相当する異なるパラメー
    タ値とを含み、前記データ・パスに含まれる第1のパス
    に対応付けられる前記少なくとも1つのデルタV値及び
    前記"Vしきい値"が基準値よりも高く、前記データ・パ
    スに含まれる第2のパスに対応付けられる前記少なくと
    も1つのデルタV値及び前記"Vしきい値"の前記オフセ
    ット量が前記基準値にほぼ等しいようにほぼ0であり、
    前記データ・パスに含まれる第3のパスに対応付けられ
    る前記少なくとも1つのデルタV値及び前記"Vしきい
    値"が前記基準よりも低く、 前記検査ステップが前記第2のパスからの前記利用者デ
    ータ及び前記冗長データに対応するエラー訂正コード・
    シンドロームを計算し、該計算されたエラー訂正コード
    ・シンドロームを0と比較するサブステップと、 前記計算されたエラー訂正コード・シンドロームが0で
    ない場合、前記第1または前記第3の一方のパスから前
    記利用者データ及び前記冗長データに対応するエラー訂
    正コード・シンドロームを計算し、該計算されたエラー
    訂正コード・シンドロームを0と比較するサブステップ
    と、 前記第2のパスに対応して計算された前記エラー訂正コ
    ード・シンドローム、及び前記第1又は第3の一方のパ
    スに対応して計算された前記エラー訂正コード・シンド
    ロームがいずれも0でない場合、前記第1または前記第
    3のパスの他方から前記利用者データ及び前記冗長デー
    タに対応するエラー訂正コード・シンドロームを計算
    し、該計算されたエラー訂正コード・シンドロームを0
    と比較するサブステップを含む、 方法。
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