JP3312482B2 - プリントデータ送出源、プリンタ装置およびプリントデータ格納装置 - Google Patents

プリントデータ送出源、プリンタ装置およびプリントデータ格納装置

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JP3312482B2
JP3312482B2 JP11803894A JP11803894A JP3312482B2 JP 3312482 B2 JP3312482 B2 JP 3312482B2 JP 11803894 A JP11803894 A JP 11803894A JP 11803894 A JP11803894 A JP 11803894A JP 3312482 B2 JP3312482 B2 JP 3312482B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリントデータを所有す
るプリントデータ送出源と、これからプリントデータを
取得して印刷を行うプリンタ装置と、これらプリントデ
ータ送出源とプリンタ装置とネットワークを介して接続
されるプリントデータの格納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、特開平3−65720号公報
に開示されている従来のプリントシステムを表わしたも
のである。このシステムでは、ネットワークを構成する
通信ケーブル11上に第1〜第Nのワークステーション
121 〜12N と、第1および第2のプリントサーバ1
1 、132 が接続されている。プリントサーバ1
1、132 には、それぞれプリンタ141 、142
接続されている。
【0003】このようなプリントシステムで、例えば第
1のワークステーション121 が文書を作成し、これを
印刷しようとするものとする。この場合、第1のワーク
ステーション121 は第1または第2のプリントサーバ
131 、132 のいずれか1つを選択してプリントデー
タを送信する。第1のプリントサーバ131 が送信先で
あれば、第1のプリンタ141 がその文書を印刷する。
第2のプリントサーバ132 が送信先であれば、第2の
プリンタ142 がその文書を印刷する。
【0004】ところで、このように1つのプリントシス
テムに複数のプリントサーバ131、132 が存在する
場合には、各ワークステーション121 〜12N あるい
は文書の送信端末側がこれらを任意に選択できる一方、
送信先に障害が発生していて印刷が不可能だったり、す
でに大量のプリントデータを受信していて印刷までに長
時間を要するので他の送信先に切り換える必要があるよ
うな場合、プリントデータを新たな送信先に再度送信し
なければならないという問題がある。
【0005】そこで、前記した特開平3−65720号
公報に記載された提案では、印刷の要求を受けたプリン
トサーバが所定の場合に他のプリントサーバにプリント
データを転送できるようにしている。これにより、ワー
クステーション12側では新たなプリントサーバにプリ
ントデータを再送する必要がなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したようにこ
の特開平3−65720号公報に開示されたプリントシ
ステムに限らず、特開平3−5841号公報、特開平3
−58547号公報あるいは特開平3−75948号公
報に記載されているプリントシステムでも、プリントデ
ータはワークステーション12等の送信端末からプリン
トサーバ13あるいはプリンタ14を送信先に指定して
送信するようになっている。したがって、送信端末はプ
リントデータを送信した後に送信先のプリントサーバ1
3あるいはプリンタ14に何らかの不都合が生じている
ことに気づくことになる。
【0007】そこで特開平3−65720号公報に記載
されたように所定の場合には1つのプリントサーバから
他のプリントサーバにプリントデータを転送することで
送信端末側の処理に要する負担を軽減しようとする提案
が出現している。しかしながら、これでは個々のプリン
トサーバに他のプリントサーバと通信する機能や、プリ
ントデータを新たな送信先のプリントサーバに適合する
コマンド等からなるデータ形式に変更する必要がある。
したがって、特に通信ケーブル上に各種のプリントサー
バが接続されるようになればなるほど、個々のプリント
サーバに要求される機能が増大し、そのコストアップや
構成の複雑化によってシステムの構築が現実的に困難に
なるという問題があった。
【0008】そこで本発明の目的は、印刷物の出力に関
して何らかの障害が存在するようなプリンタにプリント
データの無駄な送信を行うおそれのないプリントデータ
送出源およびこのようなプリントデータ送出源を用いた
プリンタ装置ならびにプリントデータ格納装置を提供す
ることにある。
【0009】本発明の他の目的は、プリントデータの無
駄な送信を行わず、しかもそのための制御が一部の機器
に負荷の集中する形で行われることのないプリントデー
タ送出源およびこのようなプリントデータ送出源を用い
たプリンタ装置ならびにプリントデータ格納装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)印刷の対象となるプリントデータをそれらの
印刷に要求される条件に応じて予め区分けされた格納領
域ごとに格納するプリントデータ格納手段と、(ロ)
リントデータ格納手段の格納領域を指定してプリントデ
ータの転送が要求されたときこれをネットワークを介し
て接続された要求元に転送するプリントデータ転送手段
とをプリントデータ送出源に具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、ワーク
ステーション等のプリントデータ送出源で生成あるいは
取得したプリントデータを磁気ディスク等のプリントデ
ータ格納手段に格納させておき、プリントデータの転送
の要求を待機させておく。この際に、プリントデータの
印刷に要求されるプリンタ装置側の機能や、プリンタ装
置との間の距離的な状況を考慮して、要求元がプリント
データを選別できるようにするために、そのプリントデ
ータをプリントデータ格納手段の印刷に要求される条件
別に区分けされた格納領域のうちの該当するものに格納
させておく。そして、プリントデータ格納手段の格納領
域を指定してプリントデータの転送が要求されたときに
はこれをネットワークを介してその要求元に転送するこ
とになる。これにより、印刷に要求される条件に合致し
たプリントデータのみがプリントデータ送出源から要求
元に送られることになり、プリントデータの無駄な転送
を防ぐことができる。
【0012】請求項2記載の発明では、(イ)印刷の対
となるプリントデータをそれらの印刷に要求される条
件に応じて予め区分けされた格納領域ごとに格納するプ
リントデータ格納手段を備えたプリントデータ送出源と
ネットワークを介して接続されるプリンタ装置であっ
て、(ロ)プリントデータ送出源に対してそのプリント
データ格納領域の所望の格納領域を指定してプリントデ
ータの転送を要求するプリントデータ要求手段と、
(ハ)プリントデータ転送手段からその格納領域のプリ
ントデータが転送されてきたときこれをプリントアウト
する印刷手段とをプリンタ装置に具備させる。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、ワーク
ステーション等のプリントデータ送出源で生成あるいは
取得したプリントデータを磁気ディスク等のプリントデ
ータ格納手段に格納させておき、プリンタ装置側からの
プリントデータの要求を待機させておく。この際に、プ
リントデータの印刷に要求されるプリンタ装置側の機能
、プリンタ装置との間の距離的な状況を考慮して、予
めプリンタ装置を選別できるようにするために、そのプ
リントデータをプリントデータ格納手段の印刷に要求さ
れる条件別に区分けされた格納領域のうちの該当するも
のに格納させておく。プリンタ装置の方では、プリント
データ送出源に対してこの格納領域を指定してプリント
データの要求を行うようにする。これにより、印刷に要
求される条件に合致したプリントデータのみがプリント
データ送出源から該当のプリンタ装置に送られて印刷が
行われることになり、プリントデータの無駄な転送を防
ぐことができる。
【0014】請求項3記載の発明では、(イ)プリント
データを生成するデータ送出源と前記プリントデータを
印刷するプリンタ装置とネットワークを介して接続され
るプリントデータ格納手段であって、(ロ)印刷の対象
となるプリントデータを受信するプリントデータ受信手
段と、(ハ)受信したプリントデータを一時的に格納す
るプリントデータ格納手段と、(ニ)このプリントデー
タ格納手段に格納されたプリントデータについて転送要
求があったときこれを要求元に転送するプリントデータ
転送手段とをプリントデータ格納装置に具備させる。
なわち請求項3記載の発明では、プリントデータの生成
を行うワークステーション等のプリントデータ生成装置
と、プリントアウトを行うプリンタ装置の他に、生成し
たプリントデータを一時的に格納すると共に要求に応じ
てこれをその要求元に転送するプリントデータ格納装置
をネットワークを介して接続している。プリントデータ
格納装置は印刷の対象となるプリントデータを受信する
とこれを一時的に格納し、これについて転送要求があっ
たときにはこれを要求元に転送することにしている。こ
のように、請求項1記載の発明でプリントデータ送出源
が行っていた機能の一部がプリントデータ格納装置に移
されることになり、プリントデータ生成装置側の負荷が
減少することになる。
【0015】請求項4記載の発明では、(イ)プリント
データを生成するデータ送出源とプリントデータを格納
するプリントデータ格納装置とネットワークを介して接
続されるプリンタ装置であって、(ロ)プリントデータ
格納装置に対してプリントデータを要求するプリントデ
ータ要求手段と、(ハ)このプリントデータ要求手段の
要求に基づいてプリントデータ格納装置からプリントデ
ータが転送されてきたときこれをプリントアウトする印
刷手段とをプリンタ装置に具備させる。 すなわち請求項
4記載の発明では、プリントデータの生成を行うワーク
ステーション等のプリントデータ生成装置と、プリント
アウトを行うプリンタ装置の他に、生成したプリントデ
ータを一時的に格納すると共にプリンタ装置の要求に応
じてこれをそのプリンタ装置に転送するプリントデータ
格納装置をネットワークを介して接続している。印刷手
段は、プリントデータ格納装置に対してプリントデータ
を要求し、これを基にしてプリントデータが転送されて
きたらこれをプリントアウトすることになる。
【0016】請求項記載の発明では、(イ)プリント
データを生成するデータ送出源とプリントデータを印刷
するプリンタ装置とネットワークを介して接続されるプ
リントデータ格納装置であって、(ロ)印刷の対象とな
るプリントデータをそれらの印刷に要求される条件に応
じて予め区分けされた格納領域ごとに格納するプリント
データ格納手段と、(ハ)プリントデータ格納手段の格
納領域を指定してプリントデータの転送が要求されたと
きこれをネットワークを介して接続された要求元に転送
するプリントデータ転送手段とをプリントデータ格納装
置に具備させる。すなわち請求項5記載の発明では、プ
リントデータの生成を行うワークステーション等のデー
タ送出源と、プリントアウトを行うプリンタ装置の他
に、生成したプリントデータを一時的に格納すると共に
プリンタ装置の要求に応じてこれをそのプリンタ装置に
転送するプリントデータ格納装置をネットワークを介し
て接続している。また、プリントデータ格納装置は印刷
に要求される条件に応じて予め区分けされた格納領域ご
とにプリントデータを振り分けて格納している。そし
て、プリントデータ格納手段の格納領域を指定してプリ
ントデータの転送が要求されたときには、プリントデー
タを要求元に転送させることにしている。したがって、
機密性のあるプリントデータであっても、データ送出源
側に特別の負担をかけることなく、第3者が勝手にプリ
ントアウトするといった事態の発生を防止させることが
できる。
【0017】請求項6記載の発明では、(イ)プリント
データを生成するデータ送出源と印刷の対象となるプリ
ントデータをそれらの印刷に要求される条件に応じて予
め区分けされた格納領域ごとに格納するプリントデータ
格納装置とネットワークを介して接続されるプリンタ装
置であって、(ロ)プリントデータ格納装置に対してそ
の所望の格納領域を指定してプリントデータの転送を要
求するプリントデータ要求手段と、(ハ)このプリント
データ要求手段の要求に基づいてプリントデータ格納装
置から指定した格納領域のプリントデータが転送されて
きたときこれをプリントアウトする印刷手段とをプリン
タ装置に具備させる。 すなわち請求項6記載の発明で
は、プリントデータの生成を行うワークステーション等
のデータ送出源と、プリントアウトを行うプリンタ装置
の他に、生成したプリントデータを一時的に格納すると
共にプリンタ装置の要求に応じてこれをそのプリンタ装
置に転送するプリントデータ格納装置をネットワークを
介して接続している。また、プリントデータ格納装置は
印刷に要求される条件に応じて予め区分けされた格納領
域ごとにプリントデータを振り分けて格納している。そ
して、プリンタ装置はプリントデータ要求手段によって
プリントデータ格納装置に対してその所望の格納領域を
指定してプリントデータの転送を要求し、この要求に基
づいて印刷手段はプリントデータ格納装置から指定した
格納領域のプリントデータが転送されてきたときこれを
プリントアウトすることにしている。したがって、機密
性のあるプリントデータであっても、プリントデータ生
成装置側に特別の負担をかけることなく、第3者が勝手
にプリントアウトするといった事態の発生を防止させる
ことができる。
【0018】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0019】第1の実施例
【0020】図1は本発明の第1の実施例におけるプリ
ントシステムの要部を表わしたものである。このプリン
トシステムは、イーサネット等のローカルエリアネット
ワークを構成する通信ケーブル21上に、プリントデー
タの送出源としての第1〜第Nのワークステーション2
1 〜22N と、プリントデータを受信して印刷を行う
第1〜第Mのプリンタ装置231 〜23M をそれぞれ接
続した構成となっている。ここで第1〜第Mのプリンタ
装置231 〜23M は、プリントデータの送受信を行う
プリント制御部241 〜24M と、これらプリント制御
部241 〜24 M の対応するものと接続されプリントア
ウトを行う出力部251 〜25M から構成されている。
【0021】図2は、プリントデータの送出源としての
第1のワークステーションの機能的な構成を表わしたも
のである。図1に示した第2〜第Nのワークステーショ
ン222 〜22N の機能的な構成もこれと同一である。
そこで、第1のワークステーション221 について各部
の構成を具体的に説明し、第2〜第Nのワークステーシ
ョン222 〜22N についての説明は省略する。
【0022】第1のワークステーション221 は、プリ
ントデータを生成するプリントデータ生成部31を備え
ている。プリントデータ生成部31によって生成された
プリントデータは格納制御部32を介して記憶媒体とし
ての格納部33に格納されるようになっている。格納制
御部32は、印刷要求受付部34とプリントデータ転送
部35の双方と接続されている。印刷要求受付部34
は、図1に示した第1〜第Mのプリンタ装置231 〜2
M のうちの印刷を行う適格を有しているものから印刷
要求を受け付けるようになっている。印刷要求が受け付
けられると格納制御部32はプリントアウトすべきプリ
ントデータが存在するかどうかの判別を行い、存在すれ
ばこれをプリントデータ転送部35に送出するようにな
っている。プリントデータ転送部35は、印刷要求のあ
った1つのプリンタ装置23を選択し、通信ケーブル2
1を介してこれにプリントデータを送出するようになっ
ている。
【0023】これを基にして該当のプリンタ装置23が
印刷を行うと、その出力結果が第1のワークステーショ
ン221 の出力結果取得部36に送られてくる。出力結
果取得部36は、この結果を画面表示部37に表示する
ようになっている。
【0024】図3は、第1のワークステーションの回路
構成の概要を表わしたものである。第2〜第Nのワーク
ステーション222 〜22N の機能的な構成もこれと同
一である。そこで、第1のワークステーション221
ついて各部の構成を具体的に説明し、第2〜第Nのワー
クステーション222 〜22N についての説明は省略す
る。
【0025】第1のワークステーション221 は、各種
制御の中枢的な機能を果たすCPU41を備えている。
CPU41はデータバス等のバス42を介して第1のワ
ークステーション221 内の各部と接続されている。こ
こでROM43はリード・オンリ・メモリで構成されて
おり、装置の立ち上げのためのプログラムや所定の固定
的なデータが格納されている。ディスク制御回路44は
磁気ディスク45に対してデータの入出力を行うように
なっている。磁気ディスク45には、この第1のワーク
ステーション221 が所期の機能を果たすためのプログ
ラムや、作成または他の装置から入力された文書データ
等が格納されている。作業用メモリ46はランダム・ア
クセス・メモリによって構成されており、各種制御の際
に一時的に必要とされるデータが格納される。
【0026】入力回路47はデータを入力する回路であ
り、ポインティング・デバイスとしてのマウス48を接
続したキーボード49がこれに接続されている。表示制
御回路51はCRT52に表示するデータの出力制御を
行う回路である。通信制御回路53は、通信ケーブル2
1と接続されており、プリントデータを出力したり、印
刷要求および出力結果を入力するようになっている。な
お、図示の第1のワークステーション221 は記憶媒体
として磁気ディスク45を使用しているが、フロッピー
ディスクまたは両者を使用するものでもよいし、光ディ
スクその他の記憶媒体を使用するものであってもよい。
【0027】図4は、図1に示した第1のプリンタ装置
の機能的な構成を表わしたものである。第2〜第Mのプ
リンタ装置231 〜23M の機能的な構成もこれと同一
である。そこで、第1のプリンタ装置231 について各
部の構成を具体的に説明し、第2〜第Mのプリンタ装置
232 〜23M についての説明は省略する。
【0028】第1のプリンタ装置231 はプリントデー
タを所定のワークステーション22から取得するための
プリントデータ取得部61を備えている。プリントデー
タ取得部61には、格納場所設定部62、取得間隔設定
部63および取得順設定部64の各設定部が接続されて
いる。ここで、格納場所設定部62は取得するプリント
データの格納されている場所を第1のプリンタ装置23
1 側で設定するためのものである。これには第1〜第N
のワークステーション221 〜22N のうちの希望する
もの(複数の設定可能)を設定することと、その中で特
定の領域に格納されているものを所望する場合にその領
域を設定することの2種類の設定が含まれている。
【0029】後者については、例えばそのワークステー
ション22が多色印刷を希望したり、大量の単色印刷を
希望しているようにプリンタ装置23側の機能として所
定のものを要求している場合があるので、このような場
合にはワークステーション22側でプリントデータの格
納領域を管理させ、これらの要求にそったプリンタ装置
23の選択を可能にするようになっている。
【0030】取得間隔設定部63は、第1のプリンタ装
置231 がプリントデータを取りにいくその時間間隔を
設定する部分である。取得順設定部64は、複数のワー
クステーション22に対してプリントデータを取りに行
く場合に、その順番を設定する部分である。ワークステ
ーション22側から考えてみると、同じ機能を有するプ
リンタ装置23が複数存在する場合には、距離的に近い
プリンタ装置23から印刷物が出力されれば、それを取
りに行くのに便利である。このように他の条件を考えず
に距離だけを考慮の対象とすれば、プリンタ装置23は
第1〜第Nのワークステーション221 〜22N の中か
ら距離的に近いものから取得順を設定することになる。
【0031】プリントデータ取得部61はプリントデー
タの取得の要求を行うと共に、ワークステーション22
から送られてきたプリントデータを受信し、格納部65
に格納するようになっている。プリントデータ出力制御
部66は、この格納されたプリントデータを出力部25
1 に送り、プリントアウトを行わせる。出力部251
例えばレーザプリンタによって構成されている。プリン
トデータ出力制御部66は出力部251 の出力状況を監
視し、出力結果通知部67を介してこれを送信先のワー
クステーション22に通知するようになっている。受付
部68は、各種設定等の受け付けを行う。
【0032】図5は、図4で説明した第1のプリンタ装
置の回路構成の要部を表わしたものである。第2〜第M
のプリンタ装置231 〜23M の回路構成もこれと同一
である。そこで、第1のプリンタ装置231 について各
部の構成を具体的に説明し、第2〜第Mのプリンタ装置
232 〜23M についての説明は省略する。
【0033】第1のプリンタ装置231 は、各種制御の
中枢的な機能を果たすCPU71を備えている。CPU
71はデータバス等のバス72を介して第1のプリンタ
装置231 内の各部と接続されている。ここでROM7
3はリード・オンリ・メモリで構成されており、装置の
立ち上げのためのプログラムや所定の固定的なデータが
格納されている。ディスク制御回路74は磁気ディスク
75に対してデータの入出力を行うようになっている。
磁気ディスク75には、この第1のプリンタ装置231
が所期の機能を果たすためのプログラムや、ワークステ
ーション22から送られてきたプリントデータが格納さ
れている。作業用メモリ76はランダム・アクセス・メ
モリによって構成されており、各種制御の際に一時的に
必要とされるデータが格納される。
【0034】入力回路77はデータを入力する回路であ
り、キーボード79がこれに接続されている。表示制御
回路81は液晶ディスプレイ82に表示するデータの出
力制御を行う回路である。プリント制御回路83は、プ
リンタ機構84の制御を行って印刷物の出力を行わせる
回路である。通信制御回路85は、通信ケーブル21と
接続されており、プリントデータを入力したり、印刷要
求および出力結果を出力するようになっている。
【0035】なお、図示の第1のプリンタ装置231
記憶媒体として磁気ディスク75を使用しているが、フ
ロッピーディスクまたは両者を使用するものでもよい
し、光ディスクその他の記憶媒体を使用するものであっ
てもよい。また、表示制御回路81はCRTのように他
の形式のディスプレイに表示を行うものであってもよ
い。更に、キーボード79にはマウスや他のポインティ
ング・デバイスが接続されるようになっていてもよい。
【0036】図6は、以上のような構成のプリントシス
テムで、一例として第1のワークステーションがその生
成したプリントデータを自装置内に格納する処理の流れ
を表わしたものである。本実施例では第2〜第Nのワー
クステーション222 〜22 N も第1のワークステーシ
ョン221 と全く同一の制御を行うようになっている。
第1のワークステーション221 はプリントデータが自
装置で生成されると(ステップS101;Y)、そのプ
リントアウトの際の条件として、単色印刷であるか(ス
テップS102)と、大量のページからなるプリントデ
ータあるか(ステップS103)の2点を判別し、これ
によってそのプリントデータの格納場所を決定する。
【0037】すなわち、単色出力すなわち黒色1色によ
る出力が行われる場合には(ステップS102;Y)、
それが大量印刷であれば(ステップS103;Y)、磁
気ディスク45によって構成される格納部33(図2、
図3)における第1の領域にそのプリントデータを格納
する(ステップS104)。単色出力でこれ以外のプリ
ントデータの場合には(ステップS103;N)、第2
の格納領域にこれを格納する(ステップS105)。ま
た、2色以上でプリントアウトするプリントデータで大
量印刷に該当するものは(ステップS106;Y)、第
3の格納領域に格納され(ステップS107)、これ以
外のプリントデータは第4の格納領域に格納される(ス
テップS108)。
【0038】なお、実施例ではこれらワークステーショ
ン221 〜22N に4つの格納領域を用意することにし
たが、更に多くの領域に区分けすることは自由である。
例えば特殊な用紙サイズによる印刷の要否や、写真の再
現の要否、高解像度の要否、両面印刷の要否等の判断を
加えることによって更に多くの領域を用意し、プリント
データを選択的に格納することができる。
【0039】図7は、第1のワークステーションの印刷
要求受付処理の流れを表わしたものである。第1のワー
クステーション221 は、第1〜第Mのプリンタ装置2
1〜23M のいずれかから印刷要求が受信されるのを
待機している(ステップS201)。この結果として、
例えば第1のプリンタ装置231 から印刷要求が送られ
てきたら(Y)、格納領域名を取得する(ステップS2
02)。本実施例では図6で説明したようにプリントデ
ータを第1〜第4の格納領域に振り分けて格納するよう
になっているので、このいずれの格納領域に印刷要求が
来ているかを知るためである。
【0040】要求された格納領域名が分かったら、第1
のワークステーション221 におけるその格納領域に格
納されているプリントデータ名の読み出しが行われる
(ステップS203)。この結果として、該当する格納
領域に1つもプリントデータが存在しなかった場合には
(ステップS204;N)、その旨を要求元のプリンタ
装置(この例の場合には第1のプリンタ装置231 )に
通知し(ステップS205)、受信処理が終了したこと
を確認して(ステップS206;Y)、第1のワークス
テーション221 側の処理が終了する。すなわち、第1
のプリンタ装置231 の要求するプリントデータは第1
のワークステーション221 に存在しなかったので、第
1の印刷装置231 は次の取得順位のワークステーショ
ン22に同様の印刷要求を送ることになる。また、第1
のワークステーション221 が最後の取得順位である場
合には、図4の取得間隔設定部63で設定された時間後
に第1の取得順位のワークステーション22に再度印刷
要求を送出することになる。
【0041】ステップS204に戻って説明を続ける。
該当する格納領域にプリントデータが存在した場合には
(Y)、プリントデータが存在することを要求元のプリ
ンタ装置(この例の場合には第1のプリンタ装置2
1 )に通知する(ステップS207)。これは、第1
のプリンタ装置231 がプリントデータの取得のための
次の制御に移る必要がないことを知らせるためである。
第1のワークステーション221 は、この後、その格納
領域からプリントデータの読み出しを行い(ステップS
208)、これを第1のプリンタ装置231 に転送する
(ステップS209)。そのプリントデータの転送が終
了すると(ステップS210;Y)、転送終了通知が第
1のプリンタ装置231 に送られる(ステップS21
1)。この後、受信処理が終了したかどうかが判別され
(ステップS206)、終了していない場合には
(N)、ステップS201に戻って同様の処理が行われ
ることになる。
【0042】なお、ステップS208では該当する格納
領域から1つのプリントデータを読み出すので、複数の
プリントデータがその格納領域に格納されていたような
場合には、印刷要求が受信されるたびに最先のプリント
データが順に読み出されることになる。もっとも、各格
納領域に格納されるプリントデータに優先順位を設定し
ておいて、プリンタ装置23に送られる順序に融通を効
かせるようにしておくことは可能である。
【0043】図8は、第1のプリンタ装置が印刷要求を
行ってプリントデータを受信する制御の流れを表わした
ものである。本実施例では第2〜第Mのプリンタ装置2
2〜23M も第1のプリンタ装置231 と全く同一の
制御を行うようになっており、これらの制御の説明は省
略する。第1のプリンタ装置231 は、印刷処理の進行
状況や障害の発生の有無を監視しており、新たなプリン
トデータの受信が可能であれば(ステップS301;
Y)、印刷のために取得するプリントデータの個数およ
び取得順を設定する(ステップS302)。そして、こ
れらプリントデータごとに前記した格納場所を設定する
(ステップS303)。
【0044】例えば第1のプリンタ装置231 が高速の
単色プリンタであるとすると、図6で説明したように常
に第2の格納領域に対してプリントデータをアクセスす
るようにしてもよいが、3つのプリントデータのうちの
1つの割合で第1の格納領域に格納されているものを処
理してもよいような場合もある。このような場合には、
3つのプリントデータに1つの割合で格納場所を第2の
格納領域の代わりに第1の格納領域に設定する。
【0045】この後に、第1のプリンタ装置231 は現
在のプリントデータの受信個数が“0”であるかどうか
をチェックする(ステップS304)。“0”でなけれ
ば印刷要求を送出するためにその送出先のワークステー
ション22に関する情報を設定し(ステップS30
5)、次にそのプリントデータの格納場所を設定する
(ステップS306)。そして、これら設定内容に沿っ
て印刷要求を該当するワークステーション22に送信す
る(ステップS307)。この印刷要求に対して、該当
するワークステーション22は図7で説明したようにプ
リントデータの有無を通知する(ステップS205、S
207)。この通知が受信されたら(ステップS30
8;Y)、それがプリントデータの存在を示すものであ
れば(ステップS309;Y)、プリントデータの受信
を行う(ステップS310)。
【0046】プリントデータの受信が終了したら(ステ
ップS311;Y)、印刷要求を行うプリントデータの
個数を“1”だけ減算する(ステップS312)。そし
て、この時点で処理の終了が要求されていなければ(ス
テップS313;N)、再びステップS304に戻り、
印刷要求を行うプリントデータの個数が“0”になって
いなければ、次の印刷要求を行うために前記した制御を
繰り返す(ステップS305〜S313)。
【0047】一方、ステップS309で第1のプリンタ
装置231 の要求した格納領域にプリントデータが存在
しなかった場合には(N)、そのワークステーション2
2が取得順で最下位となっているかどうかの判別が行わ
れる(ステップS314)。最下位でなければ(N)、
ステップS305で次の取得順のワークステーション2
2が設定される。そしてその格納領域のプリントデータ
を取得するための印刷要求がその設定先のワークステー
ション22に送信されることになる。ステップS314
で取得順が最下位であった場合には(Y)、ステップS
312を経由してステップS304の処理に戻り、他の
プリントデータの取得のための制御が行われることにな
る。
【0048】図9は、該当するプリンタ装置にプリント
データを転送した後の第1のワークステーションの制御
の様子を表わしたものである。第1のワークステーショ
ン221 は該当のプリンタ装置23から出力結果を受信
すると(ステップS401;Y)、出力結果が正常か否
かを判別し(ステップS402)、正常であれば
(Y)、CRT52(図3)にプリントが正常に終了し
たことを表示する(ステップS403)。この際に、ど
のプリントデータがどのプリンタ装置23から出力され
たかも表示を行う。
【0049】出力が正常に行われなかった場合には(ス
テップS402;N)、異常終了となったプリンタ装置
23と共にこれをCRT52に表示することになる(ス
テップS404)。本実施例のプリントシステムではプ
リンタ装置23がプリントデータを取りにくる。したが
って、取る前の段階で正常なプリンタ装置23のみがこ
の第1のワークステーション221 をアクセスすること
になるので、印刷が異常終了する可能性は少ない。異常
終了が発生した場合には、オペレータがこれを知ると共
に、第1のワークステーション221 側では所定の格納
領域に同一のプリントデータを再び格納して他のプリン
タ装置23の印刷要求に備えることになる。
【0050】第2の実施例
【0051】図10はこの第2の実施例におけるプリン
トシステムの構成の概要を表わしたものである。このプ
リントシステムは、イーサネット等のローカルエリアネ
ットワークを構成する通信ケーブル91上に、プリント
データの送出源としての第1〜第Nのワークステーショ
ン921 〜92N と、プリントデータを受信して印刷を
行う第1〜第Mのプリンタ装置931 〜93M と、プリ
ントデータを一時的に格納する第1〜第Lのプリントデ
ータ格納装置941 〜94L をそれぞれ接続した構成と
なっている。ここで第1〜第Mのプリンタ装置231
23M は、プリントデータの送受信を行うプリント制御
部951 〜95M と、これらプリント制御部951 〜9
M の対応するものと接続されプリントアウトを行う出
力部96 1 〜96M から構成されている。
【0052】図11は、この第2の実施例におけるプリ
ントデータの送出源としての第1のワークステーション
の機能的な構成を表わしたものである。図10に示した
第2〜第Nのワークステーション922〜92Nの機能的
な構成もこれと同一である。そこで、第1のワークステ
ーション921について各部の構成を具体的に説明し、
第2〜第Nのワークステーション922〜92Nについて
の説明は省略する。また、図2に示した各部と機能的に
同一部分には同一の符号を付して、これら説明も適宜
省略する。
【0053】第1のワークステーション921 は、図2
に示した各部の他に格納装置選択部101を備えてい
る。格納装置選択部101は、プリントデータ生成部3
1に対して第1〜第Lのプリントデータ格納装置941
〜94L のうちのいずれをプリントデータの格納場所と
して選択するかの指示を行うようになっている。プリン
トデータ転送部102は、プリントデータを選択先のプ
リントデータ格納装置94に転送することになる。印刷
要求受付部34は、第1の実施例と同様に第1〜第Mの
プリンタ装置231 〜23M から印刷要求を受け付ける
ようになっている。出力結果取得部36も該当のプリン
タ装置23から出力結果の受け取りを行う。なお、第1
のワークステーション921 の回路構成は、図3と同一
構成であるので、その説明を省略する。
【0054】図4に示した第1の実施例における第1〜
第Mのプリンタ装置231 〜23Mの構成は第2の実施
例の第1〜第Mのプリンタ装置931 〜93M と実質的
に同一である。ただし、プリントデータ取得部61はプ
リントデータを第1〜第Nのワークステーション921
〜92N から直接取得するのではなく、第1〜第Lのプ
リントデータ格納装置941 〜94L のうちのプリント
データの格納先から取得することになる。したがって、
格納場所設定部62は第1〜第Lのプリントデータ格納
装置941 〜94L を格納対象とすることになる。
【0055】もちろん、第1〜第Mのプリンタ装置93
1 〜93M が分散して配置されているような状況で、第
1〜第Nのワークステーション921 〜92N との距離
等との関係で、第1〜第Lのプリントデータ格納装置9
1 〜94L の分担する範囲を決めているような場合に
は、第1〜第Lのプリントデータ格納装置941 〜94
L のうち分担として決められた範囲の装置が格納対象と
なる。
【0056】図12は、この第2の実施例における第1
のプリントデータ格納装置の機能的な構成を表わしたも
のである。第2〜第Lのプリントデータ格納装置942
〜94L の機能的な構成もこれと同一である。そこで、
第1のプリントデータ格納装置941 について各部の構
成を具体的に説明し、第2〜第Lのプリントデータ格納
装置942 〜94L についての説明は省略する。第1の
プリントデータ格納装置941 は、図11に示したプリ
ントデータ転送部102から転送されてきたプリントデ
ータを入力するプリントデータ入力部111を備えてい
る。転送されてきたプリントデータは、格納部112に
格納されるようになっている。プリントデータの印刷要
求は、プリントデータ受付部113で受け付けられ、格
納領域別要求元識別部114がアクセス権設定テーブル
115を見てプリントデータに対するアクセスの適否を
判別する。アクセスが適正である場合には、該当するプ
リントデータが格納部112から読み出され、プリント
データ受付部113から通信ケーブル91を介して要求
元のプリンタ装置93に送られることになる。
【0057】このような第1のプリントデータ格納装置
941 は、例えば図3に示した第1のワークステーショ
ン221 とほぼ同一の回路構成として実現することがで
きる。ただし、キーボード49やマウス48の代わりに
簡単な操作パネルを用意し、CRT52の代わりに液晶
ディスプレイを配置する等の各種変形が可能なことはも
ちろんである。
【0058】図13は、この第2の実施例で第1のワー
クステーションが生成したデータの処理の流れを表わし
たものである。生成したデータには、それを格納する格
納先情報が付加されている。第1のワークステーション
921 では、この格納先情報を取得して(ステップS5
01)、それが自装置内を示しているか否かを判別する
(ステップS502)。自装置を格納先としている場合
には(Y)、格納先を示すアドレス情報と格納対象とな
るデータを格納制御部32(図11)に渡す(ステップ
S503)。格納制御部32はこれを格納部33のその
アドレスに格納する(ステップS504)。このような
データとは、編集途中のもののようにまだプリンタ装置
93に出力する予定のないものである。
【0059】これに対して、第1〜第Mのプリンタ装置
931 〜93M のいずれかで印刷物の出力を予定してい
るものについては、格納先情報が第1のワークステーシ
ョン921 以外を示している(ステップS502;
N)。したがって、この場合にはプリントデータ格納装
置94の中のいずれか所望のものを指定するアドレス
と、指定先のプリントデータ格納装置94の格納領域を
示す情報とがアドレス情報として格納制御部32(図1
1)に渡される(ステップS505)。ここで指定先の
プリントデータ格納装置94の格納領域とは、第1の実
施例で説明したようにプリンタ装置93の機能に合わせ
てこれらを選別するために用意された複数の格納領域を
いう。
【0060】格納制御部32では、このアドレス情報と
転送の対象となるデータとをプリントデータ転送部10
2に送り、転送先のプリントデータ格納装置94に対し
てプリントデータの転送を行わせる(ステップS50
6)。
【0061】図14は、プリンタデータ格納装置におけ
るプリントデータの入出力制御の様子を表わしたもので
ある。第1のプリントデータ格納装置941 にデータが
入力されたら(ステップS601;Y)、それがプリン
トデータであるかどうかの判別が行われる(ステップS
602)。プリントデータであれば(Y)、それを受信
して、格納部112(図12)におけるアドレス情報に
よって指示されている領域にこれを格納する(ステップ
S603)。
【0062】ステップS602でプリントデータの受信
ではなかった場合には(N)、プリントデータの有無の
問い合わせであるかどうかの判別が行われる(ステップ
S604)。プリントデータの有無の問い合わせ以外の
データであった場合には(N)、そのデータに対応する
作業が実行される(ステップS605)。これについて
は、本発明と直接関係しないので説明を省略する。
【0063】プリントデータの問い合わせがあった場合
には(ステップS604;Y)、プリントデータを要求
しているプリンタ装置93とアクセスする領域とを示す
前記したアドレス情報を受け取る(ステップS60
6)。そして、アクセス権設定テーブル115を検索し
て、その指定した領域に対して要求元のプリンタ装置9
3がアクセス権を持っているかどうかの判別が行われる
(ステップS607)。そして、アクセス権がないと判
別された場合には(ステップS608;Y)、アクセス
権の無いことを要求元のプリンタ装置93に知らせるこ
とになる(ステップS609)。
【0064】図15は、アクセス権設定テーブルの設定
内容の一例を表わしたものである。アクセス権設定テー
ブル115には、図12に示した格納部112の第1〜
第nの各領域と第1〜第Mのプリンタ装置931 〜93
M の各種組み合わせに対してアクセス権の有無を設定し
ている。例えば第1のプリンタ装置931 については、
格納部112の第1および第2の領域に対してアクセス
権が存在しない。これらの領域については第2のプリン
タ装置932 がアクセス権を有しているといった具合で
ある。これらのアクセス権については、アクセス権設定
テーブル115を書き換えることで内容の変更ができる
ことはもちろんである。
【0065】図14に戻って説明を続ける。ステップS
608でそのプリンタ装置93にアクセス権があるもの
と判別された場合には(Y)、格納部112の該当する
領域にプリントデータが存在するかどうかのチェックが
行われる(ステップS610)。存在しなければ
(N)、プリントデータが存在しない旨の通知を要求元
のプリンタ装置93に送って(ステップS611)、処
理を終了させる(エンド)。その領域にプリントデータ
が存在する場合には(ステップS610;Y)、要求元
のプリンタ装置93にその旨の通知をまず行い(ステッ
プS612)、続いてそのプリントデータをこれに転送
することになる(ステップS613)。
【0066】以上説明した実施例および変形例ではワー
クステーションがプリントデータの生成を行うものとし
たが、これに限るものではなく、通信ケーブルに有線あ
るいは無線で接続されるすべての文書処理装置がその対
象となる。代表的なものとしてはワードプロセッサやパ
ーソナルコンピュータをプリントデータ送出源あるいは
プリントデータ生成装置として挙げることができる。ま
た、プリンタ装置は通信ケーブルに接続された一体型の
ものを想定して説明を行ったが、従来技術として説明し
たようにプリントサーバとプリンタに分離されたものに
対しても本発明を適用することができる。この場合に
は、1台のプリントサーバに複数のプリンタを接続する
ことができる。それぞれのプリンタの機能が異なる場合
には、これらに対応した機能の格納領域を指定して印刷
要求を行うことになる。
【0067】更に第2の実施例ではプリントデータ格納
装置をワークステーションやプリンタ装置と独立したも
のとして説明したが、この機能を一部のプリンタ装置や
ワークステーション側に兼用させることも可能である。
この場合には、その装置が比較的大容量のメモリ(格納
部)を持ち、他のワークステーション側で生成したプリ
ントデータも一時的に格納することになる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、印刷に要求される条件に合致したプリントデ
ータのみがプリントデータ送出源から要求元に送られる
ことになり、プリントデータの無駄な転送を防ぐことが
できる。
【0069】また、請求項1あるいは請求項2記載の発
明によれば、プリントデータをプリントデータ格納手段
の印刷に要求される条件別に区分けされた格納領域のう
ちの該当するものに格納させるようにした。したがっ
て、印刷に要求される条件に合致したプリントデータの
みがプリントデータ送出源から該当のプリンタ装置に送
られて印刷が行われることになり、単に要求する機能等
に合わせた格納領域にプリントデータを格納しておくだ
けで所望のプリンタ装置に印刷物の出力を行わせること
ができるという効果もある。
【0070】更に、請求項2、請求項4または請求項6
記載の発明によれば、プリンタ装置側がプリントデータ
の要求を行うので、プリントアウトを行えない状態とな
ったプリンタ装置や、新たな印刷までにかなりの時間を
要するほどプリントデータを抱えてしまったプリンタ装
置のように新たなプリントデータの取り込みを行うこと
が不適当な装置は、プリントデータの要求を行わない。
したがって、プリントデータの転送に伴う無駄が発生し
ない。また、このような無駄を生じさせないためにプリ
ントデータの転送に先駆けて各プリンタ装置の状況を一
々調査する必要もないので、印刷に要する管理が単純化
するという利点もある。更にプリンタ装置側がプリント
データの要求を行うので、通信ケーブルに新たに接続さ
れたプリンタ装置であっても、対等にプリントデータの
要求を行って印刷処理を実行することができ、プリント
システム全体の効率化を図ることができる。
【0071】また請求項3および請求項4記載の発明に
よれば、プリントデータの生成を行うワークステーショ
ン等のプリントデータ生成装置と、プリントアウトを行
うプリンタ装置の他に、生成したプリントデータを一時
的に格納すると共にプリンタ装置の要求に応じてこれを
そのプリンタ装置に転送するプリントデータ格納装置を
ネットワークと接続する構成とした。この結果、プリン
トデータ生成装置はプリントデータの生成に専念するこ
とができ、その負荷を大幅に減少させることができる。
【0072】更に請求項5あるいは請求項6記載の発明
によれば、プリントデータ格納装置は複数の格納領域を
用意し印刷に要求される条件に応じてプリントデータを
振り分けてこれらに格納する一方、格納領域別にそれら
に格納されたプリントデータの転送の可否をプリントデ
ータの転送要求元と対応付けて判別することにした。し
たがって、プリントデータ生成装置側は個々のプリンタ
装置の機能を個別に覚えておくことなく、所望の機能の
プリンタ装置を選択してプリントアウトを行わせること
ができる。すなわち、ネットワークに新たなプリンタ装
置が次々と増設されたり、プリンタ装置の買い換えが行
われたような場合にも、常に適切なプリンタ装置に印刷
物を出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例におけるプリントシス
テムの要部を表わしたシステム構成図である。
【図2】 第1の実施例における第1のワークステーシ
ョンの機能的な構成を表わしたブロック図である。
【図3】 第1の実施例における第1のワークステーシ
ョンの回路構成の概要を表わしたブロック図である。
【図4】 図1に示した第1のプリンタ装置の機能的な
構成を表わしたブロック図である。
【図5】 図4で説明した第1のプリンタ装置の回路構
成の要部を表わしたブロック図である。
【図6】 第1の実施例で第1のワークステーションが
その生成したプリントデータを自装置内に格納する処理
の流れを表わした流れ図である。
【図7】 第1の実施例で第1のワークステーションの
印刷要求受付処理の流れを表わした流れ図である。
【図8】 第1の実施例で第1のプリンタ装置が印刷要
求を行ってプリントデータを受信する制御の流れを表わ
した流れ図である。
【図9】 第1の実施例でプリントデータを転送した後
の第1のワークステーションの制御の様子を表わした流
れ図である。
【図10】 第2の実施例におけるプリントシステムの
構成の概要を表わしたシステム構成図である。
【図11】 第2の実施例における第1のワークステー
ションの機能的な構成を表わしたブロック図である。
【図12】 第2の実施例における第1のプリントデー
タ格納装置の機能的な構成を表わしたブロック図であ
る。
【図13】 第2の実施例で第1のワークステーション
が生成したデータの処理の流れを表わした流れ図であ
る。
【図14】 第2の実施例でプリンタデータ格納装置に
おけるプリントデータの入出力制御の様子を表わした流
れ図である。
【図15】 第2の実施例におけるアクセス権設定テー
ブルの設定内容の一例を表わした説明図である。
【図16】 従来のプリントシステムを示すシステム構
成図である。
【符号の説明】
21、91…通信ケーブル、221 〜22N 、921
92N …第1〜第Nのワークステーション、231 〜2
M 、931 〜93M …第1〜第Mのプリンタ装置、2
4、95…プリント制御部、25、96…出力部、31
…プリントデータ生成部、32…格納制御部、33、6
5、112…格納部、34…印刷要求受付部、35、1
02…プリントデータ転送部、36…出力結果取得部、
37…画面表示部、41、71…CPU、43、73…
ROM、45、75…磁気ディスク、46、76…作業
用メモリ、48…マウス、49、79…キーボード、5
2…CRT、53、85…通信制御部、61…プリント
データ取得部、62…格納場所設定部、63…取得間隔
設定部、64…取得順設定部、66…プリントデータ出
力制御部、67…出力結果通知部、82…液晶ディスプ
レイ、84…プリンタ機構、941 〜94L …第1〜第
Lのプリントデータ格納装置、101…格納装置選択
部、111…プリントデータ入力部、113…プリント
データ受付部、114…格納領域別要求元識別部、11
5…アクセス権設定テーブル

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷の対象となるプリントデータをそれ
    らの印刷に要求される条件に応じて予め区分けされた格
    納領域ごとに格納するプリントデータ格納手段と、 プリントデータ格納手段の格納領域を指定してプリント
    データの転送が要求されたときこれをネットワークを介
    して接続された要求元に転送するプリントデータ転送手
    とを具備することを特徴とするプリントデータ送出
    源。
  2. 【請求項2】 印刷の対象となるプリントデータをそれ
    らの印刷に要求される条件に応じて予め区分けされた格
    納領域ごとに格納するプリントデータ格納手段を備えた
    プリントデータ送出源とネットワークを介して接続され
    るプリンタ装置であって、 前記プリントデータ送出源に対してそのプリントデータ
    格納領域の所望の格納領域を指定してプリントデータの
    転送を要求するプリントデータ要求手段と、 前記プリントデータ転送手段からその格納領域のプリン
    トデータが転送されてきたときこれをプリントアウトす
    る印刷手段 とを具備することを特徴とするプリンタ装
    置。
  3. 【請求項3】 プリントデータを生成するデータ送出源
    と前記プリントデータを印刷するプリンタ装置とネット
    ワークを介して接続されるプリントデータ格納手段であ
    って、 印刷の対象となるプリントデータを受信するプリントデ
    ータ受信手段と、 受信したプリントデータを一時的に格納するプリントデ
    ータ格納手段と、 このプリントデータ格納手段に格納されたプリントデー
    タについて転送要求があったときこれを要求元に転送す
    るプリントデータ転送手段とを具備することを特徴とす
    るプリントデータ格納装置
  4. 【請求項4】 プリントデータを生成するデータ送出源
    と前記プリントデータを格納するプリントデータ格納装
    置とネットワークを介して接続されるプリンタ装置であ
    って、 プリントデータ格納装置に対してプリントデータを要求
    するプリントデータ要 求手段と、 このプリントデータ要求手段の要求に基づいて前記プリ
    ントデータ格納装置から プリントデータが転送されてき
    たときこれをプリントアウトする印刷手段とを具備する
    ことを特徴とするプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 プリントデータを生成するデータ送出源
    と前記プリントデータを印刷するプリンタ装置とネット
    ワークを介して接続されるプリントデータ格納装置であ
    って、 印刷の対象となるプリントデータをそれらの印刷に要求
    される条件に応じて予め区分けされた格納領域ごとに格
    納するプリントデータ格納手段と、 プリントデータ格納手段の格納領域を指定してプリント
    データの転送が要求されたときこれをネットワークを介
    して接続された要求元に転送するプリントデータ転送手
    段とを具備することを特徴とするプリントデータ格納装
    置。
  6. 【請求項6】 プリントデータを生成するデータ送出源
    と印刷の対象となるプリントデータをそれらの印刷に要
    求される条件に応じて予め区分けされた格納領域ごとに
    格納するプリントデータ格納装置とネットワークを介し
    て接続されるプリンタ装置であって、 前記プリントデータ格納装置に対してその所望の格納領
    域を指定してプリントデータの転送を要求するプリント
    データ要求手段と、 このプリントデータ要求手段の要求に基づいて前記プリ
    ントデータ格納装置から指定した格納領域のプリントデ
    ータが転送されてきたときこれをプリントアウトする印
    刷手段とを具備することを特徴とするプリンタ装置。
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