JP3312438B2 - 水検知インジケ−タ− - Google Patents
水検知インジケ−タ−Info
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Description
り変色し、速やかに画像が破壊され無色となる水検知イ
ンジケ−タ−に関する。
に変色域を持っており、変色域内では変色(発色)する
特性を持っていることが知られている。この特性から、
アルカリ物質類を共存させ、玩具、文房具等に利用され
ている。しかしながら、アルカリ物質類を共存させる
と、大気中(特に、高温、高湿の状態)に放置したり、
手で触れたりすることにより、変色(発色)してしま
う。また、変色(発色)機構が水による可逆的な変化で
あり、水が蒸発して水が存在しなくなると元の色に戻る
ため、水の付着、浸漬による変化を簡便に目視により判
定できず、水検知インジケ−タ−としては用いることが
できなかった。
分野では製品の保守の点から、食品の流通分野では品質
管理の点から非常に興味が持たれている。なかでも食品
の流通分野では、冷凍食品の流通工程において温度変化
により冷凍食品が解凍された場合、食品の安全性に影響
を及ぼすと考えられる。しかし、現状では冷凍食品が一
旦解凍されても、再度冷凍されてしまった場合には、こ
れを目視により簡便に検知できる方法がない。
題を解決すべく鋭意検討した結果、基材に新油性の顕色
層、親水性の発色層および親水性の保護層を順次積層し
てなる水検知インジケ−タ−が、水の付着、浸漬により
速やかに変色し、画像の破壊を経て無色に変化すること
を見出し、本発明に至った。
粉末の無機金属塩または無機物、およびエチレン−酢酸
ビニル共重合系樹脂を含む顕色層、変色域の異なる2種
類以上の酸塩基指示薬、または酸塩基指示薬および染
料、とセルロ−ス系樹脂を含む発色層、およびセルロ−
ス系樹脂を含む保護層を順次設けてなる水検知インジケ
−タ−を提供する。
在しない状態で安定した色相を示す酸塩基指示薬または
染料を発色層に含むため、当初は有色を示す。これに水
が付着すると、水は保護層および発色層に浸透して顕色
層に達し、顕色層中の固体粉末の無機金属塩または無機
物に吸収される。水を吸収した無機金属塩または無機物
は解離イオンとなり、水に溶解した発色層中の他の酸塩
基指示薬と結合して変色が起こる。次いで、過剰の水
が、保護層および発色層を顕色層との界面から溶解し、
画像を破壊して無色になる。
クフィルム、プラスチッルムと紙の積層体およびタッグ
紙が用いられる。
機物とエチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂とを含む。エ
チレン−酢酸ビニル共重合系樹脂は、無機金属塩または
無機物とのインキ化適性、安定性に優れ、基材との接着
性が良い。また、エチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂は
親油性のため、水により親水性の発色層および保護層を
速やかに溶解させ、画像破壊性に優れる。エチレン−酢
酸ビニル共重合系樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル
共重合物およびそのハロゲン化物が挙げられる。なかで
も、エチレン−酢酸ビニル共重合物の酢酸ビニル含有量
が15〜40重量%の樹脂が好ましい。顕色層には、必要に
応じて、他のウレタン系、ポリオレフィン系、ポリアミ
ド系樹脂も使用できる。
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム(無水)、炭酸(水素)ナトリウム、炭酸カル
シウム、酢酸ナトリウムが挙げられる。また、固体粉末
の無機物としては、ホウ酸が挙げられる。なかでも、安
定性、変色速度および変色性から、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム(無水)および水酸化マグネシウムが好まし
い。
塩基指示薬または酸塩基指示薬および染料とセルロ−ス
系樹脂とを含む。セルロース系樹脂は、親水性のため、
水を速やかに浸透し、水溶解性に優れる。セル−ス系樹
脂としては、セルロ−ス、メチルセルロ−ス、エチルセ
ルロ−ス、ヒドロキシセルロ−ス、ヒドロキシプロピル
セルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス等が挙げられ
る。
水素イオン濃度で変色(発色)する性質を有するもので
あり、分析化学、コロイド化学の分野では水素イオン濃
度を測定する時の比色測定の指示薬として知られてい
る。代表的な酸塩基指示薬および変色(発色)を、以下
に例示する。 無色−黄色:2,4-ジニトロフェノ−ル、O-ニトロフェノ
−ル 無色−赤色:キナクリドンレッド、フェノ−ルフタレ
ン、O-クレゾ−ルフタレン 無色−青色:チモ−ルフタレン 黄色−青色:ブロムフェノ−ルブル−、ブロムチモ−ル
ブル−、チモ−ルブル− 赤色−黄色:クレゾ−ルレッド、メチルオレンジ、フェ
ノ−ルレッド
ったものを用いることができるが、顕色層に使用する固
体粉末の無機金属塩の適性上の問題からアルカリ性側で
変色(発色)する指示薬が好適に用いられる。染料とし
ては、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染
料、硫化染料、キノンイミン染料等が挙げられるが、水
への溶解性から、食用青色1号、食用赤色3号、食用黄
色4号等の食用色素が好適に用いられる。
チモ−ルブル−/フェノ−ルフタレンおよびOニトロフ
ェノ−ル/フェノ−ルフタレンの組合せが好ましい。ま
た、染料および酸塩基指示薬としては、食用青色1号/
フェノ−ルフタレンおよび食用黄色4号/フェノ−ルフ
タレンの組合わせが好ましい。
脂を含む。顕色層、発色層および保護層は、適当な溶媒
に溶解または分散し、印刷、コ−ティング等の方法によ
り、基材に順次設けられる。保護層の溶媒が水を10〜20
重量%含有すると、得られる水検知インジケ−タ−の当
初の着色度合いが鮮やかになり、変色巾が拡がるため、
好ましい。本発明の水検知インジケーターは、水により
影響を受ける用途の一部分に直接印刷、コ−ティングす
ることもできるし、ラベリングすることもできる。
中、部は重量部を、%は重量%をそれぞれ表す。 (実施例1) 発色層形成用組成物 フェノ−ルフタレン 2.0部 ブロムチモ−ルブル− 0.5部 ヒドロキシプロピルセルロ−ス 5.0部 イソプロピルアルコ−ル 42.0部 酢酸エチル 50.5部 上記組成物を、サンドミル中で分散し、酸塩基指示薬
2.5%、樹脂固形分 5.0%の発色層形成用組成物を得
た。
50」) トルエン 35.0部 メチルエチルケトン 35.0部 上記組成物を、サンドミル中で分散し、無機金属塩20.0
%、樹脂固形分10.0%の顕色層形成用組成物を得た。
固形分 5.0%の保護層形成用組成物を得た。
色層、発色層、次いで保護層の順番にベタ印刷を行い、
乾燥後の塗布量 1.5〜2.0g/m2 の水検知インジケ−タ−
を得た。得られた水検知インジケ−タ−は、水の滴下に
より、敏感に青から赤に変化し、水が基材に吸収されて
水が存在しなくなると、無色になった。また、インジケ
ーターについて、環境試験(温度40℃、湿度80%、24時
間放置)を行ったところ、色変化は認められなかった。
チモ−ルブル−を染料(食用黄色4号)に代えた以外
は、実施例1と同様にして水検知インジケ−タ−を得
た。インジケ−タ−は、水の滴下により、敏感に黄から
赤に変化し、水が基材に吸収されて水が存在しなくなる
と、無色になった。 また、環境試験を行ったところ、
色変化は認められなかった。
トリウム(無水)を水酸化マグネシウムに代えた以外
は、実施例1と同様にして水検知インジケ−タ−を得
た。インジケ−タ−は、水の滴下により、若干遅いが、
青から赤に変化し、水が基材に吸収されて水が存在しな
くなると、無色になった。また、環境試験を行ったとこ
ろ、色変化は認められなかった。
%、無機金属塩20.0%、樹脂固形分 5.0%の発色層形成
用組成物を得た。ア−ト紙上に、フレキソ印刷方式に
て、得られた組成物をベタ印刷し、乾燥後の塗布量 0.8
〜1.2g/m2 の水検知インジケ−タ−を得た。インジケ−
タ−は、水の滴下により、敏感に無色から赤に変化した
が、水が基材に吸収されて水が存在しなくなると、無色
に戻った。また、環境試験を行ったところ、僅かに発色
(赤)が認められた。
%、樹脂固形分10.0%の顕色層形成用組成物を得た。
%、樹脂固形分10.0%の発色層形成用組成物を得た。
色層、発色層の順番にベタ印刷を行い、乾燥後の塗布量
1.0〜1.5g/m2 の水検知インジケ−タ−を得た。得られ
た水検知インジケ−タ−は、水の滴下により、敏感に青
から赤に変化したが、水が基材に吸収されて水が存在し
なくなると、青に戻った。また、環境試験を行ったとこ
ろ、色変化は認められなかった。
付着、浸漬により速やかに変色し、画像の破壊を経て無
色になるため、水の付着の有無を、水が乾いた後でも、
容易に目視で判定できる。
Claims (1)
- 【請求項1】基材に、固体粉末の無機金属塩または無機
物、およびエチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂を含む顕
色層、 変色域の異なる2種類以上の酸塩基指示薬、または酸塩
基指示薬および染料、とセルロ−ス系樹脂を含む発色
層 、 およびセルロ−ス系樹脂を含む保護層を順次設けてなる
水検知インジケ−タ−。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20604593A JP3312438B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 水検知インジケ−タ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20604593A JP3312438B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 水検知インジケ−タ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0755788A JPH0755788A (ja) | 1995-03-03 |
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Family
ID=16516973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20604593A Expired - Lifetime JP3312438B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 水検知インジケ−タ− |
Country Status (1)
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-
1993
- 1993-08-20 JP JP20604593A patent/JP3312438B2/ja not_active Expired - Lifetime
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