JP3311959B2 - 圧延機の制御方法及び制御装置 - Google Patents

圧延機の制御方法及び制御装置

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JP3311959B2
JP3311959B2 JP12189397A JP12189397A JP3311959B2 JP 3311959 B2 JP3311959 B2 JP 3311959B2 JP 12189397 A JP12189397 A JP 12189397A JP 12189397 A JP12189397 A JP 12189397A JP 3311959 B2 JP3311959 B2 JP 3311959B2
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    • B21BROLLING OF METAL
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    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
    • B21B13/145Lateral support devices for rolls acting mainly in a direction parallel to the movement of the product
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    • B21B13/02Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/16Adjusting or positioning rolls
    • B21B31/20Adjusting or positioning rolls by moving rolls perpendicularly to roll axis
    • B21B2031/206Horizontal offset of work rolls

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機の制御方法
に係わり、特に、硬質・薄肉材の圧延に好適な小径作業
ロールを用いた圧延機の制御方法及び制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧延機において、作業ロ
ールの径が小さいほど圧延限界を大きくとれる(より薄
肉にできる)ことから、ステンレス鋼などの硬質材や極
薄材の圧延に対し小径の作業ロールが用いられてきた。
しかしながら、作業ロールの径が小さくなると作業ロー
ル自体のねじり強度が低下するため、圧延に必要なトル
クを作業ロールに付加できない場合がある。そこで、こ
のような小径作業ロールを用いる場合には、作業ロール
以外のロール(中間ロールあるいは補強ロール等)を駆
動ロールとするのが一般的である。ここで、このような
構造では、作業ロールは、圧延中においてそれに接した
ロールからの駆動接線力、及び圧延材からの前方張力・
後方張力を受けることとなる。これらはいずれも作業ロ
ールに対し水平方向に作用する力(以下、水平力とい
う)であるが、作業ロールが小径化するほどロール自体
の曲げ剛性が小さくなるため、これら水平力によって水
平面内で作業ロールのたわみが生じることととなる。
【0003】この水平たわみの発生を低減するための方
策の1つとして、まず、いわゆるセンジマーミル等のク
ラスタータイプの多段圧延機や、特開昭60-1820
6号公報に開示されているような作業ロール胴部を水平
方向から支持ロールにより補強して支持する圧延機等が
提唱されている。しかしながら、これらの圧延機におい
てはいずれも、作業ロールの胴長方向に分割された支持
ロールを用いているため、その分割された支持ロールに
よるマークが作業ロールに転写され、さらに作業ロール
から圧延材に転写され、圧延材の表面性状が悪化すると
いう課題があった。また、水平たわみを低減する他の方
策としては、作業ロールをオフセットさせる方法が知ら
れている。すなわち図12に示すように、作業ロールの
軸心位置をそれに接するロール(図では中間ロール)の
軸心位置から水平方向に(例えば圧延材の出側に)δだ
けオフセットさせることにより、このオフセットで生じ
る圧延荷重Pの水平方向分力FPで前述した中間ロール
からの駆動接線力Ft、圧延材からの前方張力Tf、及び
後方張力Tbに対抗しバランスさせ、水平力を抑制して
水平たわみを低減するものである。しかしながら実際の
圧延機においては、これら3つの水平力Ft,Tf,Tb
が常に変動し、作業ロールのオフセットによるFPのみ
によってこれらをバランスさせることは困難である。そ
のため、水平たわみを十分に低減することは困難であ
り、この方法による作業ロールの小径化には限界があっ
た。
【0004】そこで、上記を解決するために、圧延材の
表面性状を悪化させることなく水平たわみを十分に低減
できる圧延機として、特開平5−50109号公報記載
の圧延機が提唱されている。この圧延機においては、ま
ず、作業ロール両端部で作業ロールを支持する支持ロー
ルを水平方向に可動とすることにより、圧延中において
小径作業ロールのオフセット位置を可変とする。さら
に、作業ロールのチョックの出側・入側に曲げ力を付与
するための油圧シリンダを設け、この水平曲げシリンダ
で、圧延中に検出される水平たわみをゼロにするような
曲げ力を作業ロールに与えるようになっている。これに
より、圧延中の変動によってオフセットでバランスしき
れない水平力が発生し、水平たわみが生じたとしても、
曲げ力によってその水平たわみを強制的に矯正し、水平
たわみを十分に低減できる。したがって、この圧延機に
よって、極小径の作業ロールで、表面性状の良好な硬質
・薄肉材の圧延を行えるようになった。
【0005】しかしながら、上記圧延機においては、オ
フセット量δを、両側の支持ロールが作業ロールに押圧
される力が互いに等しくなるように決定していたため、
その精度及び応答性の向上の点で改善の余地があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決し、オ
フセット量決定における精度及び応答性の向上を図るこ
とを目的として、本件出願人は、特願平8−10492
4号(出願日:平成8年4月25日)において、作業ロ
ールのチョックの出側・入側それぞれに設けられた水平
曲げシリンダの押圧力が互いに等しくなるようにオフセ
ット量を決定する制御方法を提唱した。この先願発明に
より、オフセット量決定における精度及び応答性はさら
に向上した。
【0007】ところで、この種の圧延機において圧延を
開始するときの手順は、一般に、作業ロールをパスラ
インから離した状態で圧延材を通板(但し圧延材は停止
状態)→作業ロールを近づけて圧延材を所定荷重Pで
圧下→圧延材に前方張力Tf及び後方張力Tb付与→
中間ロールの回転で作業ロールを駆動して圧延開始、と
いう順番になる。ここで、上記先願発明においては、オ
フセット量δの決定の際には、特開平5−50109号
公報と同様、前述した駆動接線力Ft、前方張力Tf、及
び後方張力Tbが作用していることを前提としている。
しかしながら、上記〜の手順で明らかなように、圧
延開始(手順)の直前においては駆動接線力Ftがま
だ作用していない状態であるのに対し、圧延開始と同時
に急激に作業ロールに駆動接線力Ftが発生する状態と
なる。圧延開始操作はこのような不連続な条件で行われ
ることから、例えば、作業ロールを大きくたわませたり
圧延材の形状不良を発生させたりすることなく安定して
圧延を開始するためには、圧延中とは異なった配慮をす
る必要がある。上記先願発明においてはこのような配慮
はなされておらず、圧延開始時における手順について何
ら記載されていないが、その内容から圧延開始時のオフ
セット量の設定について考えると、例えば、以下(1)
及び(2)の2つの方法が考えられる。
【0008】(1)圧延開始後にオフセット位置移動 すなわち、駆動接線力Ftがない分、圧延開始時には比
較的小さなオフセット量δoとしておき、圧延を開始し
た後にオフセット位置を移動させ、最終的にFt,FP,
Fbに対応し水平力を十分に低減可能な適正なオフセッ
ト量δとする方法である。この場合、オフセット位置の
移動速度が速すぎると移動そのものが作業ロールに作用
する外乱となり、水平たわみの制御(オフセット制御・
水平曲げ制御)に悪影響を及ぼし圧延不能となる場合が
あるため、オフセット位置の移動速度は例えば数百μm
/sec程度に低速にせざるを得ない。しかしながら、
圧延時に安定して水平力を十分低減する適正オフセット
量δと圧延前に初期設定したオフセット量δoが大きく
異なる場合、オフセット位置の移動が完了するまでに長
時間を要し、その間は、水平たわみ低減のために水平曲
げシリンダによって作業ロールに曲げ力を付加し続けな
ければならない。この状態は、圧延不安定の要因である
水平力を内包しつつ圧延を行っている状態であり、張力
変動や板厚変動をはじめとする外乱に対する安定性を考
慮した場合に好ましくない。また、作業ロールに長時間
曲げ力を与えるのは疲労強度上も好ましくない。以上に
より、圧延開始後にオフセット位置を大きく移動させる
方法は事実上適用困難である。
【0009】(2)圧延開始時から適正オフセット位置
に設定 すなわち、3つの水平力Ft,FP,Fbに対応して圧延
中に水平力を十分低減できる適正オフセット量δを予め
算出しておき、圧延開始時からその適正オフセット位置
に設定しておく方法である。この場合、圧延開始後にオ
フセット位置の大きな移動を行う必要はないため、上記
のような不都合は生じない。しかしながら、上述したよ
うに圧延開始前には駆動接線力Ftが作業ロールに作用
していないため、その分、直前の上記手順が終了した
段階で作業ロールの例えば出側方向に作用する水平力が
発生する。すなわち、図13に示すように、一方の作業
ロールにつき出側への水平力H=FP+(Tf−Tb)/
2が作用する。そしてこのとき、圧延開始前であること
から水平曲げシリンダによる曲げ制御も行われていない
ため、この水平力Hによって図14に示すような作業ロ
ールの出側への水平たわみが発生する。特に、上記手順
で加える圧延荷重Pが大きいとその分力FPも大きく
なることから、この水平たわみが過大になる。水平たわ
みが過大となると、よく知られているように手順の圧
延開始の瞬間に圧延材の形状不良が発生しやすくなり、
さらには圧延材の破断に至って圧延不能となる可能性も
ある。
【0010】上記のような不都合を回避するために、圧
延荷重Pを比較的小さくしつつ圧延を開始し、圧延を開
始した後に荷重Pを次第に増加させるする方法も考えら
れる。しかしながらこの場合、所定荷重となるまでの
間、圧延材はオフゲージとなり歩留りの低下につなが
る。また、小径の作業ロールで厚板を圧延する場合、圧
延荷重Pが小さいと上下作業ロールに作用するトルクが
上下それぞれ異なった値となる(一般に「異トルク」と
呼ぶ)場合がある。このような状態となると、上下作業
ロールに作用する水平力が互いに異なった値となるた
め、水平力を低減するためのオフセット量δも上下作業
ロールで互いに異なった値となる。しかしながら、この
ように上下作業ロールのオフセット量に差が生じると、
この差が、各ロールを互いに水平方向に逆側に押し出す
力の増加を招き、そのため支持ロールの押え力がこの水
平力の増加に抗しきれず作業ロールが押し出されて圧延
不能に陥る可能性があり、好ましくない。
【0011】本発明の目的は、極小径の作業ロールをオ
フセットさせるとともに水平曲げシリンダで曲げ力を付
与することにより作業ロールの水平たわみを低減する圧
延機の制御方法において、歩留まりを低下させることな
く、かつ圧延材の形状不良等の不安定現象を発生させる
ことなく、安定的に圧延を開始させることができる圧延
機の制御方法及び制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、上下一対の作業ロールとこれら作
業ロールにそれぞれ接して駆動力を与える上下一対の駆
動用ロールと、これら駆動用ロールを回転させる回転機
構と、圧延荷重を付与する荷重付与機構と、前記作業ロ
ールに水平方向曲げ力を付与する水平曲げ機構と、前記
作業ロールの軸心位置を前記駆動用ロールの軸心位置か
ら略水平方向にオフセットさせるオフセット機構とを備
える圧延機の動作を制御する圧延機の制御方法におい
て、圧延中において前記作業ロールに生じる水平方向た
わみを低減可能な該作業ロールの所定のオフセット位置
を予め算出する手順と、前記オフセット機構を介して、
前記算出した所定のオフセット位置に前記作業ロールの
軸心位置をオフセットさせる手順と、水平方向たわみを
検出しその検出したたわみを低減するように前記水平曲
げ機構を介して前記オフセットした作業ロールに水平方
向曲げ力を付与しつつ、略同時に、前記荷重付与機構を
介して所定の圧延荷重を圧延材に付与する手順と、前記
回転機構を介し、前記駆動用ロールを回転させて前記作
業ロールを駆動しつつ、その駆動した状態において水平
方向たわみを検出しその検出したたわみを低減するよう
に前記水平曲げ機構を介して前記オフセットした作業ロ
ールに水平方向曲げ力を付与しながら、圧延材の圧延を
開始させる手順とを有する。最初の手順で算出した所定
のオフセット位置に、オフセット機構を介しの手順で
作業ロールを移動させる。このオフセット位置は圧延中
において水平方向たわみを低減できる位置であり、例え
ば、このオフセットによる圧延荷重Pの水平方向分力F
Pと、駆動用ロールから作業ロールに作用する駆動接線
力Ftと、圧延材から作業ロールの前方・後方にそれぞ
れ作用する前方・後方張力Tf,Tbとがバランスするよ
うに設定されている。このように圧延開始前にたわみ低
減位置までオフセットさせることにより、圧延中にオフ
セット位置を大きく移動させる場合のように水平曲げ機
構で長時間曲げ力を付与する必要がなくなるので、疲労
強度面での問題が生じない。また、水平曲げ機構の能力
に余裕を持たせることができるので、圧延中の急激な板
厚変動や張力変動といった外乱に対する制御の安定性を
確保することができる。そして、その次の手順でまず水
平曲げ機構を介し略同時に作業ロールに水平方向曲げ力
を付与する。このとき、略同時に、荷重付加機構を介し
所定の圧延荷重Pを付与し、これによって圧延荷重Pの
水平方向分力FPが作業ロールに作用する。ここで駆動
用ロールが回転しておらず駆動接線力Ftが作業ロール
に作用しないため、前述したたわみ低減位置のバランス
設定上、作業ロールには略水平方向出側又は入側への水
平力が残存して作用し、出側又は入側への水平たわみが
生じようとする。しかしこのとき作業ロールの水平方向
たわみを検出しその検出したたわみを低減するように
業ロールに水平方向曲げ力が付与されていることによ
り、曲げ力によってその水平たわみを強制的に矯正し、
水平たわみを十分に低減することができる。その後、こ
の状態で、さらに次の手順で、回転機構を介し駆動用ロ
ールを回転させて作業ロールを駆動し、圧延を開始させ
が、このときもその駆動した状態において水平方向た
わみを検出しその検出したたわみを低減するように作業
ロールに水平方向曲げ力が付与される。これにより、水
平たわみが十分に低減された状態で圧延開始されるの
で、開始の瞬間にも圧延材の形状不良等の不安定現象が
発生することはなく、安定的に圧延を開始することがで
きる。また、所定の圧延荷重を圧延材に付与した状態か
ら圧延が開始させるので、その開始直後から所定の圧延
材の板厚を得ることができ、歩留まりを低下させること
がない。
【0013】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記所定のオフセット位置を予め算出する手順は、オフ
セットによる圧延荷重の水平方向分力と、前記駆動用ロ
ールから前記作業ロールに作用する駆動接線力と、前記
圧延材から前記作業ロールの前方・後方にそれぞれ作用
する前方・後方張力とがバランスするように、前記所定
のオフセット位置を予め算出する手順である。
【0014】(3)また上記目的を達成するために、本
発明は、上下一対の作業ロールとこれら作業ロールにそ
れぞれ接して駆動力を与える上下一対の駆動用ロール
と、これら駆動用ロールを回転させる回転機構と、圧延
荷重を付与する荷重付与機構と、前記作業ロールに水平
方向曲げ力を付与する水平曲げ機構と、前記作業ロール
の軸心位置を前記駆動用ロールの軸心位置から略水平方
向にオフセットさせるオフセット機構とを備える圧延機
の動作を制御する圧延機の制御方法において、圧延中に
おいて前記作業ロールに生じる水平方向たわみを低減可
能な該作業ロールの所定のオフセット位置を予め算出す
る第1の手順と、前記オフセット機構を介して、前記算
出した所定のオフセット位置に前記作業ロールの軸心位
置をオフセットさせる第2の手順と、前記水平曲げ機構
を介して前記オフセットした作業ロールに水平方向曲げ
力を付与しつつ、略同時に、前記荷重付与機構を介して
所定の圧延荷重を圧延材に付与する第3の手順と、前記
回転機構を介し、前記駆動用ロールを回転させて前記作
業ロールを駆動し、圧延材の圧延を開始させる第4の手
順とを有し、前記第1の手順は、前記圧延荷重をP、前
記前方・後方張力をTf,Tb、前記作業ロールの変形前
及び変形後の半径をrwo及びrw、前記駆動用ロールの
半径をri、前記圧延材に対する圧下量をΔh、係数λG
を0.4〜0.5としたとき、所定のオフセット量δ
を、δ=(rwo+ri){λG(Δh・rw)1/2/rw−
(Tf−Tb)/P}により算出することにより、オフセ
ットによる圧延荷重の水平方向分力と、前記駆動用ロー
ルから前記作業ロールに作用する駆動接線力と、前記圧
延材から前記作業ロールの前方・後方にそれぞれ作用す
る前方・後方張力とがバランスするように、前記所定の
オフセット位置を予め算出する手順である
【0015】(4)また上記目的を達成するために、本
発明は、上下一対の作業ロールとこれら作業ロールにそ
れぞれ接して駆動力を与える上下一対の駆動用ロール
と、これら駆動用ロールを回転させる回転機構と、圧延
荷重を付与する荷重付与機構と、前記作業ロールに水平
方向曲げ力を付与する水平曲げ機構と、前記作業ロール
の軸心位置を前記駆動用ロールの軸心位置から略水平方
向にオフセットさせるオフセット機構とを備える圧延機
の動作を制御する圧延機の制御方法において、圧延中に
おいて前記作業ロールに生じる水平方向たわみを低減可
能な該作業ロールの所定のオフセット位置を予め算出す
る手順と、前記オフセット機構を介して、前記算出した
所定のオフセット位置に前記作業ロールの軸心位置をオ
フセットさせる手順と、前記荷重付与機構を介して所定
の軽圧延荷重を前記圧延材に付与し、このときの前記作
業ロールの水平方向たわみを制御目標値とする手順と、
前記作業ロールの水平方向たわみを検出し、その検出し
たたわみが前記制御目標値に近づくように前記水平曲げ
機構を介して前記オフセットした作業ロールに水平方向
曲げ力を付与しつつ、略同時に、前記荷重付与機構を介
して所定の圧延荷重を圧延材に付与する手順と、前記回
転機構を介し、前記駆動用ロールを回転させて前記作業
ロールを駆動し、圧延材の圧延を開始させる手順とを有
する。これにより、例えば作業ロールを支持する支持ロ
ールと作業ロールとの距離によって水平方向たわみを検
出する場合に、軽荷重(作業ロールにほとんどたわみを
生じない荷重)付与時における支持ロール・作業ロール
・駆動用ロールのしっかりした密着状態で正確な制御目
標値を定めることができる。したがって、このような検
出構造において圧延開始前に支持ロール・作業ロール間
に隙間がある場合に発生するたわみ検出誤差を確実に防
止できる。
【0016】(5)また上記目的を達成するために、本
発明は、上下一対の作業ロールとこれら作業ロールにそ
れぞれ接して駆動力を与える上下一対の駆動用ロール
と、これら駆動用ロールを回転させる回転機構と、圧延
荷重を付与する荷重付与機構と、前記作業ロールに水平
方向曲げ力を付与する水平曲げ機構と、前記作業ロール
の軸心位置を前記駆動用ロールの軸心位置から略水平方
向にオフセットさせるオフセット機構とを備える圧延機
の動作を制御する圧延機の制御装置において、圧延中に
おいて前記作業ロールに生じる水平方向たわみを低減可
能な該作業ロールの所定のオフセット位置を算出する演
算手段と、前記オフセット機構の動作を制御し、任意の
オフセット位置に前記作業ロールの軸心位置をオフセッ
トさせるオフセット制御手段と、前記荷重付与機構の動
作を制御し、任意の圧延荷重を圧延材に付与する荷重制
御手段と、前記回転機構の動作を制御し、前記駆動用ロ
ールを任意の速度で回転させる回転制御手段と、前記作
業ロールの水平方向たわみを検出するたわみ検出器と、
前記回転制御手段による前記駆動用ロールの駆動開始前
にも駆動開始後にも、前記たわみ検出器で検出するたわ
みを低減するように、前記水平曲げ機構の動作を制御し
て前記作業ロールに水平方向曲げ力を付与する曲げ制御
手段とを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。本実施形態による制御方法の対
象となる圧延機の要部構造を表す側面図を図2に、図2
の構造のうち上作業ロール1に関する部分を中間ロール
及び補強ロール(後述)を除いた状態で見た上面図を図
3にそれぞれ示す。これら図2及び図3において、圧延
機は、上下一対の作業ロール1,2と、これら作業ロー
ル1,2にそれぞれ接して駆動力を与える上下一対の駆
動用ロールとしての中間ロール3,4と、これら中間ロ
ール3,4をそれぞれ回転させる回転機構としてのモー
タ5,6と、圧延荷重を付与する荷重付与機構としての
サーボ弁及びシリンダ(図示せず、後述する図1参照)
と、上下作業ロール1,2に水平方向曲げ力を付与する
水平曲げ機構としての、上部曲げシリンダ7a,7b,
8a,8b、下部曲げシリンダ(図示せず)、及びそれ
らに対応するサーボ弁(図示せず、後述する図1参照)
と、作業ロール1,2の軸心位置を中間ロール3,4の
軸心位置から略水平方向にオフセットさせるオフセット
機構としての位置決め装置9,10とを備えている。
【0018】作業ロール1,2は、最大板巾の圧延材1
1が通過する外側において、その胴部を支持ロール12
a,12b,13a,13b及び14a(図示せず),
14b,15a(図示せず),15bにより入側・出側
から水平方向にそれぞれ支持されている。これら支持ロ
ール12〜15は、2つ1組で支持フレーム17,1
8,19,20の先端にそれぞれ設置されている。すな
わち、上作業ロール1を出側から支持する支持ロール1
2a,12bは対応する軸受21a,21bを介して支
持フレーム17に支持されており、上作業ロール1を入
側から支持する支持ロール13a,13bは対応する軸
受22a,22bを介して支持フレーム18に支持され
ており、同様に、下作業ロール2を入側・出側からそれ
ぞれ支持する支持ロール15,14は対応する軸受(図
示せず)を介して支持フレーム19,20にそれぞれ支
持されている。このとき、入側の支持フレーム18,2
0は、モータ(後述)の駆動で進退する上記位置決め装
置9,10によって圧延中に略水平方向に移動可能とな
っている。また、出側の支持フレーム17,19は、図
示しない油圧源から圧油が供給される押圧用の油圧シリ
ンダ23a,23b,24a(図示せず),24bによ
って支持フレーム18,20の移動に追従するように入
側に向かってそれぞれ押圧されている。さらに、上下作
業ロール1,2を回転自在にそれぞれ支持する上チョッ
ク16a,16b及び下チョック25a,25b(図示
せず、後述する図1参照)は、設置面に固定されたハウ
ジングに対して水平方向にスライド可能に支持されてい
る。これらにより、位置決め装置9,10の進退によっ
て作業ロール1,2のオフセット位置を変化させること
ができる構造となっている。
【0019】中間ロール3,4は、図示しない移動機構
によって軸方向に移動可能となっている。またこれら中
間ロール3,4の反作業ロール1,2側には、補強ロー
ル25,26がそれぞれ設けられている。
【0020】上部曲げシリンダ7a,7b及び8a,8
bは、上チョック16a,16bに接するように設けら
れており、図示しない油圧源から上記したサーボ弁を介
して圧油が供給され伸び動作又は縮み動作を行うことに
より、上作業ロール1に支持ロール12a,13a又は
12b,13bを支点とする水平方向曲げ力を付与する
ようになっている。図示しない下部曲げシリンダも同様
に下チョック25a,25bに設けられ、下作業ロール
2に支持ロール14a,15a又は14b,15bを支
点とする水平曲げ力を付与するようになっている。
【0021】以上のような構成の圧延機に対して本実施
形態による制御装置が設けられている。以下の説明は、
圧延機のうち主として上作業ロール1側に係わる構成に
関する制御のみを例にとって説明するが、下作業ロール
2側についても同様の制御を行う。本実施形態による制
御方法を実施する圧延機の制御装置の構成を圧延機の概
略構成とともに示した図を図1に、図1に示したコント
ローラの機能を表すブロック図を図4に示す。これら図
1及び図4において、圧延機の制御装置100は、コン
トローラ101と、作業員が手動で指示入力を行うとと
もにそれに対応する信号をコントローラ101に出力す
る入力手段102とを備えている。
【0022】コントローラ101は、圧延中において作
業ロール1に生じる水平方向たわみを低減可能な作業ロ
ール1の所定のオフセット位置を算出する演算手段、及
び位置決め装置9の動作を制御し任意のオフセット位置
に作業ロール1の軸心位置をオフセットさせるオフセッ
ト制御手段としての機能を果たすオフセット制御部10
1aと、前述した荷重付与機構としてのサーボ弁28及
び油圧シリンダ29の動作を制御し任意の圧延荷重を補
強ロール26に付与する荷重制御手段としての荷重制御
部101bと、前述した水平曲げ機構としての曲げシリ
ンダ7,8及び対応するサーボ弁30,31の動作を制
御し作業ロール1に任意の水平方向曲げ力を付与する曲
げ制御手段としての曲げ制御部101cと、モータ5の
動作を制御し減速機(ピニオンスタンド)27を介して
中間ロール3を回転させる回転制御手段としての回転制
御部101dとを備えている。
【0023】オフセット制御部101aは、入力手段1
02からの圧延条件(後述)を表す信号と、上部曲げシ
リンダ7a,7bへ供給される圧油の圧力を検出する圧
力センサ32a,32bからの検出信号と、支持フレー
ム18の移動位置を検出する移動検出手段例えば位置決
め装置9の駆動源であるモータ9aの回転を検出するパ
ルスジェネレータ33からの検出信号とが入力されると
ともに、モータ9aの回転動作を制御する制御信号を出
力するようになっている。モータ9aは、この制御信号
に応じて回転し、この回転がギヤ機構9bを介してスク
リュー機構9cに伝達され、これによって支持フレーム
18の位置が移動するようになっている。
【0024】荷重制御部101bは、入力手段102か
らの圧延条件(後述)を表す信号と、油圧シリンダ29
に供給する圧油の圧力を検出する圧力センサ35からの
フィードバック信号とが入力され、これら2つの信号を
基に、圧下用のサーボ弁28に油圧シリンダ29内の圧
力を所望の値に調整する制御信号(駆動電流)を出力す
るようになっている。なおこのとき、上補強ロール25
の上部に圧力センサ(例えばロードセル)を設け、この
ロードセルから検出される圧力が所望の値になるように
制御してもよい。
【0025】曲げ制御部101cは、入力手段からのた
わみ目標値(後述)を表す信号と、圧延機の入側の支持
フレーム18に設けられたたわみ検出器36からの作業
ロール1のたわみを検出する検出信号とが入力されると
ともに、サーボ弁30,31に駆動電流を出力する曲げ
用サーボアンプ37,38に制御信号をそれぞれ出力す
るようになっている。そして、サーボアンプ37,38
は、これら制御信号とたわみ検出器36からのたわみ検
出信号とに基づき、油圧シリンダ内7a,7b及び8
a,8b内に供給する圧油の圧力を所望の値に調整する
駆動電流をサーボ弁30,31に出力するようになって
いる。なお、たわみ検出器36は、例えば上作業ロール
1との距離を計測する公知の距離センサである。
【0026】回転制御部101dは、入力手段102か
らの圧延条件(後述)を表す信号が入力されるととも
に、中間ロール3,4を回転させるモータ5に制御信号
を出力するようになっている。モータ5は、この制御信
号に応じた所定の速度で回転するようになっている。
【0027】なお、コントローラ101には、上記した
オフセット制御部101a、荷重制御部101b、曲げ
制御部101c、及び回転制御部101d以外に、この
種の圧延機システムの制御系として公知である圧延材送
り出し・巻き取り用のリールの回転制御や、圧延機シス
テム内の他の機器の制御を行う機能を併設してもよい。
【0028】次に、上記構成の制御装置で実施する本実
施形態による圧延機の制御方法を、コントローラ101
の制御手順を表すフローチャートである図5を参照しつ
つ順を追って説明する。図5において、まず、手順S2
00で、入力手段102を介し作業員が指示入力した各
種条件、すなわち、作業ロール1の変形前の半径rwo、
中間ロール3の半径ri、圧延材11に対する圧下量Δ
h、圧延材11の板幅B、圧延材に与える前方・後方張
力Tf,Tb、圧延荷重P、作業ロール1のポアソン比ν
及びヤング率E、作業ロール1の水平たわみを低減する
ときのたわみ目標値(例えばゼロ)、及び曲げシリンダ
7aと7bとの圧力差の目標値(後述)といった圧延条
件を入力する。
【0029】その後、手順S201に移り、オフセット
制御部101aで、圧延中において作業ロール1に生じ
る水平方向たわみがたわみ目標値(手順S200で入力
したもの)になると予測される作業ロール1の所定の初
期オフセット量δを計算する。この計算は、以下のよう
な考え方及び演算手順により行う。すなわち、初期オフ
セット量δは、図6に示すように、圧延中において、作
業ロール1のオフセットによる圧延荷重Pの水平方向分
力FPと、中間ロール3から作業ロール1に作用する駆
動接線力Ftと、圧延材11から作業ロール1の前方・
後方にそれぞれ作用する前方張力Tf及び後方張力Tbと
がバランスすると予測される量に設定する。すなわち、
下記の式1が満足するようなオフセット位置に設定すれ
ばよい。
【0030】 Ft=FP+FS …(式1) なおこのとき厳密には、荷重Pは、油圧シリンダ29→
下補強ロール26のチョック→下補強ロール26→下中
間ロール4→下作業ロール2→圧延材11→上作業ロー
ル1→上中間ロール3→上補強ロール25→ハウジング
と伝達されるが、上作業ロール1と上中間ロール3との
間の関係で見る場合には、概念的に、図6に示すよう
に、上中間ロール3の軸心から上作業ロールの軸心へ向
かって作用していると考えることができる。
【0031】但しFSは、前方・後方張力Tf,Tbを作
業ロール1本当たりに作用する水平力としてみたもので
あり下記の式2で表される。 FP=(Tf−Tb)/2 …(式2) ここで、荷重分力FPは、圧延荷重P、作業ロール半径
rwo、中間ロール半径riを用いて下記の式3で表され
る。 FP=P・δ/(rwo+ri) …(式3) 従って、これら式2及び式3を式1に代入することによ
り、初期オフセット量δは下記の式4で表される。
【0032】 δ=(rwo+ri){Ft−(Tf−Tb)/2}/P …(式4) ここにおいて、式4における駆動接線力Ftは、操業に
必要な諸条件より予測する必要がある。ここにおいて、
よく知られている圧延理論の簡易式(例えば「板圧延の
理論と実際」日本鉄鋼協会編、P21)によれば、圧延
トルクTは、圧下量Δh、板幅B、ポアソン比ν、及び
ヤング率Eを用いて、下記の式5で表される。 T=aG・P−rwo・(Tf−Tb)/2 …(式5) 但し、aG(=「トルクアーム」)=λG・L・(rwo/rw) L(=「投影接触弧長」)=(Δh・rw)1/2 rw=rwo{1+(Co・P)/(Δh・B)} Co=16(1−ν2)/πE したがって、これに基づき駆動接線力Ftは下記の式6
で計算される。 Ft=T/rwo =aG・P/rwo−(Tf−Tb)/2 …(式6) そこで、この式6を上記した式4に代入すると、初期オ
フセット量δは下記の式7で求めることができる。 δ=(rwo+ri){λG(Δh・rw)1/2/rw−(Tf−Tb)/P} …(式7) この式7のうち、λG(=「トルクアーム係数」)以外
の数値はすべて圧延条件によって定まるため、λGを適
当に決めれば式7は代数的に簡単に解けることになる。
このλGは冷間圧延では一般に0.5程度であることが知
られており、本願発明者等の実圧延データの分析におい
ても、λG=0.4〜0.5であることを確認することが
できた。さらに本願発明者等は、圧延時に測定した実ト
ルクから駆動接線力を算出しこれを式4に代入すること
によって求まるオフセット量と、λG=0.4〜0.5と
した式7で求まるオフセット量とを比較し、式7が実用
上十分な精度を持つことを確認した。
【0033】以上説明した考え方に基づき、手順S20
1では、上記式7を用いて初期オフセット量δを算出す
る。
【0034】なお、上記のような方法で初期オフセット
量δを算出することは、以下のようなメリットがある。
すなわち、従来、圧延トルクを予測する方法として、古
くから知られているBland&Fordの式(例えば
「圧延理論とその応用」日本鉄鋼協会編、P44〜4
5)を用いる方法があるが、この式は摩擦係数μを初期
条件として用いる必要があり、この摩擦係数μの予測が
一般に困難である。さらに、このBland&Ford
の式は、通常、ロールの弾性偏平の式と連立して解かれ
ることから収束計算を行う必要があり、解が収束しない
場合があり、また計算が複雑になることから、実際に圧
延機の制御のために用いるのは適当ではない。これに対
し、本実施形態においては、代数的に簡単に解ける式7
を用いることにより、Bland&Fordの式のよう
な収束計算が不必要でありかつ解が必ず求まる。すなわ
ち実用的な計算で迅速且つ確実に初期オフセット量δを
求めることができる。
【0035】以上のような手順S201が終了したら手
順S202に移り、オフセット制御部101aで、作業
ロール1を初期オフセット量δの位置に移動させるため
の駆動信号をモータ9aに出力する。これにより、モー
タ9aの回転がギヤ機構9bを介してスクリュー機構9
cに伝達され、作業ロール1はオフセット量δの位置に
移動する。このように圧延開始前に精度よく初期オフセ
ット量δの位置まで移動させることにより、圧延開始後
にオフセット位置を大きく移動させる場合のように水平
曲げシリンダ7,8で長時間曲げ力を付与する必要がな
くなるので疲労強度低下の問題が生じない。また、水平
曲げシリンダ7,8の能力に余裕を持たせることができ
るので、圧延中の急激な板厚変動や張力変動といった外
乱に対する制御の安定性を確保することができる。な
お、この時点で既に作業ロール1の下方に圧延材11が
通板されているため、この移動において作業ロール1が
圧延材11及び支持ロール21a,21b(又は22
a,22b)に接触しながら移動する場合がある。その
ため、好ましくは、荷重制御部101bによってこのと
き上下作業ロール1,2が圧延材11に接しないように
制御し、作業ロール1に傷がつくのを確実に防止するこ
とが望ましい。
【0036】その後、手順S203に移り、荷重制御部
101bで、作業ロール1に水平たわみがほとんど発生
しないような軽荷重を付与するための電流信号を、圧下
用のサーボ弁38に出力する。これにより、サーボ弁2
8が油圧シリンダ29内の圧力を昇圧し、下補強ロール
26を回転自在に支持するチョックを持ち上げ、数十ト
ン程度の軽荷重を圧延材11に付与する。そして、手順
S204に移り、曲げ制御部101cで、この軽荷重付
与状態におけるたわみ検出器36からの検出信号を入力
し、さらに手順S205で、そのときのたわみ量の値
(ある微小値)を制御目標値とする。このような制御目
標値設定を行う理由は、作業ロール1が、上中間ロール
3、支持ロール12a,12b,13a,13b、及び
圧延材11より上下左右4方向よりガタつきの無いしっ
かりした密着状態で支持されている(図2参照)ことを
確実にし、これによって、支持ロール13a,13bと
作業ロール1との間に隙間がある場合に生じ得るたわみ
検出器36の検出誤差をなくすためである。
【0037】上記手順S205が終了したら、手順S2
06に移り、曲げ制御部101cで、作業ロール1に対
する水平曲げ制御を開始する。すなわち、曲げ制御部1
01cは、手順S200で入力された制御目標値に基づ
き、たわみがこの目標値に近づくように制御する水平曲
げ制御を開始する制御開始信号を曲げ用サーボアンプ3
7,38に出力する。これにより、サーボアンプ37,
38が、図7に示すような制御を開始する。すなわち図
7において、まず手順S300で、たわみ検出器26か
らの検出信号を入力し、手順S301で、その検出され
たたわみ量と制御目標値との偏差を求める。そして手順
S302に移って偏差に比例した電流信号をサーボ弁3
0,31に出力し、これによって、対応する曲げシリン
ダ7a,7b又は8a,8bに圧油が供給され、チョッ
ク16a,16bを介し、たわみを低減するような水平
方向曲げ力を作業ロール1に与える。手順302が終了
したら、手順300に戻り、同じ手順を繰り返す。なお
この制御は、図1に示すように、水平たわみ検出器36
のアナログ信号をサーボアンプ37,38内のハード回
路でサーボ弁30,31にフィードバックする閉ループ
で構成されているので、高速制御が可能となっている。
なお、手順S205で制御目標値におけるたわみ値を強
制的にゼロとして(すなわちゼロクリア)たわみ検出器
36がこれを基準に作業ロール1の水平たわみの値を検
出するようにし、手順S206でたわみがゼロに近づく
ように制御してもよい。
【0038】上記手順S206が終了したら、直ちに
(手順S206の実行とほぼ同時となるように)手順S
207に移り、荷重制御部101bで、所定の圧延荷重
を付与する電流信号を圧下用サーボ弁28に出力する。
これにより、手順S203同様、サーボ弁28が油圧シ
リンダ29内の圧力を昇圧し下補強ロール26のチョッ
クを持ち上げ、圧延荷重(例えば300トン〜500ト
ン)Pを圧延材11に付与する。これによって圧延荷重
Pの水平方向分力FPが作業ロール1に作用するが、こ
こで上中間ロール3が回転しておらず駆動接線力Ftが
作業ロール1に作用しないため、オフセット量δの設定
バランス上、作業ロール1にはパスライン出側(又は入
側)への水平力が残存して作用し、出側(又は入側)へ
の水平たわみが生じようとする。しかしこのとき既に手
順S206で作業ロール1に水平方向曲げ力が付与され
ていることにより、曲げ力によってその水平たわみを強
制的に矯正し、水平たわみを十分に低減することができ
る。この状態を図8に示す。
【0039】その後、手順S208に移り、回転制御部
101dで、中間ロール3を駆動開始して圧延を開始す
る駆動信号をモータ5に出力する。これにより、モータ
5が回転を開始して中間ロール3が回転を開始し、作業
ロール1の駆動を開始して圧延材11の圧延が開始され
る。すなわち、水平たわみが十分に低減された状態で圧
延を開始することができる。
【0040】そして、手順S209に移り、オフセット
制御部101aで、作業ロール1のオフセット量を制御
するオフセット制御を開始する。その詳細を図9に示
す。すなわちこの図9において、オフセット制御部10
1aは、まず手順S400で、曲げシリンダ7aへの圧
油の圧力を検出する圧力センサ32aからの検出信号を
入力し、手順S401で、曲げシリンダ7bへの圧油の
圧力を検出する圧力センサ32bからの検出信号を入力
する。その後手順S402で、それら検出された2つの
圧力の差が、手順S200で入力した圧力差の目標値以
下であるかどうかを判定する。目標値以下である場合に
は曲げを付与して矯正すべき水平たわみが作業ロール1
にあまり生じていないと判断して手順S400に戻り、
同じ手順を繰り返す。目標値を超えている場合には比較
的大きな水平たわみが生じていると判断して手順S40
3に移り、水平たわみを目標値以下に低減するための駆
動信号をモータ9aに出力し、これによって、モータ9
aの回転がギヤ機構9bを介してスクリュー機構9cに
伝達され、作業ロール1は水平たわみを低減する(すな
わち荷重分力FP、駆動接線力Ft、前方・後方張力T
f,Tbがバランスする)ようなオフセット量となる位置
に向かって移動する。手順403が終了したら、手順4
00に戻り、同じ手順を繰り返す。このような制御によ
り、手順S201で算出した初期オフセット量δの計算
値と実際にFP,Ft,Tf,Tbが完全にバランスするオ
フセット量との間に誤差があったとしても、従来よりも
移動距離は十分小さくて足り、作業ロール1は、図10
に示すような上記4つの水平力のバランス位置に短時間
のうちに移動する。そして、その後は、図11に示すよ
うに、ほとんど作業ロール1のたわみが0で水平曲げ力
の入側と出側の値が等しくなりオフセット位置も変化し
ない圧延安定状態とすることができる。
【0041】以上のような制御により、特願平8−10
4924号で提唱した先願発明と同様、高精度及び高応
答性のオフセット制御を確保しつつ、極小径の作業ロー
ルで、表面性状の良好な硬質・薄肉材の圧延を行うこと
ができる。
【0042】
【0043】以上説明したように、本実施形態の圧延機
の制御方法によれば、作業ロール1の水平たわみが十分
に低減された状態で圧延開始されるので、開始の瞬間に
も圧延材11の形状不良等の不安定現象が発生すること
はなく、安定的に圧延を開始することができる。また、
所定の圧延荷重Pを圧延材11に付与した状態から圧延
を開始するので、その開始直後から所定の圧延材11の
板厚を得ることができ、歩留まりを低下させることがな
い。そして、このように、極小径作業ロールで高荷重圧
延可能な圧延機の実際的な使用が可能となるので、実際
の操業において一回の圧延における圧下率を大きくとる
ことができ、生産性を著しく向上させることができる。
【0044】なお、圧延機のうち下作業ロール1側に係
わる構成に関する制御においても、上記同様の効果が得
られることは言うまでもない。また、上記実施形態にお
いては、図5に示す制御フローにおいて、入力手段10
2から作業員が圧延条件等を入力したら、手順S200
以降の手順はすべて自動的に実行されたが、これに限ら
れず、一部を手動化してもよい。すなわち例えば、作業
員が圧延条件等を入力したら、手順S200以降S20
7までは自動的に実行された後に待機状態となり、ここ
で作業員が再び圧延開始指示を入力することにより手順
S208以降が再び開始されるようにしてもよい。これ
らの場合も、同様の効果を得る。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、水平たわみが十分に低
減された状態で圧延開始されるので、開始の瞬間にも圧
延材の形状不良等の不安定現象が発生することはなく、
安定的に圧延を開始することができる。また、所定の圧
延荷重を圧延材に付与した状態から圧延が開始させるの
で、その開始直後から所定の圧延材の板厚を得ることが
でき、歩留まりを低下させることがない。そしてこのよ
うに、極小径作業ロールで高荷重圧延可能な圧延機の実
際的な使用が可能となるので、実際の操業において一回
の圧延における圧下率を大きくとることができ、生産性
を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による制御方法を実施する
圧延機の制御装置の構成を、圧延機の概略構成とともに
示した図である。
【図2】制御対象となる圧延機の一例の要部構造を表す
側面図である。
【図3】図2の構造のうち上作業ロールに関する部分
を、中間ロール及び補強ロール(後述)を除いた状態で
見た上面図である。
【図4】図1に示したコントローラの機能を表すブロッ
ク図である。
【図5】コントローラの制御手順を表すフローチャート
である。
【図6】圧延荷重の水平方向分力FP、駆動接線力Ft、
前方張力Tf、及び後方張力Tbがバランスしている状態
を表す図である。
【図7】曲げ用サーボアンプが行う制御内容を表すフロ
ーチャートである。
【図8】圧延開始前に曲げ力によって水平たわみを強制
的に矯正している様子を表す図である。
【図9】オフセット制御部により行うオフセット制御の
詳細を表すフローチャートである。
【図10】圧延荷重の水平方向分力FP、駆動接線力F
t、前方張力Tf、及び後方張力Tbが実際に完全にバラ
ンスしている状態を表す図である。
【図11】圧延安定状態を表す図である。
【図12】オフセットによる水平たわみ低減原理を表す
図である。
【図13】圧延開始前に作業ロールの出側方向に水平力
が作用しているる状態を表す図である。
【図14】作業ロールに水平たわみが発生している状態
を表す図である。
【符号の説明】
1,2 作業ロール 3,4 中間ロール(駆動用ロール) 5,6 モータ(回転機構) 7a,b 曲げシリンダ(水平曲げ機構) 8a,b 曲げシリンダ(水平曲げ機構) 9,10 位置決め装置(オフセット機構) 28 サーボ弁(荷重付与機構) 29 油圧シリンダ(荷重付与機構) 30,31 サーボ弁(水平曲げ機構) 100 制御装置 101 コントローラ 101a オフセット制御部(演算手段、オ
フセット制御手段) 101b 荷重制御部(荷重制御手段) 101c 曲げ制御部(曲げ制御手段) 101d 回転制御部(回転制御手段) 102 入力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−309407(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 13/14 B21B 29/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下一対の作業ロールとこれら作業ロール
    にそれぞれ接して駆動力を与える上下一対の駆動用ロー
    ルと、これら駆動用ロールを回転させる回転機構と、圧
    延荷重を付与する荷重付与機構と、前記作業ロールに水
    平方向曲げ力を付与する水平曲げ機構と、前記作業ロー
    ルの軸心位置を前記駆動用ロールの軸心位置から略水平
    方向にオフセットさせるオフセット機構とを備える圧延
    機の動作を制御する圧延機の制御方法において、 圧延中において前記作業ロールに生じる水平方向たわみ
    を低減可能な該作業ロールの所定のオフセット位置を予
    め算出する手順と、 前記オフセット機構を介して、前記算出した所定のオフ
    セット位置に前記作業ロールの軸心位置をオフセットさ
    る手順と、水平方向たわみを検出しその検出したたわみを低減する
    ように 前記水平曲げ機構を介して前記オフセットした作
    業ロールに水平方向曲げ力を付与しつつ、略同時に、前
    記荷重付与機構を介して所定の圧延荷重を圧延材に付与
    る手順と、 前記回転機構を介し、前記駆動用ロールを回転させて前
    記作業ロールを駆動しつつ、その駆動した状態において
    水平方向たわみを検出しその検出したたわみを低減する
    ように前記水平曲げ機構を介して前記オフセットした作
    業ロールに水平方向曲げ力を付与しながら、圧延材の圧
    延を開始させる手順とを有することを特徴とする圧延機
    の制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧延機の制御方法におい
    て、前記所定のオフセット位置を予め算出する手順は、
    オフセットによる圧延荷重の水平方向分力と、前記駆動
    用ロールから前記作業ロールに作用する駆動接線力と、
    前記圧延材から前記作業ロールの前方・後方にそれぞれ
    作用する前方・後方張力とがバランスするように、前記
    所定のオフセット位置を予め算出する手順であることを
    特徴とする圧延機の制御方法。
  3. 【請求項3】上下一対の作業ロールとこれら作業ロール
    にそれぞれ接して駆動力を与える上 下一対の駆動用ロー
    ルと、これら駆動用ロールを回転させる回転機構と、圧
    延荷重を付与する荷重付与機構と、前記作業ロールに水
    平方向曲げ力を付与する水平曲げ機構と、前記作業ロー
    ルの軸心位置を前記駆動用ロールの軸心位置から略水平
    方向にオフセットさせるオフセット機構とを備える圧延
    機の動作を制御する圧延機の制御方法において、 圧延中において前記作業ロールに生じる水平方向たわみ
    を低減可能な該作業ロールの所定のオフセット位置を予
    め算出する第1の手順と、 前記オフセット機構を介して、前記算出した所定のオフ
    セット位置に前記作業ロールの軸心位置をオフセットさ
    せる第2の手順と、 前記水平曲げ機構を介して前記オフセットした作業ロー
    ルに水平方向曲げ力を付与しつつ、略同時に、前記荷重
    付与機構を介して所定の圧延荷重を圧延材に付与する第
    3の手順と、 前記回転機構を介し、前記駆動用ロールを回転させて前
    記作業ロールを駆動し、圧延材の圧延を開始させる第4
    の手順とを有し、 前記第1の手順は、前記圧延荷重をP、前記前方・後方
    張力をTf,Tb、前記作業ロールの変形前及び変形後の
    半径をrwo及びrw、前記駆動用ロールの半径をri、前
    記圧延材に対する圧下量をΔh、係数λGを0.4〜
    0.5としたとき、所定のオフセット量δを、 δ=(rwo+ri){λG(Δh・rw)1/2/rw−(Tf−Tb)/P} により算出することにより、オフセットによる圧延荷重
    の水平方向分力と、前記駆動用ロールから前記作業ロー
    ルに作用する駆動接線力と、前記圧延材から前記作業ロ
    ールの前方・後方にそれぞれ作用する前方・後方張力と
    がバランスするように、前記所定のオフセット位置を予
    め算出する手順であることを特徴とする圧延機の制御方
    法。
  4. 【請求項4】上下一対の作業ロールとこれら作業ロール
    にそれぞれ接して駆動力を与える上下一対の駆動用ロー
    ルと、これら駆動用ロールを回転させる回転機構と、圧
    延荷重を付与する荷重付与機構と、前記作業ロールに水
    平方向曲げ力を付与する水平曲げ機構と、前記作業ロー
    ルの軸心位置を前記駆動用ロールの軸心位置から略水
    方向にオフセットさせるオフセット機構とを備える圧延
    機の動作を制御する圧延機の制御方法において、 圧延中において前記作業ロールに生じる水平方向たわみ
    を低減可能な該作業ロールの所定のオフセット位置を予
    め算出する手順と、 前記オフセット機構を介して、前記算出した所定のオフ
    セット位置に前記作業ロールの軸心位置をオフセットさ
    せる手順と、 前記荷重付与機構を介して所定の軽圧延荷重を前記圧延
    材に付与し、このときの前記作業ロールの水平方向たわ
    みを制御目標値とする手順と、 前記作業ロールの水平方向たわみを検出し、その検出し
    たたわみが前記制御目標値に近づくように前記水平曲げ
    機構を介して前記オフセットした作業ロールに水平方向
    曲げ力を付与しつつ、略同時に、前記荷重付与機構を介
    して所定の圧延荷重を圧延材に付与する手順と、 前記回転機構を介し、前記駆動用ロールを回転させて前
    記作業ロールを駆動し、圧延材の圧延を開始させる手順
    とを有する ことを特徴とする圧延機の制御方法。
  5. 【請求項5】上下一対の作業ロールとこれら作業ロール
    にそれぞれ接して駆動力を与える上下一対の駆動用ロー
    ルと、これら駆動用ロールを回転させる回転機構と、圧
    延荷重を付与する荷重付与機構と、前記作業ロールに水
    平方向曲げ力を付与する水平曲げ機構と、前記作業ロー
    ルの軸心位置を前記駆動用ロールの軸心位置から略水平
    方向にオフセットさせるオフセット機構とを備える圧延
    機の動作を制御する圧延機の制御装置において、 圧延中において前記作業ロールに生じる水平方向たわみ
    を低減可能な該作業ロールの所定のオフセット位置を算
    出する演算手段と、 前記オフセット機構の動作を制御し、任意のオフセット
    位置に前記作業ロールの軸心位置をオフセットさせるオ
    フセット制御手段と、 前記荷重付与機構の動作を制御し、任意の圧延荷重を圧
    延材に付与する荷重制御手段と、 前記回転機構の動作を制御し、前記駆動用ロールを任意
    の速度で回転させる回転制御手段と 前記作業ロールの水平方向たわみを検出するたわみ検出
    器と、 前記回転制御手段による前記駆動用ロールの駆動開始前
    にも駆動開始後にも、前記たわみ検出器で検出するたわ
    みを低減するように、前記水平曲げ機構の動作を制御し
    て前記作業ロールに水平方向曲げ力を付与する曲げ制御
    手段と を有することを特徴とする圧延機の制御装置。
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