JP3311110B2 - クロストーク音制御装置 - Google Patents

クロストーク音制御装置

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JP3311110B2
JP3311110B2 JP25325993A JP25325993A JP3311110B2 JP 3311110 B2 JP3311110 B2 JP 3311110B2 JP 25325993 A JP25325993 A JP 25325993A JP 25325993 A JP25325993 A JP 25325993A JP 3311110 B2 JP3311110 B2 JP 3311110B2
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政生 木場
保利 中間
賢一 寺井
裕之 橋本
義雄 前川
博 神孫子
和則 長谷部
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East Japan Railway Co
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
East Japan Railway Co
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境騒音下で異なる音
源を、近接するスピーカより再生する音響再生装置にお
いて能動的クロストーク音制御を用いたクロストーク音
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電車や航空機における乗客サービ
スの一環として、座席埋め込み型のスピーカによって音
楽などの提供を行い、周囲に漏れる音をディジタル信号
技術を用いて、スピーカから制御音を出力して受聴位置
で消音する能動的クロストーク制御方法が提案されてい
る。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のクロスト
ーク音制御装置について説明する。
【0004】(図4)は従来のクロストーク音制御装置
のブロック図である。(図4)において、1a,1bは
アダプティブフィルタ、2a,2bは遅延器、3a,3
bは加算器、4a及び4cはスピーカ、6a,6bは検
出器(マイクロホン)、7a,7bは音源である。ここ
では、簡単の為に音源7a,7bは音楽信号を発生する
ものとする。
【0005】以上のように構成されたクロストーク音制
御装置について、以下その動作について説明する。
【0006】音源7aからの信号は、アダプティブフィ
ルタ1aと遅延器2aに入力される。同様に音源7bか
らの信号は、アダプティブフィルタ1bと遅延器2bに
入力される。次に、アダプティブフィルタ1aの出力信
号と遅延器2bの出力信号は、加算器3bにおいて加算
される。同様に、アダプティブフィルタ1bの出力信号
と遅延器2aの出力信号は、加算器3aにおいて加算さ
れる。
【0007】そして、加算器3a,3bの出力はそれぞ
れスピーカ4a及び4cにより再生される。ここで、ス
ピーカ4a及び4cは近接しているために、互いのクロ
ストーク音が検出器6a,6bによって検出される。こ
のクロストーク音を減衰するために、アダプティブフィ
ルタ1aは、検出器6bにて検出された検出信号が小さ
くなるように音源7aからの信号を適応制御し、これに
よってスピーカ4cから検出器6bまでのクロストーク
音が減衰される。同様に、アダプティブフィルタ1b
は、検出器6aにて検出された検出信号が小さくなるよ
うに音源7bからの信号を適応制御し、これによってス
ピーカ4aから検出器6aまでのクロストーク音が減衰
される。
【0008】ここで遅延器2a,2bは、スピーカ4a
とスピーカ4cが近接しており、また検出器6aと検出
器6bも近いために、アダプティブフィルタ1a,1b
による適応制御の時間が間に合わなくなるのを防ぐため
に、音源7a,7bの信号を遅延させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら(図4)
のような構成では、環境騒音源9から発せられる音がク
ロストーク音より大きい場合、例えば検出器6bで検出
された信号にはスピーカ4aからのクロストーク音とス
ピーカ4cからの打ち消し音の他に環境騒音が含まれ
る。これによってアダプティブフィルタ1aは、入力さ
れる音源7aからの音楽信号には無関係な環境騒音の影
響を受けて、求めるべき係数が収束しない、あるいは係
数が変動する、など適応動作が安定せず、クロストーク
音が十分減衰しない場合や反対に騒音付加となる場合が
ある。
【0010】本発明は上記問題点を解決し、騒音環境下
においても、近接する異なる音源からのクロストーク音
を安定に減衰して、受聴者が聞きたい音だけを聞くこと
のできるクロストーク音制御装置を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のクロストーク音制御装置は、異なる音源を近
接する椅子に内蔵されたスピーカにより再生する音響再
生装置において、第1の音源からの信号を適応制御する
第1のアダプティブフィルタと、前記第1の音源からの
信号を遅延させる第1の遅延器と、第2の音源からの信
号を適応制御する第2のアダプティブフィルタと、前記
第2の音源からの信号を遅延させる第2の遅延器と、前
記第2のアダプティブフィルタの出力と前記第1の遅延
器の出力を加算する第1の加算器と、前記第1のアダプ
ティブフィルタの出力と前記第2の遅延器の出力を加算
する第2の加算器と、前記第1の加算器の出力を再生す
る第1のスピーカと、前記第2の加算器の出力を再生す
る第2のスピーカと、第1の椅子の受聴点での音を検出
する第1の検出器と、第2の椅子の受聴点での音を検出
する第2の検出器と、環境騒音を検出する第3の検出器
と、前記第2の検出器からの信号を遅延させる第3の遅
延器と、前記第1の検出器からの信号を遅延させる第4
の遅延器と、前記第3の検出器の出力を適応制御して前
記第1のアダプティブフィルタに出力する第3のアダプ
ティブフィルタと、前記第3の検出器の出力を適応制御
して前記第2のアダプティブフィルタに出力する第4の
アダプティブフィルタと、前記第3の遅延器の出力と前
記第3のアダプティブフィルタの出力を加算する第3の
加算器と、前記第4の遅延器の出力と前記第4のアダプ
ティブフィルタの出力を加算する第4の加算器とを有
し、前記第3の検出器の出力を基に前記第3のアダプテ
ィブフィルタによって前記第2の検出器の出力信号から
の環境騒音信号成分を打ち消す信号を生成し、前記第1
のアダプティブフィルタが環境騒音に影響されることな
く前記第2のスピーカから伝わるクロストーク音を減衰
するように、また前記第3の検出器の出力を基に前記第
4のアダプティブフィルタによって前記第1の検出器の
出力信号からの環境騒音信号成分を打ち消す信号を生成
し、前記第2のアダプティブフィルタが環境騒音に影響
されることなく前記第1のスピーカから伝わるクロスト
ーク音を減衰するように制御されることを特徴とするも
のである。
【0012】
【作用】本発明は上記構成により、第3の検出器の出力
を基に第3のアダプティブフィルタによって環境騒音信
号成分を打ち消す信号を生成し、これを第2の検出器の
出力に加算することによって環境騒音信号成分を除去
し、クロストーク音の音楽信号成分のみで安定して第1
のアダプティブフィルタを適応制御させることができ
る。これによって第1のスピーカから再生される第1の
音源のクロストーク音を環境騒音下でも安定に減衰させ
ることができる。
【0013】また、第3の検出器の出力を基に第4のア
ダプティブフィルタによって環境騒音信号成分を打ち消
す信号を生成し、これを第1の検出器の出力に加算する
ことによって環境騒音信号成分を除去し、クロストーク
音の音楽信号成分のみで安定して第2のアダプティブフ
ィルタを適応制御させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0015】(図1)は本発明の第1の実施例における
クロストーク音制御装置のブロック図を示すものであ
る。(図1)において、1a〜1dはアダプティブフィ
ルタ、2a〜2dは遅延器、3a〜3dは加算器、4a
及び4cはスピーカ、6a〜6cは検出器(マイクロホ
ン)、7a,7bは音源、9は環境騒音源である。ここ
では、簡単の為に音源7a,7bは音楽信号を発生する
ものとする。
【0016】以上のように構成されたクロストーク音制
御装置について、以下その動作について説明する。
【0017】音源7aから出力された音楽信号は、アダ
プティブフィルタ1aと遅延器2aに入力される。同様
に音源7bから出力された音楽信号は、アダプティブフ
ィルタ1bと遅延器2bに入力される。次に、アダプテ
ィブフィルタ1aの出力信号と遅延器2bの出力信号は
加算器3bにおいて加算され、スピーカ4cにより再生
される。同様に、アダプティブフィルタ1bの出力信号
と遅延器2aの出力信号は加算器3aにおいて加算さ
れ、スピーカ4aにより再生される。ここでスピーカ4
a及び4cは近接しているために、互いのクロストーク
音が検出器6a,6bで検出されるが、騒音環境下では
さらにこれに、音源7a,7bと無相関の環境騒音源9
からの騒音が重畳され、この重畳された信号が遅延器2
c,2dに入力される。また、環境騒音源9からの騒音
信号を検出するために設けられた検出器6cにて、環境
騒音源9からの騒音を検出する。
【0018】検出器6cにて検出された騒音信号は、ア
ダプティブフィルタ1cによって、検出器6cから検出
器6bまでの近似された伝達関数を畳み込まれて加算器
3cに出力される。遅延器2cの出力とアダプティブフ
ィルタ1cの出力とは加算器3cにて加算され、この加
算信号をアダプティブフィルタ1c及びアダプティブフ
ィルタ1aの制御信号とする。アダプティブフィルタ1
cは該制御信号が最小になるように適応制御を行い、こ
の結果、加算器3cからの出力はクロストーク音のみと
なる。
【0019】同様に、検出器6cにて検出された騒音信
号は、アダプティブフィルタ1dによって、検出器6c
から検出器6aまでの近似された伝達関数を畳み込まれ
て加算器3dに出力される。遅延器2dの出力とアダプ
ティブフィルタ1dの出力とは加算器3dにて加算さ
れ、この加算信号をアダプティブフィルタ1d及びアダ
プティブフィルタ1bの制御信号とする。アダプティブ
フィルタ1dは該制御信号が最小になるように適応制御
を行い、この結果、加算器3dからの出力はクロストー
ク音のみとなる。
【0020】アダプティブフィルタ1aは、検出器6b
における検出信号を小さくするように音源7aからの信
号を適応制御し、これによってスピーカ4aから検出器
6bまでのクロストーク音が減衰される。同様にアダプ
ティブフィルタ1bは、検出器6aにおける検出信号を
小さくするように音源7bからの信号を適応制御し、こ
れによってスピーカ4cから検出器6aまでのクロスト
ーク音が減衰される。ここで遅延器2a,2bは、スピ
ーカ4aとスピーカ4cが近接しており、また検出器6
aと検出器6bも近いために、アダプティブフィルタ1
a,1bによる適応制御の時間が間に合わなくなるのを
防ぐために音源7a,7bの信号を遅延させるもので、
ディジタルフィルタで構成している。また遅延器2c,
2dは、検出器6aまたは6bと検出器6cが近接して
いる場合、アダプティブフィルタ1c,1dによる適応
制御の時間が間に合わなくなるのを防ぐために検出器6
a,6bで検出されたクロストーク音を遅延させてい
る。ここで、環境騒音の適応制御に対してクロストーク
音が障害となる場合が想定されるが、スピーカ4a及び
4cから再生されるクロストーク音は環境騒音と比較し
て十分小さいので問題はない。
【0021】以上のように本実施例によれば、アダプテ
ィブフィルタ1c,1dにより環境騒音源9からの環境
騒音を打ち消す信号を生成し、加算器3c,3dにより
検出器6a,6bからの信号と加算することにより、ア
ダプティブフィルタ1a,1bの制御信号の成分をクロ
ストーク音だけとすることができ、安定してクロストー
ク音を低減することができる。
【0022】なお、検出器6a及び6bで検出されるク
ロストーク音と検出器6cで検出される環境騒音の音量
差が少ない場合、環境騒音の適応制御に対してクロスト
ーク音が障害となり得るが、アダプティブフィルタ1
c,1dの適応制御は音楽信号が再生されていないとき
に行い、音楽信号の再生が開始された時点で加算器3
c,3dがアダプティブフィルタ1c,1dに出力され
ないように切り替えても良い。
【0023】以下、本発明の第2の実施例を説明する。
【0024】(図2)は、音源から出力される信号がス
テレオ音楽信号である場合のクロストーク音制御装置の
ブロック図を示すものである。(図2)において、1a
〜1dはアダプティブフィルタ、2a〜2fは遅延器、
3a〜3dは加算器、4a〜4dはスピーカ、6a〜6
cは検出器、7a,7bはステレオ音源、9は環境騒音
源である。
【0025】以上のように構成されたクロストーク音制
御装置について、以下その動作について説明する。
【0026】音源7aからの音楽信号は、Rチャンネル
信号がアダプティブフィルタ1aと遅延器2aに入力さ
れ、Lチャンネル信号が遅延器2eに入力される。同様
に音源7bからの音楽信号は、Lチャンネル信号がアダ
プティブフィルタ1bと遅延器2bに入力され、Rチャ
ンネル信号が遅延器2fに入力される。
【0027】次に、アダプティブフィルタ1aの出力信
号と遅延器2bの出力信号は加算器3bにおいて加算さ
れ、スピーカ4cにより再生される。同様にアダプティ
ブフィルタ1bの出力信号と遅延器2aの出力信号は加
算器3aにおいて加算され、スピーカ4aにより再生さ
れる。また、遅延器2eの出力信号はスピーカ4bによ
り再生され、遅延器2fの出力信号はスピーカ4dによ
り再生される。ここでスピーカ4a及び4cは近接して
いるために互いのクロストーク音が検出器6a,6bで
検出されるが、騒音環境下ではこれに音源7a,7bと
無相関の環境騒音源9からの騒音が重畳されて遅延器2
c,2dに入力される。
【0028】ここで、同時に検出器6cで環境騒音9か
らの騒音を検出する。検出器6cで検出された騒音信号
はアダプティブフィルタ1cにより検出器6cから検出
器6bまでの近似された伝達関数を畳み込まれて加算器
3cに出力される。加算器3cは遅延器2cの出力とア
ダプティブフィルタ1cの出力を加算して、アダプティ
ブフィルタ1c及びアダプティブフィルタ1aの制御信
号とする。アダプティブフィルタ1cは前記制御信号が
最小になるように適応制御を行い、この結果加算器3c
の出力はクロストーク音だけとなる。
【0029】同様に、アダプティブフィルタ1dは検出
器6cから検出器6aまでの近似された伝達関数を検出
器6cで検出された騒音信号に畳み込んで加算器3dに
出力する。加算器3dは遅延器2dの出力とアダプティ
ブフィルタ1dの出力を加算して、アダプティブフィル
タ1d及びアダプティブフィルタ1bの制御信号とす
る。アダプティブフィルタ1dは前記制御信号が最小に
なるように適応制御を行い、この結果加算器3dの出力
はクロストーク音だけとなる。
【0030】アダプティブフィルタ1aは、検出器6b
における検出信号を小さくするように音源7aからの信
号を適応制御し、これによってスピーカ4aから検出器
6bまでのクロストーク音が減衰される。同様にアダプ
ティブフィルタ1bは、検出器6aにおける検出信号を
小さくするように音源7bからの信号を適応制御し、こ
れによってスピーカ4cから検出器6aまでのクロスト
ーク音が減衰される。ここで遅延器2a,2bは、スピ
ーカ4aとスピーカ4cが近接しており、またそれによ
って検出器6aと検出器6bも近いために、アダプティ
ブフィルタ1a,1bによる適応制御の時間が間に合わ
なくなるのを防ぐために音源7a,7bの信号を遅延さ
せている。また、遅延器2c,2dは検出器6aまたは
6bと検出器6cが近接している場合、アダプティブフ
ィルタ1c,1dによる適応制御の時間が間に合わなく
なるのを防ぐために、検出器6cで検出された騒音源9
からの騒音信号を遅延させている。
【0031】遅延器2e,2fは音源7a,7bがステ
レオ信号を発生するため、定位が変動しないように遅延
器2a,2bと同じ時間遅延させている。ここで、環境
騒音の適応制御に対してクロストーク音が障害となる場
合が想定されるが、スピーカ4a,4dから再生される
クロストーク音は環境騒音と比較して十分小さいので問
題はない。
【0032】(図3)は第2の実施例で用いたスピーカ
4a〜4cと検出器6a,6bを、自動車、列車、飛行
機等の隣接して設けられた椅子8a,8bに埋め込んで
構成した一例を示した斜視図である。なお、図1に示し
た第1の実施例の構成においても、図3と同様に隣接し
た椅子にスピーカ4a,4c、検出器6a,6bを埋め
込んで構成することができる。
【0033】以上のように本実施例によれば、アダプテ
ィブフィルタ1c,1dにより環境騒音源9からの環境
騒音を打ち消す信号を作り、加算器3c,3dにより検
出器6a,6bの信号と加算することにより、アダプテ
ィブフィルタ1a,1bの制御信号の成分をクロストー
ク音だけにすることができ、安定にクロストーク音を低
減することができる。
【0034】なお、スピーカ4a及び4cから再生され
るクロストーク音と検出器6cで検出される環境騒音の
音量差が少ない場合、環境騒音の適応制御に対してクロ
ストーク音が障害となり得るが、アダプティブフィルタ
1c,1dの適応制御は音楽信号が再生されていないと
きに行い、音楽信号の再生が開始された時点で加算器3
c,3dがアダプティブフィルタ1c,1dに出力され
ないように切り替えてもかまわない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、第3の検出器の出力を基に第3のアダプティブフィ
ルタによって、第2の検出器の出力信号に含まれる環境
騒音信号成分を打ち消す信号を生成し、これを第2の検
出器の出力に加算することによって環境騒音信号成分を
除去し、クロストーク音のみで第1のアダプティブフィ
ルタを適応制御させることができる。これにより、第1
のスピーカから再生される第1の音源のクロストーク音
は環境騒音が大きい場合でも騒音を安定に減衰できる。
【0036】また、第3の検出器の出力を基に第4のア
ダプティブフィルタによって、第1の検出器の出力信号
に含まれる環境騒音信号成分を打ち消す信号を生成し、
これを第1の検出器の出力に加算することによって環境
騒音信号成分を除去し、クロストーク音のみで第2のア
ダプティブフィルタを適応制御させることができる。こ
れにより、第2のスピーカから再生される第2の音源の
クロストーク音は環境騒音が大きい場合でも騒音を安定
に減衰できる。
【0037】したがって本発明は、騒音環境下において
も、近接する異なる音源からのクロストーク音を安定に
減衰し、受聴者が聞きたい音だけを聞くことのできるク
ロストーク音制御装置を提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるクロストーク音
制御装置のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例におけるクロストーク音
制御装置のブロック図
【図3】本発明で用いるスピーカと検出器を埋め込んだ
椅子の一例を示した斜視図
【図4】従来のクロストーク音制御装置を示すブロック
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d アダプティブフィルタ 2a、2b、2c、2d 遅延器 3a、3b、3c、3d 加算器 4a、4b、4c、4d スピーカ 6a、6b、6c 検出器 7a、7b 音源 8a、8b 椅子 9 環境騒音源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺井 賢一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 橋本 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 前川 義雄 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 神孫子 博 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 長谷部 和則 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−194996(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 H04R 3/00 310 H04S 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる音源を近接する椅子に内蔵されたス
    ピーカによって再生する音響再生装置において、第1の
    音源からの信号を適応制御する第1のアダプティブフィ
    ルタと、前記第1の音源からの信号を遅延させる第1の
    遅延器と、第2の音源からの信号を適応制御する第2の
    アダプティブフィルタと、前記第2の音源からの信号を
    遅延させる第2の遅延器と、前記第2のアダプティブフ
    ィルタの出力と前記第1の遅延器の出力を加算する第1
    の加算器と、前記第1のアダプティブフィルタの出力と
    前記第2の遅延器の出力を加算する第2の加算器と、前
    記第1の加算器の出力を再生する第1のスピーカと、前
    記第2の加算器の出力を再生する第2のスピーカと、第
    1の椅子の受聴点での音を検出する第1の検出器と、第
    2の椅子の受聴点での音を検出する第2の検出器と、環
    境騒音を検出する第3の検出器と、前記第2の検出器か
    らの信号を遅延させる第3の遅延器と、前記第1の検出
    器からの信号を遅延させる第4の遅延器と、前記第3の
    検出器の出力を適応制御して前記第1のアダプティブフ
    ィルタに出力する第3のアダプティブフィルタと、前記
    第3の検出器の出力を適応制御して前記第2のアダプテ
    ィブフィルタに出力する第4のアダプティブフィルタ
    と、前記第3の遅延器の出力と前記第3のアダプティブ
    フィルタの出力を加算する第3の加算器と、前記第4の
    遅延器の出力と前記第4のアダプティブフィルタの出力
    を加算する第4の加算器とを有し、前記第3の検出器の
    出力を基に前記第3のアダプティブフィルタによって前
    記第2の検出器の出力信号からの環境騒音信号成分を打
    ち消す信号を生成し、前記第1のアダプティブフィルタ
    が環境騒音に影響されることなく前記第2のスピーカか
    ら伝わるクロストーク音を減衰するように、また前記第
    3の検出器の出力を基に前記第4のアダプティブフィル
    タによって前記第1の検出器の出力信号からの環境騒音
    信号成分を打ち消す信号を生成し、前記第2のアダプテ
    ィブフィルタが環境騒音に影響されることなく前記第1
    のスピーカから伝わるクロストーク音を減衰するように
    制御されることを特徴とするクロストーク音制御装置。
  2. 【請求項2】第1のスピーカが第1の椅子に、第2のス
    ピーカが第2の椅子に取り付けられており、前記第1の
    椅子と第2の椅子が隣合って接していることを特徴とす
    る請求項1記載のクロストーク音制御装置。
  3. 【請求項3】第1の遅延器は第1のスピーカから再生さ
    れる再生音を補正するディジタルフィルタで構成し、第
    2の遅延器は第2のスピーカから再生される再生音を補
    正するディジタルフィルタで構成することを特徴とする
    請求項1記載のクロストーク音制御装置。
JP25325993A 1993-10-08 1993-10-08 クロストーク音制御装置 Expired - Fee Related JP3311110B2 (ja)

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