JP2894001B2 - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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JP2894001B2
JP2894001B2 JP3134828A JP13482891A JP2894001B2 JP 2894001 B2 JP2894001 B2 JP 2894001B2 JP 3134828 A JP3134828 A JP 3134828A JP 13482891 A JP13482891 A JP 13482891A JP 2894001 B2 JP2894001 B2 JP 2894001B2
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noise
filter
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filter circuit
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裕之 橋本
保利 中間
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は騒音環境下における能動
的騒音制御を用いた消音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境騒音をディジタル信号処理技
術を用いてスピーカから制御音を出力して受聴位置で消
音する能動的騒音制御方法が提案されている。
【0003】以下、図面を参照しながら従来の消音装置
について説明する。(図16)は従来の消音装置のブロ
ック図である。(図16)において、1a,1bはマイ
クロホン、2はアダプティブフィルタ、3はスピーカで
ある。
【0004】以上のように構成された消音装置につい
て、以下その動作について説明する。マイクロホン1a
で検出された騒音信号は、アダプティブフィルタ2に入
力される。ここで適応制御された信号は、スピーカ3に
より再生される。そしてその再生音と騒音源からの騒音
が干渉し合い、その干渉音がマイクロホン1bで検出さ
れる。検出された信号はLMS法などのアルゴリズムに
よってアダプティブフィルタ2を制御する。よって、ア
ダプティブフィルタ2はこの制御信号を小さくするよう
に入力信号を適応制御し、これによってマイクロホン1
bの位置における騒音が再生音と打ち消し合って騒音が
減少する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では消音する帯域内にマイクロホン1aでの騒
音信号とマイクロホン1bでの騒音源からの騒音信号と
の間に相関の弱いところがあると、適応動作をさせても
その部分の消し残りがあるためにその他の部分が十分に
消音されないという問題点を有していた。
【0006】また騒音帯域内に音圧のピーク点を持つよ
うな場合には、その部分だけを効率よく消音することが
できないという問題点も有していた。
【0007】さらに人の聴感特性を考慮したり、耳障り
な音だけを消音するために騒音帯域内の特定の帯域のみ
を消音するということができないという問題点も有して
いた。
【0008】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、第1の目的は消音する帯域内に相関の弱いところが
ある場合にもその影響を取り除き、その他の部分を効率
よくしかも十分に消音する消音装置を提供するものであ
る。
【0009】また、騒音帯域内に音圧のピーク点を持つ
ような場合にもその部分だけを効率よく消音する消音装
置を提供するものである。
【0010】さらに、聴感特性を補正して消音する消音
装置を提供するものである。第2の目的は、第1の目的
を達成するときに騒音信号として消音対象外の信号が存
在する場合、消音対象音は消音されるがそれ以外の信号
は騒音付加になることがあり、この問題を解決する消音
装置を提供するものである。
【0011】第3の目的は、第2の目的を達成する場
合、アダプティブフィルタの収束を早くしてより効率良
く消音する消音装置を提供するものである。
【0012】第4の目的は、騒音信号以外の外乱信号の
影響を除去することにより第2の目的をより確実に達成
する消音装置を提供するものである。
【0013】第5の目的は、第4の目的を達成する場
合、アダプティブフィルタの収束を早くしてより効率よ
く消音する消音装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
めに第1の発明の消音装置は、騒音源からの騒音を検出
する騒音検出器と、この検出された騒音信号を適応制御
するアダプティブフィルタと、その出力を再生するスピ
ーカと、評価点での騒音を検出する誤差検出器と、誤差
検出器からの出力を帯域制限してアダプティブフィルタ
の制御信号とするフィルタ回路とから構成されている。
【0015】第2の目的を達成するために第2の発明の
消音装置は、騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
と、この検出された騒音信号を適応制御するアダプティ
ブフィルタと、その出力を帯域制限するフィルタ回路
と、フィルタ回路の出力を再生するスピーカと、評価点
での騒音を検出してアダプティブフィルタの制御信号と
する誤差検出器とから構成されている。
【0016】同じく第3の目的を達成するために第3の
発明の消音装置は、騒音源からの騒音を検出する騒音検
出器と、この検出された騒音信号を帯域制限するフィル
タ回路と、その出力を適応制御するアダプティブフィル
タと、その出力を再生するスピーカと、評価点での騒音
を検出してアダプティブフィルタの制御信号とする誤差
検出器とから構成されている。
【0017】第4の目的を達成するために第4の発明の
消音装置は、騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
と、この検出された騒音信号を適応制御するアダプティ
ブフィルタと、その出力を帯域制限する第1のフィルタ
回路と、第1のフィルタ回路の出力を再生するスピーカ
と、評価点での騒音を検出する誤差検出器と、誤差検出
器からの出力を帯域制限してアダプティブフィルタの制
御信号とする第2のフィルタ回路とから構成されてい
る。
【0018】同じく第5の目的を達成するために第5の
発明の消音装置は、騒音源からの騒音を検出する騒音検
出器と、この検出された騒音信号を帯域制限する第1の
フィルタ回路と、その出力を適応制御するアダプティブ
フィルタと、その出力を再生するスピーカと、評価点で
の騒音を検出する誤差検出器と、誤差検出器からの出力
を帯域制限してアダプティブフィルタの制御信号とする
第2のフィルタ回路とから構成されている。
【0019】
【作用】第1の発明の構成によって、誤差検出器で検出
された制御信号をフィルタ回路によって帯域制限するこ
とにより、帯域制限された周波数帯域を適応制御するこ
とができる。
【0020】第2の発明の構成によって、アダプティブ
フィルタで適応制御された騒音信号はフィルタ回路によ
って帯域制限することにより、帯域制限された周波数帯
域を適応制御することができ、さらにアダプティブフィ
ルタに入力する騒音信号に消音対象外帯域の信号が存在
してもフィルタ回路によってその信号を除去できるので
消音対象外帯域において騒音付加となることを防止でき
る。
【0021】第3の発明の構成によって、フィルタ回路
でアダプティブフィルタの入力信号を帯域制限すること
により、第2の構成と同じ効果が得られる。さらに、ア
ダプティブフィルタには必要な信号だけが入力されるの
で効率よく適応動作できる。
【0022】第4の発明の構成は第1、第2の発明の構
成を組み合わせたものであるのでより確実にそれぞれの
効果を得ることができる。
【0023】第5の発明の構成は第1と第3の発明の構
成を組み合わせたものであるので効率良くそれぞれの効
果を得ることができる。
【0024】
【実施例】以下第1の発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。
【0025】(図1)は第1の発明の一実施例における
消音装置のブロック図を示すものである。(図1)にお
いて、1a,1bはマイクロホン、2はアダプティブフ
ィルタ、3はスピーカ、4はフィルタ回路である。
【0026】以上のように構成された消音装置につい
て、以下その動作について説明する。マイクロホン1a
で検出される騒音信号とマイクロホン1bで検出される
誤差信号が(図2)のような場合、フィルタ回路4は
(図3(a))あるいは(図3(b))のような特性と
する。マイクロホン1aからの騒音信号はアダプティブ
フィルタ2で適応制御されスピーカ3より再生される。
そしてその再生音と騒音源からの騒音が干渉し合い、そ
の干渉音が誤差信号としてマイクロホン1bで検出され
る。次に誤差信号はフィルタ回路4に入力されるが、こ
こでフィルタ回路4は(図3(a))あるいは(図3
(b))の特性であるので相関の弱い周波数f1の信号
は除去される。このように帯域制限された誤差信号はア
ダプティブフィルタ2に入力され、アダプティブフィル
タ2はLMS法などのアルゴリズムによりその誤差信号
を最小にするように適応制御される。
【0027】これによってスピーカ3から再生される音
と騒音とが打ち消し合ってマイクロホン1bにおける騒
音が減少する。(図4(a))はフィルタ回路4がない
場合のマイクロホン1bにおける騒音減少を示してい
る。この場合相関の弱い周波数f1の信号が減衰しない
のでその他の帯域における減衰量も少ない。しかし、フ
ィルタ4を用いると(図4(b))に示すように周波数
f1の騒音は減衰しないが、その他の帯域ではf1の影
響を受けないために十分に減衰する。なお、f1以上の
帯域あるいはf1以下の帯域のみを減衰させたい場合に
は、フィルタ回路4を(図3(b))におけるHPFあ
るいはLPFとすればよい。
【0028】次に騒音信号と誤差信号が(図5)のよう
な場合、フィルタ回路4がないと(図6(b))のよう
にf3の信号が十分に減衰せずに結果としてレベルの高
い音あるいは耳障りな音が残ってしまうことがある。こ
のときフィルタ4を(図6(a))のような特性とする
ことにより、(図6(c))のようにf3の騒音を十分
に減衰させ、結果としてレベルの高い音あるいは耳障り
な音が減衰され聴感上消音した効果がはっきりわかる。
【0029】さらに誤差信号が(図7(a))のような
場合、フィルタ回路4がないと(図7(b))のように
低域が減衰する。しかし、人の聴覚は低域より高域の方
が耳につきやすい特性を持っている。故に結果として聴
感上あまり消音された感じを与えない場合がある。この
ときフィルタ4を(図8)のような特性にすることによ
り(図7(c))のように高域だけを十分減衰させるこ
とができる。これによって、聴感上消音された効果がは
っきりわかる。なお、フィルタ回路4をさらに細かく聴
感特性を補正するような特性にする(例えば、イコライ
ザやAカーブフィルタを用いる)ことにより消音効果を
向上させることができ、このような消音効果は、以下に
述べる第2〜第5の発明の実施例においても全く同様に
期待できるものである。
【0030】以上のように本実施例によれば、フィルタ
回路4を用いて誤差信号を帯域制限することにより希望
する帯域を効果的に消音することができる。
【0031】さらに、マイクロホン1bで検出される誤
差信号に騒音源からの騒音以外の消音帯域外の外乱信号
が入ってきた場合にも、フィルタ回路4で当該外乱信号
を遮断することにより、希望する消音帯域に影響を与え
ないで効率よく消音できる。
【0032】次に第2の発明の一実施例について図面を
参照しながら説明する。(図9)は第2の発明の一実施
例における消音装置のブロック図を示すものである。
(図9)において、1a,1bはマイクロホン、2はア
ダプティブフィルタ、3はスピーカ、4はフィルタ回路
である。
【0033】以上のように構成された消音装置につい
て、以下その動作について説明する。マイクロホン1a
で検出された騒音信号はアダプティブフィルタ2で適応
制御され、その出力がフィルタ回路4で帯域制限されス
ピーカ3から再生される。スピーカ3からの再生音と騒
音が打ち消し合ってマイクロホン1bで誤差信号として
検出される。そして,アダプティブフィルタ2はその誤
差信号を最小にするように制御され、その結果マイクロ
ホン1bでの騒音が減衰する。ここで、フィルタ回路4
は第1の発明の一実施例で述べたような特性とすること
により、同じ効果を得ることができる。
【0034】さらに(図10)のような場合などでは、
フィルタ回路4がないと(図11(b))のように希望
する帯域f4が十分減衰されないだけでなく、f5,f
6のように増大することがある。また(図11(a))
のようなフィルタ回路を第1の発明の場合の位置に設け
た場合、f4は十分減衰してもやはりf5,f6が増大
することがある。これは例えば(図12)および(数
1)に示すLMS法の場合、入力騒音信号と誤差信号を
その修正アルゴリズムに必要とするので、誤差信号を帯
域制限しても入力騒音信号に帯域外信号があればなんら
かの応答がある。
【0035】
【数1】
【0036】故に帯域外信号については制御していない
ために逆に騒音付加となることがある。しかし本実施例
のように、(図11(a))の特性を持ったフィルタ回
路4をアダプティブフィルタ2の後に設けることによ
り、制御帯域外の信号が騒音付加となることを防ぐ。
【0037】次に第3の発明の一実施例について図面を
参照しながら説明する。(図13)は第3の発明の一実
施例における消音装置のブロック図を示すものである。
(図13)において、1a,1bはマイクロホン、2は
アダプティブフィルタ、3はスピーカ、4はフィルタ回
路である。
【0038】以上のように構成された消音装置につい
て、以下その動作について説明する。マイクロホン1a
で検出された騒音信号はフィルタ回路4で帯域制限され
てからアダプティブフィルタ2で適応制御され、その出
力がスピーカ3から再生される。スピーカ3からの再生
音と騒音が打ち消し合ってマイクロホン1bで誤差信号
として検出される。そして、アダプティブフィルタ2は
その誤差信号を最小にするように制御され、その結果、
マイクロホン1bでの騒音が減衰する。ここでフィルタ
回路4は第1および第2の発明の実施例で述べたような
特性とすることにより、同じ効果を得ることができる。
【0039】さらに本実施例は第2の発明と比べてアダ
プティブフィルタ2の前にフィルタ回路4を設けたこと
により、アダプティブフィルタ2には制御する帯域の信
号だけしか入力されないので効率よく収束する。
【0040】次に第4の発明の一実施例について図面を
参照しながら説明する。(図14)は第4の発明の一実
施例における消音装置のブロック図を示すものである。
(図14)において、1a,1bはマイクロホン、2は
アダプティブフィルタ、3はスピーカ、4a,4bはフ
ィルタ回路である。
【0041】以上のように構成された消音装置につい
て、以下その動作について説明する。マイクロホン1a
で検出された騒音信号はアダプティブフィルタ2で適応
制御され、その出力がフィルタ回路4aで帯域制限され
てスピーカ3から再生される。スピーカ3からの再生音
と騒音が打ち消し合ってマイクロホン1bで誤差信号と
して検出される。誤差信号はフィルタ回路4bで帯域制
限される。そしてアダプティブフィルタ2はその誤差信
号を最小にするように制御され、その結果マイクロホン
1bでの騒音が減衰する。ここでフィルタ回路4a,4
bを第1乃至第3の発明の実施例で述べたような特性と
することにより、同じ効果を得ることができる。
【0042】さらに第1および第2の発明を足し合わせ
た構成にしたことにより、同時にしかも確実にそれらの
効果を得ることができる。
【0043】次に第5の発明の一実施例について図面を
参照しながら説明する。(図15)は第5の発明の一実
施例における消音装置のブロック図を示すものである。
(図15)において、1a,1bはマイクロホン、2は
アダプティブフィルタ、3はスピーカ、4a,4bはフ
ィルタ回路である。
【0044】以上のように構成された消音装置につい
て、以下その動作について説明する。マイクロホン1a
で検出された騒音信号はフィルタ回路4aで帯域制限さ
れてからアダプティブフィルタ2で適応制御され、その
出力がスピーカ3から再生される。スピーカ3からの再
生音と騒音が打ち消し合ってマイクロホン1bで誤差信
号として検出される。誤差信号はフィルタ回路4bで帯
域制限される。そして、アダプティブフィルタ2はその
誤差信号を最小にするように制御され、その結果マイク
ロホン1bでの騒音が減衰する。ここで、フィルタ回路
4a,4bを第1乃至第4の発明の実施例で述べたよう
な特性とすることにより、同じ効果を得ることができ
る。
【0045】さらに本実施例は第4の発明と比べてアダ
プティブフィルタ2の前にフィルタ回路4aを設けたこ
とにより、アダプティブフィルタ2には制御する帯域の
信号だけしか入力されないので効率よく収束する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明は、誤
差信号をフィルタ回路にて帯域制限し、その信号でアダ
プティブフィルタを制御する構成にしたことにより、消
音帯域内に相関の弱いところがある場合にもその影響を
取り除いて消音することができ、また騒音帯域内に音圧
のピーク点を持つような場合にもその部分だけを効率よ
く消音でき、さらに聴感特性を補正して消音することが
でき、さらに外乱信号を遮断することにより消音帯域に
影響を与えないで効率よく消音できるなど、希望する帯
域を効果的に消音することのできる優れた消音装置を実
現できるものである。
【0047】また、第2の発明は、アダプティブフィル
タの後にフィルタ回路を用いてスピーカからの再生音を
帯域制限する構成としたことにより、第1の発明の効果
に加えて消音帯域外の信号が騒音付加となることを防ぐ
優れた消音装置を実現できるものである。
【0048】また、第3の発明は、アダプティブフィル
タの前にフィルタ回路を用いてアダプティブフィルタの
入力を帯域制限する構成としたことにより、第2の発明
の効果に加えてアダプティブフィルタを効率よく収束さ
せることのできる優れた消音装置を実現できるものであ
る。
【0049】さらに、第4の発明は、アダプティブフィ
ルタの後に第1のフィルタ回路を設けてスピーカからの
再生音を帯域制限し、さらに誤差信号をも第2のフィル
タ回路により帯域制限する構成としたことにより、第1
および第2の発明の効果を同時にしかも確実に得ること
ができるので、効率良く消音することができる優れた消
音装置を実現できるものである。
【0050】また、第5の発明は、アダプティブフィル
タの前に第1のフィルタ回路を設けてアダプティブフィ
ルタの入力を帯域制限し、さらに誤差信号をも第2のフ
ィルタ回路により帯域制限する構成としたことにより、
第1および第3の発明の効果を同時にしかも確実に得る
ことができるので、効率良く消音することができる優れ
た消音装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例のブロック図である。
【図2】(a)騒音信号と誤差信号の相関を示す図であ
る。 (b)騒音信号の音圧周波数特性図である。 (c)誤差信号の音圧周波数特性図である。
【図3】(a)ノッチフィルタの振幅周波数特性図であ
る。 (b)LPFとHPFの合成振幅周波数特性図である。
【図4】(a)従来例の場合の消音特性を示す図であ
る。 (b)第1の発明の場合の消音特性を示す図である。
【図5】(a)騒音信号の音圧周波数特性図である。 (b)誤差信号の音圧周波数特性図である。
【図6】(a)BPFの振幅周波数特性図である。 (b)BPFがないときの誤差信号の音圧周波数特性図
である。 (c)BPFがあるときの誤差信号の音圧周波数特性図
である。
【図7】(a)適応前の誤差信号の音圧周波数特性図で
ある。 (b)補正なしでの適応後の誤差信号の音圧周波数特性
図である。 (c)補正ありでの適応後の誤差信号の音圧周波数特性
図である。
【図8】BPFの振幅周波数特性図である。
【図9】第2の発明の一実施例のブロック図である。
【図10】(a)騒音信号の音圧周波数特性図である。 (b)誤差信号の音圧周波数特性図である。
【図11】(a)BPFの振幅周波数特性図である。 (b)BPFがないときの誤差信号の音圧周波数特性図
である。 (c)BPFがあるときの誤差信号の音圧周波数特性図
である。
【図12】LMS法のアルゴリズムを示すブロック図で
ある。
【図13】第3の発明の一実施例のブロック図である。
【図14】第4の発明の一実施例のブロック図である。
【図15】第5の発明の一実施例のブロック図である。
【図16】従来の消音装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b マイクロホン 2 アダプティブフィルタ 3 スピーカ 4,4a,4b フィルタ回路

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプティ
    ブフィルタと、この出力を再生するスピーカと、評価点
    での騒音を検出する誤差検出器と、前記誤差検出器から
    の出力を帯域制限して前記アダプティブフィルタの制御
    信号とするフィルタ回路とを備え、フィルタ回路は、騒音検出器で検出された騒音信号と評
    価点での騒音との間の相関の強い帯域のみを通過させる
    特性を有する ことを特徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプティ
    ブフィルタと、この出力を再生するスピーカと、評価点
    での騒音を検出する誤差検出器と、前記誤差検出器から
    の出力を帯域制限して前記アダプティブフィルタの制御
    信号とするフィルタ回路とを備え、 フィルタ回路は、聴感特性を補正するための特性を有す
    ることを特徴とする消音装置。
  3. 【請求項3】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプティ
    ブフィルタと、この出力を再生するスピーカと、評価点
    での騒音を検出する誤差検出器と、前記誤差検出器から
    の出力を帯域制限して前記アダプティブフィルタの制御
    信号とするフィルタ回路とを備え、 フィルタ回路は、騒音源からの騒音以外の外乱信号の帯
    域を遮断する特性を有することを特徴とする消音装置。
  4. 【請求項4】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプティ
    ブフィルタと、その出力を帯域制限するフィルタ回路
    と、前記フィルタ回路の出力を再生するスピーカと、評
    価点での騒音を検出して前記アダプティブフィルタの制
    御信号とする誤差検出器とを備え、 フィルタ回路は、騒音検出器で検出された騒音信号と評
    価点での騒音との間の相関の強い帯域のみを通過させる
    特性を有することを特徴とする消音装置。
  5. 【請求項5】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプティ
    ブフィルタと、その出力を帯域制限するフィルタ回路
    と、前記フィルタ回路の出力を再生するスピーカと、評
    価点での騒音を検出して前記アダプティブフィルタの制
    御信号とする誤差検出器とを備え、 フィルタ回路は、聴感特性を補正するための特性を有す
    ることを特徴とする消音装置。
  6. 【請求項6】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプティ
    ブフィルタと、その出力を帯域制限するフィルタ回路
    と、前記フィルタ回路の出力を再生するスピーカと、評
    価点での騒音を検出して前記アダプティブフィルタの制
    御信号とする誤差検出器とを備え、 フィルタ回路は、騒音源からの騒音以外の外乱信号の帯
    域を遮断する特性を有することを特徴とする消音装置。
  7. 【請求項7】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を帯域制限するフィルタ回
    路と、その出力を適応制御するアダプティブフィルタ
    と、その出力を再生するスピーカと、評価点での騒音を
    検出して前記アダプティブフィルタの制御信号とする誤
    差検出器とを備え、 フィルタ回路は、騒音検出器で検出された騒音信号と評
    価点での騒音との間の相関の強い帯域のみを通過させる
    特性を有することを特徴とする消音装置。
  8. 【請求項8】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を帯域制限するフィルタ回
    路と、その出力を適応制御するアダプティブフィルタ
    と、その出力を再生するスピーカと、評価点での騒音を
    検出して前記アダプティブフィルタの制御信号とする誤
    差検出器とを備え、 フィルタ回路は、聴感特性を補正するための特性を有す
    ることを特徴とする消音装置。
  9. 【請求項9】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出器
    と、前記検出された騒音信号を帯域制限するフィルタ回
    路と、その出力を適応制御するアダプティブフィルタ
    と、その出力を再生するスピーカと、評価点での騒音を
    検出して前記アダプティブフィルタの制御信号とする誤
    差検出器とを備え、 フィルタ回路は、騒音源からの騒音以外の外乱信号の帯
    域を遮断する特性を有することを特徴とする消音装置。
  10. 【請求項10】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出
    器と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプテ
    ィブフィルタと、その出力を帯域制限する第1のフィル
    タ回路と、前記第1のフィルタ回路の出力を再生するス
    ピーカと、評価 点での騒音を検出する誤差検出器と、前
    記誤差検出器からの出力を帯域制限して前記アダプティ
    ブフィルタの制御信号とする第2のフィルタ回路とを備
    え、 第1および第2のフィルタ回路は、騒音検出器で検出さ
    れた騒音信号と評価点での騒音との間の相関の強い帯域
    のみを通過させる特性を有することを特徴とする消音装
    置。
  11. 【請求項11】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出
    器と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプテ
    ィブフィルタと、その出力を帯域制限する第1のフィル
    タ回路と、前記第1のフィルタ回路の出力を再生するス
    ピーカと、評価点での騒音を検出する誤差検出器と、前
    記誤差検出器からの出力を帯域制限して前記アダプティ
    ブフィルタの制御信号とする第2のフィルタ回路とを備
    え、 第1および第2のフィルタ回路は、聴感特性を補正する
    ための特性を有することを特徴とする消音装置。
  12. 【請求項12】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出
    器と、前記検出された騒音信号を適応制御するアダプテ
    ィブフィルタと、その出力を帯域制限する第1のフィル
    タ回路と、前記第1のフィルタ回路の出力を再生するス
    ピーカと、評価点での騒音を検出する誤差検出器と、前
    記誤差検出器からの出力を帯域制限して前記アダプティ
    ブフィルタの制御信号とする第2のフィルタ回路とを備
    え、 第1および第2のフィルタ回路は、騒音源からの騒音以
    外の外乱信号の帯域を遮断する特性を有することを特徴
    とする消音装置。
  13. 【請求項13】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出
    器と、前記検出された騒音信号を帯域制限する第1のフ
    ィルタ回路と、その出力を適応制御するアダプティブフ
    ィルタと、その出力を再生するスピーカと、評価点での
    騒音を検出する誤差検出器と、前記誤差検出器からの出
    力を帯域制限して前記アダプティブフィルタの制御信号
    とする第2のフィルタ回路とを備え、 第1および第2のフィルタ回路は、騒音検出器で検出さ
    れた騒音信号と評価点での騒音との間の相関の強い帯域
    のみを通過させる特性を有することを特徴とする消音装
    置。
  14. 【請求項14】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出
    器と、前記検出された騒音信号を帯域制限する第1のフ
    ィルタ回路と、その出力を適応制御するアダプ ティブフ
    ィルタと、その出力を再生するスピーカと、評価点での
    騒音を検出する誤差検出器と、前記誤差検出器からの出
    力を帯域制限して前記アダプティブフィルタの制御信号
    とする第2のフィルタ回路とを備え、 第1および第2のフィルタ回路は、聴感特性を補正する
    ための特性を有することを特徴とする消音装置。
  15. 【請求項15】 騒音源からの騒音を検出する騒音検出
    器と、前記検出された騒音信号を帯域制限する第1のフ
    ィルタ回路と、その出力を適応制御するアダプティブフ
    ィルタと、その出力を再生するスピーカと、評価点での
    騒音を検出する誤差検出器と、前記誤差検出器からの出
    力を帯域制限して前記アダプティブフィルタの制御信号
    とする第2のフィルタ回路とを備え、 第1および第2のフィルタ回路は、騒音源からの騒音以
    外の外乱信号の帯域を遮断する特性を有することを特徴
    とする消音装置。
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