JP3310784B2 - ごみ焼却炉の2次空気吹込み方法 - Google Patents

ごみ焼却炉の2次空気吹込み方法

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JP3310784B2 JP18003394A JP18003394A JP3310784B2 JP 3310784 B2 JP3310784 B2 JP 3310784B2 JP 18003394 A JP18003394 A JP 18003394A JP 18003394 A JP18003394 A JP 18003394A JP 3310784 B2 JP3310784 B2 JP 3310784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排ガス中のCOとNO
X の濃度を共に低減することができるようにしたごみ焼
却炉の2次空気吹込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のごみ焼却炉は、図3に示すよう
に、ボイラ管群13の上流側に天井管11とスクリーン
管12で形成される第1キャビティA、第2キャビティ
B及び第3キャビティCが形成され、第1キャビティA
内では、ストーカ10上のごみが燃焼し、燃焼ガスは、
矢印に示すように、第1キャビティAから第2キャビテ
ィB、第3キャビティCを経てボイラ管群13へ至り、
その上で排ガス処理設備へ導かれるようになっている。
【0003】従来のごみ焼却炉の第1キャビティAを図
2に示す。同キャビティAの底部に設けられたストーカ
10上には、前記のように燃焼されるごみがフィーダよ
り供給され、1次空気がストーカ10を通って第1キャ
ビティA内に供給される。また、排ガス中のNOX 濃度
の低減を主目標として2次空気としてのアフタエア(以
下AAという)が第1キャビティA内へ複数のAA用ス
リット1から供給されている。このAAは、耐火物施行
範囲3の上側付近の位置から吹込まれており、炉の大小
によっても異るが通常フィーダエッジ2から上方700
0〜8300mm程度の位置においてAAが吹込まれる
ようになっている。なお、図2中Fはごみの燃焼によっ
て発生する炎である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来のごみ焼却
炉では、2次空気としてのAAの吹込み位置が高いの
で、自己脱硝ゾーンは十分に確保されているが、ガス温
度が低下しているために、2次空気の吹込みにもかかわ
らず完全燃焼を行うことができず、排ガス中のCO濃度
を下げることはできなかった。
【0005】一方、CO濃度低減のために2次空気とし
てのAAの吹込み位置を下げると、排ガス中のCO濃度
は低下するが、自己脱硝ゾーンが少くなって排ガス中の
NO X 濃度の増加を招くことになる。
【0006】また、COとNOX との関係を吹き込み空
気量に着目して排ガス中のCOとNOX との関係を考え
ると、炉内で発生したCOを完全燃焼させてCO濃度を
低減するためには、炉内への吹き込み空気量を増やす必
要があるが、吹込み空気量が増えるとNOX 濃度は上昇
してしまうという問題点がある。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるごみ焼却炉の2次空気吹込み方法を提供しようと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のごみ焼却炉の2次空気吹込み方法は、ボ
イラ管群の上流側に燃焼を行うキャビティを設えたごみ
焼却炉において、キャビティの前側においてオーバファ
イヤエア(以下OFAという)をフィーダエッジより上
方に距離Aをおいた位置で吹込み、キャビティ後側にお
いてOFAをフィーダエッジより上方に距離0.3A〜
0.7Aをおいた位置で吹込み、AAをフィーダエッジ
より上方に距離1.8A〜2.6Aをおいた位置で吹込
み、クーリングエア(以下CAという)をフィーダエッ
ジより上方に距離3.6A〜4.1Aをおいた位置で吹
込み、かつ、前記OFA、AA及びCAからなる2次空
気量を全燃焼空気量の約20%とした。 (2)また本発明は、前記(1)のごみ焼却炉の2次空
気吹込み方法において、OFA、AA及びCAのそれぞ
れの空気量の上限を全燃焼空気量の15%とした。
【0009】
【作用】前記の本発明(1)及び(2)においては、O
FAを吹込む位置よりAAを吹込む位置を高くし、ま
た、AAを吹込む位置よりCAを吹込む位置を高くして
いる。
【0010】本発明者の実験研究によって、2次空気の
吹込み位置について次のことが判明した。 (1)キャビティ前側においてフィーダエッジより上方
に距離AをおいてOFAを吹込む場合に、キャビティ後
側においてOFAを吹込む位置を、フィーダエッジより
上方に0.3A未満にするとNOX が増加する不具合が
生じ、0.7Aを超過するようにするとCOが増加する
不具合が生ずる。 (2)AAを吹込む位置をフィーダエッジより上方に
1.8A未満にするとNO X が増加する不具合が生じ、
2.6Aを超過するようにするとCOが増加する不具合
が生ずる。
【0011】CAを吹込む位置については、去る平成2
年12月26日付の厚生省の「ダイオキシン類発生防止
等ガイドライン」により耐火物施行範囲が決定される
が、この耐火物施行範囲の直上部にCAを吹込む位置を
設けるのが望ましく、通常この範囲はフィーダエッジよ
り上方に3.6A〜4.1Aとなる。また、CAを吹込
む位置をこの範囲にすることによって、排ガスが部分的
に効果的に冷却される。
【0012】また、本発明者の実験によって、1次空気
量を全燃焼空気量の80%未満、即ち2次空気量を20
%を超過するようにすると、ごみの未燃分が増加し熱し
ゃく減量が増加する結果となることが判明した。
【0013】以上を考慮して、前記本発明(1)におい
ては、OFA、AA及びCAを吹込む位置と2次空気量
を前記のように設定している。これによって、本発明
(1)では、ごみを燃焼を効果的に行ない、かつ、排ガ
ス中のCOとNOX の濃度を共に低減することができ
る。
【0014】また、本発明者の実験、研究によって、次
のことが判明した。 (1)OFAの吹込み空気量を全燃焼空気量の15%を
超過するようにすると、排ガス中のNOX が上昇すると
いう不具合が生ずる。 (2)AA又はCAの吹込み空気量を全燃焼空気量の1
5%を超過するようにすると、排ガス中のCOが上昇す
るという不具合が生ずる。
【0015】以上を考慮して、前記本発明(2)におい
ては、OFA、AA及びCAの空気量の上限を全燃焼空
気量の15%しており、これによって、排ガス中のCO
とNOX の濃度を共に効果的に低減することができる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を、図1によって説明す
る。本実施例は、図3に示されるごみ焼却炉の第1キャ
ビティAにおいて、第1キャビティAの前側ではOFA
をフィーダエッジ2より上方にA(通常のごみ焼却炉で
は2900mm程度)の距離をおいた位置5aで吹込
み、第1キャビティAの後側ではOFAをフィーダエッ
ジ2より上方に0.3A〜0.7Aの距離をおいた位置
5bで吹込むようにしている。また、複数のAA用スリ
ット1をフィーダエッジ2より上方に1.8A〜2.6
Aの距離をおいた位置に配置し、複数のCA用スリット
4をフィーダエッジ2より上方に3.6A〜4.1Aの
距離をおいた位置に配置し、第1キャビティAの耐火物
施行範囲3のほぼ直上に位置させている。なお、図1
中、10はストーカ、Fはごみの燃焼によって発生する
炎である。
【0017】また、本実施例において、OFA、AA及
びCAよりなる2次空気量は全燃焼空気量の約20%と
されており、かつ、OFA、AA及びCAのそれぞれの
空気量の上限は全燃焼空気量の15%とされている。
【0018】本実施例は、前記の構成を具備しているこ
とによって、「作用」欄で詳述したように、ごみの燃焼
を効果的に行うことができると共に、排ガス中のCOと
NO X の濃度を共に低減することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、特許請
求範囲の請求項1及び2に記載された構成を具備してい
るので、ごみの燃焼を効果的に行ってごみの未燃分を減
少させ、かつ、排ガス中のCOとNOX の濃度を共に低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図である。
【図2】従来のごみ焼却炉の第1キャビティの部分の説
明図である。
【図3】従来のごみ焼却炉の説明図である。
【符号の説明】
1 アフタエア(AA)用スリット 2 フィーダエッジ 3 耐火物施行範囲 4 クーリングエア(CA)用スリット 5a,5b オーバファイヤエア(OFA)吹込み位置 10 ストーカ 11 天井管 12 スクリーン管 13 ボイラ管群 A 第1キャビティ B 第2キャビティ C 第3キャビティ F 炎
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−26422(JP,A) 特開 平6−58520(JP,A) 特開 平5−26421(JP,A) 特開 昭58−145810(JP,A) 特開 昭51−85031(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 7/06 F23C 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみの燃焼を行うキャビティを備えたご
    み焼却炉において、キャビティの前側においてオーバフ
    ァイヤエアをフィーダエッジより上方に距離Aをおいた
    位置で吹込み、キャビティ後側においてオーバファイヤ
    エアをフィーダエッジより上方に距離0.3A〜0.7
    Aをおいた位置で吹込み、アフタエアをフィーダエッジ
    より上方に距離1.8A〜2.6Aをおいた位置で吹込
    み、クーリングエアをフィーダエッジより上方に距離
    3.6A〜4.1Aをおいた位置で吹込み、かつ、前記
    オーバファイヤエア、アフタエア及びクーリングエヤよ
    りなる2次空気量を全燃焼空気量の約20%としたこと
    を特徴とするごみ焼却炉の2次空気吹込み方法。
  2. 【請求項2】 オーバファイヤエア、アフタエア及びク
    ーリングエアのそれぞれの空気量の上限を全燃焼空気量
    の15%としたことを特徴とする請求項1に記載のごみ
    焼却炉の2次空気吹込み方法。
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