JP3310177B2 - 水平s字補正回路 - Google Patents

水平s字補正回路

Info

Publication number
JP3310177B2
JP3310177B2 JP25543496A JP25543496A JP3310177B2 JP 3310177 B2 JP3310177 B2 JP 3310177B2 JP 25543496 A JP25543496 A JP 25543496A JP 25543496 A JP25543496 A JP 25543496A JP 3310177 B2 JP3310177 B2 JP 3310177B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal
voltage
horizontal deflection
circuit
shaped correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25543496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1079870A (ja
Inventor
茂 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP25543496A priority Critical patent/JP3310177B2/ja
Priority to EP97305691A priority patent/EP0823812B1/en
Priority to DE69711783T priority patent/DE69711783D1/de
Priority to US08/906,856 priority patent/US5962993A/en
Publication of JPH1079870A publication Critical patent/JPH1079870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3310177B2 publication Critical patent/JP3310177B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像管を利用した
ディスプレイ機器、特に多種の水平偏向周波数に対応す
るディスプレイ機器に利用される水平S字補正回路に関
する。そして、この発明は、多種の水平偏向周波数のそ
れぞれの周波数に対して、水平直線性のS字歪み補正が
最適になる様、自動的に設定できる水平S字補正回路を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】良く知られている様に、受像面が比較的
平坦な広角度偏向の受像管を使用した場合、水平偏向コ
イルに流す電流波形をノコギリ波ではなく、走査中央部
に比べて左右の電流傾斜を緩やかにした、いわゆるS字
補正を施した電流波形としないと正しい水平直線性が保
てない。従来はこの為に、水平偏向コイルに直列にS字
補正コンデンサを挿入し、この共振作用によって上記の
目的を果たしていた。ところが、コンピュータの表示端
末の様に、その信号の設定解像度によって、水平偏向周
波数が異なってくる場合は、このS字補正コンデンサは
単一の値では対応出来なくなり、S字補正コンデンサの
値をそれぞれの水平偏向周波数に応じた最適値に設定し
直す必要がある。そこで、従来は図6に示す様な方法
で、S字補正コンデンサ値の切り替え対策を行ってい
た。
【0003】図6において、1は水平偏向出力回路であ
って、入力信号の水平偏向周波数に同期した図示されな
い前段からの励振パルスVd に応じて、水平偏向コイル
2に偏向コイル電流Iy を流す。3はS字補正コンデン
サである。通常の単一水平偏向周波数にのみ対応する場
合では、以下に述べる補助S字コンデンサ群(3−1、
3−2・・・)は必要なく、S字補正コンデンサ3単独
でよい。多種の水平偏向周波数に対応する場合は、メイ
ンのS字補正コンデンサ3に並列接続された、複数の補
助S字補正コンデンサ3−1、3−2、3−3・・・
(補助S字補正コンデンサ群)が付加されている。そし
て、各補助S字補正コンデンサの一端は、それぞれ電子
スイッチ4−1、4−2、4−3・・・を通して接地さ
れる。また、これらの電子スイッチは外部からの制御信
号Vswによってそのオン/オフを制御されている。
【0004】この図6においては、水平偏向周波数が使
用範囲の中で最も高い時には、全ての電子スイッチをオ
フ状態とし、メインのS字補正コンデンサ3だけで適正
な補正が得られる様、その容量値を定める。そして、水
平偏向周波数が下がるに従って、順次電子スイッチ4−
1、4−2、4−3・・・をオフからオンに切り換え、
メインのS字補正コンデンサ3に補助S字補正コンデン
サ3−1、3−2、3−3等が並列に接続される様に
し、全体の総合S字補正コンデンサの容量値がその時の
水平偏向周波数に適合する様に、各補助S字補正コンデ
ンサの容量値設定する。上記電子スイッチのオン/オフ
の設定は、外部からの制御信号Vswによって行われる。
この制御信号Vswは、例えば専用のマイコンにより、入
力信号の種類に応じて(ディスプレイ機器への入力信号
の水平偏向周波数に応じて)最も適した電子スイッチの
回路がオンになるよう設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した従来例で
は、上記総合のS字補正コンデンサの容量値は、段階的
にしか変わらず、丁度適合する水平偏向周波数は電子ス
イッチの数で限られてしまう。従って、丁度適合する水
平偏向周波数以外の周波数の信号に対しては、S字補正
は近似で済ます事になるので、補正の品質が低下してし
まうことは避けられない。電子スイッチと補助S字補正
コンデンサの組み合わせの数を増やせば良い訳だが、当
然回路規模は大きくなってしまう。そこで、このS字補
正の量が連続的に変化でき、しかもその変化が自動的に
水平偏向周波数に対応して最適値になる様な技術が実現
出来れば性能改善の上で、また回路規模の簡略化の点で
その利点は大きい。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題を解決する為に、(1)水平偏向コイルと直列に接続
されたS字補正コンデンサ群と、前記S字補正コンデン
サ群の一部の接続を、水平走査期間の前半でオフ、水平
帰線期間内でオンに制御する電子スイッチ素子と、前記
S字補正コンデンサ群に発生する電圧波形の振幅を検出
する検出回路と、前記検出回路の出力と基準電圧とを比
較する比較回路と、前記電子スイッチ素子が水平走査期
間の前半でオフするタイミングを、前記電圧波形の振幅
が前記基準電圧に応じた一定値となるように、前記比較
回路の出力によって変化させるタイミング制御回路とを
備えた事を特徴とする水平S字補正回路を提供し、さら
には、(2)前記基準電圧を、水平偏向周波数に応じて
変化させる様にした事を特徴とする請求項1記載の水平
S字補正回路を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、多種の水平偏向周波数に自
動対応できる本発明の水平S字補正回路について、図1
に示す一実施例を用いて説明する。図1において、1は
図6と同じく水平偏向出力回路である。そして図6と同
様、水平偏向コイル2とS字補正コンデンサ3との直列
回路に、S字補正のかかったノコギリ波状の電流Iy を
流して、受像管の電子ビームを左右方向に偏向する。
【0008】5は補助のS字補正コンデンサであるが、
先の図6と異なり、ここでは補助のS字補正コンデンサ
は1個のみで構成される。S字補正コンデンサ3と補助
S字補正コンデンサ5とが、水平偏向コイル2と直列に
接続されるS字補正コンデン群を構成する。
【0009】6は電子スイッ素子であるFET、7はそ
のソース・ドレイン間に接続されたダイオードであっ
て、この両者で電子スイッチを構成する。そしてFET
のゲートには方形波Vg が加えられ、一水平偏向周期内
でソース・ドレイン間のオン/オフ状態が切り替わる。
なお、ダイオード7は、FET6と逆方向の電流を流す
為に接続されたものであるが、FET6がドレイン・ソ
ース間の逆方向電流を問題なく十分に流せるものであれ
ば、ダイオード7を省略する事も可能である。
【0010】一方、S字補正コンデンサ3の一端には水
平偏向周期のパラボラ状の電圧波形Vpbが生じている
が、これが検出回路8に導かれ、その出力にVpbの振幅
に応じた直流電圧Epbが得られる。このEpbは次のコン
パレータ9の一方の入力端子(ここでは非反転入力端
子)に加えられる。また、回路の動作電源である直流電
圧Eを抵抗10,11で分圧して基準電圧Es が得られ
るが、基準電圧Es はコンパレータ9の他方の入力端子
(ここでは反転入力端子)に加えられる。
【0011】波形整形回路12には、水平偏向動作に関
連したパルスVh が加えられる。このパルスVh は、例
えば水平偏向コイルの一端に発生する水平偏向出力パル
スVp を、ここには図示しないフライバックトランス等
で変圧して作る事が出来る。すると波形整形回路12の
出力には、Vp の頂部(Vh の頂部)がスライスされた
パルスVt が生じる。このパルスVt は次の単安定マル
チバイブレータ(以降、MMと略記)13に加えられて
トリガ作用を行う。するとMM13はこのトリガ時点か
ら一定期間tg だけ続くパルス幅の方形波Vg を出力す
る。そして、このパルス幅tg の長さはコンパレータ9
の出力電圧Eo によって制御される。MM13は電子ス
イッチ素子(FET6)のオン/オフ動作の切り替わり
タイミングを変化させるタイミング制御回路である。
【0012】この図1の状態を説明するための波形図が
次の図2である。先ずここで、図2(A)は水平出力パ
ルスVp 、もしくはそれを変圧したパルスVh を示し、
このパルス部分が水平帰線期間tr となり、平坦部分が
水平走査期間ts に相当する。(水平帰線期間tr +水
平走査期間ts =水平偏向周期である。)
【0013】次に、図2(B)に示すMM13のトリガ
パルスVt は、同図(A)の水平パルスVh の電圧E以
上の頂部をスライスしてMMのトリガに適正な電圧値と
したものである。このパルスVt の一定レベルで次のM
M13がトリガされ、図2(C)に示す様、このトリガ
時点T1よりtg 期間だけ続くパルスtg が生成され
る。このtg は先に述べた様に電圧Eo によって変える
事が出来、従ってパルスVg の立ち下がり時点T2は自
在に調整可能である。
【0014】このパルスVg がハイレベルになっている
期間tg の間、FET6のドレイン、ソース間が導通状
態になる。その為、図2(D)に示す様に、この期間t
g の間、FET6のドレイン電圧Vdrはほぼゼロであ
る。時刻T2においてこのFET6がオンからオフに変
わると、そのドレインには、水平偏向コイル2とS字補
正コンデンサ3との共振作用による正弦半波のパルスV
drが現れる。そして、この正弦波が半サイクル、時間t
drを経過した後、再びゼロレベルを割り込もうとする時
点T3になると、自動的にダイオード7が導通状態とな
る。従って、このダイオード7のカソード、即ちFET
6のドレインの点の電圧Vdrは、この時点から再びゼロ
レベルとなる。
【0015】この様に、時間tdrの間だけFET6がオ
フになって、図2(D)に示す様に、そのドレインに小
パルスVdrが生じた場合、本来のS字補正コンデンサ3
の両端に現れる電圧波形Vpbは図2(E)の様になる。
即ち、FET6あるいはダイオード7が導通している間
は、S字補正コンデンサ群の総合容量が大きくなるの
で、波形は図2(E)のI及びIII の部分の様に振幅の
小さなパラボラ波になる。しかし、両方ともオフするt
drの期間はS字補正コンデンサとして動作するのはコン
デンサ3だけになるので、共振周波数が上昇し、この間
の波形はIIの様に振幅が大きくなる。
【0016】ところで、水平偏向コイル2の両端電圧V
1はここに流れる電流Iy の微分値、即ちその勾配を表
している。一方、少なくとも水平走査期間ts では出力
パルスVp はゼロなので、この間 V1=−Vpb であ
る。従って、図2(E)のVpbの値は水平偏向コイル電
流Iy の逆向きの勾配を示し、値が大きければその傾斜
は急になる。
【0017】この図2(E)の電圧Vpbは、時刻T2と
T3の所に変曲点がある。しかし前述した様に、これは
電流Iy の傾斜を示す値であるから、このT2、T3の
前後では電圧Vpbの値がジャンプしていない限り、Iy
の形は同じ勾配で滑らかにつながる。従って、横スクロ
ールの映像がこの点を通過しても、急に不連続に映像の
形が変わる様な不都合は起こらない。
【0018】次に、図3と共に、多種の水平偏向周波数
fh に対応する場合、即ち、水平偏向周期th が長短種
々な値をとった場合の動作について説明する。この図で
(A)は水平偏向周波数が低く、その周期がth1と長い
場合の電圧Vpbの波形図である。この時はMM13の出
力パルス幅をtg1と比較的長くとり、水平走査期間前半
でのFET6のオンからオフへの切り替わりタイミング
を遅らせ、結果としてFET6のオフ期間tdr1 を短く
する。水平偏向周波数が低い場合ほど、最適なS字補正
量を得るためには、S字補正コンデンサ群の等価的な総
合容量を大きくしなければならず、このため、同図
(A)に示すように、FET6のオフ期間tdrの水平偏
向周期th に対する時間割合を短くして、水平走査期間
の大部分の間、コンデンサ3と5とが並列接続されてい
る様にしている。
【0019】次に、同図(B)の様に水平偏向周期がよ
り短くなった場合は、MM13の出力パルス幅をtg2と
短くする事によって、偏向周期th2に対応してオフ期間
tdr2 の割合を大きくする。更に、同図(C)の様に水
平偏向周波数が上限近くまで高くなった場合は、MM1
3の出力パルス幅をtg3の様にして、水平偏向周期th3
に対して殆ど大部分をオフ期間tdr3 が占める様にすれ
ば良い。要するに、水平偏向周波数が高くなるに従っ
て、最適なS字補正量を得るためには、S字補正コンデ
ンサ群の等価的な総合容量を小さくしていかなければな
らないので、MM13の出力パルス幅tg を徐々に短く
し、FET6のオフ期間tdrの水平偏向周期th に対す
る時間割合を徐々に長くしている。(これによって、水
平走査期間におけるコンデンサ3と5とが並列接続され
ている時間が短くなる。)
【0020】この様に、本実施例は、水平偏向周波数に
応じてMM13の出力パルス幅を可変してFET6のオ
フ期間を調整する(即ち、FET6のオンからオフへの
切り替わりタイミングを調整する)ことによって、各水
平偏向周波数に対して最適なS字補正量が自動的に得ら
れる。さらに、本実施例は、水平偏向周波数に応じてS
字補正量を連続可変できるので、水平偏向周波数可変範
囲の全てに渡って最も理想に近い補正が可能である。し
かも、本実施例は、従来例のような多数の補助S字補正
コンデンサやそのコンデンサを切り替えるための多数の
電子スイッチは必要なく、大幅な回路の簡略化が図れ
る。
【0021】上述のように、本実施例は、このMM13
の出力パルス幅tg の値(即ち、FET6のオンからオ
フへの切り替わりタイミング)を各水平偏向周波数に対
して常に最適に保つようにしたものである。図1に示し
た回路構成においては、波形Vpbの振幅に比例した直流
電圧Epbが得られる様、検出回路8を構成する。例えば
整流回路等がこの回路として適当である。そして、この
電圧Epbが増加した時、コンパレータの出力電圧Eo の
動きが、MM13の出力パルス幅tg を伸ばす様な向き
に回路が構成されているものとする。
【0022】すると、もし電圧Vpbの振幅が増えてその
結果EpbがEs を越えようとすると、コンパレータ出力
Eo がMM13に作用してtg を長くし、先に述べた原
理に従ってtdrが短くなってVpbの振幅が小さくなろう
とする。従って、この結果Vpbの振幅は増える事が出来
ず、常にEpbがEs と一致する形で一定となる。
【0023】Vpbの電圧振幅が一定であると言う事は、
水平走査期間ts の始点、中点、終点の電流Iy の勾配
の値が常に一定に保たれている事を示し、結局Iy の波
形は大略変わらない事になる。従って、水平偏向周波数
が変わっても、電圧Vpbの値が一定である限りS字補正
のかかり方は大きな変化はないと言える。無論走査の途
中のIy の勾配はT2及びT3の相対位置が動くので若
干変動するものの、実際は殆どS字補正の効果に影響す
る様な事はなく、これは実験上でも確認された。
【0024】また、図3から分かる様に、コンデンサ3
の両端の波形Vpbは、従来の様な単純なパラボラ波では
なく、中央部がより突出している。この事は、従来のパ
ラボラ波を使った場合どうしても防げなかった中央部の
みが縮んでしまういわゆるM字歪みの補正にも役立つ効
果を持っている。
【0025】図1におけるMM13の出力パルス幅tg
を、直流電圧Eo で制御する事の出来るMM回路の具体
的な例を図4に示す。ここで14はMMのIC素子、1
5はパルス幅決定用の時定数コンデンサ、16は定電流
の為のpnpトランジスタ、17はそのエミッタ抵抗で
ある。
【0026】この回路においては、時定数コンデンサ1
5にチャージを行うトランジスタ16のエミッタ・コレ
クタ間電流Ichの大小によって出力パルス幅tg が定ま
る。即ち、電流Ichの値を大きくするとコンデンサ15
のチャージアップが速くなり出力パルス幅tg が短くな
る。
【0027】また、抵抗17の両端電圧R・Ichにトラ
ンジスタ16のベース・エミッタ間電圧Vbeを加えた値
は、回路の動作電源電圧Eとトランジスタ16のベース
に加わる電圧Eo との電位差である。従って、例えばコ
ンパレータ9の出力である電圧Eo が低下すれば、それ
に応じて電流Ichの値が増加し、ひいては出力パルス幅
tg が短くなる。
【0028】次に、図1における検出回路8の具体的な
回路の一例を図5に示す。ここで、18は入力コンデン
サ、19,20は整流ダイオード、21は平滑コンデン
サ、22,23は分圧抵抗である。この様な構成で入力
コンデンサ18の一端にS字補正コンデンサ3の電圧V
pbを加えると、この波形のpp値がダイオード19,2
0で両波整流されて、平滑コンデンサ21の両端に直流
電圧Ercとなって現れる。この電圧Ercは次の抵抗2
2,23によって分圧され、次段のコンパレータ9への
入力として適合する値Epbとされる。この時、コンデン
サ21と抵抗22,23によって定まる時定数は、垂直
偏向周期より長めにする事が望ましい。これは、一般
に、偏向コイル電流Iy にはサイドピンクッション歪み
補正の為に垂直パラボラ波変調がかかっており、この成
分が電圧Epb上に重畳するのを防ぐ為である。
【0029】ここまでの説明では、図1における基準電
圧Es は一定にするもの、即ち電圧Vpbのpp値は一定
にするものとしてきた。しかしながら、帰線時間率等の
関係で、設計によっては水平偏向コイル電流Iy のpp
値が、必ずしも水平偏向周波数に関して一定ではない場
合がある。この様な場合は、最適S字補正量も変わるの
で、やはり基準電圧Es も若干動かした方が良い。抵抗
24は基準電圧Es を調整するためのもので、外部制御
手段により生成された水平偏向周波数に応じて動く電圧
Ef をこの抵抗24を通して加える。すると、基準電圧
Es が目的に合わせて変動し周波数よる補正が行われ
る。尚、電圧Ef の動きによっては、この抵抗24は基
準電圧Es 側でなく、検出電圧Epb側に接続してこの点
の電圧を動かしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の水平
S字補正回路によれば、従来より大幅に簡単な構成をと
りながら、多種の水平偏向周波数に対して自動的に最適
S字補正を行う様にする事が出来る。しかも、この水平
S字補正回路は、水平偏向周波数に対する補正切換は無
段階で対応しているので、水平偏向周波数可変範囲の全
てに渡って最も理想に近い補正が可能である。また、本
水平S字補正回路は、同時にM字歪み補正も達成でき
る。更に、請求項2記載の水平S字補正回路によれば、
水平振幅が周波数に関して一定で無い場合も、自動的に
振幅に合わせたS字補正を行う事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水平S字補正回路の一実施例を示す回
路図である。
【図2】図1の回路の動作を示す為の波形図である。
【図3】図1の回路の動作を示す為の波形図である。
【図4】図1の一部を更に詳細に表した回路図の例であ
る。
【図5】図1の一部を更に詳細に表した回路図の例であ
る。
【図6】従来の多種の水平偏向周波数に対応するS字補
正回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 水平偏向出力回路 2 水平偏向コイル 3 S字補正コンデンサ 3−1,3−2,3−3・・補助S字補正コンデンサ 4−1,4−2,4−3・・電子スイッチ 5 補助S字補正コンデンサ 6 FET(電子スイッチ素子) 7 ダイオード 8 検出回路 9 コンパレータ 12 波形整形回路 13 単安定マルチバイブレータ 14 単安定マルチバイブレータIC 16 pnpトランジスタ 19,20 整流ダイオード Iy 水平偏向コイル電流 Vp 水平出力パルス Vt トリガパルス Vg MMの出力パルス Vdr ドレイン電圧 Vpb S字補正コンデンサ電圧 th 水平偏向周期 tdr FETのドレイン電圧のパルス幅 tg MMの出力パルス幅 E 回路の動作電源電圧 Eo コンパレータの出力電圧 Es 基準電圧 Ich 時定数コンデンサの充電電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 3/23 G09G 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平偏向コイルと直列に接続されたS字補
    正コンデンサ群と、 前記S字補正コンデンサ群の一部の接続を、水平走査期
    間の前半でオフ、水平帰線期間内でオンに制御する電子
    スイッチ素子と、 前記S字補正コンデンサ群に発生する電圧波形の振幅を
    検出する検出回路と、 前記検出回路の出力と基準電圧とを比較する比較回路
    と、 前記電子スイッチ素子が水平走査期間の前半でオフする
    タイミングを、前記電圧波形の振幅が前記基準電圧に応
    じた一定値となるように、前記比較回路の出力によって
    変化させるタイミング制御回路とを備えた事を特徴とす
    る水平S字補正回路。
  2. 【請求項2】前記基準電圧を、水平偏向周波数に応じて
    変化させる様にした事を特徴とする請求項1記載の水平
    S字補正回路。
JP25543496A 1996-08-07 1996-09-05 水平s字補正回路 Expired - Fee Related JP3310177B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25543496A JP3310177B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 水平s字補正回路
EP97305691A EP0823812B1 (en) 1996-08-07 1997-07-29 Horizontal S-shape correction circuit
DE69711783T DE69711783D1 (de) 1996-08-07 1997-07-29 Horizontale S-Form-Korrektionsschaltung
US08/906,856 US5962993A (en) 1996-08-07 1997-08-06 Horizontal S-shape correction circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25543496A JP3310177B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 水平s字補正回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1079870A JPH1079870A (ja) 1998-03-24
JP3310177B2 true JP3310177B2 (ja) 2002-07-29

Family

ID=17278720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25543496A Expired - Fee Related JP3310177B2 (ja) 1996-08-07 1996-09-05 水平s字補正回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3310177B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6111371A (en) * 1998-08-07 2000-08-29 Thomson Multimedia S.A. Switch control signal generator
US6459219B1 (en) * 1999-10-01 2002-10-01 Koninklijke Philips Electronics N.V. Horizontal deflection circuit with dynamic S-correction
US6552504B2 (en) * 2000-08-25 2003-04-22 Thomson Licensing Sa Deflection circuit with a feedback controlled capacitive transformation

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1079870A (ja) 1998-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0823812B1 (en) Horizontal S-shape correction circuit
JP3617669B2 (ja) テレビジョン偏向装置
JP3310177B2 (ja) 水平s字補正回路
KR100296436B1 (ko) 제어가능한톱니파발생기를포함한편향회로
GB2073521A (en) Dual mode deflection amplifier
JPH10201226A (ja) 高電圧発生回路
JP3268832B2 (ja) 水平偏向段の直線性を制御する装置
EP0844787B1 (en) Dynamic focusing apparatus for cathode-ray tube display device
US6124686A (en) Horizontal deflection circuit
JP2726305B2 (ja) 画像表示装置
EP0530809B2 (en) Deflection current generating circuits
US6459219B1 (en) Horizontal deflection circuit with dynamic S-correction
US4551655A (en) Television line deflection circuit
US6297602B1 (en) High voltage regulation by switching retrace capacitors
KR100266585B1 (ko) 수평에스자보정회로
JP3832090B2 (ja) 水平偏向回路
EP0950314B1 (en) Electron beam focus voltage circuit
JPH11127364A (ja) 水平偏向回路
JPH0795432A (ja) 切換モード垂直偏向装置
KR910005876Y1 (ko) 자동 수평진폭 조정회로
JPS6161748B2 (ja)
JPH11341298A (ja) 水平偏向回路
JPH10155097A (ja) ダイナミックフォーカス回路
JPH0670192A (ja) ビデオ表示器偏向装置
KR0182919B1 (ko) 수평 편향 s 보정회로

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees