JP3308765B2 - ビット同期回路 - Google Patents

ビット同期回路

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JP3308765B2
JP3308765B2 JP14046395A JP14046395A JP3308765B2 JP 3308765 B2 JP3308765 B2 JP 3308765B2 JP 14046395 A JP14046395 A JP 14046395A JP 14046395 A JP14046395 A JP 14046395A JP 3308765 B2 JP3308765 B2 JP 3308765B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビット同期回路に関し、
更に詳しくは入力のデータ信号とこれとは非同期なシス
テムのクロック信号との間でクロック同期を確立するビ
ット同期回路に関する。ディジタル通信システムでは入
力のデータ信号をクロック信号で識別することを行う。
このクロック信号は伝送路から別途受信するか又はデー
タ信号から再生するのが一般的であるが、このクロック
信号とシステム(伝送装置,交換装置等)のクロック信
号とは必ずしも位相が一致しない。そこで、入力のデー
タ信号とシステムのクロック信号との間のクロック同期
を効率よく確立することが望まれる。
【0002】
【従来の技術】従来は、入力のデータ信号を直並列変換
すると共に、これに基づき位相の異なる複数のデータチ
ャネル信号を生成し、最初にフレームパターン検出に成
功したチャネルのデータチャネル信号を選択するフレー
ム同期回路(特開平4−365239)が知られてい
る。しかし、これは単にフレーム同期を得る回路に過ぎ
ず、入力のデータ信号とシステムのクロック信号との間
のビット同期については何ら言及するものでは無い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明の目的は、入力のデータ信号とシステムのクロック信
号との間で高精度なクロック同期を確立するビット同期
回路を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明のビット同期回
路は、入力のデータ信号をその公称周期よりも短い所定
遅延差の複数位相のデータ信号に展開する位相展開部
と、各位相のデータ信号を共通のクロック信号でサンプ
リングし、得られた各サンプリング位相信号について夫
々に特定の信号又は特定のパターン信号を検出する信号
検出部と、信号検出部により特定の信号又は特定のパ
ターン信号が同時に連続して検出される所定の組合せパ
ターンを異なる位相で検出すると共に、該組合せパター
ンの検出が得られた位置に対応する位相のデータ信号を
選択する位相選択部とを備えるものである。
【0005】
【作用】図1の具体例に従って本発明の作用を説明す
る。本発明(1)においては、位相展開部1は入力のデ
ータ信号D1をその公称周期Tよりも短い所定遅延差の
複数位相のデータ信号D1〜D7に展開する。信号検出
部2は各位相のデータ信号D1〜D7を共通のクロック
信号SCKでサンプリングし、得られた各サンプリング
位相信号SP1〜SP7について夫々に特定の信号又は
特定のパターン信号(この例ではパターン信号「10
1」)を検出する。そして、位相選択部4は信号検出
部2により特定の信号又は特定のパターン信号が同時に
連続して検出される所定の組合せパターンを異なる位相
検出すると共に、該組合せパターンの検出が得られた
位置に対応する位相のデータ信号を選択する。
【0006】この例では、検出結果信号P1〜P7につ
いて所定の組合せパターン「0111000」が得られ
たことにより、その検出出力信号φ3=1となり、これ
により位相信号D3のサンプリングに対応するデータ信
号を選択する。このデータ信号は位相信号D3の中心を
クロック信号SCKで打ち抜いたものに相当し、もって
高精度なビット同期が得られた。
【0007】好ましくは、本発明(2)においては、位
相展開部1は入力のデータ信号DIをその公称周期Tの
1/3以下の遅延差により該公称周期Tの2周期以上に
渡る複数位相のデータ信号Dに展開する。こうすれば、
クロック信号SCKに対しては相隣合う3つ以上の位相
信号Dについて同一のデータビット「1又は0」を打ち
抜く機会が与えられ、その結果、隣合う3つ以上の検出
結果信号Pについても同時に「1」が満足される機会が
与えられる。
【0008】これを図1(B)の例で具体的に言うと、
クロック信号SCKには隣合う3つの位相信号D2〜D
4について同一のデータビット「1又は0」を打ち抜く
機会が与えられ、これにより隣合う3つの検出結果信号
P2〜P4について同時に「1」が満足される。そこ
で、中間の位相信号D3のサンプリングに対応するデー
タ信号を選択すれば、該データ信号とクロック信号SC
Kとの間には高精度なビット同期が確立されている。
【0009】ところで、一般に入力のデータ信号DIの
信号波形は伝送路や回路素子の特性による影響を少なか
らず受けており、このためにデータ「1」の信号幅が広
がったり又はデータ「0」の信号幅が広がったりする傾
向にある。例えばデータ「1」の信号幅が広がる傾向に
ある場合は、その影響を受けてデータ「0」の信号幅は
縮まる傾向にある。そして、データ「0」の信号幅が縮
まると、もはやクロック信号SCKに対しては隣合う3
つの位相信号Dについて同一のデータビット「0」を打
ち抜く機会は与えられなくなり、もって高精度なビット
同期は期待できない。
【0010】そこで、好ましくは、本発明(3)におい
ては、位相展開部1は入力のデータ信号DIをその実質
最小信号幅(実質最小信号周期)の1/3以下の遅延差
により公称周期Tの2周期以上に渡る複数位相のデータ
信号Dに展開する。こうすれば、入力のデータ「0」の
信号幅が縮まっても、クロック信号SCKには隣合う3
つ以上の位相信号Dについて同一のデータビット「0」
を打ち抜く機会が与えられ、もって高精度なビット同期
が得られる。
【0011】また好ましくは、本発明(4)において
は、位相選択部4は信号検出部2の複数の検出結果信号
Pについて少なくとも3つの異なる位相で所定の組合せ
パターンの検出を行う。図1(B)に示す例では、たま
たまクロック信号SCKが入力のデータ信号DIの中心
を打ち抜く位相関係にあるため、検出結果信号P1〜P
7について「0111000」の組合せパターンが得ら
れた。しかし、クロック信号SCKがデータ信号DIの
前半部又は後半部を打ち抜く位相関係にある場合もあ
り、これに応じて検出結果信号P1〜P7の組合せパタ
ーンも異なる。そこで、少なくとも3つの異なる位相で
所定の組合せパターンについての検出を行い、これによ
り各場合についての最適なビット同期が得られる。
【0012】また好ましくは、本発明(5)において
は、信号検出部1はフレーム同期信号を検出する。フレ
ーム同期信号を検出すれば1フレームに渡って有効なビ
ット同期が得られる。また本発明(6)のビット同期回
路は、所定のクロック信号をその公称周期よりも短い所
定遅延差の複数位相のクロック信号に展開する位相展開
部と、各位相のクロック信号で入力のデータ信号をサン
プリングし、得られた各サンプリング位相信号について
夫々に特定の信号又は特定のパターン信号を検出する信
号検出部と、該信号検出部により特定の信号又は特定の
パターン信号が同時に連続して検出される所定の組合せ
パターンを異なる位相で検出すると共に、該組合せパタ
ーンの検出が得られた位置に対応する位相のクロック信
号を選択する位相選択部とを備えるものである。従っ
て、上記本発明(1)と同様に、高精度なビット同期が
得られる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図2,図3は第1実施
例のビット同期回路のブロック図(1),(2)で、図
において1は位相展開部、DLはディレイラインやゲー
ト回路等を利用した遅延回路、2は信号検出部、SPは
8ビットのシリアルパラレル変換部、DECはデータ信
号について特定のパターン信号を検出するデコーダ、3
は信号遅延部、SRはシフトレジスタ、4は位相選択
部、DECは信号検出部2の検出結果信号P1〜P7に
ついて各所定の組合せパターンを検出するデコーダ、F
FはR−Sタイプのフリップフロップ、AはANDゲー
ト回路、OはORゲート回路である。
【0014】位相展開部1において、遅延回路DL1は
入力のデータ信号DIをその公称周期Tの1/3だけ遅
延させる。遅延回路DL2は遅延回路DL1の出力信号
D1を更に公称周期Tの1/3だけ遅延させる。遅延回
路DL3〜DL7についても同様である。これにより入
力のデータ信号DIは各T/3遅延差で2T以上に渡る
7つの位相信号D1〜D7に遅延展開される。
【0015】信号検出部2において、シリアルパラレル
変換部SP1は位相信号D1をシステムのクロック信号
SCKによりサンプリングし、8ビットのパラレルデー
タに変換する。デコーダDEC1はこの8ビットパラレ
ルデータについて特定のパターン信号(この例ではフレ
ーム同期パターン信号「11001100」)を検出す
ると共に、該検出が得られた時は検出結果信号P1=1
を出力する。シリアルパラレル変換部SP2〜SP7及
びデコーダDEC2〜DEC7についても同様である。
【0016】信号遅延部3において、シフトレジスタS
R1は位相信号D1をシステムのクロック信号SCKに
よりサンプリングし、該サンプリング信号を8ビット分
遅延させた遅延信号DL1を形成する。これは上記信号
検出部2の処理に時間合わせをするためである。シフト
レジスタSR2〜SR7についても同様である。なお、
この例では後述の如く遅延信号DL3〜DL5のみが使
用されるので、シフトレジスタSR3〜SR5のみを備
えていれば良い。
【0017】また、このような信号遅延部3を別途設け
る代わりに、シリアルパラレル変換部SP1〜SP7の
各シリアル出力を利用することで遅延信号DL1〜DL
7を形成しても良い。位相選択部4において、デコーダ
DEC1は信号検出部2の検出結果信号P1〜P7につ
いて「0111000」の組合せパターンを検出してお
り、該検出が得られた時は検出信号φ3=1を出力す
る。同様にして、デコーダDEC2はP1〜P7=「0
011100」の組合せパターン、またデコーダDEC
3はP1〜P7=「0001110」の各組合せパター
ンを夫々検出しており、該検出が得られた時は検出信号
φ4=1,φ5=1を出力する。但し、φ3〜φ5につ
いては何れか一つが満足される。
【0018】今、φ3=1,φ4=0,φ5=0とする
と、FF1はφ3=1により強制セットされ、選択信号
SL3=1になる。一方、FF2,FF3ついてはAN
Dゲート回路A2,A3が満足されることにより、共に
強制リセットされる。即ち、選択信号SL4,SL5=
0になる。ANDゲート回路A4〜A6及びORゲート
回路O2はデータマルチプレクサ回路を構成しており、
この例では選択信号SL3=1により、遅延信号DL3
が選択される。
【0019】図4は第1実施例のビット同期回路の動作
タイミングチャート(1)で、入力のデータ信号DIに
ジッタは無く、かつクロック信号SCKがデータ信号D
Iの中心を打ち抜く位相関係にある場合を示している。
入力のデータ信号DIはT/3の遅延差で2Tに渡る位
相信号D1〜D7に展開される。各位相信号D1〜D7
はクロック信号SCKでシリアルパラレル変換信号SP
1〜SP7に変換され、夫々についてフレーム同期パタ
ーン信号「11001100」の検出が行われる。位相
選択部4はフレーム同期パターンの検出結果信号P1〜
P7について上記3つの組合せパターンφ3=「011
1000」,φ4=「0011100」,φ5=「00
01110」の検出を行っているが、この例では最初に
P1〜P7=「1000000」、2番目に「0111
000」、3番目に「0000111」の組合せパター
ンが時系列に発生する。その結果、位相選択部4のデコ
ーダDEC1は2番目のP1〜P7=「011100
0」を検出し、このタイミングに検出信号φ3=1を出
力する。そして、これにより位相信号D3に基づく遅延
信号DL3が選択される。この遅延信号DL3は位相信
号D3の中心をクロック信号SCKで打ち抜いたものに
相当し、もって高精度なビット同期が得られた。
【0020】図5は第1実施例のビット同期回路の動作
タイミングチャート(2)で、入力のデータ信号DIに
ジッタは無く、かつクロック信号SCKがデータ信号D
Iの後半部を打ち抜く位相関係にある場合を示してい
る。この例では最初にP1〜P7=「110000
0」、2番目に「0011100」、3番目に「000
0011」の組合せパターンが発生している。その結
果、位相選択部4のデコーダDEC2は2番目のP1〜
P7=「0011100」を検出し、このタイミングに
検出信号φ4=1を出力する。そして、これにより位相
信号D4に基づく遅延信号DL4が選択される。この遅
延信号DL4は位相信号D4の中心をクロック信号SC
Kで打ち抜いたものに相当し、もって高精度なビット同
期が得られた。
【0021】図6は第1実施例のビット同期回路の動作
タイミングチャート(3)で、入力のデータ信号DIに
ジッタは無く、かつクロック信号SCKがデータ信号D
Iの前半部を打ち抜く位相関係にある場合を示してい
る。この例では最初にP1〜P7=「111000
0」、2番目に「0001110」、3番目に「000
0001」の組合せパターンが発生している。その結
果、位相選択部4のデコーダDEC3は2番目のP1〜
P7=「0001110」を検出し、このタイミングに
検出信号φ5=1を出力する。そして、これにより位相
信号D5に基づく遅延信号DL5が選択される。この遅
延信号DL5は位相信号D5の中心をクロック信号SC
Kで打ち抜いたものに相当し、もって高精度なビット同
期が得られた。
【0022】こうして、入力のデータ信号DIとシステ
ムのクロック信号SCKとがどの様な位相関係にあって
も正確なビット同期が得られる。
【0023】
【表1】
【0024】表1は以上の関係をまとめた真理値表であ
り、検出結果信号P1〜P7の各組合せパターンに対応
して位相信号D3〜D4に夫々対応する遅延信号DL3
〜DL5の内の何れが選択されるかの関係を示してい
る。なお、上記第1実施例では入力のデータ信号DIを
遅延差T/3で2Tに渡り7つの位相信号D1〜D7に
展開する場合を示したがこれに限らない。例えば入力の
データ信号DIを遅延差T/5で2Tに渡り11の位相
信号D1〜D11に展開することが可能であり、この場
合は更に高精度なビット同期が得られる。
【0025】図7は第2実施例のビット同期回路のブロ
ック図で、入力のデータ信号DIにジッタ(信号幅の歪
み)が含まれる場合を考慮した、より一般化されたビッ
ト同期回路の一例を示している。図において、21 〜2
n は信号検出回路、FFはDタイプのフリップフロップ
である。この第2実施例では、入力のデータ信号DIは
ジッタを考慮した実質最小信号幅(実質最小信号周期)
の1/3以下の遅延差により公称周期Tの2周期以上に
渡りn個の位相信号D1〜Dnに展開される。
【0026】図8〜図10は第2実施例のビット同期回
路の動作タイミングチャート(1)〜(3)である。こ
の例では、入力のデータ信号DIはデータ「1」の信号
レベルが遅延する傾向にあり、その遅延量(ジッタ量)
が公称周期Tの17%程度である場合を示している。こ
のため、データ「0」の信号幅は公称周期Tの83%程
度にまで短くなる可能性がある。また、この例のクロッ
ク信号SCKは正常なデータ信号DIの中心を打ち抜く
位相関係にある。
【0027】図8において、入力のデータ信号DIは
0.8T/3以下の遅延差で2Tに渡り13個の位相信
号D1〜DDに展開される。図9において、各位相信号
D1〜DDはシステムのクロック信号SCKにより夫々
シリアルパラレル変換信号SP1〜SPDに変換され、
夫々についてフレーム同期パターン信号「110011
00」の検出が行われる。
【0028】この場合の位相選択部4は検出結果信号P
1〜PDについて6つの組合せパターンφ4=「011
1110000000」,φ5=「001111100
0000」,φ6=「0001111100000」,
φ7=「0000111110000」,φ8=「00
00011111000」,φ9=「00000011
11100」を検出しているが、この例では最初にP1
〜PD=「1000000000000」、2番目に
「0011111000000」、3番目に「0000
000011111」の組合せパターンが時系列に発生
する。
【0029】図10において、その結果、位相選択部4
のデコーダ(不図示)は2番目のP1〜PD=「001
1111000000」を検出し、このタイミングに検
出信号φ5=1を出力する。そして、これにより位相信
号D5に基づく遅延信号DL5が選択される。この遅延
信号DL5は位相信号D5における信号幅の小さいデー
タ「0」の略中心をクロック信号SCKで打ち抜いたも
のに相当し、もって入力のデータ信号DIにジッタが含
まれるば場合でも高精度なビット同期が得られた。
【0030】表2〜表4は入力のデータ信号DIに10
%〜40%のジッタが含まれる場合の夫々の関係をまと
めた真理値表であり、検出結果信号P1〜PDの各組合
せパターンに対応して位相信号D4〜D9に夫々対応す
る遅延信号DL4〜DL9の何れか一つが選択される関
係を示している。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】なお、図7では位相選択部4の内部構成を
示していないが、表2〜表5を見ればその内部構造は明
らかである。また表6にデータ信号DIに含まれるジッ
タ量と遅延量との関係を示す。
【0036】
【表6】
【0037】データ通信システムのジッタ量が決まれ
ば、表6に従って入力のデータ信号DIに加える遅延量
が求まり、これによりデータ信号DIの位相展開数も求
まる。なお、上記各実施例では入力のデータ信号DIに
ついてフレーム同期パターン信号「11001100」
を検出する場合を示したが、これに限らない。例えばデ
ータ信号DIに含まれる「10」,「01」,「01
0」等の任意ビット数による任意データパターンを検出
するように構成できることは明らかである。
【0038】図11は第2実施例の他の信号検出部を説
明する図で、入力のデータ信号DIに含まれる1ビット
のデータ「1」を検出する場合を示している。図におい
て、FFはDタイプのフリップフロップである。この信
号検出部2を使用すれば、システムのクロック信号SC
Kに対して入力のデータ信号DIのビット「1」の中心
部を高精度で同期化できる。また、データ信号DIのビ
ット「0」の中心部を同期化できることは明らかであ
る。
【0039】また、フレーム同期信号が「1」又は
「0」の1ビットデータから成る通信システムもある
が、この場合の信号検出部2は不図示のフレーム同期回
路より各フレーム同期タイミングに検出イネーブル信号
ENの提供を受け、このタイミングに上記のビット同期
化処理を行えば良い。図12は第3実施例のビット同期
回路のブロック図で、位相展開部1の構成をディジタル
回路化した場合を示している。
【0040】位相展開部1において、FF1は入力のデ
ータ信号DIをシステムのクロック信号SCKの3倍以
上の周波数のクロック信号3CKによりサンプリングす
る。更にFF2はFF1の出力信号D1を同クロック信
号3CKによりサンプリングする。FF3〜FF7につ
いても同様である。これにより入力のデータ信号DIは
各T/3遅延差で2T以上に渡る7つの位相信号D1〜
D7に展開される。
【0041】この第3実施例によれば、クロック信号3
CKの周波数により遅延量を任意に選べ、回路が製造容
易である。図13は第3実施例のビット同期回路の動作
タイミングチャートである。この例では、入力のデータ
信号DIに含まれるプリアンブルパターン「10101
010」を検出する場合を示している。
【0042】かくして、本発明によるビット同期回路
は、光伝送を含む有線通信システムや無線通信システム
に適用可能である。なお、上記各実施例とは逆に、シス
テムのクロック信号SCKを所定遅延差の位相クロック
信号PCK1〜PCK7に展開し、各位相クロック信号
PCK1〜PCK7で入力のデータ信号DIをサンプリ
ングし、得られた各サンプリング位相信号SP1〜SP
7について特定の信号又は特定のパターン信号を検出
し、更にこれらの検出結果信号P1〜P7について所定
の組合せパターンの有無を検出し、該検出が得られたこ
とにより位相クロック信号PCK1〜PCK7の内の対
応する一つを選択し、これをシステムのクロック信号S
CKとして使用するようなビット同期回路を構成しても
良い。
【0043】また、上記本発明に好適なる複数の実施例
を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で、構成及
び制御の様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0044】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、入力の
データ信号のジッタ有無に係わらず、システムのクロッ
ク信号との間で高精度なクロック同期を効率良く確立で
き、データ通信システムの信頼性向上に寄与するところ
が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を説明する図である。
【図2】図2は第1実施例のビット同期回路のブロック
図(1)である。
【図3】図3は第1実施例のビット同期回路のブロック
図(2)である。
【図4】図4は第1実施例のビット同期回路の動作タイ
ミングチャート(1)である。
【図5】図5は第1実施例のビット同期回路の動作タイ
ミングチャート(2)である。
【図6】図6は第1実施例のビット同期回路の動作タイ
ミングチャート(3)である。
【図7】図7は第2実施例のビット同期回路のブロック
図である。
【図8】図8は第2実施例のビット同期回路の動作タイ
ミングチャート(1)である。
【図9】図9は第2実施例のビット同期回路の動作タイ
ミングチャート(2)である。
【図10】図10は第2実施例のビット同期回路の動作
タイミングチャート(3)である。
【図11】図11は第2実施例の他の信号検出部を説明
する図である。
【図12】図12は第3実施例のビット同期回路のブロ
ック図である。
【図13】図13は第3実施例のビット同期回路の動作
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 位相展開部 2 信号検出部 3 信号遅延部 4 位相選択部
フロントページの続き (72)発明者 小太刀 裕基 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士 通ディジタル・テクノロジ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−151737(JP,A) 特開 昭62−249538(JP,A) 特開 平4−365239(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力のデータ信号をその公称周期よりも
    短い所定遅延差の複数位相のデータ信号に展開する位相
    展開部と、 各位相のデータ信号を共通のクロック信号でサンプリン
    グし、得られた各サンプリング位相信号について夫々に
    特定の信号又は特定のパターン信号を検出する信号検出
    部と、 信号検出部により特定の信号又は特定のパターン信号
    が同時に連続して検出される所定の組合せパターンを異
    なる位相で検出すると共に、該組合せパターンの検出が
    得られた位置に対応する位相のデータ信号を選択する位
    相選択部とを備えることを特徴とするビット同期回路。
  2. 【請求項2】 位相展開部は入力のデータ信号をその公
    称周期の1/3以下の遅延差により該公称周期の2周期
    以上に渡る複数位相のデータ信号に展開することを特徴
    とする請求項1のビット同期回路。
  3. 【請求項3】 位相展開部は入力のデータ信号をその実
    質最小信号幅の1/3以下の遅延差により公称周期の2
    周期以上に渡る複数位相のデータ信号に展開することを
    特徴とする請求項1のビット同期回路。
  4. 【請求項4】 位相選択部は信号検出部の複数の検出結
    果信号について少なくとも3つの異なる位相で所定の
    合せパターンの検出を行うことを特徴とする請求項2又
    は3のビット同期回路。
  5. 【請求項5】 信号検出部はフレーム同期信号を検出す
    ることを特徴とする請求項1のビット同期回路。
  6. 【請求項6】 所定のクロック信号をその公称周期より
    も短い所定遅延差の複数位相のクロック信号に展開する
    位相展開部と、 各位相のクロック信号で入力のデータ信号をサンプリン
    グし、得られた各サンプリング位相信号について夫々に
    特定の信号又は特定のパターン信号を検出する信号検出
    部と、 該信号検出部により特定の信号又は特定のパターン信号
    が同時に連続して検出される所定の組合せパターンを異
    なる位相で検出すると共に、該組合せパターンの検出が
    得られた位置に対応する位相のクロック信号を選択する
    位相選択部とを 備えることを特徴とするビット同期回
    路。
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