JP3308683B2 - 液晶セルの枠体構造 - Google Patents
液晶セルの枠体構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータ、あるいは電子手帳などに用いら
れる液晶セルの枠体構造に関する。
ーソナルコンピュータ、あるいは電子手帳などに用いら
れる液晶セルの枠体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、典型的な従来技術の枠体構造を
有する液晶表示装置10の分解斜視図である。この液晶
表示装置10は、大略的に、板状の液晶セル4が樹脂製
のフレーム(以下「Pシャーシ」と称す)5に金属枠
(以下「ベゼル」と称す)6によって締付け固定されて
構成されている。
有する液晶表示装置10の分解斜視図である。この液晶
表示装置10は、大略的に、板状の液晶セル4が樹脂製
のフレーム(以下「Pシャーシ」と称す)5に金属枠
(以下「ベゼル」と称す)6によって締付け固定されて
構成されている。
【0003】液晶セル4は、上下一対のガラス基板間に
液晶が封入されて構成される液晶表示パネル(以下「L
CDパネル」と称す)1と、図示しない電子部品を実装
した基板3と、前記基板3に実装されて、該基板3から
の描画出力に対応して前記LCDパネル1の透明電極を
マトリクス駆動する大規模集積回路(LSI)2とを備
えて構成される。
液晶が封入されて構成される液晶表示パネル(以下「L
CDパネル」と称す)1と、図示しない電子部品を実装
した基板3と、前記基板3に実装されて、該基板3から
の描画出力に対応して前記LCDパネル1の透明電極を
マトリクス駆動する大規模集積回路(LSI)2とを備
えて構成される。
【0004】液晶セル4を上述のようにPシャーシ5に
ベゼル6によって締付け固定するために、ベゼル6の外
周縁部には、ペンチなどを用いて塑性変形を行うことの
できる爪7が設けられている。図7はベゼル6の爪7付
近の拡大斜視図である。液晶セル4をPシャーシ5とベ
ゼル6との間に挟持し、爪7を図7の破線で示される部
分で折り曲げて固定する。
ベゼル6によって締付け固定するために、ベゼル6の外
周縁部には、ペンチなどを用いて塑性変形を行うことの
できる爪7が設けられている。図7はベゼル6の爪7付
近の拡大斜視図である。液晶セル4をPシャーシ5とベ
ゼル6との間に挟持し、爪7を図7の破線で示される部
分で折り曲げて固定する。
【0005】図8は、液晶セル4がPシャーシ5とベゼ
ル6との間に固定された状態を示す縦断面図である。図
7から図8に示されるように爪7を折り曲げることがで
きるように、ベゼル6は金属材料で形成されている。そ
のため基板3との間で絶縁性を保つことができるよう
に、ベゼル6の裏面にはポリエチレンテレフタレートな
どの絶縁テープ8が貼着される。また、たとえばシリコ
ンゴムで形成されるクッション材9は、LCDパネル1
とPシャーシ5との間に設けられる。このクッション材
9によって、LCDパネル1を図8の上下方向にがたつ
きなく保持する。
ル6との間に固定された状態を示す縦断面図である。図
7から図8に示されるように爪7を折り曲げることがで
きるように、ベゼル6は金属材料で形成されている。そ
のため基板3との間で絶縁性を保つことができるよう
に、ベゼル6の裏面にはポリエチレンテレフタレートな
どの絶縁テープ8が貼着される。また、たとえばシリコ
ンゴムで形成されるクッション材9は、LCDパネル1
とPシャーシ5との間に設けられる。このクッション材
9によって、LCDパネル1を図8の上下方向にがたつ
きなく保持する。
【0006】このようにして、Pシャーシ5およびベゼ
ル6は、LSI2などのLCDパネル1の外周に配置さ
れる電子部品を覆って、機械的に液晶セル4を保護す
る。特に、LCDパネル1のガラス基板をプラスチック
で構成するいわゆるプラスチック液晶セルの場合、曲げ
剛性がガラスに比べ劣るので、外力によってたわみやす
いという欠点を補うことができる。
ル6は、LSI2などのLCDパネル1の外周に配置さ
れる電子部品を覆って、機械的に液晶セル4を保護す
る。特に、LCDパネル1のガラス基板をプラスチック
で構成するいわゆるプラスチック液晶セルの場合、曲げ
剛性がガラスに比べ劣るので、外力によってたわみやす
いという欠点を補うことができる。
【0007】また、他の従来技術の例として、特開昭6
2−294279号が掲げられる。この従来技術におい
ても、板状の液晶セル、これを保持する樹脂製の枠体お
よびそれらを締付け固定する金属製の取付枠から構成さ
れている。複数設けられる取付枠のフック部を樹脂製の
枠体に設けられる取付穴に取付けて、液晶セルを固定保
持している。取付枠のフック部は、ベゼル6の爪7に対
応するものである。
2−294279号が掲げられる。この従来技術におい
ても、板状の液晶セル、これを保持する樹脂製の枠体お
よびそれらを締付け固定する金属製の取付枠から構成さ
れている。複数設けられる取付枠のフック部を樹脂製の
枠体に設けられる取付穴に取付けて、液晶セルを固定保
持している。取付枠のフック部は、ベゼル6の爪7に対
応するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術で
は、液晶セルの取付けに時間がかかるという課題があ
る。図6に示す従来技術では、たとえば液晶セル4のL
SI2が故障した場合、故障箇所を修理するためには、
ベゼル6の爪7を伸ばしてPシャーシ5から液晶セル4
を取外して基板3を交換しなければならない。さらに、
修理後、Pシャーシ5とベゼル6との間に液晶セル4を
挟持し、爪7を曲げて締付け固定しなければならない。
この爪7の曲げ伸ばしを何度も繰返すと、金属疲労によ
って、爪7が破断し、ベゼル6が破損してしまう。ま
た、修理時に爪7を曲げ伸ばす場合に、多数箇所の爪7
の1つ1つをペンチなどで伸ばさなければならず、非常
に労力および時間を費やすことになる。特開昭62−2
94279号においても、個々のフック部を1つ1つ修
理時に取外さなければならず、同様の不便を生じる。
は、液晶セルの取付けに時間がかかるという課題があ
る。図6に示す従来技術では、たとえば液晶セル4のL
SI2が故障した場合、故障箇所を修理するためには、
ベゼル6の爪7を伸ばしてPシャーシ5から液晶セル4
を取外して基板3を交換しなければならない。さらに、
修理後、Pシャーシ5とベゼル6との間に液晶セル4を
挟持し、爪7を曲げて締付け固定しなければならない。
この爪7の曲げ伸ばしを何度も繰返すと、金属疲労によ
って、爪7が破断し、ベゼル6が破損してしまう。ま
た、修理時に爪7を曲げ伸ばす場合に、多数箇所の爪7
の1つ1つをペンチなどで伸ばさなければならず、非常
に労力および時間を費やすことになる。特開昭62−2
94279号においても、個々のフック部を1つ1つ修
理時に取外さなければならず、同様の不便を生じる。
【0009】本発明の目的は、容易に脱着固定すること
ができ、部品の破損も生じにくい液晶セルの枠体構造を
提供することである。
ができ、部品の破損も生じにくい液晶セルの枠体構造を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも端
部には電子部品とLSIが実装され、液晶表示パネルを
備えた液晶セルの前記液晶表示パネルを外囲して、前記
液晶セルを支持する枠体の構造において、合成樹脂など
の可撓性を有する絶縁性材料から成り、前記液晶表示パ
ネルの4周を外囲する環状に形成され、内周面に液晶セ
ルの外周縁部が嵌り込み、前記LSIを収納する凹溝を
有し、該凹溝内に前記電子部品を収納することができる
ように背面には切込みがあり、前記凹溝の開口側に凸部
とクッション材が設けられた周方向に分割可能な枠体本
体と、前記枠体本体の分割された各一対の端面のいずれ
か一方に形成される契合突起と、前記枠体本体の前記各
一対の端面のいずれか他方に形成される契合凹所とを備
え、前記契合突起と契合凹所とを契合して分割された枠
体本体を一体とすることを特徴とする液晶セルの枠体構
造である。
部には電子部品とLSIが実装され、液晶表示パネルを
備えた液晶セルの前記液晶表示パネルを外囲して、前記
液晶セルを支持する枠体の構造において、合成樹脂など
の可撓性を有する絶縁性材料から成り、前記液晶表示パ
ネルの4周を外囲する環状に形成され、内周面に液晶セ
ルの外周縁部が嵌り込み、前記LSIを収納する凹溝を
有し、該凹溝内に前記電子部品を収納することができる
ように背面には切込みがあり、前記凹溝の開口側に凸部
とクッション材が設けられた周方向に分割可能な枠体本
体と、前記枠体本体の分割された各一対の端面のいずれ
か一方に形成される契合突起と、前記枠体本体の前記各
一対の端面のいずれか他方に形成される契合凹所とを備
え、前記契合突起と契合凹所とを契合して分割された枠
体本体を一体とすることを特徴とする液晶セルの枠体構
造である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、LSIと電子部品が実装され
LCDパネルを備えた液晶セルの枠体は、合成樹脂など
の可撓性を有する絶縁性材料から成る周方向に分割可能
な枠体本体から構成される。枠体本体は、分割された各
部を結合してLCDパネルの4周を外囲する環状に形成
され、内周面には、液晶セルの外周縁部が嵌り込み、前
記LSIを収納する凹溝を有し、該凹溝内に前記電子部
品を収納することができるように背面に切込みがあり、
前記凹溝の開口側に凸部とクッション材が設けられてお
り、液晶セルを所定位置に確実に保持固定する。
LCDパネルを備えた液晶セルの枠体は、合成樹脂など
の可撓性を有する絶縁性材料から成る周方向に分割可能
な枠体本体から構成される。枠体本体は、分割された各
部を結合してLCDパネルの4周を外囲する環状に形成
され、内周面には、液晶セルの外周縁部が嵌り込み、前
記LSIを収納する凹溝を有し、該凹溝内に前記電子部
品を収納することができるように背面に切込みがあり、
前記凹溝の開口側に凸部とクッション材が設けられてお
り、液晶セルを所定位置に確実に保持固定する。
【0012】枠体本体は周方向に分割することができ、
分割された枠体本体の各一対の端面のいずれか一方に契
合突起が形成され、他方に契合凹所が形成され、これら
の契合突起および契合凹所を契合させるだけで液晶セル
を枠体に保持固定することができる。したがって、液晶
セルの剛性を高めるための枠体本体を容易かつ迅速に脱
着することができるとともに、脱着に対して枠体本体の
塑性変形を伴うことはなく、脱着を繰返しても、枠体本
体を構成している部品が破損するおそれも少ない。
分割された枠体本体の各一対の端面のいずれか一方に契
合突起が形成され、他方に契合凹所が形成され、これら
の契合突起および契合凹所を契合させるだけで液晶セル
を枠体に保持固定することができる。したがって、液晶
セルの剛性を高めるための枠体本体を容易かつ迅速に脱
着することができるとともに、脱着に対して枠体本体の
塑性変形を伴うことはなく、脱着を繰返しても、枠体本
体を構成している部品が破損するおそれも少ない。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例の枠体構造を有する
液晶表示装置30の分解斜視図であり、図2は液晶セル
14を枠体本体15に組込んだ状態において、図1の切
断面線A−Aから見た断面図であり、図3は、同様に切
断面線B−Bから見た断面図である。この液晶表示装置
30の液晶セル14は、上下一対のガラス基板である上
側基板11bと下側基板11cとの間に液晶が封入され
て構成されるLCDパネル11と、電子部品22を実装
した基板13と、前記基板13に実装されて、該基板1
3からの描画出力に対応して前記LCDパネル11の透
明電極をマトリクス駆動するLSI12とを備えて構成
される。
液晶表示装置30の分解斜視図であり、図2は液晶セル
14を枠体本体15に組込んだ状態において、図1の切
断面線A−Aから見た断面図であり、図3は、同様に切
断面線B−Bから見た断面図である。この液晶表示装置
30の液晶セル14は、上下一対のガラス基板である上
側基板11bと下側基板11cとの間に液晶が封入され
て構成されるLCDパネル11と、電子部品22を実装
した基板13と、前記基板13に実装されて、該基板1
3からの描画出力に対応して前記LCDパネル11の透
明電極をマトリクス駆動するLSI12とを備えて構成
される。
【0014】本発明に従う枠体は、液晶セル14を構成
するLCDパネル11の4周を外囲する周方向に分割可
能な枠体本体15と、枠体本体15の周方向に分割され
た各一対の端面16a,16bのうち一方の端面16a
に形成される契合突起17と、契合突起17に契合でき
るように他方の端面16bに形成される契合凹所18と
を備えて構成される。
するLCDパネル11の4周を外囲する周方向に分割可
能な枠体本体15と、枠体本体15の周方向に分割され
た各一対の端面16a,16bのうち一方の端面16a
に形成される契合突起17と、契合突起17に契合でき
るように他方の端面16bに形成される契合凹所18と
を備えて構成される。
【0015】液晶セル14には、LCDパネル11の正
面および裏面に偏光板20が貼着される。また、図2に
示されるように、LCDパネル11の下側基板11cか
ら導出された端子は、絶縁テープフィルム21を介して
基板13の表面13aに形成されたパターンに接続され
ていて、前記表面13aにLSI12が実装される。こ
れに対して図3に示されるように、上側基板11bから
導出された端子は、絶縁テープフィルム21を介して基
板13の裏面13bのパターンに接続されていて、前記
裏面13bにLSI12が実装される。前記絶縁テープ
フィルム21には、テープ状の支持担体に貼着けられて
いるLSI12が、自動実装機によって1つずつ取外さ
れて所定の位置に実装される、いわゆるTAB(Tape A
utomatedBonding)方式で実装される。基板13の裏面
13bにはコンデンサやコネクタなどの前記電子部品2
2が実装される。こうして、図1に示すように、LCD
パネル11の3辺に取付けられた基板13に関連して、
それぞれLSI12が実装される。
面および裏面に偏光板20が貼着される。また、図2に
示されるように、LCDパネル11の下側基板11cか
ら導出された端子は、絶縁テープフィルム21を介して
基板13の表面13aに形成されたパターンに接続され
ていて、前記表面13aにLSI12が実装される。こ
れに対して図3に示されるように、上側基板11bから
導出された端子は、絶縁テープフィルム21を介して基
板13の裏面13bのパターンに接続されていて、前記
裏面13bにLSI12が実装される。前記絶縁テープ
フィルム21には、テープ状の支持担体に貼着けられて
いるLSI12が、自動実装機によって1つずつ取外さ
れて所定の位置に実装される、いわゆるTAB(Tape A
utomatedBonding)方式で実装される。基板13の裏面
13bにはコンデンサやコネクタなどの前記電子部品2
2が実装される。こうして、図1に示すように、LCD
パネル11の3辺に取付けられた基板13に関連して、
それぞれLSI12が実装される。
【0016】なお、枠体本体15の4隅には、該液晶表
示装置が電子機器本体に固定されるための取付片26が
設けられている。LCDパネル11の4周を外囲して環
状に形成される枠体本体15の内周面には、液晶セル1
4の外周縁部が嵌り込むための凹溝23が形成される。
LCDパネル11の枠体本体15への取付けは、まず液
晶セル14の外周縁部を、分割された一方の枠体部分1
5aに設けられた凹溝23に嵌め込む。次に液晶セル1
4を移動させて、LCDパネル11の端面11aを、枠
体部分15aの内周面に設けられたパネル位置決め部2
4に当接させる。その後、他方の枠体部分15bに設け
られた凹溝23を液晶セル14の外周縁部に嵌め込む。
最後に、枠体部分15bの分割された一対の端面16a
に設けられる契合突起17を、もう一対の端面16bに
設けられた契合凹所18にそれぞれ契合させる。こうし
て、液晶セル14を枠体本体15に組込み保持固定する
ことによって、曲げやねじれに対する液晶セル14の剛
性を高めることができる。
示装置が電子機器本体に固定されるための取付片26が
設けられている。LCDパネル11の4周を外囲して環
状に形成される枠体本体15の内周面には、液晶セル1
4の外周縁部が嵌り込むための凹溝23が形成される。
LCDパネル11の枠体本体15への取付けは、まず液
晶セル14の外周縁部を、分割された一方の枠体部分1
5aに設けられた凹溝23に嵌め込む。次に液晶セル1
4を移動させて、LCDパネル11の端面11aを、枠
体部分15aの内周面に設けられたパネル位置決め部2
4に当接させる。その後、他方の枠体部分15bに設け
られた凹溝23を液晶セル14の外周縁部に嵌め込む。
最後に、枠体部分15bの分割された一対の端面16a
に設けられる契合突起17を、もう一対の端面16bに
設けられた契合凹所18にそれぞれ契合させる。こうし
て、液晶セル14を枠体本体15に組込み保持固定する
ことによって、曲げやねじれに対する液晶セル14の剛
性を高めることができる。
【0017】図4は前記液晶表示装置30の正面図であ
り、図5はその背面図である。図4および図5はとも
に、枠体本体15に液晶セル14が組込まれた状態を示
す。枠体本体15に設けられる凹溝23内に、コンデン
サやコネクタなどの前記電子部品22を収納することが
できるように、枠体本体15の背面には切込み25が入
れられている。また、枠体本体15は、プラスチックな
どの合成樹脂で形成されており、可撓性を有する。そこ
で、内周面に形成された凹溝23の入口付近23aを上
下方向に拡開して、前述のようにLSI12が実装され
た状態の液晶セル14を凹溝23内に収納する。
り、図5はその背面図である。図4および図5はとも
に、枠体本体15に液晶セル14が組込まれた状態を示
す。枠体本体15に設けられる凹溝23内に、コンデン
サやコネクタなどの前記電子部品22を収納することが
できるように、枠体本体15の背面には切込み25が入
れられている。また、枠体本体15は、プラスチックな
どの合成樹脂で形成されており、可撓性を有する。そこ
で、内周面に形成された凹溝23の入口付近23aを上
下方向に拡開して、前述のようにLSI12が実装され
た状態の液晶セル14を凹溝23内に収納する。
【0018】また、枠体本体15の前記凹溝23の開口
端側には、クッション材19が設けられている。このク
ッション材19は、液晶セル14を枠体本体15に挟圧
し、がたつきを防止するとともに、外部からの応力によ
ってLCDパネル11と枠体本体15との間で挟圧され
ることによるLSI12の破損を防止している。クッシ
ョン材19は、たとえばシリコンゴムで形成される。こ
のクッション材19の枠体本体15への取付けは、枠体
本体15を成型する際に金型に予めシリコンゴムを貼着
けておき、枠体本体15と一体形成することによって実
現してもよく、また枠体本体15を成型した後に、クッ
ション材19を貼着けることによって実現してもよい。
端側には、クッション材19が設けられている。このク
ッション材19は、液晶セル14を枠体本体15に挟圧
し、がたつきを防止するとともに、外部からの応力によ
ってLCDパネル11と枠体本体15との間で挟圧され
ることによるLSI12の破損を防止している。クッシ
ョン材19は、たとえばシリコンゴムで形成される。こ
のクッション材19の枠体本体15への取付けは、枠体
本体15を成型する際に金型に予めシリコンゴムを貼着
けておき、枠体本体15と一体形成することによって実
現してもよく、また枠体本体15を成型した後に、クッ
ション材19を貼着けることによって実現してもよい。
【0019】以上のように本発明に従う枠体構造では、
枠体本体15を枠体部分15a,15bに分割するだけ
で、容易かつ迅速に液晶セル14を枠体本体15から脱
着することができる。また、枠体部分15a,15b
は、塑性変形を必要とすることはなく、契合突起17が
契合凹所18に嵌脱することによって相互に一体化また
は離反するので、液晶セル4の交換を繰返し行っても、
該枠体本体15が破損することはない。
枠体本体15を枠体部分15a,15bに分割するだけ
で、容易かつ迅速に液晶セル14を枠体本体15から脱
着することができる。また、枠体部分15a,15b
は、塑性変形を必要とすることはなく、契合突起17が
契合凹所18に嵌脱することによって相互に一体化また
は離反するので、液晶セル4の交換を繰返し行っても、
該枠体本体15が破損することはない。
【0020】さらにまた、枠体本体15は合成樹脂材料
から成り、したがってLSI12や基板13との間の絶
縁は不要となり、部品点数および作業工程数を削減し、
低コスト化を図ることができる。
から成り、したがってLSI12や基板13との間の絶
縁は不要となり、部品点数および作業工程数を削減し、
低コスト化を図ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液晶セル
を保持して剛性を高めるための枠体本体は合成樹脂など
の可撓性を有する絶縁性材料から成り、さらに周方向に
分割可能として、分割された各一対の端面の一方に契合
突起を、他方に契合凹所を形成し、LCDパネルを備え
た液晶セルは枠体本体の内周面に形成された凹溝内に嵌
り込んだ後、前記契合突起と契合凹所とを契合すること
によって保持されるので、容易かつ迅速にLCDパネル
を備えた液晶セルを枠体本体から脱着することができ
る。
を保持して剛性を高めるための枠体本体は合成樹脂など
の可撓性を有する絶縁性材料から成り、さらに周方向に
分割可能として、分割された各一対の端面の一方に契合
突起を、他方に契合凹所を形成し、LCDパネルを備え
た液晶セルは枠体本体の内周面に形成された凹溝内に嵌
り込んだ後、前記契合突起と契合凹所とを契合すること
によって保持されるので、容易かつ迅速にLCDパネル
を備えた液晶セルを枠体本体から脱着することができ
る。
【0022】また、契合突起と契合凹所との嵌脱によっ
て分割された枠体本体を相互に一体化または離反するの
で、脱着のために枠体本体を塑性変形することはなく、
脱着を繰返しても枠体本体を構成している部品が破損す
るおそれも少ない。さらに、合成樹脂など可撓性を有す
る絶縁性材料で枠体本体を構成し、凹溝内にLSIを収
納することによって、LCDパネルを外囲するLSIを
保護し、電子部品や基板と枠体本体との絶縁を確保する
ことができる。このため、従来必要であった絶縁テープ
などが不要となり、構成部品数および作業工程数を削減
することができ、コストダウンを図ることができる。さ
らに、凹溝の開口側に凸部と適所にクッション材が設け
られるので、液晶セルを所定位置に着実に取付けること
ができる。
て分割された枠体本体を相互に一体化または離反するの
で、脱着のために枠体本体を塑性変形することはなく、
脱着を繰返しても枠体本体を構成している部品が破損す
るおそれも少ない。さらに、合成樹脂など可撓性を有す
る絶縁性材料で枠体本体を構成し、凹溝内にLSIを収
納することによって、LCDパネルを外囲するLSIを
保護し、電子部品や基板と枠体本体との絶縁を確保する
ことができる。このため、従来必要であった絶縁テープ
などが不要となり、構成部品数および作業工程数を削減
することができ、コストダウンを図ることができる。さ
らに、凹溝の開口側に凸部と適所にクッション材が設け
られるので、液晶セルを所定位置に着実に取付けること
ができる。
【図1】本発明の一実施例の枠体構造を有する液晶表示
装置30の分解斜視図である。
装置30の分解斜視図である。
【図2】前記液晶表示装置30の液晶セル14を枠体本
体15に組込んだ状態において、図1の切断面線A−A
から見た断面図である。
体15に組込んだ状態において、図1の切断面線A−A
から見た断面図である。
【図3】液晶表示装置30の液晶セル14を枠体本体1
5に組込んだ状態において、図1の切断面線B−Bから
見た断面図である。
5に組込んだ状態において、図1の切断面線B−Bから
見た断面図である。
【図4】前記液晶セル14を組込んだ状態における液晶
表示装置30の正面図である。
表示装置30の正面図である。
【図5】液晶セル14を組込んだ状態における液晶表示
装置30の背面図である。
装置30の背面図である。
【図6】従来技術の枠体構造を有する液晶表示装置10
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図7】従来技術のベゼル6の爪7の拡大図である。
【図8】液晶セル4がPシャーシ5とベゼル6との間に
固定された状態の従来技術の枠体構造を示す縦断面図で
ある。
固定された状態の従来技術の枠体構造を示す縦断面図で
ある。
11 LCDパネル 12 LSI 13 基板 14 液晶セル 15 枠体本体 16a,16b 端面 17 契合突起 18 契合凹所 19 クッション材 21 絶縁テープフィルム 22 電子部品 23 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−64276(JP,A) 特開 平2−93425(JP,A) 実開 昭58−100389(JP,U) 実開 昭63−188687(JP,U) 実開 昭61−187174(JP,U) 実開 平4−20086(JP,U) 実開 平4−16484(JP,U) 実開 平4−11583(JP,U) 実開 昭63−33695(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/00
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも端部には電子部品とLSIが
実装され、液晶表示パネルを備えた液晶セルの前記液晶
表示パネルを外囲して、前記液晶セルを支持する枠体の
構造において、 合成樹脂などの可撓性を有する絶縁性材料から成り、前
記液晶表示パネルの4周を外囲する環状に形成され、内
周面に液晶セルの外周縁部が嵌り込み、前記LSIを収
納する凹溝を有し、該凹溝内に前記電子部品を収納する
ことができるように背面には切込みがあり、前記凹溝の
開口側に凸部とクッション材が設けられた周方向に分割
可能な枠体本体と、 前記枠体本体の分割された各一対の端面のいずれか一方
に形成される契合突起と、 前記枠体本体の前記各一対の端面のいずれか他方に形成
される契合凹所とを備え、 前記契合突起と契合凹所とを契合して分割された枠体本
体を一体とすることを特徴とする液晶セルの枠体構造。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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JP29562193A JP3308683B2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 液晶セルの枠体構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07146656A JPH07146656A (ja) | 1995-06-06 |
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ID=17823008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
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