JP6718936B2 - 表示装置および表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置および表示装置の製造方法に関する。
近年、有機EL表示装置および液晶表示装置などの平面型の表示装置には、薄型化の要求に応えるべく、樹脂フィルムまたは薄いガラス板をベース材に用いて形成された表示パネルが用いられている。樹脂フィルムなどの極薄い素材がベース材として用いられた薄型の表示パネルは、多くの表示装置において、その用途に適した保形性または機械的強度の付与のために任意の支持体の表面に貼り付けられている。たとえば、特許文献1には、ガラス板に貼り付けられた画像表示パネルを有するデジタルサイネージが開示されている。特許文献1では、画像表示パネルの表示面が、光硬化性樹脂を含む層を介してほぼ全面的に窓ガラスに貼り付けられている。
特開2016−97650号公報
特許文献1のように、光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などによって構成される接着剤を用いて表示面もしくはその反対面をほぼ全面的に支持体に貼り合わされた表示パネルを支持体から取り外すのは極めて困難である。そのため、たとえば表示パネルおよび支持体のいずれか一方に欠陥が生じた場合に、正常に機能を維持する他方を継続して利用すること、または他の装置で再利用することは困難であると考えられる。また、特許文献1に開示の貼り付け方法では、表示パネルをガラス板の所定の位置に正確に貼り付けることは困難である。さらに、表示パネルへの画像信号などの伝達手段を別途準備する必要がある。
本発明は、表示パネルまたはその支持体を当該表示装置または別の表示装置において容易に再利用することができ、しかも、表示パネルに対する信号伝達手段を表示装置の美観を損ねずに備えた表示装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのように構成要素の再利用が容易で、表示パネルを適正な位置に備え、しかも、表示パネルに対する信号伝達手段を表示装置の美観を損ねずに備える表示装置を容易に製造することができる、表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の表示装置は、画素を駆動する複数の駆動素子および前記駆動素子に電気的に接続された第1端子群を備える表示パネルと、前記表示パネルが載置されるべき表面を有し、前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を備える支持部材と、直線状または屈曲した形状の棒状材を用いて前記表示パネルの縁部に沿って設けられ、前記表示パネルを前記支持部材の前記表面における所定の位置に保持する保持部材と、を備え、前記第1端子群は前記表示パネルにおける前記支持部材に向けられるべき表面に備えられており、前記表示パネルが前記支持部材の前記表面に載置され、前記第1端子群を構成する各端子が、前記第2端子群を構成する各端子に接続されている。
本発明の他の実施形態の表示装置の製造方法は、画素および前記画素を駆動する複数の駆動素子ならびに前記複数の駆動素子に電気的に接続された第1端子群を含む表示パネルを形成し、前記表示パネルが載置されるべき表面を有する支持部材の前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を形成し、直線状または屈曲した形状の棒状材を前記支持部材の前記表面に接着することによって、前記表示パネルを前記表面に保持する保持部材を設け、前記表示パネルの縁部の少なくとも一部を前記棒状材に当接させ、前記表示パネルを前記支持部材の前記表面に載置する、ことを含み、前記表示パネルの前記支持部材の前記表面への載置において、前記第1端子群を前記表面に向けて前記表示パネルを前記表面に載置し、前記第1端子群を構成する各端子と前記第2端子群を構成する各端子とを接続する、ことを含んでいる。
本発明の一実施形態によれば、表示パネルまたは支持部材を当該表示装置または別の表示装置において容易に再利用することができ、しかも、表示パネルに対する信号伝達手段を表示装置の美観を損ねずに備えることができる。また、本発明の他の実施形態によれば、構成要素の再利用が容易で、表示パネルを適正な位置に備え、しかも、表示パネルに対する信号伝達手段を表示装置の美観を損ねずに備える表示装置を容易に製造することができる。
本発明の実施形態1の表示装置の一例を示す正面図である。 図1のII−II線での断面図である。 図2のIIIA部の拡大図である。 実施形態1の表示装置における保持部材の他の例を示す断面図である。 図1のIV−IV線での断面の一部の拡大図である。 実施形態1の表示装置における表示パネルに中継配線が設けられる例を示す断面図である。 実施形態1の表示装置における中継配線の一例を示す斜視図である。 実施形態1の表示装置において支持部材と別個の基材に形成された配線の一例を示す図である。 実施形態1の表示装置において、表示パネルと、保持部材および支持部材との間が樹脂などによって覆われている例を示す図である。 図7のVIIB−VIIB線での断面の拡大図である。 実施形態1の表示装置における保持部材の他の例を示す断面図である。 実施形態1の表示装置の他の例を示す断面図である。 実施形態1の表示装置における支持部材が自動車のフロントガラスによって構成されている例を示す図である。 実施形態1の表示装置に用いられる表示パネルの構造の一例を拡大して模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態2の表示装置の製造方法の一例を示す図である。 実施形態2の表示装置の製造方法における第1端子群と第2端子群との接続工程の一例を示す図である。
本発明者は、支持体の表面に固定された表示パネルを有する表示装置において、一部の構成要素に欠陥が生じた場合などに、欠陥の無い表示パネルまたは支持体の再利用を可能にする構造について鋭意検討を重ねた。そして、表示パネルを支持体の所定の位置に保持し得る部材を介して表示パネルが支持体に固定される構造を用いることによって、表示パネルを支持体の表面に適切に固定することができ、かつ、必要に応じて表示パネルを支持体から容易に取り外すことができることを見出した。すなわち、表示パネルは、接着剤などを用いて全面的に支持体に接着されることなく、表示パネルを支持体上に保持すべく形成された保持部材と係合し、その保持部材が支持体に接着される。表示パネルにおける支持体に対する相対的な動きは保持部材によって制限されるため、表示パネルは支持体の表面の所定の位置に固定される。そして、表示パネルを支持体から取り外すときには、互いに接着されないで単に係合している保持部材と表示パネルとを分離することによって、容易に表示パネルを支持体から取り外すことができる。
さらに、本発明者は、支持体上に保持される表示パネルに印加される駆動信号などを伝達する配線を支持体上に設けることによって、表示装置の美観を向上させ得ることを見出した。すなわち、従来、このような配線としては、FPC(Flexible Printed Circuit)などが主に用いられているが、本発明者は、このFPCなどの配線によって表示装置の美観が損ねられるのを防止するという課題と、その解決策とを見出したのである。従来の表示装置では、この配線を構成するFPCなどは、その端部において、表示パネル、または駆動信号を生成するドライバなどに接続される。しかし、FPCなどは、その中間部分を固定されることなく宙に浮かせた状態で、しかも、張力が加わらないように、主に表示装置を見る人に向って撓んだ状態で用いられる。従来のテレビ受像機やスマートフォンなどでは、このようなFPCなどの配線は、筐体などで覆われるため表示装置を見る人の目に触れることはない。しかし、支持体からの取り外しの容易性などへの配慮から筐体などが設けられない場合、表示パネルの周囲において宙に浮いた多数の配線、または並列する多数の配線を備えるFPCは、表示装置を見る人の目に付き易く、従って表示装置の美観を損ねるおそれがある。たとえば振動が加わった場合などに揺れ動く配線は目障りである。特に車室内などの比較的狭い空間に表示装置が配置され、その近傍から表示画面が注視される場合、このような搖動し得る配線は表示装置の外観上の品位を貶めかねない。
これに対して、支持体上に配線を設け、その配線と表示パネルとが接続される構造を用いることによって、搖動し得ない配線を、表示装置を見る人の目から見て表示画面よりも奥まった位置に整然と備えることができる。その結果、ユーザーにすっきりとした印象を与えることができ、従来では、表示パネルの周囲の配線によって低下されるおそれのあった表示装置の美観を向上させることができる。
以下、図面を参照し、本発明における実施形態の表示装置および表示装置の製造方法を説明する。なお、以下に説明される実施形態における各構成要素の材質、形状、および、それらの相対的な位置関係などは、あくまで例示に過ぎない。本発明の表示装置および表示装置の製造方法は、これらによって限定的に解釈されるものではない。
[表示装置]
図1には、実施形態1の表示装置1の正面図が示され、図2には、図1のII−II線における表示装置1の断面図が示されている。また、図3Aには、図2におけるIIIA部の拡大図が示されている。表示装置1は、画素3aを駆動する複数の駆動素子39および駆動素子39に電気的に接続された第1端子群31を備える表示パネル3と、表示パネル3が載置されるべき表面5aを有し、表面5aに複数の配線51および複数の配線51に接続された第2端子群52を備える支持部材5と、屈曲した形状の棒状材を用いて表示パネル3の縁部に沿って設けられ、支持部材5の表面5aに接着された保持部材4と、を備えている。保持部材4は、表示パネル3を支持部材5の表面5aにおける所定の位置に保持している。保持部材4は、図1の例では、コの字状に屈曲した形状の棒状材を用いて形成された、一辺に不連続部を有する枠体である。第1端子群31は、表示パネル3における支持部材5に向けられるべき表面(以下、第1面3fともいう)に備えられている。表示パネル3は支持部材5の表面5aに載置されており、第1端子群31を構成する各端子が、第2端子群52を構成する各端子に接続されている。
なお、図2および以下の説明で参照する各断面図では、第1および第2の端子群31、52などの見易さのために各構成要素が表示パネル3の厚さ方向において適宜強調して描かれている。そのため、図2、図7Bおよび図8などにおいて、表示パネル3と支持部材5との間に空間が生じている。しかし、各端子群の実際の厚さは、後述するように数μm程度の場合もあるため、このような空間はなくてもよい。すなわち、表示パネル3と支持部材5とが表示パネル3の第1面3fの大半において接触していてもよい。また、表示パネル3と支持部材5との間の空間が任意の層状物で埋められていてもよい。たとえば、粘着性の材料を用いて形成される弱粘着層(図示せず)が表示パネル3と支持部材5との間に設けられていてもよい。このような弱粘着層を設けることによって、表示パネル3と支持部材5とを隙間なく密着させることができ、また、表示パネル3を支持部材5から取り外すときには、弱粘着層は単に密着しているだけであるため、容易に表面5aから表示パネル3を剥離することができる。このような弱粘着層は、たとえば、アクリル系、シリコーン系またはウレタン系の樹脂を単独で、または複数組み合わせて主成分として含む粘着剤から構成される。
本実施形態では、表示パネル3は、その縁部において保持部材4と係合しており、保持部材4によって支持部材5の表面5aの所定の位置に保持されている。しかし、表示パネル3自身は、第1面3fにおける第1端子群31とその周囲とを除く部分では、すなわち、第1面3fの大半では支持部材5に接着されていない。従って、第1端子群31およびその周囲の極めて限定的な領域だけに設けられる、第1端子群31と第2端子群52との接続手段の作用を喪失させるだけで表示パネル3を容易に支持部材5から取り外すことができる。従って、支持部材5に欠陥が生じた場合には、表示パネル3を取り外して他の支持部材と組み合わせることによって、表示パネル3を容易に再利用することができる。また、表示パネル3が破損したときは、表示パネル3を取り外し、他の表示パネルを載置することによって支持部材5を再利用することができる。
また、表示パネル3の駆動素子39と接続された第1端子群31が第2端子群52に接続されており、第2端子群52は配線51に接続されている。従って、ドライバ(図示せず)などに接続された導電線(図示せず)を配線51に接続することによって、駆動素子39に駆動信号などを印加することができる。すなわち、FPCなどにより構成される従来の配線を宙に浮かせた状態で配置する必要はない。図示されないドライバなどに接続された導電線と配線51との接続は、配線51における任意の位置で行うことが可能であり、表示パネル3から離れた位置(たとえば配線51における表示パネル3に対する遠位端)で行うことも可能である。従って、表示パネル3からドライバなどに向って延びるFPCなどの配線によって表示装置1の美観が損ねられることを防ぐことができる。
表示パネル3は、図1〜図3Bの例では矩形の正面形状を有し、第1面3fと反対の第2面3sに画素形成領域3cを有している。画素形成領域3cにおいて、マトリクス状の配置で複数の画素3aが形成されている。画素3aは駆動素子39を備え、駆動素子39は、第2面3s上に形成された配線3bを介して第1端子群31を構成する各端子に接続されている。なお、図1では複数の画素3aは模式的に描かれているに過ぎず、表示パネル3の画面サイズおよび解像度に応じて図1よりも遥かに多くの画素3aが形成され得る。また、各画素3aは複数の駆動素子39を有し得る。表示パネル3としては、有機EL表示パネルまたは液晶表示パネルが例示される。なお、図2などの断面図では、表示パネル3が有機EL表示パネルである場合を例に、画素形成領域3cが、表示パネル3の表面(たとえば図2において第2面3s)から突出するように示されている。しかし、表示パネル3が液晶表示パネルである場合、画素形成領域3cは、表示パネル3の表面においてその周囲の部分よりも突出していなくてもよい。
表示パネル3は、第2面3sにおいて画素形成領域3cに占められていない余白部分を有している。図1の例では、表示パネル3は、矩形の正面形状の一辺(図1における右辺)の近傍に、この一辺に沿った長手方向を有する余白部分を有しており、第1面3fにおいてこの余白部分に相対する部分の長手方向に沿って、第1端子群31を構成する複数の端子が配列されている。第1端子群31を構成する各端子は、たとえば、その配列方向において、50μm以上、300μm以下程度の幅を有し、100μm以上、600μm以下程度のピッチで配列され得る。また、第1端子群31を構成する各端子は、たとえば、5μm以上、30μm以下の厚さを有し得る。しかし、第1端子群31を構成する各端子の幅、配列ピッチ、および厚さは、これらに限定されない。図2および図3Aに示されるように、第1端子群31を構成する各端子と、第2面3sに形成された配線3bとは、スルーホール導体3dを介して接続されている。なお、図3Aにおいて二点鎖線で囲まれて符号7を付された領域は、後述する封止部材を示している。
配線3bは、銅もしくはニッケルなどの遮光性の金属、または、酸化インジウムスズ(ITO)もしくは酸化インジウム−酸化亜鉛(IZO)などの透光性の導電性材料を用いて形成され得る。また、第1端子群31を構成する各端子は、配線3bと同様の材料で形成され、さらに、これらの材料で形成された導体パターン上に金めっき膜による被覆層を有していることが好ましい。自然酸化膜の形成が無く、支持部材5の交換などに伴って第2端子群52との間で脱着を行っても良好な電気的接続が維持されるからである。なお、スルーホール導体3dは、表示パネル3を構成する基板3eに形成された貫通孔を銅またはニッケルなどで充填することによって形成され得る。
支持部材5は、表示パネル3を適切に支持し得るものであれば、その形状や材料について特に限定されない。支持部材5は、好ましくは、配線51を十分な密着強度で直接形成され得る表面5aを構成し得る材料を用いて形成される。しかし、後述するように、配線51は別個の基材50(図6参照)に形成されたうえで表面5aに接着されてもよい。従って、支持部材5は、必ずしも表面5aに配線51を直接形成し得るものでなくてもよい。支持部材5は、ガラス、金属、および合成樹脂などの任意の材料を用いて形成され得る。また、支持部材5は、各種機器の筐体、住居の窓、ショーウィンドウもしくは展示用ケースなどに用いられているガラス板であってもよい。また、支持部材5は、乗り物、たとえば自動車または電車などの車両の窓ガラスによって構成されていてもよく、その場合、表面5aは、たとえば自動車のフロントガラスなどにおいて車室に向けられる面である。また、表面5は、平面であってもよく、任意の曲率で湾曲する曲面であってもよい。
支持部材5が自動車のフロントガラスである場合、配線51は、自動車の前後方向に垂直な平面へのフロントガラスの投影像において上部20%以内となる領域に設けられるのが好ましい。また、配線51が、後述する銅などの遮光性の金属材料で形成されている場合は、複数の配線51それぞれの間には遮光性の部材が無いように、すなわち、複数の配線51それぞれの間にフロントガラスが露出していることが好ましい。そうすることによって、運転時の前方の視界が十分に確保でき、安全な運行に寄与することができる。なお、「フロントガラスが露出している」は、フロントガラスが車室内の人に視認され得る状態にあり、その結果、車室内の人にとってフロントガラスを通して前方が透過して見える状態にあることを意味している。従って、フロントガラスを物理的に覆うものが全くない状態に加えて、たとえば、配線51の間において(または配線51と共に)フロントガラスが透明な樹脂に覆われている状態も「フロントガラスが露出している」に含まれる。このように配線51の間においてフロントガラスが樹脂で覆われることによって、配線51とフロントガラスとの界面からの水分の浸入が防がれると共に、フロントガラスが外部からの機械的ストレスから保護される。さらに、配線51によるフロントガラスの表面上の凹凸も少なくなり得る。
配線51および第2端子群52の材料としては、銀などを含む導電性ペースト、銅、チタン、アルミニウム、ITO、またはIZOなどが例示される。第2端子群52は、さらに、前述した第1端子群31と同様に、これらの材料で形成された導体パターン上に金めっき膜による被覆層を有していることが好ましい。表示パネル3の交換などに伴って第1端子群31との間で脱着を行っても良好な電気的接続が維持されるからである。支持部材5がガラスなどの透光性の材料で形成されている場合、少なくとも配線51は、光の透過を妨げないようにITOおよびIZOなどの光を透し得る材料で形成されるのが好ましい。配線51および第2端子群52は、たとえば、1μm以上、300μm以下程度の厚さに形成されるが、配線51および第2端子群52の厚さはこの範囲の厚さに限定されない。
第2端子群52は、表示パネル3が表面5aの所定の位置に配置されたときに第1端子群31と相対する位置に形成される。図1に示される例では、第2端子群52を構成する複数の端子は、第1端子群31を構成する各端子の配列ピッチと同じピッチで一列に配列されている。
複数の配線51のそれぞれは並行しており、第2端子群52から支持部材5の縁部に向って延びている。図1の例では、配線51は、第2端子群52から、第2端子群52の配列方向と直交する向きに表示パネル3の外方に向って延び、ほぼ直角の屈曲部を経て、支持部材5における第2端子群52の配列方向と直交する方向の縁部に向って延びている。図示されていないが、配線51は、好ましくは、第2端子群52に対する遠位端において、図示されないドライバに接続されている導電線との接続部を有していてもよい。そのような接続部が表示パネル3を見る人の目に付き難いように表示パネル3から遠ざけるという観点では、配線51は、第2端子群52から、支持部材5の縁部に向って、特に支持部材5における表示パネル3から離れた縁部に向って延びていることが好ましい。一方、配線51の導体抵抗が比較的高い場合は、配線51は、支持部材5における表示パネル3の近傍の縁部に向かって延びていることが好ましいこともある。その場合、表示パネル3は支持部材5の縁部に載置されるのが好ましく、支持部材5が表面5aにおいて矩形の形状を有している場合、表示パネル3は、支持部材5の表面5aにおけるコーナー部に載置されるのが好ましい。支持部材5のコーナー部への表示パネル3の載置は、画像の非表示時に表示パネル3自体が人の目に付き難いという点でも好ましい。なお、複数の配線51それぞれの経路は、図1の例に限定されない。また、配線51は、ポリエステルまたはポリエチレンテレフタレレート(PET)などから形成される保護フィルムによって覆われていてもよい。
保持部材4は、表示パネル3の縁部と係合し、かつ、支持部材5の表面5aに接着剤81を用いて接着されている。保持部材4は、表示パネル3の縁部の一部または全部に設けられる。図1の例では、保持部材4は、矩形の正面形状を有する表示パネル3の三辺に沿って設けられており、コの字状の正面形状を有している。保持部材4は、図2に示されるように、コの字状の形状の各辺において略L字形の断面形状を有しており、L字形の断面の内側を向く二つの辺それぞれが属する二つの面において表示パネル3の第2面3sおよび側面と当接している。
表示パネル3は、図1におけるX方向(表示パネル3の長手方向)における正負両方向、および、Y方向(表示パネル3の短辺方向)のうちの−Y方向、ならびに、支持部材5から離間する方向(+Z方向)への動きを保持部材4によって制限される。従って表示パネル3は、保持部材4によって支持部材5の表面5aの所定の位置に保持される。なお、表示パネル3は、使用時に−Y方向を重力方向に向けられることによって、+Y方向への動きを重力によって制限され得る。
保持部材4は、図1の例と異なり、表示パネル3の全周にわたって設けられ、不連続部を含まない枠状の正面形状を有していてもよい。また、保持部材4は、矩形の形状を有する表示パネル3の二辺または一辺の縁部だけに設けられてもよく、従って、直線状の棒状材で形成されていてもよい。保持部材4は、支持部材5の表面5aにおける表示パネル3の少なくとも一方向への動きを制限するものであればよい。さらに、枠状またはコの字状の正面形状を有する保持部材4は、その一辺の断面において、必ずしもL字形の形状を有していなくてもよく、表示パネル3に向けられる内側の壁面に溝を有するコの字形の断面形状を有していてもよい。その溝に表示パネル3の縁部が挿入され得る。或いは、保持部材4における表示パネル3に向けられる内側の壁面は凹凸の無い平面であってもよく、その場合、表示パネル3は、その壁面との間の摩擦力によって支持部材5から離間する方向の動きを制限されてもよい。
図1の例では、表示パネル3における第1端子群31の近傍の縁部には保持部材4が設けられており、コの字状の形状の保持部材4の一辺が配線51の上に重ねられている。しかし、たとえば、図1の例のように保持部材4が不連続部を有する場合、その不連続部が、表示パネル3における第1端子群31の近傍の縁部と相対していてもよい。その場合、配線51の上に保持部材4を重ねることなく、配線51を短い経路で保持部材4の外側に引き出すことができる。従って、保持部材4による配線51に対するストレスを無くすことができる。
また、図1の例のように表示パネル3が矩形の正面形状を有し、保持部材4が矩形の全体形状の一部に不連続部を有する枠体である場合、図3Bに例示されるように、その不連続部は、表示パネル3において第1端子群31の近傍の縁部と向かい合っている縁部と相対していてもよい。すなわち、第1端子群31を構成する各端子は、表示パネル3の任意の一辺(図3Bの例では右辺である第1辺3h)に沿って配列されており、矩形状の枠体である保持部材4において表示パネル3の第1辺3hと当接する辺41の対辺となるべき部分が不連続部となっている。図3Bの例のように不連続部を設けることによって、後述するように、既に支持部材5に接着された枠状の保持部材4の内部に不連続部を通して表示パネル3を挿入する際に、第1端子群31と第2端子群52とにおいて、互いに接続されない端子同士が無用に擦れ合わされることを防ぐことができる。従って、保持部材4への表示パネル3の着脱を繰り返しても、第1および第2の端子群31、52における各端子の摩耗を抑制することができ、適正な接続状態を維持させることができる。
保持部材4は、表示パネル3を保持することができる任意の材料で形成される。たとえば、エポキシ樹脂や汎用プラスチックなどの合成樹脂、天然ゴムなどの天然樹脂、およびゴムスポンジなどが、保持部材4の材料として例示される。保持部材4は、好ましくは、可撓性および/または適度な弾性を有する材料で形成される。その場合、表示パネル3と容易に係合させることができたり、気泡を巻き込まずに表示パネル3を支持部材5の上に載置できたりすることがある。また、保持部材4は、表示装置1を見る人の目に付き難い方が好ましいので、好ましくは透光性の材料を用いて形成される。これらの点から、保持部材4は透明シリコーンゴムを用いて形成されるのが、特に好ましい。
接着剤81は、保持部材4を安定して支持部材5に接合できる接着強度を発現し得るものであれば、特に限定されない。任意のエポキシ系接着剤もしくはアクリル系接着剤、または、光学透明接着剤(OCA)もしくは光学透明樹脂(OCR)などと呼ばれる、フィルム状またはペースト状のアクリル系、シリコーン系、またはウレタン系などの任意の接着剤が用いられ得る。
第1端子群31と第2端子群52は、任意の導電性材料を用いて接続され得る。たとえばエポキシ系の導電性接着剤、または、はんだなどが用いられてもよい。しかし、第1端子群31および第2端子群52のいずれかを構成する各端子は、前述したように、数十μmのピッチで設けられる。従って、図3Aおよび図4に示されるように、第1端子群31と第2端子群52とを接続する接続手段82には、好ましくは異方性導電フィルム(ACF)が用いられる。なお、図4には、図1に示されるIV−IV線での断面の一部が拡大して示されている。
ACFは、たとえばエポキシ樹脂、または、透明なアクリル樹脂もしくはシリコーン樹脂などによって構成される熱硬化性樹脂部82aと、熱硬化性樹脂部82aに混合された導電性粒子82bとを含んでいる。加熱および加圧されることによって熱硬化性樹脂部82aが一旦軟化後に本硬化し、導電性粒子82bと共に接続手段82を構成する。導電性粒子82bは、図示されていないが、ニッケルおよび金などによって導電性粒子82bの中心部を構成する金属層と、金属層を覆う絶縁層とを含んでいる。第1端子群31と第2端子群52との間に挟みこまれた状態でACFが加熱および加圧されることによって、導電性粒子82bにおいて絶縁層を破壊して、金属層同士、または、金属層と各端子とが接触し、第1端子群31と第2端子群52との間に図4におけるZ方向の導電経路が形成される。一方、これらの端子群を構成する各端子に対向していない熱硬化性樹脂部82a内の導電性粒子82bには十分な圧力が加わらないため、その絶遠層が維持され、図4のY方向における各端子間の絶縁性は維持される。その結果、狭ピッチで形成された第1端子群31の各端子と第2端子群52の各端子とが適切に電気的に接続される。
再度、図2を参照すると、表示パネル3における支持部材5に向けられるべき表面(第第1面3f)に、光の伝搬に関して所定の機能を有する光学的機能層61が形成されている。光学的機能層61としては、紫外線吸収層、および赤外線反射層が例示される。表示パネル3の第1面3fには、紫外線吸収層および赤外線反射層のいずれかまたは両方が形成されていてもよい。前述したように、支持部材5は、自動車のフロントガラスなどであってもよく、その場合、表示パネル3の第1面3fは、支持部材5を透過した日光に照らされる。しかし、たとえば赤外線反射層を第1面3fに設けることによって、日光の照射による表示パネル3の温度上昇を抑制することができ、従って表示パネル3の劣化を防ぐことができる。光学的機能層61が赤外線反射層を含んでいる場合、光学的機能層61は、互いに異なる屈折率を有する材料が交互に積層された多層体を含んでいてもよい。異なる屈折率を有する材料、たとえば、酸化チタン(TiO2)と二酸化ケイ素(SiO2)、または、硫化亜鉛(ZnS)とフッ化マグネシウム(MgF2)などでそれぞれ形成される層は、各層の界面における赤外線領域の反射光同士が互いに強め合うような厚さで形成される。
また、表示パネル3が有機EL表示パネルである場合、表示パネル3内の有機素子(図示せず)は日光に含まれる紫外線によってストレスを受けるおそれがある。しかし、光学的機能層61として紫外線吸収層を設けることによって、紫外線による有機素子へのストレスを軽減することができる。紫外線吸収層は、紫外線吸収剤が添加された樹脂、たとえば、ポリカーボネート樹脂またはアクリル樹脂などによって形成される。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘導体、サリチル酸エステル誘導体、トリアゾール誘導体またはアクリル誘導体などが例示される。
図2において二点鎖線で示されているように、支持部材5における表面5aと反対の面に、赤外線反射層および/または紫外線吸収層を含む光学的機能層61aが設けられてもよい。光学的機能層61aが支持部材5に設けられると、欠陥などが生じて表示パネル3が交換される場合でも光学的機能層61aを継続して使用することができる。一方、表示パネル3に光学的機能層61が設けられると、光学的機能層61の機能劣化が表示パネル3の経時的劣化と共に進行する場合に、表示パネル3を交換することによって光学的機能層61も交換することができる。なお、表示パネル3および支持部材5それぞれに光学的機能層61、61aが設けられてもよい。
図2の例では、さらに、表示パネル3の画素形成領域3cの表面、すなわち、表示パネル3の表示面に機械的ストレスに対する保護膜62が形成されている。画素形成領域3cの表面は、表示装置1を見る人などの方に向って露出しており、そのため、外来物の衝突または汚損時の拭き取り作業などによって機械的ストレスを受け易い。保護膜62は、このような機械的ストレスから表示パネル3、特に画素形成領域3c内の画素を保護する。保護膜62としては、たとえば、SiO2膜またはフッ素膜などの無機膜、ならびにポリエステルまたはポリエチレンテレフタレレート(PET)などから形成される有機樹脂フィルムが例示される。
図1〜図4の例では、図2および図3Aに示されるように表示パネル3の駆動素子39はスルーホール導体3dを介して、第1端子群31を構成する各端子に接続されている。しかし、複数の駆動素子39は、図5Aに示されるように、表示パネル3の側面を通る複数の中継配線3gを介して第1端子群31に電気的に接続されていてもよい。そうすることで、スルーホール導体3dの形成を省略することができる。なお、図5Aは、図1におけるII−II線での断面に相当する断面における表示パネル3および中継配線3gを示している。複数の中継配線3gは、表示パネル3における支持部材5に向けられるべき表面(第1面3f)から表示パネル3の側面上を通って、第1面3fの反対面(第2面3s)へと延びている。表示パネル3は、このように、導電性材料を用いて表示パネル3と別個に形成され、表示パネル3に貼り付けられた、並列する複数の中継配線3gを備えていてもよい。
中継配線3gは、銅、アルミニウムまたはニッケルなどの任意の金属材料で形成され得る。中継配線3gは、エポキシ系接着剤などの任意の接着剤を用いて、表示パネル3に接着される。なお、図5Aの例では、中継配線3gにおける表示パネル3の第1面3f側の端部が、第1端子群31を構成する各端子も構成している。このように中継配線3gと一体的に第1端子群31を形成することによって、表示パネル3の第1面3fに何らかの導電体を設ける工程そのものを省略できることがある。しかし、図5Aの例と異なり、第1面3f上に直接形成された第1端子群31を構成する各端子と中継配線3gとが第1面3fにおいて接続されていてもよい。
図5Bには、複数の中継配線3gの一例が示されている。図5Bの例では、複数の中継配線3gのそれぞれは、絶縁部3g1によって連結され、配線板3g0を構成している。配線板3g0は、図5Bに二点鎖線で示される二つの折り曲げ線Lで折り曲げられ、表示パネル3に接着される。中継配線3gと、表示パネル3の配線3b(図5A参照)および第1端子群31の各端子との接続には、はんだまたは導電性接着剤などが用いられてもよく、前述したACFが用いられてもよい。絶縁部3g1は、たとえば、ポリイミド樹脂またはエポキシ樹脂などによって形成され得る。図5Bに示される配線板3g0は、たとえば次の手順で形成され得る。まず、銅箔などをエッチングすることによってタイバーなどで連結された並列状態で形成された複数の中継配線3gが用意される。その並列状態の複数の中継配線3gにBステージ状態のエポキシ樹脂が塗布または積層される。その後、加熱硬化されたエポキシ樹脂の不要部分を研磨などで除去して中継配線3gを露出させることによって配線板3g0が形成され得る。または、ポリイミドフィルムなどの表面に適切な開口を備えてマスキングが施され、その開口内に、無電解めっきなどによってめっき膜が形成されることによって配線板3g0が形成されてもよい。
先に参照した図1〜図4の例では、配線51および第2端子群52は、支持部材5の表面5aに直接形成されている。しかし、前述したように、支持部材5は、自動車の窓ガラスなど、表示パネル3に対して非常に大きな部材によって構成されることがあり、その場合、そのような大型の支持部材5に配線51を形成することは容易でないことがある。従って、配線51および第2端子群52は、図6に示されるように支持部材5と別個の基材50に形成され、基材50が支持部材5の表面5aに接着されてもよい。そうすることで、支持部材5に形成するよりも容易に配線51などを形成することができることがある。配線51および第2端子群52は、たとえば、基材50に積層された銅などからなる金属箔をエッチングなどでパターニングすることによって形成される。配線51などは、基材50に適切なマスキングを施したうえで、無電解めっき、スパッタリング、または蒸着などを行うことによって形成されてもよい。
基材50は、任意の絶縁性材料を用いて形成された板状体または膜状体などであり、たとえば、主にエポキシ樹脂によって形成される基板、またはポリイミドフィルムなどであってもよい。支持部材5が自動車のフロントガラスのようにガラス板である場合、透光性が維持されるように、基材50は透明ポリイミドフィルムであることが好ましい。基材50は、たとえば、接着剤を用いて支持部材5に接着される。この接着剤としては任意の接着剤が用いられ得るが、支持部材5および基材50が透光性を有している場合、前述したOCAなどが、この接着剤として好ましい。
表示パネル3を構成する表示素子、特に有機EL表示パネルにおいて発光層を形成する有機素子は、水分との接触によって劣化が進行し易い。また、第1端子群31と第2端子群52との接続部が湿気に晒されると、隣接する端子間でイオンマイグレーションなどによって短絡不良が生じるおそれがある。そのため、表示パネル3を囲む保持部材4の内部に水分が入り込まないように、先に参照した図3Aおよび図7Aに示されるように、表示パネル3と保持部材4との界面が封止部材7によって覆われることが好ましい。そうすることによって、表示パネル3と保持部材4とのすきまが封止部材7によって覆われ、その結果、表示パネル3と保持部材4との界面からの水分の浸入が防止される。封止部材7は、たとえば、表示パネル3と保持部材4との界面に塗布などにより供給された、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、またはシリコーン樹脂などの固化物である。また、封止部材7は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、もしくはシリコーン樹脂を用いて成膜された有機膜、または、アルミニウムもしくは窒化ケイ素を用いて成膜された無機膜であってもよい。
図7Aの例では、保持部材4は図1の例と同様に不連続部を有しており、従って、保持部材4は表示パネル3の縁部と部分的に当接している。そのため、保持部材4と表示パネル3との界面が封止部材7に覆われても、保持部材4と当接していない表示パネル3の縁部から、表示パネル3と支持部材5との間に水分が侵入し得る。そこで、図7Aおよび図7Bに示されるように、表示パネル3の縁部における保持部材4と当接していない部分と支持部材5とのすきまが、封止部材7を用いて覆われていることが好ましい。図7Bは、図7AのVIIB−VIIB線での断面の拡大図である。図7Aに示されるように、封止部材7が表示パネル3の縁部に沿って、かつ、表示パネル3の全周にわたって枠状に形成されている。この結果、表示パネル3と支持部材5との間の空間がほぼ密封される。表示パネル3における保持部材4との非当接部分と支持部材5とのすきまを覆う封止部材7は、前述した、塗布されたエポキシ樹脂などの固化物、エポキシ樹脂などを用いて成膜された有機膜、または窒化ケイ素などを用いて成膜された無機膜などであってよい。なお、表示パネル3の周縁部だけに設けられている封止部材7を適切な溶剤を用いて溶解させるなどの方法によって、表示パネル3を必要に応じて支持部材5から取り外すことができる。少なくとも、表示パネル3が全面的に支持部材5に接着されている場合と比べて容易に表示パネル3を支持部材5から取り外すことができる。
図7Aに示されるように表示パネル3と支持部材5との間の空間が保持部材4および封止部材7によってほぼ密封されることによって、表示装置1の外部からの水分の浸入は高い確率で防止される。しかし、封止部材7が設けられる前から表示パネル3と支持部材5との間に存在している空気中の水分に表示パネル3の第1面3fが晒されることを防ぐために、表示パネル3と支持部材5との間の空間の空気が排出されることが好ましい。図8には、そのような空気の排出に適した表示装置1の例が、先に参照した図3Aに相当する断面図で示されている。すなわち、表示装置1の外部から表示パネル3と支持部材5との間の空間Sに通じる貫通孔4aが保持部材4に設けられており、貫通孔4aを塞ぐ閉塞部材4bが貫通孔4aに備えられている。貫通孔4aの内径は、たとえば、0.5mm以上、1.0mm以下である。図8に示される表示装置1では、封止部材7が形成された後、貫通孔4aを通じて空間Sの空気が吸い出され、それにより空間Sがほぼ真空状態にされるか、少なくとも空間S内の水分が減らされる。その結果、空間S内の水分の影響による表示パネル3の劣化を抑制することができる。また、表示パネル3と支持部材5の表面5aとの界面への気泡の巻き込みを防ぐことができる。
図8の例では、貫通孔4aは、保持部材4の上面(支持部材5に向けられる面の反対面)および保持部材4の内壁面に開口を有しており、L字状の断面形状を有している。保持部材4は、閉塞部材4bを、貫通孔4aにおける保持部材4の上面付近に備えている。なお、貫通孔4aは、保持部材4の外壁面と内壁面との間で保持部材4を貫通するものであってもよい。また、図8に示されるL字状の貫通孔の横穴部分は、保持部材4における支持部材5に向けられる面に設けられた溝であってもよい。
図8の例では、閉塞部材4bは、閉塞部材4bを貫く通気路4cを有する弾性体であり、貫通孔4aの内部に圧入されている。閉塞部材4bは、たとえば、天然ゴム、ブタジエンゴムなどの合成ゴム、またはシリコーンゴムなどによって形成され得る。通気路4cは、閉塞部材4bが貫通孔4a内に圧入されることによって通常は周囲の閉塞部材4bで塞がれている。空間Sの内部の空気が排出されるときは、中空針などの細身の管材(図示せず)が、周囲の閉塞部材4bの内壁を押し退けながら通気路4cに挿入される。そして、図示されないポンプなどを用いて、通気路4cに挿入された管材を介して空間Sの内部の空気が排出される。なお、図8に示される閉塞部材4bは単なる一例に過ぎず、閉塞部材4bは、図8に示される例と異なる構造を有していてもよい。たとえば、閉塞部材4bは、貫通孔4aの開口への着脱が可能なように用意された蓋材であってもよい。また、閉塞部材4bは、貫通孔4aの内部に配置され、負圧状態にされた空間Sに引かれた際に、貫通孔4aの内壁に設けられた段差部分に当接することによって貫通孔4aを閉塞する逆止弁であってもよい。
先に参照した各図面に示される例では、表示パネル3は、第2面3s、すなわち、表示装置1を見る人に向けられる面に画素形成領域3cを有している。すなわち、表示パネル3が有機EL表示装置である場合、各図面に例示される表示パネル3はトップエミッション型の有機EL表示パネルである。しかし、表示パネル3は、ボトムエミッション型の有機EL表示パネルであってもよく、図9には、その一例が示されている。
図9に示されるように、表示パネル3は、支持部材5に向けられる表面(第1面3f)に画素形成領域3cを有している。そして、第1面3f(具体的には画素形成領域3cの表面)に、光学的機能層61が形成されている、図9に示される光学的機能層61として、図2を参照して前述した光学的機能層61と同様に、たとえば、紫外線吸収層および赤外線反射層のいずれかまたは両方が形成されていてもよい。図9の例では、画素形成領域3cは、支持部材5に面している。従って、支持部材5が自動車のフロントガラスなどである場合、画素形成領域3c内の有機素子(図示せず)は、図2の例と異なり、表示パネル3を構成する基板3eを通さずに紫外線および赤外線を含む日光に照らされる。そのため、図9の例において表示パネル3の第1面3fに光学的機能層61を設けることは、特に有益である。なお、図9の例のように、表示パネル3がボトムエミッション型の有機EL表示パネルの場合にも、表示パネル3の第1面3fに設けられる光学的機能層61に加えて、または、光学的機能層61の代わりに、支持部材5に光学的機能層61aが形成されてもよい。また、図示されていないが、表示パネル3の第2面3sに、機械的ストレスに対する保護膜が形成されてもよい。
図9の例では、表示パネル3は、支持部材5に向けられるべき表面(第1面3f)に画素形成領域3cによって生じる段差を有している。図9の例では、この段差の高さに応じた厚さを有する補助部材9が、支持部材5と表示パネル3との間において画素形成領域3cの周囲に設けられている。補助部材9によって、表示パネル3が安定して支持部材5の表面5a上に保持される。また、表示パネル3から光が放射される第2面3sが支持部材5の表面5aとほぼ平行に位置付けられる。
補助部材9は、画素形成領域3cの周囲全周にわたって連続的に設けられてもよく、矩形の正面形状を有する画素形成領域3cの辺それぞれに沿った帯状の形状で不連続に設けられてもよい。或いは、柱状の形状を有する任意の数の補助部材9が、画素形成領域3cの周囲に規則的にもしくはランダムに点在していてもよい。補助部材9の厚さは、画素形成領域3cによる段差の高さにほぼ相当する厚さであってもよく、この段差に相当する厚さよりも厚くてもよい。また補助部材9は任意の材料で形成され得るが、好ましくは、補助部材9は、保持部材4を形成する材料と同じ材料、少なくともほぼ同じ熱膨張率を有する材料で形成される。そうすることで、周囲温度が変化する際に表示パネル3に加わり得るストレスを少なくすることができる。
図10には、本実施形態において、支持部材5が自動車のフロントガラスである例が示されている。すなわち、表示パネル3は、保持部材4によって、支持部材5であるフロントガラスの車室に面する表面上に保持されている。表示パネル3には、ナビゲーションシステムによる画像が表示されている。なお、表示パネル3は、支持部材5であるフロントガラスの任意の位置に保持され得る。たとえばフロントガラスの全幅に相当する横幅を有する表示パネル3が、フロントガラスの上縁部付近や下縁部付近に車幅方向の全体に渡って保持されていてもよい。上縁部付近の場合は、前述したように自動車の前後方向に垂直な平面へのフロントガラスの投影像において上部20%以内の範囲に保持されることが好ましく、下縁部付近の場合は下端から150mm以内の範囲に保持されることが好ましい。そうすることで、前方の十分な視界が確保され、安全な運行に寄与することができる。
図10の例では、フロントガラス(支持部材5)に形成された配線51は、フロントガラスの上縁に向って延びている。車室の天井部における内装と自動車のルーフとの間には駆動信号を生成するドライバDが配置されており、配線51は、フロントガラスの上縁において、ドライバDに接続された導電線Wと接続されている。このように表示装置1を自動車の車室内に設けた場合、表示パネル3とドライバDとを接続する配線51を、自動車の振動によって搖動しない状態で、しかも、フロントガラスの表面に沿って配置することができる。車室内の人にすっきりとした印象を与えることができると考えられる。
図11には、本実施形態において表示パネル3として用いられる、トップエミッション型の有機EL表示パネルの断面構造の一例が示されている。図11に示されるように、表示パネル3は、基板3eと、基板3eの上に形成された複数の表示素子30とを備えている。基板3eは、たとえばポリイミド樹脂、好ましくは透明ポリイミド樹脂を用いて形成された樹脂フィルム、またはガラス板などである。各表示素子30は、前述した駆動素子39として機能する薄膜トランジスタ(TFT)と、TFTに接続された第1電極33と、第1電極33上に蒸着された有機材料によって形成されていて光を発する有機層34と、有機層34の上に形成された第2電極35と、を有している。各表示素子30は、SiO2などを用いて形成されたバンク36によって分離されている。第1電極33およびバンク36は、TFTを覆う平坦化膜32の上に形成されている。TFT、第1および第2の電極33、35、有機層34、バンク36および平坦化膜32は、これらについての一般的な構造及び材料を有し得るため、その詳しい説明は省略される。
図11に示される例において表示パネル3は、表示素子30と基板3eとの間に第1バリア膜37を備え、表示素子30の上には第2バリア膜38を備えている。第1バリア膜37および第2バリア膜38は、非透湿性の材料を用いて形成され、その水蒸気透過度は、たとえば、1×10-4g/m2/日以下である。図11の例では、第1バリア膜37は、二つの窒化ケイ素膜37aと、二つの窒化ケイ素膜37aに挟まれている酸化ケイ素膜37bとを含む多層膜である。また、第2バリア膜38は、二つの窒化ケイ素膜38a、二つの酸化ケイ素膜38b、および有機膜38cを含む5層構造を有している。有機膜38cは、たとえば、エポキシ樹脂などを用いて形成される。酸化ケイ素膜38bおよび有機膜38cは必ずしも形成されなくてもよく、窒化ケイ素膜38aに代えて、成膜速度の速い酸窒化ケイ素膜が設けられていてもよい。第1および第2のバリア膜37、38は、いずれも単層膜であってもよく、図11に示される例の層数以外の層数を有する多層膜であってもよく、窒化ケイ素および酸化ケイ素以外の材料を用いて形成されていてもよい。
図示されていないが、表示パネル3は、前述したように、液晶表示パネルであってもよい。表示装置1において表示パネル3として用いられる液晶表示パネルは、画素電極および対向電極、配向膜、偏光板、ならびに液晶層などを含む一般的な液晶表示パネルの構造および材料を有し得るため、その詳しい説明は省略される。
[表示装置の製造方法]
つぎに、実施形態2の表示装置の製造方法について、図面を参照して説明する。図12には、前述した説明で参照した図1〜図4に示される表示装置1を例に、本実施形態の表示装置の製造方法の概要が示されている。本実施形態の表示装置の製造方法は、画素3(図1参照)および画素3を駆動する複数の駆動素子39(図1参照)ならびに複数の駆動素子39に電気的に接続された第1端子群31を含む表示パネル3を形成し、表示パネル3が載置されるべき表面5aを有する支持部材5の表面5aに複数の配線51および複数の配線51に接続された第2端子群52を形成することを含んでいる。本実施形態の表示装置の製造方法は、さらに、直線状または屈曲した形状(図12の例では屈曲した形状)の棒状材40を支持部材5の表面5aに接着することによって、表示パネル3を表面5aに保持する保持部材4を設け、保持部材4を構成する棒状材に表示パネル3の縁部の少なくとも一部を当接させ、表示パネル3を支持部材5の表面5aに載置する、ことを含んでいる。そして、支持部材5の表面5aへの表示パネル3の載置において、第1端子群31を表面5aに向けて表示パネル3を表面5aに載置し、第1端子群31を構成する各端子と第2端子群52を構成する各端子とを接続する、ことを含んでいる。以下、さらに詳細に説明する。
まず、表示パネル3の形成について図11および図12を参照して説明する。表示パネル3として、有機EL表示パネルまたは液晶表示パネルなどが形成される。表示パネル3として有機EL表示パネルが形成される場合、たとえば、ポリイミドフィルムまたはガラス板などで構成された基板3eが用意され、支持部材5に向けられる面(第1面3f)に第1端子群31が形成される。また、第1面3fと反対の面(第2面3s)に駆動素子39と第1端子群31とを電気的に接続する配線3bが形成されると共に、配線3bと第1端子群31とを接続するスルーホール導体3dが形成される。
第1端子群31および配線3bは、たとえば、第1面3fおよび第2面3sに適切な開口を備えるマスク層を形成したうえで、銅またはニッケルなどの材料を用いて、スパッタリング法、蒸着法またはめっき法などによって形成される。好ましくは、第1端子群31の表面には、めっきなどによって金の被覆層がさらに形成される。スルーホール導体3dは、フォトリソグラフィと組み合わせたエッチングや、CO2レーザー光もしくはYAGレーザー光の照射などによって基板3eに形成された貫通孔をスパッタリング法、蒸着法、またはめっき法などを用いて銅またはニッケルなどで充填することによって形成される。スルーホール導体3dは、好ましくは、第1端子群31の下地層および配線3bのいずれかまたは両方と同時に形成される。なお、前述した中継配線3gが用いられる場合は、スルーホール導体3dおよび第1端子群31は必ずしも形成されなくてもよい。また、先に参照した図9に示されるボトムエミッション型の有機EL表示パネルが表示パネル3として形成される場合も、スルーホール導体3dは形成されなくてもよい。なお、中継配線3dの形成方法の例は、図5Bを参照して既に説明されているので、再度の説明は省略される。
基板3eに、さらに、駆動素子39として機能する複数のTFT、および有機層34などを含む有機EL表示素子(表示素子30)が形成される。TFTは、少なくともそのゲート端子が第1端子群31を構成する端子のいずれかと電気的に接続されるように形成される。有機層34は、バンク36に囲まれた第1電極33上に形成される。さらに有機層34の上に第2電極35を形成することによって複数の画素3aが形成される。また、好ましくは、基板3eと表示素子30との間に、非透湿性の材料を用いて第1バリア膜37(図11の例では、酸化ケイ素膜37bおよび酸化ケイ素膜37bの上下両側における各窒化ケイ素膜37a)が形成される。窒化ケイ素膜37aおよび酸化ケイ素膜37bは、たとえば、プラズマ励起化学気相成長(PECVD)法やスパッタリング法などによって形成される。
表示素子30の形成後、好ましくは、表示素子30の上に、非透湿性の材料を用いて第2バリア膜38が形成される。図11の例では、表示素子30の上に、順に、窒化ケイ素膜38a、酸化ケイ素膜38b、さらに有機膜38cが形成され、再度、酸化ケイ素膜38bおよび窒化ケイ素膜38aが形成されている。窒化ケイ素膜38aおよび酸化ケイ素膜38bは、たとえば、PECVD法またはスパッタリング法などによって形成される。有機膜38cは、たとえば、インクジェットプリンタを用いてアクリル樹脂やエポキシ樹脂を印刷することによって形成される。
駆動素子39を構成するTFT、第1および第2の電極33、35、ならびに有機層34は、周知の方法を含む任意の方法で形成され得るため、その詳細な説明は省略する。また、表示パネル3として液晶表示パネルが形成される場合も、液晶表示素子を構成する各電極や配向膜、偏光板ならびに液晶層は周知の方法を含む任意の方法で形成され得る。従って、その詳細な説明は省略する。
なお、表示パネル3の形成は、ガラス板などで構成されるダミー板(図示せず)上で行われてもよく、表示パネル3は、その完成後にダミー板と分離されてもよい。そして、表示パネル3におけるダミー板から剥離された面には、銅箔またはPETフィルムなどにより構成される補強膜(図示せず)が貼り付けられてもよい。その場合、この補強膜の貼り付けの前に、好ましくは、先に参照した図2における光学的機能層61が形成される。
光学的機能層61として、たとえば、赤外線反射機能または紫外線吸収機能を有する光学的機能膜が用意され、この膜が、前述したOCAなどの光学透明接着剤を用いて表示パネル3に接着されてもよい。しかし、光学的機能層61は、表示パネル3に直接形成されてもよい。たとえば、スパッタリング法、真空蒸着法、または、PECVD法などが用いられる。好ましくは、これらの方法のいずれかを用いて、前述したフッ化マグネシウムなどを含む多層膜などを成膜することによって、光学的機能層61が形成される。なお、先に参照した図9の例に示される光学的機能層61は、表示パネル3が支持部材5の表面5aに載置される前の任意の工程で、スパッタリング法、真空蒸着法、またはPECVD法などを用いて形成され得る。
また、図2の例に示される保護膜62は、表示素子30の形成後の任意の時点で、好ましくは表示パネル3が支持部材5に載置される前に形成される。保護膜62の形成は、たとえば、フッ素樹脂のコーティング、または、PECVD、塗布もしくはスパッタリングなどによるSiO2を含む膜の形成などによって行われる。保護膜62は、別途形成された膜の貼付によって形成されてもよい。
表示パネル3が載置されるべき表面5aを有する支持部材5が用意され、配線51および第2端子群52が表面5aに形成される。ガラス、金属、および合成樹脂などの任意の材料が、支持部材5に用いられ得る。支持部材5は、これらの材料を任意の方法で加工することによって用意されてもよく、既存の物品が支持部材5として用意されてもよい。前述したように、たとえば、各種機器の筐体、住居の窓もしくは展示用ケースなどに用いられるガラス板、または、自動車のフロントガラスなどが支持部材5として用意されてもよい。
配線51および第2端子群52は、たとえば、銀などを含む導電性ペーストを用いたスクリーン印刷およびその後の100℃〜200℃程度の雰囲気中での5〜15分程度の焼成および乾燥、または、銅、チタン、アルミニウム、ITOもしくはIZOなどを用いたスパッタリングもしくは蒸着などによって形成される。好ましくは、配線51と、第2端子群52の下地層は、同時に、かつ、一体的に形成され、さらに第2端子群52の下地層の上(表面)にはめっきによる金の被覆層が形成される。また、先に参照した図6に示される別個の基材50に、金属箔のエッチングまたは無電解めっきなどで配線51が形成され、基材50が、好ましくはOCAなどを用いて支持部材5に接着されてもよい。
図12には示されていないが、先に参照した図2に二点鎖線で示される光学的機能層61aは、支持部材5の用意において形成されてもよく、配線51などの形成後に形成されてもよく、表示パネル3の支持部材5への載置の後に形成されてもよい。光学的機能層61aは、たとえば、先に説明された光学的機能層61の形成方法と同じ方法で形成され得る。
棒状材40が、合成樹脂または天然樹脂などの材料を適切に加工することによって用意され、棒状材40を支持部材5の表面5aに接着することによって保持部材4が設けられる。棒状材40は、直線状または屈曲した形状を有するように、適切に製作された金型を用いた成型加工もしくはプレス加工、または切削加工などによって形成される。保持部材4は、図12の例では、枠状の平面形状における一辺に不連続部を有する、所謂コの字状の形状を有しているが、保持部材4は、不連続部を有さない枠体であってもよい。また、棒状材40には、前述した貫通孔4a(図8参照)が形成されてもよい。棒状材40の形成に用いる金型などを適切に製作することによって、所望の任意の形状を有し、貫通孔4aを有する保持部材4が形成され得る。貫通孔4aが形成される場合、任意のゴムなどによって形成された栓の貫通孔4a内への圧入、または貫通孔4a内への逆止弁の設置などによって閉塞部材4bが設けられる。
コの字状の保持部材4は、表示パネル3の適正な載置位置を囲むような位置に配置される。図示されていないが、棒状材40における支持部材5に向けられる面に、一つ、好ましくは二つ以上の突起もしくは凹みが設けられ、支持部材5の表面5aにおける、この突起もしくは凹みに対応する位置に凹みまたは突起が形成されてもよい。そして、この一対、好ましくは二対以上の突起および凹みを結合させることによって保持部材4の位置決めが行われてもよい。保持部材4は、図12では、接着剤81を用いて支持部材5の表面5aに接着される。必要な場合は、接着剤81の硬化のために加熱処理が行われる。接着剤81は、保持部材4の接合面および表面5aのいずれかまたは両方に塗布されてもよく、図12に示されるように、枠状のシートの形態に成型されたうえで、保持部材4と支持部材5との間に置かれてもよい。
表示パネル3の縁部の少なくとも一部と保持部材4が係合される。図12の例では、矩形の平面形状を有する表示パネル3の三つの辺が保持部材4と係合されている。また、図12の例では、表示パネル3は、コの字状の保持部材4の不連続部分から保持部材4のコの字形状の内部へと動かされ、それに伴って、表示パネル3の三つの辺が、保持部材4におけるコの字状の形状の内側を向く壁面と当接すると共に係合する。
表示パネル3は、第1端子群31を支持部材5の表面5aに向けて、表面5aに載置される。表示パネル3は、第1端子群31を構成する各端子と、支持部材5の表面5a上に形成されている第2端子群52を構成する各端子とが対向する位置に載置される。そして、第1端子群31を構成する各端子と、第2端子群52を構成する各端子とが、前述したACFなどを用いて接続される。
図12では、支持部材5の表面5a上に接着されている保持部材4のコの字の形状の内部に挿入されることによって表示パネル3が保持部材4と係合され、その挿入の終了と共に、表面5a上の所定の位置に表示パネル3が載置される。しかし、表示パネル3は、支持部材5に接着される前の保持部材4(棒状材40)と係合されてもよく、棒状材40と共に支持部材5に載置されてもよい。たとえば不連続部を有さない枠状の保持部材4においては、保持部材4を支持部材5に接着した後に、枠状の保持部材4の内部に表示パネル3をはめ込むことは困難である。従って、表示パネル3と保持部材4は、支持部材5への保持部材の接着の前に、表示パネル3の厚さ方向において両者を重ね合わせるようにして係合される。また、保持部材4の支持部材5への接着よりも先に表示パネル3が支持部材5に載置され、その後、保持部材4が支持部材5に接着されると共に、表示パネル3と係合されてもよい。
図13には、ACFを用いた、第1端子群31を構成する各端子と第2端子群52を構成する各端子との接続工程の一例が示されている。この二つの端子群における各端子の接続は、図13に示されるようなACFを用いた方法に限定されない。しかし、狭ピッチで配置されている各端子を、短絡不良を抑制しながら、対向する端子群の各端子と適切に接続し得るという点で、ACFを用いる方法は好ましい。図13に示されるように、第1端子群31と第2端子群52との間に、両者の接続手段82としてACFが配置される。第1端子群31と第2端子群52は、ACFを挟んだ状態で互いに向かって加圧されると共に加熱される。たとえば、2MPa〜4MPa程度の圧力、および、170℃〜200℃程度の温度で5秒〜15秒程度、加圧および加熱が行われる。
図13では、図示されないステージ上に置かれた支持部材5に向かって、ヒーターブロックHによって表示パネル3が押圧される。ヒーターブロックHは、第1端子群31および第2端子群52における各端子の配列方向の全長よりも長い幅(第1および第2の端子群31、52における各端子の配列方向と平行な方向におけるヒーターブロックHの長さ)Whを有していることが好ましい。表示パネル3と支持部材5との間でACFが加圧されることによって、ACFの厚さ方向において、隣接する導電性粒子82b同士が接触し、または導電性粒子82bと各端子とが接触する。その結果、第1端子群31および第2端子群52において対向する端子同士が電気的に接続される。一方、各端子の配列方向に隣接する端子同士は接続されない。
また、熱硬化性樹脂部82aは、加熱されることによって一旦軟化し、各端子の配列方向において隣接する端子間に入り込み、その後硬化する。対向する端子同士の電気的な接続状態が維持されると共に、各端子間の配列方向において隣接する端子同士が確実に絶縁される。なお、ヒーターブロックHの代わりに、ヒーター付きの加圧ローラー(図示せず)が用いられ、第1端子群31および第2端子群52を構成する各端子が、各端子群の端子の配列方向において順に加圧および加熱されてもよい。以上の工程を経ることによって、図1〜図4に示される表示装置1が完成する。表示パネル3と支持部材5とは、第1端子群31および第2端子群52およびそれらの周囲においてのみ接着される。従って、ACFなどの接続手段82を、溶剤などを用いて溶解させるかまたは機械的に破断させることによって、比較的容易に表示パネル3を支持部材5から取り外すことができる。
本実施形態の表示装置の製造方法は、さらに、先に参照した図2および図7Aに示されるように、表示パネル3と保持部材4とのすきまに樹脂を供給すること、または有機膜もしくは無機膜を被せることによって、表示パネル3と保持部材4とのすきまを覆うことをさらに含んでいてもよい。さらに、本実施形態の表示装置の製造方法は、図7Aおよび図7Bに示されるように、表示パネル3の縁部における保持部材4と当接していない部分と支持部材3とのすきまを覆う封止部材7を設けることを含んでいてもよい。封止部材7は、任意の方法で設けられ得るが、たとえば、このすきまに樹脂を供給すること、またはこのすきまに有機膜もしくは無機膜を被せることによって封止部材7が設けられる。
図12には、図7Aなどに示される封止部材7となり得る枠状の形状を有するフィルム状部材71が示されている。図12の例では、フィルム状部材71によって表示パネル3と保持部材4とのすきまが覆われ、また、表示パネル3の縁部における保持部材4と当接していない部分と支持部材3とのすきまが覆われると共に、それらのすきまを覆う封止部材7が設けられる。すなわち、図12の例では、表示パネル3と保持部材4とのすきま、および、表示パネル3の縁部における保持部材4と当接していない部分と支持部材3とのすきまが、ほぼ同時に覆われる。
フィルム状部材71としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、もしくはシリコーン樹脂を用いて成膜された有機膜、および、アルミニウムの蒸着もしくは窒化ケイ素のスパッタリングなどによって成膜された無機膜などが例示される。これら有機膜または無機膜によって構成されるフィルム状部材71が、表示パネル3と、保持部材4および支持部材5とのすきまを覆うように配置され、加熱されることによって、表示パネル3、保持部材4、および支持部材5と密着する。その結果、表示パネル3と、保持部材4および支持部材5とのすきまが、有機膜または無機膜などで構成される封止部材7で封止される。封止部材7は、表示パネル3と、保持部材4および支持部材5とのすきまにディスペンサなどを用いて未固化の状態のエポキシ樹脂またはシリコーン樹脂などを供給し、これらの樹脂を熱または紫外線などによって固化させることによって設けられてもよい。封止部材7によって、第1端子群31と第2端子群52との接続部に達するような水分の浸入が抑制される。なお、表示パネル3と保持部材4とのすきま、および表示パネル3と支持部材5とのすきまは、別々に覆われてもよい。
このように封止部材7を用いて表示パネル3と保持部材4および支持部材5とのすきまを覆うことによって、表示パネル3と支持部材5との間の空間S(図8参照)が保持部材4および封止部材7によってほぼ密封される。そして、前述した貫通孔4a(図8参照)が保持部材4に形成されている場合、本実施形態の表示装置の製造方法は、貫通孔4aを通じて空間Sの空気を吸い出すことをさらに含んでいてもよい。そうすることによって、空間Sをほぼ真空状態にするか、少なくとも空間S内の水分を減らすことができ、空間S内の水分の影響による表示パネル3の劣化を抑制することができる。また、表示パネル3と支持部材5の表面5aとの界面への気泡の巻き込みを防ぐことができる。なお、空間Sの空気は、たとえば、吸引ポンプなどの任意の吸引手段を用いて吸い出される。吸引後の空間Sへの空気の再流入は、閉塞部材4b(図8参照)によって防がれる。
[まとめ]
(1)本発明の一実施形態の表示装置は、画素を駆動する複数の駆動素子および前記駆動素子に電気的に接続された第1端子群を備える表示パネルと、前記表示パネルが載置されるべき表面を有し、前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を備える支持部材と、直線状または屈曲した形状の棒状材を用いて前記表示パネルの縁部に沿って設けられ、前記表示パネルを前記支持部材の前記表面における所定の位置に保持する保持部材と、を備え、前記第1端子群は前記表示パネルにおける前記支持部材に向けられるべき表面に備えられており、前記表示パネルが前記支持部材の前記表面に載置され、前記第1端子群を構成する各端子が、前記第2端子群を構成する各端子に接続されている。
(1)の構成によれば、表示パネルまたは支持部材を当該表示装置または別の表示装置において容易に再利用することができ、しかも、配線のような、表示パネルに対する信号伝達手段を表示装置の美観を損ねずに備えることができる。
(2)上記(1)の表示装置において、前記支持部材が車両の窓ガラスによって構成されていてもよい。その場合、車両の振動に対しても揺れ動き難く、従って目障りになり難い配線を備えた表示装置を提供することができる。
(3)上記(2)の表示装置において、前記支持部材が自動車のフロントガラスによって構成され、前記複数の配線は、前記自動車の前後方向に垂直な平面への前記フロントガラスの投影像において上部20%以内となる領域に設けられていてもよい。その場合、運転時の前方の視界が十分に確保でき安全な運行に寄与することができる。
(4)上記(3)の表示装置において、前記複数の配線それぞれの間に前記フロントガラスが露出していてもよい。その場合、複数の配線が遮光性の材料で形成されていても、その間を通じて前方の状況を視認することができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの表示装置において、前記配線および前記第2端子群は、前記支持部材と別個の基材に形成されており、前記基材が前記支持部材の前記表面に接着されていてもよい。その場合、配線および第2端子群を、支持部材に形成する場合よりも容易に形成することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの表示装置において、前記表示パネルと前記保持部材とのすきまが、樹脂の固化物または有機膜もしくは無機膜によって覆われていてもよい。そうすることによって、第1端子群と第2端子群との接続部、および表示パネルと支持部材との界面へと向かう水分の浸透を防ぐことができる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかの表示装置において、前記保持部材は前記表示パネルの前記縁部と部分的に当接しており、前記表示パネルの前記縁部における前記保持部材と当接していない部分と前記支持部材とのすきまが、樹脂の固化物または有機膜もしくは無機膜によって構成される封止部材を用いて覆われていてもよい。そうすることによって、保持部材と当接していない表示パネルの縁部からの水分の侵入を防ぐことができる。
(8)上記(7)の表示装置において、前記表示パネルと前記支持部材との間の空間が前記保持部材および前記封止部材によってほぼ密封されており、前記空間に通じる貫通孔が前記保持部材に設けられており、前記貫通孔を塞ぐ閉塞部材が前記貫通孔に備えられていてもよい。その場合、その貫通孔を通じて、表示パネルと支持部材との間の空間の空気を外部から吸引することができ、その空間内の水分の影響による表示パネルの劣化を抑制することができる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかの表示装置において、前記表示パネルにおける前記支持部材に向けられるべき表面に、紫外線吸収層および赤外線反射層のいずれかまたは両方が形成されていてもよい。その場合、熱および/または紫外線による表示パネルの劣化が抑制される。
(10)上記(1)〜(9)のいずれかの表示装置において、前記表示パネルは、前記支持部材に向けられるべき表面に画素形成領域によって生じる段差を有し、前記段差の高さに応じた厚さを有する補助部材が、前記支持部材と前記表示パネルとの間において前記画素形成領域の周囲に設けられていてもよい。その場合、表示パネルが安定して支持部材の上に保持される。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかの表示装置において、前記表示パネルの表示面に機械的ストレスに対する保護膜が形成されていてもよい。そうすることによって、表示パネルを機械的ストレスから保護することができる。
(12)上記(1)〜(11)のいずれかの表示装置において、前記表示パネルは、前記支持部材に向けられるべき表面から前記表示パネルの側面上を通って、前記支持部材に向けられるべき表面と反対面へと延びる複数の中継配線をさらに備え、前記複数の駆動素子は、前記複数の中継配線を介して前記第1端子群に電気的に接続されていてもよい。そうすることによって、表示パネル自体の構造をシンプルにすることができると共に、その製造を簡略化することができる。
(13)上記(1)〜(12)のいずれかの表示装置において、前記表示パネルは矩形の正面形状を有し、前記第1端子群を構成する各端子は前記表示パネルの一辺に沿って配列されており、前記保持部材は、矩形の全体形状の一部に不連続部を有する枠体であり、前記保持部材において、前記表示パネルの前記一辺と当接する辺の対辺となるべき部分が前記不連続部であってもよい。そうすることによって、保持部材への表示パネルの着脱を繰り返しても、第1および第2の端子群における各端子の摩耗を抑制することができ、適正な接続状態を維持させることができる。
(14)本発明の他の実施形態の表示装置の製造方法は、画素および前記画素を駆動する複数の駆動素子ならびに前記複数の駆動素子に電気的に接続された第1端子群を含む表示パネルを形成し、前記表示パネルが載置されるべき表面を有する支持部材の前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を形成し、直線状または屈曲した形状の棒状材を前記支持部材の前記表面に接着することによって、前記表示パネルを前記表面に保持する保持部材を設け、前記表示パネルの縁部の少なくとも一部を前記棒状材に当接させ、前記表示パネルを前記支持部材の前記表面に載置する、ことを含み、前記表示パネルの前記支持部材の前記表面への載置において、前記第1端子群を前記表面に向けて前記表示パネルを前記表面に載置し、前記第1端子群を構成する各端子と前記第2端子群を構成する各端子とを接続する、ことを含んでいる。
上記(14)の構成によれば、構成要素の再利用が容易で、表示パネルを適正な位置に備え、しかも、表示パネルに対する信号伝達手段を表示装置の美観を損ねずに備える表示装置を容易に製造することができる。
(15)上記(14)の表示装置の製造方法は、前記表示パネルと前記保持部材とのすきまに樹脂を供給すること、または有機膜もしくは無機膜を被せることによって、前記表示パネルと前記保持部材とのすきまを覆うことをさらに含んでいてもよい。その場合、第1端子群と第2端子群との接続部に達するような水分の浸入が抑制される。
(16)上記(14)または(15)の表示装置の製造方法は、前記表示パネルの縁部における前記保持部材と当接していない部分と前記支持部材とのすきまに樹脂を供給すること、または前記すきまに有機膜もしくは無機膜を被せることによって、前記すきまを覆う封止部材を設けることをさらに含んでいてもよい。その場合、第1端子群と第2端子群との接続部に達するような水分の浸入が抑制される。
(17)上記(16)の表示装置の製造方法は、前記棒状材に貫通孔を形成し、前記表示パネルと前記支持部材との間の空間を前記保持部材および前記封止部材によってほぼ密封し、前記貫通孔を通じて前記空間の空気を吸い出すことをさらに含んでいてもよい。そうすることによって、その空間内の水分の影響による表示パネルの劣化を抑制することができる。
1 表示装置
3 表示パネル
3a 画素
3c 画素形成領域
3g 中継配線
31 第1端子群
33 第1電極
39 駆動素子(TFT)
4 保持部材
40 棒状材
4a 貫通孔
4b 閉塞部材
5 支持部材
50 基材
51 配線
52 第2端子群
5a 表面
61、61a 光学的機能層
62 保護膜
7 封止部材
82 接続手段(ACF)
9 補助部材

Claims (10)

  1. 画素を駆動する複数の駆動素子および前記駆動素子に電気的に接続された第1端子群を備える表示パネルと、
    前記表示パネルが載置されるべき表面を有し、前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を備える支持部材と、
    直線状または屈曲した形状の棒状材を用いて前記表示パネルの縁部に沿って設けられ、前記表示パネルを前記支持部材の前記表面における所定の位置に保持する保持部材と、を備え、
    前記第1端子群は前記表示パネルにおける前記支持部材に向けられるべき表面に備えられており、
    前記表示パネルが前記支持部材の前記表面に載置され、前記第1端子群を構成する各端子が、前記第2端子群を構成する各端子に接続され、
    前記配線および前記第2端子群は、前記支持部材と別個の基材に形成されており、
    前記基材は、透光性を有する板状体または透光性を有する膜状体であって前記支持部材の前記表面に接着されている、表示装置。
  2. 前記支持部材および前記配線が透光性の材料を用いて形成されている、請求項1に記載の表示装置。
  3. 画素を駆動する複数の駆動素子および前記駆動素子に電気的に接続された第1端子群を備える表示パネルと、
    前記表示パネルが載置されるべき表面を有し、前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を備える支持部材と、
    直線状または屈曲した形状の棒状材を用いて前記表示パネルの縁部に沿って設けられ、前記表示パネルを前記支持部材の前記表面における所定の位置に保持する保持部材と、を備え、
    前記第1端子群は前記表示パネルにおける前記支持部材に向けられるべき表面に備えられており、
    前記表示パネルが前記支持部材の前記表面に載置され、前記第1端子群を構成する各端子が、前記第2端子群を構成する各端子に接続されており、
    前記支持部材および前記配線が透光性の材料を用いて形成されている、表示装置。
  4. 前記保持部材は前記表示パネルの前記縁部と部分的に当接しており、
    前記表示パネルの前記縁部における前記保持部材と当接していない部分と前記支持部材とのすきまが、無機膜によって構成される封止部材を用いて覆われている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記封止部材は前記表示パネルの全周にわたって枠状に形成されている、請求項4に記載の表示装置。
  6. 画素を駆動する複数の駆動素子および前記駆動素子に電気的に接続された第1端子群を備える表示パネルと、
    前記表示パネルが載置されるべき表面を有し、前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を備える支持部材と、
    直線状または屈曲した形状の棒状材を用いて前記表示パネルの縁部に沿って設けられ、前記表示パネルを前記支持部材の前記表面における所定の位置に保持する保持部材と、を備え、
    前記第1端子群は前記表示パネルにおける前記支持部材に向けられるべき表面に備えられており、
    前記表示パネルが前記支持部材の前記表面に載置され、前記第1端子群を構成する各端子が、前記第2端子群を構成する各端子に接続され、
    前記複数の駆動素子は、前記表示パネルにおける前記支持部材に向けられるべき表面と反対の表面に備えられており、
    前記第1端子群は、前記表示パネルに形成されたスルーホール導体を介して前記複数の駆動素子に電気的に接続されている、表示装置。
  7. 前記表示パネルは、前記支持部材に向けられるべき表面から前記表示パネルの側面上を通って、前記支持部材に向けられるべき表面と反対面へと延びる複数の中継配線をさらに備え、
    前記複数の駆動素子は、前記複数の中継配線を介して前記第1端子群に電気的に接続されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 画素を駆動する複数の駆動素子および前記駆動素子に電気的に接続された第1端子群を備える表示パネルと、
    前記表示パネルが載置されるべき表面を有し、前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を備える支持部材と、
    直線状または屈曲した形状の棒状材を用いて前記表示パネルの縁部に沿って設けられ、前記表示パネルを前記支持部材の前記表面における所定の位置に保持する保持部材と、を備え、
    前記第1端子群は前記表示パネルにおける前記支持部材に向けられるべき表面に備えられており、
    前記表示パネルが前記支持部材の前記表面に載置され、前記第1端子群を構成する各端子が、前記第2端子群を構成する各端子に接続され、
    前記表示パネルは、前記支持部材に向けられるべき表面から前記表示パネルの側面上を通って、前記支持部材に向けられるべき表面と反対面へと延びる複数の中継配線をさらに備え、
    前記複数の駆動素子は、前記複数の中継配線を介して前記第1端子群に電気的に接続されている、表示装置。
  9. 画素および前記画素を駆動する複数の駆動素子ならびに前記複数の駆動素子に電気的に接続された第1端子群を含む表示パネルを形成し、
    前記表示パネルが載置されるべき表面を有する支持部材の前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を設け、
    直線状または屈曲した形状の棒状材を前記支持部材の前記表面に接着することによって、前記表示パネルを前記表面に保持する保持部材を設け、
    前記表示パネルの縁部の少なくとも一部を前記棒状材に当接させ、
    前記表示パネルを前記支持部材の前記表面に載置する、
    ことを含み、
    前記表示パネルの前記支持部材の前記表面への載置において、前記第1端子群を前記表面に向けて前記表示パネルを前記表面に載置し、前記第1端子群を構成する各端子と前記第2端子群を構成する各端子とを接続する、
    ことを含み、
    前記表面に前記複数の配線および前記第2端子群を設けることは、
    前記支持部材と別個の基材である透光性を有する板状体または透光性を有する膜状体に前記複数の配線および前記第2端子群を形成することと、
    前記基材を前記表面に接着することと、
    を含んでいる、表示装置の製造方法。
  10. 画素および前記画素を駆動する複数の駆動素子ならびに前記複数の駆動素子に電気的に接続された第1端子群を含む表示パネルを形成し、
    前記表示パネルが載置されるべき表面を有する支持部材の前記表面に複数の配線および前記複数の配線に接続された第2端子群を形成し、
    直線状または屈曲した形状の棒状材を前記支持部材の前記表面に接着することによって、前記表示パネルを前記表面に保持する保持部材を設け、
    前記表示パネルの縁部の少なくとも一部を前記棒状材に当接させ、
    前記表示パネルを前記支持部材の前記表面に載置する、
    ことを含み、
    前記表示パネルの前記支持部材の前記表面への載置において、前記第1端子群を前記表面に向けて前記表示パネルを前記表面に載置し、前記第1端子群を構成する各端子と前記第2端子群を構成する各端子とを接続する、
    ことを含み、
    前記表示パネルを形成することは、前記複数の駆動素子と前記第1端子群とを電気的に接続するスルーホール導体を前記表示パネル内に形成すること、または、前記表示パネルと別個に形成された中継配線を介して前記複数の駆動素子と前記第1端子群とを電気的に接続することを含んでいる、表示装置の製造方法。
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