JP3308547B2 - 空中設置通信ケーブル - Google Patents

空中設置通信ケーブル

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JP3308547B2 JP53498098A JP53498098A JP3308547B2 JP 3308547 B2 JP3308547 B2 JP 3308547B2 JP 53498098 A JP53498098 A JP 53498098A JP 53498098 A JP53498098 A JP 53498098A JP 3308547 B2 JP3308547 B2 JP 3308547B2
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    • H02G7/00Overhead installations of electric lines or cables
    • H02G7/05Suspension arrangements or devices for electric cables or lines
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  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、広義には通信ケーブルに関し、さらに詳細
には、RF信号の伝送に適した通信ケーブルの空中架設に
関する。
発明の背景 今日、RF信号の伝送に一般的に用いられている同軸ケ
ーブルは、内側導体と、内側導体を包囲して外側導体を
兼ねる金属外装と、さらに、必要に応じて、金属外装を
包囲する保護ジャケットを具備している。誘電体が内側
導体を包囲し、外側の金属外装から内側導体を電気的に
絶縁している。ケーブルの1構成例として、内側導体を
包囲して、内側導体と外側の金属外装間の空間を充填す
る発泡誘電体が用いられている。他の構成例として、円
板状のポリマー製スペーサによって外側導体から中心導
体を離間して支持する空気誘電体が用いられている。
これらの形式の同軸ケーブルは、一般的に、音声、デ
ータおよび映像の中継伝送に用いられている。中継伝送
用同軸ケーブルは、空中に、例えば、電柱間に架設され
ることが多い。同軸ケーブルの設置における1つの問題
点は、曲げが概して制約されるという同軸ケーブルの特
徴にある。すなわち、同軸ケーブルの設置においては、
同軸ケーブルに折り目または屈曲部が生じないように注
意をして作業を行わねばならない。何故なら、そのよう
な折り目または屈曲部がケーブルの信号伝送特性に悪影
響を与えるからである。折り目または屈曲部はまた、季
節的温度変化や一日の温度変化に依存する熱膨張と熱収
縮の繰り返しサイクルによるケーブルの構造的欠陥が現
れる起点になることもある。
図1ないし図4に示されるように、同軸ケーブルを空
中に架設する従来の方法は、時間のかかるプロセスであ
る。例えば、図1に示されるように、まず、支持より線
10すなわち「案内線」が、その支持より線を電柱12に固
着してそれをプーリ14または他の手段に沿わせて次の電
柱16に導くことによって架設される。次いで、図2に例
示されるように、同軸ケーブル18が、支持より線に掛け
られたプーリ20または他の手段を用いてその同軸ケーブ
ルを支持より線10の長さ方向に引っ張ることによって架
設される。同軸ケーブル18は、図3および図4に示され
るように、同軸ケーブルを支持より線に締め付けるかま
たは縛り付けることによって、支持より線10に固定され
る。また、季節的な温度変化や一日の温度変化による同
軸ケーブルの膨張と収縮を受容するために、離間された
地点において、図4に示されるような拡張ループ24が同
軸ケーブル18に形成される。このように、従来の架設方
法によれば、通信ケーブルを空中に架設するのに多くの
工程が必要とされる。
また、同軸ケーブルと支持より線すなわち案内線を同
一の保護ジャケット内に設け、支持より線と同軸ケーブ
ルを同一の工程において架設する方法もある。しかし、
この特殊な架設方法においても、熱膨張を受容する拡張
ループを同軸ケーブルに形成する別の工程が必要であ
る。
拡張ループは熱膨張と熱収縮の問題に対しては十分に
有効であるが、使用時におけるその挙動に関連して種々
の問題が派生する。例えば、拡張ループはケーブルが使
用されている間に何度も撓み、その結果、拡張ループに
生じた局部応力がループ内のケーブル部分に欠陥をもた
らし、その部分において伝送される信号に悪影響を与え
ることがある。拡張ループに欠陥が生じている傾向が現
れると、ケーブルを早期に交換する必要がある。また、
拡張ループは架設中に手作業で形成されるが、そのよう
な手作業は、望ましくない折り目や屈曲部をケーブルに
形成する機会を与える。さらに、前述したように、架設
中に拡張ループを同軸ケーブルに形成するのは時間のか
かる作業である。
発明の要約 本発明は、拡張ループを形成することなく、熱膨張と
熱収縮を受容することができる通信ケーブルを提供す
る。また、本発明による通信ケーブルは、1工程で迅速
に架設される単一のユニットとして提供される。具体的
には、本発明による通信ケーブルは、支持より線と少な
くとも1つの同軸ケーブルを有し、同軸ケーブルは、熱
膨張と熱収縮による寸法変化を受容できるような方法で
支持より線の周囲に巻き付けられる。さらに詳細には、
同軸ケーブルは、支持より線の長さに対する同軸ケーブ
ルの余長に関する特定の関係を満たして、支持より線す
なわち案内線の周囲に螺旋状に巻き付けられる、すなわ
ち、「より合わされる」。同軸ケーブルは、内部導体
と、内部導体を包囲する誘電体と、誘電体を包囲する外
側管状金属外装を具備している。好ましくは、誘電体
は、閉鎖セル型発泡ポリエチレンのような発泡誘電体で
あるとよい。同軸ケーブルは、金属外装を包囲する保護
ジャケットを付加的に具備してもよい。
本発明による空中架設同軸ケーブルの両端部は、接続
ソケットによって、ケーブルシステム内の他の構成要素
に接続されている。ケーブルは、接続ソケット間を何百
または年千フィートにわたって敷設されている。その結
果、ケーブルの熱膨張および熱収縮によって、非常に高
い引っ張り力が接続ソケットに付加されてケーブルの信
号伝送特性を低下させ、または同軸ケーブルが接続ソケ
ットを引っ張ってケーブルシステムを混乱させることも
ある。しかし、同軸ケーブルを支持より線の周囲に螺旋
状に巻き付け、支持より線の長さに対する同軸ケーブル
の長さの比率を1.005から1.015の所定パラメータ内に制
御することによって、ケーブルは拡張ループを形成する
ことなく過酷な熱膨張と熱収縮に対して効果的に対処で
きることが見い出された。好ましい1実施例において、
この比率は1.006から1.010の範囲に維持される。さら
に、同軸ケーブルは、好ましくは、可変設置長さを用い
て支持より線の周囲に螺旋状に巻き付けられるとよい。
この構成によって、構造的戻り損失(SRL)、または伝
送されるRF信号に悪影響を与える周期的なインピーダン
ス不整合の形成が制限される。
特定の用途に用いられる、導体と案内より線をより合
わせて構成されるケーブルが提案されている。例えば、
モリソン等の米国特許第2,473,965号は、電力の伝達に
用いられるより線ケーブル構造を開示している。また、
無線伝送のような特定の低帯域幅用として、絶縁性支持
物とより合わされた小径の同軸ケーブルが製造されてい
る。しかし、これらの従来のケーブルは、それらの使用
される用途において、本発明による大径の同軸ケーブル
が被るような熱収縮中の過酷な引っ張り力を被ることは
ない。また、従来のケーブルにおいては、本発明によっ
て示唆されるような支持より線の長さに対するケーブル
長さの比率を適切に制御することの重要性が認められな
い。
前述の通信ケーブルを提供することに加えて、本発明
は通信ケーブルを形成する方法を提供する。本発明によ
る方法は、概して、張られた支持より線を前方に送給す
る段階と、内側導体、内側導体を包囲する誘電体及び誘
電体を包囲する外側管状金属外装からなる少なくとも1
つの同軸ケーブルを前方に送給する段階とを含んでい
る。螺旋状に前進する同軸ケーブルは、前進する支持よ
り線の長さ方向に沿って支持より線の周囲に案内され、
同時に、支持より線の長さに対する同軸ケーブルの長さ
の比率が1.005から1.015の範囲内に制御される。前述し
たように、同軸ケーブルは、好ましくは、可変設置長さ
を用いて支持より線の周囲に巻き付けられるとよい。
本発明による通信ケーブルは、拡張ループを同軸ケー
ブルに形成する必要がなく、電柱間に1工程で比較的迅
速に架設される。従って、同軸ケーブルは、一般的に、
拡張ループに生じる局部応力を受けることがない。ま
た、同軸ケーブルは、支持より線の長さに対する同軸ケ
ーブルの長さの比率を1.005から1.015の範囲内に制御し
て支持より線の周囲に螺旋状に巻き付けられるので、同
軸ケーブルは接続ソケットを引っ張ることなく熱膨張と
熱収縮を受容することができる。さらに、支持より線の
周囲に巻き付けられる同軸ケーブルの設置長さを変動さ
せることによって、同軸ケーブルが被る周期的な損傷に
よる伝送RF信号の低下を最小限に抑えることができる。
本発明のこれら、および他の特徴は、当業者にとって
は、以下の本発明の好ましい実施例の詳細な説明と添付
の図面によってさらに明らかになるだろう。
図面の簡単な説明 図1ないし図4は、支持より線を架設し、同軸ケーブ
ルを架設し、同軸ケーブルを支持より線に固定し、同軸
ケーブルに拡張ループを形成することによって通信ケー
ブルを空中に架設する従来の方法を示す概略図である。
図5は、本発明による空中に架設された通信ケーブル
の透視図である。
図6は、支持より線と同軸ケーブルを例示するため
の、図5の線6−6に沿った図5の通信ケーブルの断面
図である。
図7は、本発明による通信ケーブルを形成する方法を
示す概略図である。
図8は、同軸ケーブルが支持より線の周囲にどのよう
に巻き付けられるのかを示すための、図7の線8−8に
沿った断面図である。
図9は、本発明による1工程で通信ケーブルを空中に
架設する方法を示す概略図である。
好適な実施例の詳細な説明 図5を参照すると、本発明の通信ケーブル30は支持よ
り線32と同軸ケーブル34から構成されている。同軸ケー
ブル34は、支持より線32の長さ方向に沿ってその支持よ
り線32の周囲に螺旋状に巻き付けられている。図5にお
いては一本の同軸ケーブル34しか例示されていないが、
その同軸ケーブル34と平行に配置される、さらに一本以
上の同軸ケーブルが支持より線32の周囲に螺旋状に巻き
付けられてもよい。さらにまた、他の形式のケーブルが
同軸ケーブル34と平行に配置されて支持より線32の周囲
に螺旋状に巻き付けられてもよい。
通信ケーブル30は、一般的には、空中の2つの所定の
地点間に架設され、この場合、少なくとも1つは高い地
点であるのが好ましい。例えば、通信ケーブル30は、電
柱36と、第2の地点、一般的には第2の電柱間に架設さ
れる。通信ケーブル30は、通常、支持より線32を締め付
け手段38のような適当な手段で固着させることによって
電柱36に取付けられる。通信ケーブル30、特に同軸ケー
ブル34は、一般的に、データ、音声および映像を対象と
する広帯域電気通信用のRF信号の伝送に用いられる。
本発明の通信ケーブル30に用いられる支持より線32
は、同軸ケーブル34、すなわち、支持より線の周囲に螺
旋状に巻き付けられるケーブルの重量を支えるので、比
較的高強度であるのが好ましい。支持より線32の特に適
した材料は亜鉛めっき鋼ケーブルである。さらに支持よ
り線32は、必要に応じて、保護ジャケット(図示せず)
によって包囲されるのが望ましい。保護ジャケットに適
した材料としては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール、
ポリウレタンおよび各種ゴムのような熱可塑性被覆材料
が挙げられる。
本発明に用いられる同軸ケーブル34は、概して、音
声、データ、および映像等を対象とする約1GHzに至る帯
域幅を有する広帯域用のRF信号を伝送する形式のケーブ
ルである。特に、これらの用途として、一般的に採用さ
れる中継伝送ケーブルがある。図6に示されるように、
同軸ケーブル34は、内側導体40、その内側導体を包囲す
る誘電体42、およびその誘電体を包囲して外側導体とし
て作用する金属外装44から構成されている。同軸ケーブ
ル34はまた、図5および図6に例示されるように、金属
外装を包囲する保護ジャケット46を具備してもよい。
同軸ケーブル34において、内側導体40は、銅またはア
ルミニウムのような適当な電気的導体から形成されてい
る。好ましくは、内側導体40は、中実の銅、鋼管または
銅被覆アルミニウムから形成されるとよい。例示された
実施例においては、単体(中実)の内側導体32のみが示
されているが、それはRF信号の伝送に用いられる形式の
同軸ケーブルにおいては、単体(中実)の内側導体を配
置する構造が最も一般的という理由による。
内側導体40は、空気またはポリマー材料のような誘電
体42によって包囲されている。例えば、誘電材として空
気が用いられる場合は、長手方向において離間されたポ
リマー製円板が内側導体40と金属外装44との間のスペー
サとして用いられる。しかし、誘電体42は中実の連続ポ
リマー材料であるのが好ましく、この場合は、エチレン
−アクリル酸共重合体のような適当な接着剤を用いて内
側導体40に接着されるとよい。誘電体42として用いられ
るポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンお
よびポリスチレンが挙げられる。好ましくは、誘電体の
密度を減少させて誘電率を低下させるために、密閉セル
型発泡誘電体を用いるべきである。好ましくは、発泡誘
電体は高密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンと
低密度ポリエチレンの混合物から形成されるとよい。約
0.28g/cc未満の密度を有する発泡誘電体を、代表例とし
て挙げることができる。
外管状の金属外装44が誘電体42を緊密に包囲してい
る。好ましくは、外装44は、エチレン−アクリル酸共重
合体のような適当な接着剤を用いて、同軸ケーブル34が
屈曲される間も保持されるように、誘電体42に接着され
ているとよい。また、好ましくは、外装44は機械的およ
び電気的に連続的であるように構成されるとよい。その
ような構成によって、外装44は、効果的に、RF放射線が
漏れないようにケーブルをシールすると共に、外部から
影響されないようにケーブルを機械的および電気的にシ
ールすることができる。金属外装44は、銅またはアルミ
ニウムのような各種の電気的導体から形成されるとよ
い。音声、データおよび映像を伝送するケーブルとして
用いられる場合、金属外装の外径は、例えば、0.5から
1.0インチの範囲内にある。
すでに述べたように、金属外装44の外面は保護ジャケ
ット46によって包囲されるとよい。外側の保護ジャケッ
ト46に用いられる組成物としては、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニール、ポリウレタンおよび各種ゴムのような熱
可塑性被覆材が挙げられる。保護ジャケット46は、例え
ば、エチレン−アクリル酸共重合体のような適当な接着
剤を用いて外装44に接着される。
好ましくは、本発明に用いられる同軸ケーブル34は、
優れた柔軟性、すなわち、高い曲げ特性を有することに
よって、折り目や屈曲部または他の欠陥を生じることな
く支持より線32の周囲で螺旋状の形状に容易に形成でき
るように、設計されるとよい。具体的には、本発明に用
いられる同軸ケーブルは、10本のケーブルの外径和に相
当する値未満の最小曲げ半径を有するのが望ましい。こ
の最小曲げ半径は、ケーブルを段階的により小さな半径
を有する均一円のマンドレルの回りに曲げることによっ
て測定される。各マンドレルの回りにケーブルを曲げた
後、各ケーブルに現れるうねりすなわち座屈の兆候を調
べ、うねりの第1兆候が生じたマンドレルの最小半径を
ケーブルの最小曲げ半径として定義する。
所定の柔軟性および曲げ特性を有する同軸ケーブル34
を得るために、比較的薄い金属外装44を用いるのが好ま
しい。本発明に用いられる好適な同軸ケーブルは、2.5
%未満のT/D(外径に対する肉厚の比率)を満たすよう
に選択された肉厚の管状金属外装44を有している。しか
も、外装44を発泡誘電体42に接着すると、ケーブルの屈
曲時において外装44が発泡誘電体42によって保持される
ので、同軸ケーブル34の柔軟性は向上し、同軸ケーブル
に対する損傷を防ぐことができる。さらに、外装44の剛
性に対してコア(内側導体40と誘電体42)の剛性を大き
くすると、同軸ケーブル34の曲げ特性の改善に有利であ
る。具体的には、本発明に用いられる同軸ケーブル34で
は、外装の剛性に対するコアの剛性の比率は少なくとも
5であるのが好ましい。本発明に用いられる適切な柔軟
性を有する好適なケーブルとして、ノースカロライナ州
ヒッコリー(Hickory,North Carolina)所在のコムスコ
ープ社(CommScope,Inc.)から市販されているQRケーブ
ルを挙げることができる。
上記外装の剛性に対するコアの剛性の比率は、コア
(内側導体40と誘電体42)と外側導体(外装44)の側面
側の圧縮剛性を個々に評価することによって求めること
ができる。所定長さ(1インチ)のコアと外側導体のサ
ンプルを圧縮荷重固定具(万能試験機)内に配置して所
定量だけ撓ませる。コアおよび外側導体共に、この撓み
量は外径の12%として規定されている。剛性の比率は、
規定された撓みをもたらした荷重の比率として表され
る。
当業者にとっては容易に理解されることではあるが、
本発明に用いられる同軸ケーブル34、特に同軸ケーブル
34に用いられる導体は、季節による温度変化および一日
の温度変化による熱膨張と熱収縮を受け、その熱膨張/
熱収縮によって、ケーブルがたわみ、損傷を被ることが
ある。本発明の利点は、同軸ケーブル34が拡張ループを
形成することなく支持より線32の周囲に螺旋状に巻き付
けられるので、同軸ケーブルの熱膨張(熱収縮)はケー
ブルの全体にわたって分布され、ケーブルに局部応力が
もたらされることがないということにある。さらに、同
軸ケーブル34は、好ましくは、可変設置長さLを用いて
支持より線32の周囲に螺旋状に巻き付けられるとよい。
この構成によって、構造的戻り損失(SRL)、または伝
送されるRF信号に悪影響を与える周期的なインピーダン
ス不整合の形成が制限されることになる。
本発明に用いられる同軸ケーブル34は、好ましくは、
同軸ケーブル34が支持より線32の長さの大部分に接触す
るように支持より線32の周囲に螺旋状に弛みなく巻き付
けられるとよい。この構成によって、同軸ケーブル34
は、支持より線32への締め付けまたは縛り付けによら
ず、支持より線32に支持されることになる。支持より線
32の周囲に巻き付けられる同軸ケーブル34の締め付けの
程度は、通信ケーブル30に用いられる支持より線32の長
さに対する、通信ケーブル30に用いられる同軸ケーブル
34の長さの比率で表すことができる。例えば、100フィ
ートの支持より線32につき、同軸ケーブル34の余分の長
さが約6から18インチの範囲内、代表的には、約8から
12インチの範囲内にある。従って、支持より線32の長さ
に対する直線状の同軸ケーブル34の長さの比率は約1.00
5から1.015の範囲内、代表的には、約1.006から1.010の
範囲内にある。すぐに理解されることであるが、余分の
長さ、従って、上記の比率は、通信ケーブルに用いられ
る同軸ケーブル34をまっすぐに延ばすことによって測定
することもできる。
支持より線32の長さに対する直線状の同軸ケーブル34
の長さの比率は、本発明によるより合わせ通信ケーブル
の製造と実際の架設にとって極めて重要であることが見
い出されている。すなわち、1.005未満の比率を有する
より合わせ通信ケーブルの場合は、同軸ケーブルが熱収
縮の間に高い引っ張り力を受けて同軸ケーブル両端の接
続ソケットを引っ張る。また、もし比率が1.015よりも
大きいと、同軸ケーブルは支持より線の周囲に弛んで巻
き付けられ、より合わせケーブルの製造における制御が
困難になる。この場合、同軸ケーブルは製造中のプロセ
ス機械と衝突して損傷を被ることがある。なお、同軸ケ
ーブルは製造中に大きなループを形成しがちであり、そ
のようなループが形成されると、ケーブルをリールに巻
き取るのが困難になり、また、ケーブルを電柱に架設す
るのも極めて困難になる。上記の比率は、特に大径のケ
ーブル、例えば、管状の金属外装44の外径が0.5インチ
よりも大きいケーブルの製造および架設にとって極めて
重要である。
本発明の通信ケーブル30は、架設の前に組み立てられ
る。通信ケーブル30を形成する方法は、供給リール50お
よび52から支持より線32および同軸ケーブル34を巻き戻
すことによって、それらの供給リールから支持より線お
よび同軸ケーブルをそれぞれ前方に送給する工程を含ん
でいる。支持より線32および同軸ケーブル34は、好まし
くは、引出し手段54によって、供給リール50および52か
ら所定の張力で引き出されるとよい。その後、支持より
線32および同軸ケーブル34は、支持より線と同軸ケーブ
ル34を平行に位置合わせするより線機56内に案内され
る。次いで、支持より線32および同軸ケーブル34は、同
軸ケーブルを支持より線の周囲に螺旋状に弛みなく巻き
付ける偏り付与手段を含む端部処理機58内に送られる。
好ましくは、一連のローラ59によって、同軸ケーブル34
が支持より線32の周囲に沿って案内されながら斜めの偏
りを付与されるように構成されるとよい。図8に示され
るように、支持より線32の周囲に巻き付けられる同軸ケ
ーブル34の巻き付け軌道Pは通常は円形であり、その軌
道の方向は時計方向または反時計方向のいずれであって
もよい。すでに述べたように、同軸ケーブル34は、好ま
しくは、損傷することなく支持より線32の周囲に螺旋状
に巻き付けられるに十分な柔軟性を有するとよい。ま
た、1つ以上の付加的なケーブル(例えば、同軸ケーブ
ル)が同軸ケーブル34と平行に位置合わせされ、支持よ
り線32の周囲に螺旋状に巻き付けられてもよい。
本発明の同軸ケーブルは、前述したように、支持より
線32の長さに対する直線状の同軸ケーブル34の長さの比
率は、約1.005から1.015の範囲内、代表的には、約1.00
6から1.010の範囲内にある。さらに、同軸ケーブル34
は、可変設置長さLを用いて支持より線32の周囲に巻き
付けられている。図5に例示されているように、ここで
用いられる可変設置長さLは、同軸ケーブル34の中心64
が支持より線32の中心66を上方に向かって直接的に横切
る2点間の距離として定義されている。
本発明において代表的に用いられる同軸ケーブル34の
場合、好ましくは、設置長さLは約24から32インチの所
定範囲内において変動されるように構成されるとよい。
例えば、設置長さLは、25から27インチの範囲内または
26から30インチの範囲内において変動されるとよい。設
置長さLが変動されることによって、同軸ケーブル34に
対する周期的な構造的損傷を防ぎ、それによって、構造
的戻り損失(SRL)、またはある範囲の周波数に対応す
る信号の散逸などによって伝送されるRF信号に悪影響を
与える周期的なインピーダンス不整合が形成されるのを
制限することができる。
図7に示されるように、同軸ケーブル34は、支持より
線32の周囲に螺旋状に巻き付けられて端部処理機58から
引き出され、通信ケーブル30が得られる。通信ケーブル
30は、端部処理機58の下流に位置する引出し手段54によ
って連続的に引き出され、リール60のような貯蔵および
出荷に適当な容器に収集される。
本発明の通信ケーブル30は、その通信ケーブルが固定
される地点の少なくとも1つが地上から高い地点である
ような空中架設に特に適している。図9に例示されるよ
うに、所定長さの通信ケーブル30が、リール60のような
適当な容器から巻き戻されることによって得られる。通
信ケーブル30は、第1空中地点、例えば、第1電柱62に
案内され、支持より線32の第1配置点が締め付け手段18
(図1を参照)のような適当な手段によってその電柱に
固着される。その後、一定長さ分の通信ケーブル30が第
1電柱62から、第2空中地点、例えば、第2電柱64に導
かれる。通信ケーブルは、プーリ66のような適当な手段
によって空中に案内支持されるとよい。いったん通信ケ
ーブル30が第2電柱64に導かれると、支持より線32の第
2配置点が第2電柱64に固着される。支持より線32は、
通常、それが実質的にぴんと張られた状態になるまで引
っ張られる。その後、通信ケーブル30は同様の方法で他
の空中地点に架設される。
通信ケーブル30の架設は1工程プロセスであり、支持
より線32と同軸ケーブル34を別々に架設する必要がな
い。従って、架設を比較的迅速に行うことができる。ま
た、同軸ケーブル34が支持より線32の周囲に螺旋状に巻
き付けられているので、熱膨張による損傷を防ぐための
拡張ループを同軸ケーブルに設ける必要がない。さら
に、本発明の通信ケーブル30は、熱膨張が同軸ケーブル
34の長さ方向に沿って分布するので、熱膨張による局部
応力を受けることがない。すでに述べたように、支持よ
り線32の周囲に巻き付けられた同軸ケーブル34の設置長
さLは変動する。その結果、もし同軸ケーブル34が周期
的な損傷を被っても、同軸ケーブルによって伝送される
RF信号の劣化を最小限にすることができる。
本発明の上記の記載に基づいて、当業者が種々の変更
および修正を行うことは可能であるが、それらの変更お
よび修正は添付のクレームの精神と範囲に包含されるこ
とを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーヴィン,デイヴィッド・ジェイ アメリカ合衆国、28638 ノース・キャ ロライナ、ハドソン、スプリング・スト リート 140 (72)発明者 ブライアント,アンディ・ダブリュー, ジュニア アメリカ合衆国、 28601 ノース・キ ャロライナ、ヒッコリー、アリソン・ス トリート 4002 (56)参考文献 実開 昭56−40426(JP,U) 実開 昭59−161105(JP,U) 実開 昭59−169532(JP,U) 米国特許2473965(US,A) 米国特許2870237(US,A) 米国特許4832442(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 7/05 H02G 7/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空中架設される通信ケーブルにおいて、 支持より線と少なくとも1本の同軸ケーブルからなり、 前記同軸ケーブルは、前記支持より線の長さに対する前
    記同軸ケーブルの長さの比率が約1.005から1.015の範囲
    内にあるように、可変設置長さを用いて、前記支持より
    線の周囲に螺旋状に巻き付けられ、 前記同軸ケーブルは、内側導体と、前記内側導体を包囲
    する誘電体と、前記誘電体を包囲する外側管状金属外装
    からなる、 ことを特徴とする通信ケーブル。
  2. 【請求項2】前記支持より線の長さに対する前記同軸ケ
    ーブルの長さの比率が約1.006から1.010の範囲内にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷機のインキ供給
    装置。
  3. 【請求項3】前記管状外装は、約0.5から1.0インチの範
    囲内にある径を有していることを特徴とする先行する請
    求項のいずれか1つに記載の通信ケーブル。
  4. 【請求項4】前記管状外装は、約0.5インチよりも大き
    い径を有していることを特徴とする先行する請求項のい
    ずれか1つに記載の通信ケーブル。
  5. 【請求項5】前記同軸ケーブルは、約24から32インチの
    所定範囲内で変動する設置長さを用いて、前記支持より
    線の周囲に螺旋状に巻き付けられることを特徴とする先
    行する請求項のいずれか1つに記載の同軸ケーブル。
  6. 【請求項6】前記少なくとも1つの同軸ケーブルは、互
    いに平行に位置合わせされた2つ以上の同軸ケーブルか
    らなることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つ
    に記載の通信ケーブル。
  7. 【請求項7】前記同軸ケーブルはさらに前記金属外装を
    包囲する保護ジャケットを含むことを特徴とする先行す
    る請求項のいずれか1つに記載の通信ケーブル。
  8. 【請求項8】空中架設され、支持より線と少なくとも1
    本の同軸ケーブルからなり、前記同軸ケーブルは、前記
    支持より線の長さに対する前記同軸ケーブルの長さの比
    率が約1.005から1.015の範囲内にあるように、可変設置
    長さを用いて、前記支持より線の周囲に螺旋状に巻き付
    けられ、前記同軸ケーブルは、内側導体と、前記内側導
    体を包囲する誘電体と、前記誘電体を包囲する外側管状
    金属外装からなる通信ケーブルを形成する方法におい
    て、 張られた支持より線を前方に送給する段階と、 内側導体と、内側導体を包囲する誘電体と、誘電体を包
    囲する外側管状金属外装からなる少なくとも1つの同軸
    ケーブルを前方に送給する段階と、 前進する支持より線の長さ方向に沿って、支持より線の
    周囲に螺旋状に巻き付いて前進する同軸ケーブルを同時
    に案内し、支持より線の長さに対する同軸ケーブルの長
    さの比率が約1.005から1.015の範囲内に制御する段階
    と、 からなることを特徴とする方法。
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