JP3307991B2 - 移動通信端末 - Google Patents

移動通信端末

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JP3307991B2
JP3307991B2 JP24042592A JP24042592A JP3307991B2 JP 3307991 B2 JP3307991 B2 JP 3307991B2 JP 24042592 A JP24042592 A JP 24042592A JP 24042592 A JP24042592 A JP 24042592A JP 3307991 B2 JP3307991 B2 JP 3307991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車電話,携帯電話等
の移動通信システムに用いられる移動通信端末に係り、
特に、移動通信システムが複数の周波数帯を使用する場
合に、1つの端末で当該複数の周波数帯に対応可能な移
動通信端末に関する。
【0002】近年、所望の相手と時・場所を選ばず連絡
の取れる自動車電話や携帯電話の普及が目覚ましいが、
これら以外にも、家庭、オフィス、工事現場、スキー場
等で、手軽に相互通信したいという要望も高く、移動通
信に対する需要が大幅に高まってきている。ところで、
移動通信では、アナログ変復調方式はもとより、TDM
A等のディジタル変復調方式であっても、1つの周波数
帯で設定可能な無線チャネルに限りがあるため、移動通
信システムでの移動通信端末の利用可能台数が限られて
いる。そこで、自動車電話や携帯電話等、移動通信シス
テムの使用する周波数帯を複数にして、需要増に的確に
対応できるようにする場合がある。ところが、1つの移
動通信端末は、1つの周波数帯でだけ利用できるように
なっているところから、ユーザが複数の周波数帯のいず
れでも通信できるようにしたい場合、複数の移動通信端
末を用意しなければならず、コストや設置スペースが嵩
み、又、1つの移動通信端末で我慢する場合、特定の1
つの周波数帯でしか利用できず、該周波数帯が他人の使
用で塞がっているときは、空きが生じるまで待たなけれ
ばならないという不便があった。本発明はこのような状
況に鑑み、1つの移動通信端末で、システムの提供する
複数の周波数帯を利用できるようにするものである。
【0003】
【従来の技術】近年、移動途中でも手軽に所望の相手と
連絡の取れる自動車電話、携帯電話など、移動通信が急
速に普及しつつある。移動通信システムは、1つの通話
チャネルを多数の移動通信端末が時間的に分けて利用す
るマルチチャネルアクセス方式を採用しているが、現行
のシステムでは、変復調をアナログ変復調方式(但し、
音声のみ。データはFSK変復調方式)で行っているの
で、或る移動通信端末が通話中になると、特定の通話チ
ャネル周波数が該端末1台に占有されてしまい、その
間、他の移動通信端末は同一チャネル周波数を利用する
ことができず、利用可能な端末台数に限りがあった。そ
こで、周波数資源の有効利用を図るためTDMA方式を
用いたディジタル変調方式(音声、データとも)の実用
化が進められている。
【0004】図13に、従来提案されているディジタル
自動車電話端末(ディジタル移動機)の全体構成を示
す。10は電話機で、送話器,受話器,プッシュダイヤ
ル等を備えたハンドセット12と、フックスイッチ,電
源スイッチ,マイコン構成の制御回路等を備えた電話機
本体14を有している。
【0005】16は移動機で、電話機本体の制御回路と
通信を行ったり、チャネル切り換え制御を含む端末側の
発着呼接続制御、位置登録制御等を行うマイコン構成の
制御回路18、トーン発生回路20、送信アナログ音声
信号のPCM符号化とPCM音声データのアナログ信号
化を行う符号化/復号化回路22、PCM音声データや
制御回路18からの送信制御データをTDMA方式で時
間分割多重し、制御回路18で指定された所望の送信タ
イムスロットで送信ベースバンド出力を行ったり、受信
ベースバンドデータから所望の受信タイムスロットに係
るPCM音声データや受信制御データを分離したりする
時間分割多重・分離回路(TDMA回路)24、送信ベ
ースバンドデータに対し、直・並列変換,π/4シフト
等を行う送信信号処理回路26、該送信信号処理回路で
処理後のデータに対しπ/4シフトQPSKバースト変
調を行う直交変調器(MOD)28、制御回路18のチ
ャネル切り換え制御にともなう周波数可変制御に従い、
周波数の可変した送信用及び受信用第1ローカル発振信
号(fL1)を出力するPLLシンセサイザ回路30、Q
PSKバースト変調信号を送信用第1ローカル発振信号
により所定の送信周波数の送信RF信号に変換する周波
数変換器(UP−CON)32、送信RF信号を電力増
幅する電力増幅器34、電力増幅後の送信RF信号を外
部のアンテナ36へ導いたり、アンテナ36で受波した
受信RF信号を受信系へ導いたりする送受分波器38、
受信RF信号の増幅を行う低雑音RF増幅器40、増幅
後の受信RF信号の所定のRF帯域だけ通す帯域フィル
タ(BPF)42、受信RF信号を受信用第1ローカル
発振信号により所定周波数の第1IF信号に変換する第
1周波数変換器(第1MIX)44、第1周波数変換器
44の出力から第1IF信号を取り出す第1IFフィル
タ46、所定の固定周波数の第2ローカル発振信号(f
L2)を出力するローカル発振器48、第1IF信号を第
2ローカル発振信号により所定周波数の第2IF信号に
変換する第2周波数変換器(第2MIX)50、第2周
波数変換器50の出力から第2IF信号を取り出す第2
IFフィルタ52、第2IF信号の増幅を行うIF増幅
器54、増幅後の第2IF信号の帯域制限を行う第2I
Fフィルタ56、第2IF信号の振幅制限を行うリミッ
タ増幅器58、該リミッタ増幅器からのバースト出力に
対し、π/4シフトQPSKバースト復調を行う直交復
調器(DMOD)60、復調信号に対し並・直列変換等
を行い受信ベースバンド出力を行う受信信号処理回路6
2、IF増幅器54から取り出した第2IF信号に基づ
き、受信電界強度の検出を行い検出信号を制御回路18
へ出力する電界強度検出回路64などを有している。
【0006】PLLシンセサイザ回路30は、図14に
示す如く、所定周波数の基準信号を発振出力する基準発
振器66、プリスケーラ,プログラマブルデバイダ,位
相・周波数比較型の位相比較器を含むPLL−IC回路
68、LPF70、VCO72、分配器74、増幅器7
6,78、ローカルフィルタ80,82とから成り、V
CO72から出力された第1発振信号(fL1)をPLL
−IC回路68のプリスケーラとプログラマブルデバイ
ダで分周後、位相比較器で基準信号との位相・周波数比
較を行い、比較信号をLPF70に通して制御電圧に変
換し、該制御電圧に基づきVCO72の発振制御を行う
ことで、プログラマブルデバイダに設定される分周比デ
ータに応じた周波数の第1発振信号(fL1)を出力さ
せ、分配器74で送信側と受信側の2系統に振り分けた
のち、各々、増幅器76と78で増幅後、ローカルフィ
ルタ80と82で、送信用第1ローカル発振信号
(fL1)と受信用第1ローカル発振信号(fL1)を取り
出し、周波数変換器32と50へ出力するようになって
いる。
【0007】制御回路18は、チャネル切り換えの際、
送信周波数と受信周波数の変更が必要な場合、PLL−
IC回路68に分周比データを出力し、プログラマブル
デバイダに設定させることで、送信周波数と受信周波数
を同時に可変させる。但し、ディジタル自動車電話シス
テムでは、TDMA方式により、1つの周波数に対し3
つのチャネル(制御チャネルや通話チャネル)が割当ら
れているので、チャネル切り換えが必ずしも送受信周波
数の変更を要するものでない。また、制御回路18はチ
ャネル切り換えの際、時分割多重・分離回路24に対
し、チャネルに対応する送信及び受信タイムスロットの
指定を行い、所望チャネルでのバースト送受信を行わせ
る。
【0008】移動機16の制御回路18によってなされ
る通信制御処理には大別して、位置登録を含む待ち受
け、発呼接続、着呼接続、通話中チャネル切り換
え、終話・切断があり、ディジタル自動車電話システ
ム全体の動作と関連付けながら説明する。なお、ディジ
タル自動車電話システムは、セルラ・マルチチャネルア
クセス方式を採用しているものとする。また、複信方式
により、端末は同一チャネルにつき、基地局側への送信
と基地局側からの受信を異なる周波数で行い、送話と受
話を同時に行えるようになっているものとし、更に、制
御チャネルは着信制御チャネルと発信制御チャネルに分
けられているものとする。また、基地局側としてあるの
には、各無線ゾーン毎の無線基地局、複数の無線ゾーン
を一括して制御する無線回線制御局、無線回線制御局と
接続された自動車電話交換局、固定網が含まれものとす
る。
【0009】また、簡単のため、ゾーン構成は図15に
示す如くなっており、車両の現在地は無線ゾーンWZ1
内にあり、また、無線ゾーンWZ1 乃至WZ7 が1つの
制御ゾーンCZ1 (破線範囲)を成しているものとす
る。そして、制御ゾーンCZ1内では、どの無線ゾーン
も着信制御信号上り回線周波数としてのf1 と着信制御
信号下り回線周波数としてf1 ′が対で割り当てられて
おり、また、発信制御信号上り回線周波数としてのf2
とf3 、発信制御信号下り回線周波数としてのf 2 ′と
3 ′(各々f2 , 3 と対をなす)が割り当てられて
いるものとする。更に、制御ゾーンCZ1 の各無線ゾー
ン毎に、異なる通話信号上り回線周波数としてのf4
至f10、通信信号下り回線周波数としてのf4 ′乃至f
10′(各々f4 乃至f10と対をなす)が割り当てられて
いるものとする。そして、各信号回線には、図16に示
す如く、第1乃至第3タイムスロットにより、3つのチ
ャネルが割り当てられているものとする。
【0010】待ち受け (1) 内蔵メモリに予め登録してある着信制御チャネル番
号群を用いて、受信周波数の切り換え(送信周波数も変
わる)と時分割多重・分離回路24に対するタイムスロ
ット指定を行い、各着信制御チャネルをサーチし、電界
強度検出回路64での検出強度の一番強いものを探して
在圏ゾーン(制御ゾーンの1つ)に合わせ、地域識別コ
ードと発信制御チャネル番号を受け取り、発信制御チャ
ネル番号を内蔵メモリに登録する。ここでは、受信電界
強度の最も強い着信制御チャネル番号が「1」となり、
在圏ゾーンはCZ1 と判明し、登録される発信制御チャ
ネル番号は「4」乃至「9」となる。
・・端末側 (2) 地域識別コードに変化があるとき、今回登録した発
信制御チャネル番号に基づき、送信周波数f2 ,受信周
波数f2 ′に切り換えるとともに、時分割多重・分離回
路24に対する第1乃至第3タイムスロットの指定を行
い、また、送信周波数f3 ,受信周波数f3 ′に切り換
えるとともに、時分割多重・分離回路24に対する第1
乃至第3タイムスロットの指定を行うことで、各登録発
信制御チャネル「4」乃至「9」に順に切り換え、その
内、空きのチャネルで位置登録信号(位置情報と端末番
号を含む)を送信させる。ここでは、発信制御チャネル
「4」でなしたものとする。
・・端末側 (3) ホームメモリ局で端末番号に対応させて登録してあ
る位置情報を書き換え、発信制御チャネル「4」で位置
登録確認信号を送信する。 ・・基地局側 (4) 発信制御チャネル「4」を通しての位置登録確認信
号の受信で内蔵メモリの地域識別コードを書き換え、今
回の着信制御チャネル「1」に切り換えて、待ち受け
る。
・・端末側 (5) 待ち受け中、定期的に、受信電界強度をチェック
し、一定値以下に下がったときは、(1) に戻り、この
際、地域識別コードに変化がなければ、(3) に進む。・
・端末側
【0011】発呼接続 (1) 待ち受け中に、ハンドセット12の持上げと所望の
電話番号のダイヤルで、電話機本体14の制御回路から
オフフック信号とダイヤル数字が入力されると、ダイヤ
ル数字を内蔵メモリに一時記憶し、該内蔵メモリに登録
済みの発信制御チャネル「4」乃至「9」に順に切り換
え、その内、空きチャネルで発呼信号(端末番号を含
む)を送信させる。
・・端末側 (2) 発呼信号の受信レベルを検出し、受信レベルの最も
高い無線基地局を端末の在圏無線ゾーンとし(ここでは
WZ1 とする)、該ゾーンに割り当てられた通話チャネ
ル「10」乃至「11」の内、空きのもの1つを選択
し、指定通話チャネル番号を、発呼信号を受信した発信
制御チャネルで端末側に送信する。ここでは、通話チャ
ネル「10」を指定したとする。
・・基地局側 (3) 指定通話チャネル番号に基づき、送信周波数f4
受信周波数f4 ′に切り換え、時分割多重・分離回路2
4に対し、第1タイムスロットを指定して、指定された
通話チャネル「10」に切り換える。
・・端末側 (4) 端末番号と指定通話チャネル番号に基づき、ホーム
メモリ局の加入者データにアクセスして、接続可能かチ
ェックし、可能であれば、無線基地局から先に指定した
通話チャネルでダイヤル信号送出指令を送信する。
・・基地局側 (5) ダイヤル信号送出指令に基づき、先に一時記憶した
ダイヤル数字を指定通話チャネル「10」にて送信させ
る。 (6) ダイヤル数字に基づき、固定網等へ通話接続する。
・・基地局側
【0012】着呼接続 (1) 或る固定加入者が自動車電話番号をダイヤルする
と、ダイヤル数字から端末のホームメモリ局を割り出
し、その加入者データにアクセスして、位置情報から、
在圏ゾーンを見出し、該ゾーンに対し着信制御チャネル
で着呼信号を送信して、一斉呼び出しを行う。
・・基地局側 (2) 着信制御チャネル「1」を通して受信した着呼信号
が自機宛のものかチェックし、自機宛であれば、該着信
制御チャネル「1」で着呼応答信号を送信させる。
・・端末側 (3) 着呼応答信号の受信レベルを検出し、該レベルの最
も高い無線基地局を端末の在圏無線ゾーンと判断し(こ
こではWZ1 とする)、この在圏無線ゾーンに割り当て
られた通話チャネル「10」乃至「12」の内、空きの
チャネル番号1つを指定通話チャネル番号として(ここ
では、「11」とする)、在圏ゾーンに係る無線基地局
から着信制御チャネル「1」で端末側に送信する。 ・
・基地局側 (4) 着信制御チャネル「1」を通して受信した指定通話
チャネル番号に基づき指定通話チャネル「11」に切り
換える。 ・・端末側 (5) 指定通話チャネルで端末側に呼び出し信号送出指令
を送信し、発側加入者に対し、着側加入者を呼び出し中
であることを示す呼び出し音を送出させる。・・基地局
側 (6) 指定通話チャネル「11」で呼び出し信号送出指令
を受信すると、トーン発生回路20から呼び出し信号を
発生させ、電話機本体14へ送出せしめて呼び出し音を
発生させる。
・・端末側 (7) ハンドセット12の持上げでオフフックし電話機本
体14の制御回路からオフフック信号が入力されると、
通話チャネル「11」より応答信号を送信させる。
・・端末側 (8) 応答信号に基づき通話接続する。
・・基地局側
【0013】通話中チャネル切り換え (1) 例えば、通話チャネル「11」で通話中、無線基地
局で検出している当該通話チャネルでの受信レベルが一
定値以下になると、無線ゾーンの移行が発生したとして
周辺の無線ゾーンに関し、各無線基地局のS/N監視用
受信機で当該通話チャネル「11」の受信レベルを測定
し、最も受信レベルの高い無線ゾーンを移行先の無線ゾ
ーンとする。該移行先と判断した無線ゾーンが元の無線
ゾーンと異なるとき、移行先の無線ゾーン(ここではW
2 とする)に割当られた内、空きの通話チャネルを選
択し(ここでは、「13」とする)、元の無線ゾーンに
係る無線基地局から通話チャネル「11」を通して通話
中チャネル切り換え信号(指定通話チャネル番号「1
3」を含む)を送信する。 ・・基地局側 (2) 通話中チャネル切り換え信号に基づき、該信号で指
定された通話チャネル「13」への切り換えを行う。
・・端末側 (3) 通話路を元の無線ゾーンの旧チャネル「11」から
移行先の無線ゾーンの新チャネル「13」へ切り換えて
通話を継続させ、(1) に戻る。 ・・基地局側
【0014】終話・切断(端末側から) (1) 例えば、通話チャネル「13」で通話中、ハンドセ
ット10を電話機本体12に置きフックスイッチが閉
じ、電話機本体14の制御回路からオンフック信号が入
力されると、通話チャネル「13」で終話信号を送信さ
せる。 ・・端末側 (2) 終話信号に基づき、無線基地局から通話チャネル
「13」を通して端末側に切断信号を送信し、固定網ま
での接続を解除する。 ・・基地局側 (3) 通話チャネル「13」を通して切断信号を入力する
と、該通話チャネルで切断確認信号を返送して送信断と
し、待ち受け状態に戻る。 ・・端末側 (4) 切断確認信号に基づき、通話チャネルの復旧を行
う。 ・・基地局側
【0015】終話・切断(固定網側から) (1) 例えば、通話チャネル「13」で通話中、固定網側
がオンフックしたとき、通話チャネル「13」を通して
端末側に切断信号を送信し、固定網側から自動車電話交
換局側へと順次接続を解除していく。・・基地局側 (2) 通話チャネル「13」を通して切断信号を入力する
と、該通話チャネルで切断確認信号を返送して送信断と
し、待ち受け状態に戻る。 ・・端末側 (3) 切断確認信号に基づき、通話チャネルの復旧を行
う。 ・・基地局側
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、ディ
ジタル自動車電話システムでは、自動車電話端末側又は
固定網側のいずれからも、車両の位置に関わらず、通話
が可能となっている。但し、TDMA方式であっても、
1つの周波数帯で設定可能な無線チャネルに限りがある
ため、ディジタル移動通信システムで利用可能な端末数
が限られている。そこで、自動車電話や携帯電話等の移
動通信システムでは、システムの使用する周波数帯を複
数にして、需要増に的確に対応できるようにする場合が
ある。
【0017】ところが、移動通信端末の回路構成の内、
特に、PLLシンセサイザ回路(30)のVCO(7
2)、周波数変換器(32,44)、RF増幅器(3
4)、送受分波器(38)、低雑音RF増幅器(4
0)、帯域フィルタ(42)等のRF部分は動作周波数
帯域や通過帯域に制約があるため、特定の1つの周波数
帯でしか動作し得ず、自動車電話端末等、1つの移動通
信端末は、1つの周波数帯でだけ利用でき、ユーザが複
数の周波数帯のいずれでも通話したい場合、複数の移動
通信端末を用意しなければならず、コストや設置スペー
スが嵩み、又、1つの移動通信端末で我慢する場合、特
定の1つの周波数帯でしか利用できないので、該周波数
帯が他人の使用で塞がっているときは、空きが生じるま
で待たなければならないという不便があった。以上から
本発明の目的は、1つの端末で、システムの提供する複
数の周波数帯を利用できる移動通信端末を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。1は移動通信端末の一例としてのディジタル
自動車電話端末であり、第1の周波数帯での送受兼用の
アンテナ36Aと第2の周波数帯での送受兼用のアンテ
ナ36Bが接続されている。25は送信ベースバンド信
号を所定の変調方式で変調し送信IF信号を作成する変
調部、31は切り換えスイッチ、33Aは第1の周波数
帯で動作する第1送信部で、送信IF信号を第1の周波
数帯の送信RF信号に周波数変換するとともに電力増幅
を行う。33Bは第2の周波数帯で動作する第2送信部
で、送信IF信号を第2の周波数帯での送信RF信号に
周波数変換するとともに電力増幅を行う。39Aは第1
の周波数帯で動作する第1受信部で、第1の周波数帯で
のRF信号を受信して所定の受信IF信号に変換する。
39Bは第2の周波数帯で動作する第2受信部で、第2
の周波数帯でのRF信号を受信して所定のIF信号に変
換する。57は切り換えスイッチ、59は受信IF信号
から受信ベースバンド信号を復調する復調部である。第
1送信部33Aと第1受信部39Aはアンテナ36A、
第2送信部33Bと第2受信部39Bはアンテナ36B
と接続されている。
【0019】
【作用】端末を第1の周波数帯で使用するとき、切り換
えスイッチ31を第1送信部33Aの側に切り換え、切
り換えスイッチ57を第1受信部39Aの側に切り換え
る。この結果、送信ベースバンド信号は、変調部25で
変調後、第1送信部33Aで第1の周波数帯での送信R
F信号に変換され、電力増幅されたあと、アンテナ36
Aから送信される。また、アンテナ36Aでキャッチさ
れた第1の周波数帯のRF信号は第1受信部39Aで所
定の受信IF信号に変換されたのち、復調部59で受信
ベースバンド信号に復調されるので、第1の周波数帯で
運用することができる。逆に、端末を第2の周波数帯で
使用するとき、切り換えスイッチ31を第2送信部33
Bの側に切り換え、切り換えスイッチ57を第2受信部
39Bの側に切り換える。この結果、送信ベースバンド
信号は、変調部25で変調後、第2送信部33Bで第2
の周波数帯での送信RF信号に変換され、電力増幅され
たあと、アンテナ36Bから送信される。また、アンテ
ナ36Bでキャッチされた第2の周波数帯のRF信号は
第2受信部39Bで所定の受信IF信号に変換されたの
ち、復調部59で受信ベースバンド信号に復調されるの
で、第2の周波数帯で運用することができる。
【0020】これにより、1つの端末を、第1の周波数
帯と第2の周波数帯の両方で使用することができ、周波
数帯毎に複数の端末を用意しなくても、少ない待ち時間
での通信が可能となる。更に、変調部25やその前段の
回路、復調部59やその後段の回路は、1系統ずつで済
むので、回路構成上の負担も少ない。
【0021】受信系がダブルスーパヘテロダイン方式に
なっている場合、複数の周波数帯毎に複数系統設ける受
信部は、それぞれ、受信RF信号を第1IF信号に周波
数変換する部分とし、これら複数系統の受信部の出力を
切り換えスイッチを介して共通のIF部に通し、第2I
F信号に変換するようにする。これにより、IF部を含
めて複数系統設けるよりも遙かに回路構成の負担を軽減
することができる。また 移動通信端末を、第1周波数
帯域のRF信号用の第1帯域フィルタと該第1帯域フィ
ルタ通過後の信号を所定のIF信号に周波数変換して出
力する第1周波数変換器とを有する第1受信部と、第2
周波数帯域のRF信号用の第2帯域フィルタと該第2帯
域フィルタ通過後の信号を所定のIF信号に周波数変換
して出力する第2周波数変換器とを有する第2受信部
と、選択的に入力される該第1受信部、該第2受信部か
らのIF信号について、それぞれベースバンド信号に復
調する共通復調部とで構成する 移動通信においては
信スプリアス感度に対する規定が非常に厳しいが(特にR
F帯の受信スプリアス感度)、上記構成によれば 帯域フ
ィルタの帯域外減衰量をそれぞれの周波数帯において最
適な値となるように減衰量を決定することができる
た、周波数変換器を1個のミキサにしようとすると、800
Mhzから1.5GHzの広帯域での良好なNFを安定に実現する
ことができなくなるが 本願発明のように第1受信部 第2
受信部をそれぞれ独立にし、それぞれに各RF信号を所
定のIF信号に周波数変換して出力する第1 第2の周波
数変換器を設け それぞれの周波数変換器出力を選択的
に共通復調器でベースバンド信号に復調して出力するよ
うにすれば、800Mhzから1.5GHzの広帯域において良好な
NFを安定に実現することができる
【0022】複数の受信部の各々に、受信RF信号を増
幅するRF増幅器を設けることで、受信電界強度がそれ
ほど強くない場所でも、確実に、通信を行えるようにな
る。
【0023】送信系の切り換えスイッチの切り換えに連
動して、不使用状態となる系統の送信部の少なくとも電
力増幅器の電源をオフし、使用状態となる系統側をオン
する。これにより、複数系統の送信部を設けたことによ
る端末内での電力消費の増大を抑えることができる。
【0024】また、送信系と受信系の切り換えスイッチ
の切り換えに連動して、不使用状態となる系統の送信部
及び受信部の電源をオフし、使用状態となる系統側をオ
ンする。たとえば 受信に際しては第1の受信部、第2
の受信部についてパワー制御を行い 選択的に一方だけ
動作可能とし、該第1の受信部、該第2の受信部のう
前記パワー制御により動作可能とされた受信部から
のIF信号を共通復調部でベースバンド信号に復調す
る。これにより、複数系統の送信部及び受信部を設けた
ことによる端末内での電力消費の増大をより一層抑える
ことができる。
【0025】移動通信端末の対象とする移動通信システ
ムが、複数の周波数帯が、各々、マルチチャネルアクセ
ス方式での制御チャネルと通話チャネルを有していると
き、端末内に、切り換えスイッチの切り換え制御及び送
信周波数,受信周波数の可変制御を含む複数の周波数帯
にわたるチャネル切り換え制御、を含む端末側発着呼接
続制御を行う制御部を設け、発呼時、複数の周波数帯域
の中から空きの制御チャネルを探し、該制御チャネルを
通して基地局側に発呼接続の要求を行うようにする。こ
れにより、端末側が発呼する場合に、ユーザが切り換え
スイッチに対する切り換え操作をしなくても、自動的
に、複数の周波数帯の中の空きチャネルを通して発呼接
続の要求を行えるから、操作の手間が減ると同時に、通
信可能となるまでの待ち時間が短くなる。
【0026】移動通信端末の対象とする移動通信システ
ムが、複数の周波数帯を1元的に管理して発着呼の接続
を行い、複数の周波数帯の内、いずれかの制御チャネル
で発呼接続要求があると、基地局側が該制御チャネルを
通して複数の周波数帯の中の任意の空きの通話チャネル
を端末側に指定するとき、制御部が、発呼接続の要求
後、制御チャネルで指定された通話チャネルへの切り換
えを行うようにする。これにより、端末側が発呼する場
合に、発呼接続要求したチャネルに係る周波数帯に通話
チャネルの空きがなくても他の周波数帯に空きがあれ
ば、即座に通話可能となるので、周波数資源を効率良く
利用して、通信可能となるまでの待ち時間を最小限に抑
えることができる。
【0027】移動通信端末の対象とする移動通信システ
ムが、複数の周波数帯が、各々、マルチチャネルアクセ
ス方式での制御チャネルと通話チャネルを有し、かつ、
複数の周波数帯を1元的に管理して発着呼の接続を行
い、着呼移動通信端末に対しては、基地局側が各周波数
帯の制御チャネルを通して呼び出し、複数の周波数帯の
内、いずれかの制御チャネルで着呼応答があると、該制
御チャネルを通して複数の周波数帯の中の任意の空きの
通話チャネルを端末側に指定するとき、端末内に、切り
換えスイッチの切り換え制御及び送信周波数,受信周波
数の可変制御を含む複数の周波数帯にわたるチャネル切
り換え制御、を含む端末側発着呼接続制御を行う制御部
を設け、端末の待ち受け時、複数の周波数帯の内、任意
の1つに係る所定の制御チャネルに切り換えて待ち受
け、該制御チャネルで呼び出しがあると、着呼応答後、
制御チャネルで指定された通話チャネルへ切り換えるよ
うにする。これにより、端末側が着呼する場合に、呼び
出しを受けたチャネルに係る周波数帯に通話チャネルの
空きがなくても他の周波数帯に空きがあれば、即座に通
話可能となるので、周波数資源を効率良く利用して、通
信可能となるまでの待ち時間を最小限に抑えることがで
きる。
【0028】
【実施例】図2は本発明の実施例構成図であり、図1と
同一部分には同一符号を付している。図2は第1の周波
数帯(例えば800MHz帯)と第2の周波数帯(例えば1.5G
Hz帯)の2つの周波数帯で使用できるようにしたディジ
タル自動車電話端末であり、該端末の対象とするディジ
タル移動通信システムは、2つの周波数帯が、各々、セ
ルラ・マルチチャネルアクセス方式での複信方式による
制御チャネルと通話チャネルを有し、かつ、2つの周波
数帯を1元的に管理して発着呼の接続、通話中チャネル
切り換え等を行い、また、制御チャネルは着信制御チャ
ネルと発信制御チャネルに別れている場合を示す。な
お、2つの周波数帯の1元的管理により、端末がいずれ
の周波数帯で発呼接続要求をしても、基地局側は、2つ
の周波数帯の中から空きとなっている任意の1つの通話
チャネルを指定し、また、端末に着呼する場合も、2つ
の周波数帯の両方で呼び出しを行い、該呼び出しに応じ
て2つの周波数帯のいずれで着呼応答があっても、2つ
の周波数帯の中から空きとなっている任意の1つの通話
チャネルを指定するようになっているものとする。
【0029】図2において、10は電話機で、送話器,
受話器,プッシュダイヤル等を備えたハンドセット12
と、フックスイッチ,電源スイッチ,マイコン構成の制
御回路等を備えた電話機本体14を有している。160
は移動機で、180は電話機本体の制御回路と通信を行
ったり、チャネル切り換え制御を含む端末側の発着呼接
続制御、位置登録制御等を行うマイコン構成の制御回路
であり、チャネル切り換え制御には、後述する切り換え
スイッチに対する切り換え制御、時分割多重・分離回路
に対するタイムスロットの指定、PLLシンセサイザ回
路に対する分周比設定等による送信周波数と受信周波数
の可変制御、電源オン・オフ回路に対するオン・オフ制
御が含まれる。なお、制御回路180の内蔵メモリに
は、予め、2つの周波数帯での全着信制御チャネルデー
タが登録されており、待ち受けの際に利用する。
【0030】20は電話機本体に呼び出し音を出力させ
る際にトーン信号を発生するトーン発生回路、22は電
話機本体から入力した送信アナログ音声信号をPCM符
号化したり、PCM音声データのアナログ信号化をして
電話機本体へ出力したりする符号化/復号化回路、24
はPCM音声データや制御回路180からの送信制御デ
ータをTDMA方式で時間分割多重し、制御回路180
で指定された所望の送信タイムスロットで送信ベースバ
ンド出力を行ったり、受信ベースバンドデータから所望
の受信タイムスロットに係るPCM音声データや受信制
御データを分離したりする時間分割多重・分離回路(T
DMA回路)である。
【0031】25は送信ベースバンドの変調を行う変調
部で、この内、26は送信ベースバンドデータに対し、
直・並列変換,π/4シフト等を行う送信信号処理回
路、28は該送信信号処理回路で処理後のデータに対し
π/4シフトQPSKバースト変調を行う直交変調器
(MOD)、300は制御回路180のチャネル切り換
え制御にともなう第1の周波数帯での周波数可変制御に
従い、周波数の可変した第1の周波数帯用の送信用及び
受信用第1ローカル発振信号(faL1)を出力したり、
制御回路180のチャネル切り換え制御にともなう第2
の周波数帯での周波数可変制御に従い、周波数の可変し
た第2の周波数帯用の第1ローカル発振信号(fbL1
を出力するPLLシンセサイザ回路である。
【0032】31は切り換えスイッチであり、制御回路
180によって周波数帯を変更する際に切り換えられ
る。33Aは第1の周波数帯で動作する第1送信部、3
3Bは第2の周波数帯で動作する第2送信部であり、3
2Aは切り換えスイッチを介して入力したQPSKバー
スト変調信号を送信用第1ローカル発振信号(faL1
により第1の周波数帯での所定の送信周波数の送信RF
信号に変換する周波数変換器(UP−CON)、34A
は該周波数変換器から出力された送信RF信号を電力増
幅する電力増幅器である。32Bは切り換えスイッチを
介して入力したQPSKバースト変調信号を送信用第1
ローカル発振信号(fbL1)により第2の周波数帯での
所定の送信周波数の送信RF信号に変換する周波数変換
器(UP−CON)、34Bは該周波数変換器から出力
された送信RF信号を電力増幅する電力増幅器である。
【0033】36Aは移動機の外部に設けられた第1の
周波数帯用の送受兼用のアンテナ、36Bは移動機の外
部に設けられた第2の周波数帯用の送受兼用のアンテ
ナ、38Aは第1送信部から出力された電力増幅後の送
信RF信号を外部のアンテナ36Aへ導いたり、アンテ
ナ36Aで受波した受信RF信号を後述する第1受信部
へ導いたりする送受分波器、38Bは第2送信部から出
力された電力増幅後の送信RF信号を外部のアンテナ3
6Bへ導いたり、アンテナ36Bで受波した受信RF信
号を後述する第2受信部へ導いたりする送受分波器であ
る。送受分波器38Aと38Bは、各々、送信帯域フィ
ルタ,結合器,受信帯域フィルタから構成されている。
【0034】39Aは第1の周波数帯で動作する第1受
信部、39Bは第2の周波数帯で動作する第2受信部で
あり、図4に示す如く構成されている。40Aは第1の
周波数帯での受信RF信号の増幅を行う低雑音RF増幅
器、42Aは増幅後の受信RF信号の所定のRF帯域だ
け通す帯域フィルタ(BPF)、44Aは受信RF信号
を受信用第1ローカル発振信号(faL1)により所定周
波数の第1IF信号に変換する第1周波数変換器(第1
MIX)、46Aは第1周波数変換器44Aの出力から
第1IF信号を取り出す第1IFフィルタ、48Aは所
定の固定周波数の第2ローカル発振信号(fL2)を出力
するローカル発振器、50Aは第1IF信号を第2ロー
カル発振信号により所定周波数の第2IF信号に変換す
る第2周波数変換器(第2MIX)、52Aは第2周波
数変換器50Aの出力から第2IF信号を取り出す第2
IFフィルタ、54Aは第2IF信号の増幅を行うIF
増幅器、56Aは増幅後の第2IF信号の帯域制限を行
う第2IFフィルタである。
【0035】40Bは第2の周波数帯での受信RF信号
の増幅を行う低雑音RF増幅器、42Bは増幅後の受信
RF信号の所定のRF帯域だけ通す帯域フィルタ(BP
F)、44Bは受信RF信号を受信用第1ローカル発振
信号(fbL1)により所定周波数の第1IF信号に変換
する第1周波数変換器(第1MIX)、46Bは第1周
波数変換器44Bの出力から第1IF信号を取り出す第
1IFフィルタ、48Bは所定の固定周波数の第2ロー
カル発振信号(fL2)を出力するローカル発振器、50
Bは第1IF信号を第2ローカル発振信号(fL2)によ
り所定周波数の第2IF信号に変換する第2周波数変換
器(第2MIX)、52Bは第2周波数変換器50Bの
出力から第2IF信号を取り出す第2IFフィルタ、5
4Bは第2IF信号の増幅を行うIF増幅器、56Bは
増幅後の第2IF信号の帯域制限を行う第2IFフィル
タである。
【0036】図2に戻って、57は切り換えスイッチで
あり、制御回路180によって周波数帯を変更する際に
切り換えスイッチ31と連動して切り換えられる。59
は復調部であり、58は切り換えスイッチ57を介して
入力される第2IF信号の振幅制限を行うリミッタ増幅
器、60は該リミッタ増幅器からのバースト出力に対
し、π/4シフトQPSKバースト復調を行う直交復調
器(DMOD)、62は復調信号に対し並・直列変換等
を行い受信ベースバンド出力を行う受信信号処理回路で
ある。64AはIF増幅器54Aから取り出した第2I
F信号に基づき、第1周波数帯での受信電界強度の検出
を行う第1電界強度検出回路、64BはIF増幅器54
Bから取り出した第2IF信号に基づき、第2周波数帯
での受信電界強度の検出を行う第2電界強度検出回路、
65は切り換えスイッチであり、制御回路180によっ
て周波数帯を変更する際に切り換えスイッチ31、57
と連動して切り換えられて、受信電界強度検出信号を制
御回路180へ出力する。
【0037】PLLシンセサイザ回路300は、図4に
示す如く、所定周波数の基準信号を発振出力する基準発
振器66、切り換えスイッチ84,プリスケーラ86,
プログラマブルデバイダ88,位相・周波数比較型の位
相比較器90を含むPLL−IC回路680、LPF7
0Aと70B、VCO72Aと72B、分配器74Aと
74B、増幅器76Aと76B,78Aと78B、ロー
カルフィルタ80Aと80B,82Aと82Bとから成
り、VCO72Aから出力された第1発振信号(f
L1)をPLL−IC回路680の切り換えスイッチ8
4を介して、プリスケーラ86に入力し、該プリスケー
ラ86とプログラマブルデバイダ88で分周後、位相比
較器90で基準信号との位相・周波数比較を行い、比較
信号をLPF70Aに通して制御電圧に変換し、該制御
電圧に基づきVCO72Aの発振制御を行うことで、プ
ログラマブルデバイダ88に設定される分周比データに
応じた第1の周波数帯での第1発振信号(faL1)を出
力させ、分配器74Aで送信側と受信側の2系統に振り
分けたのち、各々、増幅器76Aと78Aで増幅後、ロ
ーカルフィルタ80Aと82Aで、送信用第1ローカル
発振信号(faL1)と受信用第1ローカル発振信号(f
L1)を取り出し、第1送信部33Aの周波数変換器3
2Aと第1受信部39Aの第1周波数変換器44Aへ出
力するようになっている。
【0038】また、VCO72Bから出力された第1発
振信号(faL1)をPLL−IC回路68Bの切り換え
スイッチ84を介して、プリスケーラ86に入力し、該
プリスケーラ86とプログラマブルデバイダ88で分周
後、位相比較器90で基準信号との位相・周波数比較を
行い、比較信号をLPF70Bに通して制御電圧に変換
し、該制御電圧に基づきVCO72Bの発振制御を行う
ことで、プログラマブルデバイダ88に設定される分周
比データに応じた第2の周波数帯での第1発振信号(f
L1)を出力させ、分配器74Bで送信側と受信側の2
系統に振り分けたのち、各々、増幅器76Bと78Bで
増幅後、ローカルフィルタ80Bと82Bで、送信用第
1ローカル発振信号(fbL1)と受信用第1ローカル発
振信号(fbL1)を取り出し、第1送信部33Bの周波
数変換器32Bと第1受信部39Bの第1周波数変換器
44Aへ出力するようになっている。
【0039】図2に戻って、92は第1送信部33Aと
第2送信部33B、第1受信部53Aと第2受信部53
Bに対する電源のオン・オフを行う電源オン・オフ回路
であり、切り換えスイッチ31,57,84の切り換え
に連動して、不使用状態となる系統の電源をオフし、使
用状態となる電源をオンする。制御回路180は、チャ
ネル切り換えの際、送信周波数と受信周波数の変更が必
要な場合、PLL−IC回路680に分周比データを出
力し、プログラマブルデバイダ88に設定させること
で、送信周波数と受信周波数を同時に可変させる。この
際、周波数帯の変更を行う場合は、切り換えスイッチ8
4の切り換えも行う。第1の周波数帯とする場合は切り
換えスイッチ84をVCO72A側に切り換えさせ、第
2の周波数帯とする場合はVCO72B側に切り換えさ
せる。但し、ディジタル自動車電話システムでは、TD
MA方式により、1つの周波数に対し3つのチャネル
(制御チャネルや通話チャネル)が割当られているの
で、チャネル切り換えが必ずしも送受信周波数の変更を
要するものでない。また、制御回路180はチャネル切
り換えの際、時分割多重・分離回路24に対し、チャネ
ルに対応するタイムスロットの指定を行い、所望チャネ
ルでのバースト送受信を行わせる。
【0040】移動機160の制御回路180の通信制御
処理には大別して、位置登録を含む待ち受け、発呼
接続、着呼接続、通話中チャネル切り換え、終話
・切断があり、図5乃至図8の流れ図を参照し、ディジ
タル自動車電話システム全体の動作と関連付けながら説
明する。なお、ディジタル自動車電話システムは、セル
ラ・マルチチャネルアクセス方式を採用しているものと
する。また、複信方式により、端末は同一チャネルにつ
き、無線基地局への送信と無線基地局からの受信を異な
る周波数で行い、送話と受話を同時に行えるようになっ
ているものとし、更に、制御チャネルは着信制御チャネ
ルと発信制御チャネルに分けられているものとする。
【0041】また、簡単のため、ゾーン構成は図9に示
す如くなっており、車両の現在地は無線ゾーンWZ1
にあり、また、無線ゾーンWZ1 乃至WZ7 が1つの制
御ゾーンCZ1 (破線範囲)を成しているものとする。
そして、制御ゾーンCZ1 内では、どの無線ゾーンも第
1の周波数帯で着信制御信号上り回線周波数としてのf
1 と着信制御信号下り回線周波数としてfa1 ′が対
で割り当てられており、第2の周波数帯で着信制御信号
上り回線周波数としてのfb1 と着信制御信号下り回線
周波数としてfb1 ′が対で割り当てられており、ま
た、第1の周波数帯で発信制御信号上り回線周波数とし
てのfa2 とfa3 、発信制御信号下り回線周波数とし
てのfa2 ′とfa3 ′(各々fa2 , fa3 と対をな
す)が割り当てられており、第2の周波数帯で発信制御
信号上り回線周波数としてのfb2とfb3 、発信制御
信号下り回線周波数としてのfb2 ′とfb3 ′(各々
fb 2 , fb3 と対をなす)が割り当てられているもの
とする。更に、制御ゾーンCZ1 の各無線ゾーン毎に、
第1の周波数帯で互いに異なる通話信号上り回線周波数
としてのfa4 乃至fa10、通信信号下り回線周波数と
してのfa4 ′乃至fa10′(各々fa4 乃至fa10
対をなす)が割り当てられており、第2の周波数帯で互
いに異なる通話信号上り回線周波数としてのfb4 乃至
fb10、通信信号下り回線周波数としてのfb4 ′乃至
fb10′(各々fb4 乃至fb10と対をなす)が割り当
てられているものとする。そして、各信号回線には、図
10と図11に示す如く、第1乃至第3タイムスロット
により、3つのチャネルが割り当てられているものとす
る。更に、制御回路180の内蔵メモリには、予め、全
国の制御ゾーンに割り当てられた、各着信制御チャネル
番号群が第1の周波数帯と第2の周波数帯の別に記憶さ
れているものとする。
【0042】待ち受け 電源がオンされると、移動機160の制御回路180
は、まず、内蔵したメモリに予め登録されている各着信
制御チャネル番号群を用いて、2つの周波数帯の各着信
制御チャネルへの切り換え制御を行いながら、電界強度
検出回路64Aまたは64Bで検出された受信電界強度
を比較し、一番電界強度の強い周波数の着信制御チャネ
ルを探し、該着信制御チャネルに切り換える(図5のス
テップ101)。着信制御チャネルをサーチする際、着
信制御チャネル番号が第1の周波数帯に係るものである
とき、切り換えスイッチ31を第1送信部33A側(a
側)、切り換えスイッチ57を第1受信部39A側(a
側)、切り換えスイッチ65を第1電界強度検出回路6
4A側(a側)に切り換え、電源オン・オフ回路92を
制御して第1送信部33Aと第1受信部39Aの電源を
オンさせると同時に、第2送信部33Bと第2受信部3
9Bの電源をオフさせ、かつ、PLLシンセサイザ回路
300の切り換えスイッチ84をVCO72A側(a
側)に切り換えさせたあと、第1の周波数帯での各着信
制御チャネルに応じた分周比データをPLL−IC回路
680のプログラマブルデバイダ88に設定して受信周
波数を第1の周波数帯の中で順に切り換えるとともに、
各着信制御チャネルに応じたタイムスロットを時分割多
重・分離回路24に指定する。
【0043】また、着信制御チャネル番号が第2の周波
数帯に係るものであるとき、切り換えスイッチ31を第
2送信部33B側(b側)、切り換えスイッチ57を第
2受信部39B側(b側)、切り換えスイッチ65を第
2電界強度検出回路64B側(b側)に切り換え、電源
オン・オフ回路92を制御して第1送信部33Aと第1
受信部39Aの電源をオフさせると同時に、第2送信部
33Bと第2受信部39Bの電源をオンさせ、かつ、P
LLシンセサイザ回路300の切り換えスイッチ84を
VCO72B側(b側)に切り換え、かつ、第2の周波
数帯での各着信制御チャネルに応じた分周比データをP
LL−IC回路680のプログラマブルデバイダ88に
設定して受信周波数を第2の周波数帯の中で順に切り換
えるとともに、各着信制御チャネルに応じたタイムスロ
ットを時分割多重・分離回路24に指定する。
【0044】電界強度の一番強い周波数の着信制御チャ
ネルに切り換えることで、端末が現在存在する在圏ゾー
ン(制御ゾーンの1つ)で使用されている着信制御チャ
ネルに切り替わる。なお、着信制御チャネルのサーチは
1つの周波数帯だけを対象に行ってもよい。続いて、時
分割多重・分離回路24をして受信ベースバンドから当
該着信制御チャネルに係る受信タイムスロットのデータ
を抜き取らせ、その中に含まれる地域識別コードと全て
の発信制御チャネル番号を受け取り(発信制御チャネル
番号は、第1の周波数帯と第2の周波数帯の両者のもの
が含まれているものとする)、発信制御チャネル番号を
内蔵メモリに登録する(ステップ102)。ここでは、
受信電界強度の最も強い着信制御チャネル番号が第1の
周波数帯に係る「1a」となったものとすると(送信周
波数fa1 ,受信周波数fa1 ′)、在圏ゾーンはCZ
1 と判明し、登録される発信制御チャネル番号は第1の
周波数帯の「4a」乃至「9a」、第2の周波数帯の
「4b」乃至「9b」となる。
【0045】次に、制御回路180は今回受信した地域
識別コードが前回受信したときの地域識別コードと異な
っているかチェックし(ステップ103)、異なってい
るときは、内蔵メモリに今回登録した発信制御チャネル
番号に基づき、まず、発信制御チャネル番号「4a」乃
至「6a」に応じた所定の分周比データをプログラマブ
ルデバイダ88に設定して、送信周波数fa2 ,受信周
波数fa2 ′に切り換えるとともに、時分割多重・分離
回路24に対し第1乃至第3タイムスロットの指定を行
い、また、発信制御チャネル番号「7a」乃至「9a」
に応じた所定の分周比データをプログラマブルデバイダ
88に設定して、送信周波数fa3 ,受信周波数f
3 ′に切り換えるとともに、時分割多重・分離回路2
4に対し第1乃至第3タイムスロットの指定を行うこと
で、第1の周波数帯での登録発信制御チャネルに順に切
り換え、その中に、空きのチャネルが有るか探す。
【0046】第1の周波数帯で空きのチャネルが無けれ
ば、切り換えスイッチ31,57,65,84をb側に
切り換え、電源オン・オフ回路92を制御して第1送信
部33Aと第1受信部39Aの電源をオフすると同時に
第2送信部33Bと第2受信部39Bの電源をオンし、
発信制御チャネル番号「4b」乃至「6b」に応じた所
定の分周比データをプログラマブルデバイダ88に設定
して、送信周波数fb 2 ,受信周波数fb2 ′に切り換
えるとともに、時分割多重・分離回路24に対し第1乃
至第3タイムスロットの指定を行い、また、発信制御チ
ャネル番号「7b」乃至「9b」に応じた所定の分周比
データをプログラマブルデバイダ88に設定して、送信
周波数fb3 ,受信周波数fb3 ′に切り換えるととも
に、時分割多重・分離回路24に対し第1乃至第3タイ
ムスロットの指定を行うことで、第2の周波数帯での登
録発信制御チャネルに順に切り換え、その中に、空きの
チャネルが有るか探す(以上、ステップ104)。
【0047】空きの発信制御チャネルを見出したなら
ば、制御回路180は位置登録信号(位置情報と端末番
号を含む)を時分割多重・分離回路24へ出力し、当該
発信制御チャネルに応じた送信タイムスロットで無線基
地局へ送信させる(ステップ105)。ここでは、第2
の周波数帯に係る発信制御チャネル「4b」でなしたも
のとする。
【0048】位置登録信号は最寄りの無線基地局BS1
で受信され、該無線基地局BS1は、無線回線制御局C
S1をへて自動車電話交換局まで中継し、該自動車電話
交換局が端末番号からディジタル自動車端末のホームメ
モリ局を割り出して位置登録信号を転送するとともに、
位置登録確認信号を無線回線制御局CS1へ送出し、ホ
ームメモリ局は、端末番号に対応させて登録してある位
置情報を書き換え、無線回線制御局CS1は、無線基地
局BS1をして端末側が送信してきた着信制御チャネル
を通して端末側に位置登録確認信号を送信させる。
【0049】端末側の制御回路180は、ステップ10
5のあと、発信制御チャネルを通して時分割多重・分離
回路24から位置登録確認信号を受け取ると、内蔵メモ
リの地域識別コードを書き換えたのち(ステップ10
6、107)、今回の着信制御チャネル「1a」に切り
換えて、待ち受けする(ステップ108)。このよう
に、第1の周波数帯に空きの発信制御チャネルがなくて
も、第2の周波数帯に空きがあれば、直ちに、位置登録
動作を行えるので、速やかに、待ち受け状態に復帰する
ことができる。待ち受け中、制御回路180は定期的
に、電界強度検出回路64Aで検出された受信電界強度
が一定値以下に下がったかチェックし(ステップ10
9)、下がったときは、在圏ゾーンを移行した可能性が
有るので、ステップ101に戻って、前述と同様の処理
をし、この際、ステップ103で地域識別コードに変化
がなければ、ステップ109へ進む。
【0050】発呼接続 待ち受け状態からの発呼接続は次のようになされる。ま
ず、端末のユーザが電話を掛けるためハンドセット12
を持ち上げ、所望の電話番号をダイヤルすると、電話機
本体14のフックスイッチがオフし、該電話機本体の制
御回路からオフフック信号とダイヤル数字が移動機16
0の制御回路180に出力される。制御回路180は、
待ち受け中、オフフック信号の入力があるかチェックし
ており(ステップ110)、オフフック信号が入力され
ると、続いて入力されるダイヤル数字を内蔵メモリに一
時記憶するとともに(図6のステップ201)、前述と
同様にして、内蔵メモリに登録されている第1の周波数
帯と第2の周波数帯での発信制御チャネルに順に切り換
え、その内、空き信号を受信できたチャネルで発呼信号
(端末番号を含む)を、時分割多重・分離回路24をし
て、当該発信制御チャネルに応じた送信周波数及び送信
タイムスロットで送信せしめる(ステップ202、20
3)。ここでは、第2の周波数帯に係る発信制御チャネ
ル「5b」が空きとなっており、該チャネル「5b」で
送信したものとする。
【0051】各無線基地局BS1等では、発呼信号を受
信するとその受信レベルを検出しながら、発呼信号と受
信レベルを無線回線制御局CS1に中継し、該無線回線
制御局CS1は受信レベルの最も高い無線基地局(ここ
ではBS1)を発呼端末の在圏無線ゾーンと判断し、こ
の在圏無線ゾーンに割り当てられている第1の周波数帯
と第2の周波数での通話チャネル「10a」乃至「12
a」,「10b」乃至「12b」の内、使用中でない1つの
チャネル番号を選択し、指定通話チャネル番号として、
無線基地局BS1から該無線基地局が発呼信号を受信し
た発信制御チャネル「5b」で端末側に送信させる。こ
こでは、第1の周波数帯の通話チャネル「12a」が指定
されたものとする。
【0052】端末側は、時分割多重・分離回路24から
指定通話チャネル番号「12a」を受け取った制御回路1
80がチャネル切り換え制御を行い、指定された通話チ
ャネル「12a」に切り換える(ステップ204、20
5)。具体的には、切り換えスイッチ31,57,6
5,84をa側に切り換え、電源オン・オフ回路92を
制御して第1送信部33Aと第1受信部39Aの電源を
オンすると同時に第2送信部33Bと第2受信部39B
の電源をオフし、通話チャネル番号「12a」に応じた所
定の分周比データをプログラマブルデバイダ88に設定
して、送信周波数fa4 ,受信周波数fa4 ′に切り換
えるとともに、時分割多重・分離回路24に対し第3タ
イムスロットの指定を行う。
【0053】無線回線制御局CS1は、自動車電話交換
局に対して発呼信号(端末番号と指定通話チャネル番号
を含む)送出し、自動車電話交換局は、端末番号からホ
ームメモリ局を割り出し、その加入者データにアクセス
して、接続可能かチェックし、可能であれば、無線回線
制御局CS1にダイヤル数字を要求し、無線回線制御局
CS1は、無線基地局BS1をして、先に指定した通話
チャネル「12a」でダイヤル信号送出指令を送信させ
る。端末側は、時分割多重・分離回路24からダイヤル
信号送出指令を受け取った制御回路180が先に一時記
憶したダイヤル数字を指定通話チャネル「12a」にて送
信せしめる(ステップ206、207)。このダイヤル
数字は、無線基地局BS1、無線回線制御局CS1を経
て自動車電話交換局に送られ、固定網等への接続がなさ
れる。これにより、ユーザは所望の相手と通話が可能と
なる(ステップ208)。
【0054】このように、発呼する際、一方の周波数帯
に空きの発信制御チャネルがなくても、他方の周波数帯
に空きがあれば、直ちに、発呼信号の送信を行うことが
でき、かつ、発呼信号を受けた基地局側は、一方の周波
数帯に空きの通話チャネルがなくても他方の周波数帯に
空きの通話チャネルがあれば、直ちに、通話チャネルの
指定を行い、端末側にチャネル切り換えをさせられるの
で、端末のユーザは速やかに所望の通話を行うことがで
きる。
【0055】着呼接続 一方、待ち受け状態にある端末への着呼接続は次のよう
になされる。或る固定加入者が自動車電話番号をダイヤ
ルすると、固定網交換局は自動車電話交換局まで接続す
る。自動車電話交換局は、ダイヤル数字から端末のホー
ムメモリ局を割り出し、その加入者データにアクセスし
て、端末番号に対応して登録された位置情報から、必要
により他の自動車電話交換局を中継しながら在圏ゾーン
を制御している無線回線制御局CS1に着呼信号(端末
番号を含む)を送出し、該無線回線制御局配下の全無線
基地局BS1等から着信制御チャネルで着呼信号を送信
させ、一斉呼び出しを行わせる。
【0056】端末側は、着信制御チャネル(ここでは
「1a」とする)を通して時分割多重・分離回路24か
ら着呼信号を受け取った制御回路180が自機宛のもの
かチェックし(図7のステップ301)、自機宛であれ
ば、着信制御チャネル「1a」で着呼応答信号を送信す
る(ステップ302)。各無線基地局BS1等は、着呼
応答信号を受信すると、発呼時と同様に、受信レベルの
検出を行い、着呼応答信号と受信レベルを無線回線制御
局CS1に中継し、該無線回線制御局CS1は受信レベ
ルの最も高い無線基地局(ここではBS1とする)を端
末の在圏無線ゾーンと判断し、この在圏無線ゾーンに割
り当てられている第1の周波数帯と第2の周波数帯の通
話チャネル「10a」乃至「12a」,「10b」乃至「12
b」の内、使用中でないもの1つのチャネル番号を自動
車電話交換局に通知する。そして、無線回線制御局CS
1は在圏無線ゾーンに係る無線基地局から、該無線基地
局BS1が発呼応答信号を受信した着信制御チャネル
「1a」で指定通話チャネルを端末側に送信させる。こ
こでは、通話チャネル「11b」が指定されたものとす
る。
【0057】端末側は、時分割多重・分離回路24から
指定通話チャネル番号を受け取った制御回路180がチ
ャネル切り換え制御を行い、指定された通話チャネル
「11b」に切り換える(ステップ303、304)。具
体的には、切り換えスイッチ31,57,65,84を
b側に切り換え、電源オン・オフ回路92を制御して第
1送信部33Aと第1受信部39Aの電源をオフすると
同時に、第2送信部33Bと第2受信部39Bの電源を
オンし、通話チャネル番号「11b」に応じた所定の分周
比データをプログラマブルデバイダ88に設定して、送
信周波数fb4 ,受信周波数fb4 ′に切り換えるとと
もに、時分割多重・分離回路24に対し第2タイムスロ
ットの指定を行う。
【0058】無線回線制御局CS1は、在圏無線ゾーン
に係る無線基地局BS1から先に指定した通話チャネル
「11b」で呼び出し信号送出指令を送信させるととも
に、自動車電話交換局をして、発側加入者に対し、着側
加入者を呼び出し中であることを示す呼び出し音を送出
させる。端末側は、指定通話チャネル「11b」を通して
時分割多重・分離回路24から呼び出し信号送出指令を
入力した制御回路180がトーン発生回路20を制御し
て呼び出し信号を発生させ、電話機本体14へ送出せし
めて呼び出し音を発生させる(ステップ305、30
6)。ハンドセット12が持ち上げられてオフフックす
ると、電話機本体14の制御回路からオフフック信号が
移動機16の制御回路180へ出力され、該制御回路1
80は通話チャネル「11b」により応答信号を送信せし
める(ステップ307、308)。該応答信号が、無線
基地局BS1で受信されたのち、無線回線制御局CS
1、自動車電話交換局等を中継されることで通話接続さ
れる。これにより、ユーザは相手方との通話が可能とな
る(ステップ309)。
【0059】通話中チャネル切り換え なお、通話中に自動車が移動すると、無線ゾーン(1つ
の無線基地局が管理するゾーン)を移行する場合があ
り、互いに隣接する無線ゾーンでは異なる通話チャネル
が割り当てられていることから、通話中のチャネル切り
換えが必要となる。ここでは、通話チャネル「11b」で
通話していたものとして、通話中、無線基地局BS1は
通話チャネル「11b」での受信レベルを検出しており、
一定値以下になると、無線ゾーンの移行が発生したとし
て直属の無線回線制御局CS1に通知し、無線回線制御
局CS1は、必要により他の無線回線制御局と連携しな
がら、周辺の無線ゾーンに関し、各無線基地局に、S/
N監視用受信機で当該通話チャネル「11b」の受信レベ
ルを測定させ、最も受信レベルの高い無線ゾーンを移行
先の無線ゾーンと判断する。移行先と判断した無線ゾー
ンが元の無線ゾーンと同一であれば、通話中チャネル切
り換えはしないが、異なるときは、移行先の無線ゾーン
に割り当てられた第1の周波数帯と第2の周波数帯の中
で、空きの通話チャネルを選択し、自動車電話交換局0
00にチャネル切り換えを依頼する。ここでは、車両が
無線基地局BS4に係る無線ゾーンに移行し、第1の周
波数帯の通話チャネル「19a」が選択されたものとす
る。
【0060】依頼を受けた自動車電話交換局は、無線回
線制御局CS1をして、元の無線ゾーンに係る無線基地
局BS1から通話チャネル「11b」を通して通話中チャ
ネル切り換え信号(指定通話チャネル番号「19a」を含
む)を送信させる。端末側の制御回路180は、通話チ
ャネル「11b」を通して時分割多重・分離回路24から
送られた通話中チャネル切り換え信号を入力すると、該
信号で指定された通話チャネル「19a」への切り換えを
行い(図8のステップ401、402)、一方、自動車
電話交換局は、通話路を元の無線ゾーンの旧チャネル
「11b」から移行先の無線ゾーンの新チャネル「19a」
へ切り換えて通話を継続させる。
【0061】このように、車両が無線ゾーンを移行した
ため、移行先の無線ゾーンでそれまで空きとなっている
通話チャネルに切り換える必要がある場合、第1の周波
数帯と第2の周波数帯の中から空きチャネルを選択でき
るので、一方の周波数帯で空きがなくても、他方の周波
数帯で空きがあれば、自動的に、当該空きチャネルに切
り換えさせて、通話を継続させることができ、通話が途
切れる恐れが少なくなる。
【0062】終話・切断 ディジタル自動車電話端末のユーザがハンドセット12
を電話機本体14に置くと、フックスイッチが閉じ、電
話機本体14の制御回路から移動機160の制御回路1
80にオンフック信号を出力する。オンフック信号を入
力した制御回路180はそれまで通話していた通話チャ
ネル(ここでは、チャネル「19a」とする)で終話信号
を送信させる(ステップ403、404)。終話信号
は、無線基地局BS4、無線回線制御局CS1を中継さ
れて自動車電話交換局に送られ、自動車電話交換局は直
ちに終話してもよい通話か判断し、良ければ、無線回線
制御局CS1に通話の切断を指示するとともに、固定網
交換機までの接続を解除する。無線回線制御局CS1
は、無線基地局BS4から端末側に通話チャネル「19
a」を通して切断信号を送信させる。端末側は、通話チ
ャネル「19a」を通して、時分割多重・分離回路24か
ら切断信号を入力した制御回路180が該通話チャネル
「19a」で切断確認信号を返送させて送信断とし(ステ
ップ405〜407)、待ち受け状態に戻る(図5のス
テップ101)。切断確認信号を無線基地局BS4から
受けた無線回線制御局CS1は、通話チャネルの復旧を
行う。
【0063】これと反対に、固定網側がオンフックした
とき、自動車電話交換局が無線回線制御局CS1に通話
チャネルの切断を指示して、端末側にそれまで通話して
いた通話チャネル「19a」を通して切断信号を送信させ
て待ち受け状態に移行させるとともに(ステップ40
8、406、407、図5のステップ101)、固定網
側から自動車電話交換局側へと順次接続を解除してい
く。
【0064】この実施例によれば、ディジタル移動通信
システムが、800 MHZ 帯と1.5 GHZ帯の2つの周波数帯
を1元的に管理して、発着呼の接続、通話中チャネル切
り換え等を行う場合、1つの端末を用意するだけで以下
の動作が可能となる。 (1)2つの周波数帯の任意の一方で待ち受けし、位置登
録が必要な場合は、2つの周波数帯の中の空きの発信制
御チャネルに切り換えて、位置登録を速やかに行える。 (2)端末側から発呼する場合、2つの周波数帯の中の空
きの発信制御チャネルに切り換えて速やかに発呼要求を
行い、かつ、2つの周波数帯の中から選択された空きの
通話チャネルの指定に従い、該指定通話チャネルに切り
換えて所望の通話を行えるので、一方の周波数帯の中か
らだけ空きチャネルを探す場合よりも遙かに待ち状態と
なる恐れが少なくなる。 (3)端末側に着呼する場合も、2つの周波数帯の中から
選択された空きの通話チャネルの指定に従い、該指定通
話チャネルに切り換えて通話を行えるので、発呼側が待
ち状態となる恐れが少なくなる。 (4)一方の周波数帯の或る通話チャネルで通話中、在圏
無線ゾーンを移行したとき、移行先の無線ゾーンについ
て、2つの周波数帯の中から選択された空きの通話チャ
ネルの指定に従い、該指定通話チャネルに切り換えて、
通話を続行できるので、移行先の無線ゾーンについて、
1つの周波数帯の中からだけ空きチャネルを探す場合よ
りも、通話が途切れる恐れが少なくなる。
【0065】また、上記した実施例によれば、送信部
(33A,33B)と受信部(39A,39B)、送受
分波器(38A,38B)、PLLシンセサイザ回路
(300)の一部、受信電界強度検出回路(64A,6
4B)についてだけ2つの周波数帯に対応して2系統設
ければ済み、他の変調部25、復調部59、時分割多重
・分離回路24等は1系統で済み、回路構成の負担が少
なくて済む。更に、各々、2系統の送信部と受信部の
内、使用する側だけ電源をオンし、不使用となる側の電
源をオフするようにしたので、2系統とも常時、電源オ
ンとする場合に較べて、遙かに、2系統設けたことによ
る消費電力の増大を抑えることができる。
【0066】なお、不使用時に電源をオフするのは、不
使用側の送信部だけとしてもよく、更に、不使用側の送
信部の電力増幅器だけとしてもよい。また、受信系を図
12に示す如く構成し、第1受信部390Aと第2受信
部390Bは、低雑音RF増幅器40A,40B、帯域
フィルタ(BPF)42A,42B、第1周波数変換器
(第1MIX)44A,44Bだけとし、以降は、切り
換えスイッチ570を介して、第1IFフィルタ46,
ローカル発振器48,第2周波数変換器(第2MIX)
50,第2IFフィルタ52,IF増幅器54,、第2
IFフィルタ56から成るIF部94と、復調部59、
電界強度検出回路64を1系統分だけ設けるようにして
もよい。このようにすれば、受信系の回路構成を一層簡
単化できる。更に、受信電界強度が比較的強い場合、低
雑音RF増幅器40A,40Bを省略するようにしても
よい。
【0067】また、上記した実施例ではディジタル移動
通信システムが、2つの周波数帯を利用する場合につい
て説明したが、3つ以上の周波数帯を利用する場合に
は、送信部と受信部を、各々、3系統以上設けて、1つ
の端末でいずれの周波数帯にも対応可能とすることがで
きる。また、ディジタル移動通信システムが2つの周波
数帯を1元的に管理するのでなく、別個に管理する場合
(発着呼接続や通話中チャネル切り換え等が周波数帯毎
に独立してなされる。但し、いずれの周波数帯の着信制
御チャネルからも、2つの周波数帯にわたる発信制御チ
ャネル番号を受け取れる場合)であっても、1つの端末
で、2つの周波数帯の任意の空きの発信制御チャネルを
通して発呼要求し、該発呼要求した側の周波数帯で指定
された通話チャネルで通話を行うことができ、発呼時に
待ち状態となる恐れを少なくできる。更に、上記した実
施例では、制御回路の制御で自動的に、2つの周波数帯
の切り換えがなされるようにしたが、ユーザのマニュア
ル選択操作に従い、切り換わるようにしてもよい。以
上、本発明を実施例、変形例により説明したが、本発明
は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形
が可能であり、本発明はこれらを排除するものではな
い。
【0068】
【発明の効果】以上、本発明によれば、送信部と受信部
を、複数の周波数帯に対応して各々複数系統備え、該複
数系統の送信部の入力側と変調部の出力側の間、及び、
該複数系統の受信部の出力側と復調部の入力側の間に、
各々、切り換えスイッチを介装し、1つの端末を、複数
の周波数帯の中の任意の1つで使用可能としたから、周
波数帯毎に複数の端末を用意しなくても、少ない待ち時
間での通信が可能となる。更に、変調部やその前段の回
路、復調部やその後段の回路は、1系統ずつで済むの
で、回路構成上の負担も少ない。
【0069】また、受信系がダブルスーパヘテロダイン
方式になっている場合、複数の周波数帯毎に複数系統設
ける受信部は、それぞれ、受信RF信号を第1IF信号
に周波数変換する部分とし、これら複数系統の受信部の
出力を切り換えスイッチを介して共通のIF部に通し、
第2IF信号に変換するように構成したから、IF部を
含めて複数系統設けるよりも遙かに回路構成の負担を軽
減することができる。また 移動通信端末を、第1周波
数帯域のRF信号用の第1帯域フィルタと該第1帯域フ
ィルタ通過後の信号を所定のIF信号に周波数変換して
出力する第1周波数変換器とを有する第1受信部と、第
2周波数帯域のRF信号用の第2帯域フィルタと該第2
帯域フィルタ通過後の信号を所定のIF信号に周波数変
換して出力する第2周波数変換器とを有する第2受信部
と、選択的に入力される該第1受信部、該第2受信部か
らのIF信号について、それぞれベースバンド信号に復
調する共通復調部とで構成する 移動通信においては
信スプリアス感度に対する規定が非常に厳しいが(特にR
F帯の受信スプリアス感度)、上記本発明の構成によれ
帯域フィルタの帯域外減衰量をそれぞれの周波数帯
において最適な値となるように減衰量を決定することが
できる また、周波数変換器を1個のミキサにしようとす
ると、800Mhzから1.5GHzの広帯域での良好なNFを安定に
実現することができなくなるが 本願発明のように第1受
信部 第2受信部をそれぞれ独立にし、それぞれに各RF
信号を所定のIF信号に周波数変換して出力する第1
2の周波数変換器を設け それぞれの周波数変換器出力
を選択的に共通復調器でベースバンド信号に復調して出
力するようにすれば、800Mhzから1.5GHzの広帯域におい
て良好なNFを安定に実現することができる。
【0070】また、複数の受信部の各々に、受信RF信
号を増幅するRF増幅器を設けることで、受信電界強度
がそれほど強くない場所でも、確実に、通信を行えるよ
うになる。
【0071】更に、送信系の切り換えスイッチの切り換
えに連動して、不使用状態となる系統の送信部の少なく
とも電力増幅器の電源をオフし、使用状態となる系統側
をオンするように構成したから、複数系統の送信部を設
けたことによる端末内での電力消費の増大を抑えること
ができる。
【0072】また、送信系と受信系の切り換えスイッチ
の切り換えに連動して、不使用状態となる系統の送信部
及び受信部の電源をオフし、使用状態となる系統側をオ
ンするように構成したから、複数系統の送信部及び受信
部を設けたことによる端末内での電力消費の増大をより
一層抑えることができる。
【0073】また、移動通信端末の対象とする移動通信
システムが、複数の周波数帯が、各々、マルチチャネル
アクセス方式での制御チャネルと通話チャネルを有して
いるとき、端末内に、切り換えスイッチの切り換え制御
及び送信周波数,受信周波数の可変制御を含む複数の周
波数帯にわたるチャネル切り換え制御、を含む端末側発
着呼接続制御を行う制御部を設け、発呼時、複数の周波
数帯域の中から空きの制御チャネルを探し、該制御チャ
ネルを通して基地局側に発呼接続の要求を行うように構
成したから、端末側が発呼する場合に、ユーザが切り換
えスイッチに対する切り換え操作をしなくても、自動的
に、複数の周波数帯の中の空きチャネルを通して発呼接
続の要求を行うことができ、操作の手間が減ると同時
に、通信可能となるまでの待ち時間が短くなる。
【0074】また、移動通信端末の対象とする移動通信
システムが、複数の周波数帯を1元的に管理して発着呼
の接続を行い、複数の周波数帯の内、いずれかの制御チ
ャネルで発呼接続要求があると、基地局側が該制御チャ
ネルを通して複数の周波数帯の中の任意の空きの通話チ
ャネルを端末側に指定するとき、制御部が、発呼接続の
要求後、制御チャネルで指定された通話チャネルへの切
り換えを行うように構成したから、端末側が発呼する場
合に、発呼接続要求したチャネルに係る周波数帯に通話
チャネルの空きがなくても他の周波数帯に空きがあれ
ば、即座に通話可能となるので、周波数資源を効率良く
利用して、通信可能となるまでの待ち時間を最小限に抑
えることができる。
【0075】また、移動通信端末の対象とする移動通信
システムが、複数の周波数帯が、各々、マルチチャネル
アクセス方式での制御チャネルと通話チャネルを有し、
かつ、複数の周波数帯を1元的に管理して発着呼の接続
を行い、着呼移動通信端末に対しては、基地局側が各周
波数帯の制御チャネルを通して呼び出し、複数の周波数
帯の内、いずれかの制御チャネルで着呼応答があると、
該制御チャネルを通して複数の周波数帯の中の任意の空
きの通話チャネルを端末側に指定するとき、端末内に、
切り換えスイッチの切り換え制御及び送信周波数,受信
周波数の可変制御を含む複数の周波数帯にわたるチャネ
ル切り換え制御、を含む端末側発着呼接続制御を行う制
御部を設け、端末の待ち受け時、複数の周波数帯の内、
任意の1つに係る所定の制御チャネルに切り換えて待ち
受け、該制御チャネルで呼び出しがあると、着呼応答
後、制御チャネルで指定された通話チャネルへ切り換え
るように構成したから、端末側が着呼する場合に、呼び
出しを受けたチャネルに係る周波数帯に通話チャネルの
空きがなくても他の周波数帯に空きがあれば、即座に通
話可能となるので、周波数資源を効率良く利用して、通
信可能となるまでの待ち時間を最小限に抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例構成図である。
【図3】受信部の構成図である。
【図4】PLLシンセサイザ回路の具体的構成図であ
る。
【図5】移動機の制御回路による待ち受け処理を示す流
れ図である。
【図6】移動機の制御回路による発呼接続処理を示す流
れ図である。
【図7】移動機の制御回路による着呼接続処理を示す流
れ図である。
【図8】移動機の制御回路による通話中チャネル切り換
えと終話・切断処理を示す流れ図である。
【図9】ゾーン構成の説明図である。
【図10】第1の周波数帯における信号回線のチャネル
割り当ての説明図である。
【図11】第2の周波数帯における信号回線のチャネル
割り当ての説明図である。
【図12】移動機の受信系の変形例を示す構成図であ
る。
【図13】従来のディジタル自動車電話端末の全体構成
図である。
【図14】図13中のPLLシンセサイザ回路の具体的
構成図である。
【図15】ゾーン構成の説明図である。
【図16】信号回線のチャネル割り当ての説明図であ
る。
【符号の説明】
10 電話機 25 変調部 31、57 切り換えスイッチ 33A 第1送信部 33B 第2送信部 39A、390A 第1受信部 39B、390B 第2受信部 40A、40B 電力増幅器 59 復調部 92 電源オン・オフ回路 94 IF部 160 移動機 180 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−35628(JP,A) 特開 昭59−165515(JP,A) 特開 平4−91523(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信ベースバンド信号を所定の変調方式
    で変調し送信IF信号を作成する変調部(25)と、送
    信IF信号を送信RF信号に周波数変換するとともに電
    力増幅を行う送信部と、RF信号を受信して所定の受信
    IF信号に変換する受信部と、受信IF信号から受信ベ
    ースバンド信号を復調する復調部(59)を有する移動
    通信端末において、 前記送信部(33A,33B)と受信部(39A,39
    B)を、複数の周波数帯に対応して各々複数系統備え、 複数系統の送信部(33A,33B)の入力側と変調部
    (25)の出力側の間、及び、複数系統の受信部(39
    A,39B)の出力側と復調部(59)の入力側の間
    に、各々、切り換えスイッチ(31,57)を介装し、 前記複数の周波数帯が、各々、マルチチャネルアクセス
    方式での制御チャネルと通話チャネルを有していると
    き、複数の周波数帯におけるチャネル切り換え制御、送
    信周波数、受信周波数の可変制御、切り換えスイッチ
    (31,57)の切り換え制御、を含む端末側発着呼接
    続制御を行う制御部(180)を設け、 移動通信端末の対象とする移動通信システムが、複数の
    周波数帯を1元的に管理して発着呼の接続を行い、複数
    の周波数帯の内、いずれかの制御チャネルで発呼接続要
    求があると、基地局側より該制御チャネルを通して複数
    の周波数帯の中の任意の空きの通話チャネルを端末側に
    指定するとき、 前記制御部(180)は、発呼時、複数の周波数帯域の
    中から空きの制御チャネルを探し、該制御チャネルを通
    して基地局側に発呼接続の要求を行い、発呼接続の要求
    後、該制御チャネルで指定された通話チャネルへの切り
    換えを行うようにしたこと、 を特徴とする移動通信端末。
  2. 【請求項2】 送信ベースバンド信号を所定の変調方式
    で変調し送信IF信号を作成する変調部(25)と、送
    信IF信号を送信RF信号に変換するとともに電力増幅
    を行う送信部と、RF信号を受信して所定の受信第1I
    F信号に変換する受信部と、受信第1IF信号を受信第
    2IF信号に変換するIF部(94)と、受信第2IF
    信号から受信ベースバンド信号を復調する復調部(5
    9)を有する移動通信端末において、 前記送信部(33A,33B)と受信部(390A,3
    90B)を、複数の周波数帯に対応して各々複数系統備
    え、 複数系統の送信部(33A,33B)の入力側と変調部
    (25)の出力側の間、及び、複数系統の受信部(39
    0A,390B)の出力側とIF部(94)の入力側の
    間に、各々、切り換えスイッチ(31,570)を介装
    し、 前記複数の周波数帯が、各々、マルチチャネルアクセス
    方式での制御チャネルと通話チャネルを有していると
    き、複数の周波数帯におけるチャネル切り換え制御、送
    信周波数、受信周波数の可変制御、切り換えスイッチ
    (31,570)の切り換え制御、を含む端末側発着呼
    接続制御を行う制御部(180)を設け、 移動通信端末の対象とする移動通信システムが、複数の
    周波数帯を1元的に管理して発着呼の接続を行い、複数
    の周波数帯の内、いずれかの制御チャネルで発呼接続要
    求があると、基地局側より該制御チャネルを通して複数
    の周波数帯の中の任意の空きの通話チャネルを端末側に
    指定するとき、 前記制御部(180)は、発呼時、複数の周波数帯域の
    中から空きの制御チャネルを探し、該制御チャネルを通
    して基地局側に発呼接続の要求を行い、発呼接続の要求
    後、該制御チャネルで指定された通話チャネルへの切り
    換えを行うようにしたこと、 を特徴とする移動通信端末。
  3. 【請求項3】 送信ベースバンド信号を所定の変調方式
    で変調し送信IF信号を作成する変調部(25)と、送
    信IF信号を送信RF信号に周波数変換するとともに電
    力増幅を行う送信部と、RF信号を受信して所定の受信
    IF信号に変換する受信部と、受信IF信号から受信ベ
    ースバンド信号を復調する復調部(59)を有する移動
    通信端末において、 前記送信部(33A,33B)と受信部(39A,39
    B)を、複数の周波数帯に対応して各々複数系統備え、 複数系統の送信部(33A,33B)の入力側と変調部
    (25)の出力側の間、及び、複数系統の受信部(39
    A,39B)の出力側と復調部(59)の入力側の間
    に、各々、切り換えスイッチ(31,57)を介装し、 前記複数の周波数帯が、各々、マルチチャネルアクセス
    方式での制御チャネルと通話チャネルを有していると
    き、複数の周波数帯におけるチャネル切り換え制御、送
    信周波数、受信周波数の可変制御、切り換えスイッチ
    (31,57)の切り換え制御、を含む端末側発着呼接
    続制御を行う制御部(180)を設け、 移動通信端末の対象とする移動通信システムが、複数の
    周波数帯を1元的に管理して発着呼の接続を行い、着呼
    移動通信端末に対して基地局側より各周波数帯の制御チ
    ャネルを通して呼び出しを行い、複数の周波数帯の内、
    いずれかの制御チャネルで着呼応答があると、該制御チ
    ャネルを通して複数の周波数帯の中の任意の空きの通話
    チャネルを端末側に指定するとき、 前記制御部(180)は、端末の待ち受け時、複数の周
    波数帯の内、任意の1つに係る所定の制御チャネルに切
    り換えて待ち受け、該制御チャネルで呼び出しがある
    と、着呼応答後、制御チャネルで指定された通話チャネ
    ルへ切り換えるようにしたこと、 を特徴とする移動通信端末。
  4. 【請求項4】 送信ベースバンド信号を所定の変調方式
    で変調し送信IF信号を作成する変調部(25)と、送
    信IF信号を送信RF信号に変換するとともに電力増幅
    を行う送信部と、RF信号を受信して所定の受信第1I
    F信号に変換する受信部と、受信第1IF信号を受信第
    2IF信号に変換するIF部(94)と、受信第2IF
    信号から受信ベースバンド信号を復調する復調部(5
    9)を有する移動通信端末において、 前記送信部(33A,33B)と受信部(390A,3
    90B)を、複数の周波数帯に対応して各々複数系統備
    え、 複数系統の送信部(33A,33B)の入力側と変調部
    (25)の出力側の間、及び、複数系統の受信部(39
    0A,390B)の出力側とIF部(94)の入力側の
    間に、各々、切り換えスイッチ(31,570)を介装
    し、 前記複数の周波数帯が、各々、マルチチャネルアクセス
    方式での制御チャネルと通話チャネルを有していると
    き、複数の周波数帯におけるチャネル切り換え制御、送
    信周波数、受信周波数の可変制御、切り換えスイッチ
    (31,570)の切り換え制御、を含む端末側発着呼
    接続制御を行う制御部(180)を設け、 移動通信端末の対象とする移動通信システムが、複数の
    周波数帯を1元的に管理して発着呼の接続を行い、着呼
    移動通信端末に対して基地局側より各周波数帯の制御チ
    ャネルを通して呼び出しを行い、複数の周波数帯の内、
    いずれかの制御チャネルで着呼応答があると、該制御チ
    ャネルを通して複数の周波数帯の中の任意の空きの通話
    チャネルを端末側に指定するとき、 前記制御部(180)は、端末の待ち受け時、複数の周
    波数帯の内、任意の1つに係る所定の制御チャネルに切
    り換えて待ち受け、該制御チャネルで呼び出しがある
    と、着呼応答後、制御チャネルで指定された通話チャネ
    ルへ切り換えるようにしたこと、 を特徴とする移動通信端末。
  5. 【請求項5】 第1周波数帯域のRF信号用の第1帯域
    フィルタと該第1帯域フィルタ通過後の信号を所定のI
    F信号に周波数変換して出力する第1周波数変換器とを
    有する第1受信部と、 第2周波数帯域のRF信号用の第2帯域フィルタと該第
    2帯域フィルタ通過後の信号を所定のIF信号に周波数
    変換して出力する第2周波数変換器とを有する第2受信
    部と、 選択的に入力される該第1受信部、該第2受信部からの
    IF信号について、それぞれベースバンド信号に復調す
    る共通復調部と、 を有することを特徴とする移動通信端末。
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