JP3306809B2 - ガラスのミル添加物およびそれを含む融着シール材料 - Google Patents

ガラスのミル添加物およびそれを含む融着シール材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は融着タイプのシール材
料、およびそれに加えられるミル添加物に関する。
【0002】
【従来の技術】融着タイプあるいはガラス質タイプのシ
ールにおいて、シール材料は、流動しそしてシールの施
される面をぬらすように融着、すなわち軟化されるか溶
解されなければならない。融着シール材料、くすりがけ
(glazing)またはエナメリング(enamel
ing)のようにシール面の片側に施されても良し、あ
るいは接合する2つの面に施されても良い。その結果得
られたものは中間シールあるいは中間ジョイントと言わ
れる。本発明はいずれのタイプのシール操作にも適応で
きる。
【0003】融着シールはよく使いこなされている技術
である。特に、数多くの特殊なシールガラスがガラス部
材同士の、あるいはガラス部材と金属、合金またはセラ
ミックとの接合用途に向けて作り出されている。
【0004】融着タイプのシールを作る場合、シール材
料は、シール面をぬらし接着性気密性結合を形成するの
に十分柔らかくなる温度まで加熱されなければならな
い。多くの目的のために、シール温度をできるだけ低く
保持することが望まれている。このことは特に、感温性
部材または感温性被覆が通常用いられている電気および
電子製品において切実である。
【0005】したがって、低温シールガラスとして鉛ガ
ラスにかなりの注意が向けられてきた。例えば、430
〜500℃の温度範囲の軟化点と、70〜90×10
−7/℃の範囲の熱膨張係数とを有する安定したシール
ガラスが米国特許第2,642,633号に開示されて
いる。その後の研究では、熱失透または熱結晶に供され
る鉛亜鉛ホウ酸塩タイプのガラスに焦点があてられた。
これらのガラスは陰極線管シール材料の研究において集
中的に調査された。
【0006】さらに低い転移温度(Tg)を有するガラ
スがSanford等の米国特許第4,314,031
号に開示されている。ガラスの転移温度とは、ガラスが
固体から液体状態に転移すると考えられている温度であ
り、標準走査測熱法により決定される。ガラスの転移温
度は通常ガラスのアニール点として知られている温度−
粘度値に近い。
【0007】Sanford等の特許に開示されている
ガラスはオキシフッ化スズ−リンガラスとして知られて
いる。そのガラスは、バッチから計算した元素基準の重
量%で、20〜85%のSn、2〜20%のP、3〜2
0%のO、10〜36%のFを含み、Sn+P+O+F
の合計が少なくとも75%である。さらに、そのガラス
は、25%までのPb、12%までのZr、10%まで
のFe、3%までのTi、1%までのCa、3%までの
Ba、2%までのZn、合計12%までのFe+Ti+
Ca+Ba+Zn、合計3%までのNa+K+Li、4
%までのAl、1%までのSi、および合計20%まで
のCl+Br+Iを含んでも良い。
【0008】これらのガラスの大変低い転移温度は、し
ばしば100℃の近傍に存在し、低温シール用途に適す
ることを示唆している。しかしながら、その異常に高い
熱膨張係数(CTE)により、これらのガラスの使用は
きびしく限定される。Sanford等の特許に開示さ
れたガラスのCTE値は200×10−7/℃の付近に
存在する傾向がある。ほとんどのシール用途では約10
0×10−7/℃を超えないCTE値を有するガラス、
金属またはセラミックを必要とする。それらには、通常
用いられているソーダ石灰ガラスやホウケイ酸塩ガラ
ス、アルミナセラミック、そして多くの金属および合金
がある。
【0009】シール業界では、高いCTE値が低いCT
E値を有する材料のミル添加物によって下げられること
が知られている。特に鉛ホウ酸ガラスや鉛亜鉛ホウ酸ガ
ラスと共に用いる多くの添加剤が提案されている。これ
らの中にはチタン酸塩、ジルコンおよびクオーツがあ
る。また、ベーターユークリプタイトのように負のCT
E値を有する結晶質材料も提案されている。
【0010】CTE制御のためのミル添加物を選択する
際に、他の多くの要因もまた考慮しなければならない。
例えば、材料は比較的不活性であることが重要である。
特に、ミル添加物は、それが加えられるガラスと反応し
たり、そのガラスに溶解してはならない。CTE制御が
失なわれたり、変更されるだけでなく、泡立ち、失透、
および/または物理的特性の変化といった望ましくない
効果が生じるかもしれない。ある添加剤は、特に多量用
いられた場合に、粘度を著しく上昇させるかもしれな
い。このことは、シール中の流動特性に不利な影響を及
ぼす。
【0011】すでに記載したSanford等の特許お
よび文献に加え、シールガラスへのミル添加に関する米
国特許等を掲げる。
【0012】米国特許第3,258,350号は、鉛ホ
ウケイ酸ガラスや鉛亜鉛ホウ酸ガラスに35%までのジ
ルコンを添加し、融着シールにおいて100×10−7
/℃を超えるCTEをほぼ80×10−7/℃に減少さ
せることを開示している。
【0013】米国特許第3,907,535号は、熱失
透する鉛ホウ酸ガラスにチタン酸アルミニウム、あるい
は負の温度係数を有する結晶であるベータユークリプタ
イトを加え、アルミナへのシール用材料を提供すること
を開示している。
【0014】米国特許第3,951,669号は、改質
ハロゲン化ガラス、鉛ホウ酸ガラス、またはホウケイ酸
ガラスに、添加剤として、亜鉛ベータークオーツ固溶体
を用いることを開示している。
【0015】米国特許第4,186,023号は、Cu
OおよびFを含む鉛ホウ酸ガラスと鉛亜鉛ホウ酸ガ
ラスに対する56容積%までの添加物として、種々の結
晶化ケイ酸塩並びにスピネルを開示している。この混合
物は360〜430℃のシール温度と、50×10−7
/℃と低いCTEを有する。
【0016】米国特許第4,238,704号は、亜鉛
ケイホウ酸ガラスにキン青石を添加し、シールのCTE
を減少させることを開示している。
【0017】これらのどの特許も、オキシフッ化スズ−
リンガラスを記載していないことに留意されたい。それ
らにおいて、ガラスに対するミル添加物として金属ある
いはリン酸塩は開示されていない。
【0018】英国特許第1,376,393号は、反応
するガラスの混合物を用いることによってシール中の流
れ温度を増大させることを開示している。例としては、
鉛ホウ酸ガラスと混合されたカルシウムリン酸ガラスが
掲げられている。ここにはCTEの効果は記載されてい
ない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基本的な目的
は、350℃以下のシール温度で融着シールを形成する
ことのできる改善されたシール材料を提供することであ
る。
【0020】本発明のさらなる目的は、米国特許第4,
314,031号に記載されているようなオキシフッ化
スズ−リンガラスと相容性があり、有効CTEを減少さ
せる効果を与えることができる前記オキシフッ化スズ−
リンガラスのミル添加物を提供することである。
【0021】本発明の目的に関連して、改良された組成
とオキシフッ化スズ−リン系における既知のガラスより
も低いCTE値とを有するオキシフッ化スズ−リン系の
新しいガラスを模索する。
【0022】本発明のさらなる目的は、前記新しいガラ
スに基づき、約100×10−7/℃以下のCTE値を
有する材料へのシールに適合するシール材料を提供する
ことである。
【0023】本発明のさらなる目的は、Sanford
等の特許のガラスを改質し、シール用途により適合させ
ることである。
【0024】本発明のさらにもう1つの目的は、350
℃以下のシール温度で融着シールを形成することがで
き、110×10−7/℃以下の有効CTEを有するシ
ール材料を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの側面によ
れば、転移温度が低く、アンバー、モリブデン、タング
ステン、オルトリン酸鉛およびピロリン酸マグネシウム
の結晶質構造を有するピロリン酸塩から選択されたミル
添加物を有するオキシフッ化スズ−リンガラスから成る
融着タイプのシール材料であって、融着後に110×1
−7/℃以下の有効CTEを有するシール材料が提供
される。1つの好ましい実施例において、ガラスは元素
基準の重量%で、20〜85%のSn、2〜20%の
P、3〜20%のO、および10〜36%のFを含む。
さらに、ミル添加物はシール材料の20重量%までを構
成し、前記シール材料は、加えて、酸化物添加剤、好ま
しくは第1スズ酸化物を含み、シール中の気泡形成を抑
制する。
【0026】本発明のもう1つの側面によれば、融着シ
ールにおいて、アンバー、モリブデン、タングステン、
オルトリン酸鉛、あるいは、ピロリン酸マグネシウムの
結晶質構造を有するピロリン酸塩から選択されるミル添
加物を含むSn−P−O−Fガラスの有効CTEを11
0×10−7/℃以下に減少させる方法が提供される。
【0027】さらに本発明に関連して、バッチから計算
した元素基準の重量%で、20〜85%のSn、2〜2
0%のP、1〜11%のNb、3〜20%のOおよび1
0〜36%Fを含み、Sn+P+Nb+O+Fの合計が
少なくとも75%である、250℃以下のTgと160
×10−7/℃以下のCTEを有するオキシフッ化スズ
−リンガラスの族が提供される。
【0028】前記ガラス組成は、個々あるいは合計で1
0%までのMo,Feおよび/またはVから選択される
1種類以上の陽イオンを含んでも良く、これにより、T
gおよび/またはCTE値が減少される。主に水分に対
する安定性を高めるために、ガラスはまた25%までの
Pb、12%までのZr、3%までのTi、1%までの
Ca、3%までのBa、2%までのZn、合計12%ま
でのFe+Ti+Ca+Ba+Zn、4%までのAl、
1%までのSi、および合計3%までのNa+Li+K
を含んでも良い。
【0029】好ましい範囲の組成物は、50〜75%の
Sn、2〜11%のP、3〜8%のNb、4〜13%の
O、および4〜25%のFを含み、130×10−7
℃より小さいCTE値を有する。
【0030】本発明は、Sanford等の特許のオキ
シフッ化スズ−リンガラスをシール用に用いる努力によ
り得られたものである。これらのガラスの顕著な長所
は、350℃より低い温度でシールを形成することがで
きることである。これとは対照的に、鉛亜鉛ホウ酸塩の
ような従来の低温シールガラスには、一般的に400〜
500℃の範囲のシール温度が必要である。
【0031】オキシフッ化物の特徴である低シール温度
を用いようとしても、これもこのガラスの特徴である高
いCTE値により妨げられた。ガラス質のシール材と共
に用いられるほとんどのガラス、セラミックおよび金属
の部材は、約100×10−7/℃以下のCTEを有す
る。アルミナの場合は約65であり、ソーダ石灰ガラス
の場合は70〜90の範囲であり、鉄−ニッケル−アル
ミニウム合金の場合は約70である。
【0032】このような状況を改善するための研究にお
いて、2通りのアプローチが試みられた。1つは、従来
技術のミル添加方法を利用するものであり、もう1つは
基礎4要素オキシフッ化物ガラスの組成に添加を行うも
のである。双方とも、他の特性並びに減少したCTEに
関して、有利な結果をもたらした。
【0033】従来技術において知られている添加剤に
は、アルミニウム、チタン酸鉛、キン青石、ベータクオ
ーツおよびシリカがある。チタン酸鉛をフィラーとして
試験したが、応力が200psi より低くなる前に、粘稠
すぎてシールできなかった。キン青石やベータクオーツ
のような低膨張ケイ酸塩材料は、加熱中に発生したSi
のために、ガラス中に過度の気泡を生じさせた。
フィラー中に10%のシリカを含む混合物もまた、過度
の気泡を生じさせた。
【0034】このような観点から、低いCTE値を有す
る種々の材料について、オキシフッ化ガラスとの相容性
を試験した。金属のモリブデンやタングステン、並びに
アンバーとして知られるニッケル−鉄合金(36対6
4)は、相容性を有するのみならず、ガラス単体のみの
CTEより、25単位だけ有効CTEを減少させること
がわかった。これらの金属は、表面ぬれおよびガラス流
れを実質的に防げる前に、粒状形態で30容積%あるい
は40容積%まで加えられる。しかしながら、一般的
に、シールを形成するのに最良の結果を得るため、約2
0%より多くは使用しないことが好ましい。
【0035】このようにして達成された膨張係数の減少
度合いは、ある目的には適するが、他のシール用途のた
めにはさらに減じることが望まれた。したがって、研究
は、結晶質材料それ自体あるいはガラスセラミックの主
相としての結晶質材料に向けられることになった。この
ことにより、あるリン酸塩結晶相をオキシフッ化物ガラ
スにうまく取り込むことができるという発見につながっ
た。これらの結晶質リン酸塩は鉛オルトリン酸塩および
ピロリン酸アルカリ土類金属、特にピロリン酸マグネシ
ウムを含む。これらのリン酸塩は実質的に純粋な形状で
用いられても良いし、ガラスの熱結晶化より得ても良
い。
【0036】使用可能なリン酸塩ミル添加物の中で、ピ
ロリン酸マグネシウム(Mg)が大き
な負のCTEを有しているので特に興味深い。結果とし
て、オキシフッ化物ガラスに10重量%のMg
を添加することにより、約125℃まで正味
の負のCTEを付与することができる。この効果は、ピ
ロリン酸マグネシウム結晶の遷移温度(inversi
on temperature)である68%℃近傍に
おける大きな容積変化によるものと思われる。
【0037】さらなる研究により、ピロリン酸マグネシ
ウム中のマグネシウムイオンは種々の他のイオンにより
置換できることが示された。これらのイオンには、さま
ざまな量のコバルト、ヒ素、亜鉛、アルミニウム、鉄お
よびジルコニウムがある。しかしながら、イオンを置換
することにより、本質的にはピロリン酸マグネシウム結
晶構造は変わらない。
【0038】イオン置換の重要な特徴は、結晶構造が変
化しないにもかかわらず、遷移温度が変化することであ
る。変化の性質や度合いは、置換したイオンとその量の
両方による。コバルトは遷移温度を上げるが、他のイオ
ンは遷移温度を下げる。結果として、50℃未満から約
300℃までの遷移温度が得られる。ピロリン酸塩添加
剤の適当な選択と組合わせにより、この範囲にわたり実
質的に一定な有効CTEが達成される。
【0039】添付した図1のグラフは、13.5重量%
の結晶質ピロリン酸マグネシウムが添加されたオキシフ
ッ化物ガラスの膨張曲線である。曲線の急勾配はピロリ
ン酸マグネシウム結晶中に生じる結晶遷移によるもので
ある。実際の遷移温度は約68℃における傾斜の底部に
一致する。しかしながら、曲線が示すように、変化は急
激にと言うより、徐々に生じている。
【0040】図において標準膨張測定方法により測定
し、10−6の単位(ppm)で示した膨張(ΔL/L)を
縦軸にプロットし、温度を℃表示にて横軸にプロットし
た。オキシフッ化物ガラスの組成は、元素基準の重量%
で、50.8%のSn、8.4%のP、3.4%のP
b、6.9%のNb、1.0%のZn、2.2%のB
a、10.1%のFおよび17.1%のOである。ピロ
リン酸マグネシウムは理論値、すなわち重量%で、約6
4%のPおよび約36%のMgOに近い。
【0041】図2は図1に似たグラフであるが、異なる
膨張曲線を示す。図2のデータは、13重量%のMg
結晶質のミル添加物を有するオキシフ
ッ化物ガラスにおいて、約32%のマグネシウムイオン
をコバルトイオンで置換したものを測定して得られた値
である。置換において、ミル添加の陽イオンの合計含有
量(Mg+P+Co)に対するコバルトイオンは約16
%である。置換されていないMgでは
遷移温度が68℃であったが、ここでは約130℃にて
遷移が生じたことが観察されよう。
【0042】図3もまた図1に似たグラフであるが、さ
らに異なる膨張曲線を示す。この図においては、2つの
異なるミル添加物を加えた同様のオキシフッ化物ガラス
に対し、膨張測定が行われた。一方は、約32%のマグ
ネシウムイオン(陽イオン合計含有量の16%)をコバ
ルトイオンで置換した4重量%の結晶化Mg
であり、他方は、約8%のマグネシウムイオン(陽
イオン合計含有量の4%)を亜鉛イオンで置換した4重
量%の結晶化Mgである。亜鉛イオン
置換Mgは約45℃の温度で遷移して
おり、一方コバルトイオン置換Mg
約120℃の温度で遷移している。ミル添加物の適当な
選択とイオン置換により、広い温度範囲にわたり有効C
TEが制御される。
【0043】図4は、Mg結晶質の遷
移温度が、コバルトイオンでマグネシウムイオンを漸次
置換するにしたがって、上がることを示すグラフであ
る。図4において、遷移温度を℃表示で縦軸にプロット
し、コバルトイオン含有量を陽イオン合計含有量(Mg
+Co+P)に対する%表示で横軸にプロットした。
【0044】添加量を増大させることにより、シール中
の応力は、0まで、あるいはΔ張力を生じさせる程まで
低くできるので、ピロリン酸塩はミル添加物として特に
興味深い。シール中にマイクロクラックが生じ得るが、
これはリン酸塩のより大きな粒子が存在することに関係
すると思われる。このクラックは粉末の微粉砕あるいは
分級いずれかにより解決される。この処法は、微粒子材
料がシール工程中に溶解する傾向が大きいため、制限さ
れる。また、結晶化ミル添加物の平均粒径が約15ミク
ロンより小さければ、結晶遷移は生じないか、あるいは
効果的ではなくなる傾向がある。
【0045】さらに研究により、リン酸塩ミル添加物中
のアンバーの存在もまた、クラック問題を緩和すること
が示された。したがって、好ましいミル添加物は、アン
バー粉末と微粉リン酸塩添加物の組合わせである。上述
のように、かなりの量のアンバーを加えても良いが、約
20%より多くは使用しないことが好ましい。
【0046】先に、従来のフィラーはシール面に気泡を
形成させる傾向があることを述べた。このことは特に、
ケイ酸塩ガラス面にシールを形成する時に切実である。
この問題はリン酸塩添加剤を用いるとそれ程重大ではな
くなるが、それでもいく分か存続している。
【0047】分析により、気泡はSiFガスを含む
ことが示された。このガスはおそらくオキシフッ化物ガ
ラスとケイ酸塩ガラスとの反応により発生したものであ
ろう。多くの公知のバリアコーティングを試験したが、
効果的ではなく、使用するには手に余ることがわかっ
た。しかしながら、ミル添加物にある酸化物を含ませる
ことにより、気泡の発生する傾向が減少し、本質的に除
去できることがわかった。最も効果的な材料は、Pb
,Bi,Sb,Zn
O,CdOおよび第1スズ酸化物(SnO)である。S
nOは1重量%の含有量において最も効果的な添加剤で
あるが、マトリックスガラスにおいてSnOに対するS
nFの相対量が多すぎると、効果的ではなくなる。
SnOが効果的に気泡の形成を除去する機構は知られて
いない。
【0048】本発明のガラス組成の特色は、基本的にS
anford等の特許に開示されているオキシフッ化ス
ズ−リンガラス族の延長、あるいは改善である。そこに
開示されている組成は実質的に先に示した4元素から成
っている。加えて、前記特許は、アルカリ土類金属、鉛
およびアルミニウムのような種々の元素が25%まで、
ガラスを安定させるために含まれても良いことを記載し
ている。他の周知の元素のほとんどを含む可能性が考え
られているが、特定の特許、目的それに模範的な組成は
記載されていない。
【0049】オキシフッ化スズ−リンガラスは、大変低
いガラス転移温度(Tg)値(しばしば約100℃)に
より特徴づけられる。この特徴と10〜1011
ーム・cmの電気抵抗値とにより、これらのガラスは、約
350℃以下の低温での気密シール用途の候補となる。
しかしながら、200×10−7/℃のオーダーの大変
高いCTE値により、潜存的用途は制限される。
【0050】基礎4元素のオキシフッ化組成に添加を行
うことに基づいた研究により、基礎オキシフッ化スズ−
リンガラスのCTE値が、約11重量%までのNbを前
記ガラス組成に加えることによって本質的に減少される
ことが示された。それにより、約150×10−7/℃
の値が得られた。多量のニオブを加えるとガラスは硬く
なり、相剥離の傾向が生じる。均質なガラスを得るため
に、ニオブの供給源としてはニオブ酸鉛が好ましい。
【0051】CTE値と、Tg値の両者は、Mo,Fe
および/またはVから選択される少なくとも1つの元素
を10%まで付加ガラス成分として加えることにより、
さらに下げられる。基礎ガラス中でこれらの元素の1以
上とニオブを組合わせることにより、100×10−7
/℃に近いCTE値と、100〜150℃のTg値が得
られる。
【0052】
【実施例】本発明を以下の実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0053】本発明によるガラスを溶融するためのガラ
スバッチの形成には、フッ化物、酸化物、およびリン酸
塩を用いた。試薬グレードのリン酸アンモニウムと純度
99.9%のSnOおよびPbF以外は商業的に純
粋な材料を用いた。このようにガラスバッチを形成し、
ガラス質炭素またはニッケルのるつぼ中、550〜65
0℃の温度範囲でバッチサイズにより1時間から4時
間、溶融した。
【0054】各ガラス溶融物を正確な測定のために棒状
と板状の型に注型した。CTE値を膨張測定法により測
定した。Tg値はガラスが固体から液体状態に転移する
温度であり、標準走査測熱法により決定した。ガラスの
Tgはアニール点に近く、粘度−温度の関係がある。
【0055】表1は本発明に関するニオブ(Nb)を含
む一連のガラスのバッチ組成を重量部で示したものであ
る。表2は元素基準の重量部で示したガラス組成であ
る。ガラス組成の合計は100に近いので、データはパ
ーセントと考えても差しつかえない。また、それぞれの
ガラスについて、ガラスの外観と測定した特性を記録し
た。
【0056】
【表1】
【表2】
【表3】 本発明のガラス組成の変更により生じた変化を説明する
にあたって、5つの基本体元素から成る組成を配合し、
バッチとし、溶融した。得られたガラスの特性を測定し
た。ガラスバッチは重量部で、17.4のSnF
6.0のSnO、10.8のNHPO
よび4.4のPbFであった。重量部による元素分
析値は、50.3%のSn、7.9%のP、10.0%
のPb、18.2%のOおよび13.6%のFであっ
た。測定された特性は、110℃のTg、200×10
−7/℃のCTEであった。
【0057】このガラスサンプルを、表IBの例1,2
および3の組成を有するガラスサンプルと同様に、水分
に対する耐久性について比較した。耐久性は50℃、相
対湿度98%にガラスをさらすことにより測定した。3
日後、ベースガラスへの作用(attack)は目視で
明らかであったので、サンプルの処理を中止した。例
1,2および3のガラスは、湿潤室中で3週間試験を続
行した。試験終了後、やや真珠光(iridescen
e)を示したが、表面作用は見られなかった。
【0058】本発明を実施するに際し、3種類のオキシ
フッ化スズ−リンガラスを基礎ガラスとして用いた。表
IIに、これらのガラスの組成をモル%で、その関連する
特性と共に示す。この表において、Tgはガラス転移温
度を℃表示で、Txはシール温度を℃表示で、CTEは
熱膨張係数を10−7/℃で示す。
【0059】
【表4】 バッチを各組成に基づいて調製した。PをN
POから供給した以外は表示した材料を
用いた。各バッチを空気中600℃で溶融した。これに
はガラス質炭素あるいはニッケルのるつぼを用いた。ガ
ラス溶融物を平板として注型し、冷却後砕いた。
【0060】この砕かれたガラスを選択したフィラーと
混合し、この混合物を乳ばちと乳ぼうでひいた。3Pb
O・P粉末をゆっくりと950℃まで加熱
し、950℃にて12時間保持し、その後炉中で冷却す
ることにより鉛オルトリン酸塩(5PbO・P
)を調製した。80.16グラムのPbCO
26.42グラムの(NHHPOをアセ
テート中で混合し、一昼夜乾燥させ、200℃にて1時
間、か焼した。その後シリカで覆われたるつぼにて8時
間かけて950℃まで加熱し、950℃にて8時間焼成
し、そして炉の冷えるのにまかせて冷却し、3PbO・
を得た。前記の両方の場合、相をX線にて
認識した。市販されている325メッシュ粉末のアンバ
ーを用いた。
【0061】表III は、酸化物基準の重量%で計算し
た、フィラーとして調製されたいくつかの熱結晶化リン
酸ガラスの組成を示す。
【0062】
【表5】 これらの組成に基づいて、白金るつぼ中で、リン酸(H
PO)に他の酸化物成分をブレンドすることに
より、ガラスバッチを調製した。このバッチを440℃
にてか焼した後、るつぼを1500℃の炉中に2時間保
持し、バッチを溶融した。得られた溶融物をモールドに
注型し、4インチ×8インチの平板を作った。これを約
500℃まで冷却しながら結晶化させ、その温度でアニ
ールした。結晶化ガラスの一部をフィラー用に微粉砕し
た。
【0063】表III も組成A,BおよびCを含む数多く
のオキシフッ化物ガラスとフィラー添加物の組合わせか
らCTE測定の試験バーを作った。CTE測定のボディ
を作るために、シール成分の一部を金属ダイに入れた。
ダイを310℃まで加熱し、約200psi の圧力を材料
に加えた。得られた圧縮されたボディをダイ中で140
℃近辺まで冷却し、取り出した。このボディをCTE測
定のために1インチ×1/4インチ×1/4インチの大
きさに削った。
【0064】各場合において、約17容積%のフィラー
を加えた。表IVは、表IIに示したガラス、表III に示し
たフィラー、各フィラーの当量%、そして25から15
0℃の温度範囲にわたり測定したCTEの平均値(×1
−7/℃)を示す。
【0065】
【表6】 表6より、アンバーと5PbO・2Pの両者
が、オキシフッ化物ガラスの膨張係数を約25×10
−7/℃単位低くするのに使用できることがわかる。応
力測定を行なった際に、3PbO・Pは低膨
張を示したが、表IVにおけるCTEの高い値は、応力サ
ンプルに対しCTEサンプルのモールドに入っていた時
間が長かったために、ガラス中のフィラーが溶解したこ
とによると考えられる。
【0066】これらのフィラーは、70〜100×10
−7/℃のオーダーのCTE値を有するシール材料が必
要な場合に非常に興味深いものである。しかしながら、
表III の組成Bの溶融物から得られた結晶質フィラー
は、明らかにずっと大きな潜在的範囲を有している。
【0067】熱結晶化後の組成B材料はX線分析による
と、ほとんど完全にピロリン酸マグネシウム(Mg
)の結晶相であることがわかる。酸化物の
割合いは理論値であるMgの2:1の
モル比にほぼ対応しているので、実質的に純粋な材料で
あることが確認される。
【0068】表III の組成AおよびCからの溶融物を熱
結晶化することによって得られた材料はまた、ピロリン
酸マグネシウムの結晶相を示す。しかしながら、これら
の組成におけるPに対するMgOの割合いは
理論値ではなく、従って他の結晶相および/または他の
ガラス相の存在を示している。これはピロリン酸塩の効
果を妨げ、不安定な効果を生じるようである。したがっ
て、ピロリン酸マグネシウムタイプのフィラーを製造す
る場合には、組成B,DおよびEのように理論値に近づ
けることが望ましい。
【0069】組成Bを有するフィラーを用いるシール材
料の大きな負のCTEは、ピロリン酸マグネシウム結晶
における約68℃の激的な遷移により生じると考えられ
る。この効果は、プロットされた測定値を得る際に組成
Bの材料をフィラーとして用いた図1に示されている。
同様に、組成Dを有するフィラーは、図2における測定
値を得る際に用いられた。最後に、図3における測定値
は組成DおよびEのフィラーを用いて得た。
【0070】シールを、2片のソーダ石灰ガラス間か、
あるいは1片のガラスとそれにマッチするCTEを有す
るNi−Fe−Al合金間に形成した。前記ガラスは3
mm厚の窓ガラスを1平方インチに切断したガラスであっ
た。シールの漏れテストをする場合は、ガラスの中心に
ドリルで穴をあけた。
【0071】シールするパーツを、例えばホットプレー
トに置くなどして、約310℃のシール温度に加熱し
た。このパーツがシール温度に達した時、1パーツにシ
ール粉末の層を作った。30秒後、第2パーツをシール
層の上に置き、ゆるやかに圧力を加えた。その後シール
した部材を冷却し、ひび割れ、および/または気孔率を
顕微鏡により観察する前にカラーチェックした。
【0072】ソーダ石灰ガラスと金属合金との接着テス
トを行なうために、細長い0.003インチ厚の金属板
1片を2片の3/4インチ角の透明な3mm厚ガラスの間
にはさんでシールした。シールしたサンドイッチをダイ
ヤモンドのノコギリで直角にし、水平方向に0.250
インチ離れて2つの細長い小穴をあけた。1つの小穴を
一方からシールの中に広げ、もつ1つの小穴を他方から
広げた。このアッセンブリーを圧縮し、破損が生じた時
の力を測定することにより、重なりせん断強度を測定し
た。3種の異なった合金の各々と表Iの例1に28.6
重量%のアンバー粉末を加えたガラスとの間にシールを
形成した。結果は次のとおりであった。
【0073】 1. 酸化のない鉄−ニッケル合金 接着強度なし 2. 酸化した鉄−ニッケル合金 3441psi,3219psi 3. 鉄−ニッケル−アルミニウム合金 4124psi,5322psi 金属とソーダ石灰ガラスの両方に大変良く接着したシー
ルは2番と3番の薄片であった。
【0074】ソーダ石灰ガラスとシールした時に、低応
力を示した以下の2つのシール混合物についてシール試
験を行なった。用いたオキシフッ化物ガラスは表IIのガ
ラスであった。
【0075】 ガラス1 :10g ガラス1 :10g 3PbO・P2 5 : 3.5g A : 1.0g アンバー : 2g アンバー : 2.0g SnO : 1g SnO : 1.5g 両方のシールは高真空下で漏れを示さなかった。これら
は気密シールと考えられ、また、315℃未満のシール
温度で大変小さい応力を示すシールに適している。この
ことは、ピロリン酸鉛のフィラーにより、最小の膨張の
値を示すこととなる。
【0076】応力測定のためのパーツを作るため、端を
研磨した透明なガラス片を310℃に加熱した。粉末状
の混合物をガラス上に30秒間置き、0.003インチ
厚のコーティングに平滑化した。このコーティングした
ガラスをホットプレートから取り出し、冷却した。応力
を従来の方法で偏光器上において測定した。
【図面の簡単な説明】
【図1】オキシフッ化物ガラスの膨張曲線におけるピロ
リン酸マグネシウム結晶の遷移効果を示すグラフ
【図2】コバルトイオンで置換したピロリン酸マグネシ
ウムの遷移効果を示すグラフ
【図3】混合リン酸塩のミル添加物の効果を示すグラフ
【図4】コバルトイオンで置換したピロリン酸マグネシ
ウムの遷移温度の累進的な効果を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール アーサー ティック アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14830 コーニング レノックス ドラ イヴ 517 (56)参考文献 特開 昭49−72312(JP,A) 特開 平2−129043(JP,A) 特開 昭57−27941(JP,A) 特開 平1−176245(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 8/24 C03C 8/02 C03C 3/247

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキシフッ化スズーリンガラスである低
    温シーリングガラスに添加して該ガラスの熱膨張係数よ
    りも小さい熱膨張係数を有する融着シール材料を形成す
    るためのミル添加物であって、該ガラス中に分散可能で
    あると共に該ガラスに対して比較的不活性であり、アン
    バー、モリブデン、タングステン、鉛オルトリン酸塩、
    およびピロリン酸マグネシウムの結晶質構造を有するピ
    ロリン酸塩から成る群より選択されることを特徴とする
    ミル添加物。
  2. 【請求項2】 ピロリン酸塩のマグネシウム陽イオンの
    一部が、コバルト、ヒ素、亜鉛、鉄、アルミニウムおよ
    びジルコニウムから成る群より選択される少なくとも1
    種類の陽イオンにより置換されたピロリン酸マグネシウ
    ムから成ることを特徴とする請求項1記載のミル添加
    物。
  3. 【請求項3】 少なくとも2つの異なるピロリン酸塩結
    晶質材料から成り、各ピロリン酸塩結晶質材料がピロリ
    ン酸マグネシウムの結晶質構造を有することを特徴とす
    る請求項1記載のミル添加物。
  4. 【請求項4】 少なくともその1部がピロリン酸マグネ
    シウムであるピロリン酸塩から成ることを特徴とする請
    求項1記載のミル添加物。
  5. 【請求項5】 ピロリン酸マグネシウムの略理論モル比
    のMgOおよびPから実質的に成る結晶化ガラ
    スであることを特徴とする請求項1記載のミル添加物。
  6. 【請求項6】 前記結晶化ガラスの組成がさらに、コバ
    ルト、ヒ素、亜鉛、アルミニウム、鉄およびジルコニウ
    ムから成る群より選択される少なくとも1種類の金属の
    酸化物を含み、その選択された酸化物とMgOとの合計
    のPに対するモル比がピロリン酸マグネシウム
    の略理論モル比であることを特徴とする請求項5記載の
    ミル添加物。
  7. 【請求項7】 前記オキシフッ化スズ−リンガラスの組
    成が元素基準の重量%で、20〜85%のSn、2〜2
    0%のP、1〜11%のNb、3〜20%のO、および
    10〜36%のFを含み、Sn+P+Nb+O+Fの合
    計が少なくとも75%であることを特徴とする請求項1
    から6のいずれか1項記載のミル添加物。
  8. 【請求項8】 前記オキシフッ化スズ−リンガラスがM
    o,Feおよび/またはVを単独あるいは組合せで10
    %まで含むことを特徴とする請求項7記載のミル添加
    物。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項記載のミ
    ル添加物を20容積%以下の有意な量で含むことを特徴
    とする融着シール材料。
  10. 【請求項10】 鉛、ビスマス、アンチモン、亜鉛、カ
    ドミウムおよび第一スズの各々酸化物から選択されるさ
    らなる添加剤を含むことを特徴とする請求項9記載の融
    着シール材料。
  11. 【請求項11】 前記融着シール材料が350℃以下の
    シール温度を有するものであることを特徴とする請求項
    1から8のいずれか1項記載のミル添加物。
  12. 【請求項12】 350℃以下のシール温度を有するこ
    とを特徴とする請求項9または10記載の融着シール材
    料。
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