JP3306229B2 - 昇降ケージの駆動装置と制動装置 - Google Patents

昇降ケージの駆動装置と制動装置

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JP3306229B2
JP3306229B2 JP19772594A JP19772594A JP3306229B2 JP 3306229 B2 JP3306229 B2 JP 3306229B2 JP 19772594 A JP19772594 A JP 19772594A JP 19772594 A JP19772594 A JP 19772594A JP 3306229 B2 JP3306229 B2 JP 3306229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピンラックを垂直に
備えた壁面を昇降可能なケージに関するもので、ケージ
を所定高さ位置で正確に停止可能とし、かつ上昇下降の
起動時の動きを円滑にすることを目的としたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】同目的の考案が実公平1−14616で
公知である。この引例は駆動プリ5、受動プリ9、ベル
ト10、受動プリを制動可能な摩擦部材17を主要部材
とする。ベルトを緊張させて受動プリを正転させ、或い
は駆動プリを受動プリへ押しつけて受動プリを逆転させ
る。その中間に於いて受動プリは駆動プリとの係合を絶
つが、この間は摩擦部材17を受動プリに押圧して回転
を拘束する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来構造では、
ケージの昇降停止は何れの場合も摩擦部材作動のタイミ
ングが的確であることを要するが、これが容易でない。
所定高さ位置の上下にずれて停止することが多い。上昇
開始時はケージがいったんガタリと下ってから上昇しは
じめる。下降開始時はガタリと落ちてから緩降下に移
る。これらの何れの場合にも円滑に作動する駆動装置と
制動装置が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】入力軸と出力軸とを備え
る減速機をケージに支持し、エンジンと結ばれた入力軸
の高速回転を、出力軸の低速回転に変え、この出力軸に
ピンラックとかみ合うスプロケットを設ける。
【0005】入力軸には一側に電磁ブレーキを、また他
側に遠心ブレーキを夫々装着する。ケージを上昇させる
ときは両ブレーキとも作用させない。所定高さ位置で電
磁ブレーキだけを作用させ一瞬にして停止させる。下降
の際は遠心ブレーキだけを作用させ緩速度の下降を可能
にする。
【0006】この両ブレーキ装置は夫々の作用をさせる
ため、何れも入力軸上に設けたベアリングクラッチを介
して装着することとする。
【0007】ベアリングクラッチは一方向クラッチの一
種であり、テーパねじと類似の原理に基づくもので、テ
ーパねじでは雄ねじをねじ込むと、雌ねじへ食いこんで
ロックされ、逆回転させると離脱する。このテーパ面へ
一定のねじれ角をもってローラを配したものである。即
ち内輪の一方向回転で外輪とロックし、逆方向では回転
フリーとなる、いわゆるベアリング形をしたクラッチで
ある。
【0008】
【実施例】図面について述べる。壁面へ2条のガイドレ
ールGと中央のピンラックPが垂直に固定されている。
ケージCはピンラックとかみ合うスプロケットSを備
え、これの正逆回転により昇降する。
【0009】エンジンEはケージCに定置され、これへ
電磁クラッチ1を介してプリ2が設けてある。減速機R
もケージに支持され、入力軸3と出力時4を備える。入
力軸3の一端に設けたプリ5はベルト6でプリ2と結ば
れる。ベルト6は常時緊張状態に保たれるよう減速機R
にはばね7が附設してある。
【0010】入力軸3の一側にはベアリングクラッチ8
を介して電磁ブレーキ9が、また入力軸の他側にはベア
リングクラッチ10を介して遠心ブレーキBが夫々装着
してある。2つのベアリングクラッチ8,10は何れも
雄雌のテーパ面へ一定のねじれ角をもって複数ローラを
配したものである。
【0011】電磁ブレーキ9は本体9a、吸着板9b、
吸着板に固着した押圧筒9cから成り、背面を減速機R
に拘束されている。押圧筒9cとベアリングクラッチ8
の外輪との間には、球11を挾持可能な凹みが対応して
設けてある。本体9aへの非通電時には吸着板が押出さ
れていて、電磁ブレーキが外輪をロックする。電磁ブレ
ーキ本体へ通電すると吸着板9aは本体へ吸着され、ロ
ック解除となる。
【0012】遠心ブレーキBはスリーブ12と、外受盤
13と、内受盤14と、リテーナ15と、球16と押圧
盤17とから成る。スリーブ12は入力軸3へ回転自在
に被挿され、一端でベアリングクラッチ10の外輪へ固
着されている。外受盤13はスリーブ12へ固着され、
内面には球16の外方跳び出しを制動可能な環状傾斜面
を備える。
【0013】内受盤14はスリーブの内側へ被挿される
が、先端14aがケージCの一部に係止され回り止めさ
れている。スリーブ12と内受盤14の対応受面は外受
盤方向下り勾配の円錐形とし、両受面間には同勾配方向
にローラ14bが挿入されている。即ち球16の外方跳
び出しによって、内受盤は図4に於いて軸線と平行に右
方向へ押圧され、ローラをクサビ状に圧し、その時の抵
抗でエネルギを吸収する。その際ローラも右方へわずか
移動するが、スリーブが回転しているので抵抗吸収後は
自然に左方の旧位置に復する。
【0014】リテーナ15は外受盤13の内側へ固着さ
れ、外周に半径方向等角度の切込を設けてある。球16
は各切込へ半径方向移動自在に挿入してある。押圧盤1
7は対向1対の環状板の間へ小球17aを挿入して一体
としたもので、リテーナと内受盤の対向面間に支持され
る。球16は外受盤の前記傾斜面と押圧盤17の双方に
同時接触する。両受盤13,14間の空間は外周をカバ
筒18で密閉し、内部へマシン油を充填しておく。
【0015】
【作用】まず電磁ブレーキ9と遠心ブレーキBとの関係
を述べる。電磁ブレーキ9は前記した如く本体9aへ無
通電のときこのブレーキとベアリングクラッチ8の外輪
は係合してロック状態となり、通電したとき、ロック解
除になるものである。エンジン附設のクラッチ1を接続
すると入力軸3は正転し、このときベアリングクラッチ
8,10はともにその外輪がフリーになるものとする。
即ち電磁ブレーキ9は通電の有無に係わりなく作用しな
い。遠心ブレーキBも作用しない。
【0016】電磁ブレーキ9及び遠心ブレーキBをとも
に出力軸4でなく入力軸3へ設けたのは、入力軸の高速
回転が制動作用を果たすのに有効だからである。特に遠
心ブレーキBの場合、高速軸でないと作用しない。
【0017】次にケージを上昇、停止、下降させる際の
作用を述べる。上昇させる場合は、エンジンE附設の電
磁クラッチ1を接続する。入力軸3は正転するが、電磁
ブレーキ9と遠心ブレーキBはともに作動せず、出力軸
4は緩回転して、ケージは壁面を上昇する。
【0018】所定高さでケージを停止させるには、電磁
クラッチ1の接続を切る。ケージの自重で逆回転しよう
とする入力軸3は電磁ブレーキ9の作用で瞬時にして停
止する。
【0019】停止中のケージを下降させる場合は電磁ブ
レーキ9へ通電する。入力軸3はケージ自重の作用で急
速な逆回転を始めようとする。球16は遠心力で外受盤
13と押圧盤17の間の先細り空間へ跳び出す。内受盤
14は回り止めされているので球16は内受盤14を軸
線方向に強圧する。それによる内受盤のわずかの軸線方
向移動がローラ14bによって制動されることは前記し
た。ケージは当初から緩下降をはじめ、緩速度を持続す
る。
【0020】押圧盤17は球16の作用を円滑化させる
ためのもので、必ず必要というものではない。球16を
直接内受盤で受けてもよい。
【0021】
【効果】電磁クラッチ1と電磁ブレーキ9のスイッチ操
作だけで昇降停止のすべてを制御できる。停止動作は、
上昇時には電磁クラッチ1を下降時には電磁ブレーキ9
を電気的に遮断するだけで、瞬時に的確位置で停止でき
る。昇降起動の際ケージに起こる一瞬の自然落下も防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】図1のJJ断面矢視図である。
【図3】図2のKK断面矢視図である。
【図4】入力軸附近の正面図である。
【図5】リテーナの正面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】押圧盤の正面図である。
【図8】同側面図である。
【符号の説明】
G ガイドレール P ピンラック C ケージ S スプロケット E エンジン R 減速機 B 遠心ブレーキ 1 電磁クラッチ 2 プリ 3 入力軸 4 出力軸 5 プリ 6 ベルト 7 ばね 8 ベアリングクラッチ 9 電磁ブレーキ 10 ベアリングクラッチ 11 球 12 スリーブ 13 外受盤 14 内受盤 15 リテーナ 16 球 17 押圧盤 18 カバ筒

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直のピンラックを備えた壁面を昇降可
    能なケージに設けられ、ケージに定置され軸端に電磁ク
    ラッチ1を介してプリを装着したエンジンと、ケージに
    支持され一端に入力軸3を他端に出力軸4を備える減速
    機と、上記入力軸の一端に固着されエンジンのプリとベ
    ルトで結ばれた他のプリと、同入力軸の同端に装着され
    同軸の一方向回転を電磁ブレーキ9へ伝達可能なベアリ
    ングクラッチ8と、入力軸の他端に装着され同軸の一方
    向回転を遠心ブレーキBへ伝達可能なベアリングクラッ
    チ10と、出力軸に固着されピンラックとかみ合い可能
    なスプロケットとから成る昇降ケージの駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の駆動装置に用いられ、入力軸
    へ回転自在に挿入され一端部でベアリングクラッチ10
    の外輪へロック可能なスリーブと、同スリーブの自由端
    へ固着された外受盤と、スリーブの内端部へ挿入されケ
    ージに回り止めされた内受盤と、スリーブと内受盤の対
    応受面を外受盤方向下り勾配の円錐形とし、両受面間へ
    同勾配方向にローラを挿入した内受盤支持装置と、外受
    盤の内面へ固着され外周に半径方向等角度の切込を設け
    たリテーナと、リテーナの各切込へ切込方向移動可能に
    挿入され内外両受盤の対応受面に同時当接可能な球とか
    ら成り、球に当接する左右受面間の空間が先細り梯形と
    なるようにしたことを特徴とする制動装置。
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