JP3306190B2 - クリップ装置 - Google Patents

クリップ装置

Info

Publication number
JP3306190B2
JP3306190B2 JP26636193A JP26636193A JP3306190B2 JP 3306190 B2 JP3306190 B2 JP 3306190B2 JP 26636193 A JP26636193 A JP 26636193A JP 26636193 A JP26636193 A JP 26636193A JP 3306190 B2 JP3306190 B2 JP 3306190B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
welding
treatment space
blood vessel
loading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26636193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07116170A (ja
Inventor
良司 増渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP26636193A priority Critical patent/JP3306190B2/ja
Publication of JPH07116170A publication Critical patent/JPH07116170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3306190B2 publication Critical patent/JP3306190B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体組織や臓器等の生
体部分をクリップで結紮するクリップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外科手術の分野において、止血や体液へ
の漏出を防止する目的で、血管に代表される管状臓器の
結紮を糸縛りや医療用クリップによる結紮が行われてい
る。また、最近、内視鏡を用いた腹腔内治療の適用が広
がっているが、そこにおいても、トラカールを介して、
内視鏡による観察下でクリップを用いて管状臓器の結紮
が行われている。具体的には、腹腔鏡下での胆のう摘出
術においては、胆のう管、胆のう血管を各種鉗子を用い
て露出させた後、クリップによりその胆のう血管を結紮
し、切断して胆のうを体外に摘出している。
【0003】このクリップによる結紮方法に用いるクリ
ップ装置では、既に、特公昭62−2528号公報に示
されているような連発式のものや、クリップを熱により
変形させて固定する特願平4−144640号(現在未
公開)に示されるものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した連発式のクリ
ップによる結紮方法では、連続的な結紮が可能である
が、そのクリップは、単に血管等を挟み込んでいるだけ
で、爪等のロック機構を有しておらず、確実に結紮する
点での信頼性が低かった。また、熱変形によりクリップ
を固定する方法では、単発的に行うことになり、1回ご
とにクリップをセットする必要があり、使いにくいもの
であった。本発明は前記課題に着目してなされたもので
あり、その目的とするところは、使い易く信頼性の高い
結紮用クリップ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する手段および作用】本発明は、生体の部
分をクリップで結紮するクリップ装置において、個々に
クリップとして機能するクリップ部分が複数連結した樹
脂製のクリップ部材を装填するクリップ装填部と、この
クリップ装填部から繰り出される最先端のクリップ部分
を位置させる処置空間部とを有するホルダを設け、さら
に、このホルダには前記処置空間部での最先端のクリッ
プ部分に結紮対象の生体部分を挟み込んでその閉じたク
リップ部分を超音波振動で溶着固定する溶着用超音波ヘ
ッドと、その溶着後に最先端のクリップ部分のみをクリ
ップ部材から切り離す切断用ヘッドとを組み込んだもの
である。
【0006】前記処置空間部での最先端のクリップ部分
に結紮対象の生体部分を挟み込んでその閉じたクリップ
部分を超音波振動で加熱して溶着固定し、その溶着後に
最先端のクリップ部分のみをクリップ部材から切り離
す。クリップ部分は生体部分を確実に挟み込んで固定す
る。この結紮作業は連続的に行うことができる。
【0007】
【実施例】図1ないし図4は本発明の第1の実施例を示
すものである。図1で示すように、クリップ装置1は、
後述するトラカール2の外筒管3に差し込める筒状の装
置本体(ホルダ)4を有してなり、この筒状の装置本体
4内は、仕切り壁5によってクリップ装填部6と振動棒
7を挿入する通路部8とに区画されている。装置本体4
の基端開口部分には蓋9が設けられ、この蓋9は装置本
体4の基端外周縁にねじ込まれるリング10によって着
脱自在に取り付けられる。振動棒7は進退自在に取り付
けられている。
【0008】振動棒7はその蓋9を貫通して組み込まれ
るが、この振動棒7の基端には、超音波振動子11が連
結される。超音波振動子11はホーン部12を介して振
動棒7の基端に連結されている。超音波振動子11とホ
ーン部12はカバー13内に収納されている。
【0009】前記振動棒7の先端には、平板状の処置用
ヘッド14が取り付けられており、この処置用ヘッド1
4は、装置本体4の先端部に形成される処置空間部15
に対向している。前記処置空間部15は、一端側が斜め
の導出部16を介して前記クリップ装填部6の導出先端
に連通しており、他端側が処置空間部15の外部開口部
17に連通している。
【0010】前記処置用ヘッド14は、導出部16側に
位置する先端が鋭利な切断用チップ18と、外部開口部
17側に位置する先端が平坦(平面)な溶着用チップ1
9が一体的に突設されている。この2つのチップ18,
19は、前記処置空間部15に装填位置した最先端のク
リップ20の溶着部21に溶着用チップ19が当たり、
溶着後に切断用チップ18がそのクリップ20の連結部
22に当接する様な間隔と突出長さを有し、その突出量
には断差がある。
【0011】図2で示すように、個々のクリップ20の
部分は、『く』の字型に形成され、通常弾性的に拡がる
ようになっている。クリップ20の開放端部の少なくと
も一方の先端内面部分は若干内側に突出した突出部23
を形成しており、この開放端部間で溶着部21を形成す
る。また、前記突出部23によって血管等の組織を挟み
込む把持空間部24を作り出している。また、1個1個
のクリップ20は連結部22によって一列で縦に繋がっ
ている。このような多数のクリップ20を連結したクリ
ップ部材25は、超音波加熱溶着および切断が可能な材
質、例えば合成樹脂によって形成される。
【0012】このクリップ20を連結したクリップ部材
25は、前記処置空間部15から前記クリップ装填部6
にわたり装填される。そして、このときに、最先端の1
つのクリップ20は、前記処置空間部15内に位置し、
その『く』の字状に弾性的に拡がったクリップ20の開
放端部を外部開口部17に向かって位置する。また、外
部開口部17の開口には最先端のクリップ20の位置を
定めるストッパ26が設けられてる。処置空間部15の
外部開口部17は、クリップ20の拡がった開放端部間
の隙間に連通するようにクリップ20の側面においても
開口する。
【0013】前記クリップ装填部6に装填されたクリッ
プ部材25は、スペーサ27を介してスプリング28に
よって後ろ側から押される。スプリング28は後ろから
蓋9によって押さえられている。
【0014】また、装置本体4の後端部には固定ハンド
ル31が設けられ、前記超音波振動子11を覆うカバー
13には可動ハンドル32が取り付けられている。そし
て、固定ハンドル31に対して可動ハンドル32は交差
する状態で回動自在に連結され、可動ハンドル32を回
動することにより、超音波振動子11およびホーン部1
2とともに振動棒7を進退移動させることができるよう
になっている。なお、固定ハンドル31にはピン33が
設けられ、可動ハンドル32にはそのピン33が移動で
きる長孔34が設けられており、装置本体4に対する振
動棒7の位置が平行になる配置に設定できる自由度を持
たしている。
【0015】このクリップ装置1を使用する場合、装置
本体4からリング10を外して振動棒7を引き抜き、ク
リップ装填部6に図2で示すようにクリップ20を連結
したクリップ部材25を差し込む。そして、このクリッ
プ部材25の後からスペーサ27およびスプリング28
の順に差し込み、蓋9を嵌め、装置本体4に、リング1
0をねじ込んで蓋9を装着する。これによりクリップ部
材25は後からスペーサ27を介してスプリング28の
弾性付勢力で押し込まれ、最先端のクリップ20は図1
で示すように処置空間部15に位置する使用できる状態
に装填される。また、振動棒7も図1で示す状態で待機
させる。
【0016】図3は実際の使用時の状態を示す。このク
リップ装置は、トラカール2の外筒管3を通じて腹腔3
5内に刺入する。そして、図示しない腹腔鏡の観察下で
処置空間部15の外部開口部17からクリップ20の拡
がった開放端部間の把持空間部24内にわたり、結紮対
象の組織、例えば血管36を位置させる。この状態で、
図4で示すように可動ハンドル32を回動して振動棒7
を前進させることにより、処置用ヘッド14の溶着用チ
ップ19をクリップ20の溶着部21に押し当てクリッ
プ20の拡がった開放端部を閉じる。
【0017】ここで、超音波振動子11の超音波振動が
振動棒7および処置用ヘッド14の溶着用チップ19を
介してクリップ20の圧迫した溶着部21に伝え、その
溶着部21を溶着する。さらに、ハンドル31,32を
強く握ることで、先端が鋭利な切断用チップ18を押し
進め、クリップ20の連結部22を切断するものであ
る。
【0018】これで、血管36のクリッピングの作業は
終了し、そのクリップ20からクリップ装置1を取り外
すと、スプリング28の働きで、次に続く新しいクリッ
プ20がストッパ26に当たり処置空間部15に装填さ
れる。
【0019】このようにして、クリップ20が外れるこ
とがなく、確実なクリッピングが連続的に可能である。
図5はクリップ20の変形例を示す。これは突出部23
を形成した方の開放端部に位置する溶着部21の内部に
中空部40を形成する。そして、中空部40には水等の
冷却液を収納する。この場合、溶着部21を過熱する際
の過熱を防止する。また、中空部40に冷却液を内蔵す
ることで、血管が挟まってクリップ20を開放する方向
に力がかかっていても素早いクリッピング作業が可能で
ある。
【0020】さらに、図6はクリップ20の両方の開放
端部の相対する溶着部に冷却液を収納する中空部40を
各々設けたものであり、より効果的な冷却等が期待でき
る。図7ないし図10は本発明の第2の実施例に係るク
リップ装置50を示すものである。図7はその全体を示
しており、装置本体(ホルダ)を兼ねるガイドパイプ5
1内に連続螺旋状とした樹脂製のクリップ部材52が装
填される。
【0021】前記ガイドパイプ51の先端は閉塞される
が、その先端一側部が開口しており、外部開口部53を
有した処置空間部54を形成している。クリップ部材5
2の先端クリップ部分は、図8で示すようにガイドパイ
プ51の先端閉塞壁に押し当たり、クリップ部材52の
後端側部分は、ガイドパイプ51の後端から露出してい
る。
【0022】前記ガイドパイプ51の内部には振動棒5
5が差し込まれている。この振動棒55の基端には前述
したように、超音波振動子56が連結される。また、前
記振動棒55の先端には、平板状の処置用ヘッド57が
取り付けられており、この処置用ヘッド57はその処置
空間部54の開口前面とその奥部に対応位置して押圧用
平坦部58a,58bが形成される。処置用ヘッド57
には押圧用平坦部58a,58bの位置を避けて螺旋状
のクリップ部材52の最先端における環状のクリップ部
分の一部に対向位置して切断用チップ59が設けられて
いる。
【0023】そこで、これを使用する場合には前述した
場合と同様、体腔内に誘導し、その外部開口部53を通
じて処置空間部54内に血管60を入れ、図8の(a)
で示すように螺旋状のクリップ部材52における最先端
のクリップ部分の隙間にその血管60を嵌め込む。つい
で、図8の(b)で示すように、クリップ部分の隙間に
血管60を挟み込んだ状態で、超音波振動している振動
棒55の処置用ヘッド57における平坦部58a,58
bを最先端のクリップ部分に押し付け、血管60を挟ん
だ状態で、そのクリップ部分を部分的に溶着する。これ
と同時に切断用チップ59で基端側部分から血管60を
挟み込んだ先端の部分を残すように切り離す。
【0024】この後、クリップ部材52を前進させる。
なお、この連続螺旋状とした樹脂製のクリップ部材52
は図示しない弾性付勢手段によって先端側へ自動的に前
進させるようにしてもよい。
【0025】これによれば、図10に示す様に、振動棒
55の処置用ヘッド57における平坦部58a,58b
で溶着固定され、血管60のクリッピングが行われるも
のである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、生
体組織のクリッピングが確実かつ連続して行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るクリップ装置の概
略的な構成を示した断面図。
【図2】前記クリップ装置に装填するクリップ部材の一
部を示す側面図。
【図3】前記クリップ装置の使用状態を示す説明図。
【図4】前記クリップ装置でクリップに血管を把持した
状態の断面図。
【図5】前記クリップ部材の変形例を示す側面図。
【図6】前記クリップ部材の他の変形例を示す側面図。
【図7】本発明の第2の実施例に係るクリップ装置の側
面図。
【図8】本発明の第2の実施例に係るクリップ装置のク
リップ手順の状態の説明図。
【図9】本発明の第2の実施例に係るクリップ装置の処
置用ヘッドの説明図。
【図10】本発明の第2の実施例に係るクリップ装置に
よる結紮後の状態の説明図。
【符号の説明】
1…クリップ装置、2…トラカール、3…外筒管、4…
装置本体(ホルダ)、6…クリップ装填部、7…振動
棒、11…超音波振動子、14…処置用ヘッド、15…
処置空間部、17…外部開口部、18…切断用チップ、
19…溶着用チップ、20…クリップ、21…溶着部、
22…連結部、25…クリップ部材、36…血管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/12 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体の部分をクリップで結紮するクリップ
    装置において、個々にクリップとして機能するクリップ
    部分が複数連結した樹脂製のクリップ部材を装填するク
    リップ装填部と、このクリップ装填部から繰り出される
    最先端のクリップ部分を位置させる処置空間部とを有す
    るホルダを設け、さらに、このホルダには前記処置空間
    部での最先端のクリップ部分に結紮対象の生体部分を挟
    み込んでその閉じたクリップ部分を超音波振動で溶着固
    定する溶着用超音波ヘッドと、その溶着後に最先端のク
    リップ部分のみをクリップ部材から切り離す切断用ヘッ
    ドとを組み込んだことを特徴とするクリップ装置。
JP26636193A 1993-10-25 1993-10-25 クリップ装置 Expired - Fee Related JP3306190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26636193A JP3306190B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 クリップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26636193A JP3306190B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 クリップ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07116170A JPH07116170A (ja) 1995-05-09
JP3306190B2 true JP3306190B2 (ja) 2002-07-24

Family

ID=17429881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26636193A Expired - Fee Related JP3306190B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 クリップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3306190B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08308848A (ja) * 1995-05-18 1996-11-26 Olympus Optical Co Ltd 結紮器具
CN108357109A (zh) * 2018-03-29 2018-08-03 金慧 用于焊接化纤织物织带的粘接机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07116170A (ja) 1995-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5383883A (en) Method for ultrasonically applying a surgical device
US5601578A (en) Endoscopic suturing device
US5156608A (en) Clip applicator for ligature clips
JP4094947B2 (ja) ドップラー効果によって案内される縫合結紮デバイスおよび方法
JP4425567B2 (ja) 組織ファスナーを配置して固定する装置
JP4472217B2 (ja) 生体組織のクリップ装置
JP5634215B2 (ja) 組織をシールするための装置
US5275166A (en) Method and apparatus for performing ultrasonic assisted surgical procedures
US20080147092A1 (en) Hybrid energy instrument combined with clip application capability
US4016883A (en) Medical clamp for occluding intracranial blood vessels
JP3926831B2 (ja) 組織縫合結紮器
JPH05115490A (ja) 超音波処置装置
JP4427070B2 (ja) クリップケース
JPH07250839A (ja) 縫合糸用プローブ
JP3354032B2 (ja) 外科用鉗子及び超音波凝固切開装置
JP3306190B2 (ja) クリップ装置
JPH06254101A (ja) クリップ装置
WO2005074817A1 (en) Instruments for sutureless surgical technique
JPH10272139A (ja) 誘導補助器具
JP2007196012A (ja) 生体組織のクリップ装置
JP2001061843A (ja) 超音波穿刺吊り上げ具
JP3302144B2 (ja) 縫合結紮装置
JP2001070313A (ja) 超音波処置具
JP3960665B2 (ja) 組織固定装置
JP3791878B2 (ja) 超音波縫合器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020416

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080510

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees