JP3302144B2 - 縫合結紮装置 - Google Patents

縫合結紮装置

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明雄 中田
壯 塚越
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明人 向澤
士郎 備藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば腹壁等を貫通
して体腔内に挿入し、体腔内の生体組織を縫合結紮する
縫合結紮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、胆のう結石手術等において、再
発防止のために胆のうごと摘出手術を行う場合、胆管と
胆のう管との接続部を切断するが、この胆のう管には胆
のう動脈、胆のう静脈が通っているため、胆のう管をナ
イフ等によって切断すると同時に縫合結紮する必要があ
る。
【0003】このような胆のう結石手術等においては腹
壁等を貫通して体腔内に挿入して体腔内の組織を縫合結
紮する縫合結紮器が用いられている。この種の縫合結紮
器には従来、例えば、米国特許第5100420号明細
書に示すように、縫合結紮部材としてTi製のU字型の
クリップを使用し、胆管、血管等を結紮して閉塞するよ
うになっている。しかし、Ti製のU字型のクリップ
は、血管を結紮しても滑り落ちやすく、一か所の結紮に
2〜3個のクリップが必要であった。
【0004】そこで、血管からクリップを滑落しにくく
するために、クリップの材質を生体吸収性の樹脂とし、
クリップに超音波振動を加えて溶融させ、クリップの脚
部を閉じた状態に保持する結紮具が開発された(例え
ば、特願平5−178956号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た米国特許第5100420号明細書および特願平5−
178956号は、いずれも体腔内に挿入する挿入部が
直線であり、その基端部が操作部に連結され、先端部に
縫合結紮部が設けられている。したがって、気腹された
腹腔内に挿入して血管や胆管等を閉塞しようとすると、
操作部を捩ったり、傾けたりせねばならず、また、腹腔
内の限られた空間内で挿入部を動かしたりすると、挿入
部の先端部が光学視管(内視鏡)の視野から外れ、術者
にとっては操作性が極めて悪く、目的部位を確実に縫合
結紮するには熟練度が要求されている。
【0006】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、体腔内に挿入される
挿入部を必要に応じて湾曲することができ、縫合部を目
的部位に導き、縫合結紮することが簡単な操作で行え、
また生体組織を縫合結紮した縫合結紮部材の滑落を防止
できる縫合結紮装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、縫合結紮部材を用いて生体組織を縫合結
紮する縫合結紮装置において、超音波発生手段を備えた
操作部と、この操作部に設けられた湾曲部を有する挿入
部と、この挿入部に設けられ前記縫合結紮部材を変形し
生体組織を縫合結紮する縫合結紮手段と、前記挿入部に
設けられ前記超音波発生手段から発生した超音波振動を
縫合結紮部材に伝達する超音波伝達手段とから構成した
ことにある。
【0008】
【作用】例えば、気腹された腹腔内に経皮的に挿入部を
挿入し、血管や胆管等の生体組織を縫合結紮する際に、
縫合結紮手段によって縫合結紮部材を変形させ、さらに
超音波発生手段から発生した超音波振動を縫合結紮部材
に伝達し、超音波振動によって生体組織を縫合結紮す
る。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は縫合結紮装置の挿入部の縦断側面図、
図2は縫合結紮装置の全体の斜視図、図3は縫合結紮装
置の使用状態図である。縫合結紮装置は、図1に示すよ
うに、操作部1と挿入部2とから構成されている。
【0010】挿入部2は外筒3と内筒4および内筒4の
内側に設けられた可撓性チューブ5とから構成されてい
る。外筒3は先端側および後端側が硬性部6a,6b
に、中間部が軟性部6cに形成され、これらは一体的に
結合されている。外筒3の先端側の硬性部6aの先端部
には縫合結紮手段としてのL字状のアンビル7が接続さ
れ、後端側の硬性部6bの後端部には溶着レバー8が取
付けられている。そして、この外筒3は内筒4に対して
軸方向にスライド自在で、ばね等の弾性手段(図示しな
い)によって先端側へ付勢されている。
【0011】さらに、外筒3の軟性部6cと対応する内
筒4の中途部には複数個の湾曲駒9を枢支ピン10によ
って回動自在に連結して構成した湾曲部11が設けら
れ、最前端の湾曲駒9の図において上下部にはそれぞれ
湾曲操作ワイヤ12の先端部が連結されている。
【0012】内筒4の前記湾曲部11より先端側は前記
アンビル7の近傍まで延長しており、湾曲部11より後
端側は前記操作部1に固定されている。内筒4の内側の
可撓性チューブ5は、シリコーンなどの樹脂またはSU
Sの密巻コイルをシリコンゴムで被覆したものであり、
その先端側はアンビル7の近傍まで延長しており、その
先端開口は超音波振動面13によって水密に閉塞され、
後端側は前記操作部1の内部間で延長している。
【0013】前記操作部1の内部には超音波発生手段と
してのランジュバン型の超音波振動子14が設けられ、
このホーン15の先端部には前記可撓性チューブ5の後
端部と水密に結合されている。したがって、可撓性チュ
ーブ5の先端部は超音波振動面13により、後端部はホ
ーン15により封止され、内部には超音波伝達手段とし
ての生理食塩水などの超音波媒体16が密封されてい
る。
【0014】さらに、操作部1には円環状の湾曲操作ノ
ブ17が回転自在に設けられている。この湾曲操作ノブ
17の内周部には軸心に対して傾斜する一対のカム溝1
8が設けられている。一方、前記湾曲操作ワイヤ12の
基端部にはそれぞれ内筒4の径方向外方へ突出する係合
ピン19が突設され、これら係合ピン19は内筒4の周
壁に軸方向に沿って設けられた長孔20にスライド自在
に挿通し、前記カム溝18に係合している。そして、湾
曲操作ノブ17の回転運動をカム溝18と係合ピン19
によって直線運動に変換し、湾曲操作ワイヤ12を進退
できるように構成されている。
【0015】また、前記操作部1の内部に設けられた超
音波振動子14は、図2に示すように、操作部1の外壁
に設けられたスイッチ21を介して外部の超音波振動子
駆動装置22に電気的に接続されている。なお、23は
術者が把持するためのハンドルである。
【0016】前述のように構成された縫合結紮装置で使
用する縫合結紮部材としてのクリップ24は、図1に示
すように、開閉自在な一対の脚部25と、両脚部25を
連結するヒンジ部26とによって略V字状に形成されて
いる。このクリップ24は、生体吸収性のポリジオキサ
ノン、ポリラクタイド、ポリグリコライドまたはポリラ
クタイドとポリグリコライドを配合した材質であり、ア
ンビル7の内部に開脚状態にセットされる。
【0017】次に、縫合結紮装置の作用について説明す
る。図3に示すように、腹壁aにトラカール27,28
を穿刺し、一方のトラカール27を介して挿入部2を気
腹された腹腔内bに挿入するとともに、他方のトラカー
ル28を介して光学視管29を腹腔内bに挿入する。そ
して、光学視管29によって腹腔内bを観察しながら挿
入部2の先端部を目的の部位に導く。
【0018】今、胆管cの途中をクリップ24によって
縫合結紮する場合、光学視管29によって胆管cおよび
挿入部2の先端部を観察しながら挿入部2の先端部のア
ンビル7を胆管cに導く。このとき、湾曲操作ノブ17
を回転し、湾曲操作ワイヤ12を進退させ、挿入部2の
湾曲部11を湾曲することにより、アンビル7を胆管c
に簡単に導くことができる。
【0019】そして、アンビル7にセットされたクリッ
プ24の両脚部25間に胆管cを挟み込み、溶着レバー
8を手元側へ引くと、外筒3が後端するため、クリップ
24がアンビル7と超音波振動面13との間で挟持され
る。したがって、クリップ24はヒンジ部26を支点と
して両脚部25が閉じる。これと同時にスイッチ21を
オンすると、超音波振動子駆動装置22から操作部1内
の超音波振動子14に電圧が印加され、超音波振動子1
4が発振する。
【0020】超音波振動子14から発振された超音波振
動はホーン15によって振幅が拡大され、可撓性チュー
ブ5内に密封された超音波媒体16に伝達される。この
超音波媒体16は生理食塩水などの液体であるため、可
撓性チューブ5の内面を反射しながら進んだ振動波は湾
曲部11を通過する際にも、可撓性チューブ5の内径に
比較して振動波の波長は十分に長いため管路内の曲りに
よる干渉の影響が少なく、可撓性チューブ5の先端側の
超音波振動面13まで超音波振動が伝達される。
【0021】したがって、超音波振動面13から両脚部
25を閉じたクリップ24の内面まで伝達された超音波
振動はクリップ24を形成する樹脂を溶解・固着させ、
クリップ24を閉じた状態で固定することにより、胆管
cを確実に縫合結紮させることができる。
【0022】このように挿入部2に湾曲部11を設ける
ことにより、操作部1を捩ったり、傾けることなく、挿
入部2の先端部を目的部位に簡単に導くことができ、ア
ンビル7にセットしたクリップ24を任意の方向に向け
て結紮を行うことができ、内視鏡下手術において腹腔内
bの限られた空間での操作性が向上する。
【0023】さらに、超音波媒体16として生理食塩水
などの液体を用いることにより、挿入部2が湾曲部11
で湾曲していても超音波振動を確実に超音波振動面13
に伝達させることができる。
【0024】また、クリップ24が超音波溶着により閉
じた形状に固定されるため、クリップ24が縫合結紮し
た生体組織から滑落することはなく、確実な縫合結紮が
可能となる。
【0025】なお、前記一実施例においては、超音波伝
達手段として生理食塩水からなる超音波媒体を用いた
が、挿入部の湾曲部の湾曲に追従して湾曲する軟性部あ
るいは湾曲部を持った超音波伝達部材であってもよい。
【0026】また、操作部1に湾曲操作ノブ17を回転
自在に設け、この湾曲操作ノブ17を回転することによ
り湾曲操作ワイヤ12を進退するようにしたが、操作部
1に湾曲操作レバーを回動自在に設け、湾曲操作レバー
を回動操作して湾曲操作ワイヤ12を進退するようにし
てもよい。
【0027】また、縫合結紮部材として、生体吸収性の
樹脂からなる略V字状のクリップを用いたが、クリップ
の形状は限定されるものではなく、略U字状、略コ字状
のクリップあるいはステープルであってもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、挿入部に湾曲部を設けることにより、操作部を捩っ
たり、傾けることなく、挿入部の先端部を目的部位に簡
単に導くことができ、また途中に障害物があっても挿入
部を湾曲して障害物を避けて先端部を目的部位に導くこ
とができる。したがって、内視鏡下手術において腹腔内
等の限られた空間での操作性が向上する。
【0029】さらに、超音波発生手段から発生した超音
波を縫合結紮部材に伝達させて溶着することにより、縫
合結紮部材が縫合結紮した生体組織から滑落することは
なく、確実な縫合結紮が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における縫合結紮装置の挿
入部の縦断側面図。
【図2】同実施例の縫合結紮装置の全体の斜視図。
【図3】同実施例の縫合結紮装置の使用状態図。
【符号の説明】
1…操作部 2…挿入部 7…アンビル 11…湾曲部 14…超音波振動子 16…超音波媒体 24…クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚越 壯 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 修一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴田 敏彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 向澤 明人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 備藤 士郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−115490(JP,A) 特開 昭57−156752(JP,A) 特開 昭62−34555(JP,A) 特開 昭61−143049(JP,A) 特公 昭62−2816(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/12 320 A61B 18/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫合結紮部材を用いて生体組織を縫合結
    紮する縫合結紮装置において、超音波発生手段を備えた
    操作部と、この操作部に設けられた湾曲部を有する挿入
    部と、この挿入部に設けられ前記縫合結紮部材を変形し
    生体組織を縫合結紮する縫合結紮手段と、前記挿入部に
    設けられ前記超音波発生手段から発生した超音波振動を
    縫合結紮部材に伝達する超音波伝達手段とを具備したこ
    とを特徴とする縫合結紮装置。
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