JP3306005B2 - 微粒子状着色組成物の製造方法及び微粒子状着色組成物 - Google Patents

微粒子状着色組成物の製造方法及び微粒子状着色組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真、電子印刷
及び静電記録等の画像記録用着色組成物、及び流動浸漬
塗装用、静電粉体塗装用、粉体塗料用或は樹脂微粉末型
塗装剤用等の着色組成物の製造方法及び該方法によって
得られる微粒子状着色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像記録用着色組成物、特に均一
な色調及び着色濃度を有する画像を与える画像記録用着
色組成物を得るためには、先ずナチュラル樹脂(原料樹
脂)が重合反応で製造され、フレーク状になるように冷
却した後、粗粉砕・微粉砕・袋詰め・保管・輸送等の処
理を受ける。更に、電子写真等用のトナーの製造に際し
ては、上記保管されているトナー用ナチュラル樹脂微粉
末と色素及び必要に応じて荷電制御剤等の必要な材料
を、所定の配合処方に基づいて夫々秤量し、それらをタ
ンブラー、ヘンシェルミキサー等の混合機により混合し
てから、二本ロールミル、三本ロールミル、ニーダー或
は押出機等の樹脂混練機に供給し、少なくとも上記樹脂
の溶融温度に等しい温度、例えば、130〜180℃に
加熱して樹脂を溶融し、色素或は荷電制御剤等を樹脂中
に混練及び分散するという煩雑で長時間がかかる処理が
要求され、且つ熱エネルギーの消費量も莫大である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
微粒子状着色組成物、例えば、画像記録用着色組成物の
製造に関する上記の問題点、ナチュラル樹脂の製造・包
装・保管・輸送等の樹脂の物流の経済的問題、更には微
粒子状着色組成物の製造工程の煩雑さや工程の重複によ
るエネルギーの大量消費等の欠点を克服し、品質に優れ
た微粒子状着色組成物を経済的且つ合理的に大量生産す
るための製造方法について鋭意検討した結果、樹脂の製
造と微粒子状着色組成物の製造を同時に行うことによっ
て、色素等の分散性に優れ、均一な色調及び着色濃度を
有する画像を与える微粒子状着色組成物を経済的に提供
し得ることを見出した。本発明者らはかかる知見に基づ
き、更に検討を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、色素又
は色素と電荷制御剤とを、縮合重合系樹脂成分に溶解又
は分散させ、得られた樹脂組成物を微粒子化することか
らなる微粒子状着色組成物の製造方法において、前記色
素又は色素と電荷制御剤を、上記樹脂成分を製造するた
めの原料成分又は、上記樹脂成分の重合開始時〜重合終
了時までの間、又は重合終了後に該樹脂成分が溶融状態
にある間に、上記樹脂成分に添加して、前記色素又は色
素と電荷制御剤とを、生成する樹脂成分中に溶解又は分
散させ、該溶解又は分散後に得られた着色組成物を冷却
し、次いで冷却した着色組成物を微粒子化することを特
徴とする微粒子状着色組成物の製造方法、及び該方法に
よって得られた微粒子状着色組成物である。
【0005】尚、上記微粒子状着色組成物を、乾式ない
し湿式の画像記録用着色組成物として使用するために
は、該微粒子状着色組成物を必要に応じて分級し、又、
流動化剤、強磁性キャリヤー材料或は液状分散媒体等の
公知の助剤を混合する。
【0006】更に、樹脂の製造と微粒子状着色組成物、
特に画像記録用着色組成物の製造を同時に行うという経
済的に優れた合理化された製造工程で行うことによっ
て、従来のナチュラル樹脂の製造、物流及び画像記録用
着色組成物の製造工程の煩雑さや熱エネルギーの大量消
費等の欠点を克服し、品質上においても優れ、特に色素
の分散性に優れ、均一な色調及び着色濃度を有する画像
を与えることができる微粒子状着色組成物を経済的且つ
合理的に大量生産することができる。
【0007】即ち、本発明の方法を画像記録用着色組成
物の製造に適用した場合、バインダーとしての樹脂成分
の重合反応と同時に、予め微細に分散された顔料等の色
素や電荷制御剤が添加混合されるので、色素の粗大粒子
を含有しない色素の分散性に優れた画像記録用着色組成
物が提供される。従って、該着色組成物により形成され
た画像は鮮明性及び透明性に優れており、本発明による
画像記録用着色組成物は、紙ばかりでなくオーバーヘッ
ドプロジェクター用のフイルムへの複写にも好適であ
る。そのうえ、品質以外にも、本発明の方法は、製造工
程上及び経済上においても大きなメリットがある。即
ち、樹脂成分に関していえば、重合反応に続く従来の全
ての工程、即ち冷却・粗砕・微粉砕・袋詰め・保管・輸
送等が不要となり、現像剤として画像記録用着色剤組成
物を製造する場合、樹脂成分と着色剤や電荷制御剤等と
の粉体予備混合工程、それに続く溶融混練の工程が不要
となり、製造工程の大きな短縮になり、熱エネルギーの
節約になり、経済的にもコストダウンに大きく寄与し得
ることを見出した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に好ましい実施の形態を挙げ
て本発明を更に詳しく説明する。本発明の方法におい
て、微粒子状着色組成物を製造するに当たり、樹脂中に
色素或は更に電荷制御剤(以下色素等という)を溶解或
は微細に分散させることが必要であるが、この溶解又は
分散工程を樹脂の縮合重合工程中に行うことによって、
微粒子状着色組成物の製造工程の合理化を図るものであ
る。前記溶解又は分散工程を樹脂の縮合重合工程中に行
なう具体例を以下に挙げる。
【0009】(1)縮合重合系樹脂の原材料中に色素等
を予め溶解或は微細に分散しておき、色素等の共存下で
縮合重合反応を進める方法。 (2)縮合重合系樹脂の重合反応の途中に、色素等を添
加及び混合し、例えば、オリゴマー段階の樹脂中に色素
等を溶解或は微細に分散させると共に、更に重合反応を
進めて完結させる方法。 (3)縮合重合系樹脂の重合反応を完結させた後、重合
反応装置の溶融樹脂中に色素等を添加及び混合し、色素
等を樹脂中に溶解或は微細に分散させる方法。 (4)重合反応を完結させ、溶融状態にある縮合重合系
樹脂を、例えば、自動計量装置に付けた押出成型機に供
給し、色素等を自動計量装置を通じて自動計量しつつ、
押出成型機のサイドフィーダーにより注入して添加し、
色素等を溶融状態の樹脂成分と混練して拡散させ、色素
等を溶解或は微細に分散する方法。 等が挙げられ、いずれも非常に好ましい方法である。
【0010】上記(4)の方法において用いられる押出
機としてはは、例えば、スクリュー式の単軸押出機、同
方向或は異方向回転二軸押出機、多軸押出機、或はロー
タ式の二軸混練機、或は単軸、多軸の連続式混練機等が
挙げられる。これらの押出機はスクリュー、ニーディン
グディスク、ロータ等の各種セグメントを自由に組み替
えることができ、シリンダーの長さや形状を変えてもよ
い。更に、これらの押出機を組み合わせて用いてもよ
い。又、押出機は必要に応じてベント口を配置し、場合
によっては真空吸引してもよい。
【0011】上記方法において添加される色素等は、該
色素等を樹脂成分原料の一部、樹脂成分のオリゴマー及
び/又は樹脂成分の一部中に予め高濃度に微分散された
高濃度組成物として用いることができる。これを溶融状
態の樹脂成分と混練し、色素等を樹脂成分中に拡散さ
せ、色素等を樹脂成分中に溶解或は微細に分散させるう
えで好ましい。上記方法において、色素等が添加分散さ
れた縮合重合系樹脂の微粒子化は、該微粒子状着色組成
物の使用目的によって夫々適切な従来公知の微粉砕方法
を選択することによって行なうことができる。
【0012】微粒子状着色組成物を乾式現像剤等に使用
する場合には、多くの場合、微粉砕は、乾式ジェット粉
砕機による微粉砕方法で行なわれる。乾式現像剤の粒度
は平均粒径で約3〜20μm、好ましくは約5〜10μ
mである。又、湿式現像剤の場合、即ち水系で微粉砕し
てから乾燥して湿式現像剤にする場合においては、微粒
子化は湿式媒体分散機による微粉砕方法によって行なわ
れる。湿式現像剤の粒度は平均粒径で約0.5〜10μ
m、好ましくは約1〜5μmである。水系の湿式媒体分
散機によって微粉砕し、乾燥して乾式現像剤にする場合
においても、微粉砕物の粒度は同様に平均粒径で約3〜
20μm、好ましくは約5〜10μmである。
【0013】本発明において使用される樹脂成分として
はポリエステル系樹脂を主体とする樹脂が好ましく、中
でも芳香族系ジオール成分或は脂環式ジオール成分とジ
カルボン酸成分とを主原料とするポリエステル系樹脂を
主成分とする樹脂成分は高ガラス転移点と比較的低融点
と低溶融粘度を有することから特に好ましい。樹脂の高
ガラス転移点は、夏の季節、暑い地域或は暑い職場等、
温度の高い使用環境での微粒子状着色組成物(例えばト
ナー)の保存ないし使用中に固まってしまうブロッキン
グ現象に対して優れた耐久性を示すものであり、樹脂の
比較的低融点と低溶融粘度はその性質と相反するもので
あるが、紙やフィルム等の基材に画像形成された時の定
着及び発色の鮮明性等の性質が優れている。又、この性
質は、縮合重合装置中或は押出成型機中で低粘度の溶融
状態を生じるものであり、添加された色素等を溶融状態
の樹脂成分中に、均一に溶解或は微分散させることがで
きる。
【0014】本発明で使用するポリエステル系樹脂の主
要原料のジオール成分としては、ビスフェノールA、ビ
スフェノールF、ビスフェノールAF又はビスフェノー
ルS等アルキレンオキサイド付加物(但しアルキレン鎖
はC2〜C4)、上記ビスフェノール類のアルキレンオキ
サイド付加物の水素添加物、ビス(ヒドロキシメチル)
ナフタレン、ビス(ヒドロキシメチル)ジュウレン、p
−キシリレングリコール、ビス(ヒドロキシエトキシ)
ベンゼン、ビス(α−ヒドロキシイソプロピル)ベンゼ
ン、ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンからなる
群から選ばれた少なくとも1種である。又、更に必要に
応じてエチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール等の公知
のジオール成分を併用してもよい。
【0015】又、ポリエステル系樹脂の主要原料のジカ
ルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、
4,4´−ビフェニルジカルボン酸、ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキセンジカルボン酸、メチルナジック酸、フマー
ル酸、マレイン酸等の芳香族、脂環式、脂肪族ジカルボ
ン酸及びそれらの低級アルキルエステル、酸ハロゲン化
物、酸無水物からなる群から選ばれた少なくとも1種で
ある。
【0016】上記のジカルボン酸において特に本発明の
ポリエステル系樹脂の原料として好ましいジカルボン酸
は、樹脂の高結晶性に起因する高ガラス転移点、シャー
プメルト性等の特性をもたらす芳香族、脂環式の1,4
位等、対称的位置のジカルボン酸及び炭素数が2〜3の
脂肪族の低分子量ジカルボン酸等である。
【0017】これらの芳香族系ジオール成分とジカルボ
ン酸成分とを主原料とするポリエステル系樹脂の製造
は、通常のポリエステル系樹脂の製造方法に準じて行な
われる。一例を挙げると、原料投入口、攪拌機、温度
計、窒素ガス導入管、減圧装置に連結された冷却コンデ
ンサーの付いた水分測定器の付いた縮合重合反応装置
に、芳香族系ジオール成分とジカルボン酸成分とを仕込
み、加熱及び攪拌し、脱水させながら100℃〜250
℃にて約5〜7時間脱水縮合反応を行い、場合により更
に減圧下にて1〜3時間縮合重合反応を続けて反応を完
結させ、本発明で使用するポリエステル樹脂を得る。縮
合触媒としては従来公知のものが使用できるが、酢酸亜
鉛、三酸化アンチモン、テトラブチルチタネート等が好
ましい。
【0018】本発明の微粒子状着色組成物の製造方法に
使用される樹脂成分として好ましい特性としては、ガラ
ス転移点が約50℃以上、特に好ましくは50〜65
℃、軟化点が約100〜150℃、好ましくは100〜
130℃のシャープ・メルト性の常温で固体の樹脂であ
る。又、平均分子量は約1,000〜50,000、好
ましくは約5,000〜10,000であり、そのため
溶融物の粘度は通常の熱可塑性樹脂に比べて著しく低い
ことが特徴である。
【0019】本発明で使用する色素は、従来使用されて
きた有彩色又は黒色の油溶性染料、分散染料、有機顔
料、カーボンブラック顔料、無機顔料、微細強磁性材
料、及び白色の有機顔料及び無機顔料から選ばれた色素
である。本発明で使用する顔料としては、従来公知の有
彩色及び黒色乃至は白色の顔料が使用され、例えば、ア
ゾ系、ポリ縮合アゾ系、アゾメチンアゾ系、アゾメチン
系、アンスラキノン系、フタロシアニン系、ペリノン・
ペリレン系、インジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン
系、キナクリドン系、イソインドリノン系、アニリンブ
ラック系等の顔料及び酸化鉄系顔料、微細強磁性材料、
スピネル構造系顔料、カーボンブラック系顔料、酸化チ
タン系顔料等である。
【0020】特に好ましい色素としては、シアン色の顔
料としてはC.I.ピグメントブルー15:3、C.
I.ピグメントブルー16、フタルイミドメチル置換銅
フタロシアニンブルー等、マゼンタ色の顔料としては
C.I.ピグメントレッド122、γ型無置換キナクリ
ドン、それらの固溶体等、黄色の顔料としてはC.I.
ピグメントイエロー93、94、128、166、16
7、139、185、ジスアンスラキノニール−モノフ
ェニルアミノ−s−トリアジン等、黒色の顔料としては
C.I.ピグメントブラック7、6、特開平4−275
47号公報に記載のアゾメチンアゾ系黒色顔料等が挙げ
られ、これらの顔料は単独又は混合して使用される。
又、強磁性材料とは有彩色又は黒色の磁性酸化鉄、磁性
金属、磁性酸化クロム等から選ばれた従来公知の強磁性
材料である。
【0021】荷電制御剤としては従来使用されてきたも
のが本発明においても使用される。負荷電制御剤として
はサリチル酸或はその誘導体のクロム、アルミニウム、
亜鉛等の金属錯塩類、アゾ系錯塩染料等、正荷電制御剤
としてはニグロシン、3級アミノ化合物、第4級アミノ
化合物等が挙げられる。
【0022】微粒子状着色組成物における色素及び荷電
制御剤の含有率は、該微粒子状着色組成物の種類によっ
て異なるが、夫々の従来公知の微粒子状着色組成物の含
有率と同様でよい。本発明の微粒子状着色組成物を電子
写真用乾式現像剤等として用いる場合の色素の含有量は
約1重量%〜20重量%、好ましくは2重量%〜8重量
%程度であり、又、荷電制御剤の含有率は約1重量%〜
10重量%、好ましくは約2重量%〜6重量%である。
本発明の微粒子状着色組成物を静電記録用湿式現像剤等
に使用する場合の色素の含有量としては濃厚原液で約1
重量%〜20重量%、好ましくは3重量%〜10重量%
程度であり、通常は希釈液で10〜30容量倍に希釈し
て使用される。
【0023】前記したように、使用する色素等が予め上
記のポリエステル系樹脂のような樹脂成分又はそれと容
易に相溶する樹脂中に、高濃度に溶解ないし微細に分散
された高濃度組成物の形で使用する方法も非常に好まし
い方法である。このような高濃度組成物は色素等を高濃
度に含み、予め成分を充分に練肉して色素等を分散させ
たり、調色を行なっておくことにより、後の工程を容易
にするものであり、粗粒、粗粉、微粉、シート状、小塊
状等の固体状、或はペースト状又は液状のいずれの形状
であってもよい。この高濃度組成物における色素等の含
有量としては約10重量%〜70重量%、好ましくは2
0重量%〜60重量%程度である。
【0024】前記した色素等の高濃度組成物の製造方法
としては、乾式の加熱混練分散法とセラミックビーズ、
ガラスビーズ、スチールボール等を用いる湿式の媒体分
散法を用いる方法がある。特に色素等を樹脂中に高濃度
に分散する方法としては二本ロール、三本ロール、加熱
ニーダー、加圧加熱ニーダー、一軸押出機、二軸押出機
等の混練分散機を使用して樹脂を溶融して色素等を混練
分散する方法が好ましい。
【0025】この色素等の高濃度分散方法として最も好
ましい方法は色素等の水性ペーストを溶融した樹脂でフ
ラッシングする方法(溶融フラッシング法)であり、例
えば特開平2−175770号で提案されている方法等
である。具体的には、溶剤は全く使用せずに色素等の水
性プレスケーキと樹脂を蒸気加熱のできるニーダー又は
フラッシャーに仕込み、常圧で混練して水性相の色素等
を樹脂相に移行させ、分離した水を除去し、更に残存し
ている水分を混練蒸発させる方法である。
【0026】前記色素等の高濃度組成物を製造する場合
の担体樹脂としては、同一ないし同種のポリエステル樹
脂の他に、これらのポリエステル樹脂と相溶性のある樹
脂等も使用できる。例えば、ポリスチレン、スチレン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレ
イン酸エステル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル
重合体及び共重合体等の付加重合系樹脂、エポキシ系樹
脂等及び各種ワックス類等が挙げられる。上記樹脂のう
ち好ましいものはガラス転移点が約50℃以上で、軟化
点が約90℃〜150℃、好ましくは100℃〜130
℃の常温で固体の樹脂である。
【0027】以上の如くして得られた色素等を含む縮合
重合系樹脂は次いで冷却され、微粒子化し、画像記録用
着色組成物(トナー又は現像剤)として使用する場合に
は、常法に従って必要に応じて分級し、流動化剤、キャ
リヤーの強磁性材料或は液状分散媒体等の公知の助剤を
添加及び混合する。
【0028】本発明によって得られた微粒子状着色組成
物は、画像記録用着色組成物のほか、流動浸漬塗装用、
静電粉体塗装用、粉体塗料用或は樹脂微粉末型塗装剤用
等の着色被覆用着色組成物としても有用である。特に特
開平10−120945号公報「粉体塗料、粉体塗装方
法、及び粉体塗装物品」の用途に好適である。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるわ
けではない。尚、文中「部」及び「%」とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。
【0030】実施例1 (1)高濃度青色顔料−ジオール分散液の製造 ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(ヒド
ロキシル価:321)80部に銅フタロシアニンブルー
顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)17部及び
フタルイミドメチル化銅フタロシアニンブルー(フタル
イミドメチル基数、平均2個/モル)3部を添加し、攪
拌混合した後、三本ロールミルを用いて顔料を微細に分
散し、高濃度青色顔料分散液を調製した。これを顕微鏡
で観察した結果、顔料粒子は全て微細に分散しており、
粗大粒子は認められなかった。 (2)高濃度電荷制御剤−樹脂組成物の製造 テレフタル酸ジメチルとビスフェノールAのプロピレン
オキサイド付加物を縮合重合させたポリエステル樹脂
(数平均分子量:約6,000)の微粉末70部とクロ
ム錯塩系負電荷制御剤30部とを高速混合機にて予備混
合後、加熱三本ロールミルにより混練し、冷却後、粉砕
して高濃度電荷制御剤組成物の微粉末を調製した。
【0031】(3)ポリエステル樹脂の縮合重合反応 攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、減圧装置に連結され
た蛇管コンデンサーの付いた水分測定器及び原料投入口
の付いた縮合重合反応装置に、ビスフェノールAのプロ
ピレンオキサイド付加物(ヒドロキシル価:321)7
83部を仕込み、攪拌しながら、上記(1)で得た高濃
度青色顔料−ジオール分散液315部を加え、次いでテ
レフタル酸ジメチル536部及び酢酸亜鉛0.27部を
仕込んだ。攪拌及び加熱し、230℃〜240℃にて約
6時間縮合反応を行い、更に減圧下にて2時間縮合反応
を続け、反応を完結させた。更に、上記(2)で得た高
濃度電荷制御剤−樹脂組成物の微粉末150部を添加及
び混合して電荷制御剤を均一に分散させた。得られた青
色着色重合物のポリエステル樹脂成分の軟化点は約10
5℃、ガラス転移点は約59℃を示し、数平均分子量は
約6,000であった。
【0032】(4)青色画像記録剤の製造 次いで重合反応装置より青色着色ポリエステル樹脂を取
り出し、冷却ロールで薄膜状にし、冷却ベルトで冷却し
た後フレ−ク状に粗砕し、ジェットミルで微粉砕し、分
級して平均粒子径約7μmの青色樹脂組成物の微粉末を
得た。常法に従って流動化剤としてコロイダルシリカを
添加し、キャリアの磁性鉄粉と混合し、シアン色電子写
真乾式現像剤とした。上記で得たシアン色電子写真乾式
現像剤を使用して負電荷二成分乾式電子写真複写機にて
複写したところ、鮮明なシアン色画像が得られた。
【0033】実施例2 (1)赤色、黄色、黒色顔料の高濃度ジオール分散液の
製造 実施例1の(1)で述べた方法に従って、表1で示した
材料を使用して各々顔料分20%の赤色、黄色及び黒色
顔料の高濃度ジオール分散液を調製した。
【0034】
【表1】 表1
【0035】(2)着色ポリエステル樹脂の縮合重合反
応及び画像記録剤の製造 実施例1の(3)で述べた方法に従って、各々の色につ
いて表2に示す材料を使用して縮合重合させ、反応終了
後実施例1の(2)の高濃度電荷制御剤−樹脂組成物を
添加し、均一に混合した。次いで、実施例1の(4)と
同様にして各々着色ポリエステル樹脂を取り出し、冷
却、粗砕、微粉砕し、流動化剤及び磁性鉄粉を加えて、
マゼンタ色、黄色及び黒色の電子写真用乾式現像剤を製
造した。
【0036】上記で得た実施例2の3色の乾式現像剤を
使用して負電荷二成分乾式電子写真複写機にて各々複写
し、表2に示す鮮明な色の画像が得られた。又、実施例
1で調製したシアン色現像剤及び実施例2のマゼンタ
色、黄色、黒色の4色の現像剤を使用して負電荷二成分
フルカラー現像剤用複写機にて複写したところ、鮮明な
4色フルカラー画像が得られた。同様にしてオーバーヘ
ッドプロジェクター用透明ポリエステルフイルムに複写
したところ、スクリーンに鮮明な映像を映す4色フルカ
ラー画像が得られた。又、同様に上記の4色フルカラー
乾式現像剤を使用して4色フルカラー乾式静電プロッタ
ーにて、鮮明なフルカラー複写画像を出力させた。
【0037】
【表2】 表2:画像記録剤の製造に使用した材料及び画像の色
【0038】実施例3 (1)高濃度顔料−樹脂組成物の製造 各々の色について下記の表3に示した処方に従って、実
施例1の(2)で使用したビスフェノール型ポリエステ
ル樹脂の微粉末及び対応する顔料を高速混合機にて予備
混合後、加熱三本ロールにより充分混練し、冷却及び微
粉砕して、顔料を合計30%の濃度で含有する高濃度顔
料分−樹脂組成物の微粉末を得た。これをスライドグラ
スに乗せて加熱溶融させて顕微鏡で観察したところ、顔
料粒子は全て微細に分散しており、粗大粒子は認められ
なかった。
【0039】
【表3】 表3
【0040】(2)着色ポリエステル樹脂の縮合重合反
応及び画像記録剤の製造 各々の色について実施例1の(3)で使用した縮合重合
反応装置に、下記の表4に示した処方に従ってビスフェ
ノール型ポリエステル樹脂の原材料を仕込み、攪拌下2
30℃〜240℃にて約6時間縮合反応を行い、更に減
圧下にて2時間縮合反応を続けた。重合反応装置を常圧
に戻し、その溶融重合物に上記(1)で得た高濃度顔料
分散−樹脂組成物及び実施例1の(2)で得た高濃度電
荷制御剤−樹脂組成物の微粉末を添加し、充分攪拌及び
混合して顔料及び電荷制御剤を均一に分散させた。
【0041】次いで、実施例1の(4)と同様にして重
合反応装置より着色ポリエステル樹脂を取り出し、冷却
ロールで薄膜状にし、冷却ベルトで冷却した後フレーク
状に粗砕し、ジェットミルで微粉砕し、分級して平均粒
子径約7μmの着色樹脂組成物の微粉末を得た。常法に
従って流動化剤としてコロイダルシリカを添加し、キャ
リアの磁性鉄粉と混合した。上記のようにして夫々シア
ン色、マゼンタ色、黄色及び黒色の電子写真乾式現像剤
とした。
【0042】上記で得たシアン色、マゼンタ色、黄色及
び黒色の電子写真乾式現像剤を使用して実施例1及び2
と同様にして負電荷二成分フルカラー現像剤用複写機に
て複写したところ、鮮明な単色及び4色フルカラー画像
が得られた。又、同様にしてオーバーヘッドプロジェク
ター用透明ポリエステルフイルムに複写したところ、ス
クリーンに鮮明な映像を映す4色フルカラー画像が得ら
れた。又、同様に上記の4色フルカラー乾式現像剤を使
用して4色フルカラー乾式静電プロッターにて、鮮明な
フルカラー複写画像を出力させた。
【0043】
【表4】 表4
【0044】実施例4 (1)ポリエステル樹脂の製造 実施例1の(3)で使用した縮合重合反応装置にビスフ
ェノールAのプロピレンオキサイド付加物1,113
部、テレフタール酸ジメチル577部及び酢酸亜鉛0.
29部を仕込み、攪拌下230〜240℃にて約6時間
縮合反応を行い、更に減圧下にて2時間続け、反応を完
結させた。得られたビスフェノール型ポリエステル樹脂
は数平均分子量約7,000、軟化点105℃、ガラス
転移点55℃、125℃における溶融樹脂の粘度は約
1,600ポイズであった。
【0045】(2)押出機の混練りによる現像剤の製造 サイドフィーダーのついた二軸押出機を用いて電子写真
用フルカラー乾式現像剤を製造するために、予め押出機
のポリエステル樹脂の吐出量を設定しておき、それに合
わせてサイドフィーダーの自動計量装置を下記の配合量
になるように調節しておく。
【0046】各色について上記二軸押出機にホッパーよ
り上記(1)で得たビスフェノール型ポリエステル樹脂
を縮合重合反応装置より溶融状態のまま自動計量装置を
通じて供給する。又、下記表5に示したような材料の対
比になるように、押出機シリンダーの途中から自動計量
装置により実施例3の(1)で得た対応する色の顔料高
濃度分散−樹脂組成物の粉末及び実施例1の(2)で得
た高濃度荷電制御剤−樹脂組成物の粉末をそれぞれ自動
定量供給し、サイドフィーダーにて注入添加し、溶融状
態のポリエステル樹脂成分と混練した。このようにして
色素の分散性が良く均一な色調及び濃度を有する画像記
録用着色組成物を得ることができた。
【0047】
【表5】 表5
【0048】実施例5 上記した実施例1〜4の現像剤の製造方法で述べた方法
に従って、夫々使用したビスフェノールAのプロピレン
オキサイド付加物及びテレフタール酸ジメチルを縮合重
合したビスフェノール型ポリエステル樹脂に代えて、表
6に示す材料を用いて得たビスフェノール型ポリエステ
ル樹脂を用いて各々同様に青色、マゼンタ色、黄色及び
黒色の電子写真用乾式現像剤を製造した。各々のビスフ
ェノール型ポリエステル樹脂を用いて得られた各々4色
の乾式現像剤を使用して負荷電二成分フルカラー現像剤
用複写機にて複写したところ、実施例1〜4と同様に各
々鮮明な単色の画像及び4色フルカラー画像が得られ
た。又、同様にオーバーヘッドプロジェクター用透明ポ
リエステルフイルムに複写したところ、スクリーンに鮮
明な映像を映す画像が得られた。又、同様に上記の4色
フルカラー乾式現像剤を使用して4色フルカラー乾式静
電プロッターにて、鮮明なフルカラー複写画像を出力さ
せた。
【0049】
【表6】 表6
【0050】実施例6 実施例1の(3)の重合反応装置より青色のポリエステ
ル樹脂を取り出し、冷却ロールで薄膜状にし、冷却ベル
トで冷却した後フレーク状に粗砕し、粉砕機で微粉砕し
た。得られた青色樹脂粉末10部を脂肪族炭化水素系溶
剤に可溶のメタクリルエステル系樹脂3部と共にアイソ
パーG(商品名、エクソン社製)87部に加え、セラミ
ックビーズを回転媒体として連続式横型分散機に加えた
後、先に得た混合物をその中で分散せしめ、平均粒子径
約3μmの濃厚青色原液を調製した。この濃厚原液20
0容量部を、アイソパーGの1000容量部中に加えて
電子写真湿式現像剤を得た。
【0051】同様にして実施例2の(2)の重合反応装
置より夫々マゼンタ色、黄色及び黒色のポリエステル樹
脂を取り出し、冷却ロールで薄膜状にし、冷却ベルトで
冷却した後それぞれフレーク状に粗砕し、粉砕機で微粉
砕した。それぞれの色について、得られた樹脂粉末10
部を脂肪族炭化水素系溶剤に可溶のメタクリルエステル
系樹脂3部と共にアイソパーG87部に加え、セラミッ
クビーズを回転媒体として連続式横型分散機に加えた
後、先に得た混合物をその中で分散させた。このように
して夫々平均粒子径約3μmの濃厚マゼンタ色、黄色及
び黒色原液を調製した。この濃厚原液200容量部を、
アイソパーGの1000容量部中に加えて夫々マゼンタ
色、黄色及び黒色の電子写真湿式現像剤を得た。
【0052】これを湿式電子写真複写機にて複写したと
ころ、鮮明なシアン色、マゼンタ色、黄色及び黒色複写
画像を得た。上記のシアン色、マゼンタ色、黄色及び黒
色の湿式現像剤を使用して4色フルカラー湿式電子写真
複写機にて複写したところ、鮮明なフルカラー複写画像
を得た。又、同様に上記の4色フルカラー湿式現像剤を
使用して4色フルカラー湿式静電プロッターにて、鮮明
なフルカラー複写画像を出力させた。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真、電子印刷及
び静電記録等の画像記録用着色組成物及び流動浸漬塗装
用、静電粉体塗装用、粉体塗料用或は樹脂微粉末型塗装
剤用等に有用な微粒子状着色組成物を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 167/02 C09D 167/02 G03G 5/08 331 G03G 5/08 331 9/087 9/12 9/12 C08L 67:00 // C08L 67:00 G03G 9/08 381 (72)発明者 高橋 正行 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 神原 行雄 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 金納 雅之 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 中村 允昌 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 中島 啓二 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−148937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/00 - 3/28

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色素又は色素と電荷制御剤とを、縮合重
    合系樹脂成分に溶解又は分散させ、得られた樹脂組成物
    を微粒子化することからなる微粒子状着色組成物の製造
    方法において、前記色素又は色素と電荷制御剤を、上記
    樹脂成分を製造するための原料成分又は、上記樹脂成分
    の重合開始時〜重合終了時までの間、又は重合終了後に
    該樹脂成分が溶融状態にある間に、上記樹脂成分に添加
    して、前記色素又は色素と電荷制御剤とを、生成する樹
    脂成分中に溶解又は分散させ、該溶解又は分散後に得ら
    れた着色組成物を冷却し、次いで冷却した着色組成物を
    微粒子化することを特徴とする微粒子状着色組成物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 微粒子化が、乾式ジェット粉砕機又は湿
    式媒体分散機により行なわれる請求項1に記載の微粒子
    状着色組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 更に、流動化剤、強磁性キャリヤー材料
    及び液状分散媒体から選ばれる少なくとも1種の添加剤
    を任意の時点で添加する請求項1に記載の微粒子状着色
    組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 色素又は色素と電荷制御剤とが、前記樹
    脂成分の前記原料成分の一部、樹脂成分の中間体の一部
    及び樹脂成分の一部に、予め高濃度に溶解又は微分散さ
    れた高濃度組成物である請求項1に記載の微粒子状着色
    組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 色素が、油溶性染料、分散染料、有機顔
    料、無機顔料、カーボンブラック顔料及び強磁性材料か
    らなる群から選ばれる請求項1に記載の微粒子状着色組
    成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 樹脂成分がポリエステル系樹脂を主体と
    する樹脂である請求項1に記載の微粒子状着色組成物の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 ポリエステル系樹脂の原料であるジオー
    ル成分が、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビス
    フェノールAF又はビスフェノールSのアルキレンオキ
    サイド付加物(但しアルキレン鎖はC2〜C4)、上記ア
    ルキレンオキサイド付加物の水素添加物、ビス(ヒドロ
    キシメチル)ナフタレン、ビス(ヒドロキシメチル)ジ
    ュウレン、p−キシリレングリコール、ビス(ヒドロキ
    シエトキシ)ベンゼン、ビス(α−ヒドロキシイソプロ
    ピル)ベンゼン、ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキ
    サンからなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物で
    あり;ジカルボン酸成分が、テレフタル酸、イソフタル
    酸、4,4´−ビフェニルジカルボン酸、ナフタレン−
    2,6−ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
    ボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2
    −シクロヘキセンジカルボン酸、メチルナジック酸、フ
    マール酸、マレイン酸及びそれらの低級アルキルエステ
    ル、酸ハロゲン化物及び酸無水物からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種の化合物である請求項6に記載の微粒
    子状着色組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか1項に記載の方法
    で製造されたことを特徴とする微粒子状着色組成物。
  9. 【請求項9】 乾式又は湿式の画像記録用着色組成物で
    ある請求項8に記載の微粒子状着色組成物。
  10. 【請求項10】 乾式又は湿式の電子写真、電子印刷又
    は静電記録用記録剤である請求項8に記載の微粒子状着
    色組成物。
  11. 【請求項11】 流動浸漬塗装用、静電粉体塗装用、粉
    体塗料用又は樹脂微粉末型塗装剤用である請求項8に記
    載の微粒子状着色組成物。
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